霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二五章 会合(くわいがふ)〔八九一〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第31巻 海洋万里 午の巻 篇:第4篇 言霊将軍 よみ(新仮名遣い):ことたましょうぐん
章:第25章 会合 よみ(新仮名遣い):かいごう 通し章番号:891
口述日:1922(大正11)年08月20日(旧06月28日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年9月15日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]:
一方、国依別と安彦・宗彦たちは帽子山山頂に着き、秋山別とモリスを待ちながら、神言を奏上していた。すると、背後から宣伝歌が聞こえてきた。高砂島への宣伝の旅の様子を語るその歌を聞いて、国依別はそれが言依別命だと悟り、百万の援軍を得た嬉しさに満たされ、襟を正して待っていた。
そこへ、秋山別とモリスがやってきた。二人は国依別一行を見つけると、嬉しさに嗚咽啼泣し、道中に受けた試練をそれぞれ報告し、神恩への感謝を表した。
やがて言依別命一行も姿を現し、合流した。言依別命と国依別はここを策源地として、アマゾンの時雨の森の魔神たちに対して言霊戦を開始することとなった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2022-04-21 17:27:03 文字数:2373 OBC :rm3125
愛善世界社版:279頁 八幡書店版:第6輯 146頁 修補版: 校定版:289頁 普及版:132頁 初版: ページ備考:
001 国依別(くによりわけ)は安彦(やすひこ)、002宗彦(むねひこ)両人(りやうにん)と共(とも)に、003樹木(じゆもく)鬱蒼(うつさう)たる森林(しんりん)を越(こ)え、004谷(たに)を渉(わた)り、005小山(こやま)を幾(いく)つか越(こ)えて、006漸(やうや)くに屏風(びやうぶ)山脈(さんみやく)の最高所(さいかうしよ)と聞(きこ)えたる帽子(ぼうし)ケ岳(だけ)の頂上(ちやうじやう)に登(のぼ)りつき、007秋山別(あきやまわけ)、008モリス両人(りやうにん)の此処(ここ)に来(きた)り会(くわい)するを待(ま)ちつつ、009榧(かや)の木(き)の根元(ねもと)に神言(かみごと)を奏上(そうじやう)し乍(なが)ら待合(まちあは)せ居(ゐ)たりけり。
010 此(この)時(とき)山(やま)の背後(はいご)より宣伝歌(せんでんか)の声(こゑ)聞(きこ)え来(き)たれり。
011(言依別命)『神(かみ)が表(おもて)に現(あら)はれて
012善(ぜん)と悪(あく)とを立(たて)わける
013此(この)世(よ)を造(つく)り玉(たま)ひたる
014国治立(くにはるたちの)大神(おほかみ)は
015豊国姫(とよくにひめ)と諸共(もろとも)に
016豊葦原(とよあしはら)の瑞穂国(みづほくに)
017青人草(あをひとぐさ)を始(はじ)めとし
018鳥(とり)獣(けだもの)や魚(うを)に虫(むし)
019草(くさ)の片葉(かきは)に至(いた)るまで
020生(いき)たる命(いのち)を与(あた)へつつ
021各(おのおの)其(その)処(しよ)を得(え)せしめて
022此(この)世(よ)に清(きよ)く美(うる)はしく
023茂(しげ)らせ玉(たま)ふ有難(ありがた)さ
024さは去(さ)り乍(なが)らブラジルの
025此(この)神国(かみくに)は広(ひろ)くして
026高山(かうざん)三方(さんぱう)に立(た)ちめぐり
027東(ひがし)に荒波(あらなみ)狂(くる)ひ立(た)つ
028大海原(おほうなばら)を控(ひか)へたる
029人跡(じんせき)稀(まれ)なる国(くに)なれば
030酷(しこ)の曲津(まがつ)は各自(めいめい)に
031先(さき)を争(あらそ)ひ寄(よ)り来(きた)り
