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霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第31巻(午の巻)
序歌
総説
第1篇 千状万態
第1章 主一無適
第2章 大地震
第3章 救世神
第4章 不知恋
第5章 秋鹿の叫
第6章 女弟子
第2篇 紅裙隊
第7章 妻の選挙
第8章 人獣
第9章 誤神託
第10章 噂の影
第11章 売言買辞
第12章 冷い親切
第13章 姉妹教
第3篇 千里万行
第14章 樹下の宿
第15章 丸木橋
第16章 天狂坊
第17章 新しき女
第18章 シーズンの流
第19章 怪原野
第20章 脱皮婆
第21章 白毫の光
第4篇 言霊将軍
第22章 神の試
第23章 化老爺
第24章 魔違
第25章 会合
余白歌
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霊界物語
>
海洋万里(第25~36巻)
>
第31巻(午の巻)
> 第4篇 言霊将軍 > 第22章 神の試
<<< 白毫の光
(B)
(N)
化老爺 >>>
第二二章
神
(
かみ
)
の
試
(
ためし
)
〔八八八〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第31巻 海洋万里 午の巻
篇:
第4篇 言霊将軍
よみ(新仮名遣い):
ことたましょうぐん
章:
第22章 神の試
よみ(新仮名遣い):
かみのためし
通し章番号:
888
口述日:
1922(大正11)年08月20日(旧06月28日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年9月15日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
国依別一行は、シーズン川を渡りアマゾン川上流を目指した。一行の行く手には、数百里にわたる山脈が横たわっていた。屏風ケ岳というその山は海抜二万五千尺にのぼり、アマゾン川を一望できる景勝地であった。
国依別はこの山を越えるにあたり、秋山別とモリスを南のルートから登らせ、自分たちは北のルートを取った。この山脈の中央の峰・帽子山山頂で合流することを約して、一行はそれぞれ四五日を要する山道を登って行った。
秋山別とモリスは宣伝歌を歌いながら登って行ったが、野宿する間に猛烈な山おろしが吹き、秋山別は暗闇の中、どこかへ吹き飛ばされてしまった。岩の根にしがみついていたモリスは、夜明けとともに一人不安を感じながら、秋山別との再会を念じつつ山道を進んだ。
にわかに女の叫び声が聞こえてきた。モリスが近寄ると、そこには妙齢の女性が縛られて苦しんでいた。モリスが助け起こすと、女は荒男たちにさらわれて来て乱暴されそうになっていたが、男たちは宣伝歌が聞こえてくると逃げてしまったのだ、とモリスに語った。
モリスがよくよく女の顔をみると、それは不思議にも、日暮シ山に居るはずの紅井姫であった。屏風ケ岳に突然現れた紅井姫は、実は自分はモリスに恋心を抱いていたのだと言い、モリスに言い寄ってきた。
紅井姫はあの手この手でモリスの情を惹こうと言い寄るが、モリスは自分の改心の決心を明かして頑なに拒み、姫に宣伝使としての自分の使命の理解を求めた。
紅井姫と見えた女性は厳然として立ち上がり、自分は旭日明神であると明かし、モリスの心底確かに見届けたと告げ、国依別を助け神業に参加するようにと言い残して消えてしまった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-04-18 18:07:57
OBC :
rm3122
愛善世界社版:
253頁
八幡書店版:
第6輯 136頁
修補版:
校定版:
261頁
普及版:
119頁
初版:
ページ備考:
001
国依別
(
くによりわけ
)
の
一行
(
いつかう
)
は
002
シーズン
河
(
がは
)
を
打渡
(
うちわた
)
り
003
荒野
(
あらの
)
を
駆
(
か
)
けり
山
(
やま
)
を
越
(
こ
)
え
004
夜
(
よ
)
を
日
(
ひ
)
についでアマゾンの
005
上流
(
じやうりう
)
さして
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く。
