霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
×
設定
URL:
印刷用画面を開く [?]プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。[×閉じる]
話者名の追加表示 [?]セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。[×閉じる]
表示できる章
テキストのタイプ [?]ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。[×閉じる]

文字サイズ
行間
ルビの表示


アンカーの表示 [?]本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。[×閉じる]


宣伝歌 [?]宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。[×閉じる]
脚注[※]用語解説 [?][※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]

脚注[*]編集用 [?][※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]

外字の外周色 [?]一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。[×閉じる]
現在のページには外字は使われていません

表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。

第一八章 神風清(かみかぜきよし)〔九三三〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第33巻 海洋万里 申の巻 篇:第3篇 時節到来 よみ(新仮名遣い):じせつとうらい
章:第18章 神風清 よみ(新仮名遣い):かみかぜきよし 通し章番号:933
口述日:1922(大正11)年08月29日(旧07月7日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年11月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]:
秋山別は東助ら聖地から集まった人々の前に現れ、言依別命が責任を負って聖地から退任された麻邇の宝珠の大事件の顛末について報告した。秋山別は、麻邇の宝珠は高姫たち四人の熱誠によって再発見されたと宣言し、四人は後程宝珠を携えて聖地に戻るだろうと告げた。
一同は高姫らの活躍で大事件の解決がついたことを意外に思いながらも、聖地に戻って行った。東助は聖地に戻り、秋山別の言葉を取次ぎの紫姫と英子姫に伝えた。それを聞いた玉照彦と玉照姫はニコニコと頷き、喜び、祝詞を上げると信徒たちに目礼をして奥殿に姿を隠した。
紫姫は東助に、玉照彦、玉照姫、英子姫の三柱によれば、高姫ら四人は明日、宝珠を携えて聖地に戻るだろうから、歓迎の準備をするようにと依頼した。
明けて九月八日、高姫たち四人は、それぞれ麻邇の宝珠を携えて聖地に現れた。そして神殿に進み、各々玉を奉持して無言のまま控えている。そこへ、玉照彦、玉照姫、英子姫、紫姫が礼装を整えて現れた。
そして各々一つずつ麻邇の宝珠を受け取り、頭上高く捧げて錦の宮の神前に進んで安置した。そして八尋殿に戻ってくると、高姫ら四人を殿内に導き入れ、共に感謝祈願の祝詞を奏上した。
八人は教主殿の奥の間に進んで、互いに神業成就の歓を尽くし、無事の帰国と成功を祝した。英子姫は高姫にねぎらいの言葉をかけた。
