霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一章 言霊(ことたま)(ひらき)〔五二七〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第13巻 如意宝珠 子の巻 篇:第1篇 勝利光栄 よみ(新仮名遣い):しょうりこうえい
章:第1章 言霊開 よみ(新仮名遣い):ことたまひらき 通し章番号:527
口述日:1922(大正11)年03月17日(旧02月19日) 口述場所: 筆録者:王仁 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年10月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
天の岩戸
誓約に勝った須佐之男の陣営は、勝ちに乗じて荒び暴れまわった。しかし天照大御神は見直し詔り直し、善意に解釈していた。
しかし機屋に天の斑駒の皮を落とし入れて神衣織女が亡くなった事件を契機に、天照大御神は天の岩屋戸の中に隠れてしまった。高天原も葦原の中津国も、常夜となり暗くなってしまった。災いがあちこちで起こった。
そこで八百万の神々は、思兼神を議長にして会議を開いた。石凝姥命に八咫の鏡を作らせ、玉の御祖命には八坂の勾玉を作らせ、天の児屋根命や太玉命には鹿の骨で占いを行わせた。そして祭祀の準備をさせた。これが顕斎のはじめである。
そして天之宇受売の幽斎によって、皇大神を岩屋戸から開き出だしたのである。
鎮魂
日出る国の国体が、他に優れて比類ない理由を、この国の民として究め覚らないわけにはいかない。
万世変わらぬ天津御祖の定めた皇大君のしろしめす国は、日本だけである。神代の昔、那岐那美の二尊が修理固成の大御神勅の実践により国を産み、青人草や山川・木草の神を生み、ついには天照大御神、月夜見大神、速須佐之男大御神をお生みになった。
伊弉那岐大神は、天照大神は高天原、月夜見大神は夜の食国、速須佐之男大神は大海原を治めるように、と言いつけた。
伊弉那岐大神は、首の八坂勾玉の五百津御魂美須麻琉を玉緒もゆらに取り揺らし、高天原を治めるべく日の大神に賜った。これがその魂を取り憑けて、日の神国の主宰神たらしめるという御術である。これが鎮魂のはじめであり、治国の道の要である。
天照大御神は、その神業を受け継いで、二二岐命に統治権を譲られた。その御しるしが、三種の神器である。これより代々の天皇は、その大御心を受け継いで即位の御制度となされた。
これが鎮魂の御徳であり、尊奉崇敬怠らずに神の御神威を仰ぐべきである。鎮魂の神業は、天津御祖が定めた顕幽不二の御法であり、上は治国平天下、下は修身斉家の基本である。
それだけでなく、この道は無形無声の霊界を明らかにする基礎でもある。
神の御国に住む人は、邪な道を捨てて、神術に心を清めて身をゆだねて、霊魂の活動を鍛えるべきである。
国家多端のこのときにあたり、神洲男子はやまと魂を世界に輝かし、天に代わって功績を立てよ。直霊を経となし、厳の魂を緯となして、八洲にわだかまる悪魔が亡ぶまで進め。
富士山
フジのフは、地球の中心から金剛力を持って火焔を噴出すこと。ジは火脈の辻であり、滲み出す言霊である。
フジの霊返しはヒであり、日であり霊である。いつまた活火山と復するかもしれない神山である。
言霊の活用を思考するとき、富士山とは大日本国の表徴にして、神国と神民がその最優秀なる天職を発揮して、世界の万国を教え救うという神国天賦の本能を現している。神霊の活用する神峯ということである。
富士山は、日本国の崇高なる意義を代わりに表した神の山なのである。
以上の数篇は、大正十一年一月号の神霊界に所載したものである。そのうち、神旗の由来、霊力体、天岩戸、鎮魂等の章はいずれも、明治三十三年の王仁の旧作を再録したものである。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考:第13巻第1章「言霊開」は、『神霊界』大正10年(1921年)1月号p72「八面六峰」(著者名は「王仁」)内の「天岩戸」「鎮魂」「富士山」を再録したもの。「日本の光明」「皇道大本十曜神旗の由来」「霊力体」は第13巻総説に再録してある。 タグ: データ凡例: データ最終更新日:2021-07-20 13:33:58 OBC :rm1301
愛善世界社版:19頁 八幡書店版:第3輯 39頁 修補版: 校定版:19頁 普及版:8頁 初版: ページ備考:
001(あま)岩戸(いはと)
002()須佐之男(すさのを)大神(おほかみ)
003清明(せいめい)無垢(むく)(あが)御魂(みたま)
004(あら)はれ(いで)手弱女(たよわめ)
005()みしは(すなは)(あれ)()ちぬ
006()てり()てりと()()びに
007神御(かむみ)営田(つくだ)()(はな)
008(みぞ)()()(はな)(しき)(まき)
009大嘗殿(おほにへどの)(くそ)()りて
010(すさ)びに(あら)(たま)ひけり
011()(しか)すれど皇神(すめかみ)
012(とが)(たま)はず(くそ)()すは
013那勢(なせ)(みこと)(さけ)所為(わざ)
014(くそ)には(あら)()ける(なり)
015()()(はな)溝埋(みぞうめ)
016地所(ところ)(あた)らし(おも)ふため
017那勢(なせ)(みこと)(つみ)ならじ
018神心(みこころ)(たひら)(やす)らかに
019直日(なほひ)見直(みなほ)詔直(のりなほ)
020(こと)()(たま)へど(すさ)(わざ)
021(いま)()まずに(うた)てあり。
022
 
