霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
×
設定
印刷用画面を開く [?]プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。[×閉じる]
話者名の追加表示 [?]セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。[×閉じる]
表示できる章
テキストのタイプ [?]ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。[×閉じる]

文字サイズ
ルビの表示


アンカーの表示 [?]本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。[×閉じる]


宣伝歌 [?]宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。[×閉じる]
脚注[※]用語解説 [?][※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]

脚注[*]編集用 [?][※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]

外字の外周色 [?]一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。[×閉じる]
現在のページには外字は使われていません

表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は従来バージョンをお使い下さい| サブスクのお知らせ

第一九章 春野(はるの)御行(みゆき)〔一九七五〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第78巻 天祥地瑞 巳の巻 篇:第3篇 葦原新国 よみ(新仮名遣い):あしはらしんこく
章:第19章 春野の御行 よみ(新仮名遣い):はるののみゆき 通し章番号:1975
口述日:1933(昭和8)年12月23日(旧11月7日) 口述場所:大阪分院蒼雲閣 筆録者:森良仁 校正日: 校正場所: 初版発行日:1934(昭和9)年5月5日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
葦原の国の建国祭が終わると、鋭敏鳴出(うなりづ)の神は、ふたたび光となって従神たちとともに天の一方に姿を隠した。葦原比女の神・朝香比女の神は、鋭敏鳴出の神への賛美と感謝を歌った。
そして、葦原比女の神は、天津神・国津神たちを率いて、朝香比女の神一行を舟のある常磐の浜まで見送るべく、続いて行った。
初頭(うぶがみ)比古の神は先頭に立って、これまでの経緯を言霊歌に述懐した。続いて、天津神・国津神たちはそれぞれ述懐の歌に、朝香比女と葦原比女の出会いや、葦原の国の立替え・立直し、新しい国の出発などについて歌いこんだ。
その日の黄昏頃ようやく、常磐の浜辺に近い楠の森に着いて、一行は一夜の宿を取った。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm7819
愛善世界社版: 八幡書店版:第14輯 119頁 修補版: 校定版:341頁 普及版: 初版: ページ備考:
001 (ここ)鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)建国祭(けんこくさい)祭典(さいてん)(をは)りたるより、002(ふたた)(ひかり)となりて数多(あまた)従神(じうしん)(ともな)ひ、003(むらさき)(くも)()りて宇宙(うちう)をウーウーウーと生言霊(いくことたま)(さわや)かに(ひび)かせながら(てん)一方(いつぱう)御姿(みすがた)(かく)(たま)ひける。004(その)雄々(をを)しき(いか)しき(おん)有様(ありさま)打仰(うちあふ)ぎつつ感激(かんげき)(あま)り、005葦原(あしはら)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
006天晴(あは)天晴(あは)(ひかり)となりて鋭敏鳴出(うなりづ)
007(かみ)御空(みそら)(かへ)りましける
