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霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第31巻(午の巻)
序歌
総説
第1篇 千状万態
第1章 主一無適
第2章 大地震
第3章 救世神
第4章 不知恋
第5章 秋鹿の叫
第6章 女弟子
第2篇 紅裙隊
第7章 妻の選挙
第8章 人獣
第9章 誤神託
第10章 噂の影
第11章 売言買辞
第12章 冷い親切
第13章 姉妹教
第3篇 千里万行
第14章 樹下の宿
第15章 丸木橋
第16章 天狂坊
第17章 新しき女
第18章 シーズンの流
第19章 怪原野
第20章 脱皮婆
第21章 白毫の光
第4篇 言霊将軍
第22章 神の試
第23章 化老爺
第24章 魔違
第25章 会合
余白歌
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>
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第31巻(午の巻)
> 第4篇 言霊将軍 > 第25章 会合
<<< 魔違
(B)
(N)
余白歌 >>>
第二五章
会合
(
くわいがふ
)
〔八九一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第31巻 海洋万里 午の巻
篇:
第4篇 言霊将軍
よみ(新仮名遣い):
ことたましょうぐん
章:
第25章 会合
よみ(新仮名遣い):
かいごう
通し章番号:
891
口述日:
1922(大正11)年08月20日(旧06月28日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年9月15日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
一方、国依別と安彦・宗彦たちは帽子山山頂に着き、秋山別とモリスを待ちながら、神言を奏上していた。すると、背後から宣伝歌が聞こえてきた。高砂島への宣伝の旅の様子を語るその歌を聞いて、国依別はそれが言依別命だと悟り、百万の援軍を得た嬉しさに満たされ、襟を正して待っていた。
そこへ、秋山別とモリスがやってきた。二人は国依別一行を見つけると、嬉しさに嗚咽啼泣し、道中に受けた試練をそれぞれ報告し、神恩への感謝を表した。
やがて言依別命一行も姿を現し、合流した。言依別命と国依別はここを策源地として、アマゾンの時雨の森の魔神たちに対して言霊戦を開始することとなった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-04-21 17:27:03
OBC :
rm3125
愛善世界社版:
279頁
八幡書店版:
第6輯 146頁
修補版:
校定版:
289頁
普及版:
132頁
初版:
ページ備考:
001
国依別
(
くによりわけ
)
は
安彦
(
やすひこ
)
、
002
宗彦
(
むねひこ
)
両人
(
りやうにん
)
と
共
(
とも
)
に、
003
樹木
(
じゆもく
)
鬱蒼
(
うつさう
)
たる
森林
(
しんりん
)
を
越
(
こ
)
え、
004
谷
(
たに
)
を
渉
(
わた
)
り、
005
小山
(
こやま
)
を
幾
(
いく
)
つか
越
(
こ
)
えて、
006
漸
(
やうや
)
くに
屏風
(
びやうぶ
)
山脈
(
さんみやく
)
の
最高所
(
さいかうしよ
)
と
聞
(
きこ
)
えたる
帽子
(
ぼうし
)
ケ
岳
(
だけ
)
の
頂上
(
ちやうじやう
)
に
登
(
のぼ
)
りつき、
007
秋山別
(
あきやまわけ
)
、
008
モリス
両人
(
りやうにん
)
の
此処
(
ここ
)
に
来
(
きた
)
り
会
(
くわい
)
するを
待
(
ま
)
ちつつ、
009
榧
(
かや
)
の
木
(
き
)
の
根元
(
ねもと
)
に
神言
(
かみごと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
乍
(
なが
)
ら
待合
(
まちあは
)
せ
居
(
ゐ
)
たりけり。
010
此
(
この
)
時
(
とき
)
山
(
やま
)
の
背後
(
はいご
)
より
宣伝歌
(
せんでんか
)
の
声
(
こゑ
)
聞
(
きこ
)
え
来
(
き
)
