霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二章 (あい)追跡(ついせき)〔一九八三〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 篇:第1篇 竜の島根 よみ:たつのしまね
章:第2章 愛の追跡 よみ:あいのついせき 通し章番号:1983
口述日:1934(昭和9)年07月16日(旧06月5日) 口述場所:関東別院南風閣 筆録者:林弥生 校正日: 校正場所: 初版発行日:1934(昭和9)年10月25日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
幼いころより離れたことのなかった麗子の姿が、卒然として見えなくなり、兄の艶男は心をいらだたせ、物寂しさを感じつつ妹の在り処を探すべく、月下の野辺を逍遥しながら声を張り上げて歌を歌っていた。
すると、萱草の生い茂る中から、麗子の声で歌が聞こえてきた。艶男は、麗子をたずねてここまで探し歩いてきたことを歌い訴えるが、麗子の声は、自分はすでにこの世に亡き身であり、竜神の都に囚われてしまったことを告げた。今は魂が凝って草葉のかげから歌っているのであり、もはや生きて見えることはできない境遇である、と伝えたのであった。
艶男は麗子が竜の都に誘惑され、現世ではもはや再び会うことができないことを知った。そして、この上は死して君の所へ行こうと歌うが、麗子は父母を思ってこの世にとどまるよう諭した。そして麗子の魂は、一個の火団となって舞い上がり、玉耶湖の空さして中天に姿を隠した。
艶男は麗子恋しさに思いつめた思いを歌い、玉耶湖をさして急ぎ湖畔にたどり着くと、月に向かって合掌し、竜の都の妹の下へ行こうと歌うと、サブンと湖中に身を投じてしまった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2017-11-28 09:09:41 OBC :rm7902
愛善世界社版: 八幡書店版:第14輯 175頁 修補版: 校定版:42頁 普及版: 初版: ページ備考:
001 四五歳(しごさい)(ころ)より、002何時(いつ)御酒徳利(みきどつくり)(やう)(はな)れた(こと)のなき麗子(うららか)姿(すがた)が、003卒然(そつぜん)として()えなくなりしより、004(あに)艶男(あでやか)(にはか)(こころ)いらち、005物淋(ものさび)しさを(かん)じ、006(いもうと)在処(ありか)(さが)すべく、007月下(げつか)野辺(のべ)逍遥(せうえう)しながら、008(かな)しき(こゑ)()りあげて、009(しと)やかに(うた)ふ。
010久方(ひさかた)御空(みそら)(つき)(かがや)けり
011今宵(こよひ)はさながら天津国(あまつくに)かも
012(くさ)()()玉露(たまつゆ)(つき)のかげ
013宿(やど)して(ほし)(かがや)けるかも
014そよそよと()夜半(よは)(かぜ)にあふられて
015(くさ)()(つゆ)(たま)()るかも
016わが(おも)をなでて(かよ)へる夜半(よは)(かぜ)
017ひびきは(いも)(こゑ)()たるも
018葭原(よしはら)()()(かぜ)のひびきさへ
019(いも)(こゑ)かとあやしまれける
020わが(いも)はいづらなるらむ今宵(こよひ)はも
021姿(すがた)()えなくひたに(さび)しも
022仙人掌(さぼてん)(はな)路辺(みちべ)ににほへども
023(はな)姿(すがた)麗子(うららか)()えず
024(ひる)(ごと)(つき)(ひかり)はてれれども
025菖浦(あやめ)(はな)(いろ)をかくせり
026女郎花(をみなへし)黄色(きいろ)()けど(よる)()
027真白(ましろ)()ゆる不思議(ふしぎ)なる()
028女郎花(をみなへし)(みち)のかたへにむら()けど
029わが()にとぼしき麗子(うららか)(きみ)
030麗子(うららか)よああ(いもうと)(なれ)(いま)
031いづらに()るか言挙(ことあ)げせよや
032かくの(ごと)(つき)()夜半(よは)(きみ)なくば
033わが(たましひ)(やみ)(ひと)しき
034村肝(むらきも)(こころ)(やみ)()らしませ
035(くも)()でたる(つき)(ごと)くに
036なつかしき(こひ)しき(いも)麗子(うららか)
037(なれ)はいづくぞわれ此処(ここ)にあり
038生命(いのち)あれば(われ)にまみえよ麗子(うららか)
039わが()野辺(のべ)百花(ももばな)(にほ)へる
040百千花(ももちばな)(えん)(きそ)ひて(かを)れども
041(なれ)(まさ)れる(はな)()はなし
042葭原(よしはら)国土(くに)(ひろ)けれど(なれ)なくば
043われは(さび)しく()()(おも)
044何故(なにゆゑ)(きみ)姿(すがた)をかくせしや
045われは(こころ)をはかりかねつつ
046万代(よろづよ)(すゑ)(すゑ)まで(ちか)ひてし