006
忽
(
たちま
)
ち
前方
(
ぜんぱう
)
に
屏風
(
びやうぶ
)
の
如
(
ごと
)
き、
007
余
(
あま
)
り
高
(
たか
)
からず、
008
低
(
ひく
)
からざる
延長
(
えんちやう
)
数百
(
すうひやく
)
里
(
り
)
に
渡
(
わた
)
る
山脈
(
さんみやく
)
の
横
(
よこ
)
たはるを
見
(
み
)
る。
009
此
(
この
)
山
(
やま
)
は
屏風
(
べうぶ
)
ケ
岳
(
だけ
)
と
云
(
い
)
ひ、
010
海抜
(
かいばつ
)
二万
(
にまん
)
五千
(
ごせん
)
尺
(
しやく
)
、
011
山頂
(
さんちやう
)
の
横巾
(
よこはば
)
は
五十
(
ごじふ
)
里
(
り
)
に
及
(
およ
)
ぶ。
012
此
(
この
)
山脈
(
さんみやく
)
上
(
じやう
)
より
東南
(
とうなん
)
を
広
(
ひろ
)
く
観望
(
くわんばう
)
すれば、
013
アマゾン
河
(
がは
)
は
銀河
(
ぎんが
)
の
如
(
ごと
)
くに
流
(
なが
)
れ、
014
鬱蒼
(
うつさう
)
たる
森林
(
しんりん
)
は
雲
(
くも
)
の
如
(
ごと
)
く、
015
目
(
め
)
に
入
(
い
)
る
景勝
(
けいしよう
)
の
地点
(
ちてん
)
なりける。
016
国依別
(
くによりわけ
)
は
此
(
この
)
山
(
やま
)
に
登
(
のぼ
)
るに
就
(
つ
)
いて、
017
左右
(
さいう
)
に
分
(
わか
)
れ
絶頂
(
ぜつちやう
)
に
達
(
たつ
)
したる
上
(
うへ
)
、
018
作戦
(
さくせん
)
計画
(
けいくわく
)
を
定
(
さだ
)
むる
事
(
こと
)
とし、
019
秋山別
(
あきやまわけ
)
、
020
モリスを
南
(
みなみ
)
より
登
(
のぼ
)
らしめ、
021
自分
(
じぶん
)
は
北
(
きた
)
の
谷
(
たに
)
から
安彦
(
やすひこ
)
、
022
宗彦
(
むねひこ
)
と
共
(
とも
)
に
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
唄
(
うた
)
ひ、
023
屏風
(
べうぶ
)
山脈
(
さんみやく
)
の
中央
(
ちうおう
)
に
帽子
(
ばうし
)
の
如
(
ごと
)
く
突出
(
とつしゆつ
)
せる
峰
(
みね
)
を
出会所
(
であひしよ
)
と
定
(
さだ
)
めて
登
(
のぼ
)
ることとせり。
024
此
(
この
)
山上
(
さんじやう
)
に
達
(
たつ
)
するには
如何
(
どう
)
しても、
025
徒歩
(
とほ
)
にて、
026
四五
(
しご
)
日
(
にち
)
を
要
(
えう
)
する
丈
(
だけ
)
の
距離
(
きより
)
がある。
027
秋山別
(
あきやまわけ
)
、
028
モリスの
両人
(
りやうにん
)
は
南
(
みなみ
)
の
谷
(
たに
)
より、
029
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
唄
(
うた
)
ひ
乍
(
なが
)
ら、
030
標的
(
へうてき
)
の
帽子山
(
ぼうしやま
)
を
目
(
め
)
がけて
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く。
031
日
(
ひ
)
は
漸
(
やうや
)
くにして
山
(
やま
)
に
隠
(
かく
)
れ、
032
暗黒
(
あんこく
)
の
幕
(
まく
)
は
次第
(
しだい
)
々々
(
しだい
)
に
濃厚
(
のうこう
)
に
二人
(
ふたり
)
の
身辺
(
しんぺん
)
を
包
(
つつ
)
み
来
(
き
)
たるにぞ、
033
二人
(
ふたり
)
は
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ず、
034
坂道
(
さかみち
)
の
傍
(
かたはら
)
に
草
(
くさ
)
を
布
(
し
)
き、
035
横臥
(
