五十鈴川流れに霊を洗ひてし人こそ人の鏡なりけり〈瑞祥(三版)〉
五十鈴川澄み渡りたる一筋の清に流れぞ世を洗ふなり〈瑞祥(三版)〉
ただ一つ夜光の真玉地におとし闇世を照らしたまふ大神〈瑞祥(三版)〉
大方の世人の眠りをさまさむと世の木鐸と生れし神柱〈瑞祥(三版)〉
神言を正しく説きしひとつ火の光は闇世の燈台なりけり〈瑞祥(三版)〉
久方の天の岩戸のとざされしこの暗き世を如何に照さむ〈第1章(三版)〉
八百万神は心を一にして岩戸の闇をひらくべき時〈第1章(三版)〉
身知らずがここを先途と狂ひたち惜しきいのちを軽んずるなり〈第3章(三版)〉
もろもろの禍しげき闇の世に血眼となりて騒ぐ亡者よ〈第3章(三版)〉
天津日の光は強くさしのぼり巌に松のしげる御代かな〈第5章〉
海中の浪に打たるる岩のごとますますかたき大和魂〈第5章〉
浅川の瀬々の流は高けれど深き和知川水音も無し〈第6章〉
よく光る教の林を照り分けてあまねく救ふ天津神国〈第6章〉
国民は神の光に目を覚ましひと日も早く岩戸開けよ〈第10章(三版)〉
国民の心の闇をはらさずば天の岩戸は永久に開けじ〈第10章(三版)〉
草鞋穿きて大道を歩む人々の跡に小判の足型つくなり〈第12章〉
久方の天津み空の主の神の内流うけし人ぞ神なる〈第12章(三版)〉
内流を受けにし人は沢あれど直接内流うけしはひとりのみ〈第12章(三版)〉
ただ独りただわれ独り天津神の御手代となり世を洗ふなり〈第12章(三版)〉
天津神地上のために降したる人の子独り世をしのび泣く〈第13章(三版)〉
世に落ちしまことの玉を悟りたる人こそ神の力なりけり〈第13章(三版)〉
久方の雲井の空をあとにして天降りし神を知るやしらずや〈第13章(三版)〉
天地の神の御教を開きたる人は万代のたからなりけり〈第14章(三版)〉
向ふへ押す浴湯は吾が辺に帰るなり先づ得むとせば人に与へよ〈第15章〉
世のさまをかこち顔なる百合の花ただうなだれて露にしたれる〈第16章〉
月は今地平線下にひそみつつ世の黎明をまつ夜久しき〈第17章〉
雪つもる西伯利亜の野に紅の旗雲風にひらめき初めぬ〈第18章〉
黄昏れて人の面も見えわかぬ闇はいよいよせまり来るかな〈第18章〉
白妙の衣の袖をしぼりつつ世を歎くかな隠れたる身も〈第18章〉
君のため御国のために尽しゐる人をなやむる闇世忌々しき〈第18章(三版)〉
千重八百重曇りはてたる人の世の汚れを流す五十鈴の川〈第25章(三版)〉
高天原紫微の宮より降らせしひとつの魂ぞ世の光なる〈第26章(三版)〉
千早振る神のよさしに天降らせる人の霊魂は顕幽に照る〈第26章(三版)〉
月の宮造りし誠の人の子は常夜の闇の光なりけり〈第26章(三版)〉
軒ゆがみ壁まで落ちし人の家に産声あげし瑞御魂かも〈附録(三版)〉
年若き時より神の名を負ひし人の世にたつ五六七の御代なり〈附録(三版)〉
国直日主の命のいさをしは弥勒を待ちて現はれますかも〈附録(三版)〉
[この余白歌は八幡書店版霊界物語収録の余白歌を参考に他の資料と付き合わせて作成しました]