霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一九章 復活(ふくくわつ)〔一五四四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第60巻 真善美愛 亥の巻 篇:第4篇 善言美詞 よみ(新仮名遣い):ぜんげんびし
章:第19章 復活 よみ(新仮名遣い):ふっかつ 通し章番号:1544
口述日: 口述場所: 筆録者: 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年8月12日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]:
帰幽奏上
墓地地鎮祭
招魂祭祝詞
諡号告文
霊魂安定詞
発葬祝詞
埋葬祭
家祭式祓戸祝詞
十日及び四十日祭また年祭奏上
五十日合祀奏上
五十日合祀祭文
十日祭および百日祭までの祭文
一年祭以上の年祭文
臨時祖霊拝詞
建碑除幕式祝詞
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:0000-00-00 00:00:00 文字数:4418 OBC :rm6019
愛善世界社版:258頁 八幡書店版:第10輯 683頁 修補版: 校定版:273頁 普及版: 初版: ページ備考:
派生[?]この文献を底本として書かれたと思われる文献です。[×閉じる]:出口王仁三郎著作集 > 第一巻 神と人間 > 『霊界物語』 抄 > 善言美詞
001   帰幽(きいう)奏上(そうじやう)
 
002此(これ)の霊舎(みたまや)に斎(いつき)奉(まつ)る。003○○の家(いへ)の遠津(とほつ)御祖(みおや)世々(よよ)の祖(おや)等(たち)、004親族(うから)、005家族(やから)の神霊(みたま)の御前(みまへ)に、006慎(つつし)みて白(まを)さく、007今日(けふ)はしも、008此家(これのいへ)の○○○○伊(い)、009幽冥(かくりよ)に帰(かへ)りぬるが故(ゆゑ)に、010其(その)由(よし)奉告(つげまつ)るとして、011御前(みまへ)には種々(くさぐさ)の物(もの)を置供(おきそな)へて、012奉(たてまつ)る状(さま)を聞食(きこしめ)し相諾(あひうづな)ひ給(たま)へと、013恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)す。
 
014   墓地(ぼち)地鎮祭(ぢちんさい)
 
015掛巻(かけまく)も畏(かしこ)き三五皇(おほもとすめ)大御神(おほみかみ)、016辞別(ことわ)けて此(この)所(ところ)を宇斯波岐(うしはぎ)坐(ま)す、017産土(うぶすなの)大神(おほかみ)の御前(みまへ)に、018斎主(いつきぬし)○○○○、019慎(つつし)み敬(ゐやま)ひも白(まを)さく、020此(この)処(ところ)をば何某(なにがし)が奥都城(おくつき)所(どころ)として、021新(あらた)に荒草(あらくさ)苅外(かりそ)け、022下津(したつ)岩根(いはね)に蔵(かく)し治(をさ)むる事(こと)を、023平(たひら)けく安(やす)らけく聞食(きこしめ)して、024鳥(とり)獣(けもの)、025昆虫(はふむし)の害(わざはひ)無(な)く、026大地(おほとこ)の弥(いや)遠永(とことは)に守(まもり)幸(さきは)へ給(たま)へと、027請祈(こひのみ)白(まを)す事(こと)の状(さま)を聞食(きこしめ)せと、028畏(かしこ)み畏(かしこ)みも白(まを)す。
 
029   招魂祭(せうこんさい)祝詞(のりと)
 
030阿波礼(あはれ)、031○○○命也(みことや)、032今(いま)如此(かく)身退(みまか)り座(ま)さむとは、033木綿垂(ゆふしで)の懸(かけ)ても思(おも)はず、034真栄木(まさかき)の常磐(ときは)に堅磐(かきは)に座(ま)さむ事(こと)をのみ思(おもひ)頼(たの)めりし、035親族(うから)、036家族(やから)の心(こころ)には、037追及(おひしき)て帰(かへ)すべき術(すべ)の有(あ)らむには、038留(とど)め奉(まつ)らまく思(おも)ひ、039活(いか)すべき方(すべ)の有(あ)らむには、040身(み)にも替(かへ)まく欲須礼(ほりすれ)ども、041素(もと)より幽世(かくりよ)の契(ちぎり)有(あ)る事(こと)にして、042人(ひと)の力(ちから)に任(まか)せ得(え)ぬ事(こと)にし有(あ)れば、043今(いま)は唯(ただ)後(のち)の御祭(みまつり)美(うるは)しく仕(つかへ)奉(まつ)りて、044御霊(みたま)を慰(なぐさ)め奉(まつ)らむ外(ほか)は不有(あらじ)と。045汝(なが)命(みこと)の霊璽(みたましろ)を造(つく)り備(そな)へて046謹(つつし)み敬(ゐやま)ひ招(を)ぎ奉(まつ)り、047斎(いは)ひ奉(まつ)る任(まま)に、048速(すみやか)に移(うつ)り来(き)まして奠(たてまつ)る御饌(みけ)、049御酒(みき)、050種々(くさぐさ)の物(もの)を平(たひら)けく聞食(きこしめし)て、051家(いへ)の鎮(しづ)め、052子孫(うみのこ)の守護神(まもりがみ)と、053遠永(とこしへ)に鎮(しづま)り給(たま)ひ、054大本皇(おほもとすめ)大神(おほかみ)の広(ひろ)き、055厚(あつ)き御恵(みめぐみ)の蔭(かげ)に隠(かく)ろひ、056弥広(いやひろ)に広所(ひろど)を得給(えたま)ひ、057弥高(いやたか)に高(たか)き位(くらゐ)に進(すす)み給(たま)ひて、058平穏(おだひ)に鎮(しづ)まり坐(ま)せと白(まを)す。
 