高姫は英子姫に対し、神様のお道を思うあまりにかえって道を踏み外し、瑞霊の行いを悪だと思いつめて力いっぱい妨害していたことを心から詫び、身魂の相応の御用を仰せ付けてくださるようにと謙虚に赦しを請うた。
英子姫は、高姫の言を聞いて喜んだ。鷹依姫、黒姫、竜国別もそれぞれ、感謝の思いを披露した。玉照彦と玉照姫は、四人に鎮魂を施した。
高姫は初めて今までの我を払しょくし、青色の麻邇の宝珠の神業に参加することを決意し、金剛不壊の如意宝珠は吾が身の業ではないことを悟ったのであった。
金剛不壊の如意宝珠の御用を務めた初稚姫は、錦の宮の八尋殿の教主となった。紫色の玉の御用を務めた玉能姫は、夫の若彦とともに、生田の森の神館に仕えることとなった。若彦は、後に国玉別という名を賜ることになった。
黄金の玉の神業に奉仕した言依別命は、少彦名神の神霊とともに斎苑の館を立ち出でて、アーメニヤに渡りエルサレムに現れた。そこに立派な宮殿を造り、黄金の玉の威徳と琉の玉の威徳をもって、あまねく神人を教化し給うた。
梅子姫は父神のおわす斎苑の館に帰った。紫の麻邇の玉の威徳によってフサの国の神業に参加した。
高姫は、黒姫、鷹依姫、竜国別らとともに聖地において紫姫の部下となり、神妙に神務に奉仕し、神政成就の基礎的活動に励むことになった。
これらの神々の舎身的活動によって、四尾山麓に時節が到来し、国常立尊と現れて現幽神三界の修理個性を開始し玉うことを得るに至ったのである。これがすなわち、国祖国常立尊が変性男子の身魂・出口教祖に帰神して、大本の教えを神宮本宮の坪の内より現れ給うた原因なのである。
また言依別命の舎身的活動によって、黄金の玉の威霊より変性女子の身魂が高熊山の霊山を起点として現れ、大本の教えを輔助しかつ開くことになったのである。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2022-09-01 05:07:09 文字数:3259 OBC :rm3318
愛善世界社版:194頁 八幡書店版:第6輯 322頁 修補版: 校定版:203頁 普及版:75頁 初版: ページ備考:
001 秋山彦(あきやまひこ)は東助(とうすけ)、002玉治別(たまはるわけ)其(その)他(た)一同(いちどう)の集(あつ)まる広間(ひろま)に現(あら)はれ、
003秋山彦『皆様(みなさま)、004御(ご)苦労(くらう)で御座(ござ)いました。005高姫(たかひめ)様(さま)初(はじ)め黒姫(くろひめ)、006鷹依姫(たかよりひめ)、007竜国別(たつくにわけ)の御(ご)一行(いつかう)は漸(やうや)く惟神(かむながら)の御(ご)経綸(けいりん)に依(よ)り、008私(わたくし)の館(やかた)までお帰(かへ)り下(くだ)さいまして、009実(じつ)にこれ位(くらゐ)喜(よろこ)ばしい事(こと)は御座(ござ)いませぬ。010就(つ)いては言依別(ことよりわけの)命(みこと)様(さま)が責任(せきにん)を負(お)うて、011聖地(せいち)をお立退(たちの)きになりました大事件(だいじけん)の根源(こんげん)たる麻邇(まに)の宝珠(ほつしゆ)の所在(ありか)が、012高姫(たかひめ)様(さま)以下(いか)御(ご)一同(いちどう)の熱誠(ねつせい)に依(よ)つて、013判明(はんめい)致(いた)しましたに付(つ)いては、014軈(やが)て近(ちか)き内(うち)に麻邇(まに)の宝珠(ほつしゆ)を持(も)つてお帰(かへ)りになることで御座(ござ)いませう。015皆様(みなさま)はどうぞ、016これより聖地(せいち)に帰(かへ)り、017歓迎(くわんげい)の御(ご)準備(じゆんび)を願(ねが)ひます。018国治立(くにはるたちの)命(みこと)様(さま)、019豊国姫(とよくにひめの)命(みこと)様(さま)を初(はじ)め、020神々(かみがみ)様(さま)の御(ご)仁慈(じんじ)は到底(たうてい)吾々(われわれ)の語(かた)り尽(つく)すべき所(ところ)では御座(ござ)いませぬ』
