霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二一章 三五(おほもと)神諭(しんゆ)その二〔一五四六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第60巻 真善美愛 亥の巻 篇:第5篇 金言玉辞 よみ(新仮名遣い):きんげんぎょくじ
章:第21章 三五神諭(その二) よみ(新仮名遣い):おおもとしんゆ 通し章番号:1546
口述日:1923(大正12)年04月25日(旧03月10日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年8月12日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
明治三十二年…月…日
今まで世の本の神を北の隅へ押し込めておいたが、もうこれからは世に落とされていた活神の光が出て日の出の守護になるから、そこらじゅうが光り輝く明らかな神世になる。
人民は万物の長というが、一寸先が見えないところまで曇りきり、足元へ火が燃えてきていてもまだ気が付かない。元の生き神の守護が無かったら、何ほど知識や学で考えてもいつまでも世界は治まらない。
今度は北から艮の金神が現れて世界を水晶の世にして、善一筋の世の持ち方を致す。神も仏も人民も勇んで暮らす神世といたす。それまでに一つ大峠があるから、人民は速く改信して神心に立ち返ってくだされ。
明治三十二年旧七月一日
竜門の宝を艮の金神がお預かり申す。岩戸開きが済んで立て直しの段になったときに必要になる宝である。昔からこの乱れた世がくるのに備えて隠してあったのだ。
牛糞が天下を取るような珍しい事ができる。
今度の二度目の天の岩戸開は因縁のある身霊でないと御用には使わない。神の御役に立てるのは水晶魂の選り抜きばかりである。今まで世に出ていた守護神はだいぶ思いが違ってくる。
明治二十八年から三体の大神が地に降って御守護遊ばすと世界は一度に夜が明ける。三人の霊婚を神が使って、三人世の元として珍しいことを致す。
この大本はほかの教会のように人を大勢寄せて結構と申すようなところではない。人を引っ張りに行ってくださるな。因縁ある身魂を神が引き寄せてそれぞれに御用を申し付けるのである。
大本の仕組は病気直しではない。肉体が病魔の入れ物になっている人民を、素の水晶魂に捻じ直してちょっとでも霊魂が光り出したら、病神は恐がって逃げてしまうのである。今の神の取次は吾の目的ばかり致して神をかつお節にして神の名を汚している。もう改信の間がないぞ。
艮の金神が表になると、人民を穏やかにし、喧嘩もない結構な神世にして天地の神々様へ御目にかけ、末代続けさせる松の世と致すのである。
明治三十三年旧五月五日
今の世の人民は残酷な精神になってしまい、人の国を奪ったり、人の物を無理して強奪したがる悪道な世に成っている。これも皆悪神の霊の仕業である。
艮の金神が現れると利己主義の人民は辛くなる。一度に岩戸開きを致せば世界に大変が起こるから、日にちを延ばして余計に改信させて助けてやりたい。世界の神々様、守護神殿、人民に気を付ける。
世が曇ってきていても、強い者勝ちのやり方をして、これより外に結構な世の治め方はないと言っている。今の人民はさっぱり悪魔の精神になっている。これだけ神が気を付けるのに、聞かずにいて後で不服を申してくださるな。
今の人民は食い物に困るようになったら人民を餌食にしても徹底的にやりぬくという程になっている。艮の金神は陰から世界をつぶさないように辛い行を三千年余りもして経綸を致したが、神はそのままでは何もできないから、因縁ある身魂を引き寄せて懸ってこの世を守護するのである。
なかなか大事業であるが、時節が参って変性男子と変性女子の身魂がそろって守護がありだしたから、いろは四十八文字の霊魂を世界の大本、綾部の竜宮館にボツボツ引き寄せて神がそれぞれ御用を申し付ける。
素直に聞いてくださる人民が揃ったら、三千年余りての仕組が一度に現実になってきて、三千世界は勇んで暮らす神国になる。人民は神の手足となって我が身を捨てて神の御用を致すのが天からの御用であるが、今の人民は大きな取違をしている。
明治三十四年旧三月七日
