霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
王仁DB
|
設定
ホーム
霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第79巻(午の巻)
序文
総説
第1篇 竜の島根
第1章 湖中の怪
第2章 愛の追跡
第3章 離れ島
第4章 救ひの船
第5章 湖畔の遊び
第6章 再会
第2篇 竜宮風景
第7章 相聞(一)
第8章 相聞(二)
第9章 祝賀の宴(一)
第10章 祝賀の宴(二)
第11章 瀑下の乙女
第12章 樹下の夢
第13章 鰐の背
第14章 再生の歓び
第15章 宴遊会
第3篇 伊吹の山颪
第16章 共鳴の庭
第17章 還元竜神
第18章 言霊の幸
第19章 大井の淵
第20章 産の悩み
第21章 汀の歎き
第22章 天変地妖
第23章 二名の島
余白歌
×
設定
URL:
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
行間
ふつう
【標準】
少し広く
もっと広く
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
◆
ユーチューブ【三輪山】大神神社と大物主(後)アマテラスと三輪山の太陽祭祀!かつてこの地に天照大神が祀られていた!
◆
霊界物語
>
天祥地瑞(第73~81巻)
>
第79巻(午の巻)
> 第1篇 竜の島根 > 第3章 離れ島
<<< 愛の追跡
(B)
(N)
救ひの船 >>>
第三章
離
(
はな
)
れ
島
(
じま
)
〔一九八四〕
インフォメーション
著者:
巻:
篇:
よみ(新仮名遣い):
章:
よみ(新仮名遣い):
通し章番号:
口述日:
口述場所:
筆録者:
校正日:
校正場所:
初版発行日:
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
文字数:
OBC :
rm7903
愛善世界社版:
八幡書店版:
修補版:
校定版:
普及版:
初版:
ページ備考:
001
麗子
(
うららか
)
は
人面
(
にんめん
)
竜身
(
りうしん
)
の
湖中
(
こちう
)
の
怪物
(
くわいぶつ
)
にさらはれ、
002
黒雲
(
くろくも
)
の
中
(
なか
)
を
暫
(
しば
)
し
何処
(
いづこ
)
ともなく、
003
一瀉
(
いつしや
)
千
(
せん
)
里
(
り
)
的
(
てき
)
の
速力
(
そくりよく
)
にて
運
(
はこ
)
ばれつつ、
004
とある
紫壁
(
しへき
)
蒼瓦
(
さうぐわ
)
の
門前
(
もんぜん
)
におろされ、
005
ふと
辺
(
あた
)
りを
見
(
み
)
れば
湖水
(
こすい
)
すれすれに
浮
(
うか
)
べる
竜神
(
たつがみ
)
の
都
(
みやこ
)
の
表門前
(
おもてもんぜん
)
なりける。
006
数多
(
あまた
)
の
人面
(
にんめん
)
竜身
(
りうしん
)
の
竜神族
(
たつがみぞく
)
は、
007
「ウオーウオー」と
叫
(
さけ
)
びながら、
008
身体
(
からだ
)
に
藻
(
も
)
の
衣
(
ころも
)
を
纒
(
まと
)
ひ、
009
顔面
(
がんめん
)
のみを
出
(
だ
)
して
幾百千
(
いくひやくせん
)
ともなく、
010
門
(
もん
)
の
両側
(
りやうがは
)
に
端坐
(
たんざ
)
し
迎
(
むか
)
へ
居
(
ゐ
)
たり。
011
竜神
(
たつがみ
)
の
王
(
わう
)
は
声
(
こゑ
)
もさはやかに
歌
(
うた
)
ふ。
012
『あはれあはれ
013
百年
(
ももとせ
)
千年
(
ちとせ
)
相待
(
あひま
)
ちし
014
国津
(
くにつ
)
御祖
(
みおや
)
の
愛娘
(
まなむすめ
)
015
麗子姫
(