021と嬉(うれ)し涙(なみだ)に湿(しめ)つた声(こゑ)を張上(はりあ)げて挨拶(あいさつ)をするのであつた。022東助(とうすけ)、023玉治別(たまはるわけ)其(その)他(た)の一同(いちどう)は、024秋山彦(あきやまひこ)の案(あん)に相違(さうゐ)の言葉(ことば)に驚(おどろ)き且(か)つ怪(あや)しみ乍(なが)ら、025高姫(たかひめ)以下(いか)の此(この)場(ば)より何処(いづこ)ともなく消(き)えたるに拍子抜(ひやうしぬけ)したる面色(おももち)にて、026急(いそ)ぎ聖地(せいち)を指(さ)して帰(かへ)り行(ゆ)くのであつた。
027 聖地(せいち)の錦(にしき)の宮(みや)の八尋殿(やひろどの)には、028玉照彦(たまてるひこ)、029玉照姫(たまてるひめ)、030英子姫(ひでこひめ)は、031紫姫(むらさきひめ)と共(とも)に数多(あまた)の幹部(かんぶ)を従(したが)へ、032一行(いつかう)の帰(かへ)り来(きた)るを待(ま)ちつつあつた。033東助(とうすけ)は三(さん)人(にん)の神司(かむつかさ)の前(まへ)に恭(うやうや)しく進(すす)み寄(よ)り、034頭(かしら)を下(さ)げ両手(りやうて)をつかへ、
035東助(とうすけ)『由良(ゆら)の港(みなと)の秋山彦(あきやまひこ)の館(やかた)へ、036高姫(たかひめ)一行(いつかう)を迎(むか)への為(ため)参(まゐ)りました所(ところ)、037竹島丸(たけしままる)に乗込(のりこ)み、038高砂島(たかさごじま)より一行(いつかう)八(はち)人(にん)お帰(かへ)りになりました。039それより秋山彦(あきやまひこ)館(やかた)にお迎(むか)へ致(いた)し、040一夜(いちや)を明(あ)かし、041いろいろの款待(もてなし)に預(あづか)り、042無事(ぶじ)の帰国(きこく)を祝(しゆく)して居(ゐ)る際(さい)、043黒姫(くろひめ)もお帰(かへ)りになり高姫(たかひめ)一行(いつかう)四(よ)人(にん)の方々(かたがた)は麻邇(まに)の宝珠(ほつしゆ)の所在(ありか)が分(わか)つたとかで、044ソツトどこかへ御(お)出(い)でになりました。045就(つ)いては近日(きんじつ)其(その)玉(たま)を得(え)て聖地(せいち)へお帰(かへ)りになるから、046早(はや)く帰(かへ)つて歓迎(くわんげい)の準備(じゆんび)をせよとの事(こと)で御座(ござ)いました。047何(なに)が何(なん)だか、048私(わたくし)には一向(いつかう)要領(えうりやう)を得(え)ませぬが、049是非(ぜひ)なく此処(ここ)まで帰(かへ)つて参(まゐ)りました。050如何(いかが)致(いた)せば宜(よろ)しいので御座(ござ)いませうか。051紫姫(むらさきひめ)様(さま)、052どうぞあなたより三柱(みはしら)の神司(かむつかさ)へ宜(よろ)しく言上(ごんじやう)を願(ねが)ひます』
053と云(い)つた。054紫姫(むらさきひめ)は『ハイ』と答(こた)へて高座(かうざ)にのぼり、055三柱(みはしら)の前(まへ)に額(ぬか)づき、056東助(とうすけ)の言葉(ことば)を一々(いちいち)言上(ごんじやう)した。057英子姫(ひでこひめ)、058玉照彦(たまてるひこ)、059玉照姫(たまてるひめ)の三柱(みはしら)の神司(かむつかさ)はニコニコし乍(なが)ら、060頭(あたま)を縦(たて)に振(ふ)つてゐられる。061其(そ)の様子(やうす)がどこやらに深(ふか)き確信(かくしん)あるものの如(ごと)く見(み)られた。062三柱(みはしら)の神司(かむつかさ)は神前(しんぜん)に向(むか)ひ、063恭(うやうや)しく祝詞(のりと)を奏上(そうじやう)し終(をは)つて、064一同(いちどう)の神司(かむつかさ)及(およ)び信徒(しんと)に目礼(もくれい)を施(ほどこ)し乍(なが)ら館(やかた)の奥(おく)深(ふか)く忍(しの)び入(い)り給(たま)うた。