032アマゾン河(がは)を始(はじ)めとし
033時雨(しぐれ)の森(もり)に集(あつ)まりて
034牙(きば)を光(ひか)らせ爪(つめ)を研(と)ぎ
035時々(ときどき)山(やま)を乗(の)り越(こ)えて
036アルゼンチンやテルの国(くに)
037ヒル、カル其(その)他(た)の国々(くにぐに)へ
038現(あら)はれ来(きた)り曲(まが)の業(わざ)
039青人草(あをひとぐさ)の安全(あんぜん)を
040破(やぶ)りて此(この)世(よ)を脅(おびや)かす
041其(その)曲神(まがかみ)を三五(あななひ)の
042清(きよ)き御水火(みいき)に言向(ことむ)けて
043天(あめ)が下(した)には鬼(おに)もなく
044醜(しこ)の大蛇(をろち)や曲神(まがかみ)の
045影(かげ)をば絶(た)ちて千早振(ちはやぶ)る
046神(かみ)の依(よ)さしの神業(かむわざ)に
047清(きよ)めむものと葦原(あしはら)の
048中津(なかつ)御国(みくに)を後(あと)にして
049荒波(あらなみ)猛(たけ)る海原(うなばら)を
050国依別(くによりわけ)と諸共(もろとも)に
051進(すす)み進(すす)みてテルの国(くに)
052テル山峠(やまたうげ)を乗越(のりこ)えて
053神(かむ)素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)の
054八人(やたり)乙女(をとめ)の末子姫(すゑこひめ)
055鎮(しづ)まりゐますウズ国(くに)の
056神(かみ)の都(みやこ)に現(あら)はれて
057暫(しば)し蹕(ひつぎ)を止(とど)めしが
058神(かむ)素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)は
059はるばる浪路(なみぢ)を打(うち)わたり
060イソの館(やかた)を後(あと)にして
061珍(うづ)の御霊(みたま)の宇都(うづ)の国(くに)
062現(あら)はれ来(きた)り宣(の)たまはく
063一日(ひとひ)も早(はや)くアマゾンの
064河(かは)に沿(そ)ひたる森林(しんりん)に
065汝(なんぢ)言依別(ことよりわけの)神(かみ)
066二三(にさん)の伴(とも)を引連(ひきつ)れて
067進(すす)めや進(すす)め早(はや)進(すす)め
068屏風(びやうぶ)の如(ごと)く南北(なんぽく)に
069立(た)ち並(なら)びたる青垣(あをがき)の
070大山脈(だいさんみやく)の最高地(さいかうち)
071帽子(ぼうし)ケ岳(だけ)に国依別(くによりわけ)の
072教(のり)の司(つかさ)の一行(いつかう)が
073来(きた)りて汝(なんぢ)を待(ま)つならむ
074此(この)神言(かみごと)を畏(かしこ)みて
075数多(あまた)の月日(つきひ)を閲(けみ)しつつ
076山野(やまの)を渡(わた)り川(かは)を越(こ)え
077漸(やうや)く此処(ここ)に来(きた)りけり
078あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
079御霊(みたま)幸(さち)はひましまして
080国依別(くによりわけ)に巡(めぐ)り会(あ)ひ
081力(ちから)を合(あは)せ村肝(むらきも)の
082心(こころ)を一(ひと)つに固(かた)めつつ
083神(かみ)の依(よ)さしの神業(かむわざ)に
084仕(つか)へ奉(まつ)りてアマゾンの
085時雨(しぐれ)の森(もり)に迷(まよ)ひたる
086鷹依姫(たかよりひめ)の一行(いつかう)や
087高姫(たかひめ)、常彦(つねひこ)、春彦(はるひこ)の
088危難(きなん)を救(すく)ひ森林(しんりん)に
089蟠(わだか)まりたる悪神(あくがみ)を
090伊吹(いぶき)の狭霧(さぎり)に吹(ふ)き散(ち)らし
091生言霊(いくことたま)の神力(しんりき)に
092悪魔(あくま)を善(ぜん)に宣(の)り直(なほ)し
093言向(ことむけ)和(やは)し一(いち)日(にち)も
