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霊界物語
山河草木(第61~72巻、入蒙記)
第65巻(辰の巻)
序文
総説
第1篇 盗風賊雨
第1章 感謝組
第2章 古峽の山
第3章 岩侠
第4章 不聞銃
第5章 独許貧
第6章 噴火口
第7章 反鱗
第2篇 地異転変
第8章 異心泥信
第9章 劇流
第10章 赤酒の声
第11章 大笑裡
第12章 天恵
第3篇 虎熊惨状
第13章 隔世談
第14章 山川動乱
第15章 饅頭塚
第16章 泥足坊
第17章 山颪
第4篇 神仙魔境
第18章 白骨堂
第19章 谿の途
第20章 熊鷹
第21章 仙聖郷
第22章 均霑
第23章 義侠
第5篇 讃歌応山
第24章 危母玉
第25章 道歌
第26章 七福神
余白歌
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(N)
総説 >>>
序文
(
じよぶん
)
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第65巻 山河草木 辰の巻
篇:
前付
よみ(新仮名遣い):
章:
序文
よみ(新仮名遣い):
じょぶん
通し章番号:
口述日:
1923(大正12)年07月15日(旧06月2日)
口述場所:
祥雲閣
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1926(大正15)年4月14日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
主な登場人物
[?]
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm650001
愛善世界社版:
前付 1頁
八幡書店版:
第11輯 607頁
修補版:
校定版:
前付 1頁
普及版:
前付 1頁
初版:
ページ備考:
001
農家
(
のうか
)
の
最
(
もつと
)
も
気遣
(
きづか
)
ふ
土用
(
どよう
)
十日前
(
とをかまへ
)
の
天気
(
てんき
)
は、
002
最
(
もつと
)
も
暑気
(
しよき
)
の
激
(
はげ
)
しく、
003
且
(
か
)
つガンガンと
万木
(
ばんぼく
)
を
枯死
(
こし
)
せしむる
如
(
ごと
)
き
勢
(
いきほひ
)
で
照
(
て
)
り
付
(
つ
)
けねば、
004
満足
(
まんぞく
)
な
米
(
こめ
)
は
出来
(
でき
)
ないと
謂
(
ゐ
)
ふ
時期
(
じき
)
になつて
来
(
き
)
た。
005
然
(
しか
)
るに
本年
(
ほんねん
)
の
気候
(
きこう
)
の
不順
(
ふじゆん
)
なる
事
(
こと
)
は、
006
数十
(
すうじふ
)
年来
(
ねんらい
)
未
(
いま
)
だ
曽
(
かつ
)
てなき
所
(
ところ
)
と
老農
(
らうのう
)
がこぼして
居
(
ゐ
)
た。
007
秋
(
あき
)
の
松茸
(
まつたけ
)
は
綾部
(
あやべ
)
の
八百屋
(
やほや
)
の
店頭
(
てんとう
)
に、
008
累々
(
るゐるゐ
)
として
並
(
なら
)
べられて
居
(
ゐ
)
る。
009
実
(
じつ
)
に
物騒
(
ぶつそう
)
千万
(
せんばん
)
な
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
状態
(
じやうたい
)
である。
010
火山
(
くわざん
)
の
爆発
(
ばくはつ
)
、
011
大洪水
(
だいこうずい
)
、
012
汽車
(
きしや
)
の
転覆
(
てんぷく
)
、
013
飛行機
(
ひかうき
)
の
墜落
(
つゐらく
)
、
014
労働者
(
らうどうしや
)
の
騒
(
さわ
)
ぎ
廻
(
まは
)
り、
015
主義者
(
しゆぎしや
)
の
検挙
(
けんきよ
)
、
016
有名
(
いうめい
)
なる
学者
(
がくしや
)
の
情死
(
じやうし
)
沙汰
(
ざた
)
、
017
ヨ
氏
(
し
)
との
談判
(
だんぱん
)
、
018
支那
(
しな
)
のゴタゴタ
等
(
とう
)
、
019
数
(
かぞ
)
へ
来
(
き
)
たれば
一
(
いつ
)
として
地獄
(
ぢごく
)
世界
(
せかい
)
の
現状
(
げんじやう
)
を
暴露
(
ばくろ
)
せないものは
無
(
な
)
い。
020
アヽ
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は
斯
(
か
)
くして
遂
(
つひ
)
に
亡
(
ほろ
)
び
行
(
ゆ
)
く
道程
(
だうてい
)
に
向
(
むか
)
つて
進行
(
しんかう
)
しつつあるのではなからう
乎
(
か
)
。
021
実
(
じつ
)
に
心
(
こころ
)
もとなき
次第
(
しだい
)
である。
022
此
(
この
)
時
(
とき
)
に
際
(
さい
)
して
瑞月
(
ずゐげつ
)
は、
023
切歯
(
せつし
)
扼腕
(
やくわん
)
、
024
慷概
(
こうがい
)
悲憤
(
ひふん
)
するも
何
(
なん
)
の
益
(
えき
)
なき
事
(
こと
)
を
覚
(
さと
)
つた
以上
(
いじやう
)
は、
025
後
(
のち
)
の
人
(
ひと
)
のために、
026
神界
(
しんかい
)
の
御
(
ご
)
経綸
(
けいりん
)
の
一端
(
いつたん
)
なりと
述
(
の
)
べおかむものと、
027
濁流
(
だくりう
)
汎濫
(
はんらん
)
せる
小雲川
(
こくもがは
)
の
西岸
(
せいがん
)
祥雲閣
(
しやううんかく
)
に
於
(
お
)
いて
久
(
ひさ
)
し
振
(
ぶ
)
りにて、
028
例
(
れい
)
の
如
(
ごと
)
く
松村
(
まつむら
)
、
029
北村
(
きたむら
)
、
030
加藤
(
かとう
)
の
諸
(
しよ
)
筆録者
(
ひつろくしや
)
と
共
(
とも
)
に、
031
本巻
(
ほんくわん
)
を
口述
(
こうじゆつ
)
し
了
(
をは
)
りました。
032
幸
(
さいはひ
)
に
愛読
(
あいどく
)
の
栄
(
えい
)
を
玉
(
たま
)
はらむ
事
(
こと
)
を
希望
(
きばう
)
いたします。
033
大正十二年七月十七日
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