霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二二章 獣婚(じうこん)〔一四九七〕

インフォメーション
著者: 巻: 篇: よみ(新仮名遣い):
章: よみ(新仮名遣い): 通し章番号:
口述日: 口述場所: 筆録者: 校正日: 校正場所: 初版発行日:
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: 文字数: OBC :rm5822
愛善世界社版: 八幡書店版: 修補版: 校定版: 普及版: 初版: ページ備考:
001 玉国別(たまくにわけ)先頭(せんとう)にバーチルは三年振(さんねんぶ)りに(こひ)しき(わが)()表門(おもてもん)(くぐ)つた。002四辺(あたり)光景(くわうけい)自分(じぶん)不在(るす)にも似合(にあ)はず、003(きは)めて生々(いきいき)として()る。004(には)手入(てい)れも殊更(ことさら)行届(ゆきとど)き、005牡丹(ぼたん)006芍薬(しやくやく)007燕子花(あやめ)008日和草(ひよりぐさ)009その(ほか)鳳仙花(ほうせんくわ)010鶏頭(けいとう)(など)が、011広庭(ひろには)彼方(あちら)此方(こちら)主人(しゆじん)不在(るす)()らず(がほ)に、012(えん)(きそ)ふて()(ほこ)つて()る。013(すずめ)(つばめ)主人(しゆじん)(かへ)りを(しゆく)するものの(ごと)く、014殊更(ことさら)(たか)(こゑ)をして(さへづ)()した。015バーチルは感慨(かんがい)無量(むりやう)面持(おももち)にて表玄関(おもてげんくわん)より玉国別(たまくにわけ)(したが)ひ、016(おく)()(ふか)(すす)()る。
017 自分(じぶん)(ひさ)()りに(かへ)つて()たのだから女房(にようばう)のサーベルは(みち)四五丁(しごちやう)(よろこ)んで(むか)へに()()さうなものだのに、018どうしたものか、019玄関口(げんくわんぐち)(まで)(むか)へに()ないのは、020(なに)大病(たいびやう)でも(わづら)つて()るのではあるまいかと(あん)(なが)ら、021(わが)居間(ゐま)宣伝使(せんでんし)(とも)(すす)()れば、022サーベル(ひめ)(とこ)()儼然(げんぜん)として胡座(あぐら)をかき、023両手(りやうて)をキチンと(あは)して、024莞爾(にこにこ)(なが)(ひか)へて()る。
025 バーチルの姿(すがた)()るより(とこ)()をヒラリと()()り、026『キャッキャッ』と(あや)しき(こゑ)()()(なが)ら、
027サーベル『ホホホホホこれはこれはお旦那(だんな)(さま)028えらう(おそ)(こと)(ござ)いましたね。029(わたし)一歩(ひとあし)(さき)(まゐ)りまして(しもべ)準備(じゆんび)をさせ、030()つてゐましたのよ。031貴方(あなた)(わたし)(さん)(ねん)(あひだ)032あの(はな)(じま)()苦労(くらう)なさいましたね。033もう此処(ここ)へお(かへ)りになれば(なに)かにつけて便利(べんり)もよく、034何卒(どうぞ)幾久敷(いくひさし)偕老(かいらう)同穴(どうけつ)(ちぎり)(むす)んで(くだ)さいます(やう)にお(ねが)(まを)します。035宣伝使(せんでんし)(さま)(わたし)肉体(にくたい)()れて(かへ)つてやらうかと親切(しんせつ)仰有(おつしや)つて(くだ)さいましたが、036(なん)()つても畜生(ちくしやう)肉体(にくたい)037到底(たうてい)立派(りつぱ)貴方(あなた)(さま)のお(そば)(つか)へる(こと)出来(でき)ぬと(ぞん)じまして海中(かいちう)()(とう)じ、038(しやう)(へん)じて奥様(おくさま)肉体(にくたい)(かか)りました。039(わたし)貴方(あなた)(あい)して(くだ)さつた猩々(しやうじやう)夫人(ふじん)(ござ)います。040第二(だいに)夫人(ふじん)として使(つか)つて(くだ)さいませ』