065 紫姫(むらさきひめ)は東助(とうすけ)に向(むか)ひ、
066紫姫『只今(ただいま)三柱(みはしら)の大神司(おほかむつかさ)より承(うけたま)はりますれば、067高姫(たかひめ)様(さま)は明日(みやうにち)四人(よにん)連(づ)れにてお帰(かへ)りのはずで御座(ござ)いますから、068どうぞ歓迎(くわんげい)の準備(じゆんび)を遊(あそ)ばして下(くだ)さいませ』
069東助(とうすけ)『ハイ委細(ゐさい)承知(しようち)仕(つかまつ)りました』
070と此(この)場(ば)をさがり、071歓迎(くわんげい)の準備(じゆんび)に全力(ぜんりよく)を尽(つく)し、072高姫(たかひめ)の帰(かへ)るを今(いま)や遅(おそ)しと待(ま)ちつつあつた。
073 明(あ)くれば九(く)月(ぐわつ)八日(やうか)、074高姫(たかひめ)、075鷹依姫(たかよりひめ)、076黒姫(くろひめ)、077竜国別(たつくにわけ)の四(よ)人(にん)は嬉々(きき)として、078麻邇(まに)の宝珠(ほつしゆ)を捧(ほう)じ、079錦(にしき)の宮(みや)の八尋殿(やひろどの)指(さ)して帰(かへ)り来(きた)り、080直(ただち)に神殿(しんでん)の前(まへ)に進(すす)み、081各(おのおの)玉(たま)を捧持(ほうぢ)して、082無言(むごん)の儘(まま)控(ひか)へて居(ゐ)る。083紫姫(むらさきひめ)は此(この)体(てい)を見(み)て、084直(ただち)に三柱(みはしら)の大神司(おほかむつかさ)に奉告(ほうこく)した。
085 茲(ここ)に玉照彦(たまてるひこ)、086玉照姫(たまてるひめ)、087英子姫(ひでこひめ)、088紫姫(むらさきひめ)は礼装(れいさう)を調(ととの)へ、089四(よ)人(にん)の前(まへ)に無言(むごん)の儘(まま)現(あら)はれ、090玉照彦(たまてるひこ)は高姫(たかひめ)の手(て)より青色(せいしよく)の麻邇(まに)の宝珠(ほつしゆ)を受取(うけと)り、091玉照姫(たまてるひめ)は黒姫(くろひめ)の手(て)より赤色(せきしよく)の宝珠(ほつしゆ)を受取(うけと)り、092英子姫(ひでこひめ)は鷹依姫(たかよりひめ)の手(て)より白色(はくしよく)の宝珠(ほつしゆ)を受取(うけと)り、093紫姫(むらさきひめ)は竜国別(たつくにわけ)の手(て)より黄色(わうしよく)の麻邇(まに)の宝珠(ほつしゆ)を受取(うけと)り、094頭上(づじやう)高(たか)く捧(ささ)げ乍(なが)ら悠々(いういう)として錦(にしき)の宮(みや)の神前(しんぜん)に進(すす)み、095案上(あんじやう)に恭(うやうや)しく安置(あんち)され、096再(ふたた)び八尋殿(やひろどの)に下(くだ)り来(きた)り、097高姫(たかひめ)外(ほか)三(さん)人(にん)の手(て)を取(と)り、098殿内(でんない)に導(みちび)き感謝(かんしや)祈願(きぐわん)の祝詞(のりと)を共(とも)に奏上(そうじやう)し、099八(はち)人(にん)相伴(あひともな)ひて、100教主殿(けうしゆでん)の奥(おく)の間(ま)さして進(すす)み入(い)り、101互(たがひ)に歓(くわん)を尽(つく)して、102無事(ぶじ)の帰国(きこく)と其(その)成功(せいこう)を祝(しゆく)し玉(たま)うたのである。
103英子姫(ひでこひめ)『皆様(みなさま)、104随分(ずゐぶん)御(ご)苦労(くらう)で御座(ござ)いましたなア。105神界(しんかい)の御(ご)経綸(けいりん)は到底(たうてい)、106人間(にんげん)共(ども)の量(はか)り知(し)る所(ところ)で御座(ござ)いませぬ。107只(ただ)何事(なにごと)も神(かみ)様(さま)の御(ご)命令(めいれい)に従(したが)ふより外(ほか)に途(みち)は御座(ござ)いませぬ』
