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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第78巻(巳の巻)
序文
第1篇 波濤の神光
第1章 浜辺の訣別
第2章 波上の追懐
第3章 グロスの島
第4章 焼野の行進
第5章 忍ケ丘
第6章 焼野の月
第2篇 焼野ケ原
第7章 四神出陣
第8章 鏡の沼
第9章 邪神征服
第10章 地異天変
第11章 初対面
第12章 月下の宿り
第3篇 葦原新国
第13章 春野の進行
第14章 花見の宴
第15章 聖地惜別
第16章 天降地上
第17章 天任地命
第18章 神嘉言
第19章 春野の御行
第20章 静波の音
第4篇 神戦妖敗
第21章 怪体の島
第22章 歎声仄聞
第23章 天の蒼雲河
第24章 国津神島彦
第25章 歓の島根
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霊界物語
>
天祥地瑞(第73~81巻)
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第78巻(巳の巻)
> 第2篇 焼野ケ原 > 第9章 邪神征服
<<< 鏡の沼
(B)
(N)
地異天変 >>>
第九章
邪神
(
じやしん
)
征服
(
せいふく
)
〔一九六五〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第78巻 天祥地瑞 巳の巻
篇:
第2篇 焼野ケ原
よみ(新仮名遣い):
やけのがはら
章:
第9章 邪神征服
よみ(新仮名遣い):
じゃしんせいふく
通し章番号:
1965
口述日:
1933(昭和8)年12月21日(旧11月5日)
口述場所:
大阪分院蒼雲閣
筆録者:
谷前清子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年5月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
朝香比女は野槌彦とともに戦況をうかがっていたが、四柱の神将の先頭の初頭比古は忍ケ丘の本営にはせ参じ、戦況を詳しく報告した。
朝香比女は四柱の神の功績をいたく誉めたたえ、歌に読み込んだ。また、邪神に長年虐げられていた国津神・野槌彦は喜びの歌を歌い、こうなった今は、御樋代神に仕えて共に聖所に進んで行こう、と歌った。
朝香比女は、野槌彦の言を承諾し、聖所に進もう、駒の用意をせよ、と歌った。
こうして朝香比女の神は、四柱の神を従え、国津神・野槌彦を案内役として、グロスの島を横切る中野河の濁流をわたる準備を整えた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7809
愛善世界社版:
八幡書店版:
第14輯 69頁
修補版:
校定版:
154頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
の
本営
(
ほんえい
)
には、
002
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
、
003
野槌彦
(
ぬづちひこ
)
を
話相手
(
はなしあひて
)
としながら、
004
今日
(
けふ
)
の
戦況
(
せんきやう
)
如何
(
いか
)
に
成
(
な
)
り
行
(
ゆ
)
きしかと
稍
(
やや
)
不安
(
ふあん
)
の
面色
(
いろ
)
をたたへつつ、
005
四柱神
(
よはしらがみ
)
の
凱旋
(
がいせん
)
を
心待
(
こころま
)
ちに
待
(
ま
)
たせ
給
(
たま
)
ひける
折
(
をり
)
もあれ、
006
駒
(
こま
)
の
蹄
(
ひづめ
)
の
音
(
おと
)
勇
(
いさ
)
ましく
鈴
(
すず
)
の
音
(
ね
)
もシヤンシヤンと
四辺
(
あたり
)
の
空気
(
くうき
)
を
響
(
ひび
)
かせながら、
007
四神将
(
ししんしやう
)
の
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
ちたる
初頭
(
うぶがみ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
一目散
(
いちもくさん
)
に
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
の
本営
(
ほんえい
)
に
馳
(
は
)
せ
参
(
さん
)
じ、
008
御歌
(
みうた
)
もて
戦況
(
せんきやう
)
を
𪫧怜
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
報告
(
はうこく
)
し
給
(
たま
)
ひたり。
009
『
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
神言
(
みこと
)
もて
010
グロスの
沼
(
ぬま
)
に
潜
(
ひそ
)
みたる
011
曲津
(
