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インフォメーション
題名: 著者:月の家
ページ:584 目次メモ:
概要: 備考:2023/10/08校正。著作集3「強きものは女」と同じ。 タグ: データ凡例: データ最終更新日:2023-10-08 13:56:59 OBC :B121805c267
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]『東北日記 三の巻』昭和3年8月15日
 女と云ふものは、昔は(ほとん)ど人間扱ひを受けて居なかつたものだ。女は三界に家無しだとか、子無き女は去るべし、淫乱なれば去るべし、嫉妬あれば去るべし、多弁なれば去るべし、夜遊びする女は去るべし、夫の意に従はざるものは去るべしなぞと、貝原(かひばら)益軒(えきけん)とか越権(ゑつけん)とかいふ(をんな)大学(だいがく)の著者から非常に虐待されて来たものだ。女は五障(ごしやう)三従(さんじう)とか云つて仏教からも(はなはだ)しき侮蔑を受けて人間らしき扱ひをされなかつた。蒙古なぞへ行つて見ると、女は戸籍にさへも載せて呉れないといふ情けない有様である。何処の霊山へも霊地へも(はい)ることを許されなかつた。女子と小人(せうじん)は養ひ難しと云つて、天下の男子から持て余されたらしい。所が世の中は女と酒と金だ、女無くては生きて居られない様な事も云つてゐる。(すゐ)の利いたか利かぬか知らぬが、女ならでは世の明けぬ国と女を讃美した野呂作(のろさく)もあつた。智者も学者も労働者ものらくら男も皆それぞれ女から(うま)れたのだ。是を思へば女てふものは偉大なものである。基督も釈迦も孔子もマホメツトも(みな)女から(うま)れない者は無いのだ。
 青春の血をそそる生娘(きむすめ)明眸(めいぼう)皓歯(こうし)(つゆ)(したた)るやうな黒い(ひとみ)、白い豊艶(ほうえん)なる(おも)(あか)い唇なぞは確かに悩殺的魅力を持つてゐる。恋慕、憧憬、愛着の(きよく)、男子は()れに引き付けられ魂を抜かれて了ふ。そしてその美人に振り捨てられ、エツパツパの肱鉄(ひぢてつ)の乱射を受けた時は、失望落胆して狂気するものさへ出来る。(あるひ)はその間の曲折、入水(にふすゐ)となり、ブランコとなり、鉄砲ばらとなり、鉄道(まくら)となり、切腹となり、怨恨となり、失恋煩悶(はんもん)嫉妬殺人となり、神経衰弱となり、五尺余の男子をして骨抜(ほねぬき)となし、(たこ)となし盲目(もうもく)となし、愴惶(さうくわう)たらしめ、地位も名誉も台無しとして社会より葬り去らしむる魔力を持つて居るのは女である。(じん)未来永劫(をんな)と云ふものの正体及び心理は疑問とされて居る。百論千議(せんぎ)四千年(らい)各種各様の研究を重ねられてゐるのだ。嗚呼(ああ)この疑問の鍵は永久(とこしへ)に男子たるものの握る事の出来ないものだらうか。婦人問題は世の進運(しんうん)、人類の進展に伴つて弥々(いよいよ)益々(ますます)(しげ)くなつて来た。此の時機に際して、新しい女、古い女、職業の女、細君(さいくん)としての女、独身女、貞節な女、淫奔(いんぽん)な女、あらゆる方面の女の抱擁してゐる秘密の宝庫の鍵を奪ひ取り、ザツクバランにさらけ出して、(しん)に赤裸々な告白と真実の消息を書いて見よう。(げん)ナマ女や女天下を加へて、現代女の覚醒と天下の男子の参考にともならばと、ここに婦人に対して苦情あらあら斯の如く依つて如件(くだんのごとし)
 時に天女と云ひ女神と云ひ、時に弁財天と云ひ今小町(いまこまち)と云ひ、美人と云ひ、傾城(けいせい)魔神(ましん)と云ひ、生命(いのち)の原動力と云つて、天下幾千万の男子から敬愛され、恋慕され、憧憬されるかと思へば、(たちま)ち幾多の迫害と誘惑に逢ふ。因果なものは(まこと)に古今を通じて美人の上にある。夜叉と呪われ(あるひ)愚者(おろかもの)(あざけ)られ、弱者と軽侮され、ウブなものと(もてあそ)ばれ、アバズレ女、スレツカラシ、おきやんなぞと爪弾(つまはじ)きさるる女の立場も随分気の毒である。天下は人類一般の共有物で、世界に二十億の人類があれば(その)半分は女人(によにん)である。男一人に女一人は天の配剤その妙を得てゐる。陰陽(つね)(あひ)合致して天下は全く泰平無事なるべき筈だが、それは理窟であつて、現実は常に波瀾(はらん)曲折(きよくせつ)絶間(たえま)なく、その闘争の間には必ず女といふものが介在してゐる。現実と理性、理性と感情、それ()のものがコンガラがつて遂に波瀾を醸成するものである。凡て女は理性よりも感情に強いもので、笑ふかと思へば直ぐに泣き出し、泣くかと思へば呪ひ、呪ふかと思へば(あざけ)り、嘲るかと思へば恋をし、恋をするかと安心して居れば直ぐに少しの事から離れるものだ。そして感情に支配さるるのは女の美点であつて(また)欠点である。