今度の元伊勢の御用は世界を一つの致す経綸の御用である。もう一度出雲へ行ってくだされば、出雲の御用を出来させて天も地も世界をならす。天の岩戸開きは水の守護と日の守護とで致す。
天の岩戸開きという大望なことは、出口でないとできない。今度の御用をさせるために昔から生き代わり死に代わり、苦労ばかりがさせてあった変性男子の身魂である。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm6021
愛善世界社版:283頁 八幡書店版:第10輯 693頁 修補版: 校定版:298頁 普及版: 初版: ページ備考:
001      明治三十一年旧五月五日
 
002 (いま)世界(せかい)人民(じんみん)は、003服装(みなり)ばかりを立派(りつぱ)(かざ)りて、004(うへ)から()れば結構(けつこう)人民(じんみん)で、005(かみ)(かな)はん(やう)()えるなれど、006()(もと)創造(こしら)へた、007(まこと)(かみ)()から()れば、008全然(さつぱり)悪神(あくがみ)守護(しゆご)()りて()るから、009(かしら)(つの)()えたり、010(しり)()出来(でき)たり、011無暗(むやみ)(はな)ばかり(たか)化物(ばけもの)覇張(はば)る、012暗黒(やみくも)()()りて()るぞよ。013(とら)(おほかみ)(われ)食物(たべもの)さへありたら、014(まこと)温順(おとな)しいなれど、015人民(じんみん)(とら)(おほかみ)よりも(あく)(つよ)いから、016(よく)()りが()いから、017()んぼ(もの)()りても、018満足(たんのう)といふ(こと)(いた)さん、019惨酷(むご)精神(こころ)()りて(しま)ふて、020(おに)大蛇(をろち)精神(こころ)になりて、021(ひと)(くに)()つたり、022(ひと)(もの)無理(むり)しても強奪(ひつた)くりたがる、023悪道(あくだう)()()りて()るぞよ。024(これ)(みな)悪神(あくがみ)(れい)所行(しわざ)であるぞよ。025モウ(これ)からは改信(かいしん)(いた)さんと、026(うしとらの)金神(こんじん)(あら)はれると、027(きび)しうなるから、028(いま)(まで)(やう)(あく)のやりかたは、029何時(いつ)までもさしては()かんぞよ。030()(わる)しの懲戒(みせしめ)は、031覿面(てきめん)(いた)すぞよ。032(いま)(まで)()きすつ(ぱふ)033仕放題(しはうだい)の、034利己主義(われよし)人民(じんみん)は、035(つら)くなるぞよ。036(はや)改信(かいしん)(いた)さんと、037大地(だいち)(うへ)には()いて(もら)へん(こと)に、038(かは)りて()るから、039(かみ)執念(くどう)()()けるなれど、040知恵(ちゑ)(がく)とで出来(でき)た、041(いま)()人民(じんみん)(みみ)には、042這入(はいり)かけが(いた)さんぞよ。043一度(いちど)岩戸(いはと)(びら)きを(いた)せば、044世界(せかい)大変(たいへん)(おこ)るから、045時日(ひにち)()ばして、046一人(ひとり)なりとも余計(よけい)改信(かいしん)さして、047(たす)けてやりたいと(おも)へども、048()(やう)(まを)しても、049(いま)人民(じんみん)(きき)()れんから、050世界(せかい)何事(なにごと)出来(しゆつたい)(いた)しても、051(かみ)はモウ高座(たかみ)から見物(けんぶつ)いたすから、052(かみ)(うら)めて(くだ)さるなよ。053世界(せかい)神々(かみがみ)(さま)守護神(しゆごじん)殿(どの)054人民(じんみん)()()けるぞよ。