059   謚号(おくりな)告文(こくぶん)
 
060阿波礼(あはれ)、061(官位(くわんゐ)俗名(ぞくみやう))之神霊(のみたま)の御前(みまへ)に、062慎(つつし)み敬(ゐやま)ひ白(まを)さく、063此(この)月(つき)何日(なんにち)を現世(うつしよ)の限(かぎ)りと身退(みまか)りまして、064幽冥(かくりよ)の神(かみ)の列(つら)に入(い)り坐(ま)しぬれば、065今(いま)よりは、066贈(ぞう)修斎(しうさい)○等(とう) 何々(なになにの)命(みこと)と御名(みな)を称(たた)へ奉(まつ)らむことを平(たひら)けく、067安(やす)らけく聞食(きこしめ)し相諾(あひうづな)ひ給(たま)へと白(まを)す。
 
068   霊魂(みたま)安定(しづめの)詞(ことば)
 
069天晴礼(あはれ)○○命(のみこと)、070故(もとの)○○毘古(びこ)の神霊(みたま)也(や)、071今(いま)告申事(つげまをすこと)を、0711美(うま)らに聞食(きこしめ)せ。072生(いけ)る人(ひと)の死(まか)る事(こと)は、073現身(うつそみ)の慣(ならひ)と得免(えまぬが)れぬ事(こと)にして、074幽冥(かくりよ)に入(い)りては、075現世(うつしよ)の人(ひと)として其(その)形(かたち)を見(み)るべき術(すべ)なく、076其(その)言葉(ことば)を聞(き)くべき由(よし)も無(な)きが故(ゆゑ)に、077憂(うれ)ひ悲(かなし)まむは人(ひと)の真心(まごころ)には在(あ)れども、078遂(つひ)に往(ゆ)く此(この)一道(ひとみち)の別(わかれ)は、0781人(ひと)の力(ちから)以(も)て留(とど)め安敞(あへ)ず、079又(また)現身(うつそみ)古曾(こそ)身退(みまか)りては土(つち)に帰(かへ)れ霊魂(みたま)は常久(とこしへ)に消(きゆ)る事(こと)無(な)く、080神(かみ)と為(な)る物(もの)にし有(あ)れば、081今(いま)は唯(ただ)神霊(みたま)の御為(みため)に、082善(よ)き事(こと)を議(はか)り為(なし)て、083只管(ひたすら)に大神(おほかみ)に乞祈(こひのみ)奉(まつ)るべき事(こと)になも在(あ)る。084抑(そ)も人(ひと)の生死(いきしに)は父母(ちちはは)の心(こころ)にも任(まか)せ得(え)ず、085妻子(つまこ)の力(ちから)にも留(とど)め敢(あへ)ず、086総(すべ)て幽冥(かくりよ)の契(ちぎり)有(あ)る事(こと)にし在(あ)れば、087現身(うつそみ)の人(ひと)と有(あり)ては、088皇神(すめかみ)等(たち)の恩頼(みたまのふゆ)を乞祈(こひのみ)奉(まつ)りて、089人(ひと)と在(あ)るべき大道(おほみち)の任々(まにまに)恪(いそし)み勤(つと)めて、090死(まか)りては幽冥(かくりよ)の掟(おきて)に服(まつ)ろひ仕(つか)へ奉(まつ)らむと、091真木柱(まきばしら)太(いみじ)き心(こころ)を築固(つきかた)め、092栲縄(たくなは)の一筋(ひとすぢ)に思(おも)ひ定(さだ)めて、093人(ひと)は如何(いか)に毀誉(そしりほ)むとも拘(かかづら)ふ事(こと)なく、094唯(ただ)神(かみ)の御照覧(みそなは)し給(たま)ふ所(ところ)を愧(はぢ)畏(かしこ)み、095辛苦(たしなみ)に罹(かか)る事(こと)有(あ)るとも思(おも)ひ惑(まど)ふ事(こと)なく、096愈々(いよいよ)益々(ますます)利心(とごころ)を起(おこ)して097賦(さづ)け給(たま)へる霊魂(みたま)は曇(くも)らせじ、098依(よさ)し給(たま)へる業(わざ)は怠(おこた)らじと、099清(きよ)く堅(かた)く節操(みさを)を立(た)てば100現世(うつしよ)の人(ひと)も尊(たふと)