霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
山河草木(第61~72巻、入蒙記)
第62巻(丑の巻)
序歌
総説
第1篇 言海霊山
第1章 神威
第2章 神柱
第3章 神力
第4章 神慈
第5章 神世
第2篇 桶伏の山
第6章 神栄
第7章 神降
第8章 神生
第9章 神子
第10章 神宮
第3篇 四尾の嶺
第11章 神勲
第12章 神教
第13章 神祈
第14章 神幸
第15章 神情
第4篇 弥仙の峰
第16章 神息
第17章 神心
第18章 神園
第19章 神水
第20章 神香
第5篇 金竜世界
第21章 神悟
第22章 神樹
第23章 神導
第24章 神瑞
第25章 神雲
第6篇 聖地の花
第26章 神丘
第27章 神習
第28章 神滝
第29章 神洲
第30章 神座
第31章 神閣
第32章 神殿
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい|
サブスク
のお知らせ
霊界物語
>
山河草木(第61~72巻、入蒙記)
>
第62巻(丑の巻)
> 第5篇 金竜世界 > 第24章 神瑞
<<< 神導
(B)
(N)
神雲 >>>
第二四章
神瑞
(
しんずゐ
)
〔一五九九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第62巻 山河草木 丑の巻
篇:
第5篇 金竜世界
よみ(新仮名遣い):
きんりゅうせかい
章:
第24章 神瑞
よみ(新仮名遣い):
しんずい
通し章番号:
1599
口述日:
1923(大正12)年05月14日(旧03月29日)
口述場所:
教主殿
筆録者:
明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年10月16日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm6224
愛善世界社版:
282頁
八幡書店版:
第11輯 226頁
修補版:
校定版:
308頁
普及版:
61頁
初版:
ページ備考:
001
第四八二
002
一
003
大空
(
おほぞら
)
ゆ
黄金
(
こがね
)
の
鳩
(
はと
)
は
下
(
くだ
)
りけり
004
御文
(
みふみ
)
啣
(
くは
)
へて
綾
(
あや
)
の
聖地
(
せいち
)
に。
005
二
006
御教
(
みをしへ
)
と
御名
(
みな
)
を
広
(
ひろ
)
けく
伝
(
つた
)
ふべく
007
天
(
あま
)
翔
(
かけ
)
り
往
(
ゆ
)
く
八咫烏
(
やあたがらす
)
は。
008
三
009
永久
(
とこしへ
)
に
身
(
み
)
は
奥津城
(
おくつき
)
の
墓
(
はか
)
を
蹴
(
け
)
り
010
白鳥
(
しらとり
)
となりて
天
(
あま
)
翔
(
かけ
)
りましぬ。
011
四
012
吹
(
ふ
)
き
棄
(
す
)
つる
伊吹
(
いぶき
)
の
狭霧
(
さぎり
)
にあれませる
013
剣
(
つるぎ
)
の
御霊
(
みたま
)
瑞
(
みづ
)
の
大神
(
おほかみ
)
。
014
第四八三
015
一
016
生命
(
いのち
)
の
主
(
きみ
)
はヨルダンの
017
河瀬
(
かはせ
)
の
波
(
なみ
)
を
押
(
お
)
しわけて
018
聖
(
きよ
)
き
御園
(
みその
)
に
来
(
きた
)
りまし
019
天津
(
あまつ
)
御国
(
みくに
)
の
音
(
おと
)
づれを
020
委細
(
つぶさ
)
に
宣
(
の
)
らす
珍
(
うづ
)
の
声
(
こゑ
)
021
風
(
かぜ
)
のまにまに
聞
(
きこ
)
えけり
022
黄金
(
こがね
)
の
鳩
(
はと
)
は
御空
(
みそら
)
より
023
神
(
かみ
)
の
御園
(
みその
)
の