023若日女(わかひめ)機屋(はたや)(ましま)して
024神御衣(かむみそ)()らしめ(たま)(とき)
025機屋(はたや)(むね)()(こぼ)
026(あめ)班駒(ふちこま)逆剥(さかはぎ)
027(おと)(いる)れば神衣(みそ)織女(おりめ)
028(おどろ)秀処(ほと)()(つき)
029(つひ)(あへ)なく()()せけり
030ここに皇神(すめかみ)()(かしこ)
031(あま)岩屋戸(いはやど)(さし)()てて
032(かく)りたまへば(あま)(はら)
033とよあし(はら)中津国(なかつくに)
034常夜(とこよ)となりて(みな)(くら)
035黒白(あやめ)(わか)()()りぬ
036曲津(まがつ)(かみ)(おと)なひは
037五月(さつき)(はへ)()(ごと)
038(よろづ)妖害(わざはひ)みな(おこ)る。
039
 
040百千万(ももちよろづ)のかみがみは
041(やす)河原(かはら)神集(かむつど)
042ここに議会(ぎくわい)(ひら)かれて
043議長(ぎちやう)思兼(おもひかね)(かみ)
044(おも)(はか)りて常夜(とこよ)なる
045長鳴鶏(ながなきどり)()かしめて
046(やす)河原(かはら)(いし)()
047(あま)香山(かぐやま)(かね)()
048鍛冶(かぬち)真浦(まうら)()()せて
049石凝姥(いしこりどめ)のみことには
050八咫(やあた)(かがみ)(つく)らしめ
051(たま)御祖(みおや)(みこと)には
052八阪(やさか)曲玉(まがたま)(つく)らしめ
053(あめ)児屋根(こやね)太玉(ふとだま)
054(みこと)()びて香具山(かぐやま)
055男鹿(をじか)(かた)打抜(うちぬ)きて
056(あま)羽々迦(はばか)切採(きりと)りて
057(うら)真叶(まかな)はしめ(たま)
058(あま)真榊(まさかき)根掘(ねこぎ)して
059上枝(ほつえ)八阪(やさか)(たま)()
060八咫(やあた)(かがみ)中津枝(なかつえ)
061下枝(しづえ)和帛(にぎて)取垂(とりしで)
062祭祀(まつり)御式(みのり)具備(そなは)りぬ
063()顕斎(けんさい)(はじ)めなり。
064
 