094早(はや)く神業(しんげふ)成(な)し遂(と)げて
095神(かむ)素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)の
096御前(みまへ)に復命(ふくめい)させ玉(たま)へ
097旭(あさひ)はてるとも曇(くも)るとも
098月(つき)はみつともかくるとも
099時雨(しぐれ)の森(もり)の悪神(あくがみ)は
100いかに勢(いきほひ)猛(たけ)くとも
101厳(いづ)の御霊(みたま)の大神(おほかみ)が
102依(よ)さしの言(こと)をどこ迄(まで)も
103楯(たて)に飽(あ)く迄(まで)戦(たたか)はむ
104あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
105御霊(みたま)幸(さち)はひましませよ』
106 帽子(ぼうし)ケ岳(だけ)の東方(とうはう)を登(のぼ)り来(く)る宣伝使(せんでんし)は、107此(この)歌(うた)に現(あら)はれたる言依別(ことよりわけの)命(みこと)の一行(いつかう)にぞありける。
108 国依別(くによりわけ)は此(この)宣伝歌(せんでんか)を聞(き)いて、109大(おほい)に喜(よろこ)び、110百万(ひやくまん)の援軍(ゑんぐん)を得(え)たる如(ごと)き心地(ここち)して、111襟(えり)を正(ただ)して待(ま)ち居(ゐ)たり。112安彦(やすひこ)は嬉(うれ)しげに、
113安彦『宣伝使(せんでんし)様(さま)、114今(いま)の宣伝歌(せんでんか)は何(なん)とも知(し)れぬ清涼(せいりやう)な言霊(ことたま)で、115大変(たいへん)な強味(つよみ)のある音声(おんせい)では御座(ござ)いませぬか。116此(この)様(やう)な高山(かうざん)へ三五教(あななひけう)の宣伝使(せんでんし)が出(で)て来(こ)うとは夢(ゆめ)にも思(おも)ひませぬが、117誰(たれ)がやつて来(く)るのでせうかなア』
118国依別『誰(たれ)だかチツとも分(わか)らぬが、119大方(おほかた)神(かみ)様(さま)が御(お)越(こ)しになるのだらう。120サー行儀(ぎやうぎ)よくして、121ここに坐(すわ)つて、122御(お)迎(むか)へしたがよからうぞ』
123安彦『ハイ、124畏(かしこ)まりました。125併(しかし)乍(なが)ら、126秋山別(あきやまわけ)、127モリスの両人(りやうにん)は大変(たいへん)に遅(おそ)いぢやありませぬか。128大方(おほかた)一昨日(いつさくじつ)の烈風(れつぷう)に吹(ふ)きまくられて、129どつかへ散(ち)つて了(しま)つたのぢや御座(ござ)いますまいかな。130実(じつ)に案(あん)じられた者(もの)です。131宣伝使(せんでんし)様(さま)は如何(どう)御(お)考(かんが)へなさいますか』
132国依別『あの二人(ふたり)はまだ十分(じふぶん)の改心(かいしん)が出来(でき)てゐないから、133故意(わざ)とに南(みなみ)の谷(たに)を登(のぼ)らせたのだよ。134キツといろいろの神(かみ)様(さま)の試練(しれん)に会(あ)うて魂(たま)を研(みが)き、135立派(りつぱ)な人間(にんげん)になつて、136ここへやつて来(く)るから、137お前(まへ)達(たち)二人(ふたり)も余程(よほど)しつかりせないと、138恥(はづか)しいことが出(で)て来(く)るよ』
139宗彦『しつかりせいと仰有(おつしや)つても宗彦(むねひこ)は、140是(これ)以上(いじやう)如何(どう)したらよいのですか。141あれ丈(だけ)猛獣(まうじう)の声(こゑ)が聞(きこ)えても、142又(また)襲来(しふらい)されても、143レコード破(やぶ)りの大風(たいふう)が吹(ふ)いてもビリともせず、144一生(いつしやう)懸命(けんめい)に御(ご)神力(しんりき)に依(よ)つて胴(どう)をすゑて来(き)た吾々(われわれ)ぢや御座(ござ)いませぬか』