わうぐわ
)
し、
036
夜
(
よ
)
を
明
(
あ
)
かさむとするや、
037
俄
(
にはか
)
に
猛烈
(
まうれつ
)
なる
山颪
(
やまおろし
)
吹
(
ふ
)
き
来
(
きた
)
り、
038
二人
(
ふたり
)
の
体
(
からだ
)
は
殆
(
ほとん
)
ど
中天
(
ちうてん
)
に
飛
(
と
)
ばさるる
如
(
ごと
)
き
勢
(
いきほひ
)
となりぬ。
039
二人
(
ふたり
)
は『
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
』を
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
に
称
(
とな
)
へたれども、
040
七十
(
しちじふ
)
米
(
メートル
)
の
猛烈
(
まうれつ
)
なる
風力
(
ふうりよく
)
は
容易
(
ようい
)
に
止
(
や
)
まず、
041
終
(
つひ
)
に
秋山別
(
あきやまわけ
)
は
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
き
飛
(
と
)
ばされて、
042
暗夜
(
あんや
)
の
空
(
そら
)
を
何処
(
どこ
)
ともなく、
043
散
(
ち
)
り
失
(
う
)
せにける。
044
モリスは
幸
(
さいは
)
ひ
岩
(
いは
)
の
根
(
ね
)
に
喰
(
く
)
ひつきて
此
(
この
)
難
(
なん
)
を
免
(
まぬが
)
れける。
045
漸
(
やうや
)
くにして
風
(
かぜ
)
は
歇
(
や
)
み、
046
夜明
(
よあ
)
けとなりて
四辺
(
あたり
)
を
見
(
み
)
れば、
047
秋山別
(
あきやまわけ
)
の
姿
(
すがた
)
無
(
な
)
し。
048
……
大方
(
おほかた
)
夜前
(
やぜん
)
の
烈風
(
れつぷう
)
に
吹
(
ふ
)
き
散
(
ち
)
らされて、
049
どつかの
谷底
(
たにそこ
)
にでも
落
(
お
)
ちて
居
(
ゐ
)
るのだらう、
050
あの
風
(
かぜ
)
は
追風
(
おひかぜ
)
であつたからよもや
西北
(
せいほく
)
の
方
(
はう
)
へ
散
(
ち
)
つて
居
(
ゐ
)
る
筈
(
はず
)
はない、
051
キツと
東南
(
とうなん
)
へ
散
(
ち
)
つたであらう、
052
さうすれば
是
(
これ
)
から
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
高
(
たか
)
らかに
唄
(
うた
)
ひ
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
かば、
053
秋山別
(
あきやまわけ
)
が
吾
(
わが
)
声
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
きつけて
来
(
く
)
るだらう……などと
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
に
思
(
おも
)
ひ
乍
(
なが
)
ら、
054
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
唄
(
うた
)
ひ
唄
(
うた
)
ひ
山
(
やま
)
と
山
(
やま
)
とに
囲
(
かこ
)
まれた
谷道
(
たにみち
)
をトボトボと
登
(
のぼ
)
り
行
(
ゆ
)
く。
055
俄
(
にはか
)
に
聞
(
きこ
)
ゆる
女
(
をんな
)
の
叫
(
さけ
)
び
声
(
ごゑ
)
、
056
何事
(
なにごと
)
ならむと
足
(
あし
)
を
早
(
はや
)
め、
057
声
(
こゑ
)
する
方
(
かた
)
に
近
(
ちか
)
より
見
(
み
)
れば、
058
妙齢
(
めうれい
)
の
女
(
をんな
)
、
059
手足
(
てあし
)
を
縛
(
しば
)
られ、
060
髪
(
かみ
)
ふり
乱
(
みだ
)
し、
061
そこに
倒
(
たふ
)
れ
居
(
ゐ
)
たり。
062
モリスは
驚
