霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第八章 神生(しんせい)〔一五八三〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第62巻 山河草木 丑の巻 篇:第2篇 桶伏の山 よみ(新仮名遣い):おけふせのやま
章:第8章 神生 よみ(新仮名遣い):しんせい 通し章番号:1583
口述日:1923(大正12)年05月11日(旧03月26日) 口述場所:竜宮館 筆録者:明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年10月16日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm6208
愛善世界社版:87頁 八幡書店版:第11輯 166頁 修補版: 校定版:96頁 普及版:61頁 初版: ページ備考:
001第三二二
002
003(まづ)しくば(ひと)()てられさげしまる
004(ちから)となるは(かみ)ばかりなり。
005
006(はな)さへも()りては杣人(そま)(たふ)されて
007(しづ)伏家(ふせや)(たきぎ)とぞなる。
008
009(たま)()(いのち)(くさ)におく(つゆ)
010(その)果敢(はか)なさを()らぬ(ひと)あり。
011
012千年(ちとせ)まで(この)()(いのち)あるものと
013(しこ)のたぶれが(つみ)(つく)るなり。
014
015(ちち)()(はは)(また)()きて(さび)しさの
016(まくら)(かよ)(かみ)御光(みひかり)
017
018(ただ)(かみ)(あい)(たもと)にすがるより
019わが()(なぐさ)むものはあるまじ。
020
021(くる)しみの憂世(うきよ)(わた)月日(つきひ)さへ
022(はな)()(はる)()つが(たの)しき。
023第三二三
024
025惟神(かむながら)(むす)()うたる友垣(ともがき)
026()(した)しみは同胞(はらから)にまさる。
027
028信徒(まめひと)(むつ)(した)しむ有様(ありさま)
029天津(あまつ)御国(みくに)天人(あでびと)()たり。
030
031村肝(むらきも)(こころ)(むつ)べば言霊(ことたま)
032(ひと)つになりて大前(おほまへ)(いの)る。
033
034皇神(すめかみ)(みち)(つど)ひし友垣(ともがき)
035(その)(まじ)はりは永久(とこしへ)(かは)らず。
036第三二四
037
038皇神(すめかみ)(みち)(あゆ)()友垣(ともがき)
039同胞(はらから)よりも(たの)しかりけり。
040
041(おそ)れをもまた希望(のぞみ)をもまごころを
042()めて(いの)らむ(かみ)御前(みまへ)に。
043
044(いも)()(たがひ)(しの)(くる)しみも
045(かみ)(めぐみ)()()せて()く。
046
047よき(とも)(わか)るる(とき)はつらけれど
048(また)()()をば(いの)()つなり。
049
050(つみ)(うれひ)(よる)なき(くに)永久(とこしへ)
051(たま)(さかえ)(いの)りつつ()る。
052第三二五
053
054村肝(むらきも)(こころ)(ひと)つに(むつ)()ひて
055(かみ)御前(みまへ)(つか)ふる信徒(まめひと)
056
057(あらそ)ひし(しこ)(すさ)びは(あと)もなく
058()()せにけり(かみ)(ひかり)に。
059
060瑞御霊(みづみたま)(おの)(かしら)(いただ)きて
061(しこ)(たたか)(をは)るまで(すす)め。
062
063村肝(むらきも)(こころ)(いさ)みに(いさ)みつつ
064(かみ)言葉(ことば)(すす)益良夫(ますらを)
065
066皇神(すめかみ)(うづ)御門(みかど)勝鬨(かちどき)
067あぐる(とき)まで(すす)()かまし。
068第三二六
069
070()みふせる(とこ)にも(たか)(めぐみ)あり
071千座(ちくら)()ひし(かみ)御稜威(みいづ)に。
