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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第79巻(午の巻)
序文
総説
第1篇 竜の島根
第1章 湖中の怪
第2章 愛の追跡
第3章 離れ島
第4章 救ひの船
第5章 湖畔の遊び
第6章 再会
第2篇 竜宮風景
第7章 相聞(一)
第8章 相聞(二)
第9章 祝賀の宴(一)
第10章 祝賀の宴(二)
第11章 瀑下の乙女
第12章 樹下の夢
第13章 鰐の背
第14章 再生の歓び
第15章 宴遊会
第3篇 伊吹の山颪
第16章 共鳴の庭
第17章 還元竜神
第18章 言霊の幸
第19章 大井の淵
第20章 産の悩み
第21章 汀の歎き
第22章 天変地妖
第23章 二名の島
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> 第3篇 伊吹の山颪 > 第20章 産の悩み
<<< 大井の淵
(B)
(N)
汀の歎き >>>
第二〇章
産
(
うみ
)
の
悩
(
なや
)
み〔二〇〇一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻
篇:
第3篇 伊吹の山颪
よみ(新仮名遣い):
いぶきのやまおろし
章:
第20章 産の悩み
よみ(新仮名遣い):
うみのなやみ
通し章番号:
2001
口述日:
1934(昭和9)年07月19日(旧06月8日)
口述場所:
関東別院南風閣
筆録者:
内崎照代
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年10月25日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
艶男と燕子花は、夏の初めに、大井川の淵に新しい舟を浮かべて、半日清遊を試みた。
艶男と燕子花は歌を歌いあったが、艶男は最近、藤ケ丘にあやしい煙が立っているのを不審に思っており、誰か人がいるのではないか、と思いを語った。
燕子花は驚きの色を浮かべて、藤が丘の煙を見るたびになぜか魂がおののき、朝夕に雲霧が立つのは、藤ケ丘に竜神が住んでいるのではないか、と懸念を歌った。
艶男は妻が嫌がる丘には近づかないようにしよう、と誓い、みぎわ辺に舟をつないで館に帰って行った。
二人が夕飯をすませて話しにふける折しも、燕子花はにわかに産気づき、陣痛が激しくなったので、かねてから設けてあった産屋にはいって戸を固く閉じた。
山神彦・川神姫はこのことを知るととても喜び、直ちに神殿に詣でて祈りの言葉をささげ祀った。
山神彦・川神姫が艶男の居間に来てみると、息子は腕を組み、黙ったまま青ざめた顔をしていた。山神彦夫婦がわけを尋ねると、艶男は妻の容態が心配でもあり、また生まれてくる子がもしや竜神ではないかと思うと、心が苦しいのだ、とわけを打ち明けた。
川神姫は、神の恵みを信じて心配しないように息子に諭した。そうするうちに、子供が無事に生まれたという知らせが一同に届いた。山神彦は、産婦は姿を見られるのを嫌うので、七日七夜、産屋に近づかないように厳命し、ふたたび神殿に額づいて、燕子花の安産の感謝をささげ、川神姫とともに寝殿に入っていった。
艶男は、父の厳しい戒めにも関わらず、妻や子を一目見ようと、月の照る庭を忍び忍び産屋に近づき、戸の外からすかし見れば、燕子花は竜の体となって、玉の子を抱いて眠っていた。
艶男は肝をつぶし、あっと叫んで逃げていったが、燕子花を目を覚まし、この姿を夫に見られたかと思うと恥じらいのあまり、戸を押し開けてまっしぐらに大井ケ淵の底深く飛び込んでしまった。
生まれた御子は、竜彦と名づけられた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7920
愛善世界社版:
八幡書店版:
第14輯 264頁
修補版:
校定版:
376頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
艶男
(
