霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一章 神風(しんぷう)〔一四七六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第58巻 真善美愛 酉の巻 篇:第1篇 玉石混淆 よみ:ぎょくせきこんこう
章:第1章 神風 よみ:しんぷう 通し章番号:1476
口述日:1923(大正12)年03月28日(旧02月12日) 口述場所:皆生温泉 浜屋 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年6月15日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
玉国別は、旅の途上バラモン軍の襲撃を受けて行方がわからなくなってしまった三千彦を尋ねて、真純彦、伊太彦を伴いようやくテルモン山麓にやってきて、アンブラック川を渡り一二丁前進した。
すると悪酔怪の会長ワックスが数多の無頼漢を引率して現れ、三五教の宣伝使を排除しようと立ちはだかった。無頼漢たちは三方から取り囲み、小石を掴んで宣伝使たちに投げつけた。
三人は岩陰にかくれてしのいでいたが、伊太彦はつぶてを向う脛に受けて倒れてしまった。真純彦は伊太彦を介抱し、玉国別は泰然自若として天の数歌を奏上している。
数百人の荒くれ男たちはじりじりを包囲を狭めてくる。玉国別は覚悟を決め、伊太彦を真純彦に背負わせて重囲を突破しようと突進したが、三人はすぐに打ち据えられてしまった。
そこへ猛犬スマートが宙を飛んで駆けてきて吠え叫んだ。悪酔怪員たちはたちまち恐れをなして三人を打ち捨てて館に退却してしまった。
玉国別はスマートに謝辞を述べ、頭をなで背をなでて謝意を表した。スマートは嬉しげに尾を振り、伊太彦の傷書をなめると、たちまち血は止まり苦痛は去り、立つことができるようになった。三人はスマートと共に神館を指して、宣伝歌を歌いながら登って行く。
敗走したワックスは館の前のバラモン軍に助けを求めた。外にいたバラモン軍の軍曹イールは承諾し、五十の軍人を引き連れてテルモン山を降り、玉国別たちを迎え撃つことになった。
伊太彦は勇ましい行軍の宣伝歌を歌いながら館を指して進んで行く。宮町の十字街頭に着くと、にわかに左右の家の中から矢が射掛けられ、三人は進退きわまって街頭で一生懸命数歌を歌っている。
前方からはバラモン軍の兵士たちが長槍をしごきながら進んでくる。後ろからは老若男女が鬨の声を造って押し寄せてくる。スマートがウワッウワッと吠え猛ると、その声は狼のごとく戸障子を振動させ、一同の肝を麻痺させた。
矢玉はピタッと止まり、鬨の声も聞こえなくなった。バラモン軍の兵士たちは何を思ったか、馬場をさして一目散に駆けて逃げて行った。スマートはどこともなく姿を隠した。玉国別一行はバラモン軍の後を追って進んで行った。
ワックスは驢馬にまたがって大音声を張り上げ、悪酔怪員たちを鞭撻して三人の後を追っかけてきた。馬場の前では、なぜか悪酔怪員たちとバラモン軍が大衝突を始め、阿鼻叫喚の声、剣戟の音、見るに忍びざる惨状を呈した。
玉国別たちはこの争いを後に表門から悠々と進んで行った。スマートはどこともなく現れ来たり、門口から一生懸命にウワッウワッとわめきたてた。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm5801
愛善世界社版:7頁 八幡書店版:第10輯 375頁 修補版: 校定版:7頁 普及版:3頁 初版: ページ備考:
001青葉(あをば)(わた)夏風(なつかぜ)
002(きよ)音彦(おとひこ)宣伝使(せんでんし)
003(こころ)玉国別司(たまくにわけつかさ)
004御空(みそら)(きよ)真純彦(ますみひこ)
005伊太彦(いたひこ)(つかさ)(ともな)ひて
006稲田(いなだ)のそよぐ田圃道(たんぼみち)
007彼方(あなた)此方(こなた)花蓮葉(はなはちす)
008所斑(ところまんだら)()(みだ)
009いと(かんば)しき(にほひ)をば
010(おく)(きた)るぞ(ゆか)しけれ
011御伴(みとも)(かみ)(つか)へたる
012三千彦(みちひこ)(つかさ)行方(ゆくへ)をば
013(たづ)ねむものと三人連(みたりづ)
014草鞋(わらぢ)()らす田圃道(たんぼみち)
015彼方(あなた)此方(こなた)()()へて