たれり。
011
(言依別命)
『
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
012
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立
(
たて
)
わける
013
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
り
玉
(
たま
)
ひたる
014
国治立
(
くにはるたちの
)
大神
(
おほかみ
)
は
015
豊国姫
(
とよくにひめ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
016
豊葦原
(
とよあしはら
)
の
瑞穂国
(
みづほくに
)
017
青人草
(
あをひとぐさ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
018
鳥
(
とり
)
獣
(
けだもの
)
や
魚
(
うを
)
に
虫
(
むし
)
019
草
(
くさ
)
の
片葉
(
かきは
)
に
至
(
いた
)
るまで
020
生
(
いき
)
たる
命
(
いのち
)
を
与
(
あた
)
へつつ
021
各
(
おのおの
)
其
(
その
)
処
(
しよ
)
を
得
(
え
)
せしめて
022
此
(
この
)
世
(
よ
)
に
清
(
きよ
)
く
美
(
うる
)
はしく
023
茂
(
しげ
)
らせ
玉
(
たま
)
ふ
有難
(
ありがた
)
さ
024
さは
去
(
さ
)
り
乍
(
なが
)
らブラジルの
025
此
(
この
)
神国
(
かみくに
)
は
広
(
ひろ
)
くして
026
高山
(
かうざん
)
三方
(
さんぱう
)
に
立
(
た
)
ちめぐり
027
東
(
ひがし
)
に
荒波
(
あらなみ
)
狂
(
くる
)
ひ
立
(
た
)
つ
028
大海原
(
おほうなばら
)
を
控
(
ひか
)
へたる
029
人跡
(
じんせき
)
稀
(
まれ
)
なる
国
(
くに
)
なれば
030
酷
(
しこ
)
の
曲津
(
まがつ
)
は
各自
(
めいめい
)
に
031
先
(
さき
)
を
争
(
あらそ
)
ひ
寄
(
よ
)
り
来
(
きた
)
り
032
アマゾン
河
(
がは
)
を
始
(
はじ
)
めとし
033
時雨
(
しぐれ
)
の
森
(
もり
)
に
集
(
あつ
)
まりて
034
牙
(
きば
)
を
光
(
ひか
)
らせ
爪
(
つめ
)
を
研
(
と
)
ぎ
035
時々
(
ときどき
)
山
(
やま
)
を
乗
(
の
)
り
越
(
こ
)
えて
036
アルゼンチンやテルの
国
(
くに
)
037
ヒル、カル
其
(
その
)
他
(
た
)
の
国々
(
くにぐに
)
へ
038
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
り
曲
(
まが
)
の
業
(
わざ
)
039
青人草
(
あをひとぐさ
)
の
安全
(
あんぜん
)
を
040
破
(
やぶ
)
りて
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
脅
(
おびや
)
かす
041
其
(
その
)
曲神
(
まがかみ
)
を
三五
(
あななひ
)
の
042
清
(
きよ
)
き
御水火
(
みいき
)
に
言向
(
ことむ
)
けて
043
天
(
あめ
)
が
下
(
した
)
には
鬼
(
おに
)
もなく
044
醜
(
しこ
)
の
大蛇
(
をろち
)
や
曲神
(
まがかみ
)
の
045
影
(
かげ
)
をば
絶
(
た
)
ちて
千早振
(
ちはやぶ
)
る
046
神
(
かみ
)
の
依
(
よ
)
さしの
神業
(
かむわざ
)
に
047
清
(
きよ
)
めむものと
葦原
(
あしはら
)
の
048
中津
(
なかつ
)
御国
(
みくに
)
を
後
(
あと
)
にして
049
荒波
(
あらなみ
)
猛
(
たけ
)
る
海原
(
うなばら
)
を
050
国依別
(
くによりわけ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
051
進
(
すす
)
み
進
(
すす
)
みてテルの
国
(
くに
)
052
テル
山峠