まがつ
)
の
軍
(
いくさ
)
をきためむと
012
四柱神
(
よはしらがみ
)
は
大野原
(
おほのはら
)
013
駒
(
こま
)
の
蹄
(
ひづめ
)
の
音
(
おと
)
高
(
たか
)
く
014
進
(
すす
)
む
折
(
をり
)
しも
常磐樹
(
ときはぎ
)
の
015
一本松
(
ひともとまつ
)
の
下蔭
(
したかげ
)
を
016
見出
(
みい
)
でてこれに
休憩
(
きうけい
)
し
017
駒
(
こま
)
の
鋭気
(
えいき
)
を
養
(
やしな
)
ひつ
018
言霊戦
(
ことたまいくさ
)
の
作戦
(
さくせん
)
を
019
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
ひつつ
時
(
とき
)
を
経
(
へ
)
て
020
再
(
ふたた
)
び
駒
(
こま
)
に
跨
(
またが
)
りて
021
はてしも
知
(
し
)
らぬ
焼野原
(
やけのはら
)
022
進
(
すす
)
む
折
(
をり
)
しも
道
(
みち
)
の
辺
(
べ
)
に
023
面
(
おもて
)
ただれし
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
024
雉子
(
きぎす
)
と
名乗
(
なの
)
る
老媼
(
らうおう
)
は
025
沼
(
ぬま
)
の
大蛇
(
をろち
)
はいち
早
(
はや
)
く
026
逃
(
に
)
げ
失
(
う
)
せたれば
神々
(
かみがみ
)
は
027
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ふも
詮
(
せん
)
なしと
028
言葉
(
ことば
)
を
極
(
きは
)
めて
止
(
とど
)
めける
029
媼
(
おうな
)
は
泣
(
な
)
きつつ
言
(
い
)
ひけらく
030
グロノス、ゴロスの
醜神
(
しこがみ
)
は
031
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
を
悉
(
ことごと
)
傷
(
きず
)
つけて
032
親子
(
おやこ
)
の
命
(
いのち
)
を
奪
(
うば
)
ひとり
033
国津神
(
くにつかみ
)
等
(
ら
)
を
悉
(
ことごと
)
く
034
滅
(
ほろ
)
ぼしおきて
鷹巣山
(
たかしやま
)
035
方面
(
はうめん
)
さして
逃
(
に
)
げ
去
(
さ
)
りぬ
036
神々
(
かみがみ
)
等
(
たち
)
は
駿馬
(
はやこま
)
を
037
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
に
引
(
ひ
)
き
返
(
かへ
)
し
038
曲津
(
まが
)
の
征途
(
きため
)
を
止
(
とど
)
めませ
039
などと
細々
(
こまごま
)
言
(
い
)
ひわけを
040
言葉
(
ことば
)
を
極
(
きは
)
めて
宣
(
の
)
りけるが
041
正
(
まさ
)
しく
曲津
(
まが
)
の
偽
(
いつは
)
りと
042
吾
(
われ
)
は
早
(
はや
)
くも
悟
(
さと
)
りしゆ
043
生言霊
(
いくことたま
)
を
打
(
う
)
ち
出
(
だ
)
せば
044
曲津
(
まがつ
)
は
大蛇
(
をろち
)
と
還元
(
くわんげん
)
し
045
雲
(
くも
)
を
霞
(
かすみ
)
と
逃
(
に
)
げ
去
(
さ
)
りつ
046
グロスの
沼
(
ぬま
)
の
底
(
そこ
)
深
(
ふか
)
く
047
怪
(
け
)
しき
姿
(
すがた
)
をかくしけり
048
ここに
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
ち
049
駒
(
こま
)
を
速
(
はや
)
めて
沼
(
ぬま
)
の
辺
(
べ
)
に
050
近寄
(
ちかよ
)
り
見
(
み
)
ればいや
広
(
ひろ
)
し
051
うす
濁
(
にご
)
りたる
沼水
(
ぬまみづ
)
は
052
あなたこなたと
泡立
(
あわだ
)
ちて
053
数万
(
すまん
)
の
曲津見
(
まがみ
)
潜
(
ひそ
)
む
状
(
さま
)
054
吾目
(
わがま
)
のあたり
見
(
み
)
えければ
055
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
四柱神
(
よはしらかみ
)
等
(
たち
)
は
056
沼
(
ぬま
)
の
東西
(
とうざい
)
南北
(
なんぼく
)
に
057
部署
(
ぶしよ
)
を
定
(
さだ
)
めて
陣取
(
ぢんど
)
りつ
058
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
059
七十五
(
しちじふご
)
声
(
せい
)
の
言霊
(
ことたま
)
を
060
いや
広
(
ひろ
)
らかに
打
(
う
)