あでやか
)
の
別名
(
べつめい
)
を
橘
(
たちばな
)
と
言
(
い
)
ふ。
002
艶男
(
あでやか
)
の
橘
(
たちばな
)
は
妻
(
つま
)
の
燕子花
(
かきつばた
)
と
共
(
とも
)
に、
003
空
(
そら
)
澄
(
す
)
み
渡
(
わた
)
り
風
(
かぜ
)
清
(
きよ
)
き
夏
(
なつ
)
の
初
(
はじ
)
めを、
004
大井
(
おほゐ
)
ケ
淵
(
ふち
)
に
新
(
あたら
)
しき
舟
(
ふね
)
を
浮
(
うか
)
べて
半日
(
はんにち
)
の
清遊
(
せいいう
)
を
試
(
こころ
)
みた。
005
水
(
みづ
)
は
洋々
(
やうやう
)
として
夏陽
(
なつひ
)
に
輝
(
かがや
)
き、
006
流
(
なが
)
れゆるやかにして、
007
そよ
吹
(
ふ
)
く
小波
(
さざなみ
)
を
立
(
た
)
て
涼味
(
りやうみ
)
津々
(
しんしん
)
たり。
008
艶男
(
あでやか
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
009
『
橘
(
たちばな
)
の
花
(
はな
)
散
(
ち
)
る
里
(
さと
)
の
夕暮
(
ゆふぐれ
)
は
010
風
(
かぜ
)
も
匂
(
にほ
)
ひて
清
(
すが
)
しかりけり
011
橘
(
たちばな
)
の
香
(
かを
)
り
床
(
ゆか
)
しく
水
(
みづ
)
の
面
(
も
)
に
012
ただよひにけり
夏
(
なつ
)
の
初
(
はじ
)
めを
013
橘
(
たちばな
)
の
匂
(
にほ
)
へるかげをふむ
足
(
あし
)
に
014
かをりのこるか
舟
(
ふね
)
の
上
(
へ
)
清
(
すが
)
しき』
015
燕子花
(
かきつばた
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
016
『
香
(
か
)
に
匂
(
にほ
)
ふ
花橘
(
はなたちばな
)
をしるべにて
017
竜
(
たつ
)
の
島根
(
しまね
)
ゆ
吾
(
われ
)
は
来
(
き
)
にけり
018
竜宮
(
りうぐう
)
の
花橘
(
はなたちばな
)
にくらぶれば
019
香
(
かを
)
り
床
(
ゆか
)
しき
君
(
きみ
)
にもあるかな
020
わが
恋
(
こ
)
ふる
情
(
なさけ
)
の
君
(
きみ
)
のよそほひは
021
あから
橘
(
たちばな
)
匂
(
にほ
)
へる
如
(
ごと
)
し
022
五月闇
(
さつきやみ
)
あかして
匂
(
にほ
)
ふ
橘
(
たちばな
)
の
023
君
(
きみ
)
はわが
身
(
み
)
の
光
(
ひかり
)
なりけり
024
ただならぬ
花
(
はな
)
の
匂
(
にほ
)
ひにあこがれて
025
水面
(
みのも
)
に
夕
(
ゆふべ
)
を
橘
(
たちばな
)
のわれ
026
橘
(
たちばな
)
の
花
(
はな
)
は
床
(
ゆか
)
しもその
実
(
み
)
さへ
027
花
(
はな
)
さへ
一入
(
ひとしほ
)
めでたくあれば
028
橘
(
たちばな
)
の
枝
(
えだ
)
にふれにし
心地
(
ここち
)
して
029
君
(
きみ
)
がみ
袖
(
そで
)
にすがりぬるかな
030
水
(
みづ
)
清
(
きよ
)
き
大井
(
おほゐ
)
ケ
淵
(
ふち
)
の
川
(
かは
)
ぞひに
031
紫
(
むらさき
)
匂
(
にほ
)
ふかきつばたあはれ
032
朝夕
(
あさゆふ
)
の
香
(
かを
)
り
清
(
すが
)
しき
橘
(
たちばな
)
の
033
君
(
きみ
)
に
生命
(
いのち
)
を
任
(
まか
)
せけるかな
034
夜
(
よ
)
な
夜
(
よ
)
なを
君
(
きみ
)
が
香
(
かを
)
りにひたされて
035
花橘
(
はなたちばな
)
を
偲
(
しの
)
びぬるかな
036