016やうやう(きた)るテルモンの
017(やま)(ふもと)()きにけり
018(そら)打仰(うちあふ)(なが)むれば
019テルモン(ざん)中腹(ちうふく)
020靉靆(たなび)(わた)(むらさき)
021八重棚雲(やへたなぐも)神人(しんじん)
022(あつ)まり()ます象徴(しやうちやう)
023(ただし)(かみ)出現(しゆつげん)
024(なに)()もあれバラモンの
025大黒主(おほくろぬし)発祥地(はつしやうち)
026つと()()りて様子(やうす)をば
027(さぐ)らむものと(いさ)()
028爪先上(つまさきあが)りの山道(やまみち)
029平野(へいや)(あと)にスタスタと
030(いき)(はづ)まして(のぼ)りつつ
031アンブラック(がは)(ほとり)(まで)
032やうやく(すす)(きた)りけり
033ここにも(ひと)つの平野(へいや)あり
034数多(あまた)稲田(いなだ)東西(とうざい)
035いと(ひろ)らかに展開(てんかい)
036所々(ところどころ)蓮花(はちすばな)
037そよ()(かぜ)(ひるがへ)
038天国(てんごく)浄土(じやうど)高原(かうげん)
039(すす)むが(ごと)(おも)ひなり
040ここに三人(みたり)宣伝使(せんでんし)
041アンブラック(がは)打渉(うちわた)
042いよいよ霊地(れいち)()きければ
043(にはか)(おこ)(とき)(こゑ)
044(きこ)ゆる()もなく数百(すうひやく)
045(あら)くれ(をとこ)(あら)はれて
046棍棒(こんぼう)打振(うちふ)(いし)()
047三人(みたり)(むか)つて()(きた)
048(その)光景(くわうけい)(すさま)じき。
049 玉国別(たまくにわけ)一行(いつかう)はアンブラック(がは)(わた)一二丁(いちにちやう)前進(ぜんしん)する(をり)しも悪酔怪(あくすゐくわい)会長(くわいちやう)ワックスは数多(あまた)無頼漢(ぶらいかん)引率(いんそつ)し、
050ワックス『三五教(あななひけう)魔法使(まはふづかひ)三千彦(みちひこ)同類(どうるゐ)(あら)はれたり。051(いま)(この)(とき)(かれ)(ほろ)ぼさざれば(この)聖地(せいち)三五教(あななひけう)蹂躙(じうりん)されむ。052(いま)千騎一騎(せんきいつき)場合(ばあひ)だ。053(すす)(すす)め』
054采配(さいはい)()つて下知(げち)をなす。
055 岩窟(いはや)(なか)()()められて()たエキス、056ヘルマンは(これ)(また)驢馬(ろば)(またが)味方(みかた)三方(さんぱう)配置(はいち)し、057(うた)(うた)つて(わづ)三人(さんにん)(てき)(むか)つて(うしほ)(ごと)鶴翼(くわくよく)(ぢん)()遠巻(とほまき)()いて()る。058そして小石(こいし)(つか)んで各自(めいめい)()げつける。059三人(さんにん)身辺(しんぺん)には(いし)(あめ)(しの)つく(ごと)()(きた)(その)危険(きけん)名状(めいじやう)すべからず。060玉国別(たまくにわけ)一行(いつかう)()()(いは)下陰(したかげ)()(しの)び、061一生懸命(いつしやうけんめい)天津祝詞(あまつのりと)奏上(そうじやう)し、062(あま)数歌(かずうた)(こゑ)(そろ)へて(とな)()げた。063一同(いちどう)遠巻(とほまき)()(なが)相変(あひかは)らず(いし)(あめ)()らして()る。064伊太彦(いたひこ)(とが)つた石礫(いしつぶて)向脛(むかふずね)()はされアツと()ふより(はや)くその()(たふ)れた。065(この)有様(ありさま)()(てき)益々(ますます)(いきほひ)()066一生懸命(いつしやうけんめい)(あめ)(あられ)(いし)()げつける。067玉国別(たまくにわけ)泰然自若(たいぜんじじやく)として(しき)りに数歌(かずうた)奏上(そうじやう)して()る。068真純彦(ますみひこ)伊太彦(いたひこ)介抱(かいはう)(なが)岩陰(いはかげ)伊太彦(いたひこ)(からだ)(しの)ばせた。069数百人(すうひやくにん)(あら)くれ(をとこ)太鼓(たいこ)()ち、070擦鉦(すりがね)()らし(なが)ら、071チクチクと引網(ひきあみ)(ごと)くに近寄(ちかよ)(きた)る。072伊太彦(いたひこ)(あま)りの(いた)さに(かほ)(しか)めて(こゑ)をも得出(えだ)さず(くる)しんで()る。