嫩葉
(
わかば
)
をば
024
含
(
ふく
)
みて
清
(
きよ
)
く
下
(
くだ
)
り
来
(
く
)
る
025
神
(
かみ
)
の
選
(
えら
)
みし
大聖地
(
だいせいち
)
026
都
(
みやこ
)
の
空
(
そら
)
ぞ
美
(
うるは
)
しき。
027
二
028
栄
(
さか
)
えの
園
(
その
)
にいそいそと
029
進
(
すす
)
み
往
(
ゆ
)
く
身
(
み
)
は
五十鈴
(
いそすず
)
の
030
河
(
かは
)
の
流
(
なが
)
れに
御禊
(
みそぎ
)
して
031
罪
(
つみ
)
の
跡
(
あと
)
なき
神御霊
(
かむみたま
)
032
神
(
かみ
)
の
御足
(
みあし
)
の
跡
(
あと
)
を
追
(
お
)
ひ
033
夜
(
よる
)
なき
国
(
くに
)
へ
上
(
のぼ
)
り
往
(
ゆ
)
く
034
永久
(
とは
)
の
備
(
そな
)
への
為
(
ため
)
ぞかし
035
三
036
いと
新
(
あたら
)
しき
奥津城
(
おくつき
)
の
037
深
(
ふか
)
きに
隠
(
かく
)
れたまひたる
038
教御祖
(
をしへみおや
)
の
霊
(
たましひ
)
は
039
天津使
(
あまつつかひ
)
に
伴
(
ともな
)
はれ
040
日
(
ひ
)
の
若宮
(
わかみや
)
に
昇
(
のぼ
)
りまし
041
老
(
お
)
いず
死
(
まか
)
らず
喜
(
よろこ
)
びと
042
栄
(
さか
)
えに
充
(
み
)
てる
楽園
(
らくゑん
)
に
043
御跡
(
みあと
)
とどめて
葦原
(
あしはら
)
の
044
下津
(
したつ
)
御国
(
みくに
)
の
人草
(
ひとぐさ
)
に
045
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
を
垂
(
た
)
れたまふ
046
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
047
恩頼
(
みたまのふゆ
)
を
給
(
たま
)
へかし。
048
第四八四
049
一
050
水仙
(
すいせん
)
の
花
(
はな
)
は
散
(
ち
)
れども
惜
(
をし
)
むまじ
051
神
(
かみ
)
の
御園
(
みその
)
の
種
(
たね
)
を
残
(
のこ
)
せば。
052
二
053
白雲
(
しらくも
)
にまがふばかりの
花
(
はな
)
の
山
(
やま
)
を
054
仇
(
あだ
)
に
散
(
ち
)
らすか
醜
(
しこ
)
の
曲風
(
まがかぜ
)
。
055
三
056
故郷
(
ふるさと
)
に
帰
(
かへ
)
りて
如何
(
いか
)
に
詫
(
わ
)
びぬべき
057
醜
(
しこ
)
の
嵐
(
あらし
)
に
散
(
ち
)
りし
花
(
はな
)
の
身
(
み
)
は。
058
四
059
花
(
はな
)
とばかり
輝
(
かがや
)
く
月
(
つき
)
にあこがれて
060
知
(
し
)
らず
知
(
し
)
らずに
神国
(
かみくに
)
に
入
(
い
)
る。
061
五
062
御空
(
みそら
)
照
(
て
)
る
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
のなかりせば
063
夜
(
よる
)
の
旅路
(
たびぢ
)
を
如何
(
いか
)
に
進
(
すす
)
まむ。
064
六
065
さやかなる
月
(
つき
)
の
御顔
(
みかほ
)
を
拝
(
をが
)
まむと
066
出
(
い
)
でにし
庭
(
には
)
に
松
(
まつ
)
の
露
(
つゆ
)
散
(
ち
)
る。
067
七
068
科戸辺
(
しなどべ
)
の
風
(
かぜ
)
の
姿
(
すがた
)
は
見
(