(
おどろ
)
きて、
063
手早
(
てばや
)
く
手足
(
てあし
)
の
縛
(
いましめ
)
を
解
(
と
)
き、
064
言葉
(
ことば
)
静
(
しづ
)
かに、
065
モリス
『モシモシ、
066
どこの
御
(
お
)
女中
(
ぢよちう
)
かは
存
(
ぞん
)
じませぬが、
067
何者
(
なにもの
)
に
斯様
(
かやう
)
な
残酷
(
ざんこく
)
な
目
(
め
)
に
会
(
あ
)
はされたのですか。
068
是
(
これ
)
にも
何
(
なに
)
か
深
(
ふか
)
い
様子
(
やうす
)
のある
事
(
こと
)
で
御座
(
ござ
)
いませう』
069
女(紅井姫)
『ハイ、
070
有難
(
ありがた
)
う
御座
(
ござ
)
います。
071
妾
(
わたし
)
はシーズン
河
(
がは
)
を
渡
(
わた
)
り、
072
此方
(
こちら
)
へ
参
(
まゐ
)
ります
折
(
を
)
り、
073
四五
(
しご
)
人
(
にん
)
の
荒
(
あら
)
くれ
男
(
をとこ
)
に
捉
(
とら
)
へられ、
074
ドンドンドンドンと
手足
(
てあし
)
を
括
(
くく
)
られた
儘
(
まま
)
、
075
ここまで
担
(
かつ
)
がれて、
076
夢
(
ゆめ
)
の
如
(
ごと
)
く
連
(
つ
)
れて
来
(
こ
)
られました。
077
さうして
今
(
いま
)
の
先
(
さき
)
、
078
妾
(
わたし
)
に
向
(
むか
)
ひ
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
男
(
をとこ
)
が
交
(
かは
)
る
交
(
がは
)
る
無理
(
むり
)
難題
(
なんだい
)
を
吹
(
ふ
)
きかけまするので、
079
妾
(
わたし
)
は
余
(
あま
)
りの
悲
(
かな
)
しさ、
080
何事
(
なにごと
)
にも
応
(
おう
)
じませなかつた。
081
さうした
所
(
ところ
)
、
082
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
荒男
(
あらをとこ
)
は
腹
(
はら
)
を
立
(
た
)
て、
083
鋭利
(
えいり
)
な
剣
(
けん
)
を
引抜
(
ひきぬ
)
き、
084
一度
(
いちど
)
により
集
(
あつ
)
まつて、
085
妾
(
わたし
)
を
嬲殺
(
なぶりごろ
)
しにしてくれむと
申
(
まを
)
し、
086
今
(
いま
)
や
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
に
嬲殺
(
なぶりごろ
)
しにされようとする
刹那
(
せつな
)
、
087
有難
(
ありがた
)
き
宣伝歌
(
せんでんか
)
の
声
(
こゑ
)
が
聞
(
きこ
)
えて
来
(
き
)
ましたので、
088
曲者
(
くせもの
)
は
其
(
その
)
声
(
こゑ
)
に
辟易
(
へきえき
)
して
一人
(
ひとり
)
も
残
(
のこ
)
らず、
089
雲
(
くも
)
を
霞
(
かすみ
)
と
逃
(
に
)
げ
散
(
ち
)
つた
所
(
ところ
)
で
御座
(
ござ
)
います。
090
あなたは
何
(
いづ
)
れの
方
(
かた
)
かは
存
(
ぞん
)
じませぬが、
091
かよわき
女
(
をんな
)
の
一人旅
(
ひとりたび
)
、
092
行
(
ゆ
)
きもならず、
093
帰
(
かへ
)
りもならず、
094
実
(
じつ
)
に
険呑
(
けんのん
)
で
御座
(
ござ
)
います。
095
誠
(
まこと
)
に
御
(
お
)
邪魔
(
じやま
)
で
御座
(
ござ
)
いませうが、
096
何卒
(
どうぞ
)
御
(
お
)
伴
(
とも
)
をさして
下
(
くだ
)
さいませぬか』
097
モリス
『それは
大変
(
たいへん
)
に
危
(
あぶな
)
い
事
(
こと
)
で
御座
(
ござ
)
いました。
098
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
私