041バーチル『はて、042合点(がてん)のゆかぬ(こと)だな。043もし先生(せんせい)(さま)044(おく)発狂(はつきやう)したのではありますまいか。045怪体(けたい)(こと)(まを)すぢや(ござ)いませぬか』
046玉国(たまくに)『いや(けつ)して発狂(はつきやう)でも(なん)でもありませぬ。047精神(せいしん)清浄(しやうじやう)潔白(けつぱく)にして純朴(じゆんぼく)無垢(むく)猩々姫(しやうじやうひめ)(さま)が、048貴方(あなた)(した)つて精霊(せいれい)となり、049奥様(おくさま)肉体(にくたい)にお宿(やど)りなさつたのですよ。050これも因縁(いんねん)(ござ)いますから仲良(なかよ)うお(くら)(くだ)さいませ』
051バーチル『(なん)だか化物(ばけもの)(やう)(かん)じが(いた)します。052(いや)らしい(もの)ですな。053さうして(おく)(たましひ)はどうなつたでせうか』
054玉国(たまくに)奥様(おくさま)とお二人(ふたり)ですよ。055つまり一体(いつたい)二霊(にれい)ですから(これ)因縁(いんねん)(あきら)めて仲良(なかよ)くお(くら)しなさるが(よろ)しい。056これには(なに)(ふか)因縁(いんねん)(この)()(からま)つてあるに(ちが)ひありませぬ』
057バーチル『へー………』
058サーベル『(わたし)(をつと)はアヅモス(さん)天王(てんわう)(もり)守護(しゆご)して()猩々(しやうじやう)(ござ)いましたが、059バーチルさまの父上(ちちうへ)バークスさまが(わたし)(をつと)(おとし)にかけ(いのち)()られました。060それ(ゆゑ)精霊(せいれい)()(ところ)がありませぬので、061バークス(さま)()息子(そくし)062(すなは)(この)(をつと)バーチルさまの肉体(にくたい)(をさ)まりましたので(ござ)います。063()はばバーチルさまの精霊(せいれい)(わたし)(をつと)(ござ)います。064(わたし)眷族(けんぞく)()()れ、065アヅモス(さん)(もり)()()し、066磯辺(いそべ)(つな)いであつた(ふね)眷族(けんぞく)()せ、067(やうや)猩々(しやうじやう)(しま)(わた)つて(をつと)()るのを()つて()りました。068それ(ゆゑ)(わたし)精霊(せいれい)(をつと)精霊(せいれい)(かよ)ひし()めバーチルさまは(うみ)()るのが()きになり、069(れふ)(あそ)ばし到頭(たうとう)漁船(ぎよせん)難破(なんぱ)して(わたし)(しま)漂着(へうちやく)(あそ)ばす(やう)(をつと)精霊(せいれい)(いた)したので(ござ)います。070(けつ)して三年前(さんねんぜん)から夫婦(ふうふ)になつたのでは(ござ)いませぬ』
071バーチル『はてな、072さうすると(わし)矢張(やつぱ)二人暮(ふたりぐら)しであつたのか。073(なん)とまア合点(がてん)のいかぬものだな。074いつの()にか猩々彦(しやうじやうひこ)生宮(いきみや)となつてゐたものと()える。075()ても()ても合点(がつてん)のゆかぬ(こと)だな』
