はかなきは人の命と知りながら命の神を知らぬおろかさ〈序歌(初版)〉
すぎし世のあはれをかこつ人心神しなければ如何で忘れむ〈序歌(初版)〉
にぎはしく家とみ栄えゆく人は皇大神のみちを歩める〈序歌(初版)〉
何時の日かウラルの嵐日本の空に向つて吹かむとするも〈第2章(校正)〉
太平洋浪立ち騒ぎ日本の秋津島根を呑まむとぞせり
(昭和九年二月十九日)〈第2章(校正)〉
ゆめの世に夢を見るてふ人の世も神の御声に醒めざるはなし〈第5章(初版)〉
みわたせば野にも山にも皇神の恵みの花は咲きみちてあり〈第5章(初版)〉
しづたまき数にも入らぬ身にしあれど厚き守りの添ふぞ嬉しき〈第5章(初版)〉
紀の国の旅を重ねてさまざまの思想の浪を安く渡りぬ〈第7章(校正)〉
中道を辿る吾身に迫り来る左と右の矛の弱きも
(昭和九年十一月十九日)〈第7章(校正)〉
古今東西の聖者が夢にも知らざりし皇道経済を吾は説くなり〈第20章(校正)〉
皇道経済実行さるる暁は只一人の落武者もなし
(昭和九年十一月二十二日)〈第20章(校正)〉
天かけり国かけりつつ吾魂は国の遠近巡りて止まずも〈第31章(校正)〉
一切万事更生すべき時は来ぬ非常時の声四方に挙りて
(昭和九年十一月二十六日)〈第31章(校正)〉
(「校正」は王仁三郎が校正した時に挿入したもの。)
[この余白歌は八幡書店版霊界物語収録の余白歌を参考に他の資料と付き合わせて作成しました]