(
わたし
)
は
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御用
(
ごよう
)
に
依
(
よ
)
つて、
099
アマゾン
河
(
がは
)
の
上流
(
じやうりう
)
迄
(
まで
)
参
(
まゐ
)
らねばならぬ
者
(
もの
)
、
100
女
(
をんな
)
の
方
(
かた
)
と
道伴
(
みちづ
)
れになることは、
101
到底
(
たうてい
)
出来
(
でき
)
ませぬから、
102
是
(
これ
)
計
(
ばか
)
りは
平
(
ひら
)
に
御
(
お
)
断
(
ことわ
)
り
申
(
まを
)
します』
103
と
女
(
をんな
)
の
顔
(
かほ
)
を
覗
(
のぞ
)
き
込
(
こ
)
めば、
104
不思議
(
ふしぎ
)
や
紅井姫
(
くれなゐひめ
)
にてありける。
105
モリス
『オー、
106
貴女
(
あなた
)
は
紅井姫
(
くれなゐひめ
)
様
(
さま
)
ぢや
御座
(
ござ
)
いませぬか? どうしてマアこンな
所
(
ところ
)
に
連
(
つ
)
れられて
御
(
お
)
出
(
い
)
でなさいましたのかなア。
107
サアどうぞ
一
(
いち
)
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
く
立去
(
たちさ
)
り、
108
元来
(
もとき
)
し
路
(
みち
)
へ
御
(
お
)
引返
(
ひきかへ
)
し
下
(
くだ
)
さりませ。
109
かような
所
(
ところ
)
に
長坐
(
ながゐ
)
をして
居
(
を
)
れば、
110
又候
(
またぞろ
)
悪者
(
わるもの
)
が
引返
(
ひきかへ
)
して
来
(
き
)
て、
111
如何
(
いか
)
なる
事
(
こと
)
を
仕出
(
しで
)
かすか
分
(
わか
)
りませぬ』
112
紅井姫
『お
情
(
なさけ
)
ないモリスさまの
其
(
その
)
御
(
お
)
言葉
(
ことば
)
、
113
妾
(
わたし
)
はあなたの
内事司
(
ないじつかさ
)
として、
114
ヒルの
館
(
やかた
)
にお
仕
(
つか
)
へ
遊
(
あそ
)
ばす
砌
(
みぎり
)
より、
115
朝夕
(
あさゆふ
)
お
顔
(
かほ
)
を
拝
(
はい
)
し、
116
何時
(
いつ
)
とはなしに
恋路
(
こひぢ
)
に
心
(
こころ
)
を
曇
(
くも
)
らせ、
117
日
(
ひ
)
に
日
(
ひ
)
に
身体
(
からだ
)
は
痩
(
やせ
)
おとろへて、
118
重
(
おも
)
き
病
(
やまひ
)
の
身
(
み
)
となりました。
119
そこへ、
120
秋山別
(
あきやまわけ
)
の
嫌
(
いや
)
な
男
(
をとこ
)
、
121
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
な、
122
妾
(
わたし
)
に
寄
(
よ
)
り
添
(
そ
)
ひ、
123
いろいろと
妙
(
めう
)
な
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひかけ、
124
大変
(
たいへん
)
な
迷惑
(
めいわく
)
を
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
りました。
125
余
(
あま
)
りあなたを
思
(
おも
)
ふ
恋
(
こひ
)
の
弱味
(
よわみ
)
で、
126
恥
(
はづ
)
かしくて、
127
心
(
こころ
)
にもなき
情
(
つれ
)
ない
事
(
こと
)
を
申
(
まを
)
しましたが、
128
決
(
けつ
)
して
妾
(
わたし
)
の
心
(
こころ
)
はさうでは
御座
(
ござ
)
りませぬ。
129
どうぞモリスさま、
130
今日
(
けふ
)
はあなたと
妾
(
わたし
)
と
只
(
ただ
)
二人
(
ふたり
)
、
131
こンな
機会
(
きくわい
)
は
又
(
また
)
と
御座
(
ござ
)
りますまい。
132
今
(
いま
)
でこそ
妾
(
わたし
)
の
腹
(
はら