(
やまたうげ
)
を
乗越
(
のりこ
)
えて
053
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
054
八人
(
やたり
)
乙女
(
をとめ
)
の
末子姫
(
すゑこひめ
)
055
鎮
(
しづ
)
まりゐますウズ
国
(
くに
)
の
056
神
(
かみ
)
の
都
(
みやこ
)
に
現
(
あら
)
はれて
057
暫
(
しば
)
し
蹕
(
ひつぎ
)
を
止
(
とど
)
めしが
058
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
は
059
はるばる
浪路
(
なみぢ
)
を
打
(
うち
)
わたり
060
イソの
館
(
やかた
)
を
後
(
あと
)
にして
061
珍
(
うづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
宇都
(
うづ
)
の
国
(
くに
)
062
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
り
宣
(
の
)
たまはく
063
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
くアマゾンの
064
河
(
かは
)
に
沿
(
そ
)
ひたる
森林
(
しんりん
)
に
065
汝
(
なんぢ
)
言依別
(
ことよりわけの
)
神
(
かみ
)
066
二三
(
にさん
)
の
伴
(
とも
)
を
引連
(
ひきつ
)
れて
067
進
(
すす
)
めや
進
(
すす
)
め
早
(
はや
)
進
(
すす
)
め
068
屏風
(
びやうぶ
)
の
如
(
ごと
)
く
南北
(
なんぽく
)
に
069
立
(
た
)
ち
並
(
なら
)
びたる
青垣
(
あをがき
)
の
070
大山脈
(
だいさんみやく
)
の
最高地
(
さいかうち
)
071
帽子
(
ぼうし
)
ケ
岳
(
だけ
)
に
国依別
(
くによりわけ
)
の
072
教
(
のり
)
の
司
(
つかさ
)
の
一行
(
いつかう
)
が
073
来
(
きた
)
りて
汝
(
なんぢ
)
を
待
(
ま
)
つならむ
074
此
(
この
)
神言
(
かみごと
)
を
畏
(
かしこ
)
みて
075
数多
(
あまた
)
の
月日
(
つきひ
)
を
閲
(
けみ
)
しつつ
076
山野
(
やまの
)
を
渡
(
わた
)
り
川
(
かは
)
を
越
(
こ
)
え
077
漸
(
やうや
)
く
此処
(
ここ
)
に
来
(
きた
)
りけり
078
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
079
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましまして
080
国依別
(
くによりわけ
)
に
巡
(
めぐ
)
り
会
(
あ
)
ひ
081
力
(
ちから
)
を
合
(
あは
)
せ
村肝
(
むらきも
)
の
082
心
(
こころ
)
を
一
(
ひと
)
つに
固
(
かた
)
めつつ
083
神
(
かみ
)
の
依
(
よ
)
さしの
神業
(
かむわざ
)
に
084
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
りてアマゾンの
085
時雨
(
しぐれ
)
の
森
(
もり
)
に
迷
(
まよ
)
ひたる
086
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
の
一行
(
いつかう
)
や
087
高姫
(
たかひめ
)
、
常彦
(
つねひこ
)
、
春彦
(
はるひこ
)
の
088
危難
(
きなん
)
を
救
(
すく
)
ひ
森林
(
しんりん
)
に
089
蟠
(
わだか
)
まりたる
悪神
(
あくがみ
)
を
090
伊吹
(
いぶき
)
の
狭霧
(
さぎり
)
に
吹
(
ふ
)
き
散
(
ち
)
らし
091
生言霊
(
いくことたま
)
の
神力
(
しんりき
)
に
092
悪魔
(
あくま
)
を
善
(
ぜん
)
に
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