わが
袖
(
そで
)
は
床
(
ゆか
)
しく
香
(
かを
)
れり
舟
(
ふね
)
の
上
(
へ
)
の
037
川
(
かは
)
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
にさらされながらも
038
夜
(
よ
)
な
夜
(
よ
)
なの
夢
(
ゆめ
)
の
枕
(
まくら
)
もかむばしや
039
花橘
(
はなたちばな
)
の
君
(
きみ
)
が
袖
(
そで
)
の
香
(
か
)
040
久方
(
ひさかた
)
の
雲間
(
くもま
)
の
星
(
ほし
)
も
降
(
くだ
)
り
来
(
き
)
て
041
橘
(
たちばな
)
の
上
(
へ
)
に
輝
(
かがや
)
き
給
(
たま
)
へる
042
わが
宿
(
やど
)
の
朝夕
(
あしたゆふべ
)
を
匂
(
にほ
)
ひたる
043
岩
(
いは
)
燕子花
(
かきつばた
)
と
伊添
(
いそ
)
ひゐるかも
044
燕子花
(
かきつばた
)
匂
(
にほ
)
ふ
川辺
(
かはべ
)
に
棹
(
さを
)
さして
045
思
(
おも
)
ふことなし
今日
(
けふ
)
の
遊
(
あそ
)
びは
046
花
(
はな
)
の
香
(
か
)
はうつらずあれと
神
(
かみ
)
かけて
047
二人
(
ふたり
)
が
幸
(
さち
)
を
祈
(
いの
)
りけるかな』
048
艶男
(
あでやか
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
049
『
大井川
(
おほゐがは
)
波
(
なみ
)
の
綾
(
あや
)
織
(
お
)
る
燕子花
(
かきつばた
)
の
050
君
(
きみ
)
と
楽
(
たの
)
しく
川遊
(
かはあそ
)
びすも
051
小波
(
さざなみ
)
の
色
(
いろ
)
も
紫
(
むらさき
)
匂
(
にほ
)
ふなる
052
君
(
きみ
)
は
床
(
ゆか
)
しく
竜宮
(
りうぐう
)
の
花
(
はな
)
かも
053
川水
(
かはみづ
)
に
影
(
かげ
)
をしたせる
橘
(
たちばな
)
の
054
花
(
はな
)
美
(
うるは
)
しき
汝
(
なれ
)
が
面
(
おも
)
かげ
055
袖
(
そで
)
にしむ
花橘
(
はなたちばな
)
の
香
(
かを
)
りすも
056
愛
(
めぐ
)
しき
君
(
きみ
)
と
舟
(
ふね
)
に
遊
(
あそ
)
べば
057
燕子花
(
かきつばた
)
匂
(
にほ
)
へる
妹
(
いも
)
が
手枕
(
たまくら
)
を
058
思
(
おも
)
へば
春
(
はる
)
は
久
(
ひさ
)
しかりけり
059
夕風
(
ゆふかぜ
)
に
契
(
ちぎ
)
る
二人
(
ふたり
)
の
真心
(
まごころ
)
を
060
月
(
つき
)
もゆるすかほほ
笑
(
ゑ
)
み
給
(
たま
)
へる
061
村雨
(
むらさめ
)
の
露
(
つゆ
)
にしをれてうなだるる
062
君
(
きみ
)
のよそほひ
愛
(
めぐ
)
しかりけり
063
うたた
寝
(
ね
)
の
枕
(
まくら
)
に
通
(
かよ
)
ふ
燕子花
(
かきつばた
)
の
064
夢
(
ゆめ
)
は
夜
(
よ
)
な
夜
(
よ
)
なあたらしきかも
065
橘
(
たちばな
)
の
下
(
した
)
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
のかむばしさも
066
汝
(
なれ
)
が
色香
(
いろか
)
に
如
(
し
)
かざりにけり
067
わが
庭
(
には
)
に
清
(
すが
)
しく
匂
(
にほ
)
ふ
燕子花
(
かきつばた
)
068
水
(
みづ
)
に
写
(
うつ
)
して
見
(
み
)
るはさやけし』
069
燕子花
(
かきつばた
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