ち
出
(
いだ
)
し
061
天
(
あま
)
の
数歌
(
かずうた
)
宣
(
の
)
りつれば
062
さすがの
曲津
(
まが
)
も
辟易
(
へきえき
)
し
063
ひるむと
見
(
み
)
えし
折
(
をり
)
からに
064
御空
(
みそら
)
ゆ
高
(
たか
)
く
聞
(
きこ
)
え
来
(
く
)
る
065
ウ
声
(
ごゑ
)
の
言霊
(
ことたま
)
幸
(
さち
)
はひて
066
沼
(
ぬま
)
の
大蛇
(
をろち
)
は
正体
(
しやうたい
)
を
067
水上
(
すゐじやう
)
高
(
たか
)
く
現
(
あら
)
はしつ
068
のたうち
廻
(
まは
)
るあはれさよ
069
御空
(
みそら
)
に
聞
(
きこ
)
えしウの
声
(
こゑ
)
は
070
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
を
守
(
まも
)
ります
071
鋭敏鳴出
(
うなりづ
)
の
神
(
かみ
)
の
功績
(
いさをし
)
か
072
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
073
生言霊
(
いくことたま
)
の
幸
(
さち
)
はひに
074
沼
(
ぬま
)
の
曲神
(
まがみ
)
は
跡
(
あと
)
もなく
075
雲
(
くも
)
を
起
(
おこ
)
して
逃
(
に
)
げ
去
(
さ
)
りぬ
076
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
はそれより
天地
(
あめつち
)
の
077
神
(
かみ
)
に
感謝
(
ゐやひ
)
の
太祝詞
(
ふとのりと
)
078
宣
(
の
)
り
上
(
あ
)
げ
終
(
をは
)
りめいめいに
079
元来
(
もとき
)
し
道
(
みち
)
をたどりつつ
080
一本松
(
ひともとまつ
)
の
下蔭
(
したかげ
)
に
081
集
(
つど
)
ひて
戦況
(
せんきやう
)
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
ひ
082
又
(
また
)
もや
駒
(
こま
)
に
跨
(
またが
)
りつ
083
遠
(
とほ
)
の
野路
(
のぢ
)
をば
恙
(
つつが
)
なく
084
公
(
きみ
)
のいませるこの
丘
(
をか
)
に
085
勝鬨
(
かちどき
)
揚
(
あ
)
げて
帰
(
かへ
)
りけり
086
いざこれよりは
中野河
(
なかのがは
)
087
速瀬
(
はやせ
)
を
渡
(
わた
)
り
御樋代
(
みひしろ
)
の
088
比女神
(
ひめがみ
)
います
聖所
(
すがどこ
)
へ
089
国津神
(
くにつかみ
)
等
(
ら
)
を
率
(
ひ
)
き
連
(
つ
)
れて
090
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
091
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る』
092
と
復命
(
かへりごと
)
し
給
(
たま
)
ひけるにぞ、
093
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
四柱神
(
よはしらがみ
)
の
功績
(
いさをし
)
を
甚
(
いた
)
く
賞
(
ほ
)
め
讃
(
たた
)
へ
給
(
たま
)
ひつつ
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
094
『
四柱
(
よはしら
)
の
神
(
かみ
)
の
功
(
いさを
)
の
尊
(
たふと
)
さに
095
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
は
蘇
(
よみがへ
)
りたり
096
千早振
(
ちはやぶ
)
る
神世
(
かみよ
)
も
聞
(
き
)
かぬ
功績
(
いさをし
)
を
097
荒野
(
あらの
)
ケ
原
(
はら
)
にたてし
神
(
かみ
)
はも
098
曲津見
(
まがつみ
)
は
生言霊
(
いくことたま
)
に
怖
(
お
)
ぢ
恐
(
おそ
)
れ
099
雲
(
くも
)
を
霞
(
かすみ
)
と
逃
(
に
)
げ
去
(
さ
)
りしはや
100
今日
(
けふ
)
よりは
焼野
(
やけの
)
ケ
原
(
はら
)
の
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
も
101
心安
(
うらやす
)
らかに
世
(
よ
)
を
送
(
おく
)
るらむ
102
はてしなき
広
(
ひろ
)
き
国原
(
くにはら
)
隈
(
くま
)
もなく
103
輝
(
かがや
)
き
渡
(
わた
)
らむ
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
は
104
待
(
ま
)
