霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一一章 波静(なみしづか)〔九二六〕

インフォメーション
著者: 巻: 篇: よみ(新仮名遣い):
章: よみ(新仮名遣い): 通し章番号:
口述日: 口述場所: 筆録者: 校正日: 校正場所: 初版発行日:
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一部の章はAIによって要約を作成しています。[×閉じる]: 主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: 文字数: OBC :rm3311
愛善世界社版: 八幡書店版: 修補版: 校定版: 普及版: 初版: ページ備考:
001 高姫(たかひめ)は再(ふたた)び立(た)つて、002尊(みこと)の御歌(みうた)に感(かん)じ、003懺悔(ざんげ)的(てき)の歌(うた)を謡(うた)ひ、004此(この)度(たび)は自(みづか)ら手(て)を拍(う)つて舞(ま)ひ狂(くる)ひ、005心(こころ)の底(そこ)より打解(うちと)けて見(み)せた。006其(その)歌(うた)、
007高姫『変性(へんじやう)男子(なんし)の腹(はら)をかり
008生(うま)れ出(い)でたる高姫(たかひめ)は
009知(し)らず識(し)らずに高(たか)ぶりて
010八岐(やまた)大蛇(をろち)の曲霊(まがたま)に
011何時(いつ)の間(ま)にかは欺(あざむ)かれ
012疑心(ぎしん)暗鬼(あんき)の雲(くも)蔽(おほ)ひ
013心(こころ)の空(そら)は烏羽玉(うばたま)の
014全(まつた)く暗(やみ)となりにけり
015神(かむ)素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)の
016清(きよ)き尊(たふと)き御(おん)心(こころ)
017少(すこ)しも悟(さと)らずいろいろと
018力(ちから)限(かぎ)りに妨害(ばうがい)し
019其(その)神業(しんげふ)を遅(おそ)らせし
020深(ふか)き罪(つみ)をも咎(とが)めずに
021許(ゆる)させ玉(たま)ひし瑞御霊(みづみたま)
022深(ふか)き仁慈(じんじ)を目(ま)のあたり
023拝(をが)みまつりて高姫(たかひめ)も
024心(こころ)の駒(こま)を立直(たてなほ)し
025初(はじ)めて開(ひら)く胸(むね)の暗(やみ)
026あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
027神(かみ)の水火(いき)より生(うま)れたる
028人(ひと)は七転(ななころび)八起(やおき)てふ
029坂(さか)を越(こ)ゆべきものなるに
030神(かみ)の大道(おほぢ)にさやりたる
031其(その)罪科(つみとが)も悟(さと)らずに
032いろいろ雑多(ざつた)と身(み)をいらち
033心(こころ)を曇(くも)らせ玉(たま)の緒(を)の
034生命(いのち)危(あやふ)き境遇(きやうぐう)に
035出会(であ)ひし事(こと)も幾度(いくたび)か
036七死(しちし)八生(はつしやう)の関(せき)を経(へ)て
037漸(やうや)くここに着(つ)きにけり
038金剛(こんがう)不壊(ふゑ)の如意(によい)宝珠(ほつしゆ)
039黄金(こがね)の玉(たま)や紫(むらさき)の
040玉(たま)を初(はじ)めて麻邇(まに)宝珠(ほつしゆ)
041あらゆる宝(たから)を吾(われ)の手(て)に
042納(をさ)めて功績(いさを)を誇(ほこ)らむと
043いらちし事(こと)の恥(はづ)かしさ
044それのみならず国依別(くによりわけ)の
045教司(をしへつかさ)の此(この)度(たび)の
046慶事(けいじ)を手(て)もなく覆(かや)さむと
047思(おも)ひ余(あま)つて真心(まごころ)の
048梶取(かぢと)り外(はづ)し曲津見(まがつみ)の
049醜(しこ)の虜(とりこ)となり果(は)てて