008朝夕(あさゆふ)葦原(あしはら)国土(くに)(まも)らすと
009()らせし言霊(ことたま)(たふと)くもあるか
010鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)のいみじき言霊(ことたま)
011(しこ)曲津(まがつ)姿(かげ)(かく)せり
012鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)(いさを)朝香(あさか)比女(ひめ)
013(かみ)(ひかり)()れし国土(くに)はも
014久方(ひさかた)(そら)()(つき)(かげ)()えて
015葦原(あしはら)国土(くに)(めぐみ)(つゆ)()
016天津(あまつ)()(ひかり)森羅万象(もろもろ)()(そだ)
017月読(つきよみ)(つゆ)生命(いのち)(やしな)
018(つき)()(ほし)もさやけき葦原(あしはら)
019国土(くに)御空(みそら)(たか)くもあるかな
020今日(けふ)よりは天津神(あまつかみ)(たち)国津(くにつ)(かみ)
021(つかさ)(ひき)ゐて国土(くに)(かた)めむ
022鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)御魂(みたま)朝香(あさか)比女(ひめ)
023(かみ)御魂(みたま)宮居(みや)(いつ)かむ
024()(かみ)御殿(みあらか)(みぎ)鋭敏鳴出(うなりづ)
025生言霊(いくことたま)(まつ)(つか)へむ
026大殿(おほとの)(ひだり)(きよ)聖所(すがどこ)
027朝香(あさか)比女(ひめ)御魂(みたま)(いつ)かむ
028三柱(みはしら)(かみ)御魂(みたま)永久(とこしへ)
029(いつ)きて国土(くに)(まも)りと(あが)めむ
030朝香(あさか)比女(ひめ)御魂(みたま)(いつ)神社(かむなび)
031国土(くに)(たから)燧石(ひうち)ををさめむ
032葦原(あしはら)国土(くに)(いしずゑ)(かた)まりて
033三柱(みはしら)(かみ)御魂(みたま)(ひか)るも
034永年(ながとせ)(われ)(なや)みたる醜神(しこがみ)
035姿(かげ)()せにつつ(たの)しき今日(けふ)なり
036(わが)(ちから)(およ)ばざるため醜神(しこがみ)
037(しこ)(すさ)びに(まか)せけるはや
038今日(けふ)よりは三柱神(みはしらがみ)(いつ)かひて
039生言霊(いくことたま)(ひかり)()らさむ
040神々(かみがみ)(ちから)(あは)(こころ)ばせを
041(ひと)つになして神世(みよ)(つく)せよ
042(あたら)しき常磐(ときは)(をか)大宮(おほみや)
043(われ)(しづ)まりて国土(くに)(ひら)かばや
044惟神(かむながら)(かみ)(いさを)(たか)ければ
045葦原(あしはら)国土(くに)常世(とこよ)なるべし
046弥永久(やあとこせ)世弥永(よういやな)(ひら)()かむ
047三柱神(みはしらがみ)(うづ)(まも)りに
048大宮(おほみや)十曜(とえう)神旗(しんき)(ひるがへ)
049神世(みよ)(さか)えを()らし()るかも』
050 朝香(あさか)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
051神々(かみがみ)(いさを)によりて葦原(あしはら)
052国土(くに)(うま)れたる今日(けふ)目出度(めでた)
053鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)御空(みそら)(かへ)りましぬ
054いざ(われ)()たむ国土生(くにう)みの(たび)
055葦原(あしはら)国土(くに)(さか)えも()えければ
056(われ)(これ)より(きみ)(わか)れむ
057葦原(あしはら)比女(ひめ)(かみ)神言(みこと)永遠(とこしへ)
058(つつが)あらせず(さか)えさせ(たま)
059(あめ)(つち)晴渡(はれわた)りたる今日(けふ)()
060旅立(たびだ)(われ)(こころ)(いさ)むも
061(わか)()今日(けふ)名残(なごり)()しけれど
062国土生(くにう)みの(たび)(とど)まる(よし)なき
063(いま)よりは(また)曲津(まがつ)(すさ)ぶなる
064万里(まで)海原(うなばら)(なみ)()(すす)まむ』