み、101大神(おほかみ)も愛(うる)はしみ給(たま)ふ事(こと)なるを、102阿波礼(あはれ)人(ひと)の心(こころ)は浮雲(うきくも)の動(うご)き易(やす)く、103月草(つきぐさ)の移(うつ)ろひ易(やす)き物(もの)にし在(あ)れば、104花(はな)紅葉(もみぢ)の美(うる)はしきを見(み)ては、105其(その)色香(いろか)に目暗(まなこく)れ、106百千鳥(ももちどり)の囀(さへづ)るを聞(き)きては、107其(その)声(こゑ)に耳(みみ)を傾(かたむ)くる事(こと)の如(ごと)く、108波加奈久(はかなく)限(かぎ)り在(あ)る現世(うつしよ)の楽(たのしみ)に惑(まど)ひて109幽冥(かくりよ)の遠永(とほなが)き御恵(みめぐみ)を思(おも)はず在(あ)る類(たぐひ)こそ憐(あはれ)むべき事(こと)なりけれ。110然(しか)は有(あ)れども111大神(おほかみ)の厚(あつ)き大御心(おほみこころ)には其(その)過(あやまち)を見直(みなほ)し給(たま)ひ、112其(その)罪(つみ)を攘(はら)ひ給(たま)ひ除(のぞ)き給(たま)ひて、113深(ふか)き淵(ふち)に落(おち)ぬる人(ひと)を救(すく)ひ活(いか)さしめ給(たま)ふ事(こと)の如(ごと)く、114大海(おほわだ)に依(よ)る辺(べ)無(な)く漂(ただよ)ふ船(ふね)を繋(つな)ぎ留(とど)むる事(こと)の如(ごと)く、115助(たす)け給(たま)ひ、1151救(すく)ひ給(たま)ふ事(こと)にし有(あ)れば、116其(その)大御心(おほみこころ)を窺(うかがひ)奉(まつ)り、117其(その)教(をしへ)に随(したが)ひ奉(まつ)りて118死(まかる)も生(いくる)も恩頼(みたまのふゆ)の蔭(かげ)に隠(かく)るる事(こと)の状(さま)を仰(あふ)ぎ尊(たふと)み奉(まつ)るべき事(こと)になも有(あ)る。119天晴礼(あはれ)汝(なが)命(みこと)は常(つね)に神習(かむなら)ひ恪(いそ)しみ勤(つと)め給(たま)ひ120清(きよ)き明(あか)き心(こころ)に人(ひと)と有(あ)る道(みち)の任(まま)に忠(まめ)に直(ただ)しく、121御国(みくに)に仕(つかへ)奉(まつ)り、122広(ひろ)く厚(あつ)く人(ひと)をも恵(めぐ)みて坐(ま)しければ、123今(いま)幽冥(かくりよ)に復(かへ)り坐(ま)しても安(やす)く楽(たの)しく、124其(その)所(ところ)を得(え)て鎮(しづ)まり坐(ま)すらめど、125若(も)し由久利奈久(ゆくりなく)も過(あやまち)犯(をか)しけむ罪(つみ)穢(けがれ)有(あ)らむには126祓(はら)ひ給(たま)ひ清(きよ)め給(たま)ひて、127清々(すがすが)しき霊魂(みたま)と成(なし)幸(さきは)へ給(たま)へと斎(いは)ひ鎮(しづ)めて128只管(ひたすら)に大神(おほかみ)に乞祈(こひのみ)奉(まつ)らば129必(かなら)ず大神(おほかみ)は守(まも)らひ恵(めぐ)まひ給(たま)はむ、130必(かならず)大神(おほかみ)は広(ひろ)く厚(あつ)く量(はか)り給(たま)はむ、131此(こ)を善(よ)く思(おも)ひ、132此(こ)を善(よ)く覚(さと)り給(たま)ひて、133現世(うつしよ)の飽(あ)かぬ別(わか)れに御心(みこころ)を惑(まど)ひ給(たま)ふ事(こと)無(な)く、134惟神(かむながら)の本(もと)つ心(こころ)を失(うしな)はず135親族(うから)の乞祈(こひの)む事(こと)の如(ごと)く、136唯(ただ)一筋(ひとすぢ)に大神(おほかみ)に服(まつろ)ひ給(たま)ひて137遠永(とほなが)に安(やす)く楽(たぬし)く鎮(しづま)り給(たま)へと白(まを)す事(こと)を相諾(あひうづな)ひ給(たま)へと白(まを)す。
 
