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霊界物語
如意宝珠(第13~24巻)
第13巻(子の巻)
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総説
第1篇 勝利光栄
第1章 言霊開
第2章 波斯の海
第3章 波の音
第4章 夢の幕
第5章 同志打
第6章 逆転
第2篇 洗礼旅行
第7章 布留野原
第8章 醜の窟
第9章 火の鼠
第3篇 探険奇聞
第10章 巌窟
第11章 怪しの女
第12章 陥穽
第13章 上天丸
第4篇 奇窟怪巌
第14章 蛙船
第15章 蓮花開
第16章 玉遊
第17章 臥竜姫
第18章 石門開
第19章 馳走の幕
第20章 宣替
第21章 本霊
第5篇 膝栗毛
第22章 高加索詣
第23章 和解
第24章 大活躍
信天翁(三)
余白歌
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霊界物語
>
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第13巻(子の巻)
> 第1篇 勝利光栄 > 第6章 逆転
<<< 同志打
(B)
(N)
布留野原 >>>
第六章
逆転
(
ぎやくてん
)
〔五三二〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第13巻 如意宝珠 子の巻
篇:
第1篇 勝利光栄
よみ(新仮名遣い):
しょうりこうえい
章:
第6章 逆転
よみ(新仮名遣い):
ぎゃくてん
通し章番号:
532
口述日:
1922(大正11)年03月16日(旧02月18日)
口述場所:
筆録者:
外山豊二
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年10月30日
概要:
舞台:
シヅの森
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
シヅの森で鷹彦に降参した五人のウラル教の宣伝使たちのもとに、どこからともなく改心を促す宣伝歌が聞こえてきた。
宣伝歌は、ウラル教の宣伝使たちに、お前たちも神の子神の宮であり、この世を作りし大神はただ一柱いますのみである、本津御神を振り捨てて枝葉の神を敬うことをするな、と戒めていた。
宣伝歌の主は、日の出別命であった。鷹彦は名乗りを上げて挨拶をする。日の出別命は五人の改心の任を、鷹彦に任せた。
鷹彦は一同の中でもっとも頑固な岩彦を降参させた。これ以降、一行は日の出別命の信者となり、フサの都に宣伝歌を歌いながら進んで行くことになる。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-11-26 16:51:41
OBC :
rm1306
愛善世界社版:
75頁
八幡書店版:
第3輯 59頁
修補版:
校定版:
76頁
普及版:
32頁
初版:
ページ備考:
001
日の出別
『
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
002
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
003
曲津
(
まがつ
)
の
神
(
かみ
)
は
荒
(
すさ
)
ぶとも
004
黄泉
(
よもつ
)
ムの
島
(
しま
)
沈
(
しづ
)
むとも
005
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
006
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
007
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立別
(
たてわ
)
ける
008
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
009
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
010
唯
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
011
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
せ
聞直
(
ききなほ
)
せ
012
世
(
よ
)
の
過
(
あやま
)
ちは
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
せ
013
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
014