070
『わが
君
(
きみ
)
の
情
(
なさけ
)
の
言葉
(
ことば
)
にほだされて
071
わがまなかひに
五月雨
(
さみだれ
)
の
降
(
ふ
)
る
072
真清水
(
ましみづ
)
を
深
(
ふか
)
く
湛
(
たた
)
へしこの
淵
(
ふち
)
に
073
思
(
おも
)
ふことなく
二人
(
ふたり
)
遊
(
あそ
)
ぶも
074
白萩
(
しらはぎ
)
は
水底
(
みそこ
)
に
清
(
きよ
)
く
咲
(
さ
)
きにつつ
075
二人
(
ふたり
)
が
影
(
かげ
)
を
眺
(
なが
)
めゐるかも
076
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
にゆられて
女郎花
(
をみなへし
)
077
花
(
はな
)
は
水底
(
みそこ
)
にうつろひゐるも
078
水上山
(
みなかみやま
)
斜面
(
なぞへ
)
に
匂
(
にほ
)
ふ
女郎花
(
をみなへし
)
の
079
やさしき
姿
(
すがた
)
うつれる
川水
(
かはみづ
)
080
宵々
(
よひよひ
)
を
君
(
きみ
)
に
許
(
ゆる
)
されこの
淵
(
ふち
)
に
081
遊
(
あそ
)
ぶわが
身
(
み
)
は
楽
(
たの
)
しかりけり
082
いとこやの
君
(
きみ
)
の
情
(
なさけ
)
はこの
淵
(
ふち
)
の
083
水底
(
みそこ
)
にまして
深
(
ふか
)
かりにけり
084
千重
(
ちへ
)
の
波
(
なみ
)
ふみて
渡
(
わた
)
りし
燕子花
(
かきつばた
)
の
085
わが
身
(
み
)
を
永
(
なが
)
く
愛
(
め
)
でさせ
給
(
たま
)
へ
086
竜神
(
たつがみ
)
の
島
(
しま
)
より
植
(
う
)
ゑし
燕子花
(
かきつばた
)
の
087
花
(
はな
)
は
常世
(
とこよ
)
に
捨
(
す
)
てさせ
給
(
たま
)
ふな』
088
艶男
(
あでやか
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
089
『
男
(
を
)
の
子
(
こ
)
吾
(
われ
)
花橘
(
はなたちばな
)
の
香
(
かを
)
りもて
090
幾千代
(
いくちよ
)
までも
君
(
きみ
)
を
守
(
まも
)
らむ
091
汀辺
(
みぎはべ
)
に
清
(
すが
)
しく
匂
(
にほ
)
ふ
燕子花
(
かきつばた
)
092
見
(
み
)
るもさやけき
舟
(
ふね
)
の
上
(
うへ
)
かな
093
水底
(
みなそこ
)
にうつらふ
花
(
はな
)
の
影
(
かげ
)
見
(
み
)
れば
094
わが
魂
(
たましひ
)
もうるほひにけり
095
水上
(
みなかみ
)
の
速瀬
(
はやせ
)
を
見
(
み
)
れば
藤ケ丘
(
ふぢがをか
)
の
096
あたりにあやしき
煙
(
けむり
)
立
(
た
)
つ
見
(
み
)
ゆ
097
何人
(
なんびと
)
の
住
(
す
)
めるか
知
(
し
)
らず
藤ケ丘
(
ふぢがをか
)
の
098
けむらふ
見
(
み
)
れば
人
(
ひと
)
のあるらし
099
近寄
(
ちかよ
)
りて
尋
(
たづ
)
ねみむかも
燕子花
(
かきつばた
)
100
汝
(
なれ
)
が
心
(
こころ
)
を
知
(
し
)
らまほしけれ』
101
燕子花
(
かきつばた
)
は
稍
(
やや
)
驚
(
おどろ
)
きの
色
(
いろ
)
をうかべて
歌
(
うた
)
ふ。
102
『
水上
(
みなかみ
)
は
瀬
(
せ
)
の
速
(
はや
)
ければ
危
(
あや
)
ふからむ
103
これの
淵瀬
(
ふちせ
)
にあそばせ
給
(
たま
)
へ
104
藤ケ丘
(
ふぢがをか
)
のけむらふ
見
(
み
)
つつ
何故
(
なにゆゑ
)
か
105
わが
魂
(
たましひ
)
は
戦
(
をのの
)
きやまぬも
106