055無間(むげん)(かね)打鳴(うちなら)して、056(むかし)(かみ)世界(せかい)人民(じんみん)()らせども、057盲目(めくら)聾者(つんぼ)との暗黒(やみくも)()であるから、058(かみ)(まこと)(をしへ)(みみ)這入(はい)らず、059(けもの)真似(まね)(いた)して、060牛馬(うしうま)(にく)(くら)ひ、061(いち)金銀(かね)062()金銀(かね)(まを)して、063金銀(かね)()けら()(をさま)らん、064人民(じんみん)生命(いのち)(たも)てん(やう)取違(とりちがひ)(いた)したり、065(ひと)(くに)であらうが、066(ひと)(もの)であらうが、067隙間(すきま)さへありたら略取(とる)ことを(かんが)へたり、068(がく)さへ()りたら、069世界(せかい)自由(じいう)自在(じざい)()(やう)(おも)ふて、070物質(ぶつしつ)(じやう)(がく)(ふか)はまり(いた)したり、071(をんな)()れば何人(なんにん)でも()()け、072(めかけ)足懸(あしかけ)沢山(たくさん)(かか)へて、073(ひら)けた人民(じんみん)()(かた)(かんが)へたり、074(はぢ)(おそ)れも()らぬ(ばか)りか、075他人(ひと)()んな難儀(なんぎ)(いた)して()りても、076()()()りをいたして、077(わが)()さへ都合(つがふ)()ければ()いと(まを)して、078水晶魂(すいしやうだま)悪神(あくがみ)引抜(ひきぬ)かれて(しま)ふたり、079徴兵(ちようへい)(のが)れようとして、080(かみ)仏事(ぶつじ)(ぐわん)をかける人民(じんみん)081多数(たつぴつ)出来(でき)て、082(くに)(こと)(ども)(ひと)つも(おも)はず、083(くに)()られても、084(べつ)(なん)とも(おも)はず、085心配(しんぱい)(いた)さぬ人民(じんみん)ばかりで、086(この)(さき)()うして()()ちて()くと(おも)ふて()るか、087(わか)らんと(まを)しても(あま)りであるぞよ。088病神(やまひがみ)其辺(そこら)一面(いちめん)()()かして、089人民(じんみん)(のこ)らず(くる)しめ(やう)(たく)みて、090人民(じんみん)のすきまをねらひ(つめ)()りても、091(かみ)(すが)りて(たす)かる(こと)()らずに、092(どく)には()つても(くすり)には()らぬものに、093沢山(たくさん)(かね)()して、094長命(ながいき)出来(でき)身体(からだ)を、095ワヤに()られて()りても、096(ゆめ)にも(さと)らん馬鹿(ばか)人民(じんみん)(ばか)りで、097水晶魂(すいしやうだま)人民(じんみん)は、098(ゆび)(かぞ)へる(ほど)よりか()いとこまで、099()(くも)りて()()りても、100()うも()うも、101()(いた)さん(やう)()りて()るくせに、102弱肉強食(つよいものがち)()()(かた)をいたして、103(これ)より(ほか)結構(けつこう)()治方(もちかた)は、104()いと(まを)して()るぞよ。105(いま)()(かみ)()ちて()りて、106(いま)(まで)けつこうに(くら)して()りて、107(かみ)御恩(ごおん)といふ(こと)()らずに、108口先(くちさき)ばかり立派(りつぱ)(まを)して()りても、109サア(いま)といふ(とこ)になりたら、110元来(もとから)利己主義(われよし)守護神(しゆごじん)であるから、111チリチリバラバラに、112()げて(しま)ふもの(ばかり)()()るぞよ。113(いま)人民(じんみん)は、114サツパリ悪魔(あくま)精神(こころ)()りて()るから、115(なに)(ほど)結構(けつこう)(こと)(まを)して()らしてやりても、116(いま)(いま)まで改信(かいしん)()(いた)さんやうに、117(くも)()りて(しま)ふたから118(かみ)もモウ(こゑ)()げて、119()()らな仕様(しやう)()いが、120(これ)(だけ)(かみ)()()けるのに()かずに()いて、121(あと)不足(ふそく)(まを)して(くだ)さるなよ。122(かみ)はモウ一限(ひときり)(いた)すぞよ。