065 葦原(あしはら)比女(ひめ)(かみ)(ふたた)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
066(ねが)はくは(きみ)出立(いでた)ちを浜辺(はまべ)まで
067(おく)らせ(たま)(ゆる)したまはれ
068(ほろ)()国土(くに)()かせし(かみ)(ゆゑ)
069一入(ひとしほ)(われ)(わか)()しまる
070雄々(をを)しくて(やさ)しく(すが)しくおはします
071(きみ)(わか)るる今日(けふ)(かな)しさ』
072 (ここ)朝香(あさか)比女(ひめ)(かみ)一行(いつかう)()(とも)として、073葦原(あしはら)比女(ひめ)(かみ)十柱(とはしら)天津(あまつ)(かみ)国津神(くにつかみ)(たち)(ひき)ゐて、074朝香(あさか)比女(ひめ)(かみ)御舟(みふね)(つな)ぎし常磐(ときは)(はま)まで()見送(みおく)(まを)すべく(つづ)かせ(たま)ひける。
075 初頭(うぶがみ)比古(ひこ)(かみ)先頭(せんとう)()ちて、076生言霊(いくことたま)()()(たま)ひつつ御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
077万里(まで)海原(うなばら)(わた)()
078グロスの(しま)上陸(じやうりく)
079天地(てんち)(ふさ)がる悪神(あくがみ)
080(しこ)黒雲(くろくも)()(はら)
081沼底(ぬまそこ)(ふか)(ひそ)みたる
082グロノス、ゴロスを()()らし
083(ここ)にグロスの新島(にひじま)
084月日(つきひ)(きよ)(かがや)きて
085常世(とこよ)(はる)(うま)れたり
086百花(ももばな)千花(ちばな)()(にほ)
087小鳥(ことり)(うた)(てふ)()
088桜ケ丘(さくらがをか)聖所(すがどこ)
089(うめ)(もも)(さくら)一時(いちどき)
090()(にほ)ひつつ天国(てんごく)
091光景(くわうけい)(たちま)(あらは)したり
092朝香(あさか)比女神(ひめがみ)諸共(もろとも)
093桜ケ丘(さくらがをか)(はな)()
094三日(みつか)三夜(みよさ)逗留(とうりう)
095忍ケ丘(しのぶがをか)引返(ひきかへ)
096(ここ)にいよいよ葦原(あしはら)
097(わか)国原(くにはら)(うま)れけり
098(この)島ケ根(しまがね)永遠(とこしへ)
099()ませ(たま)へる神々(かみがみ)
100国土(くに)(うま)れを言祝(ことほ)ぎて
101彼方(かなた)此方(こなた)()(つど)
102歓呼(くわんこ)(こゑ)(てん)()
103地上(ちじやう)(なが)れて(はて)もなし
104いよいよ国形(くにがた)(さだ)まりて
105(われ)()(きみ)(まも)りつつ
106(ふたた)万里(まで)海原(うなばら)
107雲霧(くもきり)()けて(すす)まむと
108今日(けふ)生日(いくひ)出立(いでた)ちを
109(おく)(まつ)ると()(たま)
110葦原(あしはら)比女(ひめ)神司(かむつかさ)
111諸神(ももがみ)(たち)(したが)へて
112(きみ)御行(みゆき)(おく)ります
113(その)真心(まごころ)天地(あめつち)
114(ひび)(わた)りて天津(あまつ)()
115うららに()らひ昼月(ひるづき)
116(かげ)(すが)しく()えにつつ
117大野(おほの)(わた)春風(はるかぜ)
118真綿(まわた)(ごと)(やはら)かに
119百鳥(ももどり)千鳥(ちどり)(むし)()
120弥新(いやあたら)しく()えにつつ
121常世(とこよ)(はる)をうたふなり
122ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
123今日(けふ)御行(みゆき)(ひかり)あれ
124今日(けふ)御行(みゆき)(さち)あれよ。
125朝香(あさか)比女(ひめ)(かみ)御尾前(みをさき)(つか)へつつ
126葦原(あしはら)国土(くに)(わか)れむとすも
127(めづら)しき(はる)(なが)めにひたされし
128葦原(あしはら)国土(くに)はなつかしきかも
129御樋代(みひしろ)(がみ)(やさ)しき(こころ)(つつ)まれて
130(おも)はず()らず()()りにけり
131(そら)(たか)(つち)(また)(ひろ)新国土(にひくに)