ち
待
(
ま
)
ちし
軍
(
いくさ
)
の
公
(
きみ
)
は
帰
(
かへ
)
りけり
105
吾
(
われ
)
居
(
ゐ
)
ながらに
言霊
(
ことたま
)
放
(
はな
)
ちつ
106
言霊
(
ことたま
)
の
光
(
ひか
)
りにまさるものなしと
107
今日
(
けふ
)
の
戦
(
いくさ
)
に
深
(
ふか
)
く
悟
(
さと
)
りぬ
108
曲津見
(
まがつみ
)
は
再
(
ふたた
)
び
鷹巣
(
たかし
)
の
山
(
やま
)
の
根
(
ね
)
に
109
さやらむとして
移
(
うつ
)
りけむかも
110
今日
(
けふ
)
よりは
中野
(
なかの
)
大河
(
おほかは
)
を
打
(
う
)
ち
渡
(
わた
)
り
111
鷹巣
(
たかし
)
の
山
(
やま
)
をさして
進
(
すす
)
まむ
112
四柱
(
よはしら
)
の
神
(
かみ
)
の
功
(
いさを
)
は
永久
(
とこしへ
)
に
113
グロスの
島
(
しま
)
の
語
(
かた
)
り
草
(
ぐさ
)
とならむ』
114
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
野槌彦
(
ぬづちひこ
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
115
『
神々
(
かみがみ
)
の
貴
(
うづ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
浸
(
ひた
)
されて
116
今日
(
けふ
)
より
安
(
やす
)
けむ
国津神
(
くにつかみ
)
等
(
ら
)
は
117
十
(
じふ
)
年
(
ねん
)
の
長
(
なが
)
きを
艱
(
なや
)
みし
曲津見
(
まがつみ
)
の
118
禍
(
わざはひ
)
消
(
き
)
えて
蘇
(
よみがへ
)
りけり
119
諸々
(
もろもろ
)
の
国津神
(
くにつかみ
)
等
(
ら
)
はことごとく
120
この
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
に
大
(
おほ
)
らかに
住
(
す
)
まむ
121
地
(
つち
)
を
掘
(
ほ
)
りて
深
(
ふか
)
く
潜
(
ひそ
)
みし
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
も
122
荒金
(
あらがね
)
の
土
(
つち
)
の
上
(
うへ
)
に
生
(
い
)
くべし
123
土
(
つち
)
の
上
(
うへ
)
に
家居
(
いへゐ
)
を
造
(
つく
)
り
今日
(
けふ
)
よりは
124
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
の
光
(
かげ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
浴
(
よく
)
せむ
125
いざさらば
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
御
(
おん
)
供
(
とも
)
に
126
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
りて
聖所
(
すがど
)
に
進
(
すす
)
まむ』
127
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
128
『
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
野槌彦
(
ぬづちひこ
)
の
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
を
129
諾
(
うべな
)
ひ
吾
(
われ
)
は
聖所
(
すがど
)
に
進
(
すす
)
まむ
130
諸神
(
ももがみ
)
よ
駒
(
こま
)
の
用意
(
ようい
)
を
急
(
いそ
)
ぎませ
131
いざ
立
(
た
)
ち
行
(
ゆ
)
かむ
河
(
かは
)
のあなたへ』
132
初頭
(
うぶがみ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
133
『
吾
(
わが
)
公
(
きみ
)
の
神言
(
みこと
)
畏
(
かしこ
)
み
四柱
(
よはしら
)
は
134
御後
(
みあと
)
に
仕
(
つか
)
へ
急
(
いそ
)
ぎ
進
(
すす
)
まむ
135
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
は
輝
(
かがや
)
き
渡
(
わた
)
り
大空
(
おほぞら
)
は
136
澄
(
す
)
みきらひたる
今日
(
けふ
)
の
旅
(
たび
)
かも
137
曲津見
(
まがつみ
)
の
影
(
かげ
)
を
潜
(
ひそ
)
めし
焼野
(
やけの
)
ケ
原
(
はら