)
の
底
(
そこ
)
を
打明
(
うちあ
)
けますから、
133
どうぞ
二世
(
にせ
)
も
三世
(
さんせ
)
も
先
(
さき
)
の
世
(
よ
)
かけて
可愛
(
かあい
)
がつて
下
(
くだ
)
さいませ』
134
と
涙
(
なみだ
)
を
流
(
なが
)
し、
135
真実
(
しんじつ
)
を
面
(
おもて
)
に
表
(
あら
)
はして、
136
かきくどく
其
(
その
)
しほらしさ。
137
モリスは
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
にて
非常
(
ひじやう
)
に
煩悶
(
はんもん
)
したるが
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
つて、
138
モリス
『これはこれは
姫
(
ひめ
)
様
(
さま
)
、
139
あなた
様
(
さま
)
は
怪
(
け
)
しからぬ
事
(
こと
)
を
仰
(
あふ
)
せられます。
140
如何
(
どう
)
して
兄上
(
あにうへ
)
様
(
さま
)
の
御
(
お
)
許
(
ゆる
)
しもなく、
141
左様
(
さやう
)
なみだらな
事
(
こと
)
が
勝手
(
かつて
)
に
出来
(
でき
)
ませうか。
142
此
(
この
)
儀
(
ぎ
)
計
(
ばか
)
りは
平
(
ひら
)
に
御
(
お
)
許
(
ゆる
)
し
下
(
くだ
)
さりませ』
143
紅井姫
『ホヽヽヽヽ、
144
これモリスさま、
145
よう、
146
そンなことを、
147
今
(
いま
)
になつてようマア
仰有
(
おつしや
)
いますな。
148
妾
(
わたし
)
はあなたの
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
の
底
(
そこ
)
迄
(
まで
)
よく
窺
(
うかが
)
つて
居
(
を
)
りますよ。
149
そンなテレ
隠
(
かく
)
しは
仰有
(
おつしや
)
らずに、
150
一時
(
いつとき
)
も
早
(
はや
)
くウンと
云
(
い
)
つて
下
(
くだ
)
さい。
151
妾
(
わたし
)
も
気
(
き
)
が
気
(
き
)
でなりませぬワ』
152
モリス
『
実
(
じつ
)
は
御
(
お
)
察
(
さつ
)
しの
通
(
とほ
)
り、
153
寝
(
ね
)
ても
醒
(
さ
)
めても、
154
道
(
みち
)
ならぬ
事
(
こと
)
とは
知
(
し
)
り
乍
(
なが
)
ら、
155
姫
(
ひめ
)
様
(
さま
)
の
美
(
うる
)
はしき
姿
(
すがた
)
を
一目
(
ひとめ
)
拝
(
をが
)
むで……あゝ
可愛
(
かあい
)
い
女
(
をんな
)
だ……と
思
(
おも
)
ひ
込
(
こ
)
ンだが
病
(
や
)
み
付
(
つ
)
きで、
156
恋
(
こひ
)
の
病
(
やまひ
)
におち、
157
それからと
云
(
い
)
ふものは、
158
何
(
なに
)
を
食
(
く
)
つても
味
(
あぢ
)
はなく、
159
身
(
み
)
は
次第
(
しだい
)
に
痩衰
(
やせおとろ
)
へ、
160
煩悶
(
はんもん
)
苦悩
(
くなう
)
をつづけて
居
(
を
)
りましたが、
161
或事
(
あること
)
より
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
のお
戒
(
いまし
)
めを
受
(
う
)
けて
翻然
(
ほんぜん
)
として
悟
(
さと
)
り、
162
今
(
いま
)
では、
163
是迄
(
これまで
)
のモリスとは
違
(
ちが
)
ひますから、
164
此
(
この
)
事
(
こと
)
計
(
ばか
)
りは
御
(
お
)
許
(
ゆる
)
し
下
(
くだ
)
さいませ。
165
モリス、
166
手
(
て
)
をついて
御
(
お
)
願
(
ねが
)
ひ
致
(
いた
)
します』
167
紅井姫
『あのマア、
168
モリスさまの
白々
(
しらじら
)
しい
御
(
お
)
言葉
(
ことば
)
、
169
仮令
(
たとへ