132山野(やまぬ)(わか)るる()しき今日(けふ)なり』
133 起立(おきたつ)比古(ひこ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
134(はて)しなき大野(おほの)(はら)(こま)()めて
135(すす)むも(たの)常磐(ときは)浜辺(はまべ)
136()(おく)陽炎(かげろひ)()えてそよそよと
137(おも)()(かぜ)(はる)をひびかふ
138梓弓(あづさゆみ)(はる)弥生(やよひ)大野原(おほのはら)
139(われ)(かすみ)とともに()つなり
140(くも)(おく)(かすみ)(はて)葦原(あしはら)比女(ひめ)
141(かみ)()らさむ食国(をすくに)天晴(あは)れ』
142 葦原(あしはら)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
143(たふと)しや朝香(あさか)比女神(ひめがみ)御後辺(みあとべ)
144(したが)ひて()今日(けふ)(うれ)しさ
145朝香(あさか)比女(ひめ)(かみ)後姿(うしろで)(あふ)()れば
146(おん)()(くま)なく(ひかり)にませるも
147御姿(みすがた)(ひかり)となりて葦原(あしはら)
148国土(くに)天地(てんち)()らし(たま)ひつ
149朝香(あさか)比女(ひめ)(かみ)(ひかり)(くら)ぶれば
150(われ)(ちひ)さき螢火(ほたるび)なるも
151螢火(ほたるび)(われ)(たま)ひし燧石(ひうち)こそ
152(われ)(ひかり)(たま)ひたるなり
153(たま)ひてし燧石(ひうち)(いさを)(わが)(たま)
154(ひかり)(はな)ちて国土(くに)(をさ)めむ
155(みだ)れたる吾世(わがよ)(きよ)()かしたる
156(きみ)()しくも(かへ)らむとすも
157朝香(あさか)比女(ひめ)(かみ)(めぐみ)(わす)れじと
158神社(かむなび)()てて永遠(とは)(いつ)かむ』
159 野槌(ぬづち)比古(ひこ)(かみ)馬上(ばじやう)(ゆた)かに御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
160御樋代(みひしろ)葦原(あしはら)比女(ひめ)(つか)へつつ
161(ひかり)(きみ)(おく)(うれ)しさ
162御樋代(みひしろ)(かみ)神国(みくに)(とど)まらで
163(とほ)()かすか名残(なごり)()しきも
164大野原(おほのはら)()()(かぜ)もなごやかに
165(ひかり)(きみ)(しづ)かに(おく)るも
166百鳥(ももとり)(きみ)()でまし()しむにや
167木々(きぎ)(こずゑ)()(さけ)ぶなり
168(くさ)()(ひそ)みて()ける(むし)()
169今日(けふ)(さび)しく(きこ)()るかも
170(あめ)(つち)森羅万象(すべてのもの)もおしなべて
171(きみ)旅立(たびだち)()しみ(なげ)ける』
172 高比古(たかひこ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
173(こま)()めて(かへ)()きます御光(みひかり)
174(かみ)(おく)りつ(かな)しき(われ)なり
175御光(みひかり)(かみ)()れしより葦原(あしはら)
176国土(くに)(あたら)しく(うま)()でしよ
177高比古(たかひこ)(ひかり)(かみ)(めぐみ)にて
178御側(みそば)(つか)ふる(かみ)となりけり
179御光(みひかり)(かみ)(めぐみ)永遠(とこしへ)
180天地(あめつち)()するも(わす)れざるべし
181(てん)()()(しづ)むとも御光(みひかり)
182(かみ)(めぐみ)如何(いか)(わす)れむ
183諸々(もろもろ)国津神(くにつかみ)()御光(みひかり)
184(かみ)(いさを)(よみがへ)りつつ
185(この)(しま)()きとし()ける(ことごと)
186(かみ)(めぐみ)(うるほ)はぬはなし』
187 照比古(てるひこ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
188雲霧(くもきり)(くま)なく()れて照比古(てるひこ)
189(われ)御側(みそば)(かみ)となりける
190御光(みひかり)(かみ)(おく)りて(こま)()
191名残(なごり)(なみだ)せきあへぬかも
