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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第78巻(巳の巻)
序文
第1篇 波濤の神光
第1章 浜辺の訣別
第2章 波上の追懐
第3章 グロスの島
第4章 焼野の行進
第5章 忍ケ丘
第6章 焼野の月
第2篇 焼野ケ原
第7章 四神出陣
第8章 鏡の沼
第9章 邪神征服
第10章 地異天変
第11章 初対面
第12章 月下の宿り
第3篇 葦原新国
第13章 春野の進行
第14章 花見の宴
第15章 聖地惜別
第16章 天降地上
第17章 天任地命
第18章 神嘉言
第19章 春野の御行
第20章 静波の音
第4篇 神戦妖敗
第21章 怪体の島
第22章 歎声仄聞
第23章 天の蒼雲河
第24章 国津神島彦
第25章 歓の島根
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霊界物語
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天祥地瑞(第73~81巻)
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第78巻(巳の巻)
> 第2篇 焼野ケ原 > 第10章 地異天変
<<< 邪神征服
(B)
(N)
初対面 >>>
第一〇章
地異
(
ちい
)
天変
(
てんぺん
)
〔一九六六〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第78巻 天祥地瑞 巳の巻
篇:
第2篇 焼野ケ原
よみ(新仮名遣い):
やけのがはら
章:
第10章 地異天変
よみ(新仮名遣い):
ちいてんぺん
通し章番号:
1966
口述日:
1933(昭和8)年12月21日(旧11月5日)
口述場所:
大阪分院蒼雲閣
筆録者:
林弥生
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年5月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
一行は忍ケ丘を後にし、鷹巣の山の麓に葦原比女の神が守るという聖所に急ぎ進んでいく。
中野河の濁流がいたく濁っていることに朝香比女は驚くが、初頭比古の神は天の数歌を歌い、言霊歌を歌い始めた。すると、中野河の濁流も次第次第に色あせ始めた。
朝香比女はさらに、初頭比古の言霊によって、中野河を陸にしようと歌い、御樋代の葦原比女の神が、自分たちを迎えに出立したのがわかる、と歌った。
起立比古は、葦原比女の姿が見えないのに、朝香比女の歌を不思議に思うが、朝香比女は、葦原比女が共を伴って確かにやってくる、と歌った。そして、中野河の水が引き始め、川底が陸地となって向こう岸に渡るときに、葦原比女はやってくるだろう、と予言した。
立世比女は中野河の河水が引くように歌を歌い、天晴比女は河水が引いた後の魚の命を心配する歌を歌った。
朝香比女は、魚たちは上流に逃げて広い清沼に行くように歌を歌った。そして天の数歌と言霊歌を歌うと、河底は大音響とともに地底からふくれあがり、少しの高低もない平地と変わってしまった。
一行は新しく生まれた河跡の陸地を、駒を進めて渡ろうとすると、萱草の野に見え隠れしつつ、駒に乗って現れた神々があった。これは、朝香比女の神一行を迎えに鷹巣山の麓の鷹巣宮居からやってきた、御樋代神・葦原比女の神一行であった。
葦原比女の神を先頭に、真以(まさもち)比古の神、成山(なりやま)比古の神、栄春(さかはる)比女の神、八栄(やさか)比女の神、霊生(たまなり)比古の神の三男三女の天津神々であった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7810
愛善世界社版:
八幡書店版:
第14輯 73頁
修補版:
校定版:
170頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
と
生
(
あ
)
れませる
002
朝香
(
あさか
)
の
比女神
(
ひめがみ
)
諸神
(
ももがみ
)
を
003
従
(
したが
)
へ
給
(
たま
)
ひ
松
(
まつ
)
茂
(
しげ
)
る
004
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
をあとにして
005
鷹巣
(
たかし
)
の
山
(
やま
)
の
麓
(
ふもと
)
なる
006
