霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一六章 神定(しんてい)()〔六〇六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第16巻 如意宝珠 卯の巻 篇:第2篇 深遠微妙 よみ(新仮名遣い):しんえんびみょう
章:第16章 神定の地 よみ(新仮名遣い):しんていのち 通し章番号:606
口述日:1922(大正11)年04月15日(旧03月19日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年12月25日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
青彦はなおも蜂に刺された苦しさに倒れたままであった。英子姫と亀彦は進みより、天津祝詞、天の数歌で傷を癒した。
青彦は感謝の念に堪えず、ひれ伏して礼をする。後ろの森林から聞こえる女の声が、三五教への改心を促すと、青彦はウラナイ教をやめて三五教のために働くことを誓った。
悦子姫には、天照大御神が懸っていたのであった。そしてこの場所は、昔この御山に自分が顕現した際に、産釜・産盥と称する天の真名井に禊して、神格を作り上げた旧跡であると明かした。
そして、ここに宮殿を造って自分の御霊を祀るようにと告げた。亀彦は、この谷川に身を清めて御舎を造り、神霊を奉祭して天下泰平国土安穏の祈願所と定めます、と答えた。
天照大御神は満足の意を表して、高津御倉に昇っていった。
三人は大神の神勅を畏みて、谷川に禊して天津祝詞を奏上し、忌鋤、忌斧を作って宮殿を造営し、百日百夜を経て工を終えた。そして天照大御神の神霊を招き奉り、鎮座式を奉仕した。これが伊勢神宮宮殿造営の嚆矢である。
これは今の丹後の元伊勢であり、この谷川を宮川と称える。この因縁により、大本開祖は明治三十四年旧三月八日、信徒を引き連れてこの場に禊を修したのであった。
産盥、産釜の清水は竜宮館の金明水に注ぎいれられた。次いで明治三十四年旧六月八日、沓島の山頂から大海原に向かって注ぎいれられた。これも天下修斎の大神業の一端と推察せらるるのである。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2021-01-28 01:59:43 OBC :rm1616
愛善世界社版:198頁 八幡書店版:第3輯 474頁 修補版: 校定版:203頁 普及版:90頁 初版: ページ備考:
001 青彦(あをひこ)身体(からだ)一面(いちめん)熊蜂(くまばち)(とり)つかれ(いた)みに()えず、002(くる)しみ(もだ)えつつありき。003(この)(てい)()るより亀彦(かめひこ)004英子姫(ひでこひめ)常磐木(ときはぎ)(まつ)小枝(こえだ)手折(たを)り、005青彦(あをひこ)(まへ)(すす)()天津(あまつ)祝詞(のりと)奏上(そうじやう)し、006(あま)数歌(かずうた)(とな)へながら左右左(さいうさ)()()れば、007(はち)(たちま)何処(いづこ)ともなく姿(すがた)(かく)し、008青彦(あをひこ)身体(からだ)苦痛(くつう)(にはか)(しづ)まりける。
009 青彦(あをひこ)(やうや)(あたま)()篝火(かがりび)(てら)()れば、010(あに)(はか)らむや亀彦(かめひこ)011英子姫(ひでこひめ)二人(ふたり)012(わが)(まへ)端坐(たんざ)し、013一心(いつしん)不乱(ふらん)()がために祈願(きぐわん)()らし()るにぞ、014青彦(あをひこ)(たちま)大地(だいち)両手(りやうて)をつき、
015青彦貴方(あなた)三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)016亀彦(かめひこ)(さま)017英子姫(ひでこひめ)(さま)御座(ござ)いましたか、018(あやふ)(ところ)をお(たす)(くだ)さいまして、019(れい)(まを)しやうも御座(ござ)いませぬ』
020(うれ)(なき)()()る。021(うしろ)()(しげ)みより(また)もや(をんな)(こゑ)
022女(悦子姫)『ヤア青彦(あをひこ)023(なんぢ)金毛(きんまう)九尾(きうび)悪狐(あくこ)(みい)せられたる高姫(たかひめ)妖言(えうげん)(まよ)ひ、024三五(あななひ)(をしへ)()ててウラナイ(けう)陥没(かんぼつ)したる(こころ)(よわ)きデモ宣伝使(せんでんし)025(なんぢ)(こころ)立直(たてなほ)さむと(まこと)(かみ)(いま)此処(ここ)(あら)はれ、026(なんぢ)(いまし)めの(むち)(あた)へたるぞ、027(なほ)(あらた)めざるに(おい)ては、028今後(こんご)如何(いか)なる災禍(さいくわ)(なんぢ)()(くだ)らむも(はか)(がた)し、029ヤア亀彦(かめひこ)030英子姫(ひでこひめ)大儀(たいぎ)々々(たいぎ)031(なんぢ)至誠(しせい)至実(しじつ)言霊(ことたま)()つて、032青彦(あをひこ)危難(きなん)(すく)ひたるは天晴(あつぱれ)功名(こうみやう)手柄(てがら)033(この)(よし)大神(おほかみ)奏上(そうじやう)(いた)さむ』
034亀彦(かめひこ)『ヤア(いづ)れの(かみ)(さま)(ぞん)じませぬが(たら)はぬ吾々(われわれ)(むか)つて過分(くわぶん)賞詞(しやうし)035()(あま)光栄(くわうえい)(ぞん)じます、036(この)(うへ)益々(ますます)粉骨(ふんこつ)砕身(さいしん)037神国(しんこく)成就(じやうじゆ)(ため)努力(どりよく)(いた)しますれば、038何卒(どうぞ)(あつ)(ひろ)()保護(ほご)()れさせ(たま)はむ(こと)(ひとへ)(ねが)(たてまつ)る』