192御光(みひかり)(かみ)天降(あも)りしゆグロスの(しま)
193弥新(いやあたら)しく(よみがへ)りたる
194(みち)(とほ)(こま)脚並(あしなみ)(はや)くとも
195浜辺(はまべ)()かば()黄昏(たそが)れむ
196彼方(あち)此方(こち)大野(おほの)(はら)にそそり()
197常磐(ときは)(まつ)(ひかり)(あたら)し』
198 清比古(きよひこ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
199(あめ)(つち)()みきらひたる大野原(おほのはら)
200(きみ)(おく)ると(こま)(むち)うつ
201葦原(あしはら)比女(ひめ)(かみ)(した)しく(つか)へつつ
202(ひかり)(かみ)(おく)(たの)しさ
203紺青(こんじやう)(そこ)ひも()らぬ(そら)(うみ)
204昼月(ひるづき)(ふね)()(わた)るなり
205天津(あまつ)()御空(みそら)(きよ)(かがや)きて
206(ひかり)(かみ)御行(みゆき)(まも)れり
207足引(あしびき)鷹巣(たかし)(やま)(そら)()れて
208(きみ)御行(みゆき)(はろ)かに(をろが)
209陽炎(かげろひ)()ゆる春野(はるの)(すす)()
210(こま)(ひづめ)(おと)(きよ)きも』
211 晴比古(はるひこ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
212雲霧(くもきり)(ひかり)(かみ)功績(いさをし)
213(くま)なく()れし葦原(あしはら)(すが)しも
214葦原(あしはら)国土(くに)(はしら)()けられて
215(ひかり)(かみ)今日(けふ)(おく)るかも
216神業(かむわざ)(さは)におはせる御光(みひかり)
217(かみ)(とど)むる(よし)なき(われ)なり
218朝香(あさか)比女(ひめ)(かみ)(おく)りて(はる)()
219(こま)(すす)めば陽炎(かげろひ)()ゆるも
220有難(ありがた)神世(かみよ)(やうや)(うま)れたり
221朝香(あさか)比女(ひめ)()れませしより』
222 起立(おきたつ)比古(ひこ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
223()(かみ)経綸(しぐみ)(いと)(あやつ)られ
224(あたら)しき国土(くに)国形(くにがた)()たりき
225鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)(いさを)(わが)(きみ)
226(うづ)(ひかり)(おどろ)きしはや
227(わが)(たま)(よみがへ)りたる心地(ここち)して
228今日(けふ)御行(みゆき)御供(みとも)(つか)ふる
229葦原(あしはら)国土(くに)天地(てんち)(きよ)まりて
230御空(みそら)()ゆる昼月(ひるづき)(かげ)
231天津(あまつ)()(ひかり)(きよ)葦原(あしはら)
232国土(くに)(くま)なく()(わた)しつつ』
233 立世(たつよ)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
234(うめ)(さくら)(もも)(はな)()稚国土(わかくに)
235(われ)(たの)もしく(よみがへ)りけり
236非時(ときじく)(うめ)(にほ)へよ(もも)()
237(さくら)()らで神国(みくに)(いは)
238名残(なごり)()しき神々(かみがみ)(たち)(わか)()
239今日(けふ)広野(ひろの)(たび)(さび)しも
240グロノスやゴロスの(まが)(ほろ)びたる
241(かがみ)(ぬま)(おも)へば(おそ)ろし
242醜草(しこぐさ)()(はら)ひたる島ケ根(しまがね)
243旅行(たびゆ)(こま)(やす)かりにけり』
244 天晴(あめはれ)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
245天晴(あは)天晴(あは)()みきらひたる稚国土(わかくに)
246野辺(のべ)(わた)りて(かへ)()につくも
247鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)(まも)らす(わが)(きみ)
248(いさを)(おも)へばひたに(たふと)
249(わが)(きみ)(とも)にしあれば曲津見(まがつみ)