み
)
えねども
069
真帆
(
まほ
)
の
孕
(
はら
)
みを
眺
(
なが
)
めてぞ
知
(
し
)
る。
070
第四八五
071
一
072
皆
(
みな
)
人
(
ひと
)
の
眠
(
ねむ
)
りにつける
真夜中
(
まよなか
)
に
073
醒
(
さ
)
めよと
来
(
き
)
なく
山杜鵑
(
やまほととぎす
)
。
074
二
075
千早振
(
ちはやふる
)
神
(
かみ
)
の
社
(
やしろ
)
の
大前
(
おほまへ
)
に
076
剣
(
つるぎ
)
かざして
大和舞
(
やまとまひ
)
する。
077
三
078
忍
(
しの
)
び
音
(
ね
)
に
啼
(
な
)
く
杜鵑
(
ほととぎす
)
声
(
こゑ
)
涸
(
か
)
れて
079
今
(
いま
)
は
血
(
ち
)
を
吐
(
は
)
くよしもなきかな。
080
四
081
風雅人
(
みやびと
)
の
耳
(
みみ
)
には
入
(
い
)
らぬ
杜鵑
(
ほととぎす
)
082
嘆
(
なげ
)
きの
声
(
こゑ
)
は
杣人
(
そまびと
)
のみ
聞
(
き
)
く。
083
五
084
杜鵑
(
ほととぎす
)
声
(
こゑ
)
は
御空
(
みそら
)
に
啼
(
な
)
き
涸
(
か
)
れて
085
月
(
つき
)
の
影
(
かげ
)
のみ
後
(
あと
)
に
慄
(
ふる
)
へる。
086
六
087
杜鵑
(
ほととぎす
)
啼
(
な
)
く
音
(
ね
)
を
聞
(
き
)
けばしかすがに
088
心
(
うら
)
悲
(
かな
)
しくもなりにけるかな。
089
七
090
山々
(
やまやま
)
を
啼
(
な
)
き
渡
(
わた
)
りつつ
杜鵑
(
ほととぎす
)
091
賤
(
しづ
)
が
伏屋
(
ふせや
)
の
空
(
そら
)
に
来
(
き
)
にけり。
092
八
093
清
(
きよ
)
き
友
(
とも
)
の
寄
(
よ
)
りて
仕
(
つか
)
ふる
赤心
(
まごころ
)
を
094
雲井
(
くもゐ
)
につげよ
山杜鵑
(
やまほととぎす
)
。
095
第四八六
096
一
097
足曳
(
あしびき
)
の
山
(
やま
)
の
彼方
(
かなた
)
に
月
(
つき
)
澄
(
す
)
みぬ
098
仰
(
あふ
)
ぎ
慕
(
した
)
へよ
瑞
(
みづ
)
の
光
(
ひかり
)
を。
099
二
100
月
(
つき
)
の
神
(
かみ
)
闇
(
やみ
)
を
晴
(
は
)
らして
円山
(
まるやま
)
の
101
清
(
きよ
)
き
御空
(
みそら
)
にのぼらせたまふ。
102
三
103
電燈
(
でんとう
)
の
光
(
ひかり
)
も
月
(
つき
)
の
出
(
い
)
でぬれば
104
うとまれにけり
道
(
みち
)
行
(
ゆ
)
く
人
(
ひと
)
に。
105
四
106
草
(
くさ
)
の
葉
(
は
)
におく
白露
(
しらつゆ
)
のいと
清
(
きよ
)
く
107
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
の
添
(
そ
)
ひて
守
(
まも
)
れる。
108
五
109
夕立
(
ゆふだち
)
の
雲
(
くも
)
晴
(
は
)
れゆきて
大空
(
おほぞら
)
に
110
涼
(
すず
)
しき
月
(
つき
)
の
影
(
かげ
)
さやかなり。
111
六
112
駒
(
こま
)
留
(
と
)
めてしばし
拝
(
をが
)
まむ
円山
(
まるやま
)
の
113
珍
(
うづ
)
の
御空
(
みそら
)
に
輝
(
かがや
)
く
月
(
つき
)
を。
114
七
115
小雲川
(
こくもがは
)
波
(
なみ
)
も
静
(
しづか
)
に
水
(
みづ
)
の
面
(
も
)
に
116
うつれる
月
(
つき
)