)
天地
(
てんち
)
が
覆
(
かへ
)
る
共
(
とも
)
、
170
一旦
(
いつたん
)
痩
(
やせ
)
る
所
(
とこ
)
迄
(
まで
)
思
(
おも
)
ひつめた
女
(
をんな
)
、
171
どうしてさう
綺麗
(
きれい
)
サツパリと
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
られる
道理
(
だうり
)
が
御座
(
ござ
)
いませう。
172
余
(
あま
)
りぢらして
下
(
くだ
)
さりますな。
173
恋
(
こひ
)
は
神聖
(
しんせい
)
と
云
(
い
)
ひまして、
174
あなたと
妾
(
わたし
)
が
夫婦
(
ふうふ
)
になつた
所
(
ところ
)
で、
175
夫
(
それ
)
がナニ
罪
(
つみ
)
になりませう。
176
サア
早
(
はや
)
く
御
(
ご
)
返事
(
へんじ
)
をして
下
(
くだ
)
さい。
177
又
(
また
)
実際
(
じつさい
)
に
嫌
(
いや
)
なら、
178
嫌
(
いや
)
とキツパリ
言
(
い
)
つて
下
(
くだ
)
さい。
179
妾
(
わたし
)
も
一
(
ひと
)
つの
覚悟
(
かくご
)
が
御座
(
ござ
)
います』
180
と
云
(
い
)
ふより
早
(
はや
)
く、
181
懐剣
(
くわいけん
)
を
取出
(
とりだ
)
し、
182
引抜
(
ひきぬ
)
いて、
183
早
(
はや
)
くも
喉
(
のど
)
にあてむとするを、
184
モリスはあはてて
其
(
その
)
手
(
て
)
を
押
(
おさ
)
へ、
185
涙
(
なみだ
)
乍
(
なが
)
らに、
186
モリス
『モシモシお
姫
(
ひめ
)
様
(
さま
)
、
187
あなたのそこ
迄
(
まで
)
思
(
おも
)
ふて
下
(
くだ
)
さる
御
(
お
)
心
(
こころ
)
は
実
(
じつ
)
に
勿体
(
もつたい
)
なく
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます。
188
其
(
その
)
御
(
お
)
志
(
こころざし
)
は
仮令
(
たとへ
)
死
(
し
)
ンでも
忘
(
わす
)
れは
致
(
いた
)
しませぬ。
189
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
今日
(
こんにち
)
の
私
(
わたし
)
は、
190
最早
(
もはや
)
神
(
かみ
)
の
光
(
ひか
)
りに
照
(
てら
)
されて、
191
国依別
(
くによりわけ
)
様
(
さま
)
の
弟子
(
でし
)
となり、
192
アマゾン
河
(
がは
)
の
森林
(
しんりん
)
に
言霊戦
(
ことたません
)
に
参
(
まゐ
)
る
途中
(
とちう
)
で
御座
(
ござ
)
いますれば、
193
何卒
(
どうぞ
)
ここの
所
(
ところ
)
を
聞分
(
ききわ
)
けて、
194
思
(
おも
)
ひとまつて
下
(
くだ
)
さりませ』
195
と
声
(
こゑ
)
を
震
(
ふる
)
はせ、
196
泣
(
な
)
き
声
(
ごゑ
)
になつて
諫
(
いさ
)
むるにぞ、
197
紅井姫
(
くれなゐひめ
)
は
首
(
くび
)
をふり、
198
紅井姫
『イエイエ、
199
何
(
なん
)
と
仰有
(
おつしや
)
つても、
200
女
(
をんな
)
の
一念
(
いちねん
)
晴
(
は
)
らさねば
置
(
お
)
きませぬ。
201
そンなら
帰
(
かへ
)
つてから
夫婦
(
ふうふ
)
になつてやらうと、
202
ここで
一事
(
ひとこと
)
云
(
い
)
つて
下
(
くだ
)
さい。
203
それが
出来
(
でき
)
ぬと
云
(
い
)
ふことが
御座
(
ござ
)
いますか』
204
モリス
『
折角
(
せつかく
)
乍
(
なが
)
ら、
205
其
(
その
)
事
(
こと
)
計
(
ばか
)
りはどうぞ
思
(
おも
)
ひとまつて
下
(
くだ
)
さいませ。
206
モリス
改
(
あらた
)
めてお
断
(
こと
)
わりを
申