065(かれ)太玉(ふとだま)のみことには
066太幣帛(ふとみてくら)()()たし
067(あめ)児屋根(こやね)(みこと)には
068太祝詞(ふとのりと)ごと詔曰(のりまを)
069(あめ)手力男(たぢからを)のかみは
070窟戸(いはと)のわきに(かく)()
071あめの宇受売(うづめの)(みこと)には
072(あめ)日蔭(ひかげ)手襁(たすき)とし
073(あま)真拆(まさき)をかづらとし
074竹葉(ささは)手草(たぐさ)結占(ゆひしめ)
075窟戸(いはと)(まへ)槽伏(うけふ)せて
076踏轟(ふみとどろ)かしかしこくも
077神人(しんじん)感合(かんがふ)神懸(かみがか)
078至玄(しげん)至妙(しめう)幽斎(いうさい)
079(おこな)(たま)ひし(たふと)さよ
080胸乳(むなぢ)掻出(かきい)裳緒(もひも)をば
081番登(ほと)忍垂(おした)(わら)(けり)
082(みこと)俳優(みわざ)天地(あめつち)
083()りて(かみ)(たち)(いさ)()
084皇神(すめかみ)(あや)しと思召(おぼほ)して
085窟戸(いはと)細目(ほそめ)(ひら)きまし
086御戸(みと)(うち)より詔賜(のたま)はく
087(あれ)いま岩窟戸(いはやど)(こも)りなば
088高天原(たかあまはら)(みな)(くら)
089あし(はら)(くに)(くら)けむと
090(おも)()たるに何故(なにゆゑ)
091宇受売(うづめ)(みこと)(あそ)びしぞ
092百千(ももち)よろづの(かみ)(たち)
093歌舞(かぶ)音楽(おんがく)(ふけ)るやと
094(あや)しみ(たま)へば智慧(ちゑ)(ふか)
095宇受売(うづめの)(みこと)(いひ)けらく
096(すめ)大神(おほかみ)にいや(まさ)
097(たふと)(かみ)()(ませ)
098()れゆゑ(ゑら)(あそ)ぶなり。
099
 
100()()(うち)二柱(ふたはしら)
101八咫(やあた)(かがみ)をさし(いで)
102(すめ)大神(おほかみ)(たてまつ)
103いよいよ(あや)しと思召(おぼほし)
104御戸(みと)より(いで)(のぞ)()
105その(とき)()わきに(かく)()
106(あめ)手力男(たぢからを)(かみ)
107御手(みて)(もち)()()(たてまつ)
108()太玉(ふとだま)(みこと)には
109尻久米(しりくめ)(なは)御後(みしり)へに
110引張(ひきはり)(わた)此処(ここ)よりは
111(うち)()(かへ)()りましそ
112言葉(ことば)(おだ)いに(ねが)ひけり
113大神(おほかみ)御心(みこころ)(たひら)かに
114御戸(みと)()でませば久方(ひさかた)
115高天原(たかあまはら)葦原(あしはら)
116中津(なかつ)御国(みくに)(おのづか)
117(くま)なく(ひか)()(わた)
118(よろづ)神々(かみがみ)いさみ()
119天晴(あまは)地晴(くには)面白(おもしろ)
120あな(たふと)しや佐夜計弘計(さやけをけ)
121目出度(めでたく)窟戸(いはと)(ひら)(けり)
122()顕斎(けんさい)御徳(みとく)にて
123また幽斎(いうさい)(たまもの)ぞ。
124
 
125(あふ)(いや)まへ神国(かみくに)
126(せい)()けたる民草(たみぐさ)
127天津(あまつ)御神(みかみ)神勅(みこと)()
128直霊(なほひ)御魂(みたま)(あら)はれて
129至粋(しすゐ)至純(しじゆん)(かみ)美智(みち)
130顕斎(けんさい)幽斎(いうさい)鎮魂(ちんこん)
131(たふと)神業(みわざ)説明(せつめい)
132地上億兆(せかいのうへの)蒼生(ひとびと)
133(むか)(ところ)(さと)すなり
134(かみ)御恵(みめぐ)(きみ)(おん)
135神国(みくに)(おも)正人(まさびと)
136(かた)(まも)れや(かみ)(みち)
137鎮魂(ちんこん)
138豊葦原(とよあしはら)千五百(ちいほ)あき
139みづほの(くに)(かみ)(その)
140(さか)(ひさ)しき常磐木(ときはぎ)
141(まつ)御国(みくに)(うま)れたる
142(しち)せん余万(よまん)同胞(はらから)
143()(いづ)るくにの国体(くにがら)
144(ほか)(すぐ)れて比類(たぐひ)()
145()すしく(たふと)理由(ことわり)
146(きは)(さと)らで()るべきや
147万世(よろづよ)(かは)らぬ(ひと)すぢの
148天津(あまつ)御祖(みおや)のさだめてし
149皇大君(すめおほきみ)()ろしめす
150(くに)()(もと)ばかりなり
151神代(かみよ)(むかし)那岐(なぎ)那美(なみ)
152二尊(みこと)あらはれ坐々(ましまし)
153修理(しうり)固成(こせい)大御神勅(みことのり)
154実践(じつせん)ありて(くに)()
155青人草(あをひとぐさ)山川(やまかは)
156木草(きくさ)(かみ)まで(うみ)(たま)
157つひに天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)
158また月夜見(つきよみ)大神(おほかみ)
159(はや)須佐之男(すさのを)大御神(おほみかみ)
160現出(あれいで)(まし)目出度(めでた)さよ
161皇神(すめかみ)(いた)くよろこばし
162今迄(いままで)御子(みこ)()みつれど
163(これ)(まさ)りし(みこ)はなし
164(あゝ)(たふと)しや(うづ)御子(みこ)
165()()てけりと(いさ)()
166ただちに(あめ)参上(まゐのぼ)
167皇産霊(むすび)(かみ)太占(ふとうら)
168(うら)(たま)ひて詔賜(のりたま)はく
169あが御児(みこ)天照(あまてらす)大神(おほかみ)
170高天原(たかあまはら)をしろしめせ
171また月夜見(つきよみ)大神(おほかみ)
172()食国(おすくに)(まも)りませ
173(はや)須佐之男(すさのを)大神(おほかみ)
174大海原(おほうなばら)()らせよと
175天津(あまつ)御祖(みおや)御言(みこと)もて
176各自(おのも)々々(おのも)におす(くに)
177持別(もちわけ)()さし(たま)ひけり。
178
 