108高姫(たかひめ)『ハイ、109有難(ありがた)う御座(ござ)います。110私(わたくし)も余(あま)り神(かみ)様(さま)の御(お)道(みち)を大事(だいじ)に思(おも)ふ余(あま)り、111言依別(ことよりわけの)命(みこと)様(さま)の行方(やりかた)を見(み)て、112大神(おほかみ)様(さま)の御(ご)経綸(けいりん)を妨害(ばうがい)し、113再(ふたた)び天(あま)の岩戸(いはと)をとざす悪魔(あくま)の所為(しよゐ)と思(おも)ひつめ、114いろいろ雑多(ざつた)と誤解(ごかい)を致(いた)し妨害(ばうがい)のみ致(いた)して参(まゐ)りました。115今日(けふ)となつて顧(かへり)みれば実(じつ)に恥(はづ)かしう御座(ござ)います。116私(わたくし)の改心(かいしん)が遅(おく)れた計(ばか)りで、117皆様(みなさま)にいろいろの御(ご)苦労(くらう)をかけ騒(さわ)がしました。118言依別(ことよりわけ)の教主(けうしゆ)様(さま)も、119私(わたくし)の為(ため)に大変(たいへん)な御(ご)艱難(かんなん)を遊(あそ)ばし、120実(じつ)に申訳(まをしわけ)が御座(ござ)いませぬ。121大化者(おほばけもの)だとか、122体主(たいしゆ)霊従(れいじう)の身魂(みたま)だとか、123世界悪(せかいあく)の映像(えいざう)だとか、124いろいろ雑多(ざつた)と云(い)ひふらし、125邪魔(じやま)計(ばか)り致(いた)して来(き)ましたが、126顧(かへり)みれば私(わたくし)こそ悪神(あくがみ)の虜(とりこ)となり、127知(し)らず識(し)らずに体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)の行(おこな)ひをなし、128世界悪(せかいあく)の根本(こつぽん)を敢(あへ)てしながら人(ひと)の事(こと)計(ばか)り喧(やかま)しく申上(まをしあ)げて来(き)ました。129私(わたくし)の迂愚(うぐ)迂濶(うくわつ)、130今更(いまさら)弁解(べんかい)の辞(じ)も御座(ござ)いませぬ。131大化者(おほばけもの)と云(い)ふ事(こと)は、132決(けつ)して悪(わる)い意味(いみ)では御座(ござ)いませなんだ。133余(あま)り人物(じんぶつ)が大(おほ)き過(す)ぎて、134吾々(われわれ)の身魂(みたま)では測量(そくりやう)することが出来(でき)なかつた為(ため)に、135訳(わけ)の分(わか)らぬ教主(けうしゆ)だと思(おも)ひ、136大化者(おほばけもの)だと云(い)つて罵(ののし)つたので御座(ござ)いました。137仁慈(じんじ)の深(ふか)き、138到底(たうてい)吾々(われわれ)凡夫(ぼんぶ)の知(し)る所(ところ)ではないことを、139深(ふか)く深(ふか)く身(み)に沁(し)み渡(わた)つて感(かん)じまして御座(ござ)います。140何程(なにほど)あせつても、141身魂(みたま)の因縁(いんねん)だけの事(こと)より出来(でき)るものでは御座(ござ)いませぬ。142どうぞ今迄(いままで)の不都合(ふつがふ)をお許(ゆる)し下(くだ)さいまして、143身魂(みたま)相応(さうおう)の御用(ごよう)を仰(あふ)せ付(つ)け下(くだ)さいますれば、144有難(ありがた)う存(ぞん)じます』