073(てき)はおひおひ(せま)つて()た。074流石(さすが)玉国別(たまくにわけ)進退(しんたい)(これ)(きは)まり(うん)(てん)(まか)し、075真純彦(ますみひこ)(せな)伊太彦(いたひこ)()はせ危険(きけん)(をか)して(てき)重囲(ぢうゐ)()き、076血路(けつろ)(ひら)いて()げむと覚悟(かくご)(きは)敵中(てきちう)野猪(やちよ)(ごと)くに突進(とつしん)した。077衆寡(しうくわ)(てき)せず、078三人(さんにん)(またた)(うち)打据(うちす)ゑられた。079かかる(ところ)(ちう)()んで()(きた)猛犬(まうけん)スマートは、080『ウー、081ウワッ ウワッ』と二声(ふたこゑ)三声(みこゑ)(さけ)ぶや(いな)や、082スマートに荒肝(あらぎも)()られた一同(いちどう)は、083強敵(きやうてき)(ござ)んなれ』と三人(さんにん)()驀地(まつしぐら)(やかた)をさして兵士(へいし)応援(おうゑん)()けむと()けり()く。
084 玉国別(たまくにわけ)はスマートに(むか)一応(いちおう)謝辞(しやじ)()べ、085(かつ)(かしら)()(せな)()(など)して好意(かうい)(しや)して()る。086スマートは(うれ)しげに()()(なが)ら、087伊太彦(いたひこ)傷所(きずしよ)()るより(すぐ)()()つて傷所(きずしよ)()めた。088(たちま)()()まり苦痛(くつう)(とみ)()り、089(やうや)くにして()(こと)()た。090これよりスマートと(とも)三人(さんにん)神館(かむやかた)()して意気(いき)揚々(やうやう)宣伝歌(せんでんか)(うた)(なが)急阪(きふはん)(のぼ)()く。091()()つたるワックスは(やかた)(まへ)のバラモン(ぐん)(まへ)(あら)はれ、092(かしら)()()をつき(なみだ)(なが)して()ふ。
093ワックス『バラモン(ぐん)軍人様(ぐんじんさま)094(ねが)ひが(ござ)います。095只今(ただいま)三五教(あななひけう)魔法使(まはふづかひ)(また)もや三人(さんにん)(あら)はれました。096さうして猛悪(まうあく)なる狂犬(きやうけん)(この)霊地(れいち)横行(わうかう)しますれば何卒(どうぞ)貴方(あなた)(がた)のお(ちから)(もつ)退却(たいきやく)を、097……(いな)殲滅(せんめつ)する(やう)取計(とりはか)らひを(ねが)ひます。098(この)神館(かむやかた)先日来(せんじつらい)三五教(あななひけう)魔法使(まはふづかひ)(ただ)一人(ひとり)(しの)()種々(いろいろ)雑多(ざつた)悪事(あくじ)(いた)し、099吾々(われわれ)バラモン信者(しんじや)(くる)しめる(こと)100一再(いつさい)ならず、101(しか)るに(いま)(また)三人(さんにん)魔法使(まはふづかひ)がアンブラック(がは)(わた)り、102此方(こなた)(まゐ)りました以上(いじやう)如何(いか)なる(こと)仕出(しで)かすか(わか)りませぬ。103(こと)(おほ)きくならぬ(うち)104(なん)とか軍隊(ぐんたい)(ちから)(もつ)殲滅(せんめつ)させて(くだ)さい。105吾々(われわれ)悪酔怪員(あくすゐくわいゐん)一同(いちどう)はお(あと)(したが)充分(じゆうぶん)応援(おうゑん)(いた)します』
106 バラモン(ぐん)軍曹(ぐんさう)イールは(ただ)ちに承諾(しようだく)(むね)(こた)へ、107ニコラスの承諾(しようだく)()ず、108五十(ごじふ)軍人(ぐんじん)()()れ、109ワックスの一隊(いつたい)(とも)にテルモン(ざん)(くだ)り、110アンブラック(がは)(ほとり)(むか)(こと)となつた。
111 伊太彦(いたひこ)道々(みちみち)行軍歌(かうぐんか)(うた)(なが)(すす)()く。
112 伊太彦(いたひこ)(うた)
113伊太彦(いたひこ)(かみ)(おもて)(あら)はれて
114(ぜん)(あく)とを立分(たてわ)ける
115(この)()(つく)りし神直日(かむなほひ)
116(こころ)(ひろ)大直日(おほなほひ)
117(ただ)何事(なにごと)(ひと)()
118直日(なほひ)見直(みなほ)()(なほ)
119三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)
120玉国別(たまくにわけ)(したが)ひて