うららかひめ
)
を
今
(
いま
)
此処
(
ここ
)
に
016
迎
(
むか
)
へまつりぬ
今日
(
けふ
)
よりは
017
竜
(
たつ
)
の
都
(
みやこ
)
の
王
(
こきし
)
となりて
018
われ
等
(
ら
)
が
一族
(
いちぞく
)
悉
(
ことごと
)
に
019
人面
(
にんめん
)
竜身
(
りうしん
)
のこの
姿
(
すがた
)
を
020
人
(
ひと
)
の
姿
(
すがた
)
に
生
(
う
)
み
直
(
なほ
)
し
021
竜神族
(
たつがみやから
)
を
悉
(
ことごと
)
く
022
国津神
(
くにつかみ
)
等
(
ら
)
のみすがたに
023
よみがへらせて
天地
(
あめつち
)
の
024
恵
(
めぐみ
)
を
湖
(
うみ
)
の
中
(
なか
)
までも
025
照
(
て
)
らさせ
給
(
たま
)
へ
麗子
(
うららか
)
の
姫
(
ひめ
)
よ
026
ウオーウオー
027
あなさやけおけ
028
竜
(
たつ
)
の
都
(
みやこ
)
の
鉄門
(
かなど
)
は
今
(
いま
)
や
029
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
との
一時
(
ひととき
)
に
030
開
(
ひら
)
けし
如
(
ごと
)
くさやさやに
031
開
(
ひら
)
け
初
(
そ
)
めけりあな
尊
(
たふと
)
032
あなさやけおけ
033
あな
面白
(
おもしろ
)
の
出
(
い
)
でましよ』
034
と、
035
各自
(
おのもおのも
)
くさぐさの
音楽
(
おんがく
)
を
奏
(
かな
)
で、
036
歓迎
(
くわんげい
)
の
意
(
い
)
を
表
(
へう
)
し、
037
竜神族
(
たつがみぞく
)
は
一斉
(
いつせい
)
に
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り、
038
陸
(
くが
)
に
湖
(
うみ
)
に
出没
(
しゆつぼつ
)
して
踊
(
をど
)
り
狂
(
くる
)
ふその
声
(
こゑ
)
、
039
天地
(
てんち
)
も
崩
(
くづ
)
るるばかりに
思
(
おも
)
はれける。
040
麗子
(
うららか
)
はあまりの
変
(
かは
)
りたる
光景
(
くわうけい
)
に、
041
稍
(
やや
)
暫
(
しば
)
し
不審
(
ふしん
)
の
念
(
ねん
)
晴
(
は
)
れやらず、
042
艶男
(
あでやか
)
の
恋
(
こひ
)
しき
兄
(
せ
)
の
事
(
こと
)
は
忘
(
わす
)
れられず、
043
父母
(
ふぼ
)
の
安否
(
あんぴ
)
を
気遣
(
きづか
)
ひながら
黙然
(
もくねん
)
と
俯
(
うつむ
)
いて
居
(
ゐ
)
る。
044
竜神
(
たつがみ
)
の
王
(
わう
)
は
莞爾
(
くわんじ
)
として、
045
麗子
(
うららか
)
の
手
(
て
)
をそつと
握
(
にぎ
)
り、
046
『いぶかしくおぼしめすらむ
此
(
この
)
島
(
しま
)
は
047
竜神族
(
たつがみやから
)
の
棲
(
す
)
める
都
(
みやこ
)
よ
048
君
(
きみ
)
なくば
竜神族
(
たつがみやから
)
はいつまでも
049
このあさましき
姿
(
すがた
)
保
(
たも
)
たむ
050
頭
(
あたま
)
のみ
人
(
ひと
)
と
生
(
うま
)
れて
身体
(
からたま
)
は
051
このあさましき
竜
(
たつ
)
の
姿
(
すがた
)
よ』
052
ここに
麗子
(
うららか
)
は
最早
(
もはや
)
詮
(
せん
)
なしと
決心
(
けつしん
)
の
臍
(
ほぞ
)
をかため、
053
人面
(
にんめん
)
竜身
(