145英子姫(ひでこひめ)『其(その)お言葉(ことば)を聞(き)いて、146妾(わらは)も安心(あんしん)致(いた)しました。147玉照彦(たまてるひこ)様(さま)、148玉照姫(たまてるひめ)様(さま)、149さぞお喜(よろこ)びで御座(ござ)いませう。150第一(だいいち)、151国治立(くにはるたちの)大神(おほかみ)様(さま)の御(ご)化身(けしん)国武彦(くにたけひこの)命(みこと)様(さま)、152神(かむ)素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)様(さま)は貴女(あなた)の御(ご)改心(かいしん)をお聞(き)き遊(あそ)ばして、153さぞ御(ご)満足(まんぞく)に思召(おぼしめ)すで御座(ござ)いませう。154貴女(あなた)の御(ご)改心(かいしん)が出来(でき)て、155身魂(みたま)の御(ご)因縁(いんねん)が御(ご)了解(れうかい)になれば、156三五教(あななひけう)は上下(しやうか)一致(いつち)して御(ご)神業(しんげふ)に参加(さんか)し、157五六七(みろく)神政(しんせい)の基礎(きそ)が確実(かくじつ)に築(きづ)き上(あ)げられる事(こと)と喜(よろこ)びに堪(た)へませぬ』
158高姫(たかひめ)『ハイ、159何(なに)から何(なに)まで、160御(ご)注意(ちゆうい)下(くだ)さいまして有難(ありがた)う存(ぞん)じます』
161黒姫(くろひめ)『私(わたくし)は最早(もはや)何(なん)にも申上(まをしあ)げる事(こと)は御座(ござ)いませぬ。162只(ただ)感謝(かんしや)より外(ほか)に道(みち)は御座(ござ)いませぬ。163どうぞ万事(ばんじ)宜(よろ)しく、164今後(こんご)とても不都合(ふつがふ)なき様(やう)、165御(ご)注意(ちゆうい)を願(ねが)ひます』
166鷹依姫(たかよりひめ)『私(わたくし)も高姫(たかひめ)様(さま)に聖地(せいち)を追(お)ひ出(だ)され、167いろいろと艱難(かんなん)苦労(くらう)を致(いた)しまして、168一(いち)時(じ)は高姫(たかひめ)様(さま)をお恨(うら)み申(まを)したことさへ御座(ござ)いましたが、169今(いま)となつて考(かんが)へて見(み)ますれば、170何事(なにごと)も皆(みな)神(かみ)様(さま)の御(お)仕組(しぐみ)で、171曇(くも)つた魂(たましひ)を研(みが)いて、172神界(しんかい)の御用(ごよう)に立(た)ててやらうとの御(お)取(と)りなしであつたことを、173今更(いまさら)の如(ごと)く感(かん)じました。174実(じつ)に申上(まをしあ)げ様(やう)もなき有難(ありがた)き瑞(みづ)の御霊(みたま)の思召(おぼしめ)し、175言依別(ことよりわけの)命(みこと)様(さま)のお心遣(こころづか)ひ、176お礼(れい)は口(くち)では申上(まをしあ)げられませぬ』
177と嬉(うれ)し涙(なみだ)にかき暮(く)れる。
178竜国別(たつくにわけ)『神恩(しんおん)の高(たか)き深(ふか)き、179感謝(かんしや)の外(ほか)御座(ござ)いませぬ。180何卒(どうぞ)万事(ばんじ)不束(ふつつか)な者(もの)、181宜(よろ)しくお願(ねが)ひ致(いた)します』
182 玉照彦(たまてるひこ)、183玉照姫(たまてるひめ)は四(よ)人(にん)に向(むか)ひ鎮魂(ちんこん)を施(ほどこ)し、184悠々(いういう)として我(わが)居間(ゐま)に帰(かへ)り玉(たま)うた。185高姫(たかひめ)は初(はじ)めて今迄(いままで)の我(が)を払拭(ふつしき)し、186青色(せいしよく)の麻邇(まに)の宝珠(ほつしゆ)の玉(たま)に対(たい)する神業(しんげふ)に参加(さんか)することを決意(けつい)し、187金剛(こんがう)不壊(ふゑ)の如意(によい)宝珠(ほつしゆ)の御用(ごよう)の吾(わが)身(み)に添(そ)はざることを深(ふか)く悟(さと)ることを得(え)たのである。
188○