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
別
(
わけ
)
と
現
(
あら
)
はれて
015
ウラルの
山
(
やま
)
に
隠
(
かく
)
れたる
016
魔神
(
まがみ
)
の
砦
(
とりで
)
を
言向
(
ことむ
)
けて
017
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
伝
(
つた
)
へつつ
018
又
(
また
)
もや
進
(
すす
)
むアーメニヤ
019
美山
(
みやま
)
の
彦
(
ひこ
)
や
国照姫
(
くにてるひめ
)
の
020
醜
(
しこ
)
の
魔神
(
まがみ
)
の
曲業
(
まがわざ
)
を
021
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つの
言霊
(
ことたま
)
に
022
言向和
(
ことむけや
)
はす
神司
(
かむづかさ
)
023
ペルシヤの
海
(
うみ
)
を
乗
(
の
)
り
越
(
こ
)
えて
024
タルの
港
(
みなと
)
に
上陸
(
じやうりく
)
し
025
駒
(
こま
)
に
跨
(
またが
)
り
静々
(
しづしづ
)
と
026
進
(
すす
)
みて
来
(
きた
)
るシヅの
森
(
もり
)
027
森
(
もり
)
の
木蔭
(
こかげ
)
に
立寄
(
たちよ
)
りて
028
疲
(
つか
)
れを
休
(
やす
)
むる
折
(
をり
)
もあれ
029
俄
(
にはか
)
に
聞
(
きこ
)
ゆる
人
(
ひと
)
の
声
(
こゑ
)
030
耳
(
みみ
)
を
済
(
す
)
ませばこは
如何
(
いか
)
に
031
ウラルの
神
(
かみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
032
四方
(
よも
)
に
伝
(
つた
)
ふる
宣伝使
(
せんでんし
)
033
岩彦
(
いはひこ
)
梅彦
(
うめひこ
)
亀彦
(
かめひこ
)
や
034
駒彦
(
こまひこ
)
音彦
(
おとひこ
)
鷹彦
(
たかひこ
)
の
035
訳
(
わけ
)
も
分
(
わか
)
らぬ
同志打
(
どうしう
)
ち
036
打
(
う
)
ち
寛
(
くつ
)
ろぎて
聞
(
き
)
き
居
(
を
)
れば
037
狗
(
いぬ
)
に
腐肉
(
ふにく
)
を
見
(
み
)
せし
如
(
ごと
)
038
言騒
(
ことさわ
)
がしくさやぎつつ
039
打
(
う
)
つ
蹴
(
け
)
る
擲
(
なぐ
)
る
泣
(
な
)
く
わめ
く
040
名
(
な
)
に
負
(
お
)
ふシヅの
此
(
こ
)
の
森
(
もり
)
も
041
さやぎの
森
(
もり
)
となりにけり
042
ウラルの
神
(
かみ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
043
汝
(
なれ
)
も
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
044
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
大神
(
おほかみ
)
は
045
唯
(
ただ
)
一柱
(
ひとはしら
)
ゐますのみ
046
本津
(
もとつ
)
御神
(
みかみ
)
を
振
(
ふ
)
り
捨
(
す
)
てて
047
枝葉
(
えだは
)
の
神
(
かみ
)
を
敬
(
うやま
)
ひつ
048
世
(
よ
)
を
紊
(
みだ
)
し
行
(
ゆ
)
く
曲神
(
まがかみ
)
の
049
報
(
むく
)
いは
忽
(
たちま
)
ち
目
(
ま
)
のあたり
050
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのを
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
051
御稜威
(
みいづ
)
の
風
(
かぜ
)
に
払
(
はら
)
はれて
052
ウラルの
山
(
やま
)
やアーメニヤ
053
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
の
住処
(
すみか
)
ぞと
054
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
りし
鉄条網
(
てつでうまう
)
055
木葉
(
こつぱ
)
微塵
(
みぢん
)
となりはてて
056
今
(
いま
)
は
果敢
(
はか
)
なき
夢
(
ゆめ
)
の
跡
(
あと
)
057
美山
(
みやま
)
の
彦
(
ひこ
)
や