050いろいろ雑多(ざつた)と動(うご)きたる
051其(その)行(おこな)ひの恥(はづ)かしさ
052あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
053神(かみ)の心(こころ)に宣(の)り直(なほ)し
054見直(みなほ)しまして高姫(たかひめ)が
055心(こころ)の罪(つみ)を赦(ゆる)せかし
056言依別(ことよりわけ)の神司(かむつかさ)
057松若彦(まつわかひこ)を初(はじ)めとし
058鷹依姫(たかよりひめ)や竜国別(たつくにわけ)の
059珍(うづ)の命(みこと)や石熊(いしくま)の
060教(をしへ)の司(つかさ)の御(おん)前(まへ)に
061謹(つつし)み敬(ゐやま)ひわびまつる
062かくも悟(さと)りし高姫(たかひめ)は
063いよいよ今日(けふ)より慎(つつし)みて
064我情(がじやう)我慢(がまん)を放擲(はうてき)し
065尊(たふと)き神(かみ)の御柱(みはしら)と
066成(な)りて仕(つか)へむ人々(ひとびと)よ
067心(こころ)さかしき高姫(たかひめ)と
068さげすみまさず手(て)を引(ひ)いて
069神(かみ)の御(おん)為(ため)世(よ)の為(ため)に
070功績(いさを)を立(た)てさせ玉(たま)へかし
071あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
072神(かみ)の御前(みまへ)に願(ね)ぎまつる』
073と歌(うた)ひ終(をは)り元(もと)の座(ざ)に着(つ)く。
074 国依別(くによりわけ)は立(た)つて歌(うた)ひ舞(ま)ふ。
075国依別『仰(あふ)げば高(たか)し久方(ひさかた)の
076神(かみ)の恵(めぐみ)をかかぶりて
077松鷹彦(まつたかひこ)の子(こ)と生(うま)れ
078天(あま)の岩戸(いはと)の閉(とざ)されし
079それの騒(さわ)ぎに親(おや)と子(こ)は
080風(かぜ)に木(こ)の葉(は)の散(ち)る如(ごと)く
081ちりちりパツと散(ち)りみだれ
082暗(やみ)にさまよふ幼児(をさなご)の
083吾(わが)兄弟(はらから)も白雲(しらくも)の
084遠(とほ)き国路(くにぢ)へさすらひの
085悲(かな)しき身(み)とはなりにけり
086あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
087かかる情(つれ)なき兄弟(おとどひ)も
088神(かみ)の恵(めぐみ)の幸(さち)はひて
089恋(こひ)しき父(ちち)に巡(めぐ)り会(あ)ひ
090兄妹(あにいもうと)の所在(ありか)をば
091初(はじ)めて悟(さと)る胸(むね)の内(うち)
092天(あま)の岩戸(いはと)も一時(いつとき)に
093開(ひら)き初(そ)めたる如(ごと)くなり
094三五教(あななひけう)の大道(おほみち)に
095救(すく)ひ上(あ)げられ宗彦(むねひこ)は
096言依別(ことよりわけ)の教主(けうしゆ)より
097名(な)さへ尊(たふと)き宣伝使(せんでんし)
098国依別(くによりわけ)と任(ま)けられて
099主一(しゆいつ)無適(むてき)の信仰(しんかう)を
100深(ふか)く心(こころ)に刻(きざ)みつつ
101東(ひがし)や西(にし)や北南(きたみなみ)
102遠(とほ)き近(ちか)きの隔(へだ)てなく
103海(うみ)と陸(くが)との分(わか)ちなく
104神(かみ)の御(おん)為(ため)世(よ)の為(ため)に
105力(ちから)の限(かぎ)り尽(つく)せしが
106思(おも)ひがけなき今日(けふ)の空(そら)
107月日(つきひ)は清(きよ)く照(て)りわたり
108星(ほし)の光(ひかり)はキラキラと
109輝(かがや)きわたる尊(たふと)さよ
110神(かむ)素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)の