し
093
言向
(
ことむけ
)
和
(
やは
)
し
一
(
いち
)
日
(
にち
)
も
094
早
(
はや
)
く
神業
(
しんげふ
)
成
(
な
)
し
遂
(
と
)
げて
095
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
096
御前
(
みまへ
)
に
復命
(
ふくめい
)
させ
玉
(
たま
)
へ
097
旭
(
あさひ
)
はてるとも
曇
(
くも
)
るとも
098
月
(
つき
)
はみつともかくるとも
099
時雨
(
しぐれ
)
の
森
(
もり
)
の
悪神
(
あくがみ
)
は
100
いかに
勢
(
いきほひ
)
猛
(
たけ
)
くとも
101
厳
(
いづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
大神
(
おほかみ
)
が
102
依
(
よ
)
さしの
言
(
こと
)
をどこ
迄
(
まで
)
も
103
楯
(
たて
)
に
飽
(
あ
)
く
迄
(
まで
)
戦
(
たたか
)
はむ
104
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
105
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
106
帽子
(
ぼうし
)
ケ
岳
(
だけ
)
の
東方
(
とうはう
)
を
登
(
のぼ
)
り
来
(
く
)
る
宣伝使
(
せんでんし
)
は、
107
此
(
この
)
歌
(
うた
)
に
現
(
あら
)
はれたる
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
の
一行
(
いつかう
)
にぞありける。
108
国依別
(
くによりわけ
)
は
此
(
この
)
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
聞
(
き
)
いて、
109
大
(
おほい
)
に
喜
(
よろこ
)
び、
110
百万
(
ひやくまん
)
の
援軍
(
ゑんぐん
)
を
得
(
え
)
たる
如
(
ごと
)
き
心地
(
ここち
)
して、
111
襟
(
えり
)
を
正
(
ただ
)
して
待
(
ま
)
ち
居
(
ゐ
)
たり。
112
安彦
(
やすひこ
)
は
嬉
(
うれ
)
しげに、
113
安彦
『
宣伝使
(
せんでんし
)
様
(
さま
)
、
114
今
(
いま
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
は
何
(
なん
)
とも
知
(
し
)
れぬ
清涼
(
せいりやう
)
な
言霊
(
ことたま
)
で、
115
大変
(
たいへん
)
な
強味
(
つよみ
)
のある
音声
(
おんせい
)
では
御座
(
ござ
)
いませぬか。
116
此
(
この
)
様
(
やう
)
な
高山
(
かうざん
)
へ
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
が
出
(
で
)
て
来
(
こ
)
うとは
夢
(
ゆめ
)
にも
思
(
おも
)
ひませぬが、
117
誰
(
たれ
)
がやつて
来
(
く
)
るのでせうかなア』
118
国依別
『
誰
(
たれ
)
だかチツとも
分
(
わか
)
らぬが、
119
大方
(
おほかた
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が
御
(
お
)
越
(
こ
)
しになるのだらう。
120
サー
行儀
(
ぎやうぎ
)
よくして、
121
ここに
坐
(
すわ
)
つて、
122
御
(
お
)
迎
(
むか
)
へしたがよからうぞ』
123
安彦
『ハイ、
124
畏
(
かしこ
)
まりました。
125
併
(
しかし
)
乍
(
なが
)
ら、
126
秋山別
(
あきやまわけ
)
、
127
モリスの
両人
(
りやうにん
)
は
大変
(
たいへん
)
に
遅
(
おそ
)
いぢやありませぬか。
128
大方
(
おほかた
)
一昨日
(
いつさくじつ
)
の
烈風
(
れつぷう
)
に
吹
(
ふ
)
きまくられて、
129
どつかへ
散
(
ち
)
つて
了
(
しま
)
つたのぢや
御座
(