047(きみ)吾身(わがみ)生命(いのち)ならずや
048垂乳根(たらちね)(ゆる)しは(いま)だあらねども
049なれと(ちか)ひし(こと)(わす)れじ
050()てど()てど(きみ)姿(すがた)()えぬままに
051われは(かな)しく(たづ)()つるも
052大空(おほぞら)(つき)雲間(くもま)にかくれます
053ためしある()(おも)へど(さび)
054(きみ)()くば(われ)生命(いのち)(をし)からじ
055()きて(せん)なきこの()(おも)へば
056なれのかげ()えずなりけるたまゆらを
057(にはか)(さび)しくなりにけらしな
058(きみ)まさぬ(さび)しさ(はじ)めて(さと)りけり
059やさしき(こゑ)のはたととぎれて
060(きみ)()(きみ)言葉(ことば)のやさしさを
061(いま)思出(もひい)「思」のルビ「もひ」はママでて一入(ひとしほ)(かな)しき
062(きみ)()くばわれも()()()かるべしと
063(ちか)ひし(こと)()(わす)(たま)ふか
064一言(ひとこと)言挙(ことあ)げもせず(なれ)(いま)
065一人(ひとり)(さび)しく(さか)りましける
066(あふ)()れば(ほし)はささやき(たま)へども
067わが(みみ)(とほ)(きこ)えぬ(かな)しさ
068水上(みなかみ)(ながれ)如何(いか)(きよ)くとも
069()がよそほひに()かじとぞ(おも)
070(むし)(こゑ)今宵(こよひ)(かな)しく(きこ)ゆなり
071わが()(こころ)(いろ)をうつして
072何故(なにゆゑ)(きみ)はわが()(さか)りますか
073(こころ)もとなく(まよ)ひぬるかも
074ちちのみの(ちち)(さら)なりははそはの
075(はは)もさぞかし(なげ)かせ(たま)はむ
076曲神(まがかみ)伊猛(いたけ)(くる)(よる)()
077彷徨(さまよ)(きみ)(こころ)ひかるる
078朝夕(あさゆふ)(した)しみ(まじ)はり(たの)しみし
079(きみ)()えなく(かな)しき夜半(よは)なり
080野路(のぢ)()(かぜ)一入(ひとしほ)()にしみて
081(こころ)(さび)しき今宵(こよひ)なるかも
082ああ(きみ)はいづらにますか(むし)()
083ことに(かな)しく(きみ)をたづぬる
084小田巻(をだまき)(いと)長々(ながなが)()りごとを
085くり(かへ)しつつわれは()くなり
086片時(かたとき)(はな)(たま)はぬ(きみ)(ゆゑ)
087今宵(こよひ)はことに(かな)しかりけり
088(きみ)(こゑ)わが(みみ)にまだ(のこ)りつつ
089(むし)()さへもそれと(うたが)はる』
090 かく(うた)(をり)しも、091萱草(かやくさ)()(しげ)れる(なか)(おぼ)しきあたりより、092麗子(うららか)(こゑ)として、
093『なつかしの艶男(あでやか)(きみ)(こひ)しさの
094()てなき(きみ)よよくも()ませる
095艶男(あでやか)(きみ)(なさけ)()()ねて
096われは(かな)しく草野(くさの)にひそむも
097大空(おほぞら)(つき)(ひかり)のあざやかさ
098(きみ)のよそほひ()(まま)にして
099撫子(なでしこ)(はな)乙女(をとめ)はあざやかなる
100(つき)(ひかり)(つゆ)にうるほふ』
101 艶男(あでやか)(よみがへ)りたる心地(ここち)して、
102『その(こゑ)(まさ)しく(いも)麗子(うららか)
103()()でませよ(くさ)(しとね)
104(かぜ)()かば(そで)()るらむ萱草(かやくさ)
105葉末(はずゑ)(つゆ)(たま)(みだ)れて
106(きみ)のあと(した)(した)ひて(いま)此処(ここ)
107われは()つるも(かな)しさのあまり
108(かぎ)りなく()てなきこれの大空(おほぞら)
109(ひか)るは(つき)(かげ)ばかりなり
110われも(また)(なれ)姿(すがた)大空(おほぞら)
111(つき)(あふ)ぎてたづね()にけり』
112 萱草(かやくさ)(なか)より麗子(うららか)(こゑ)
113『ありがたしもつたいなしと()言葉(ことば)
114われ(くさむら)(ひそ)みて()くも
115曲神(まがかみ)伊猛(いたけ)(くる)()なりせば
116(こころ)(ゆる)すな艶男(あでやか)(きみ)
117天地(あめつち)一人(ひとり)(きみ)(おも)(ゆゑ)
118われ(くさむら)(たま)をとどめつ
119身体(からたま)(いま)此処(ここ)になし(たましひ)
120()りて草葉(くさば)(かげ)(きみ)()つも
121(いま)()身体(からたま)()たぬわれなれば
122()きてまみえむ(すべ)なかりける
123竜神(たつがみ)(しこ)謀計(たくみ)にあやまられ
124われはあへなくなりにけらしな
125わが(たま)(たつ)(みやこ)花園(はなぞの)
126(やす)(あそ)びつ(きみ)(わす)れず
127ただ一目(ひとめ)(きみ)()ひたく(おも)へども