039英子姫(ひでこひめ)『アヽ有難(ありがた)大神(おほかみ)神示(しんじ)040(あさ)(ゆふ)なに(つつし)みて、041言心行(げんしんかう)一致(いつち)(はげ)神界(しんかい)のために(あた)(かぎ)りの活動(くわつどう)(いた)しませう、042何卒(なにとぞ)何卒(なにとぞ)仁慈(じんじ)(むち)()(くは)(くだ)さいまして、043(わらは)(よわ)信仰(しんかう)益々(ますます)(つよ)宇宙大(うちうだい)発揮(はつき)せしめたまへ』
044合掌(がつしやう)する。045青彦(あをひこ)(なみだ)にくれながら(ただ)何事(なにごと)()()はず、046あな有難(ありがた)(かたじけ)なしと(また)もや大地(だいち)平伏(へいふく)するのみ。047暗中(あんちう)より(また)もや(をんな)(こゑ)
048女(悦子姫)(なんぢ)青彦(あをひこ)049(こころ)(そこ)より()(あらた)めて三五教(あななひけう)(をしへ)遵奉(じゆんぽう)するや、050返答(へんたふ)()かむ』
051()ばはる(こゑ)青彦(あをひこ)()(なほ)り、
052青彦(いづ)れの(かみ)(さま)(ぞん)じませぬが、053もう()うなる(うへ)綺麗(きれい)薩張(さつぱり)とウラナイ(けう)(あきら)めます。054何卒(どうぞ)(もと)(ごと)三五(あななひ)(みち)にお使(つか)(くだ)さいますやうに』
055 暗中(あんちう)より(また)もや女神(めがみ)(こゑ)
056悦子姫に懸かった天照大御神(われ)天照皇(あまてらすすめ)大神(おほかみ)なるぞ、057(その)(むかし)(この)御山(みやま)(あら)はれ、058産釜(うぶがま)059産盥(うぶだらひ)(ぞく)(しよう)する(あめ)真名井(まなゐ)御禊(みそぎ)して、060神格(しんかく)(つく)()げたる(わが)旧蹟(きうせき)なり、061(なんぢ)()宜敷(よろし)此処(ここ)宮殿(きうでん)(つく)り、062(わが)御霊(みたま)(まつ)れ、063悦子姫(よしこひめ)肉体(にくたい)()りて(この)(よし)宣示(せんじ)()く、064夢々(ゆめゆめ)(うたが)ふなかれ』
065亀彦(かめひこ)委細(いさい)承知(しやうち)(つかまつ)りました。066(これ)より(この)谷川(たにがは)()(きよ)め、067大神(おほかみ)美頭(みづ)御舎(みあらか)(つか)(まつ)り、068神霊(しんれい)奉斎(ほうさい)し、069天下(てんか)太平(たいへい)国土(こくど)安穏(あんをん)祈願所(きぐわんしよ)(さだ)めまつらむ』
070(こた)ふれば天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)(うれ)しげに()(わら)はせ(たま)ひ、
071悦子姫に懸かった天照大御神亀彦(かめひこ)072英子姫(ひでこひめ)073悦子姫(よしこひめ)(さん)(にん)神柱(かむばしら)宮殿(きうでん)造営(ざうえい)一任(いちにん)()く、074サラバ』
075()ふより(はや)元津(もとつ)御座(みくら)(かへ)(たま)へば、076悦子姫(よしこひめ)(もと)肉体(にくたい)(ふく)(さん)(にん)(まへ)(あら)はれ、077大神(おほかみ)神勅(しんちよく)(かしこ)み、078(あらた)めて谷川(たにがは)(みそぎ)天津(あまつ)祝詞(のりと)奏上(そうじやう)し、079忌鋤(いむすき)080忌斧(いむをの)(つく)りて宮殿(きうでん)造営(ざうえい)身心(しんしん)傾注(けいちう)し、081(ひやく)(にち)百夜(ひやくや)()(まつた)(こう)()へ、082(ここ)天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)神霊(しんれい)()(まつ)り、083鄭重(ていちよう)祭神(さいじん)鎮座式(ちんざしき)奉仕(ほうし)したりける。084これ伊勢(いせ)神宮(じんぐう)宮殿(きうでん)造営(ざうえい)嚆矢(こうし)なり。085(いま)丹後(たんご)元伊勢(もといせ)()ふ、086この谷川(たにがは)(これ)より宮川(みやかは)(とな)へられたり。
087 (この)因縁(いんねん)により、088大本(おほもと)開祖(かいそ)明治(めいぢ)三十四(さんじふよ)(ねん)(きう)(さん)(ぐわつ)八日(やうか)089数多(あまた)教子(をしへご)()()れ、090亀彦(かめひこ)()(ちな)みたる上杉(うへすぎ)木下(きのした)亀吉(かめきち)(ひき)ゐ、091(みそぎ)神業(しんげふ)(あふ)せつけられたるは、092(もつと)(ふか)神界(しんかい)()経綸(けいりん)(おは)します(こと)(さつ)せらるるなり。093(また)(この)産盥(うぶだらひ)094産釜(うぶがま)清水(せいすゐ)竜宮館(りうぐうやかた)金明水(きんめいすゐ)(そそ)()まれ、095(つい)開祖(かいそ)数多(あまた)教子(をしへご)(ひき)ゐ、096明治(めいぢ)三十四(さんじふよ)(ねん)(きう)(ろく)(ぐわつ)八日(やうか)097沓島(くつじま)山上(さんじやう)より大海原(おほうなばら)(むか)つて打注(うちそそ)(たま)ひたるも、098天下(てんか)修斎(しうさい)大神業(だいしんげふ)一端(いつたん)(さつ)(たてまつ)るなり。099穴賢(あなかしこ)100穴賢(あなかしこ)
101大正一一・四・一五 旧三・一九 加藤明子録)
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