076玉国(たまくに)霊魂(みたま)(ちから)()ふものは(おそ)ろしいもので(ござ)いますよ。077()はば貴方(あなた)肉体(にくたい)はバーチルさまと猩々彦(しやうじやうひこ)合体(がつたい)078奥様(おくさま)肉体(にくたい)はサーベル(ひめ)猩々姫(しやうじやうひめ)合体(がつたい)ですから一夫婦(ひとふうふ)二夫婦(ふたふうふ)生活(せいくわつ)(いとな)んでゐる(やう)なものです』
079バーチル『(おも)ひきや猩々彦(しやうじやうひこ)肉宮(にくみや)
080()らず()らずに()()ごしける。
081()(ひる)(うみ)(うへ)のみ憧憬(あこが)れて
082(すなど)りせしも仇事(あだごと)でなし』
083サーベル『(こころ)なき(ひと)(ほこ)をば()(なが)
084猩々(しやうじやう)(しま)より(たま)(かよ)はせつ。
085猩々(しやうじやう)果敢(はか)なき()をば()(なが)
086(もの)()(ひと)宿(やど)(うれ)しさ』
087伊太彦(いたひこ)『これはしたり(おも)ひも()らぬローマンスを
088()のあたり()(いぶ)かしさかな。
089三千彦(みちひこ)(かみ)(つかさ)(こころ)せよ
090(なれ)猩々(しやうじやう)身霊(みたま)ならずや』
091三千彦(みちひこ)『バーチルは(たから)()める(ひと)なれば
092二重(にぢう)生活(せいくわつ)(くる)しからまじ。
093さり(なが)(たから)(まづ)しき三千彦(みちひこ)
094二重(にぢう)生活(せいくわつ)する(すべ)もなし』
095デビス(ひめ)(われ)とても矢張(やつぱり)二重(にぢう)生活(せいくわつ)
096(かみ)()さしの(せい)守護神(しゆごじん)()す』
097伊太彦(いたひこ)『それならば(おれ)矢張(やつぱり)(おな)(こと)
098(ほん)(せい)(ふく)三重(さんぢう)生活(せいくわつ)
099真純彦(ますみひこ)()(なか)(ひと)(いづ)れも(おな)(こと)
100(ぜん)(あく)との(たま)容物(いれもの)
101玉国別(たまくにわけ)天地(あめつち)(まこと)(みち)(さと)りけり
102(こころ)より()(ひと)生涯(しやうがい)
103猩々(しやうじやう)(みな)天地(あめつち)生神(いきがみ)
104(たふと)(たま)(わか)れなりけり。
105猩々姫(しやじやうひめ)主人(あるじ)(つく)誠心(まごころ)
106()るにつけても(なみだ)こぼるる』
107三千彦(みちひこ)(ひと)(かは)()(けだもの)(おほ)()
108(けもの)(かは)()たる(ひと)あり。
109毛衣(けごろも)()いで芽出(めで)たく猩々姫(しやうじやうひめ)
110(いま)(あらた)めて(ひと)(かは)()る。
111つまを()二人(ふたり)(なか)(また)二人(ふたり)
112つま()(ひと)獣婚(じうこん)重婚(ぢうこん))と()ふ』
113サーベル『有難(ありがた)(かみ)大路(おほぢ)目覚(めざ)めたる
114(みち)(つかさ)(いづ)言霊(ことたま)
115バーチル『()うならば(ただ)何事(なにごと)(かみ)(さま)
116(まか)せて()をば(やす)(わた)らむ。
117猩々姫(しやうじやうひめ)(つま)(からだ)宿(やど)として
118(われ)(つか)へよ千代(ちよ)八千代(やちよ)に』
119アンチー『これは(また)(おも)ひもよらぬ出来事(できごと)
120(あき)()てたる(わが)(こころ)かな。
121さり(なが)(なさけ)(みち)(おな)(こと)
122殊更(ことさら)(きよ)(ひめ)御心(みこころ)
123アキス『奥様(おくさま)(ただ)一心(いつしん)(おも)ひつめ
124猩々(しやうじやう)(ひめ)(つか)へけるかな』