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
います
007
聖所
(
すがど
)
に
急
(
いそ
)
ぎ
進
(
すす
)
まむと
008
駒
(
こま
)
の
轡
(
くつわ
)
を
並
(
なら
)
べつつ
009
大野
(
おほの
)
ケ
原
(
はら
)
をすくすくと
010
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ふ
勇
(
いさ
)
ましさ
011
彼方
(
かなた
)
此方
(
こなた
)
の
野
(
の
)
の
面
(
おも
)
は
012
春風
(
はるかぜ
)
薫
(
かを
)
り
鳥
(
とり
)
うたひ
013
陽炎
(
かげろひ
)
燃
(
も
)
えたつ
長閑
(
のどか
)
さを
014
嘉
(
よみ
)
し
給
(
たま
)
ひつやうやうに
015
グロスの
島
(
しま
)
を
横
(
よこ
)
ぎれる
016
中野
(
なかの
)
の
河
(
かは
)
の
河岸
(
かはぎし
)
に
017
黄昏
(
たそが
)
るる
頃
(
ころ
)
着
(
つ
)
き
給
(
たま
)
ふ。
018
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
野槌彦
(
ぬづちひこ
)
は
河
(
かは
)
の
流
(
なが
)
れを
指
(
ゆび
)
さしながら、
019
『
上
(
かみ
)
つ
瀬
(
せ
)
は
瀬
(
せ
)
速
(
はや
)
し
下
(
しも
)
つ
瀬
(
せ
)
は
020
ぬるくて
深
(
ふか
)
し
中津瀬
(
なかつせ
)
ゆきませ
021
河水
(
かはみづ
)
はひた
濁
(
にご
)
りつつ
水底
(
みなそこ
)
は
022
いや
深
(
ふか
)
くして
渡
(
わた
)
るに
難
(
かた
)
し
023
向
(
むか
)
つ
岸
(
きし
)
に
渡
(
わた
)
らふ
術
(
すべ
)
も
無
(
な
)
きままに
024
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
御姿
(
みすがた
)
知
(
し
)
らずも』
025
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
馬上
(
ばじやう
)
より、
026
中野河
(
なかのがは
)
の
濁流
(
だくりう
)
を
打見
(
うちみ
)
やりながら、
027
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
028
『
曲津見
(
まがつみ
)
の
息
(
いき
)
の
雫
(
しづく
)
のしたたりか
029
この
河水
(
かはみづ
)
はいたく
濁
(
にご
)
れり
030
駒
(
こま
)
の
脚
(
あし
)
入
(
い
)
るるもきたなきこの
河
(
かは
)
を
031
ただに
渡
(
わた
)
らむ
事
(
こと
)
のうたてき』
032
初頭
(
うぶがみ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
033
『
東
(
ひむがし
)
の
河
(
かは
)
の
流
(
なが
)
れに
比
(
くら
)
ぶれば
034
濁
(
にご
)
りたれども
河幅
(
かははば
)
狭
(
せま
)
し
035
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
036
天馬
(
てんば
)
となして
渡
(
わた
)
らまほしけれ
037
大
(
おほ
)
いなる
翼
(
つばさ
)
はやして
東
(
ひむがし
)
の
038
河
(
かは
)
を
渡
(
わた
)
りし
吾
(
わが
)
駒
(
こま
)
なるも
039
駒
(
こま
)
よ
駒
(
こま
)
生言霊
(
いくことたま
)
の
幸
(
さち
)
はひに
040
二
(
ふた
)
つの
翼
(
つばさ
)
を
直
(
ただ
)
に
生
(
は
)
やせよ。
041
一
(
ひと
)
二
(
ふた
)
三
(
み
)
四
(
よ
)
五
(
いつ
)
六
(
むゆ
)
七
(
なな
)
八
(
や
)
九
(
ここの
)
十
(
たり
)
042
百
(
もも
)
千
(
ち
)
万
(
よろづ
)
千万
(
ちよろづ
)
の
043
生言霊
(
いくことたま
)
の
幸
(
さち
)
はひに
044
駒
(
こま
)
は