138   発葬(はつさう)祝詞(のりと)
 
139阿波礼(あはれ)○○○命(のみこと)、140故(もとの)○○○○((せいめい))毘古(びこ)の柩(ひつぎ)の御前(みまへ)に謹(つつし)み敬(ゐやま)ひも白(まを)さく、141現身(うつそみ)の人(ひと)の世(よ)は術(すべ)無(な)き物(もの)に有(あ)るかも、142昨日(きのふ)迄(まで)は共(とも)に語(かたら)ひ、143共(とも)に議(はか)りて行(おこな)ひしも、144今日(けふ)は世(よ)に無(な)き人(ひと)と成(な)りて、1441交(まじら)ふ由(よし)無(な)し、145雖然有(しかはあれど)其(その)神霊(みたま)は常久(とこしへ)に消(き)ゆる事(こと)無(な)く、146神(かみ)の列(つら)に入(いり)て弥栄(いやさかえ)に栄(さか)え、147子孫(うみのこ)の守護神(まもりがみ)と有(あ)るべき物(もの)なれば、148汝(なが)命(みこと)の神霊(みたま)は此(これ)の家内(やぬち)に斎(いは)ひ鎮(しづ)め奉(まつ)りて有(あ)るも、149幽冥(かくりよ)の隔(へだて)有(あり)て言問(ことと)ひ語(かたら)ひ奉(まつ)る術(すべ)も無(な)ければ、150現身(うつそみ)の慣(ならひ)と如此(かく)ながら有(あ)るべき由(よし)も無(な)ければ、151今日(けふ)を御葬(みはふり)の日(ひ)と斎(いは)ひ定(さだ)めて、152内外(うちと)の柩(ひつぎ)の板(いた)は広(ひろ)く厚(あつ)く、153清(きよ)く堅(かた)く作(つく)り備(そな)へて瑞(みづ)の御座所(みあらか)と仕(つかへ)奉(まつ)りて、154玩(もてあそ)び給(たま)ひ賞給(めでたま)ひし種々(くさぐさ)の物(もの)をも取添(とりそへ)て御輿(みこし)加伎(かき)奉(まつ)り、155御館(みやかた)を出坐(いでま)さしめ奉(まつ)りて、156御葬所(みはふりどこ)の底津(そこつ)岩根(いはね)に石垣(いしがき)築固(つきかた)め、157瑞垣(みづがき)結廻(ゆひめぐ)らして、158千代(ちよ)の住所(すみか)と斎(いは)ひ定(さだ)めて、159汝(なが)命(みこと)の御名(みな)は、1591放(はふ)らさず失(うしな)はず、160万代(よろづよ)の記念(かたみ)に為(せ)むと、1601堅石(かたしは)に彫(えら)しめ、161奥都城(おくつき)の表(しるし)と為(し)て子孫(うみのこ)の次々(つぎつぎ)、162春秋(はるあき)の永(なが)き世(よ)に参出(まゐいで)候(さぶら)ひ、163御祭(みまつり)仕(つかへ)奉(まつ)るべき事(こと)議(はか)り設(ま)け置(おき)て、164遷(うつ)し坐(ま)せ奉(まつ)らむと為(す)るが故(ゆゑ)に、165親族(うから)、166家族(やから)を始(はじ)め、167常(つね)に親(した)しみ給(たま)ひし諸人(もろびと)等(たち)は、168蘆垣(あしがき)の間近(まぢか)き郷々(さとざと)は更(さら)なり、169雲居(くもゐ)成(な)す遠(とほ)き境(さかひ)も風(かぜ)の音(と)の疾(と)く聞伝(ききつた)へて、170村鳥(むらどり)の群(むらが)り競(きそ)ひ来(き)て171現世(うつしよ)の御別(みわか)れには後(おく)れじ、172今日(けふ)を限(かぎり)の御供(みとも)には洩(も)れじと、173各(おの)も各(おの)も慎(つつし)み、1731敬(ゐやま)ひ仕(つか)へ奉(まつ)りて174捧(ささ)げ持(も)つ御旗(みはた)の列(つら)正(ただ)しく、175並(なら)び立(た)つ箒(はうき)持(も)つ丁(よぼろ)の掃清(はききよ)むる道(みち)の長手(ながて)も所(ところ)狭(せき)迄(まで)護(まも)り奉(まつ)り送(おく)り奉(まつ)らむとす、176故(かれ)御送(みおくり)の御祭(みまつり)仕(つか)へ奉(まつ)ると為(し)て奉(たてまつ)る御饌物(みけつもの)を安御食(やすみけ)の足御食(たるみけ)と聞食(きこしめ)して177出坐(いでま)す道(みち)の八十隈(やそくま)恙(つつ)み無(な)く178後(うしろ)も安(やす)く罷(まか)り通(とほ)らして、179平(たひら)けく、1791安(やす)らけく鎮(しづ)まり坐(ま)せと白(まを)す。
 
