霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二〇章 神香(しんかう)〔一五九五〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第62巻 山河草木 丑の巻 篇:第4篇 弥仙の峰 よみ(新仮名遣い):みせんのみね
章:第20章 神香 よみ(新仮名遣い):しんこう 通し章番号:1595
口述日:1923(大正12)年05月13日(旧03月28日) 口述場所: 筆録者:隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年10月16日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm6220
愛善世界社版:227頁 八幡書店版:第11輯 209頁 修補版: 校定版:248頁 普及版:61頁 初版: ページ備考:
001第四四二
002
003さまよへる(つみ)(ひと)()()(つど)
004(きよ)(むしろ)(みちび)宣伝使(みつかひ)
005
006八束髭(やつかひげ)わが胸先(むなさき)()るるまで
007(なげ)(たま)ひぬ天地(あめつち)(ため)に。
008
009ヨルダンの(きよ)(なが)れもわが(たま)
010(あら)(よし)なきまでに(くも)りぬ。
011
012(けが)れたるわが(たましひ)(きよ)まりぬ
013(かみ)(をしへ)にヨルダンの(かは)
014第四四三
015
016瑞御霊(みづみたま)()枉神(まがかみ)()ちけりと
017(いづ)御霊(みたま)(うづ)(おん)(こゑ)
018
019言霊(ことたま)(うづ)(いくさ)(ととの)へて
020()(たま)ひたる神軍(みいくさ)(つよ)し。
021
022言霊(ことたま)(いくさ)(つかさ)(いさ)()
023勝鬨(かちどき)()ぐる(とき)()にけり。
024
025枉神(まがかみ)稜威(いづ)根城(ねじろ)(ふる)ひけり
026(きた)へに(きた)へし直日(なほひ)(たま)に。
027
028言霊(ことたま)(いくさ)(まへ)(あだ)もなく
029(すす)むにつれて勝鬨(かちどき)(こゑ)
030
031山々(やまやま)伊保理(いほり)()けて(もも)(かみ)
032(くわ)はり(たま)はむ言霊軍(ことたまいくさ)に。
033
034(えら)まれし御民(みたみ)(いさ)(とき)()
035(みづ)御霊(みたま)勝鬨(かちどき)(こゑ)
036第四四四
037
038如何(いか)にせむと(なや)(まよ)ひし村肝(むらきも)
039(こころ)(きこ)ゆる御教(みをしへ)(こゑ)
040
041(まよ)ふものよ(はや)(きた)れと()()べて
042長閑(のどか)(かほ)(まね)かせ(たま)ふ。
043
044村雲(むらくも)(こころ)(そら)(ふさ)がりて
045()(わか)ぬまで(まなこ)くらめり。
046
047村肝(むらきも)(こころ)(まなこ)(おし)(ひら)
048(すく)はむとして()でましにけり。
049
050何人(なにびと)(われ)(まね)くと辿(たど)()けば
051(みづ)御霊(みたま)()(たま)(かげ)
052
053近寄(ちかよ)りて(いさ)(よろこ)(みみ)(うち)
054()りしは(あい)御声(みこゑ)なりけり。
055
056浅間(あさま)しきわが心根(こころね)()(たま)
057(かみ)御前(みまへ)(はづか)しきかな。
058
059皇神(すめかみ)()てられむかと(わづら)ひつ
060(すす)みて()れば御声(みこゑ)(かは)らず。
061
062瑞御霊(みづみたま)(こゑ)もやさしく()(なか)
063(まよ)ひし聖人(ひじり)(をし)(たま)へる。
064第四四五
065
066神代(かみよ)より()()かれたる(あや)(さと)
067御教(みをしへ)()今日(けふ)(たの)しさ。
068
069枉神(まがかみ)(しこ)(たくみ)(わざはひ)
070()らずに(すご)(かみ)花園(はなぞの)
071
072(たま)()(いづ)真清水(ましみづ)()()げて
073(かわ)きし(たま)(いや)(たま)ひぬ。
074
075(たぐひ)なき()(よろこ)びは御恵(みめぐみ)
076(かみ)(しづ)かに(いこ)(とき)なる。
077
078(わけ)もなき願言(ねぎごと)さへも(しの)びつつ
079()けさせ(たま)(すく)ひの御神(みかみ)よ。
080
081あやまてる世人(よびと)(のり)()(たま)
082()ゑし(こころ)(ちから)(たま)ふ。
083
084(さだ)めなき浮雲(うきぐも)()(あと)にして
085()()かれたる花園(はなぞの)()かむ。
086
087御恵(みめぐみ)(きよ)神姿(すがた)(たま)()
088(うつ)るも(うれ)(つき)大神(おほかみ)