変
(
へん
)
じて
鷲
(
わし
)
となり
045
河
(
かは
)
は
変
(
へん
)
じて
土
(
つち
)
となれ
046
これの
流
(
なが
)
れは
深
(
ふか
)
くとも
047
河
(
かは
)
の
面
(
おもて
)
は
濁
(
にご
)
るとも
048
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
賜
(
たま
)
ひてし
049
澄
(
す
)
みきらひたる
言霊
(
ことたま
)
に
050
山河
(
やまかは
)
野辺
(
のべ
)
もことごとに
051
帰順
(
まつろ
)
ひ
来
(
く
)
べき
国土
(
くに
)
なるよ
052
地
(
つち
)
稚
(
わか
)
く
未
(
ま
)
だ
国土
(
くに
)
稚
(
わか
)
く
定
(
さだ
)
まらぬ
053
この
島ケ根
(
しまがね
)
は
言霊
(
ことたま
)
の
054
水火
(
いき
)
のままなり
言霊
(
ことたま
)
の
055
光
(
ひかり
)
に
総
(
すべ
)
ては
固
(
かた
)
まりて
056
紫微
(
しび
)
天界
(
てんかい
)
の
真秀良場
(
まほらば
)
と
057
茂
(
しげ
)
れよ
栄
(
さか
)
えよ
永久
(
とことは
)
に
058
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
は
二柱
(
ふたはしら
)
まで
059
この
島ケ根
(
しまがね
)
に
天降
(
あも
)
りましぬ
060
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
061
神
(
かみ
)
は
愛
(
あい
)
なり
力
(
ちから
)
なり
062
如何
(
いか
)
なる
曲津
(
まが
)
も
山河
(
やまかは
)
も
063
愛
(
あい
)
と
善
(
ぜん
)
との
力
(
ちから
)
にて
064
蘇
(
よみがへ
)
るべき
国柄
(
くにがら
)
よ
065
わが
駒
(
こま
)
の
翼
(
つばさ
)
生
(
は
)
えずば
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ず
066
この
広河
(
ひろかは
)
を
荒金
(
あらがね
)
の
067
土
(
つち
)
と
固
(
かた
)
めつ
向
(
むか
)
つ
岸
(
きし
)
に
068
雄々
(
をを
)
しく
進
(
すす
)
まむわが
首途
(
かどで
)
069
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へと
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
070
御前
(
みまへ
)
に
謹
(
つつし
)
み
願
(
ね
)
ぎまつる
071
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
は
照
(
て
)
る
月
(
つき
)
は
盈
(
みつ
)
072
この
浮島
(
うきしま
)
に
春
(
はる
)
さりて
073
百草
(
ももぐさ
)
千草
(
ちぐさ
)
は
花
(
はな
)
開
(
ひら
)
き
074
小鳥
(
ことり
)
は
歌
(
うた
)
ひ
蝶
(
てふ
)
は
舞
(
ま
)
ふ
075
かかる
目出度
(
めでた
)
き
国中
(
くになか
)
に
076
公
(
きみ
)
の
出
(
い
)
でまし
妨
(
さまた
)
ぐる
077
濁
(
にご
)
りも
深
(
ふか
)
き
広河
(
ひろかは
)
は
078
八十
(
やそ
)
曲神
(
まがかみ
)
の
雄猛
(
をたけ
)
びか
079
醜
(
しこ
)
の
曲津
(
まがつ
)
の
奸計
(
たくらみ
)
か
080
引
(
ひ
)
けよ
引
(
ひ
)
け
引
(
ひ
)
け
中野河
(
なかのがは
)
081
水
(
みづ
)
も
凍
(
こほ
)
りて
土
(
つち
)
となれ
082
高地秀
(
たかちほ
)
山
(
やま
)
より
天降
(
あも
)
りませし
083
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
出
(
い
)
でましよ
084
グロノス、ゴロスの
醜神
(
しこがみ
)
も
085
公
(
きみ
)
の
光
(
ひかり
)
に
怖
(
お
)
ぢ
恐
(
おそ
)