180   埋葬祭(まいさうさい)
 
181修斎(しうさい)正准○等(とう)、182○○の命(みこと)や、183汝(なが)命(みこと)の御霊(みたま)をば家内(やぬち)に斎(いは)ひ鎮(しづ)め置(お)きて、184今(いま)如此(かく)遺体(なきがら)を蔵(をさ)めぬる御柩(みひつぎ)を、185奥都城(おくつき)の奥(おく)深(ふか)く埋(をさ)め奉(まつ)らむとす、186今由(いまより)後(のち)汝(なが)命(みこと)の千代(ちよ)の住所(すみか)と、187親族(うから)家族(やから)参(まゐ)り拝(をろが)み仕(つかへ)奉(まつ)らむ事(こと)を聞食(きこしめし)て、188石垣(いしがき)の動(うご)く事(こと)無(な)く、189平(たひら)けく安(やす)らけく鎮(しづま)り坐(ま)せと畏(かしこ)みも白(まを)す。
 
190   家祭式(かさいしき)祓戸(はらひど)祝詞(のりと)
 
191掛巻(かけまく)も畏(かしこ)き祓戸(はらひど)四柱(よはしら)の大神(おほかみ)等(たち)の大前(おほまへ)に畏(かしこ)み畏(かしこ)みも白(まを)さく、192今日(けふ)はしも、193修斎(しうさい)○等(とう)○○((せいめい))主(ぬし)の神葬儀(かむはふりののり)を仕(つかへ)奉(まつ)りて、194早(はや)訖(をへ)ぬるに因(よ)りて、195此(これ)の家(いへ)の内外(うちと)又(また)、196親族(うから)九族(やから)を始(はじ)め、197葬場(みはふりのには)に集(つど)ひし諸人(もろひと)等(ら)に至(いた)る迄(まで)、198祓(はら)ひ給(たま)ひ、1981清(きよ)め給(たま)ひて清々(すがすが)しく成(なし)幸(さきは)へ給(たま)へと乞祈(こひのみ)奉(まつ)らくを、199相諾(あひうづな)ひ給(たま)へと、200畏(かしこ)み畏(かしこ)みも白(まを)す。
 
201   十日及び四十日祭又(また)年祭(ねんさい)奏上(そうじやう)
 
202掛巻(かけまく)も畏(かしこ)き三五皇(おほもとすめ)大御神(おほみかみ)の大前(おほまへ)に、203慎(つつし)み敬(ゐやま)ひも白(まを)さく、204今日(けふ)はしも○○之(の)命(みこと)、205故(もとの)○○((せいめい))の○○年(とし)(或(あるひ)は日(ひ))の御祭(みまつり)仕(つかへ)奉(まつ)るべき日(ひ)にし有(あ)れば、206其(その)祭祀(みまつり)治(をさ)め奉(まつ)らむとする状態(さま)を聞食(きこしめし)相諾(あひうづな)ひ給(たま)ひて、207○○主(ぬし)の霊魂(みたま)を弥高(いやたか)に弥広(いやひろ)に御霊(みたま)幸(さちは)ひ給(たま)ひて、208遠永(とこしへ)に御愛憐(みめぐみ)を蒙(かがぶ)らしめ給(たま)へ、209御祭(みまつり)美(うるは)しく仕(つかへ)奉(まつ)らしめ給(たま)へと恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)す。
 