竜神
(
たつがみ
)
の
棲
(
す
)
めるにやあらむ
朝夕
(
あさゆふ
)
に
107
藤
(
ふぢ
)
ケ
丘
(
をか
)
辺
(
べ
)
に
雲霧
(
くもきり
)
立
(
た
)
つも
108
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
恐
(
おそ
)
るることなき
身
(
み
)
ながらも
109
藤
(
ふぢ
)
ケ
丘
(
をか
)
辺
(
べ
)
はもの
憂
(
う
)
かりけり』
110
艶男
(
あでやか
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
111
『さもあれば
吾
(
われ
)
は
行
(
ゆ
)
かまじ
燕子花
(
かきつばた
)
112
いとへる
丘
(
をか
)
に
登
(
のぼ
)
ると
思
(
おも
)
はず
113
吾
(
われ
)
もまた
心
(
こころ
)
あやしく
思
(
おも
)
ひけり
114
朝
(
あした
)
夕
(
ゆふ
)
べに
立
(
た
)
つ
雲霧
(
くもきり
)
を
115
天津陽
(
あまつひ
)
は
傾
(
かたむ
)
きにけりいざさらば
116
花園
(
はなぞの
)
をぬひて
館
(
たち
)
にかへらむ』
117
斯
(
か
)
くて
二人
(
ふたり
)
は
汀辺
(
みぎはべ
)
に
舟
(
ふね
)
を
繋
(
つな
)
ぎおき、
118
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
く
丘
(
をか
)
を
右
(
みぎ
)
へ
左
(
ひだり
)
へたどりながら、
119
館
(
やかた
)
をさして
帰
(
かへ
)
りけり。
120
二人
(
ふたり
)
は
睦
(
むつま
)
じく
夕飯
(
ゆふはん
)
をすませ、
121
四方山
(
よもやま
)
の
話
(
はなし
)
にふける
折
(
をり
)
しも、
122
俄
(
にはか
)
に
陣痛
(
ぢんつう
)
激
(
はげ
)
しく
産気
(
さんけ
)
づきければかねて
設
(
まう
)
けし
産屋
(
うぶや
)
に、
123
真砂
(
まさご
)
、
124
白砂
(
しらさご
)
は、
125
送
(
おく
)
り
行
(
ゆ
)
きて
柴
(
しば
)
の
戸
(
と
)
を
堅
(
かた
)
く
閉
(
と
)
ぢ、
126
館
(
やかた
)
に
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
り、
127
山神彦
(
やまがみひこ
)
、
128
川神姫
(
かはかみひめ
)
の
御前
(
みまへ
)
に、
129
御子
(
みこ
)
生
(
うま
)
れませる
時
(
とき
)
の
迫
(
せま
)
りしを
伝
(
つた
)
へければ、
130
二人
(
ふたり
)
の
老神
(
らうしん
)
はいたく
喜
(
よろこ
)
び
給
(
たま
)
ひて、
131
直
(
ただ
)
ちに
神殿
(
しんでん
)
に
参詣
(
まゐまう
)
で、
132
祈
(
いのり
)
の
言葉
(
ことば
)
を
捧
(
ささ
)
げまつりぬ。
133
『
掛巻
(
かけまく
)
も
綾
(
あや
)
に
畏
(
かしこ
)
き
久方
(
ひさかた
)
の
天
(
あめ
)
にまします
主
(
ス
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
、
134
この
国内
(
くぬち
)
を
開
(
ひら
)
き
給
(
たま
)
ひし
大御祖
(
おほみおや
)
の
御前
(
みまへ
)
に
謹
(
つつし
)
み
敬
(
ゐやま
)
ひ
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
たてまつ
)
る。
135
あはれあはれわが
子
(
こ
)
艶男
(
あでやか
)
と、
136
先
(
さき
)
の
日
(
ひ
)
妹背
(
いもせ
)
の
契
(