123 (いま)人民(じんみん)(あく)(つよ)いから、124(こころ)からの(まこと)といふ(こと)()きやうになりて、125(ひと)(くに)まで(よわ)いと()たら、126無理(むり)()つて(しま)ふて、127()られた(くに)人民(じんみん)は、128()るに()られん()()はされても、129(なに)()(こと)出来(でき)ず。130(おな)(かみ)()()りながら、131(あま)非道(ひど)施政(やりかた)で、132畜生(ちくしやう)よりもモ(ひと)(むご)いから、133(かみ)今度(こんど)()て、134世界(せかい)(くる)しむ人民(じんみん)(たす)けて、135世界中(せかいぢう)桝掛(ますか)()きならすのであるぞよ。136(いま)人民(じんみん)段々(だんだん)()(せま)りて()て、137食物(くひもの)(こま)(やう)になりたら138人民(じんみん)餌食(ゑじき)(いた)してでも、139徹底的(とことん)()()くといふ(ふか)仕組(しぐみ)(いた)して、140(かみ)(くに)()らうと(いた)して、141(なが)らくの仕組(しぐみ)をして()るから、142余程(よほど)(しつか)りと腹帯(はらおび)()めて()らんと、143末代(まつだい)取戻(とりもど)しの()らん(こと)出来(しゆつたい)して、144天地(てんち)神々(かみがみ)(さま)へ、145申訳(まをしわけ)()(こと)になるから、146(うしとら)金神(こんじん)三千(さんぜん)(ねん)(あま)りて、147()()ちて()りて、148(かげ)から世界(せかい)(つぶ)さんやうに、149(つら)(ぎやう)をいたして、150経綸(しぐみ)をいたしたので、151モウ(みづ)()らさんやうに(いた)して()るなれど、152(かみ)(その)(まま)では(なに)出来(でき)んから、153因縁(いんねん)ある身魂(みたま)()きよせて、154(かか)りて(この)()守護(しゆご)をいたすのであるから、155中々(なかなか)大事業(たいもう)であれど、156時節(じせつ)(まゐ)りて、157変性(へんじやう)男子(なんし)変性(へんじやう)女子(によし)身魂(みたま)が、158(そろ)ふて守護(しゆご)()()したから、159いろは四十八(しじふはち)文字(もじ)霊魂(みたま)を、160世界(せかい)大本(おほもと)161綾部(あやべ)竜宮館(りうぐうやかた)にボツボツと()()せて、162(かみ)がそれぞれ御用(ごよう)(まを)()けるから、163素直(すなほ)()いて(くだ)さる人民(じんみん)(そろ)ふたら、164三千(さんぜん)(ねん)(あま)りての仕組(しぐみ)が、165一度(いちど)実現(なり)()一度(いちど)(ひら)(うめ)(はな)166万古(まんご)末代(まつだい)(しほ)れぬ(はな)()いて、167三千(さんぜん)世界(せかい)(いさ)んで(くら)神国(しんこく)になるぞよ。168人民(じんみん)(てん)からの御用(ごよう)は、169三千(さんぜん)世界(せかい)(をさ)め、170(かみ)手足(てあし)となりて、171(わが)()()てて、172(かみ)御用(ごよう)(いた)さな()らぬのであるから173(あく)には(したが)はれぬ、174(たふと)身魂(みたま)であるのに、175(いま)世界(せかい)人民(じんみん)は、176(みな)(おほ)きな取違(とりちが)ひを(いた)して()るぞよ。
 
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178      明治三十二年…月…日
 
179 (うしとら)金神(こんじん)出口(でぐち)(なほ)()()りて、180何彼(なにか)(こと)()らすぞよ。181(いま)(まで)()(もと)(かみ)を、182(きた)(すみ)押籠(おしこ)めておいて、183(きた)(わる)いと世界(せかい)人民(じんみん)(まを)して()りたが、184(きた)()(くに)185(もと)(くに)であるから、186(きた)一番(いちばん)()くなるぞよ。187(ちから)()()(もと)真正(まこと)水火神(いきがみ)は、188(いま)(まで)(きた)(はし)(おと)されて、189(かみ)(ひかり)(かく)して()りたから、190(この)()全然(さつぱり)暗黒(くらがり)でありたから、191世界(せかい)人民(じんみん)(おも)(こと)は、192(ひと)つも成就(じやうじゆ)いたさなんだので()るぞよ。193(これ)()()(かみ)も、194人民(じんみん)も、195守護神(しゆごじん)()かりたぞよ。