210   五十(ごじふ)日(にち)合祀(がふし)奏上(そうじやう)
 
211掛巻(かけまく)も畏(かしこ)き三五皇(おほもとすめ)大御神(おほみかみ)の大前(おほまへ)に慎(つつし)み敬(ゐやま)ひも白(まを)さく、212今日(けふ)はしも、213故(もとの)○○((せいめい))主(ぬし)の五十日(いそか)の御祭(みまつり)仕(つか)へ奉(まつ)るべき日(ひ)にし有(あ)れば、214神霊(みたま)を合(あは)せ鎮(しづ)め奉(まつ)る状(さま)を聞食(きこしめ)し相諾(あひうづな)ひ給(たま)ひて○○((せいめい))の霊魂(みたま)を弥高(いやたか)に、215弥広(いやひろ)に御霊(みたま)幸(さきは)ひて、216遠永(とほなが)に御愛憐(みめぐみ)を蒙(かがぶ)らしめ給(たま)ひ、217御祭(みまつり)美(うるは)しく仕(つかへ)奉(まつ)らしめ給(たま)へと、218恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)す。
 
219   五十(ごじふ)日(にち)合祀祭(がふしさい)文(ぶん)
 
220畏(かしこ)しや、221修斎(しうさい)○等(とう)○○命(のみこと)の神霊(みたま)を招(を)ぎ奉(まつ)りて白(まを)さく、222汝(なが)命(みこと)の顕世(うつしよ)を身罷(みまか)り給(たま)ひてより、223昨日(きのふ)今日(けふ)と過(す)ぎ来(きた)り、224流(なが)れて早(はや)き月日(つきひ)は、225五十日(いそか)と云(い)ふ日(ひ)さへ過(す)ぎぬれば226今日(けふ)の吉日(よきひ)に此(これ)の霊舎(みたまや)に移(うつ)して227代々(よよ)の祖(おや)等(たち)と共(とも)に令坐(まさしめ)奉(まつ)らむと斎(いは)ひ奉(まつ)りて228御饗(みあへ)の御饌(みけ)御酒(みき)種々(くさぐさ)の物(もの)を机代(つくゑしろ)に供(そな)へ称言(たたへごと)竟奉(をへまつ)らく、229如斯(かく)仕(つかへ)奉(まつ)る状(さま)を平(たひら)かに聞食(きこしめし)て230天地(あめつち)の共(むた)無窮(とこしへ)に志豆宮(しづみや)と鎮(しづま)り坐(いま)して、231家長(いへをさ)を始(はじ)め、2311家内(やぬち)の者(もの)等(ら)、232異(け)しき心(こころ)なく悪(あし)き行(おこな)ひなく233己(おの)が向々(むきむき)有(あ)らしめず、234親子(おやこ)の睦(むつ)び厚(あつ)く、235妻子(つまこ)の親(した)しみ深(ふか)く236同心(おなじこころ)に恪(いそ)しみ勤(つと)めて祖(おや)の名(な)汚(けが)さず、237生(うみ)の子(こ)の次々(つぎつぎ)山松(やままつ)の弥(いや)高々(たかだか)に家門(いへかど)を令起(おこさしめ)給(たま)ひ、238伊迦斯屋(いかしや)久波枝(くはえ)の如(ごと)く、239牟久佐加(むくさか)に立栄(たちさか)えしめ給(たま)ひ、240御祭(みまつり)美(うるは)しく仕(つかへ)奉(まつ)らしめ給(たま)へと241嶋津鳥(しまつどり)頸根(うなね)突(つ)き抜(ぬ)きて恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)す。
 
242   十日祭(とをかさい)及(および)百日祭(ひやくにちさい)迄(まで)の祭文(さいぶん)
 