089第四四六
090
091わが(たま)(めぐ)ませ(たま)瑞御霊(みづみたま)
092天津港(あまつみなと)へみちびき(たま)へ。
093
094(かぜ)(すさ)(なみ)(たか)まりてわが(ふね)
095(しづ)まむとす(すく)はせ(たま)大神(おほかみ)
096
097(たよ)るべき(かた)だにもなきわが(たま)
098(めぐ)ませたまへ仁慈(いつくし)(かみ)
099
100御恵(みめぐみ)(うづ)(つばさ)下影(したかげ)
101(いだ)かれし()(たの)しかりけり。
102
103(くも)りたる世人(よびと)のために瑞御霊(みづみたま)
104(すく)はむとして(くだ)りましけり。
105
106(つか)れたる(たま)(なぐさ)(たま)ひけり
107(うち)(そと)とを(きよ)めすまして。
108
109(たま)()(いのち)のもととあれませる
110元津(もとつ)御神(みかみ)()はせ(たま)はれ。
111
112()()てしわが(たましひ)(うるほ)して
113栄光(さかえ)(たま)(みづ)大神(おほかみ)
114第四四七
115
116姉妹(おとどい)(あめ)真名井(まなゐ)御禊(みそぎ)より
117(あらは)れましし(みづ)大神(おほかみ)
118
119滝津瀬(たきつせ)(なみだ)(もも)詫言(わびごと)
120(つみ)(つぐな)(ちから)だになし。
121
122(ただ)(かみ)(めぐみ)(つゆ)(めぐ)まれて
123(おも)罪科(つみとが)(ゆる)さるるのみ。
124
125厳御霊(いづみたま)(みづ)御霊(みたま)のまさざれば
126われは()くべき(ちから)だになし。
127
128現世(うつしよ)(また)霊界(かくりよ)(へだ)てなく
129(まも)らせ(たま)元津(もとつ)大神(おほかみ)
130第四四八
131
132(わざはひ)(なや)諸人(もろびと)はや(きた)
133(すく)ひの(かみ)はここにあれます。
134
135言霊(ことたま)御水火(みいき)(まよ)ひの(ゆめ)()めて
136()(かがや)きぬ(こころ)(そら)に。
137
138武士(もののふ)(たけ)(こころ)(やは)らぎて
139(いづ)御前(みまへ)太祝詞(ふとのりと)()る。
140
141泡沫(うたかた)水泡(みなわ)()ゆる()()てて
142(しこ)博士(ものしり)大前(おほまへ)()せ。
143
144()()なき()いさらばひし(ひと)さへも
145(かみ)御前(みまへ)()(さか)ゆなり。
146第四四九
147
148()(つと)()てて神国(みくに)(かへ)りなば
149(あい)御声(みこゑ)をかけさせ(たま)へ。
150
151常久(とこしへ)()てしも()らに(さか)()
152(かみ)御園(みその)(たの)しき住家(すみか)よ。
153
154(うたがひ)(くも)もあとなく()れぬらむ
155(いづ)御霊(みたま)(くだ)りましなば。
156
157東雲(しののめ)(くも)(またが)元津都(もとつくに)
158(くだ)らせ(たま)(みづ)大神(おほかみ)
159第四五〇
160
161(あさ)()きて(ゆふべ)()たぬ朝顔(あさがほ)
162(しを)るる(はな)(まよ)(ひと)あり。
163
164(はる)(あめ)(あき)(ゆふべ)露時雨(つゆしぐれ)
165(なみだ)とともに(いの)母神(ははがみ)
166
167垂乳根(たらちね)(めぐみ)(むね)(いだ)かれて
168哺育(はぐく)まれたる(むかし)(わす)るな。
169
170村肝(むらきも)(こころ)千々(ちぢ)(くだ)きたる
171(むく)いありしと(よろこ)ばせ(はは)を。
172
173(やうや)くに()()身魂(みたま)となりぬれば
174(はは)(めぐみ)(わす)るる凡俗(ただびと)
175
176母神(ははがみ)(この)()()ます(その)(うち)
177御袖(みそで)(すが)四方(よも)民草(たみぐさ)
178第四五一
179
180御恵(みめぐみ)(あめ)(しづか)()(きた)
181雪霜(ゆきしも)()えて(やま)(わら)ひぬ。
182
183御言葉(みことば)(はる)(はな)まで(うなづ)きて
184(あさひ)長閑(のどか)(にほ)ひけるかな。
185
186夕立(ゆふだち)(はや)()()きて(いさ)()
187木草(きくさ)葉末(はずゑ)(つき)はほほ()む。
188
189(あめ)(つゆ)(なへ)(うるほ)せば(あき)()
190黄金(こがね)垂穂(たりほ)(なみ)()()するも。
191
192(はる)()かし(なつ)には(そだ)(あき)(みの)らせ
193(ふゆ)(やす)まする(あまね)(めぐみ)よ。
194大正一二・五・一三 旧三・二八 隆光録)
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