196人民(じんみん)(きた)(ひか)ると(まを)して、197不思議(ふしぎ)がりて、198種々(いろいろ)(がく)知識(ちゑ)(かんが)へて()りたが、199(まこと)神々(かみがみ)一所(ひととこ)()りて、200神力(しんりき)(ひか)りを(あら)はして()ると(まを)(こと)()らなんだぞよ。201モウ(これ)からは、202()(おと)されて()りた活神(いきがみ)(ひか)りが()て、203()()守護(しゆご)となるから、204其処辺(そこら)(ぢう)(ひか)(かがや)いて、205(まぶ)うて()()けて()れんやうに、206(あきら)かな神世(かみよ)になるぞよ。207(いま)(まで)(よる)守護(しゆご)世界(せかい)は、208(あけ)(からす)()りて()て、209()(あけ)るから、210それまでに改信(かいしん)(いた)して、211身魂(みたま)(みが)いて水晶魂(すいしやうだま)立帰(たちかへ)りて()らんと、212ヂリヂリ(もだ)える(こと)出来(しゆつたい)(いた)すから、213今年(ことし)(はち)(ねん)(あひだ)214(かみ)()()けたなれど、215(あま)世界(せかい)人民(じんみん)(こころ)(くも)りがきつき(ゆゑ)に、216(なに)()ふて()かしても、217筆先(ふでさき)()いて()せても(まこと)にいたさぬから、218出口(でぐち)(なほ)日々(にちにち)咽喉(のど)から()()くやうな(おも)ひを(いた)して、219世界(せかい)(ため)苦労(くらう)をいたして()るのを、220()()(うしとら)金神(こんじん)(つら)いぞよ。221(むね)焼鉄(やきがね)あてる(ごと)く、222一人(ひとり)(くるし)みて()るぞよ。223人民(じんみん)万物(ばんぶつ)(ちやう)とも(まを)して、224(えら)さうに(いた)して()るでは()いか。225(とり)(けだもの)でも、226三日先(みつかさき)(こと)(ぐらゐ)()りて()るのに、227人民(じんみん)一寸先(いつすんさき)()えぬ(ところ)まで(くも)りて()るから、228脚下(あしもと)()()えて()()りても、229()()()かぬぞよ。230()うも(これ)だけ人民(じんみん)霊魂(みたま)も、231(くも)りたものであるぞよ。232障子(しやうじ)(いち)(まい)ままならぬ(とこ)まで精神(せいしん)(よご)して()いて、233(なに)(わか)らぬ(くせ)(かみ)(した)見降(みくだ)して()る、234人民(じんみん)(なか)鼻高(はなだか)が、235(うへ)へのぼりて、236(この)()守護(しゆご)をいたしても、237(ひと)つも(おも)ふやうに()きはいたさんぞよ。238(この)()は、239(もと)生神(いきがみ)守護(しゆご)()かりたら、240(なに)(ほど)知識(ちゑ)(がく)(かんが)へても、241何時(いつ)までも世界(せかい)(をさ)まらんぞよ。242(いち)(にち)(はや)往生(わうじやう)いたして、243(かみ)(まを)(やう)(いた)さねば世界(せかい)人民(じんみん)可哀想(かあいさう)で、244(かみ)(だま)つて()()れんから、245今度(こんど)(きた)から(うしとら)金神(こんじん)(あら)はれて、246世界(せかい)水晶(すいしやう)()にいたして、247(ぜん)(あく)とを立別(たてわ)けて、248善悪(ぜんあく)懲戒(みせしめ)明白(ありやか)にいたして、249世界(せかい)人民(じんみん)改信(かいしん)させて、250万古(まんご)末代(まつだい)(うご)きの()れん、251善一筋(ぜんひとすぢ)()持方(もちかた)(いた)すから、252(これ)(まで)()とは()つて(かは)りての()()といたして、253(かみ)(ほとけ)人民(じんみん)も、254(いさ)んで(くら)(まつ)()255神世(かみよ)といたして、256(てん)大神(おほかみ)(さま)(おん)()(かけ)るのであるぞよ。257()れまでに(ひと)大峠(おほたうげ)()るから、258人民(じんみん)(はや)改信(かいしん)いたして、259神心(かみごころ)立還(たちかへ)りて(くだ)されよ。260(かみ)世界(せかい)(たす)けたさの、261(なが)(あひだ)苦労(くらう)であるぞよ。