ござ
)
いますまいかな。
130
実
(
じつ
)
に
案
(
あん
)
じられた
者
(
もの
)
です。
131
宣伝使
(
せんでんし
)
様
(
さま
)
は
如何
(
どう
)
御
(
お
)
考
(
かんが
)
へなさいますか』
132
国依別
『あの
二人
(
ふたり
)
はまだ
十分
(
じふぶん
)
の
改心
(
かいしん
)
が
出来
(
でき
)
てゐないから、
133
故意
(
わざ
)
とに
南
(
みなみ
)
の
谷
(
たに
)
を
登
(
のぼ
)
らせたのだよ。
134
キツといろいろの
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
試練
(
しれん
)
に
会
(
あ
)
うて
魂
(
たま
)
を
研
(
みが
)
き、
135
立派
(
りつぱ
)
な
人間
(
にんげん
)
になつて、
136
ここへやつて
来
(
く
)
るから、
137
お
前
(
まへ
)
達
(
たち
)
二人
(
ふたり
)
も
余程
(
よほど
)
しつかりせないと、
138
恥
(
はづか
)
しいことが
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るよ』
139
宗彦
『しつかりせいと
仰有
(
おつしや
)
つても
宗彦
(
むねひこ
)
は、
140
是
(
これ
)
以上
(
いじやう
)
如何
(
どう
)
したらよいのですか。
141
あれ
丈
(
だけ
)
猛獣
(
まうじう
)
の
声
(
こゑ
)
が
聞
(
きこ
)
えても、
142
又
(
また
)
襲来
(
しふらい
)
されても、
143
レコード
破
(
やぶ
)
りの
大風
(
たいふう
)
が
吹
(
ふ
)
いてもビリともせず、
144
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
に
御
(
ご
)
神力
(
しんりき
)
に
依
(
よ
)
つて
胴
(
どう
)
をすゑて
来
(
き
)
た
吾々
(
われわれ
)
ぢや
御座
(
ござ
)
いませぬか』
145
国依別
『まだどこやらに、
146
胴
(
どう
)
のすわらない
所
(
ところ
)
が、
147
国依別
(
くによりわけ
)
の
目
(
め
)
から
見
(
み
)
れば
沢山
(
たくさん
)
あるよ。
148
これから
時雨
(
しぐれ
)
の
森
(
もり
)
へ
行
(
ゆ
)
かねばならぬが、
149
あれ
位
(
くらゐ
)
の
事
(
こと
)
が
何
(
なん
)
ともなかつたと
云
(
い
)
つて、
150
自慢
(
じまん
)
をするやうな
事
(
こと
)
では、
151
到底
(
たうてい
)
、
152
ドエライ
奴
(
やつ
)
に
出会
(
でくわ
)
した
時
(
とき
)
には、
153
怺
(
こら
)
へ
切
(
き
)
れないやうなことが
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るよ。
154
お
前
(
まへ
)
が
胴
(
どう
)
をすゑて
居
(
を
)
つたといふのも、
155
吾々
(
われわれ
)
が
居
(
を
)
つたからだよ。
156
単独
(
ひとり
)
であの
坂
(
さか
)
を
越
(
こ
)
えて、
157
胴
(
どう
)
が
据
(
す
)
わつてをつたなら、
158
モウ
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だが、
159
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
真中
(
まんなか
)
に
立
(
た
)
つて、
160
やうやうここまでやつて
来
(
き
)
たお
前
(
まへ
)
の
腕前
(
うでまへ
)
、
161
案
(
あん
)
じられたものだよ』
162
と
話
(
はな
)
して
居
(
ゐ
)
る
折
(
をり
)
しも、
163
モリスは
秋山別
(
あきやまわけ
)
の
手
(
て
)
を
引
(
ひ
)
いて
漸
(
やうや
)
く
此処
(
ここ
)
に
登
(
のぼ
)
り
来
(
きた
)
り、
164
国依別
(
くによりわけ
)
の
一行
(
いつかう
)
を
見
(
み
)
るや、
165
余
(
あま
)
りの
嬉