072
073瑞御霊(みづみたま)(その)神業(かむわざ)(おも)()れば
074(いた)(なや)みも()()するなり。
075
076如何(いか)ならむ(なみだ)(なか)(しづ)むとも
077(ゆめ)(わす)れそ(かみ)のめぐみを。
078
079いと(きよ)(かみ)下僕(しもべ)(つか)へむと
080(おも)へば(もも)(くる)しみ(きた)る。
081
082(くる)しみの(とき)(よろこ)びの(さかえ)あり
083如何(いか)(わす)れむ(かみ)(めぐみ)を。
084
085わが身魂(みたま)()(ばか)りなる(くる)しみも
086千座(ちくら)(おも)へばいとど(すず)しき。
087第三二七
088
089皇神(すめかみ)(ちから)(いや)(つく)されぬ
090(なげ)(かな)しみ()(うへ)になし。
091
092味気(あぢき)なき()宿縁(すぐせ)をば(くや)むまじ
093(かみ)(この)()(いま)(かぎ)りは。
094
095永久(とことは)(いのち)(みづ)()()でぬ
096(みづ)御霊(みたま)(きよ)(いさを)に。
097第三二八
098
099(いたづき)()にしあれども天津国(あまつくに)
100(おも)(いだ)せば(たの)もしきかな。
101
102わが(むね)(ささや)きたまふ(あい)(こゑ)
103いと(なつか)しく(たの)もしきかも。
104
105()(ひと)(あまね)(すく)(たす)けむと
106()らせたまひし(たふと)(かみ)はや。
107
108皇神(すめかみ)(をしへ)(かた)(まも)()
109昨日(きのふ)今日(けふ)(たの)しかりけり。
110第三二九
111
112()(あま)(その)(かな)しみは円山(まるやま)
113(みね)(ふもと)(うづ)めて(すす)まへ。
114
115逸早(いちはや)(なや)(くる)しみ()ちすてて
116(きた)信徒(まめひと)高天原(たかあまはら)に。
117
118(わづら)ひの雲霧(くもきり)(はら)(すく)ひます
119(かみ)高天原(たかま)()れましにけり。
120
121村肝(むらきも)(こころ)(やみ)()れぬらむ
122(あや)高天原(たかま)(まゐ)()なれば。
123
124御恵(みめぐみ)()()けし(ひと)逸早(いちはや)
125(かみ)(いさを)()(つた)()け。
126
127厳御霊(いづみたま)(みづ)御魂(みたま)御勲(みいさを)
128まだ(さと)()(ひと)(おほ)かり。
129第三三〇
130
131(くる)しみの(なか)にも(かみ)(めぐみ)あり
132(なや)みなき()(さち)とな(おも)ひそ。
133
134()(なみだ)(かみ)(めぐみ)によろこびの
135(ゑみ)とかはるは有難(ありがた)きかな。
136
137()きなやみ一夜(ひとよ)(ゆめ)()()りて
138(あさひ)かがやく(よろこ)びとなる。
139
140(かな)しみはよしや(わが)(むね)をやぶるとも
141こころ(くじ)くな御心(みこころ)なれば。
142
143(くる)しみも(なみだ)ももれず(かぞ)へたて
144(みづ)大神(おほかみ)(むく)いたまはむ。
145第三三一
146
147何人(なにびと)(この)()にしばし(おひ)()ちて
148やがて(ねむ)らむ奥城(おくつき)(しづか)に。
149
150皇神(すめかみ)(のり)身魂(みたま)(きよ)めつつ
151神国(みくに)(いた)準備(そなへ)せよかし。
152
153(いま)(しば)(あらし)()けどもやがて(また)
154(はな)()(にほ)(はる)(きた)らむ。
155
156(あめ)()(なみだ)もやがて(ぬぐ)はれむ
157朝日(あさひ)かがやく御代(みよ)(ちか)づきて。
158
159更生主(かうせいしゆ)(ふたた)(くだ)りて現世(うつしよ)
160平和(やす)(をさ)むる(とき)(ちか)づきぬ。
161大正一二・五・一一 旧三・二六 於竜宮館 明子録)
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