262(むかし)神世(かみよ)立替(たてか)へる時節(じせつ)()たぞよ。263(いま)(まで)日没(ひのくれ)(わる)いと(まを)したが、264()(かは)ると日没(ひのくれ)一番(いちばん)()()るぞよ。265日没(ひのくれ)(はじ)めた(こと)は、266(これ)から(さき)()は、267何事(なにごと)()(こと)なれば成就(じやうじゆ)いたすぞよ。268()れも(かみ)をそつち()けにいたしたら、269物事(ものごと)(ひと)つも成就(じやうじゆ)いたさぬ()(かは)るから、270(なに)よりも改信(かいしん)(いた)して、271霊魂(みたま)(みが)くが一等(いつとう)であるぞよ。272時節(じせつ)()たぞよ。273モウ()()いぞよ。
 
274
 
275      明治三十二年旧七月一日
 
276 竜門(りうもん)(たから)(うしとら)金神(こんじん)がお(あづか)(まを)すぞよ。277竜門(りうもん)には(たから)(なに)(ほど)でも(たくは)へてあるぞよ。278岩戸(いはと)(びら)きが()みて立直(たてなほ)しの(だん)になりたら279()()(たから)であるぞよ。280(むかし)から(この)(みだ)れた()()るから、281(かく)してありたのぢやぞよ。282()安心(あんしん)なされ。283(うしとらの)金神(こんじん)大国常立(おほくにとこたちの)(みこと)が、284神功(じんぐう)皇后(くわうごう)殿(どの)()(まゐ)時節(じせつ)(ちか)よりて()たぞよ。285(この)(こと)天晴(あつぱれ)(おもて)(あら)はれると、286世界(せかい)一度(いちど)(うご)くぞよ。287モウ(みづ)(もら)さぬ経綸(しぐみ)(いた)して()るぞよ。288()いた(くち)(ふさ)がらぬ、289牛糞(うしくそ)天下(てんか)()るぞよ。290(めづ)らしい(こと)出来(でき)るぞよ。291アンナものがコンナものに()りたと、292世界(せかい)人民(じんみん)改信(かいしん)(いた)させる仕組(しぐみ)であるから、293チト大事業(たいもう)()れども、294成就(じやうじゆ)いたさして、295天地(てんち)大神(おほかみ)(おん)()()けるから、296(うしとら)金神(こんじん)はカラ天竺(てんぢく)までも(はな)(とど)くぞよ。297この仕組(しぐみ)(なが)らく()()ちて()りての、298(うしとら)金神(こんじん)経綸(しぐみ)であるから、299神々(かみがみ)にも()存知(ぞんぢ)ない(こと)があるから、300人民(じんみん)実地(じつち)()()(まで)はヨウ承知(しようち)(いた)さんぞよ。301(これ)でも()けて()せてやるぞよ。302今度(こんど)二度目(にどめ)(あま)岩戸開(いはとびらき)は、303因縁(いんねん)()身魂(みたま)でないと、304御用(ごよう)には使(つか)はんぞよ。305(かみ)()(やく)(たて)るのは水晶魂(すいしやうだま)選抜(よりぬき)ばかり、306(かみ)(つな)()けて御用(ごよう)(いた)さすのであるから、307(いま)(まで)()()()れた守護神(しゆごじん)は、308(おも)ひが大分(だいぶ)(ちが)ふぞよ。309(これ)時節(じせつ)であるぞよ。310時節(じせつ)には(なに)(かな)はんぞよ。311上下(うへした)(かへ)るぞよ。
312 (うしとらの)金神(こんじん)大国常立(おほくにとこたちの)(みこと)三千(さんぜん)(ねん)経綸(しぐみ)は、313根本(こつぽん)(あま)岩戸(いはと)(びらき)()るから、314(あく)霊魂(みたま)往生(わうじやう)さして、315万古(まんご)末代(まつだい)(ぜん)(ひと)つの()(いた)すのであるから、316(かみ)(くに)(ただ)一輪(いちりん)()いた(まこと)(うめ)(はな)仕組(しぐみ)で、317木花(このはな)咲哉姫(さくやひめ)霊魂(みたま)()加護(てつだひ)で、318(ひこ)火々出見(ほほでみの)(みこと)とが、319守護(しゆご)(あそ)ばす時節(じせつ)(まゐ)りたから、320モウ大丈夫(だいぢやうぶ)であるぞよ。321(うめ)(ひら)いて(まつ)(をさ)める、322(たけ)邪神(あくがみ)守護(しゆご)であるぞよ。