121(こころ)(いろ)真純彦(ますみひこ)
122(あし)傷所(きずしよ)伊太彦(いたひこ)
123(かみ)使(つかひ)のスマートに
124(あやふ)(ところ)(たす)けられ
125バラモン信徒(しんと)重囲(ぢうゐ)をば
126()もなく()いて(すす)()
127ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
128(かみ)(ちから)偉大(ゐだい)なる
129(めぐ)みの(つゆ)のいや(ふか)
130今更(いまさら)(なが)有難(ありがた)
131感謝(かんしや)(なみだ)咽返(むせかへ)
132朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
133(つき)()つとも()くるとも
134仮令(たとへ)大地(だいち)(しづ)むとも
135(まこと)(ちから)()(すく)
136(まこと)(みち)宣伝使(せんでんし)
137(まこと)(ひと)つを(まも)()
138大和男子(やまとをのこ)益良夫(ますらを)
139(てき)する(まが)のあるべきぞ
140(すす)めよ(すす)めいざ(すす)
141テルモン(ざん)(たか)くとも
142(てき)幾万(いくまん)ありとても
143(なに)(おそ)れむ三五(あななひ)
144(まこと)(みち)宣伝使(せんでんし)
145(かみ)(ため)しに()(なが)
146(こころ)(みが)(たま)()
147獅子(しし)奮迅(ふんじん)勇気(ゆうき)をば
148完全(うまら)委曲(つばら)発揮(はつき)して
149(かみ)()さしの神業(かむわざ)
150(つか)へまつらむ(わが)使命(しめい)
151アア(いさ)ましし(いさ)ましし
152夏野(なつの)(わた)涼風(りやうふう)
153(わが)()(あせ)(ぬぐ)ひつつ
154(はちす)(はな)(かをり)をば
155(まじ)へて(よこ)ぎる(かん)ばしさ
156山時鳥(やまほととぎす)遠近(をちこち)
157姿(すがた)(かく)()()てる
158(かみ)(をしへ)三千彦(みちひこ)
159行衛(ゆくゑ)(たづ)(さぐ)らむと
160(わが)()(きみ)(したが)ひて
161広野(ひろの)(わた)(かは)()
162此方(こなた)(すす)(をり)もあれ
163(にはか)(きこ)ゆる(とき)(こゑ)
164何事(なにごと)ならむと岩蔭(いはかげ)
165(ひそ)()もなく四方(しはう)より
166(あら)はれ(きた)(てき)(かげ)
167棍棒(こんぼう)(うち)ふり(いし)()
168その(いきほひ)(すさま)じさ
169(いし)(つぶて)(あめ)()
170(すす)まむ(よし)もなき(まま)
171(いは)をば(たて)(たたか)へど
172衆寡(しうくわ)(てき)せず(わが)(すね)
173(てき)矢玉(やだま)(やぶ)られて
174無念(むねん)(なが)らも打倒(うちたふ)
175(いた)みに()へず(くる)しめば
176弱目(よわめ)につけ()(てき)(せい)
177チクリチクリと近寄(ちかよ)りて
178(はや)くも危殆(きたい)(ひん)しけり
179真純(ますみ)(ひこ)(たす)けられ
180(わが)()(きみ)諸共(もろとも)
181血路(けつろ)(ひら)(すす)まむと
182(むら)がる(てき)真中(まんなか)
183危険(きけん)(をか)して()()めば
184何条(なんでう)(もつ)(たま)るべき
185(またた)(うち)(たふ)されて
186無念(むねん)歯噛(はが)みなす(とき)
187(あら)はれ(きた)るスマートが
188天地(てんち)(ゆる)(うな)(ごゑ)
189その言霊(ことたま)辟易(へきえき)
190流石(さすが)(てき)雲霞(くもかすみ)
191吾等(われら)見捨(みすて)()げて()
192アア惟神(かむながら)々々(かむながら)
193(かみ)(ちから)偉大(ゐだい)さよ
194吾等(われら)(かみ)何事(なにごと)
195(まか)せまつりし()なれども
196油断大敵(ゆだんたいてき)中々(なかなか)
197(こころ)(つな)(ゆる)()
198四辺(あたり)(まなこ)(くば)りつつ
199(かみ)(やかた)目当(めあて)とし
200スマートさまと諸共(もろとも)
201何処々々(どこどこ)(まで)(すす)むべし
202(かみ)吾等(われら)(とも)にあり