国照姫
(
くにてるひめ
)
の
058
醜
(
しこ
)
の
魔神
(
まがみ
)
の
細々
(
ほそぼそ
)
と
059
苦節
(
くせつ
)
を
守
(
まも
)
る
憐
(
あは
)
れさよ
060
高天原
(
たかあまはら
)
も
国土
(
くにつち
)
も
061
曇
(
くも
)
り
果
(
は
)
てたる
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
は
062
ウラルの
教
(
をしへ
)
も
世
(
よ
)
の
末
(
すゑ
)
ぞ
063
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
片時
(
かたとき
)
も
064
疾
(
と
)
く
速
(
すむや
)
けく
改
(
あらた
)
めて
065
醜
(
しこ
)
の
曲言
(
まがごと
)
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
し
066
栄
(
さか
)
え
目出度
(
めでた
)
き
三五
(
あななひ
)
の
067
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
真心
(
まごころ
)
を
068
捧
(
ささ
)
げて
祈
(
いの
)
れ
六
(
むつ
)
の
人
(
ひと
)
069
世
(
よ
)
は
紫陽花
(
あぢさゐ
)
の
七変
(
ななかは
)
り
070
八洲
(
やしま
)
の
国
(
くに
)
は
十重
(
とへ
)
二十重
(
はたへ
)
071
雲霧
(
くもきり
)
四方
(
よも
)
に
塞
(
ふさ
)
がりて
072
とく
由
(
よし
)
も
無
(
な
)
き
常夜国
(
とこよくに
)
073
汝
(
な
)
が
身
(
み
)
に
受
(
う
)
けし
村肝
(
むらきも
)
の
074
心
(
こころ
)
の
魂
(
たま
)
を
逸早
(
いちはや
)
く
075
天
(
あま
)
の
真澄
(
ますみ
)
の
御鏡
(
みかがみ
)
と
076
研
(
みが
)
き
澄
(
す
)
まして
神直日
(
かむなほひ
)
077
清
(
きよ
)
き
身魂
(
みたま
)
に
立替
(
たてかへ
)
よ
078
われは
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
079
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
の
日
(
ひ
)
の
神
(
かみ
)
の
080
御言
(
みこと
)
畏
(
かしこ
)
み
葦原
(
あしはら
)
の
081
瑞穂
(
みづほ
)
の
国
(
くに
)
に
降
(
くだ
)
りたる
082
神
(
かみ
)
の
依
(
よ
)
さしの
厳
(
いづ
)
身魂
(
みたま
)
083
瑞
(
みづ
)
の
身魂
(
みたま
)
の
現
(
あ
)
れませる
084
コーカス
山
(
ざん
)
に
進
(
すす
)
むなり
085
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
に
刄向
(
はむか
)
ひて
086
栄
(
さか
)
えし
例
(
ため
)
し
昔
(
むかし
)
より
087
今
(
いま
)
に
至
(
いた
)
るもあら
波
(
なみ
)
の
088
闇
(
やみ
)
の
海路
(
うなぢ
)
を
渡
(
わた
)
る
如
(
ごと
)
089
その
危
(
あやふ
)
さは
限
(
かぎ
)
りなし
090
限
(
かぎ
)
りも
知
(
し
)
らぬ
大神
(
おほかみ
)
の
091
深
(
ふか
)
き
恵
(
めぐ
)
みを
悦
(
よろこ
)
びて
092
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
れよ
三五
(
あななひ
)
の
093
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
道芝
(
みちしば
)
に
094
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
道芝
(
みちしば
)
に』
095
と
歌
(
うた
)
ふ
声
(
こゑ
)
に、
096
一同
(
いちどう
)
は
雷
(
かみなり
)
に
打
(
う
)
たれし
如
(
ごと
)
き
心地
(
ここち
)
して、
097
大地
(
だいち
)
にドツと
平伏
(
へいふく
)
し、
098
息
(
いき
)
を
殺
(
ころ
)
して
控
(
ひか
)
へゐる。
099
鷹彦
(
たかひこ
)
『アヽ
何
(
いづ
)
れの
方
(
かた
)
かと
思