243修斎(しうさい)○等(とう)○○命(のみこと)、244故(もとの)○○((せいめい))毘古(びこ)の神霊(みたま)の御前(みまへ)に白(まを)さく、245汝(なが)命(みこと)伊(い)、246親族(うから)家族(やから)は更(さら)なり親(した)しき諸人(もろひと)に至(いた)る迄(まで)247百年(ももとせ)千年(ちとせ)も巌(いはほ)なす堅磐(かきは)に常磐(ときは)に坐(ま)さねと、248大船(おほふね)の思(おもひ)頼(たの)みて有(あり)しを、249空蝉(うつせみ)は術(すべ)無(な)き者(もの)にかも、250去(い)にし○年(とし)○月(つき)○日(ひ)を現世(うつしよ)の限(かぎり)と為(し)て、251幽冥(かくりよ)に帰(おもむ)き給(たま)ひぬれば、252現身(うつそみ)の習(ならひ)と甚(いと)も惜(お)しく、253甚(いと)も懐(なつか)しく思(おも)ひ、254慕(した)ふは道理(ことわり)には有(あ)れども、255素(もと)より幽世(かくりよ)の契(ちぎり)有(あ)る事(こと)にし有(あ)れば、256御葬儀(みはふりののり)をだに美(うる)はしく仕(つかへ)奉(まつ)り、257後(のち)の御祭(みまつり)をも足(たら)はぬ事(こと)なく為(な)さむと相議(あひはか)り相定(あひさだ)めて、258心(こころ)の限(かぎり)力(ちから)の至極(きはみ)仕(つかへ)奉(まつ)りつつも、259見(み)る物(もの)につけ聞物(きくもの)に依(よ)りて左有(とあり)し、260右有(かくあり)しと偲草(しのびぐさ)のみ弥繁(いやしげ)くて、2601日(ひ)を経(ふ)る間(ほど)に261今日(けふ)は早(はや)くも○日(ひ)の御祭(みまつり)の日(ひ)に成(なり)ぬ。262倩(つらつら)に思(おも)へば汝(なが)命(みこと)伊(い)、263現世(うつしよ)に坐(ま)しし間(ほど)は、264人(ひと)と有道(あるみち)の任(まま)に直(なほ)く正(ただ)しく、265国(くに)の為(ため)にも人(ひと)の為(ため)にも忠実(まめ)に恪(いそ)しく坐(ま)しつれば、266大神(おほかみ)も褒(ほ)め給(たま)ひ、2661愛(いつく)しみ給(たま)はむ事(こと)を、2662嬉(うれ)しみ悦(よろこ)び267弥(いや)益々(ますます)に高(たか)き神(かみ)の列(つら)に進(すす)み給(たま)ひ、268春秋(はるあき)の歓(ゑらぎ)楽(たのしみ)をも極(きは)め給(たま)ふべく、269大神(おほかみ)に乞祈(こひのみ)奉(まつ)り、270善(よ)く神霊(みたま)を治(をさ)め奉(まつ)らむとする状(さま)を見行(みそなは)し、271聞食(きこしめし)て平穏(おだひ)に鎮(しづま)り坐(ま)して、272子孫(うみのこ)の八十続(やそつづき)家(いへ)をも身(み)をも守(まもり)幸(さきは)ひ給(たま)ひ、273今日(けふ)の御祭(みまつり)に供(そな)へ奉(まつ)る礼代(いやしろ)の御饌(みけ)御酒(みき)種々(くさぐさ)の物(もの)を274平(たひら)けく、2741安(やす)らけく聞食(きこしめ)せと白(まを)す。
 
275   一年祭(いちねんさい)以上(いじやう)の年祭文(ねんさいぶん)
 
276此(これ)の霊殿(みたまや)に斎奉(いつきまつり)令坐(ませ)奉(まつ)る修斎(しうさい)○等(とう)○○命(のみこと)、277故(もとの)○○((せいめい))毘古(びこ)の神霊(みたま)の御前(みまへ)に白(まを)さく、278汝(なが)命(みこと)伊(い)、279去(いに)し○年(とし)○月(つき)○日(ひ)に、2791現世(うつしよ)を去(さ)り坐(ま)して280今(いま)は幽冥(かくりよ)の神(かみ)の列(つら)に鎮(しづまり)坐(ます)が故(ゆゑ)に、281此家(これのいへ)の守神(まもりがみ)と常(つね)も尊(たふと)び敬(ゐやま)ひ仕(つかへ)奉(まつ)るを、282今日(けふ)は早(はや)くも○年(とし)の御祭(みまつり)仕(つかへ)奉(まつ)るべき日(ひ)にも廻(めぐ)り来(き)ぬれば、283御祭(みまつり)の式(のり)も既(はや)事(こと)竟(を)へぬ。284故(かれ)此御前(これのみまへ)をも持(もち)由麻波利(ゆまはり)拝(をろが)み仕(つかへ)奉(まつ)らくを御心(みこころ)も平穏(おだひ)に聞食(きこしめし)て285弥(いや)遠永(とほなが)に代々(よよ)の祖(おや)等(たち)と御心(みこころ)を睦(むつ)び、286御力(みちから)を合(あは)せ給(たま)ひて、287子孫(うみのこ)の遠(とほ)き世(よ)の守(まもり)、288家(いへ)の鎮(しづめ)と坐(ま)す御徳(みいづ)を現(あら)はし給(たま)へ、289親族(うから)、290家族(やから)和(にぎ)び睦(むつ)び浦安(うらやす)く転楽(うたたたの)しく令在(あらしめ)給(たま)へと、291御饌(みけ)御酒(みき)を始(はじ)め、292海川(うみかは)山野(やまぬ)の種々(くさぐさ)の美味物(うましもの)を、293百取(ももとり)の机(つくゑ)に置足(おきたら)はして恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)す。
 