 女と云ふものは凡てが過ぎ越し苦労の好きなものと見えて、身の上話をしては過去を追想し、(ただ)(わけ)も無しに泣きたがる。一方の相手の女もまた夫れに共鳴して泣くものである。女の泣くのは(また)一種の示威運動であつて、如何なる硬骨漢(かうこつかん)でも女の涙には弱らせられ(はらわた)をゑぐられる。故に女の涙は砲弾も同様で恐ろしい魔力を持つて居る。嬉しくても泣き、悲しい時には猶更(なほさら)泣き、快感を覚えた時は一層によく泣き、自己の主張の貫徹せざる時にも泣き、社会の同情を失つた時にも泣く。それが女としての唯一の回復の策であり武器である。故に女は涙によつて一大勢力を()る。自己の意見が通つた時は又(よろこ)びの余りに泣く、といふ不可思議な心裡(しんり)を持つて居るものである。松風(しようふう)月影(げつえい)清砂(せいしや)波涛(はたう)なぞを眺め、その美と風光に打たれて詩として泣くが如きは、(ほとん)稀有(けう)の事である。女は芝居を見ても小説を読んでも責められても叱られても泣き、話のうまい人の(うそ)に釣り込まれても泣く。そして泣いてる時の女の心裡状態は最も危険な状態に在るものである。都会の裏面に住んで居る女の肉で(めし)を食ふといふ(やから)は、かういふ機会に付け込んで誘惑するのである。さて女の泣くといふ事は、下らぬ文句を百万陀羅(だら)並べ立てるよりも、余程(よほど)愛らしく美しいが、それも美点であり欠点である。
 女の特質は毀誉(きよ)褒貶(ほうへん)に動かされ易い。そして一面から云ふと極めて諦め易い傾きがある。故にこの特質は掛け引をして成功せしむるには策の得たるものである。男子の感情を(そそ)り立てる如きは最も得意とする。女は男子の忍ぶべからざる場合も容易に忍び得る強者である。笑顔を売り虚礼を売り、(しか)もそれを真実らしく平気で見せてゐる芸娼妓(げいしやうぎ)の如きは、到底(たうてい)男子の及ばざる所である。バーの女や雑貨店の女は笑顔を売り虚礼を売り、以て男子を欺き(おび)き出し、芸妓(げいぎ)娼妓(しやうぎ)は肉を売つて男子を悩殺し、(こと)に売春婦が鬼没自由、天下を澗歩(くわつぽ)して男子の春情(しゆんじやう)(そそ)りつつ、海外までも遠征するが如きはとても男子の及ばざる所である。男子に見込みが無いと思つたら、愛児を遺し良人(をつと)を捨て、さつさと尻をからげて逃げ出し、好きな男に食ひ付いて平然たる度胸と来ては女もまた強者である。未練の(やいば)だの、家出の捜索だの、復縁の交渉だの、裁判沙汰なぞは女の方から滅多にやらない。(その)大多数は男子からである。真実熱烈に惚れ切つて居た男でも、情死を迫られると直ぐに逃げ出して了ふ。その(ここ)に到るまで心の底を男子に(あら)はさず、其(かん)よく(ひとみ)を以て男子を憧憬(あこが)れしめるだけの技倆(ぎりやう)()つてゐる点が偉いものである。時々貞操に関する損害賠償問題が(おこ)るが、中には至極御尤もだと感ぜらるるものもあれど、又その価値を疑ふべきものも多々ある。それだから失恋したり自殺したり神経衰弱に(かか)るやうな女は極めて(まれ)である。家産(かさん)をかたむけてまで(みつ)根比(こんくら)べと来ては男子の方が(はるか)に弱い。然るに女といふものの勝利はホンの一時的であつて、彼が処世(しよせい)取引(とりひき)(あだか)香具師(やし)的で、正々堂々と陣頭に立つては闘はない。決して勝敗の(けつ)までは戦はない。故に女てふものの内容がサツバリ(わか)らないのだ。戦ひ(われ)()ありと見れは進撃し(きた)り、不利なりと見るや直ちに講和を申込む代物だ。その手段は凡て不得要領に終り、その方策は千変万化であるが、併し絶対に流水(りうすゐ)に従ふと云ふが如き不見識な行動は取らない。そして女は自分の欠点と弱点とを包み隠す事に努力する故に眼前の掛引(かけひき)は巧妙である。外形美によつて(てら)ふ事が上手で、虚栄心が非常に強い。虚栄の皮を一枚()れば直ぐに醜い内容が暴露する。内容の充実に(つと)むる事を()ないで、何時までも虚飾で包まむとするから、女は人間としての向上が出来ない。虚栄ばかりが増長して、勢力を得て居る間は人間としては駄目だ。女としての一番美しいものは愛児に乳房を含ませた時である。
(昭和三・八・一五 東北日記 三の巻)

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