ちぎり
)
を
結
(
むす
)
びたる
燕子花
(
かきつばた
)
はも、
137
日
(
ひ
)
足
(
た
)
らひ
月
(
つき
)
をみたして
御子
(
みこ
)
産
(
う
)
まむ
時
(
とき
)
の
迫
(
せま
)
りければ、
138
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
等
(
たち
)
の
深
(
ふか
)
き
広
(
ひろ
)
き
厚
(
あつ
)
き
大御恵
(
おほみめぐ
)
みに
依
(
よ
)
りて、
139
安
(
やす
)
く
穏
(
おだや
)
かに
美子
(
うましご
)
を
産
(
う
)
ませ
給
(
たま
)
へ。
140
生
(
うま
)
れし
御子
(
みこ
)
は
此
(
こ
)
の
国
(
くに
)
の
永久
(
とは
)
の
司
(
つかさ
)
として、
141
喪
(
も
)
無
(
な
)
く
事
(
こと
)
なく
永久
(
とこしへ
)
に
命
(
いのち
)
を
保
(
たも
)
ち、
142
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
の
安
(
やす
)
きを
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へ。
143
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
夫婦
(
めをと
)
は
既
(
すで
)
に
年老
(
としお
)
いて
唯一柱
(
ただひとはしら
)
艶男
(
あでやか
)
を
力
(
ちから
)
と
頼
(
たの
)
みゐたりしに、
144
幸
(
さいはひ
)
なるかも
竜
(
たつ
)
の
島根
(
しまね
)
より
迎
(
むか
)
へ
来
(
きた
)
りし
燕子花
(
かきつばた
)
姫
(
ひめ
)
の
御腹
(
みはら
)
満
(
み
)
ちて、
145
今日
(
けふ
)
目出度
(
めでた
)
き
日
(
ひ
)
とはなりにけり。
146
仰
(
あふ
)
ぎ
願
(
ねが
)
はくば
燕子花
(
かきつばた
)
姫
(
ひめ
)
の
産屋
(
うぶや
)
は
安
(
やす
)
く
平
(
たひ
)
らけく
清
(
きよ
)
くさやけく
貴
(
うづ
)
の
子
(
こ
)
を
産
(
う
)
み
了
(
おほ
)
せ
給
(
たま
)
へと、
147
大前
(
おほまへ
)
に
御幣帛
(
みてぐら
)
奉
(
たてまつ
)
り
山川
(
やまかは
)
海野
(
うみの
)
の
種々
(
くさぐさ
)
の
甘美物
(
うましもの
)
、
148
八足
(
やたり
)
の
机代
(
つくゑしろ
)
に
横山
(
よこやま
)
の
如
(
ごと
)
く
置
(
お
)
き
足
(
た
)
らはして
奉
(
たてまつ
)
るさまを、
149
平
(
たひ
)
らけく
安
(
やす
)
らけく
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
せと
申
(
まを
)
す』
150
と
敬々
(
うやうや
)
しく
祝詞
(
のりと
)
を
宣
(
の
)
り
終
(
を
)
へ、
151
静々
(
しづしづ
)
と
艶男
(
あでやか
)
が
居間
(
ゐま
)
に
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば、
152
艶男
(
あでやか
)
は
腕
(
うで
)
を
組
(
く
)
み、
153
黙然
(
もくねん
)
として
顔
(
かほ
)
青
(
あを
)
ざめゐたりけり。
154
山神彦
(
やまがみひこ
)
夫婦
(
ふうふ
)
はいぶかりながら、
155
『
我国
(
わがくに
)
の
司
(
つかさ
)
生
(
あ
)
れますよき
日
(
ひ
)
なるを
156
汝
(
なれ
)
は
何故
(
なにゆゑ
)
沈
(
しづ
)
み
居
(
を
)
るにや
157
水上山
(
みなかみやま