203(かみ)(つか)へし(この)(からだ)
204仮令(たとへ)(いのち)()するとも
205神素盞嗚(かむすさのを)大神(おほかみ)
206()さし(たま)ひしメッセージ
207(つく)さにや()かぬ益良夫(ますらを)
208(こころ)(かがみ)はテラテラと
209三千世界(さんぜんせかい)(かがや)きて
210如何(いか)でか(くも)らむ大和魂(やまとだま)
211アア(いさ)ましや(いさ)ましや
212大黒主(おほくろぬし)発祥(はつしやう)
213霊地(れいち)(たか)(きこ)えたる
214テルモン(ざん)神館(かむやかた)
215一人(ひとり)(のこ)さず三五(あななひ)
216(まこと)(みち)()(さと)
217帰順(きじゆん)させねば()くものか
218(すす)めよ(すす)めいざ(すす)
219(また)もや(てき)(あら)はれて
220(いきほ)(たけ)()()とも
221(かみ)(めぐ)みに(つつ)まれし
222(わが)()(きみ)やスマートの
223あります(かぎ)幾百(いくひやく)
224(つよ)(あだ)をも(おそ)れむや
225ああ面白(おもしろ)面白(おもしろ)
226(かみ)(めぐ)みを()(まつ)
227朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
228(つき)()つとも()くるとも
229仮令(たとへ)大地(だいち)(しづ)むとも
230(まこと)(ちから)()(すく)
231ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
232御霊(みたま)(さち)はひましませよ』
233(うた)(なが)無人(むじん)()()(ごと)く、234ドシドシと(やかた)()して(すす)()く。
235 宮町(みやまち)十字街頭(じふじがいとう)なる鐘路(しようろ)()いた。236(にはか)左右(さいう)(いへ)(なか)より()()かけ、237三人(さんにん)進退(しんたい)(これ)(きは)まつて街頭(がいとう)佇立(ていりつ)し、238一生懸命(いつしやうけんめい)数歌(かずうた)(うた)つて()る。239前方(ぜんぱう)よりはバラモンの(へい)240長槍(ちやうさう)(しご)(なが)(すす)(きた)る。241(あと)よりは老若男女(らうにやくなんによ)がワイワイと(とき)(つく)つて押寄(おしよ)(きた)る。242スマートは『ウワツ ウワツ』と吠猛(ほえたけ)る。243その(こゑ)(おほかみ)(ごと)戸障子(としやうじ)震動(しんどう)させ、244一同(いちどう)(きも)痳痺(まひ)させ、245(にはか)()(たま)はピタンと()まつた。246(とき)(こゑ)一時(いちじ)(きこ)えなくなつた。247バラモン(ぐん)兵士(へいし)(なに)(おも)ひけむ、248(やかた)馬場(ばば)をさして一目散(いちもくさん)()けり()く。
249 スマートは何処(どこ)ともなく(また)もや姿(すがた)(かく)した。250玉国別(たまくにわけ)一行(いつかう)はバラモン(ぐん)(あと)()(すす)()く。
251 ワックスは(また)もや驢馬(ろば)(またが)大音声(だいおんじやう)()()悪酔怪員(あくすゐくわいゐん)鞭撻(べんたつ)して、252三人(さんにん)(あと)()()(きた)り、253馬場(ばんば)(まへ)にて大衝突(だいしようとつ)(はじ)(つひ)には敵味方(てきみかた)区別(くべつ)もなく()(みだ)れ、254バラモン(ぐん)とワックスの(ひき)ゆる悪酔怪員(あくすゐくわいゐん)との争闘(さうとう)となつて(しま)つた。
255 (たちま)阿鼻(あび)叫喚(けうくわん)(こゑ)256剣戟(けんげき)(おと)257()るに(しの)びざる惨状(さんじやう)(てい)した。258玉国別(たまくにわけ)二人(ふたり)宣伝使(せんでんし)(とも)表門(おもてもん)悠々(いういう)と、259(この)(あらそ)ひを(あと)(なが)めて(すす)()る。260スマートは何処(どこ)ともなく(あら)はれ(きた)り、261門口(かどぐち)より一生懸命(いつしやうけんめい)に『ウワツ ウワツ』と(わめ)()てて()る。
262大正一二・三・二八 旧二・一二 於皆生温泉浜屋 北村隆光録)
   
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