294   臨時(りんじ)祖霊(それい)拝詞(はいし)
 
295此(これ)の神霊殿(みたまや)を伊都(いづ)の真屋(まや)と斎(いは)ひ鎮(しづ)むる、296何々(なになに)の家(いへ)の遠津(とほつ)御祖(みおや)、297世々(よよ)の祖(おや)等(たち)親族(うから)家族(やから)の神霊(みたま)の前(みまへ)に白(まを)さく。298汝(なが)命(みこと)等(たち)の清(きよ)く明(あか)き直(なほ)き正(ただ)しき心(こころ)を以(も)て、299大神(おほかみ)の広(ひろ)き厚(あつ)き恩頼(みたまのふゆ)を信(うづ)なひ奉(まつ)りて、300奇(くし)き妙(たへ)なる神業(みわざ)を悟(さと)り奉(まつ)り、301諸々(もろもろ)の人(ひと)等(ら)を救(すく)ひ給(たま)ひ助(たす)け給(たま)ひ、302子孫(うみのこ)の八十続(やそつづき)守(まもり)幸(さきはひ)給(たま)ひ303各(おの)も各(おの)も神(かみ)を敬(ゐやま)ひ、3031君(きみ)を尊(たふと)び304親(おや)を幸(さきは)ひ、3041夫婦(めをと)兄弟(はらから)睦(むつ)まじく305己(おの)が向々(むきむき)有(あ)らしめず、306力(ちから)を戮(あは)せ、3061心(こころ)を一(むつ)び家(いへ)の業(なりは)ひ緩(ゆる)ぶ事(こと)無(な)く、307弥遠(いやとほ)に弥長(いやなが)に守(まもり)奉(まつ)らむ事(こと)を嬉(うれ)しみ、308今日(けふ)の吉日(よきひ)の良辰(よきとき)に御祭(みまつり)仕(つかへ)奉(まつ)りて、309種々(くさぐさ)の美味物(うましもの)捧(ささ)げ拝(をろが)み仕(つか)へ奉(まつ)らくを、310相諾(あひうづな)ひ給(たま)へと、311畏(かしこ)み畏(かしこ)みも白(まを)す。
 
312   建碑(けんぴ)除幕式(ぢよまくしき)祝詞(のりと)
 
313此(これ)の奥都城(おくつき)を、314千代(ちよ)の住家(すみか)と鎮(しづま)り坐(ま)す○○命(のみこと)、315故(もとの)○○((せいめい))毘古(びこ)の御霊(みたま)の御前(みまへ)に、316斎主(いはひぬし)○○畏(かしこ)みも白(まを)さく、317今回(こたび)新(あらた)に太(ふと)く高(たか)く厳(いかし)き石碑(いしぶみ)を建(た)て設(もうけ)つるに依(よ)り、318今日(けふ)の生日(いくひ)の足日(たるひ)に(石碑(いしぶみ)の被幕(ひばく)取放(とりはな)ち)其(その)由(よし)告奉(つげまつ)らくを、319平(たひら)けく安(やす)らけく聞食(きこしめし)て、320弥(いや)遠永(とほなが)に鎮(しづ)まり坐(ま)して、321何々(なになに)が家(いへ)を、322石碑(いしぶみ)の弥堅(いやかた)らに、323石垣(いしがき)の動(うご)く事(こと)無(な)く、3231揺(ゆる)ぐ事(こと)無(な)く、324子孫(うみのこ)の八十続(やそつづき)五十橿(いかし)八桑枝(やくはえ)の如(ごと)く茂久栄(むくさか)に栄(さか)えしめ給(たま)へ、325夜(よ)の守(まもり)日(ひ)の守(まも)りに守(まも)り幸(さきは)へ給(たま)へと326御饌(みけ)御酒(みき)を始(はじ)め、3261種々(くさぐさ)の味物(うましもの)を百取(ももとり)の机(つくゑ)に置足(おきたら)はして、327畏(かしこ)み畏(かしこ)みも白(まを)す。
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