323(この)経綸(しぐみ)間違(まちが)はしたら、324モウ()(さき)はどうしても、325()()ちては()かんから、326(かみ)執念(くど)()()けて()くぞよ。327明治(めいぢ)二十八(にじふはち)(ねん)から、328三体(さんたい)大神(おほかみ)()(くだ)りて()守護(しゆご)(あそ)ばすと、329世界(せかい)一度(いちど)()()けるから、330(さん)(にん)霊魂(みたま)(かみ)使(つか)ふて、331(さん)(にん)()(もと)(いた)して、332(めづ)らしき(こと)(いた)さすぞよ。333いろは四十八(しじふはち)文字(もじ)で、334()(さら)つに(いた)すぞよ。335(この)(なか)()肝腎(かんじん)(ひと)に、336(かみ)経綸(しぐみ)(わか)りて()改信(かいしん)出来(でき)たら、337世界(せかい)撒配(まくば)りてある身魂(みたま)を、338(この)大本(おほもと)引寄(ひきよ)せて、339(かみ)御用(ごよう)(いた)さすから、340左程(さほど)(ほね)()らいでも経綸(しぐみ)成就(じやうじゆ)いたすから、341何事(なにごと)(かみ)(まを)(やう)にして()りて(くだ)されよ。342今度(こんど)(こと)知識(ちゑ)(がく)では到底(たうてい)(いか)んから、343(かみ)(まを)(こと)素直(すなほ)()いて(くだ)さる身魂(みたま)でないと、344神界(しんかい)御用(ごよう)には使(つか)はんぞよ。345()大本(おほもと)(ほか)教会(けうくわい)のやうに、346(ひと)多勢(おほぜい)()せて、347それで結構(けつこう)(まを)(やう)(とこ)でないから、348(ひと)引張(ひつぱ)りには()つて(くだ)さるなよ。349因縁(いんねん)ある身魂(みたま)(かみ)引寄(ひきよ)せて350()()れに御用(ごよう)(まを)()けるのであるぞよ。
351 大本(おほもと)経綸(しぐみ)病気直(びやうきなほ)しで()いぞよ。352(かみ)から(いただ)いた結構(けつこう)身魂(みたま)を、353(あく)霊魂(みたま)(けが)されて(しま)ふて、354肉体(にくたい)まで病魔(やまひ)容器(いれもの)になりて、355(もと)大神(おほかみ)大変(たいへん)不孝(ふかう)()けて()人民(じんみん)病神(やまひがみ)()かれて()るのであるから356(もと)水晶魂(すいしやうだま)()(なほ)して、357チツトでも霊魂(みたま)(ひか)()したら、358病神(やまひがみ)(こは)がりて()げて(しま)ふぞよ。359()大本(おほもと)医者(いしや)按摩(あんま)真似(まね)()さんぞよ。360取次(とりつ)ぎの(なか)には、361()結構(けつこう)三千(さんぜん)世界(せかい)経綸(しぐみ)を、362取違(とりちが)(いた)して、363病直(やまひなほ)しに無茶(むちや)苦茶(くちや)(ほね)()りて364肝腎(かんじん)(かみ)(をしへ)(わす)れて()取次(とりつぎ)多数(たつぴつ)()るが、365(いま)(まで)(かみ)()()(ふり)(いた)して()たが、366モウ(てん)から何彼(なにか)時節(じせつ)(まゐ)りて()たから、367(いま)(まで)(やう)(こと)はさしては()かんから、368各自(めんめ)心得(こころえ)(くだ)されよ。369(これ)(ほど)事解(ことわ)けて(まを)す、370(かみ)言葉(ことば)反古(ほうぐ)(いた)したら、371()むを()()(どく)でも、372(てん)規則(きそく)(てら)して懲戒(いましめ)(いた)すぞよ。373(いま)(かみ)取次(とりつぎ)は、374(まこと)()(こと)がチツトも()いから、375(われ)目的(もくてき)(ばか)(いた)して、376(かみ)松魚節(かつぶし)(いた)して、377(かへつ)(かみ)()(けが)して()る、378(てん)罪人(とがにん)()りて()るぞよ。379大本(おほもと)取次(とりつぎ)する人民(じんみん)は、380(その)覚悟(かくご)()らんと381世界(せかい)から()()だすから、382(はづ)かしくなりて、383大本(おほもと)へは早速(さつそく)()せて(もら)へん(こと)出来(しゆつたい)いたすから、384(なが)らく(かみ)出口(でぐち)()()けさしたぞよ。385モウ改信(かいしん)()()いぞよ。386(かみ)はチツトも(こま)らねど、387取次(とりつぎ)可愛相(かあいさう)なから。