)
138
照
(
て
)
る
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
はさやかなるかも
139
白梅
(
しらうめ
)
の
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
く
野辺
(
のべ
)
を
駒
(
こま
)
並
(
な
)
めて
140
進
(
すす
)
まむ
道
(
みち
)
のさやかなるかも
141
右
(
みぎ
)
左
(
ひだり
)
丘
(
をか
)
の
面
(
おもて
)
を
封
(
ふう
)
じたる
142
梅
(
うめ
)
は
漸
(
やうや
)
くほぐれ
初
(
そ
)
めたり
143
白梅
(
しらうめ
)
の
花
(
はな
)
の
香
(
かを
)
りに
送
(
おく
)
られて
144
聖所
(
すがど
)
に
進
(
すす
)
む
今日
(
けふ
)
の
楽
(
たの
)
しさ』
145
起立
(
おきたつ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
146
『
勇
(
いさ
)
ましく
曲津
(
まが
)
の
軍
(
いくさ
)
に
勝
(
か
)
ちおほせ
147
又
(
また
)
も
進
(
すす
)
まむ
貴
(
うづ
)
の
聖所
(
すがど
)
に
148
吾
(
わが
)
公
(
きみ
)
の
今日
(
けふ
)
の
御行
(
みゆき
)
を
寿
(
ことほ
)
ぐか
149
迦陵
(
かりよう
)
頻伽
(
びんが
)
は
梅
(
うめ
)
に
囀
(
さへづ
)
る
150
真鶴
(
まなづる
)
は
翼
(
つばさ
)
揃
(
そろ
)
へてこの
丘
(
をか
)
の
151
御空
(
みそら
)
に
円
(
ゑん
)
を
描
(
ゑが
)
きて
舞
(
ま
)
へるも
152
鵲
(
かささぎ
)
の
声
(
こゑ
)
勇
(
いさ
)
ましく
聞
(
きこ
)
え
来
(
く
)
る
153
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
は
貴
(
うづ
)
の
聖所
(
すがど
)
よ
154
一夜
(
ひとよさ
)
の
露
(
つゆ
)
の
宿
(
やど
)
りの
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
に
155
名残
(
なごり
)
惜
(
を
)
しみて
吾
(
われ
)
は
立
(
た
)
つなり』
156
立世
(
たつよ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
157
『
御樋代
(
みひしろ
)
の
神
(
かみ
)
の
御供
(
みとも
)
に
仕
(
つか
)
へつつ
158
曲津
(
まが
)
の
軍
(
いくさ
)
に
立
(
た
)
ち
向
(
むか
)
ひしよ
159
言霊
(
ことたま
)
の
厳
(
いづ
)
の
光
(
ひかり
)
の
功績
(
いさをし
)
を
160
悟
(
さと
)
りし
吾
(
われ
)
は
恐
(
おそ
)
るるものなし
161
駿馬
(
はやこま
)
は
鬣
(
たてがみ
)
ふるひ
嘶
(
いなな
)
きぬ
162
今日
(
けふ
)
の
首途
(
かどで
)
を
急
(
いそ
)
ぎけるにや
163
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
の
艱
(
なや
)
みを
払
(
はら
)
ひし
今日
(
けふ
)
こそは
164
天地
(
あめつち
)
晴
(
は
)
れし
心地
(
ここち
)
するかも
165
久方
(
ひさかた
)
の
御空
(
みそら
)
は
高
(
たか
)
く
荒金
(
あらがね
)
の
166
地
(
つち
)
は
広
(
ひろ
)
けし
吾
(
われ
)
中
(
なか
)
を
行
(
ゆ
)
かむ』
167
ここに
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は、
168
四柱
(
よはしら
)
の
従神
(
じうしん
)
と
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
野槌彦
(
ぬづちひこ
)
を
案内役
(
あないやく
)
とし、
169
グロスの
島
(
しま
)
を
横
(
よこ
)
ぎれる
中野河
(
なかのがは
)
の
濁流
(
だくりう
)
を
渡
(
わた
)
るべく
用意
(
ようい
)
万端
(
ばんたん
)
ととのへ
終
(
をは
)
り、
170
暴虎
(
ばうこ
)
馮河
(
ひようが
)
の
勢
(
いきほひ
)
にて
御歌
(
みうた
)
うたひつつ
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ひける。
171
(
昭和八・一二・二一
旧一一・五
於大阪分院蒼雲閣
谷前清子
謹録)
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