れ
086
雲
(
くも
)
を
霞
(
かすみ
)
と
逃
(
に
)
げ
去
(
さ
)
りぬ
087
かかる
尊
(
たふと
)
きわが
公
(
きみ
)
の
088
御行
(
みゆき
)
に
障
(
さは
)
る
広河
(
ひろかは
)
を
089
わが
言霊
(
ことたま
)
の
幸
(
さち
)
はひに
090
陸地
(
くがち
)
と
為
(
な
)
して
進
(
すす
)
むべし
091
いろはにほへとちりぬるを
092
わかよたれそつねならむ
093
うゐのおくやまけふこえて
094
あさきゆめみしゑひもせす
095
今日
(
けふ
)
のよき
日
(
ひ
)
のよき
時
(
とき
)
は
096
この
天地
(
あめつち
)
の
開
(
ひら
)
けしゆ
097
例
(
ためし
)
もあらぬ
御光
(
みひかり
)
の
098
朝香
(
あさか
)
の
比女
(
ひめ
)
の
御行
(
みゆき
)
ぞや
099
河
(
かは
)
よ
引
(
ひ
)
け
引
(
ひ
)
け
陸
(
くが
)
となれ
100
吾
(
われ
)
は
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
101
神
(
かみ
)
とともなる
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
の
102
生言霊
(
いくことたま
)
に
帰順
(
まつろ
)
はぬ
103
山河
(
やまかは
)
草木
(
くさき
)
もあらざらめ
104
悟
(
さと
)
れよ
悟
(
さと
)
れ
言霊
(
ことたま
)
の
105
生
(
い
)
きの
生命
(
いのち
)
の
功績
(
いさをし
)
を
106
生
(
い
)
きの
生命
(
いのち
)
の
御光
(
みひかり
)
を』
107
かく
歌
(
うた
)
はせ
給
(
たま
)
ふや、
108
さしもに
広
(
ひろ
)
き
濁流
(
だくりう
)
漲
(
みなぎ
)
る
中野河
(
なかのがは
)
も
次第
(
しだい
)
々々
(
しだい
)
に
水
(
みづ
)
あせ
始
(
はじ
)
めける。
109
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
はこの
有様
(
ありさま
)
を
御覧
(
みそなは
)
して
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
110
『
初頭
(
うぶがみ
)
比古
(
ひこ
)
神
(
かみ
)
の
言霊
(
ことたま
)
幸
(
さち
)
はひて
111
広河
(
ひろかは
)
の
水
(
みづ
)
はあせ
初
(
そ
)
めにけり
112
わが
伊行
(
いゆ
)
く
道
(
みち
)
にさやれる
広河
(
ひろかは
)
を
113
生言霊
(
いくことたま
)
に
陸
(
くが
)
と
為
(
な
)
さばや
114
初頭
(
うぶがみ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
の
宣
(
の
)
らせし
言霊
(
ことたま
)
に
115
中野
(
なかの
)
の
河
(
かは
)
は
陸
(
くが
)
となるべし
116
駿馬
(
はやこま
)
に
翼
(
つばさ
)
生
(
は
)
やせと
今
(
いま
)
宣
(
の
)
りし
117
生言霊
(
いくことたま
)
に
光
(
ひかり
)
あらずも
118
一度
(
ひとたび
)
は
翼
(
つばさ
)
を
得
(
う
)
れど
二度
(
ふたたび
)
の
119
功績
(
いさをし
)
なきぞ
駒
(
こま
)
の
性
(
さが
)
なる
120
わが
駒
(
こま
)
は
荒金
(
あらがね
)
の
土
(
つち
)
をわたりゆく
121
真言
(
まこと
)
の
貴
(
うづ
)
の
駒
(
こま
)
となりける
122
御樋代
(
みひしろ
)
の
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神司
(
みつかさ
)
は
123
吾
(
われ
)
迎
(
むか
)
へむと
出
(
い
)
で
立
(
た
)
たしける』
124
起立
(
おきたつ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
125
『
目路
(
めぢ
)
の
限
(
かぎ
)
り
吾
(
われ
)
眺
(
なが
)
むれど