250伊猛(いたけ)国土(くに)(おそ)るることなし
251磐石(ばんじやく)(うへ)(たたず)心地(ここち)して
252(われ)朝夕(あさゆふ)御供(みとも)(つか)へつ』
253 真以彦(まさもちひこ)(うた)ふ。
254真以彦(まさもちひこ)(われ)後方(しりへ)(したが)ひて
255(ひかり)(かみ)(おく)(まつ)るも
256()(くだ)国津神(くにつかみ)()(とも)()
257(われ)心安(うらやす)くなりにけらしな
258(くも)()にありし吾身(わがみ)荒金(あらがね)
259(つち)(くだ)りて(さと)(たの)しさ
260(いや)しかる吾身(わがみ)なれども御光(みひかり)
261(かみ)御行(みゆき)(おく)(かしこ)さ』
262 成山彦(なりやまひこ)(うた)ふ。
263成山彦(なりやまひこ)(われ)神言(みこと)(かしこ)みて
264(いや)しき()ながら(きみ)(おく)るも
265荒金(あらがね)(つち)(した)しむ()となりて
266(わが)魂線(たましひ)(やす)きを(たの)しむ
267二柱(ふたはしら)御樋代(みひしろ)(がみ)後辺(うしろべ)
268(つか)へて道行(みちゆ)今日(けふ)(うれ)しさ
269国津(くにつ)(かみ)(いや)しき(つかさ)()てまさず
270御供(みとも)()さす(かみ)(たふと)
271(あめ)(つち)(むつ)(した)しみ葦原(あしはら)
272国土(くに)(ひら)けとの御心(みこころ)なるかも』
273 霊生彦(たまなりひこ)(うた)ふ。
274村肝(むらきも)(こころ)(くも)りし(われ)にして
275御供(みとも)(つか)ふる(かしこ)(おも)
276国津(くにつ)(かみ)(つかさ)となりし(われ)にして
277今日(けふ)御行(みゆき)(おく)(うれ)しさ』
278 栄春姫(さかはるひめ)(うた)ふ。
279(きた)国土(くに)(かみ)(つかさ)(われ)ながら
280(かたじけ)なくも御供(みとも)(つか)ふる
281葦原(あしはら)比女(ひめ)(かみ)(めぐみ)永久(とこしへ)
282(わす)れざるべし真心(まごころ)(つく)して
283国津(くにつ)(かみ)(つかさ)となりて村肝(むらきも)
284(こころ)はややに落付(おちつ)きにけり』
285 八栄姫(やさかひめ)(うた)ふ。
286忍ケ丘(しのぶがをか)(めぐ)れる(ちか)国土(くに)(をさ)
287(われ)()けられて(うれ)しさに(さけ)
288何事(なにごと)(かみ)()さしの(まま)なれば
289(われ)(うれ)しく(つか)(まつ)らむ
290二柱(ふたはしら)御樋代(みひしろ)(がみ)(まも)りつつ
291御供(みとも)(つか)ふる(うれ)しさに()く』
292 ()天津(あまつ)(かみ)国津神(くにつかみ)(たち)各自(おのもおのも)御歌(みうた)()ませ(たま)ひつつ、293(その)()黄昏(たそが)るる(ころ)294(やうや)くにして常磐(ときは)浜辺(はまべ)(ちか)づき(くす)(もり)()かせ(たま)ひ、295(ここ)一夜(いちや)(つゆ)宿(やど)(さだ)(たま)ひける。
296昭和八・一二・二三 旧一一・七 於大阪分院蒼雲閣 森良仁謹録)
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【メールアドレス
合言葉「みろく」を入力して下さい→  
霊界物語ネットは飯塚弘明が運営しています。【メールアドレス】 / 動作に不具合や誤字脱字等を発見されましたら是非お知らせ下さるようお願い申し上げます。 / / 本サイトの著作権(デザイン、プログラム、凡例等)は飯塚弘明にあります。出口王仁三郎の著作物(霊界物語等)の著作権は保護期間が過ぎていますのでご自由にお使いいただいて構いません。ただし一部分を引用するのではなく、本サイト掲載の大部分を利用して電子書籍等に転用する場合には、必ず出典と連絡先を記して下さい。→「本サイト掲載文献の利用について」 / 出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別的と見なされる言葉や表現もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。 / プライバシーポリシー
(C) 2007-2024 Iizuka Hiroaki