128(いま)はせむ(すべ)なき()なりけり
129(はか)られし(こと)のくやしさわれは(いま)
130(きみ)現幽(げんいう)(さかひ)(わか)てり
131竜神(たつがみ)にかしづかれつつ(うみ)(そこ)
132(みやこ)にわれは(いま)(さか)()るも』
133 艶男(あでやか)()(うた)に、134麗子(うららか)(たつ)(みやこ)誘惑(いうわく)され、135現世(げんせ)にては(ふたた)()ふことのならざるを(なげ)きながら、
136(なれ)(いま)(さび)しきわれを(あと)にして
137(たつ)(みやこ)()でますと()
138(なげ)けども()べども(かへ)らぬ(きみ)なりと
139(おも)へばなほも(かな)しくなりぬ
140この(うへ)如何(いか)にせむ(すべ)なかるべし
141()して(ふたた)(なれ)がり()かむ』
142 草葉(くさば)のかげより、
143『ありがたし(なさけ)のこもる()言葉(ことば)
144われは()すともなげかざるべし
145わがあとを(たづ)()まさむ真心(まごころ)
146(うれ)しく(おも)へどしばし()たせよ
147(とし)()いし(ちち)(はは)とを(あと)にして
148()ますは天地(てんち)(つみ)にあらずや
149垂乳根(たらちね)(ちち)(こひ)しく(はは)(また)
150いとしと(おも)へば(まよ)()れずも
151せめてもの(こころ)なぐさめまつるべく
152(きみ)(この)()(とど)まり(たま)はれ』
153 艶男(あでやか)はこれに(こた)へて、
154()言葉(ことば)()にうるはしく(おぼ)ゆれど
155生命(いのち)(たも)たむ(よし)なかりけり
156玉耶湖(たまやこ)(みづ)(しづ)みてわれは(いま)
157(なれ)御許(みもと)(すす)まむと(おも)ふ』
158 麗子(うららか)は、
159『いざさらばわれはこれより竜神(たつがみ)
160(みやこ)(かへ)らむ(やす)くましませ』
161(うた)(をは)り、162一個(いつこ)火団(くわだん)となりて()(あが)り、163玉耶湖(たまやこ)(そら)をさして、164(なが)火光(くわくわう)(おび)(ごと)くにひきながら、165中天(ちうてん)姿(すがた)をかくしける。
166 艶男(あでやか)麗子(うららか)(こと)(わす)れかね、167仮令(たとへ)幽界(いうかい)()りたりとも、168自分(じぶん)生命(いのち)()てて彼女(かれ)があとを()はむものと、169玉耶湖水(たまやこすい)()して草野(くさの)()けながら(すす)みゆく。
170『ああ(さび)
171ああ(かな)しもよ
172(たま)()
173生命(いのち)(きみ)(まか)りけり
174生命(いのち)(きみ)(いま)()になし
175(つゆ)生命(いのち)(たも)ちつつ
176(こひ)(あい)とに()かむよりは
177われも()()(いさぎよ)
178この()(なか)(きづな)をば
179()()()()(ひと)すぢに
180(いもと)(あと)(たづ)()かむ
181如何(いか)波風(なみかぜ)(たか)くとも
182(やみ)はわが()(おそ)ふとも
183(たけ)(けもの)(なか)までも
184(いも)(こひ)しさ(なつ)かしさ
185(すす)みゆくべし(いま)よりは
186(ちち)(わす)れむ(また)(はは)
187()ててあの()(すす)むべし
188天地(てんち)(かみ)御怒(みいか)りに
189ふるるもわれはいとはまじ
190(こひ)(ゆゑ)なれば何処(どこ)までも
191(いも)(ゆゑ)なれば湖底(うなぞこ)
192われはいとはじ一道(ひとみち)
193(むか)ひて(たつ)(みやこ)まで
194(もも)(なや)みをしのぎつつ
195()くはわが()(さち)ならめ
196玉耶湖(たまやこ)(みづ)小波(さざなみ)
197()をさしあげて(まね)くなり
198(むし)()()もひそやかに
199わが旅立(たびだ)ちを(おく)るなり
200(つき)御空(みそら)(かがや)きて
201死出(しで)旅路(たびぢ)(まも)るがに
202われは(おぼ)ゆも百千々(ももちぢ)
203(くだ)くる(こころ)星光(ほしかげ)
204(おも)へば(こひ)しく(かな)しもよ』
205 かく(うた)ひながら、206玉耶湖(たまやこ)方面(はうめん)()して(いそ)ぎつつ、207(やうや)湖畔(こはん)にたどりつき、208(つき)(むか)つて合掌(がつしやう)湖水(こすい)(むか)つて(ふたた)()()ち、
209天晴(あは)天晴(あは)れわれはゆくなり水底(みなそこ)
210(たつ)(みやこ)(いも)(かたへ)に』
211(うた)(をは)り、212ザンブとばかり湖中(こちう)()(とう)じ、213あと白波(しらなみ)()()せにける。
214昭和九・七・一六 旧六・五 於関東別院南風閣 林弥生謹録)
   
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