りうしん
)
のあはれなる
此
(
この
)
族
(
やから
)
と
嫁
(
とつ
)
ぎ、
054
人間
(
にんげん
)
の
子孫
(
しそん
)
を
生
(
う
)
み
了
(
おほ
)
せむものと、
055
雄々
(
をを
)
しくも
艶男
(
あでやか
)
に
対
(
たい
)
する
恋心
(
こひごころ
)
を
断
(
た
)
ち
切
(
き
)
らむとしたが、
056
どうやら
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
に
一片
(
いつぺん
)
の
名残
(
なごり
)
が
残
(
のこ
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
057
『
思
(
おも
)
ひきや
艶男
(
あでやか
)
の
君
(
きみ
)
にあらずして
058
竜
(
たつ
)
の
都
(
みやこ
)
の
君
(
きみ
)
なりしはや
059
かくならば
何
(
なに
)
を
嘆
(
なげ
)
かむ
今日
(
けふ
)
よりは
060
竜
(
たつ
)
の
都
(
みやこ
)
の
君
(
きみ
)
に
仕
(
つか
)
へむ
061
垂乳根
(
たらちね
)
の
父
(
ちち
)
と
母
(
はは
)
とはさぞやさぞ
062
わがなきあとを
嘆
(
なげ
)
かせ
給
(
たま
)
はむ
063
わが
思
(
おも
)
ふ
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
の
生命
(
いのち
)
なる
064
君
(
きみ
)
もさぞかし
嘆
(
なげ
)
かせ
給
(
たま
)
はむ
065
さりながら
竜神族
(
たつがみやから
)
のもろもろを
066
助
(
たす
)
くる
神業
(
わざ
)
と
思
(
おも
)
ひて
慰
(
なぐさ
)
む
067
水
(
みづ
)
の
中
(
なか
)
にかかる
都
(
みやこ
)
のある
事
(
こと
)
を
068
悟
(
さと
)
らざりしよ
今
(
いま
)
の
今
(
いま
)
まで
069
夢
(
ゆめ
)
なれば
早
(
はや
)
く
醒
(
さ
)
めかしわれは
今
(
いま
)
070
見
(
み
)
しらぬ
国土
(
くに
)
に
誘
(
いざな
)
はれ
来
(
き
)
つ
071
千万
(
ちよろづ
)
の
竜神族
(
たつがみやから
)
に
迎
(
むか
)
へられ
072
夢路
(
ゆめぢ
)
を
辿
(
たど
)
る
心地
(
ここち
)
するかも
073
竜神
(
たつがみ
)
の
王
(
こきし
)
よもろもろ
族
(
やから
)
たち
074
われは
今日
(
けふ
)
より
国土
(
くに
)
の
君
(
きみ
)
ぞや
075
親
(
おや
)
を
捨
(
す
)
て
恋
(
こひ
)
を
捨
(
す
)
てたるわれにして
076
如何
(
いか
)
でひるまむ
此
(
この
)
島国
(
しまぐに
)
に
077
わが
言葉
(
ことば
)
諾
(
うべな
)
ふ
力
(
ちから
)
なかりせば
078
われは
黄泉
(
よみぢ
)
に
旅
(
たび
)
だちなさむ
079
賤
(
いや
)
しけれど
国
(
くに
)
の
御祖
(
みおや
)
の
御子
(
みこ
)
なるぞ
080
汝
(
なれ
)
竜神
(
たつがみ
)
を
如何
(
いか
)
で
恐
(
おそ
)
れむ』
081
竜神
(
たつがみ
)
の
王
(
わう
)
は、
082
麗子
(
うららか
)
の
直立
(
ちよくりつ
)
せる
前
(
まへ
)
に
跪
(
ひざまづ
)
きて、
083
『
有難
(
ありがた
)
しうららの
君
(
きみ
)
の
御言明
(
みことのり
)
084
幾代
(
いくよ
)
経
(
ふ
)
るとも
違
(
たが
)
はざるべし
085
あさましき
姿
(
すがた
)