125カール『肉体(にくたい)はよし猩々(しやうじやう)()すとても
126(こころ)(きよ)(ひめ)(たふと)き』
127玉国別(たまくにわけ)霊界(れいかい)のその消息(せうそく)詳細(まつぶさ)
128(をし)(たま)ひぬ(いづ)大神(おほかみ)
129(とり)(けもの)虫族(むしけら)草木(くさき)(いた)るまで
130(すめ)大神(おほかみ)(うづ)(みたま)よ。
131()ちて()くばかりが(ひと)所作(しよさ)でなし
132(まこと)()つる(ひと)(ひと)なれ。
133(ひと)(おほ)(ひと)(なか)にも(ひと)ぞなき
134あらぬ(けもの)(ひと)(かは)()て。
135表面(うはべ)こそ(ひと)()ゆれど(たましひ)
136(けもの)(おほ)(いま)()(なか)
137サーベル『猩々姫(しやうじやうひめ)(しばら)(ひか)(たてまつ)
138サーベル(ひめ)(くち)(ゆづ)りて』
139サーベル『()(きみ)(かへ)りまししと()きしより
140(こころ)(いさ)みぬ()もたなしらに。
141()(きみ)(かば)(たま)ひし猩々姫(しやうじやうひめ)
142(わが)()宿(やど)(さだ)めましける。
143(なん)となく()(すこや)かになりにけり
144(はら)(ちから)()()ちしより。
145猩々(しやうじやう)(ひめ)(みこと)生身霊(いくみたま)
146(わが)()(つよ)(まも)りますらむ』
147伊太彦(いたひこ)何事(なにごと)(かみ)のまにまに(ひと)()
148(つか)ふべき(よし)(いま)(さと)りぬ』
149サーベル(ひめ)『これは これは旦那(だんな)(さま)150(なつか)しう(ござ)います。151ようまア無事(ぶじ)でお(かへ)(くだ)さいました。152貴方(あなた)行衛(ゆくゑ)(わか)らなくなつてからと()ふものは朝夕(あさゆふ)アヅモス(さん)天王(てんわう)(もり)参拝(さんぱい)(いた)し、153種々(いろいろ)()祈願(きぐわん)()めましたが、154どうしても()所在(ありか)(わか)りませぬので、155荒波(あらなみ)()まれて魚腹(ぎよふく)(はうむ)られた(こと)観念(くわんねん)しまして、156(かたち)(ばか)りの野辺(のべ)(おく)りを()ませ、157(あさ)天王(てんわう)(もり)(をつと)冥福(めいふく)(いの)り、158(ゆふべ)はアヅモス(さん)山腹(さんぷく)(はか)参詣(さんけい)し、159(かな)しき光陰(くわういん)今日(こんにち)(まで)(おく)つて(まゐ)りました。160さうした(ところ)161二三(にさん)(にち)以前(いぜん)より(にはか)(わたし)(からだ)(おも)くなり、162(はら)(なか)から種々(いろいろ)(こと)(ささや)()し、163貴方(あなた)(ちか)(うち)無事(ぶじ)にお(かへ)りになるとの()らせ、164それ(ゆゑ)二人(ふたり)(しもべ)浜辺(はまべ)()し、165(かへ)りを()たせて()りました。166(わたし)肉体(にくたい)には猩々姫(しやうじやうひめ)とやら()精霊(せいれい)宿(やど)つてる(やう)(ござ)いますが、167最前(さいぜん)からの猩々姫(しやうじやうひめ)(うた)()きまして、168最早(もはや)覚悟(かくご)(いた)しました。169何卒(どうぞ)仲良(なかよ)くして()ふて(くだ)さいませ。170(ねが)ひで(ござ)います』
171バーチル『ああ女房(にようばう)172どうやら本性(ほんしやう)になつたらしい。173(じつ)(ところ)はお(まへ)本当(ほんたう)(こゑ)()きたかつたのだ。174(いま)()んだ(うた)はお(まへ)(おぼ)えて()るかな』