179(ここ)大神(おほかみ)おんくびに
180まかせる八阪(やさか)曲玉(まがたま)
181五百津(いほつ)御魂(みたま)美須麻琉(みすまる)
182玉緒(たまのを)()由良(ゆら)取揺(とりゆら)
183高天原(たかあまはら)()らさねと
184()大神(おほかみ)(たま)ひけり
185(かれ)その御頸珠(みくびたま)()
186御倉棚(みくらたな)のかみとなす
187これ(その)(たま)取憑(とりか)けて
188()神国(かみくに)主宰神(つかさがみ)
189たらしめなむと神定(かむさだ)
190(たま)ひし(かしこ)御術(みわざ)なり
191(これ)鎮魂(ちんこん)のはじめにて
192治国(ちこく)(みち)(かなめ)なり。
193
 
194天照(あまてら)()すおほみかみ
195その神業(かむわざ)()(たま)
196二二岐(ににぎ)(みこと)(あめ)(した)
197統治(とうぢ)(けん)(ゆづ)らるる
198(その)みしるしと(かしこ)くも
199三種(みくさ)神器(たから)(たま)はりし
200この(かた)世々(よよ)天皇(すめらぎ)
201大御心(おほみこころ)をこころとし
202即位(ひつぎ)御制(みのり)()(たま)
203これ鎮魂(ちんこん)御徳(みとく)なり
204かくも(たふと)縁由(ゆかり)ある
205御国(みくに)()ひし国民(くにたみ)
206台湾(たいわん)千島(ちしま)()てまでも
207尊奉(そんぼう)崇敬(すうけい)おこたらず
208あさな(ゆふ)なに奉体(ほうたい)
209(かみ)稜威(みいづ)(あふ)ぐべし。
210
 