を
持
(
も
)
てる
竜神
(
たつがみ
)
の
086
救
(
すく
)
ひの
神
(
かみ
)
は
天降
(
あも
)
りましけり
087
百年
(
ももとせ
)
の
願
(
ねがひ
)
叶
(
かな
)
ひてわれは
今
(
いま
)
088
救
(
すく
)
ひの
神
(
かみ
)
にあひにけるかも
089
今
(
いま
)
までは
湖
(
うみ
)
の
悪魔
(
あくま
)
と
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
に
090
貶
(
さげ
)
すまれつつ
禍
(
わざはひ
)
なしけり
091
今日
(
けふ
)
よりは
本津心
(
もとつこころ
)
に
改
(
あらた
)
めて
092
天地
(
てんち
)
の
神業
(
みわざ
)
に
仕
(
つか
)
へまつらむ
093
伊吹山
(
いぶきやま
)
に
続
(
つづ
)
く
竜宮島
(
りうぐうしま
)
ケ
根
(
ね
)
は
094
われらが
永久
(
とは
)
の
住処
(
すみか
)
なるぞや
095
汝
(
な
)
が
君
(
きみ
)
は
今日
(
けふ
)
より
竜宮
(
りうぐう
)
の
弟姫
(
おとひめ
)
と
096
あらはれましてわれらを
守
(
まも
)
らせ
097
竜宮
(
りうぐう
)
の
弟姫
(
おとひめ
)
これにある
限
(
かぎ
)
り
098
此
(
こ
)
の
島ケ根
(
しまがね
)
は
安
(
やす
)
けかるべし』
099
麗子
(
うららか
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
100
『
大空
(
おほぞら
)
は
高
(
たか
)
く
涯
(
はて
)
なし
湖底
(
うなぞこ
)
は
101
深
(
ふか
)
く
広
(
ひろ
)
しも
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
に
102
もろもろの
魚族
(
うろくづ
)
残
(
のこ
)
らずわが
徳
(
とく
)
に
103
まつろひ
来
(
きた
)
れ
安
(
やす
)
く
守
(
まも
)
らむ
104
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
の
御子
(
みこ
)
と
生
(
うま
)
れて
此
(
この
)
島
(
しま
)
の
105
君
(
きみ
)
となりしは
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
か
106
此
(
この
)
島
(
しま
)
に
見
(
み
)
る
月光
(
つきかげ
)
も
水上山
(
みなかみやま
)
に
107
見
(
み
)
るも
等
(
ひと
)
しき
光
(
ひかり
)
ならずや
108
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
隈
(
くま
)
なく
照
(
て
)
らせ
竜宮
(
りうぐう
)
の
109
島根
(
しまね
)
の
君
(
きみ
)
はここにありけり
110
夜
(
よる
)
されば
御空
(
みそら
)
に
月
(
つき
)
は
輝
(
かがや
)
きて
111
此
(
こ
)
の
島ケ根
(
しまがね
)
を
安
(
やす
)
く
照
(
て
)
らさむ
112
朝
(
あさ
)
されば
天津
(
あまつ
)
日光
(
ひかげ
)
は
煌々
(
くわうくわう
)
と
113
湖
(
うみ
)
の
底
(
そこ
)
ひも
明
(
あか
)
し
給
(
たま
)
はれ
114
月
(
つき
)
も
冴
(
さ
)
えよ
星
(
ほし
)
も
瞬
(
またた
)
け
湖底
(
うなぞこ
)
の
115
真砂
(
まさご
)
も
照
(
て
)
れよ
魚族
(
うろくづ
)
も
生
(
い