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
126
神
(
かみ
)
の
御姿
(
みすがた
)
見
(
み
)
えず
怪
(
あや
)
しも
127
遠
(
とほ
)
の
野
(
の
)
に
春霞
(
はるがすみ
)
たちて
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
も
128
いと
穏
(
おだや
)
かに
物
(
もの
)
のかげなし』
129
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
130
『
汝
(
なれ
)
が
目
(
め
)
にたしに
見
(
み
)
えねど
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
131
神
(
かみ
)
は
御供
(
みとも
)
を
従
(
したが
)
へ
来
(
き
)
ませる
132
時
(
とき
)
経
(
ふ
)
れば
此
(
こ
)
の
河岸
(
かはぎし
)
に
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
133
神
(
かみ
)
の
御姿
(
みすがた
)
輝
(
かがや
)
き
給
(
たま
)
はむ
134
さりながら
中野
(
なかの
)
の
河
(
かは
)
の
河水
(
かはみづ
)
は
135
いや
次々
(
つぎつぎ
)
に
引
(
ひ
)
きはじめけり
136
河底
(
かはそこ
)
を
陸地
(
くがち
)
ちとなして
向
(
むか
)
つ
岸
(
きし
)
に
137
渡
(
わた
)
らむ
時
(
とき
)
ゆ
比女神
(
ひめがみ
)
来
(
き
)
まさむ
138
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
貴
(
うづ
)
の
聖所
(
すがど
)
は
道
(
みち
)
遠
(
とほ
)
み
139
思
(
おも
)
はず
知
(
し
)
らず
時
(
とき
)
移
(
うつ
)
るべし
140
駿馬
(
はやこま
)
の
蹄
(
ひづめ
)
急
(
いそ
)
がせ
給
(
たま
)
へども
141
遠
(
とほ
)
き
広野
(
ひろの
)
はたどたどしもよ』
142
立世
(
たつよ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
143
『
初頭
(
うぶがみ
)
比古
(
ひこ
)
神
(
かみ
)
の
宣
(
の
)
らせる
言霊
(
ことたま
)
に
144
中野
(
なかの
)
の
河水
(
かはみづ
)
あせにけらしな
145
河水
(
かはみづ
)
よ
速
(
すみやか
)
に
引
(
ひ
)
けよ
御樋代
(
みひしろ
)
の
146
光
(
ひかり
)
の
神
(
かみ
)
の
御行
(
みゆき
)
なるぞや
147
国土
(
くに
)
稚
(
わか
)
きこの
浮島
(
うきしま
)
を
照
(
て
)
らさむと
148
光
(
ひかり
)
の
神
(
かみ
)
は
此処
(
ここ
)
に
立
(
た
)
たせり
149
醜神
(
しこがみ
)
の
水火
(
いき
)
よりなりし
中野河
(
なかのがは
)
は
150
生言霊
(
いくことたま
)
にかわかざらめや』
151
天晴
(
あめはれ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
152
『
次々
(
つぎつぎ
)
に
河水
(
かはみづ
)
引
(
ひ
)
きぬ
河底
(
かはそこ
)
の
153
百津
(
ゆつ
)
石村
(
いはむら
)
も
姿
(
かげ
)
現
(
あら
)
はしつ
154
河底
(
かはそこ
)
に
数多
(
あまた
)
棲
(
す
)
まへる
魚類
(
うろくづ
)
の
155
生
(
い
)
きの
生命
(
いのち
)
を
吾
(
われ
)
如何
(
いか
)
にせむ』
156
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
157
『
河底
(
かはそこ
)
に
数多
(
あまた
)
棲
(
す
)
みてし
魚類
(
うろくづ
)
は
158
上津瀬
(
かみつせ
)
指
(
さ
)
して
逃
(
に
)
げ
失
(
う
)
せにけり
159
上津瀬
(
かみつせ
)
を
辿
(
たど
)
りて
広
(
ひろ
)
き
清沼
(
すがぬま
)
に
160
総
(
すべ
)
ての
魚類