388 (うしとらの)金神(こんじん)(おもて)になると、389一番(いちばん)悪所(あくしよ)(あそ)びを()めさすぞよ。390賭博(ばくち)()たさんぞよ。391(いへ)戸締(とじま)りも()いでもよき(やう)(いた)して、392人民(じんみん)(おだや)かに(いた)さして、393喧嘩(けんくわ)()結構(けつこう)神世(かみよ)(いた)して、394天地(てんち)神々(かみがみ)(さま)(おん)()()けて、395末代(まつだい)(つづ)かす(まつ)()(いた)すぞよ。
 
396
 
397      明治三十四年旧三月七日
 
398 元伊勢(もといせ)のうぶだらひと、399産釜(うぶがま)水晶(すいしやう)()(みづ)は、400(むかし)から(そば)へも()かれん(たふと)(きよ)産水(うぶみづ)でありたなれど、401今度(こんど)(あま)岩戸(いはと)(びらき)()いて、402因縁(いんねん)のある霊魂(みたま)御用(ごよう)をさして、403()立直(たてなほ)すには、404(むかし)(もと)水晶(すいしやう)(かは)らん(みづ)()りに()らしてあるぞよ。405(うしとらの)金神(こんじん)指図(さしづ)でないと、406(この)(みづ)滅多(めつた)()りには()けんのであるぞよ。407(かみ)許可(ゆるし)()したら、408何処(どこ)からも(ゆび)一本(いつぽん)(さへ)(もの)もないぞよ。409今度(こんど)元伊勢(もといせ)御用(ごよう)は、410世界(せかい)(ひと)つに(いた)経綸(しぐみ)御用(ごよう)であるぞよ。411もう一度(いちど)出雲(いづも)()(くだ)されたら、412出雲(いづも)御用(ごよう)出来(しゆつたい)さして、413(てん)()世界(せかい)平均(なら)すぞよ。414(この)御用(ごよう)(すま)して(くだ)さらんと、415今度(こんど)御用(ごよう)分明(わかり)かけが(いた)さんぞよ。416(わか)りかけたらば(はや)いぞよ。417(あま)岩戸(いはと)(びら)きは(みづ)守護(しゆご)()守護(しゆご)とで(いた)すぞよ。418岩戸(いはと)(びら)きを(いた)すと(まを)して()りても419如何(どう)したら()(かは)ると()(こと)は、420()()()()でる(かみ)(さま)()存知(ぞんぢ)はないぞよ。421肝腎(かんじん)仕組(しぐみ)(いま)(いま)(まで)(まを)さぬと出口(でぐち)(まを)してあるぞよ。422まだまだ()るぞよ。423(あま)岩戸(いはと)(びらき)()(やう)大望(たいもう)(こと)には、424(たれ)にも()はれん(こと)があるのぢやが、425(その)御用(ごよう)出口(でぐち)でないと出来(でき)んぞよ。426今度(こんど)御用(ごよう)をさす(ため)に、427(むかし)から生代(いきかは)死代(しにかは)り、428苦労(くらう)ばかりが()して()りた、429変性(へんじやう)男子(なんし)身魂(みたま)であるぞよ。430()変性(へんじやう)男子(なんし)(あら)はれんと世界(せかい)(こと)()()んぞよ。431神柱会(こくくわい)(びら)きは人民(じんみん)何時(いつ)まで(かか)りても(ひら)けんと(まを)してあるぞよ。432(かみ)(ひら)いて()せると(まを)して、433(さき)筆先(ふでさき)()してあらうがな。434時節(じせつ)近寄(ちかよ)りたぞよ。
435 世界(せかい)一度(いちど)(ひら)くぞよ。436一度(いちど)(ひら)(うめ)(はな)437金神(こんじん)()(いた)して(はや)岩戸(いはと)(びらき)をいたさんと、438(わる)(まを)すでなけれども、439(この)()()(さき)如何(どう)()るかと()(こと)440()存知(ぞんぢ)()(かみ)ばかりであるぞよ。
441大正一二・四・二五 旧三・一〇 北村隆光再録)
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