(
おも
)
へば、
100
今日
(
けふ
)
船中
(
せんちう
)
にてお
目
(
め
)
にかかつた
日
(
ひ
)
の
出別
(
でわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
様
(
さま
)
、
101
われは
元来
(
ぐわんらい
)
は
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
鷹彦
(
たかひこ
)
と
申
(
まを
)
すもの、
102
ウラル
教
(
けう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
となりすまし、
103
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
が
悪計
(
あくけい
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
探
(
さぐ
)
り、
104
此処
(
ここ
)
まで
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
りしもの、
105
今
(
いま
)
や
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
に
包囲
(
はうゐ
)
攻撃
(
こうげき
)
を
受
(
う
)
け、
106
前後
(
ぜんご
)
左右
(
さいう
)
に
体
(
たい
)
を
躱
(
かは
)
し、
107
三五教
(
あななひけう
)
の
教理
(
けうり
)
を
聴聞
(
ちやうもん
)
させむと
心胆
(
しんたん
)
を
砕
(
くだ
)
きし
折
(
をり
)
、
108
思
(
おも
)
ひがけ
無
(
な
)
き
貴使
(
きしん
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
、
109
アヽ
有
(
あ
)
り
難
(
がた
)
しありがたし。
110
われも
是
(
これ
)
より
貴使
(
きしん
)
のお
供
(
とも
)
仕
(
つかまつ
)
り、
111
コーカス
山
(
ざん
)
にお
送
(
おく
)
り
申
(
まを
)
さむ。
112
どうぞ
此
(
この
)
儀
(
ぎ
)
お
許
(
ゆる
)
し
下
(
くだ
)
さいませ』
113
と
声
(
こゑ
)
を
しるべ
に
物語
(
ものがた
)
るを、
114
日
(
ひ
)
の
出別
(
でわけ
)
は、
115
日の出別
『ホーその
方
(
はう
)
は
予
(
かね
)
て
噂
(
うはさ
)
に
聞
(
き
)
きし
鷹彦
(
たかひこ
)
なりしか。
116
よい
所
(
ところ
)
で
逢
(
あ
)
ひけるよ。
117
それにしてもこの
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
を
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
さねば、
118
吾々
(
われわれ
)
の
任務
(
にんむ
)
を
果
(
はた
)
すことが
出来
(
でき
)
ない』
119
鷹彦
(
たかひこ
)
『イヤご
心配
(
しんぱい
)
はご
無用
(
むよう
)
です。
120
三
(
さん
)
年
(
ねん
)
ぶり
此
(
こ
)
の
男
(
をとこ
)
等
(
ら
)
と
寝食
(
しんしよく
)
を
共
(
とも
)
にし、
121
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
が
心理
(
しんり
)
状態
(
じやうたい
)
を
確
(
しつか
)
り
承知
(
しようち
)
致
(
いた
)
し
居
(
を
)
れば、
122
余
(
あま
)
り
心配
(
しんぱい
)
せずとも
帰順
(
きじゆん
)
させることは
容易
(
ようい
)
の
業
(
わざ
)
だと
思
(
おも
)
ひます。
123
どうか
此
(
こ
)
の
五
(
ご
)
人
(
にん
)
は
私
(
わたし
)
にお
任
(
まか
)
せ
下
(
くだ
)
さいませ』
124
日
(
ひ
)
の
出別
(
でわけ
)
は
言外
(
げんぐわい
)
に
承知
(
しようち
)
の
旨
(
むね
)
を
面色
(
めんしよく
)
にて
示
(
しめ
)
しゐる。
125
鷹彦
(
たかひこ
)
『サア、
126
岩彦
(
いはひこ
)
、
127
貴様
(
きさま
)
一
(
いち
)
人
(
にん
)
は
最
(
もつと
)
も
難物
(
なんぶつ
)
だ。
128
貴様
(
きさま
)
さへ
改心
(
かいしん
)
をすれば
他
(
た
)
の
連中
(
れんぢう