(
まを
)
します』
207
紅井姫
『あゝ
是非
(
ぜひ
)
に
及
(
およ
)
ばぬ。
208
そンならモリス
殿
(
どの
)
、
209
妾
(
わたし
)
は
冥途
(
めいど
)
へ
参
(
まゐ
)
ります』
210
と
又
(
また
)
もや
懐剣
(
くわいけん
)
を
引
(
ひき
)
ぬき
首
(
くび
)
に
当
(
あ
)
てがはむとするを、
211
モリスはあわてて
其
(
その
)
手
(
て
)
を
押
(
おさ
)
へ、
212
モリス
『
又
(
また
)
しても
又
(
また
)
しても、
213
御
(
お
)
合点
(
がてん
)
の
悪
(
わる
)
い
御
(
お
)
姫
(
ひめ
)
様
(
さま
)
、
214
モリスの
様
(
やう
)
なヒヨツトコの
愚鈍者
(
ぐどんもの
)
の
分
(
わか
)
らずやが、
215
如何
(
どう
)
して
尊
(
たふと
)
い
姫君
(
ひめぎみ
)
様
(
さま
)
の
恋男
(
こひをとこ
)
になることが
出来
(
でき
)
ませう。
216
あなたの
御
(
お
)
志
(
こころざし
)
は
身
(
み
)
に
代
(
か
)
へて
有難
(
ありがた
)
う
御座
(
ござ
)
いますが、
217
どうぞこれ
丈
(
だけ
)
は
許
(
ゆる
)
して
下
(
くだ
)
さいませ。
218
モウ
私
(
わたし
)
は
女
(
をんな
)
に
会
(
あ
)
ふことは
断念
(
だんねん
)
して
居
(
を
)
りますから、
219
折角
(
せつかく
)
の
決心
(
けつしん
)
を
何卒
(
どうぞ
)
ゆるめて
下
(
くだ
)
さいますな。
220
モリスのお
願
(
ねがひ
)
で
御座
(
ござ
)
います』
221
と
手
(
て
)
を
合
(
あは
)
せ
頼
(
たの
)
み
入
(
い
)
る。
222
紅井姫
(
くれなゐひめ
)
、
223
厳然
(
げんぜん
)
として
立上
(
たちあが
)
り、
224
言葉
(
ことば
)
をあらためて、
225
紅井姫
『
我
(
わ
)
れこそは
大江山
(
たいこうざん
)
に
守護
(
しゆご
)
をいたす、
226
鬼武彦
(
おにたけひこ
)
が
幕下
(
ばくか
)
旭日
(
あさひ
)
明神
(
みやうじん
)
と
申
(
まを
)
す
者
(
もの
)
、
227
汝
(
なんぢ
)
の
心底
(
しんてい
)
は
最早
(
もはや
)
疑
(
うたが
)
ふの
余地
(
よち
)
なし。
228
いざ
是
(
これ
)
よりアマゾン
河
(
がは
)
に
向
(
むか
)
ひ、
229
天晴
(
あつぱ
)
れ、
230
言霊戦
(
ことたません
)
に
功名
(
こうみやう
)
手柄
(
てがら
)
を
現
(
あらは
)
せよ。
231
我
(
われ
)
も
汝
(
なんぢ
)
に
力
(
ちから
)
を
添
(
そ
)
へ、
232
守
(
まも
)
り
与
(
あた
)
ふれば、
233
如何
(
いか
)
なる
事
(
こと
)
あるとも、
234
決
(
けつ
)
して
恐
(
おそ
)
るることなく、
235
撓
(
たゆ
)
まず、
236
屈
(
くつ
)
せず、
237
国依別
(
くによりわけ
)
の
命
(
めい
)
に
従
(
したが
)
つて、
238
神界
(
しんかい
)
の
為
(
ため
)
に
活動
(
くわつどう
)
せよ。
239
モリス
殿
(
どの
)
さらば……』
240
と
言葉
(
ことば
)
終
(
をは
)
るや、
241
忽
(
たちま
)
ち
立
(
た
)
ち
昇
(
のぼ
)
る
白煙
(
はくえん
)
あたりを
包
(
つつ
)
み、
242
紅井姫
(
くれなゐひめ
)
と
思
(
おも
)
ひし
美女
(
びぢよ
)
の
姿
(
すがた
)
は
此
(
この
)
場
(
ば
)
より
霞
(
かすみ
)
の
如
(
ごと
)
く
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せにけり。
243
(
大正一一・八・二〇
旧六・二八
松村真澄
録)
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