の
影
(
かげ
)
は
砕
(
くだ
)
けつ。
117
八
118
水底
(
みなそこ
)
に
影
(
かげ
)
をうつせし
松ケ枝
(
まつがえ
)
に
119
月
(
つき
)
は
澄
(
す
)
みけり
魚
(
うを
)
も
住
(
す
)
みけり。
120
第四八七
121
一
122
天
(
あま
)
の
河
(
かは
)
小雲
(
こくも
)
の
川
(
かは
)
にうつせしか
123
機織姫
(
はたおりひめ
)
の
衣
(
きぬ
)
を
洗
(
あら
)
へる。
124
二
125
月
(
つき
)
沈
(
しづ
)
む
綾
(
あや
)
の
大橋
(
おほはし
)
うちわたり
126
高天原
(
たかあまはら
)
にのぼる
神人
(
かみびと
)
。
127
三
128
野辺
(
のべ
)
に
咲
(
さ
)
く
花
(
はな
)
の
姿
(
すがた
)
にあこがれて
129
宿
(
やど
)
りたまふか
月
(
つき
)
の
大神
(
おほかみ
)
。
130
四
131
奥山
(
おくやま
)
の
紅葉
(
もみぢ
)
の
錦
(
にしき
)
散
(
ち
)
らぬ
間
(
ま
)
に
132
求
(
ま
)
ぎて
来
(
きた
)
れよ
鹿
(
しか
)
の
鳴
(
な
)
く
音
(
ね
)
を。
133
五
134
三五
(
あななひ
)
の
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
を
求
(
ま
)
ぎて
来
(
こ
)
よ
135
草葉
(
くさば
)
の
露
(
つゆ
)
に
袖
(
そで
)
ぬらすとも。
136
六
137
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
踏
(
ふ
)
み
分
(
わ
)
けゆけば
嬉
(
うれ
)
し
野
(
の
)
の
138
木々
(
きぎ
)
の
梢
(
こずゑ
)
に
宿
(
やど
)
る
月影
(
つきかげ
)
。
139
七
140
雲
(
くも
)
の
上
(
へ
)
の
貴人
(
あでびと
)
達
(
たち
)
に
聞
(
き
)
かせたし
141
谷間
(
たにま
)
に
歌
(
うた
)
ふ
鶯
(
うぐひす
)
の
声
(
こゑ
)
。
142
第四八八
143
一
144
雁
(
かりがね
)
の
便
(
たよ
)
りも
聞
(
き
)
かぬ
山
(
やま
)
の
奥
(
おく
)
に
145
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
はむと
泣
(
な
)
く
人
(
ひと
)
のあり。
146
二
147
澄
(
す
)
み
渡
(
わた
)
る
秋
(
あき
)
の
月影
(
つきかげ
)
眺
(
なが
)
むれば
148
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
偲
(
しの
)
ばるるかな。
149
三
150
荒風
(
あらかぜ
)
に
吹
(
ふ
)
き
捲
(
まく
)
られて
白露
(
しらつゆ
)
に
151
おく
月影
(
つきかげ
)
も
散
(
ち
)
りてけるかな。
152
四
153
草
(
くさ
)
の
葉
(
は
)
の
露
(
つゆ
)
に
宿
(
やど
)
れる
月影
(
つきかげ
)
を
154
醜
(
しこ
)
の
嵐
(
あらし
)
の
散
(
ち
)
らすうたてさ。
155
五
156
幾褥
(
いくふすま
)
重
(
かさ
)
ねてさへも
寒
(
さむ
)
き
夜半
(
よは
)
157
御空
(
みそら
)
の
月
(
つき
)
は
霜
(
しも
)
に
宿
(
やど
)
かる。
158
六
159
老
(
お
)
いぬれど
澄
(
す
)
みきる
月
(
つき
)
を
眺
(
なが
)
むれば
160
又
(
また
)
若
(
わか
)
がへりたる
心地
(
ここち