145国依別『まだどこやらに、146胴(どう)のすわらない所(ところ)が、147国依別(くによりわけ)の目(め)から見(み)れば沢山(たくさん)あるよ。148これから時雨(しぐれ)の森(もり)へ行(ゆ)かねばならぬが、149あれ位(くらゐ)の事(こと)が何(なん)ともなかつたと云(い)つて、150自慢(じまん)をするやうな事(こと)では、151到底(たうてい)、152ドエライ奴(やつ)に出会(でくわ)した時(とき)には、153怺(こら)へ切(き)れないやうなことが出(で)て来(く)るよ。154お前(まへ)が胴(どう)をすゑて居(を)つたといふのも、155吾々(われわれ)が居(を)つたからだよ。156単独(ひとり)であの坂(さか)を越(こ)えて、157胴(どう)が据(す)わつてをつたなら、158モウ大丈夫(だいぢやうぶ)だが、159三(さん)人(にん)の真中(まんなか)に立(た)つて、160やうやうここまでやつて来(き)たお前(まへ)の腕前(うでまへ)、161案(あん)じられたものだよ』
162と話(はな)して居(ゐ)る折(をり)しも、163モリスは秋山別(あきやまわけ)の手(て)を引(ひ)いて漸(やうや)く此処(ここ)に登(のぼ)り来(きた)り、164国依別(くによりわけ)の一行(いつかう)を見(み)るや、165余(あま)りの嬉(うれ)しさに嗚咽(おえつ)涕泣(ていきふ)久(ひさ)しうし、166漸(やうや)くに口(くち)を開(ひら)いて、
167モリス、秋山別『国依別(くによりわけ)様(さま)、168誠(まこと)に有難(ありがた)う御座(ござ)いました。169南(みなみ)の谷間(たにあひ)を、170汝(なんぢ)等(ら)両人(りやうにん)通(とほ)つて行(ゆ)け……と仰(あふ)せられた時(とき)は、171何(なん)とも云(い)へぬ淋(さ)みしさを感(かん)じ、172又(また)幾分(いくぶん)か貴方(あなた)を恨(うら)ンで居(を)りましたが、173イヤ実(じつ)に結構(けつこう)なお神徳(かげ)を頂(いただ)きまして、174始(はじ)めて、175神(かみ)様(さま)や貴方(あなた)の御(ご)仁慈(じんじ)の御(お)心(こころ)が分(わか)りました。176吾々(われわれ)両人(りやうにん)は未(ま)だ身魂(みたま)に曇(くもり)が多(おほ)く、177到底(たうてい)アマゾン河(がは)の言霊戦(ことたません)に参加(さんか)する資格(しかく)は御座(ござ)りませなかつたが、178どうやら、179斯(こ)うやら、180やツと及第点(きふだいてん)を得(え)られた様(やう)な感(かん)じが致(いた)します。181今(いま)更(あらた)めて厚(あつ)く感謝(かんしや)し奉(たてまつ)ります』
182と両人(りやうにん)は土(つち)の上(うへ)に手(て)をついて、183嬉(うれ)し涙(なみだ)にくれてゐる。
184 宣伝歌(せんでんか)の声(こゑ)は追々(おひおひ)近付(ちかづ)きしと見(み)る間(ま)に、185言依別(ことよりわけの)命(みこと)は先頭(せんとう)に、186二三(にさん)人(にん)の伴人(ともびと)と共(とも)に、187国依別(くによりわけ)が端坐(たんざ)し待(ま)ち居(ゐ)たる榧(かや)の大木(たいぼく)の側(そば)近(ちか)く進(すす)み来(きた)る。
188 是(これ)より言依別(ことよりわけの)命(みこと)、189国依別(くによりわけ)の両将(りやうしやう)はここを策源地(さくげんち)となし、190いよいよ時雨(しぐれ)の森(もり)の魔神(ましん)に対(たい)し、191言向戦(ことむけせん)を開始(かいし)することとはなりぬ。192此(この)物語(ものがたり)は紙面(しめん)の都合(つがふ)に依(よ)り、193未(ひつじ)の巻(まき)に口述(こうじゆつ)する事(こと)とせり。
194 惟神(かむながら)霊(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)。
195(大正一一・八・二〇 旧六・二八 松村真澄録)
196(昭和九・一二・一九 於北陸路 王仁校正)
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