189 茲(ここ)に金剛(こんがう)不壊(ふゑ)の如意(によい)宝珠(ほつしゆ)の御用(ごよう)を勤(つと)めたる初稚姫(はつわかひめ)は初(はじ)めて錦(にしき)の宮(みや)の八尋殿(やひろどの)の教主(けうしゆ)となり、190紫色(ししよく)の宝玉(ほうぎよく)の御用(ごよう)に仕(つか)へたる玉能姫(たまのひめ)は生田(いくた)の森(もり)の神館(かむやかた)に於(おい)て、191若彦(わかひこ)(後(のち)に国玉別(くにたまわけ)と名(な)を賜(たま)ふ)と夫婦(ふうふ)相並(あひなら)びて、192生田(いくた)の森(もり)の神館(かむやかた)に仕(つか)ふることとなつた。
193 又(また)黄金(わうごん)の玉(たま)の神業(しんげふ)に奉仕(ほうし)したる言依別(ことよりわけの)命(みこと)は少名彦名(すくなひこなの)神(かみ)の神霊(しんれい)と共(とも)に斎苑(イソ)の館(やかた)を立出(たちい)で、194アーメニヤに渡(わた)り、195エルサレムに現(あら)はれ、196立派(りつぱ)なる宮殿(きうでん)を造(つく)り、197黄金(わうごん)の玉(たま)の威徳(ゐとく)と琉(りう)の玉(たま)の威徳(ゐとく)とを以(もつ)て、198普(あまね)く神人(しんじん)を教化(けうくわ)し玉(たま)ふこととなつた。
199 又(また)梅子姫(うめこひめ)は父(ちち)大神(おほかみ)のまします斎苑(イソ)の館(やかた)に帰(かへ)り、200紫(むらさき)の麻邇(まに)の玉(たま)の威徳(ゐとく)に依(よ)つてフサの国(くに)の斎苑(イソ)館(やかた)に仕(つか)へて神業(しんげふ)に参加(さんか)し、201高姫(たかひめ)は八尋殿(やひろどの)に大神司(おほかむつかさ)を初(はじ)め紫姫(むらさきひめ)の部下(ぶか)となつて神妙(しんめう)に奉仕(ほうし)し、202黒姫(くろひめ)、203鷹依姫(たかよりひめ)、204竜国別(たつくにわけ)もそれぞれの身魂(みたま)だけの神務(しんむ)に奉仕(ほうし)し、205神政(しんせい)成就(じやうじゆ)の基礎(きそ)的(てき)活動(くわつどう)を励(はげ)む事(こと)となつたのである。
206 此(これ)等(ら)の神々(かみがみ)の舎身(しやしん)的(てき)活動(くわつどう)の結果(けつくわ)、207いよいよ四尾山(よつをさん)麓(ろく)に時節(じせつ)到来(たうらい)して、208国常立(くにとこたちの)尊(みこと)と現(あら)はれ、209現幽神(げんいうしん)三界(さんかい)の修理(しうり)固成(こせい)を開始(かいし)し玉(たま)ふことを得(え)るに至(いた)つたのである。210これが即(すなは)ち大本(おほもと)の教(をしへ)を国祖(こくそ)国常立(くにとこたちの)尊(みこと)が変性(へんじやう)男子(なんし)の身魂(みたま)、211出口(でぐち)教祖(けうそ)に帰懸(かむがかり)し玉(たま)ひて神宮(しんぐう)本宮(ほんぐう)の坪(つぼ)の内(うち)より現(あら)はれ玉(たま)うた原因(げんいん)である。212又(また)言依別(ことよりわけの)命(みこと)の舎身(しやしん)的(てき)活動(くわつどう)に依(よ)つて黄金(わうごん)の玉(たま)の威霊(ゐれい)より変性(へんじやう)女子(によし)の身魂(みたま)、213高熊山(たかくまやま)の霊山(れいざん)を基点(きてん)として現(あら)はれ、214大本(おほもと)の教(をしへ)を輔助(ほじよ)し且(か)つ開(ひら)くこととなつたのである。215あゝ惟神(かむながら)霊(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)。
216(大正一一・八・二九 旧七・七 松村真澄録)
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【メールアドレス】
合言葉「みろく」を入力して下さい→