)
こそすれ。
161
七
162
花
(
はな
)
散
(
ち
)
りて
見
(
み
)
る
影
(
かげ
)
もなき
梢
(
こずゑ
)
にも
163
月
(
つき
)
は
静
(
しづか
)
に
輝
(
かがや
)
きにけり。
164
八
165
夕暮
(
ゆふぐれ
)
に
悲
(
かな
)
しげに
鳴
(
な
)
く
秋
(
あき
)
の
虫
(
むし
)
の
166
声
(
こゑ
)
聞
(
き
)
くごとに
世
(
よ
)
をば
果敢
(
はか
)
なむ。
167
第四八九
168
一
169
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
は
早
(
はや
)
くも
絶
(
た
)
えて
草枯
(
くさが
)
れの
170
野辺
(
のべ
)
にも
清
(
きよ
)
く
月
(
つき
)
は
照
(
て
)
りぬる。
171
二
172
御教
(
みをしへ
)
を
聞
(
き
)
きて
袂
(
たもと
)
を
絞
(
しぼ
)
りつつ
173
露野
(
つゆの
)
を
分
(
わ
)
けて
参
(
まゐ
)
る
嬉
(
うれ
)
しさ。
174
三
175
白露
(
しらつゆ
)
の
光
(
ひかり
)
目出度
(
めでたく
)
輝
(
かがや
)
くは
176
月
(
つき
)
の
御神
(
みかみ
)
の
在
(
ま
)
せばなりけり。
177
四
178
賤ケ家
(
しづがや
)
の
軒端
(
のきば
)
の
菊
(
きく
)
はしをれけり
179
唯
(
ただ
)
一度
(
ひとたび
)
の
霜
(
しも
)
のいたみに。
180
五
181
山々
(
やまやま
)
の
木草
(
きくさ
)
も
如何
(
いか
)
に
育
(
そだ
)
つべき
182
清
(
きよ
)
けき
月
(
つき
)
の
露
(
つゆ
)
なかりせば。
183
六
184
凩
(
こがらし
)
や
時雨
(
しぐれ
)
に
脆
(
もろ
)
く
砕
(
くだ
)
かれて
185
朝露
(
あさつゆ
)
に
匂
(
にほ
)
ふ
紅葉
(
もみぢ
)
散
(
ち
)
りぬる。
186
七
187
照
(
て
)
りはえし
高雄
(
たかを
)
の
山
(
やま
)
の
紅葉
(
もみぢば
)
も
188
いつ
木枯
(
こがらし
)
の
吹
(
ふ
)
かぬものかは。
189
八
190
高砂
(
たかさご
)
の
尾上
(
をのへ
)
の
松
(
まつ
)
も
秋
(
あき
)
の
夜
(
よ
)
の
191
月
(
つき
)
しなければ
淋
(
さび
)
しかるらむ。
192
第四九〇
193
一
194
御空
(
みそら
)
飛
(
と
)
ぶ
高雄
(
たかを
)
の
山
(
やま
)
の
紅葉
(
もみぢば
)
も
195
色
(
いろ
)
づき
初
(
そ
)
めて
冬
(
ふゆ
)
近
(
ちか
)
づきぬ。
196
二
197
変
(
かは
)
り
往
(
ゆ
)
く
色
(
いろ
)
こそ
見
(
み
)
えね
常磐山
(
ときはやま
)
198
紅葉
(
もみぢ
)
の
色
(
いろ
)
もうつりけるかな。
199
三
200
澄
(
す
)
み
渡
(
わた
)
る
月
(
つき
)
の
桂
(
かつら
)
は
清
(
きよ
)
くして
201
暗
(
くら
)
き
高雄
(
たかを
)
の
峰
(
みね
)
を
照
(
て
)
らしつ。
202
四
203
晴
(
は
)
れ
曇
(
くも
)
り
時雨
(
しぐれ
)
往
(
ゆ
)
きかふ
冬
(
ふゆ
)
の
空
(
そら
)
に
204
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
はひとりさやけし。
205
五
206
日
(
ひ
)
に
月
(
つき
)
にうつろひ
初
(
そ
)
めし
紅葉
(
もみぢば
)
の
207
果敢
(
はか
)
なく
散
(
ち