)
きよ
116
みぐるしき
竜神族
(
たつがみやから
)
の
身体
(
からたま
)
を
117
百年
(
ももとせ
)
の
後
(
のち
)
に
人
(
ひと
)
となさばや
118
われは
今
(
いま
)
竜神
(
たつがみ
)
の
君
(
きみ
)
と
嫁
(
とつ
)
ぎつつ
119
全
(
まつた
)
き
御子
(
みこ
)
を
生
(
う
)
まむと
思
(
おも
)
ふ
120
此
(
この
)
島
(
しま
)
にわれ
天降
(
あも
)
りてゆ
木
(
き
)
も
草
(
くさ
)
も
121
俄
(
にはか
)
に
光
(
ひかり
)
増
(
ま
)
しにけらしな』
122
かかる
所
(
ところ
)
へ、
123
遥
(
はる
)
か
向
(
むか
)
ふの
方
(
はう
)
より
竜神
(
たつがみ
)
たちは、
124
金
(
きん
)
、
125
銀
(
ぎん
)
、
126
瑪瑙
(
めなう
)
、
127
瑠璃
(
るり
)
、
128
硨磲
(
しやこ
)
、
129
珊瑚
(
さんご
)
、
130
水晶
(
すゐしやう
)
等
(
とう
)
にて
飾
(
かざ
)
りたてたる
神輿
(
みこし
)
を
担
(
かつ
)
ぎ
来
(
きた
)
り、
131
弟姫
(
おとひめ
)
の
立
(
た
)
たせる
前
(
まへ
)
にどつかとおろし
平伏
(
へいふく
)
する。
132
竜神
(
たつがみ
)
の
王
(
わう
)
は
此
(
この
)
輿
(
こし
)
を
指
(
ゆびさ
)
し
弟姫
(
おとひめ
)
に
向
(
むか
)
ひ、
133
『いざ
御
(
お
)
駕籠
(
かご
)
召
(
め
)
しませ
百年
(
ももとせ
)
千年
(
ちとせ
)
経
(
へ
)
て
134
つくりし
輿
(
こし
)
よ
君
(
きみ
)
のみために
135
一度
(
ひとたび
)
も
用
(
もち
)
ひし
事
(
こと
)
のなき
神輿
(
みこし
)
136
君
(
きみ
)
に
捧
(
ささ
)
げむわれの
真心
(
まごころ
)
137
百年
(
ももとせ
)
も
千年
(
ちとせ
)
も
心
(
こころ
)
用
(
もち
)
ひつつ
138
所有
(
あらゆる
)
宝
(
たから
)
につくりし
輿
(
こし
)
はや
139
此
(
この
)
輿
(
こし
)
は
君
(
きみ
)
ならずして
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
に
140
召
(
め
)
すべき
神
(
かみ
)
はあらじと
思
(
おも
)
ふ』
141
麗子
(
うららか
)
は
意外
(
いぐわい
)
の
意外
(
いぐわい
)
に、
142
驚異
(
きやうい
)
の
眼
(
まなこ
)
をみはりながら、
143
『
思
(
おも
)
ひきやかかる
島根
(
しまね
)
にかくの
如
(
ごと
)
144
うるはしき
宝
(
たから
)
の
輿
(
こし
)
のありとは
145
竜神
(
たつがみ
)
の
心
(
こころ
)
をこめし
輿
(
こし
)
なれば
146
われもいなまじ
乗
(
の
)
りてや
進
(
すす
)
まむ』
147
竜神
(
たつがみ
)
の
王
(
わう
)
は
大
(
おほ
)
いに
喜
(
よろこ
)
び
歌
(
うた
)
ふ。
148
『
有難
(
ありがた
)
し
弟姫神
(
おとひめがみ
)
の
御言明
(
みことのり
)
149
聞
(
き
)
くは
吾身
(
わがみ
)
の
生命
(
いのち
)
なりけり
150
生命
(
いのち
)
にもかへて
作
(
つく
)
りし
此
(
この
)
神輿
(
みこし
)
151
早
(
はや
)
く
召
(
め
)
しませ
弟姫
(
おとひめ
)
の
神
(
かみ
)
152
百神
(
ももがみ
)
もさぞ
喜
(
よろこ
)
ばむ
百千年
(
ももちとせ
