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海月と鮟鱇

インフォメーション
題名:海月と鮟鱇 著者:月の家
ページ:608 目次メモ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :B121805c276
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]『東北日記 一の巻』昭和3年7月21日
 日に昼夜があり、人間には顔や胴体や四肢等があり、芝居には舞台あり楽屋がある。活動写真も声色と鳴り物が這入ってこそ見られるが、破れ穴からフイルムを見たら、三文の価値もないものだ。今の世の中は看板や広告は立派であっても、其の内幕にはいって査べて見ると、大変な相違に驚かざるを得ない。
 見切り・捨て売り・滅茶々々の大安売りと題したるもの、是所謂看枚で、其の実はヤクザ物の寝息品を集めて低価に提供する位のものだ。故に殆どそれは常設市場で田舎者だましに過ぎないのだ。世の中にロハほど安い物は無い。無料進呈とかいう奴、多大な広告料を支払い、この辛い時節にそれが本当なら行り切れるものではない。無代進呈とはその実看枚斗りで、その内幕に至っては頗る皮肉な手段を以て喰い入らんとするが為である。
 僅か十円の資本で月収百円、家内工業あり、器械貸与す、製品永久取り引き契約すと。真実らしく木に餅の生る如なうまい広告を見た事があった。是も看枚で、其の内幕に到って見れば、製品不良の名の許に三文の価もつけず、遂に泣き寝入りに終わらして了うのだ。差し引き十円の見本料金が、全然損失に帰するのみであって、細民泣かせの奸手段が多々ある世の中である。
 支店長・会計課長募集とかの広告を見た事がある。それに附記して曰う。月給百二十円を給すと云うヤクザ銀行や会社がある。是も矢張り看板であって、其の内幕は保証金を失敬せんとするのが多々ある。曰く、入社の際身元金として多額の金を納めしめ、半月乃至一か月の給料を支給するだけで、何とか彼とか言い分をつけ、ごたごたの間に是を失敬して何処かへ逐電して了う奴がある。災民救済だとか、実費治療だとかの美名の下に、妙な医薬の力を用いるものがあると聞く。是も看板で、其の内幕は美名の蔭にかくれて高利貸的手段を弄するものである。
 学校敷地の一部分を寄付するとか、教育器具・図書を寄附するものがある。是も看板であって、其の内幕を見ると幾多の奸手段を弄して、不当の利益を占め、其の利益の百万分の一乃至二を社会事業に寄せて、世をごまかさんとする奴がある。大地主と称するものの学校新設の運動や、公園新設の運動、その他地方発展策の美名を唯一の看板に、此の挙に出るものである。震災に際して、幾百万円かを公償か何かで投り出して大きい面をする輩も、或はこの種にあらざれば幸いである。
 頗る堅気で、独身女がある。彼は単に愛せらるる女として取り扱われるのが馬鹿らしいと云う。是も矢張り看板であって、その内幕は多情ものに非ざれば、恋に破れたヒス的か、然らずば頗るズボラ女である事は間違い無い。
 女は怪物だ夜叉だと云って呪うが如く主張し、独身生活を力説する男がある。是も亦看板で、其の内幕はヤクザ事務所を作成して、女事務員募集をのべつ幕なしに行ない、以てその間美形の選り喰いをせんとするの類である。
 「理想候補者」。愚民をゴマかす武器として、時に勝手気儘に此の語の用いらるるのは遺憾千万である。彼等は独りぎめに理想候補者という。是も亦看板であって、其の内幕に至っては、内容極めて貧弱なる自称候補者の運動費の豊富に無い奴である。
 筆に示しがたく言葉に尽くし難し、如何に珍妙にして奇抜而して美麗なか、一度この絵に接せんか、実に血燃ゆるの想いあらしむという。是も亦看板であって、其の内幕は一枚五、六厘位の女の絵葉書である。
 何々信託業或は金貸業と金看板を出す。如何にもそれは堂々たるの感を与えるが、如何がわしいのもある。金看板は彼等が徒の看板であって、其の内幕は、仲介は単に口実であって手数料を失敬するのが本意なるものがある。全部呑み込まざれば幸い。金貸業の看板にも亦此の種のものがある。調査の名に藉口して、曰く、調査費失敬を本領と考え、或はそれを以て綱領とさえするものがある。