)
らむ
冬
(
ふゆ
)
は
来
(
き
)
にけり。
208
六
209
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
月
(
つき
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
を
受
(
う
)
けて
210
唐
(
から
)
紅
(
くれなゐ
)
に
照
(
て
)
れる
紅葉
(
もみぢば
)
。
211
七
212
神無
(
かみな
)
しの
月
(
つき
)
の
御空
(
みそら
)
は
凩
(
こがらし
)
の
213
今
(
いま
)
吹
(
ふ
)
かずとも
紅葉
(
もみぢ
)
散
(
ち
)
り
行
(
ゆ
)
く。
214
八
215
千鳥
(
ちどり
)
鳴
(
な
)
く
声
(
こゑ
)
も
激
(
はげ
)
しき
浪
(
なみ
)
の
音
(
ね
)
に
216
妨
(
さまた
)
げられて
聞
(
き
)
かぬ
時
(
とき
)
かな。
217
第四九一
218
一
219
室
(
むろ
)
にさく
千花
(
ちばな
)
の
色
(
いろ
)
は
赤
(
あか
)
くとも
220
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
薫
(
かを
)
りなきかな。
221
二
222
大本
(
おほもと
)
に
参来
(
まゐき
)
集
(
つど
)
へる
信徒
(
まめひと
)
は
223
一度
(
ひとたび
)
汲
(
く
)
めよ
玉
(
たま
)
の
井
(
ゐ
)
の
水
(
みづ
)
。
224
三
225
神垣
(
かみがき
)
の
厳
(
いづ
)
の
光
(
ひかり
)
を
白梅
(
しらうめ
)
の
226
薫
(
かをり
)
に
心
(
こころ
)
移
(
うつ
)
ろひにけり。
227
四
228
袖
(
そで
)
なしの
衣
(
ころも
)
の
胸
(
むね
)
に
散
(
ち
)
る
花
(
はな
)
は
229
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
の
姿
(
すがた
)
なりけり。
230
五
231
人
(
ひと
)
恋
(
こ
)
ふる
心
(
こころ
)
に
道
(
みち
)
はなきものを
232
など
醜鬼
(
しこおに
)
のさやるなるらむ。
233
六
234
飽
(
あ
)
きかけし
夫婦
(
ふうふ
)
の
中
(
なか
)
も
草枕
(
くさまくら
)
235
旅
(
たび
)
にし
行
(
ゆ
)
けば
又
(
また
)
思
(
おも
)
ふかな。
236
七
237
膝元
(
ひざもと
)
に
仕
(
つか
)
へまつりし
時
(
とき
)
よりも
238
恋
(
こひ
)
しくなりぬ
神
(
かみ
)
の
大前
(
おほまへ
)
。
239
八
240
別
(
わか
)
れても
亦
(
また
)
逢阪
(
おふさか
)
の
関
(
せき
)
の
戸
(
と
)
を
241
開
(
ひら
)
かむ
道
(
みち
)
を
備
(
そな
)
へおかまし。
242
九
243
小雲川
(
こくもがは
)
深
(
ふか
)
き
心
(
こころ
)
はとめずとも
244
又
(
また
)
慕
(
した
)
はしくなるものぞかし。
245
(
大正一二・五・一四
旧三・二九
於教主殿
明子
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 神導
(B)
(N)
神雲 >>>
霊界物語
>
山河草木(第61~72巻、入蒙記)
>
第62巻(丑の巻)
> 第5篇 金竜世界 > 第24章 神瑞
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第24章 神瑞|第62巻|山河草木|霊界物語|/rm6224】
合言葉「みろく」を入力して下さい→