175サーベル『はい、176(わたし)貴方(あなた)御存(ごぞん)じの(とほ)(うた)なんか(ひと)つも出来(でき)ませぬ。177猩々姫(しやうじやうひめ)(さま)(わたし)(かは)つて(うた)()んでやらうと(はら)(なか)仰有(おつしや)いまして、178あの(とほ)(めづ)らしい(うた)()めたので(ござ)います』
179バーチル『うん、180さうに(ちが)ひない。181到底(たうてい)(まへ)(かんが)へではあんな詩才(しさい)があるとは(おも)はなかつた。182ほんに不思議(ふしぎ)なものだな』
183伊太彦(いたひこ)『さうすると奥様(おくさま)よりも猩々姫(しやうじやうひめ)さまの(はう)余程(よほど)詩才(しさい)()んでゐられると()えますな。184いや(おそ)()つた。185(これ)では人間(にんげん)廃業(はいげふ)()くなつて()る』
186玉国別(たまくにわけ)伊太彦(いたひこ)さま、187(まへ)だつてチヨコチヨコ(めう)(うた)(うた)ふが(けつ)してお(まへ)知識(ちしき)産物(さんぶつ)ぢやないよ。188(みんな)副守(ふくしゆ)先生(せんせい)がお(まへ)(くち)()つて(ござ)()けだよ。189(ひと)精霊(せいれい)のサツクの(やう)(もの)だからな。190アハハハハ』
191伊太(いた)精霊(せいれい)のサツク、192ヘー、193つまらぬものですな。194さう(かんが)へて()ると(べつ)(うた)稽古(けいこ)したでもなし、195(すぐ)当意(たうい)即妙(そくめう)名歌(めいか)(うか)んで()ると(おも)つたら、196矢張(やつぱり)守護神(しゆごじん)さまが仰有(おつしや)つたのですかな。197さうすると(わたし)()本体(ほんたい)何処(どこ)にあるのでせうかな』
198玉国(たまくに)人間(にんげん)(すべ)精霊(せいれい)宿泊所(しゆくはくしよ)(やう)なものだ。199そして(その)精霊(せいれい)一方(いつぱう)愛善(あいぜん)(とく)()けて天国(てんごく)(むか)ひ、200一方(いつぱう)(あく)虚偽(きよぎ)との(あい)(ため)地獄(ぢごく)(むか)つて()る。201善悪(ぜんあく)混淆(こんかう)中間(ちうかん)状態(じやうたい)にゐるのが所謂(いはゆる)人間(にんげん)だ。202それだから八衢(やちまた)人足(にんそく)(かみ)(さま)仰有(おつしや)るのも(けつ)して誣言(ぶげん)ではないよ。203どうしても人間(にんげん)(あい)(ぜん)(しん)(しん)()つて所在(あらゆる)(とく)()天国(てんごく)天人(てんにん)(はん)(くは)はらねばならないのだ。204()(なが)天人(てんにん)(れつ)(くは)はつて(ござ)るのは、205あの初稚姫(はつわかひめ)(さま)だ。206あの(やう)立派(りつぱ)()精神(せいしん)にならなくては到底(たうてい)人間(にんげん)として(うま)れて()功能(こうのう)がないのだ。207それで(わし)(たち)(はや)くその(ゐき)(たつ)したいと(おも)つて(かみ)(さま)御用(ごよう)(つと)めて()るのだよ』
208 ()(はな)(ところ)下女(げぢよ)沢山(たくさん)馳走(ちそう)(こしら)へ、
209下女(げぢよ)『さア(みな)さま、210御飯(ごはん)出来(でき)ました。211(ゆつ)くりお(あが)(くだ)さいませ』
212()(なが)膳部(ぜんぶ)(はこ)()る。
213大正一二・三・三〇 旧二・一四 於皆生温泉浜屋 北村隆光録)
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