 月賦販売というのがある。毎月幾円かの払い込みを為し、一か年或は二、三か年を以て満期とし、五回或は八回の払い込みを為せば、定額の物品を渡すというのがある。是も看板で、其の内幕は毎月の払い込み金を殆ど失敬し、満期の時は行き先不明と迯げ出すものがある。
 百何十版と云う広告がある。発行当日初版売り切れ忽ち再版、一日に何十版売り出しと称する書物がある。是も矢張り看板であって、其の内幕は初版が一千部で、半数以上も残ってる品物である。如何に印刷力が迅速だと云っても、僅か一日の間に幾百頁の書物を幾版と無く印刷し、製本し得るものでは無いのだ。
 田舎代議士が帰郷の土産として、報告演説会ということをやる。是も亦看板であって、其の内幕に至って見んか、彼等は議場に於て居眠りを為し、下宿に帰って新聞を読み、此の記事を携帯して帰郷し、物識面をして曰く、議会報告と五角八面に堂々とふれ出すものがある。
 主人の手紙にも妙なのがある。成り金者輩の手紙なるものがあるが、それも看板で其の内幕に到って見れば、何れも代筆や書記の手に成れるものである。代筆番頭は其の稿を他の人に作製して貰う。某の成り金は封筒に糠を少し入れて、知人に郵送したのがあった。「少し来ぬか」というのだと云う。又小石を封入したものがあったという。是は代筆や書記に廻し兼ねた恋人に送るので、「恋し恋し」というのだという。成り金者の頭の低脳さ加減は、女郎の恋文と何等異なる所は無いようである。
 主義綱領、国家百年の大計・国利民福を増進・思想善導・地方発展等、あらゆる立派な尤もらしい主義や綱領を羅列し、その上に大官や公爵や、政党の主領や、実業家の巨頭連の姓名を麗々しく書き立て、曰く何々会、曰く何々社、曰く何々団と、是も矢張り看板で、他人の褌で角力を取ろうと云うズルイ奴の常套手段で、今まで一つとして完成したものは無い。他人の名前や立派な主義綱領を初めから並べるものに、真正なものはない。
 今度の旅行中に中越線を通ると、油田と云う小さい駅があった。此処には石油試掘場の建物が寂しく野の中に立っている。例の海月・鮟鱇主義の生活者が集まって、「加賀・越中・越後は石油脈の中心点で、その大中心で最も豊富で有望な地点は油田だ」と吹聴宣伝し、大きい広告を出して地方の慾深連をたぶらかし、一もうけせんと数百万坪の試掘願いを出し、多数の株を募集せんとした所、有志者が実地踏査と出かけて駅を降りようとすると、駅夫が大きな声で「油出ん、油出ん、油出ん」と怒鳴って居る。其の言霊が気に喰わぬとて、何れも二の足を踏んで後退りするもの斗りで、折角の名案計画もおじゃんに成って仕舞ったとの面白い話を聞いた。費用の入れ損で、こいつはさっぱり虻蜂取らずで、反対に油を身の内から搾り出したに過ぎないのである。
 筆の序に海月生活と鮟鱇生活の大略を所謂善人の為に説明しておこう。海月は海中を浮遊し乍ら、自分の傘下に微細な魚族の集まって来るのを、知らぬ顔して保護の任に当たって居る。小魚は少し自分等より大なる魚に喰われる難を避けん為に、争って海月の傘下に集まるのである。是が小魚に取っては、広い海上唯一の安全地帯である。その小魚を食わんとして襲ってきた奴を、海月の奴長い手を出して絡んで仕舞い、自分の好餌とするのである。そして海月の奴、少しく大きくなった傘下の奴を、小口から他の小魚に知らさぬ如にしてぼつぼつと平らげて了う。万一餌に欠乏を告げた時は、傘下の小魚を残らず喰って了うという代物である。
 鮟鱇と云う奴は一名山椒魚ともいう。鯰のようなスタイルをして、泥と同じような色に体を変じ、泥の中に首から下を埋め、小さい眼をむき、大きな口から細い長い伸縮自在の肉糸を吐き出し、肉糸の尖端に小虫の形した肉塊をつけ、水中の魚族が虫だと思って突っつきに来る奴を、チクリチクリと引っぱり縮める。魚はそれを虫だと思って飽くまでも追っかける。終には鮟鱇の口腹に葬られて了う。
 以上羅列した種々の看板も矢張り海月の肉の傘、鮟鱇の虫状肉塊に過ぎないのである。世の中は、慾さえ無くて常識さえあれば安全無事だが、之に反する時は実に危ないものだ。
(『東北日記』一の巻昭和三年七月二十一日)
   
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