111珍(うづ)の御(おん)子(こ)と生(あ)れませる
112末子(すゑこ)の姫(ひめ)と今日(けふ)よりは
113千歳(ちとせ)を契(ちぎ)る妹(いも)と背(せ)の
114鴛鴦(をし)の衾(ふすま)の新枕(にひまくら)
115千代(ちよ)も八千代(やちよ)も変(かは)りなく
116皇(すめ)大神(おほかみ)の御恵(みめぐみ)と
117三五教(あななひけう)の神司(かむつかさ)
118信徒(まめひと)たちは言(い)ふも更(さら)
119高姫司(たかひめつかさ)の御恵(みめぐみ)に
120今日(けふ)は嬉(うれ)しき此(この)宴会(うたげ)
121天津(あまつ)神(かみ)達(たち)国津(くにつ)神(かみ)
122百神(ももがみ)達(たち)の御守(みまも)りに
123笑(ゑ)み栄(さか)え行(ゆ)く高砂(たかさご)の
124島根(しまね)に青(あを)き一(ひと)つ松(まつ)
125緑(みどり)の色(いろ)もこまやかに
126五六七(みろく)の御代(みよ)の末子姫(すゑこひめ)
127幾千代(いくちよ)までも睦(むつ)まじく
128神(かみ)の館(やかた)に止(とど)まりて
129教(をしへ)を開(ひら)き国人(くにびと)を
130いと安(やす)らけく平(たひら)けく
131守(まも)らせ玉(たま)へ惟神(かむながら)
132畏(かしこ)み畏(かしこ)み願(ね)ぎまつる
133畏(かしこ)み畏(かしこ)み願(ね)ぎまつる』
134 末子姫(すゑこひめ)は三十一(みそひと)文字(もじ)を以(もつ)て、135言霊(ことたま)の歌(うた)をよみ、136国依別(くによりわけ)の歌(うた)に答(こた)へ、137且(か)つ其(その)慶事(けいじ)を祝(しゆく)した。
138末子姫(すゑこひめ)『あら尊(たふ)といく千代(ちよ)迄(まで)もうごきなく
139えにし結(むす)びしおしの衾(ふすま)の
140かけまくもきみの天降(あも)りしくになれば
141けはしき人(ひと)のこころだになし
142さしのぼるしののめの空(そら)すみ渡(わた)り
143せこのかんばせそふる月影(つきかげ)
144たらちねのちち大神(おほかみ)のつきの魂(たま)
145てらさせ玉(たま)ふとよの神国(かみくに)
146ながかれとにしきの宮(みや)にぬかづきて
147ねがふ心(こころ)ぞのどかなりけり
148はに安(やす)のひこの教(をしへ)のふかくして
149へいわの風(かぜ)はほどほどにふく
150ます鏡(かがみ)みがきすましてむつまじく
151めをとの道(みち)をもも年(とせ)もがな
152やくも立(た)ついづもの神(かみ)のゆはせたる
153えにしにあればよきもあしきも
154わかくさのゐもせの道(みち)のうるはしく
155ゑらぎゑらぎてをくるうまし世(よ)』
156と四十五(しじふご)音(おん)の折込(をりこ)み歌(うた)を謡(うた)ひ、157悠々(いういう)として国依別(くによりわけ)と共(とも)に、158父(ちち)大神(おほかみ)の後(あと)を追(お)ひ奥殿(おくでん)に進(すす)み入(い)る。159これにていよいよ結婚(けつこん)祝賀(しゆくが)の歌(うた)も済(す)み、160一同(いちどう)歓(くわん)を尽(つく)して、161各自(かくじ)の館々(やかたやかた)へ立帰(たちかへ)るのであつた。162あゝ惟神(かむながら)霊(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)。
163 次(つぎ)に捨子姫(すてこひめ)は国依別(くによりわけ)、164末子姫(すゑこひめ)夫婦(ふうふ)の媒酌(ばいしやく)に依(よ)り、165これより一年(ひととせ)の後(のち)松若彦(まつわかひこ)の妻(つま)となり、166国依別(くによりわけ)夫婦(ふうふ)の部下(ぶか)に仕(つか)へて、167偉功(ゐこう)を立(た)てたりにける。
168(大正一一・八・二七 旧七・五 松村真澄録)
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