)
は、
129
最早
(
もはや
)
九分
(
くぶ
)
九厘
(
くりん
)
まで
帰順
(
きじゆん
)
してゐるやうなものだ。
130
何
(
ど
)
うだ、
131
三五教
(
あななひけう
)
に
帰順
(
きじゆん
)
するか』
132
岩彦
(
いはひこ
)
『アー
仕方
(
しかた
)
が
無
(
な
)
い。
133
また
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
の
逆転
(
ぎやくてん
)
旅行
(
りよかう
)
だ。
134
時
(
とき
)
あつて
親子
(
おやこ
)
主従
(
しゆじゆう
)
敵
(
てき
)
となり、
135
味方
(
みかた
)
となるも
世
(
よ
)
の
習
(
なら
)
ひ、
136
是非
(
ぜひ
)
に
及
(
およ
)
ばず
降伏
(
かうふく
)
いたさうかい』
137
鷹彦
(
たかひこ
)
『そりや
本当
(
ほんたう
)
か』
138
岩彦
(
いはひこ
)
『
本刀
(
ほんたう
)
でなうて
何
(
なん
)
としよう、
139
真剣
(
しんけん
)
だ、
140
正宗
(
まさむね
)
の
銘刀
(
めいたう
)
だ』
141
鷹彦
(
たかひこ
)
『モウ
少
(
すこ
)
し
早
(
はや
)
く
改心
(
かいしん
)
すれば
好
(
よ
)
いものを、
142
トコトンまで
頑張
(
ぐわんば
)
りよつて、
143
ドン
後
(
じり
)
で
往生
(
わうじやう
)
するとは
余
(
あま
)
り
みつとも
良
(
よ
)
く
無
(
な
)
い。
144
しかし
乍
(
なが
)
ら
改心
(
かいしん
)
せぬより
優
(
まし
)
だ。
145
軈
(
やが
)
てまた
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けるだらう、
146
改心
(
かいしん
)
の
褒美
(
ほうび
)
として、
147
悠々
(
ゆつくり
)
安眠
(
あんみん
)
させてやらう。
148
また
明日
(
あす
)
は
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
てく
つかねばならぬから』
149
岩彦
(
いはひこ
)
『イヤもう
寝
(
ね
)
るどころでも、
150
何
(
なに
)
どころでもない。
151
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
の
天変
(
てんぺん
)
地妖
(
ちえう
)
だ。
152
地震
(
ぢしん
)
、
153
雷
(
かみなり
)
、
154
火
(
ひ
)
の
雨
(
あめ
)
に
逢
(
あ
)
うたよりも、
155
きつい
脅威
(
けふゐ
)
だ』
156
鷹彦
(
たかひこ
)
『アーさうだらう。
157
其処
(
そこ
)
を
決心
(
けつしん
)
するのが
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
を
歩
(
あゆ
)
む
宣伝使
(
せんでんし
)
の
態度
(
たいど
)
だ』
158
斯
(
か
)
く
話
(
はな
)
す
折
(
をり
)
しも
十重
(
とへ
)
二十重
(
はたへ
)
に
包
(
つつ
)
まれし
月
(
つき
)
は、
159
フサの
海
(
うみ
)
の
彼方
(
かなた
)
に
影
(
かげ
)
を
顕
(
あら
)
はし、
160
皎々
(
かうかう
)
たる
光
(
ひかり
)
を
此
(
こ
)
の
森
(
もり
)
に
斜
(
ななめ
)
に
投
(
な
)
げた。
161
又
(
また
)
もや
一同
(
いちどう
)
の
顔
(
かほ
)
は、
162
ほのか
に
判別
(
はんべつ
)
することが
出来
(
でき
)
るやうになつて
来
(
き
)
た。
163
これよりウラル
教
(
けう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
は、
164
日
(
ひ
)
の
出別
(
でわけの
)
命
(
みこと
)
の
信者
(
しんじや
)
と
急転
(
きふてん
)
し、
165
夜明
(
よあ
)
けを
待
(
ま
)
つてフサの
都
(
みやこ
)
に
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
歌
(
うた
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
事
(
こと
)
となりける。
166
(
大正一一・三・一六
旧二・一八
外山豊二
録)
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