)
ひらき
初
(
そ
)
めてゆ
今日
(
けふ
)
の
如
(
ごと
)
158
目出度
(
めでた
)
きよき
日
(
ひ
)
はあらざらましを』
159
艶男
(
あでやか
)
は
漸
(
やうや
)
く
面
(
おも
)
をもたげ、
160
重々
(
おもおも
)
しき
口
(
くち
)
にてわづかに
歌
(
うた
)
ふ。
161
『
嬉
(
うれ
)
しさの
限
(
かぎ
)
りなれどもわが
妻
(
つま
)
の
162
産
(
う
)
みの
悩
(
なや
)
みをおもひて
沈
(
しづ
)
める
163
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
生命
(
いのち
)
の
峠
(
たうげ
)
ふみ
越
(
こ
)
えて
164
御子
(
みこ
)
を
産
(
う
)
ますと
思
(
おも
)
へば
苦
(
くる
)
しき
165
わが
為
(
ため
)
にならむと
思
(
おも
)
へば
燕子花
(
かきつばた
)
166
心
(
こころ
)
かなしくなりにけらしな
167
生
(
あ
)
れし
子
(
こ
)
は
健
(
すこや
)
かなれと
祈
(
いの
)
りつつ
168
他
(
ほか
)
に
一
(
ひと
)
つのわれなやみもてり
169
若
(
も
)
しや
若
(
も
)
し
竜
(
たつ
)
の
御子
(
みこ
)
をば
産
(
う
)
まむかと
170
思
(
おも
)
へば
苦
(
くる
)
しき
今宵
(
こよひ
)
なりけり』
171
川神姫
(
かはかみひめ
)
は
艶男
(
あでやか
)
の
心
(
こころ
)
を
慰
(
なぐさ
)
めむとして
歌
(
うた
)
ふ。
172
『
天地
(
あめつち
)
の
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みのふかければ
173
安
(
やす
)
く
生
(
うま
)
れむさかしき
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
174
村肝
(
むらきも
)
の
心
(
こころ
)
悩
(
なや
)
ますことなかれ
175
美
(
うつ
)
しき
御子
(
みこ
)
は
安
(
やす
)
く
生
(
うま
)
れむ
176
わが
家
(
いへ
)
の
宝
(
たから
)
の
御子
(
みこ
)
の
生
(
うま
)
れ
来
(
く
)
る
177
今日
(
けふ
)
の
目出度
(
めでた
)
き
日
(
ひ
)
がらを
祝
(
いは
)
へよ
178
燕子花
(
かきつばた
)
姫
(
ひめ
)
は
雄々
(
をを
)
しくふるまへば
179
今日
(
けふ
)
の
産屋
(
うぶや
)
はうら
安
(
やす
)
からむ』
180
かかる
折
(
をり
)
しも、
181
遠
(
とほ
)
く
看守
(
かんしゆ
)
の
役
(
やく
)
を
務
(
つと
)
めたる
真砂
(
まさご
)
は、
182
あわただしく
入
(
い
)
り
来
(
きた
)
り、
183
満面
(
まんめん
)
笑
(
ゑ
)
みを
湛
(
たた
)
へながら、
184
『
美
(
うるは
)
しき
玉
(
たま
)
の
御声
(
みこゑ
)
は
柴
(
しば
)
の
戸
(
と
)
の
185
中
(
なか
)
より
清
(
きよ
)
くひびき
来
(
きた
)
れり
186
わが
君
(
きみ
)
よ
喜
(
よろこ
)
び
給
(
たま
)
へ
貴御子
(
うづみこ
)
は
187
今
(
いま
)
産声
(
うぶごゑ
)
をあげさせ
給
(
たま
)
へり
188
戸
(
と
)
をあけて
入
(
い
)
らむと
思
(
も
)
へば
姫神
(
ひめがみ
)
は
189
いたくこばませ
給
(
たま
)
ひたりけり
190
天地
(
あめつち
)
の
開
(
ひら
)
けし
心地
(
ここち
)
ただよひて
191
勇
(
いさ
)
み
喜
(
よろこ
)
び
知
(
し
)
らせ
奉
(
まつ
)
るも』