211そも鎮魂(ちんこん)(かむ)わざは
212天津(あまつ)御祖(みおや)(さだ)めてし
213顕幽(けんいう)不二(ふじ)御法(みのり)にて
214かみは一天(いつてん)万乗(ばんじやう)
215(かしこ)日嗣(ひつぎ)天皇(すめらぎ)
216祭政(さいせい)一致(いつち)大道(おほぢ)より
217(しも)万民(ばんみん)にいたるまで
218修身(しうしん)斉家(せいか)基本(きほん)なり
219(しか)のみならず()(みち)
220無形(むけい)無声(むせい)霊界(れいかい)
221闡明(せんめい)するの基礎(きそ)ぞかし
222(かみ)御国(みくに)()(ひと)
223()しき(いや)しき(かに)()
224横邪(よこさ)(みち)をうち()てて
225(つか)のあひだも神術(かむわざ)
226(こころ)(きよ)()をゆだね
227(てん)にむかひて一向(ひたすら)
228幽冥(かみ)(こころ)(かよ)はせて
229おのが霊魂(みたま)活動(くわつどう)
230伊豆(いづ)(みたま)(かむ)ならひ
231()棚知(たなし)らに(きた)へかし
232この正道(まさみち)()みしめて
233国家(こくか)多端(たたん)のこの(きは)
234神洲(しんしう)男子(だんし)のやまと(だま)
235地球(ちきう)(うへ)(かがや)かし
236(てん)にもかはる功績(いさをし)
237千代(ちよ)万代(よろづよ)にたてよ(ひと)
238(いさ)(すす)めやいざ(すす)
239直霊(なほひ)(みたま)(たて)となし
240(いづ)(みたま)(よこ)として
241八洲(やしま)(くに)(わだか)まる
242曲津(まがつ)(いくさ)(ほろ)ぶまで
243(すす)めや(すす)めふるひ()
244(しこ)悪魔(あくま)()せる(まで)
245富士山(ふじさん)
246 富士山(ふじさん)古来(こらい)不尽山(ふじさん)または不二山(ふじさん)()き、247芙蓉(ふよう)(みね)248福知(ふくち)(みね)(しよう)し、249天教山(てんけうざん)250扶桑山(ふさうざん)とも()ひ、251木花(このはな)咲耶姫(さくやひめの)(みこと)()神体(しんたい)とも()ひ、252鳴沢(なきさは)(だけ)253二十山(にじふさん)254秀穂山(しうほざん)255山君(やまきみ)(だけ)とも別称(べつしよう)され、256この(やま)名義(めいぎ)については、257色々(いろいろ)古来(こらい)解説(かいせつ)があれども(いづ)れも(みな)(あやま)りなり。258日本(にほん)古来(こらい)言霊(ことたま)(さち)はふ(くに)()ひ、259(ただ)(ひと)つの小山(こやま)にも(やま)活用(くわつよう)()(あら)はし()るなり。
260 フジ(ちから)なり。261地球(ちきう)中心(ちうしん)より、262金剛力(こんがうりき)(もつ)て、263火煙(くわえん)噴出(ふきだ)すを()ふ。264火脈(くわみやく)(つじ)であり(にじ)(いづ)言霊(ことたま)なり。
265 またフジ霊返(たまかへ)しはなり。266()なり、267()なり、268()なり。269(ゆゑ)富士(ふじ)火山(くわざん)とも()ひ、270霊峰(れいほう)とも(とな)へ、271日本国(にほんこく)代表(だいへう)とも()()るなり。272(いま)木花(このはな)冬篭(ふゆごも)りの状態(じやうたい)休火山(きうくわざん)なれども、273何時(いつ)発動(はつどう)して(もと)活火山(くわつくわざん)(ふく)するかも()れざる神山(しんざん)なり。274()(こま)かく調(しら)ぶれば言霊(ことたま)天中(てんちう)(かたち)(なり)275世界(せかい)一切(いつさい)活用(くわつよう)(つかさど)(なり)276(せい)(かたち)(なり)277(たちま)()(たちま)(きた)り、278(たちま)(のぼ)(たちま)(くだ)り、279(たちま)()(たちま)()り、280進退(しんたい)兼持(かねも)火熱(くわねつ)合結(がふけつ)となり、281機臨(きし)()となる(なり)282八咫(やあた)()(なり)大活用(だいくわつよう)あるなり。
283 言霊(ことたま)(つよ)(まも)(なり)284()(かた)める(なり)285(つじ)()(なり)286予誓(よせい)(なり)大活動(だいくわつどう)なり。
287 言霊(ことたま)(あきら)かに通徹(つうてつ)する(なり)288()(むすび)(なり)「総説」及び「第一章」はもともと『神霊界』大正10年(1921年)1月号p71-81に「八面六峰」と題して掲載されたものである。「日(ひ)の結(むすび)也」の該当箇所は、「八面六峰」(p81)では「日(ふい)の結(むすび)也」になっている。「ヒ」の活用として「日(ひ)の結び」では意味がおかしい。「ふい」の結びが「日(ひ)」である、と解した方が意味が通る(水茎文字ではフとア行イの結合がヒになる)。289無不(むふ)所照(しよせう)(なり)「総説」及び「第一章」はもともと『神霊界』大正10年(1921年)1月号p71-81に「八面六峰」と題して掲載されたものである。「無不所照(むふしよせう)也」の該当箇所は、「八面六峰」(p81)では「無所不照(てらさざるところなき)也」になっている。漢文としては「無所不照」の方が意味が通る。また古来より使われている熟語である(中国語だと「无所不照」)。「無不所照」の場合、漢文の「無不」は「~しないものはない」という二重否定であり、「所照」は「照らすところ」なので、「照らす所がないことはない」と解すれば、「無所不照」と同じ意味になるか?290()(なり)291(ひる)(なり)292顕幽(けんいう)(みな)貫徹(くわんてつ)する(なり)293大慈(だいじ)大悲(だいひ)(きよく)(なり)294⦿()(かたち)()(あら)はす(なり)295悉皆(しつかい)帰伏(きふく)(して)一致(いつち)一和(いちわ)()(なり)296尊厳(そんげん)(なり)297⦿()(てう)(なり)298⦿()寿(じゆ)(なり)299三世(さんせ)照明(せうめい)(なり)300(とう)活用(くわつよう)あるなり。
301 以上(いじやう)言霊(げんれい)活用(くわつよう)思考(しかう)する(とき)は、302(だい)日本国(にほんごく)元々は「天津(あまつ)日嗣(ひつぎ)天皇(てんわう)統御(とうぎよ)(たま)(だい)日本(にほん)(ごく)の」だが、御校正本で「天津日嗣天皇の統御し給ふ」が削除されている。表徴(へうちよう)にして、303神国(しんこく)神民(しんみん)との最優(さいいう)最秀(さいしう)なる天職(てんしよく)発揮(はつき)し、304世界(せかい)万国(ばんこく)(をし)(すく)神国(しんこく)天賦(てんぷ)本能(ほんのう)(あら)はせる、305神霊(しんれい)活用(くわつよう)する神峯(しんぽう)()(こと)になるなり。306()有名(いうめい)なる白扇(はくせん)倒懸(さかしまにかかる)東海天(とうかいのてん)()(はじ)め、307富士山(ふじさん)(くわん)する詩歌(しか)随分(ずゐぶん)沢山(たくさん)ありて、308()にも(うた)にも、309()にも(この)富士山(ふじさん)(くらゐ)()まれたものは()かるべし。310契冲(けいちゆう)(うた)にも
 