(
うれ
)
しさに
嗚咽
(
おえつ
)
涕泣
(
ていきふ
)
久
(
ひさ
)
しうし、
166
漸
(
やうや
)
くに
口
(
くち
)
を
開
(
ひら
)
いて、
167
モリス、秋山別
『
国依別
(
くによりわけ
)
様
(
さま
)
、
168
誠
(
まこと
)
に
有難
(
ありがた
)
う
御座
(
ござ
)
いました。
169
南
(
みなみ
)
の
谷間
(
たにあひ
)
を、
170
汝
(
なんぢ
)
等
(
ら
)
両人
(
りやうにん
)
通
(
とほ
)
つて
行
(
ゆ
)
け……と
仰
(
あふ
)
せられた
時
(
とき
)
は、
171
何
(
なん
)
とも
云
(
い
)
へぬ
淋
(
さ
)
みしさを
感
(
かん
)
じ、
172
又
(
また
)
幾分
(
いくぶん
)
か
貴方
(
あなた
)
を
恨
(
うら
)
ンで
居
(
を
)
りましたが、
173
イヤ
実
(
じつ
)
に
結構
(
けつこう
)
なお
神徳
(
かげ
)
を
頂
(
いただ
)
きまして、
174
始
(
はじ
)
めて、
175
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
や
貴方
(
あなた
)
の
御
(
ご
)
仁慈
(
じんじ
)
の
御
(
お
)
心
(
こころ
)
が
分
(
わか
)
りました。
176
吾々
(
われわれ
)
両人
(
りやうにん
)
は
未
(
ま
)
だ
身魂
(
みたま
)
に
曇
(
くもり
)
が
多
(
おほ
)
く、
177
到底
(
たうてい
)
アマゾン
河
(
がは
)
の
言霊戦
(
ことたません
)
に
参加
(
さんか
)
する
資格
(
しかく
)
は
御座
(
ござ
)
りませなかつたが、
178
どうやら、
179
斯
(
こ
)
うやら、
180
やツと
及第点
(
きふだいてん
)
を
得
(
え
)
られた
様
(
やう
)
な
感
(
かん
)
じが
致
(
いた
)
します。
181
今
(
いま
)
更
(
あらた
)
めて
厚
(
あつ
)
く
感謝
(
かんしや
)
し
奉
(
たてまつ
)
ります』
182
と
両人
(
りやうにん
)
は
土
(
つち
)
の
上
(
うへ
)
に
手
(
て
)
をついて、
183
嬉
(
うれ
)
し
涙
(
なみだ
)
にくれてゐる。
184
宣伝歌
(
せんでんか
)
の
声
(
こゑ
)
は
追々
(
おひおひ
)
近付
(
ちかづ
)
きしと
見
(
み
)
る
間
(
ま
)
に、
185
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
は
先頭
(
せんとう
)
に、
186
二三
(
にさん
)
人
(
にん
)
の
伴人
(
ともびと
)
と
共
(
とも
)
に、
187
国依別
(
くによりわけ
)
が
端坐
(
たんざ
)
し
待
(
ま
)
ち
居
(
ゐ
)
たる
榧
(
かや
)
の
大木
(
たいぼく
)
の
側
(
そば
)
近
(
ちか
)
く
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
る。
188
是
(
これ
)
より
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
、
189
国依別
(
くによりわけ
)
の
両将
(
りやうしやう
)
はここを
策源地
(
さくげんち
)
となし、
190
いよいよ
時雨
(
しぐれ
)
の
森
(
もり
)
の
魔神
(
ましん
)
に
対
(
たい
)
し、
191
言向戦
(
ことむけせん
)
を
開始
(
かいし
)
することとはなりぬ。
192
此
(
この
)
物語
(
ものがたり
)
は
紙面
(
しめん
)
の
都合
(
つがふ
)
に
依
(
よ
)
り、
193
未
(
ひつじ
)
の
巻
(
まき
)
に
口述
(
こうじゆつ
)
する
事
(
こと
)
とせり。
194
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
195
(
大正一一・八・二〇
旧六・二八
松村真澄
録)
196
(昭和九・一二・一九 於北陸路 王仁校正)
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