192
山神彦
(
やまがみひこ
)
は
喜
(
よろこ
)
び
歌
(
うた
)
ふ。
193
『ありがたし
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みの
幸
(
さち
)
はひて
194
わが
孫
(
まご
)
安
(
やす
)
く
生
(
うま
)
れたりけり
195
今
(
いま
)
しばし
産屋
(
うぶや
)
の
御戸
(
みと
)
を
開
(
ひら
)
くまじ
196
産婦
(
うぶめ
)
は
姿
(
すがた
)
見
(
み
)
らるるをいとふ
197
七日
(
なぬか
)
七夜
(
ななよ
)
産屋
(
うぶや
)
に
近
(
ちか
)
づくことなかれ
198
未
(
ま
)
だ
血
(
ち
)
の
若
(
わか
)
き
産婦
(
うぶめ
)
なりせば
199
驚
(
おどろ
)
きて
生命
(
いのち
)
死
(
し
)
せむもはかられず
200
必
(
かなら
)
ず
産屋
(
うぶや
)
の
戸
(
と
)
はひらくまじ』
201
と
戒
(
いまし
)
めおきて
再
(
ふたた
)
び
神殿
(
しんでん
)
に
額
(
ぬかづ
)
き、
202
燕子花
(
かきつばた
)
の
安産
(
あんざん
)
せし
事
(
こと
)
を
感謝
(
かんしや
)
し、
203
川神姫
(
かはかみひめ
)
と
共
(
とも
)
に、
204
夜
(
よ
)
も
更
(
ふ
)
けたればとて
寝殿
(
しんでん
)
に
進
(
すす
)
み
入
(
い
)
る。
205
艶男
(
あでやか
)
は
余
(
あま
)
りの
嬉
(
うれ
)
しさに、
206
妻
(
つま
)
は
如何
(
いか
)
に、
207
わが
子
(
こ
)
は
如何
(
いか
)
にと、
208
たとへ
父
(
ちち
)
の
厳
(
きび
)
しき
戒
(
いまし
)
めなればとて、
209
最愛
(
さいあい
)
の
妻
(
つま
)
や
待
(
ま
)
ち
設
(
まう
)
けたる
御子
(
みこ
)
の
顔
(
かほ
)
を
見
(
み
)
ずして
止
(
や
)
むべきやと、
210
月
(
つき
)
照
(
て
)
る
庭
(
には
)
を
忍
(
しの
)
び
忍
(
しの
)
び、
211
産屋
(
うぶや
)
に
近寄
(
ちかよ
)
り
戸
(
と
)
の
外
(
そと
)
よりすかし
見
(
み
)
れば、
212
豈計
(
あにはか
)
らむや、
213
姿
(
すがた
)
優
(
やさ
)
しき
妻
(
つま
)
の
燕子花
(
かきつばた
)
は、
214
全身
(
ぜんしん
)
太刀膚
(
たちはだ
)
の
竜体
(
りうたい
)
となりて、
215
玉
(
たま
)
の
子
(
こ
)
を
抱
(
いだ
)
き
安々
(
やすやす
)
と
眠
(
ねむ
)
り
居
(
ゐ
)
るにぞ、
216
艶男
(
あでやか
)
は
一目
(
ひとめ
)
見
(
み
)
るより
胆
(
きも
)
をつぶし、
217
あつと
叫
(
さけ
)
びながら
逃
(
に
)
げ
行
(
ゆ
)
く
音
(
おと
)
に、
218
燕子花
(
かきつばた
)
は
目
(
め
)
をさまし、
219
わが
浅
(
あさ
)
ましき
此
(
この
)
姿
(
すがた
)
を
夫
(
をつと
)
の
君
(
きみ
)
に
見
(
み
)
られたるかと
恥
(
はぢ
)
らひの
余
(
あま
)
り、
220
戸
(
と
)
をおし
開
(
あ
)
けて
驀地
(
まつしぐら
)
に
大井
(
おほゐ
)
ケ
淵
(
ふち
)
の
底
(
そこ
)
深
(
ふか
)
く
飛
(
と
)
び
込
(
こ
)
みにける。
221
生
(
うま
)
れたる
子
(
こ
)
の
名
(
な
)
は
竜彦
(
たつひこ
)
と
名
(
な
)
づけたり。
222
(
昭和九・七・一九
旧六・八
於関東別院南風閣
内崎照代
謹録)
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