(
うろくづ
)
逃
(
に
)
げ
入
(
い
)
りにけり
161
河底
(
かはそこ
)
は
真白
(
ましろ
)
く
乾
(
かわ
)
き
果
(
は
)
つるとも
162
魚
(
うを
)
の
命
(
いのち
)
にかかはりもなし。
163
一
(
ひと
)
二
(
ふた
)
三
(
み
)
四
(
よ
)
五
(
いつ
)
六
(
むゆ
)
七
(
なな
)
八
(
や
)
九
(
ここの
)
十
(
たり
)
164
百
(
もも
)
千
(
ち
)
万
(
よろづ
)
八千万
(
やちよろづ
)
の
165
神
(
かみ
)
の
御水火
(
みいき
)
を
凝
(
こ
)
らしつつ
166
安
(
やす
)
く
渡
(
わた
)
らむこの
河瀬
(
かはせ
)
167
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
168
生言霊
(
いくことたま
)
に
光
(
ひかり
)
あれ
169
わが
言霊
(
ことたま
)
に
生命
(
いのち
)
あれ』
170
かく
歌
(
うた
)
はせ
給
(
たま
)
ふ
折
(
をり
)
しも、
171
河底
(
かはそこ
)
は
百雷
(
ひやくらい
)
の
一
(
いち
)
時
(
じ
)
に
轟
(
とどろ
)
く
如
(
ごと
)
き
大音響
(
だいおんきやう
)
とともに
地底
(
ちてい
)
よりふくれ
上
(
あが
)
り、
172
少
(
すこ
)
しの
高低
(
かうてい
)
もなき
平面地
(
へいめんち
)
となり
変
(
かは
)
りけるぞ
不思議
(
ふしぎ
)
なれ。
173
ここに、
174
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
一行
(
いつかう
)
は、
175
新
(
あたら
)
しく
生
(
うま
)
れたる
河跡
(
かはあと
)
の
陸地
(
くがち
)
を
駒
(
こま
)
並
(
な
)
めて
渡
(
わた
)
り
給
(
たま
)
はむとする
折
(
をり
)
しもあれ、
176
萱草
(
かやくさ
)
の
野
(
の
)
に
見
(
み
)
えつかくれつ、
177
駒
(
こま
)
に
乗
(
の
)
りて
現
(
あら
)
はれ
給
(
たま
)
ふ
神々
(
かみがみ
)
おはしけり。
178
この
神々
(
かみがみ
)
は、
179
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
一行
(
いつかう
)
を
迎
(
むか
)
へ
奉
(
たてまつ
)
るべく
鷹巣山
(
たかしやま
)
の
麓
(
ふもと
)
なる
鷹巣
(
たかし
)
の
宮居
(
みや
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
で、
180
ここにやうやう
着
(
つ
)
かせ
給
(
たま
)
ひたる
八十
(
やそ
)
比女神
(
ひめがみ
)
の
一柱
(
ひとはしら
)
なる
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
を
先頭
(
せんとう
)
に
真以
(
まさもち
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
、
181
成山
(
なりやま
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
、
182
栄春
(
さかはる
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
、
183
八栄
(
やさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
、
184
霊生
(
たまなり
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
の
三男
(
さんなん
)
三女
(
さんぢよ
)
の
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
に
在
(
おは
)
しましける。
185
(
昭和八・一二・二一
旧一一・五
於大阪分院蒼雲閣
林弥生
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
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