311 富士(ふじ)がねは(やま)(きみ)にて高御座(たかみくら)  (そら)にかけたる(ゆき)経笠(たてかさ)
 
312 (じつ)上品(じやうひん)(うた)にして、313天皇(てんわう)高御座(たかみくら)(うへ)()るす経笠(たてかさ)(ごと)くにて(しか)天空(てんくう)(たか)く、314(はく)皚々(がいがい)たる、315純白(じゆんぱく)(ゆき)(いただ)き、316群峰(ぐんぽう)(うへ)(きつ)として、317一番(いちばん)(たか)(そび)()()富士山(ふじさん)(じつ)(やま)(なか)君主(くんしゆ)なりといふ意味(いみ)なり。
 
318 (こころ)あてに()白雪(しらゆき)はふもとにて  (おも)はぬかたに()るる富士(ふじ)()
 
319 あの(へん)頂上(ちやうじやう)かしら、320(くも)(つつ)まれて()えぬのかと、321あせりあせり()(うち)に、322(くも)()れると、323ヤア(なん)だアンナエライ(たか)雲表(ひんぺう)にニヨツキリと(いただき)(あら)はれて()ると()つて茫然(ばうぜん)自失(じしつ)324今更(いまさら)にその(たか)さに(おどろ)かされ、325()崇高(すうかう)(かん)()たれて()真境(しんきやう)(うつ)()したる(うた)なり。
 
326 元朝(ぐわんてう)()るものにせむ富士(ふじ)(やま)
 
327 これは宗祇(そうぎ)作句(さくく)なり。328(しやう)(ぐわつ)(ちか)目出度(めでた)元旦(ぐわんたん)()ものとして富士(ふじ)(やま)()したものは()く、329(たふと)しと()ふの意味(いみ)なり。330万葉集(まんえうしふ)にも随分(ずゐぶん)富士(ふじ)()めたる和歌(わか)沢山(たくさん)()せられあるが、331(すべ)()富士山(ふじさん)日本国(にほんこく)崇高(すうかう)なる意義(いぎ)代顕(だいけん)したる神峰(しんぽう)なり。
 
332 東洋独立玉芙蓉  万古千秋不改容
333 清嶽鮮山朝揖処  五刕高聳此仙峰
 
334 以上(いじやう)数篇(すうへん)大正(たいしやう)(じふ)(ねん)(いち)(ぐわつ)(ごう)神霊界(しんれいかい)所載(しよさい)したるものなり。335(その)(うち)神旗(しんき)由来(ゆらい)336霊力体(れいりよくたい)337天岩戸(あまのいはと)338鎮魂(ちんこん)(とう)(しやう)(いづ)れも明治(めいじ)三十三(さんじふさん)(ねん)王仁(おに)旧作(きうさく)なるも、339(いま)また都合(つがふ)()りここに再録(さいろく)するものなり。
340大正一一・三・一七 旧二・一九 王仁

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