)
の
153
心
(
こころ
)
づくしも
今
(
いま
)
報
(
むく
)
はれて』
154
ここに
麗子姫
(
うららかひめ
)
は、
155
夢
(
ゆめ
)
に
夢見
(
ゆめみ
)
る
心地
(
ここち
)
して、
156
神輿
(
みこし
)
の
鉄門
(
かなど
)
を
開
(
ひら
)
き、
157
さつと
立
(
た
)
ち
入
(
い
)
り、
158
直立
(
ちよくりつ
)
不動
(
ふどう
)
の
姿勢
(
しせい
)
をとれども、
159
さりとて
頭
(
かしら
)
の
天井
(
てんじやう
)
につかふる
憂
(
うれ
)
ひもなく、
160
最
(
もつと
)
も
高
(
たか
)
く
広
(
ひろ
)
き
神輿
(
みこし
)
なりければ、
161
長柄
(
ながえ
)
の
棒
(
ぼう
)
を
担
(
かつ
)
ぐ
竜神族
(
たつがみぞく
)
は、
162
幾百
(
いくひやく
)
人
(
にん
)
とも
数
(
かぞ
)
へ
切
(
き
)
れぬ
多人数
(
たにんずう
)
なりける。
163
竜神
(
たつがみ
)
の
王
(
わう
)
は
神輿
(
みこし
)
の
前
(
まへ
)
に
立
(
た
)
ち、
164
幣帛
(
にぎて
)
を
振
(
ふ
)
りながら
先頭
(
せんとう
)
をなし、
165
遥
(
はる
)
か
彼方
(
かなた
)
の
御殿
(
ごてん
)
をさして
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く。
166
竜神
(
たつがみ
)
等
(
たち
)
は、
167
「ウオーウオー」と
一斉
(
いつせい
)
に
声
(
こゑ
)
を
揃
(
そろ
)
へ、
168
天地
(
てんち
)
を
揺
(
ゆる
)
がさむばかりの
勢
(
いきほひ
)
にて、
169
粛々
(
しゆくしゆく
)
と
行列
(
ぎやうれつ
)
正
(
ただ
)
しく
前進
(
ぜんしん
)
する。
170
行
(
ゆ
)
くこと
約
(
やく
)
二十町
(
にじつちやう
)
ばかり、
171
ここに
七宝
(
しつぽう
)
を
以
(
もつ
)
て
飾
(
かざ
)
られたる
大楼門
(
だいろうもん
)
が
巍然
(
ぎぜん
)
として
建
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
172
白衣
(
びやくえ
)
をつけし
竜神
(
たつがみ
)
たちは、
173
左右
(
さいう
)
に
鉄門
(
かなど
)
をぱつと
開
(
ひら
)
いた。
174
神輿
(
みこし
)
は
粛々
(
しゆくしゆく
)
として
門内
(
もんない
)
に
潜
(
くぐ
)
り
入
(
い
)
る。
175
迦陵
(
かりよう
)
頻伽
(
びんが
)
の
声
(
こゑ
)
、
176
彼方
(
かなた
)
此方
(
こなた
)
の
木々
(
きぎ
)
の
梢
(
こずゑ
)
ゆ
伝
(
つた
)
はり
来
(
きた
)
り、
177
その
荘厳
(
さうごん
)
さ
言語
(
げんご
)
のつくすべきにあらず、
178
神輿
(
みこし
)
は
大竜殿
(
だいりうでん
)
の
玄関
(
げんくわん
)
に
恭
(
うやうや
)
しくおろされた。
179
竜神
(
たつがみ
)
の
王
(
わう
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
180
『これこそはわが
住
(
す
)
む
館
(
たち
)
よとこたちよ
181
いざ
進
(
すす
)
みませ
奥
(
おく
)
の
殿
(
との
)
まで
182
百年
(
ももとせ
)
の
匠
(
たくみ
)
になりし
大殿
(
おほとの
)
は
183
汝
(
なれ
)
が
出
(
い
)
でまし
待
(
ま
)
ちて
居
(
ゐ
)
たるも
184
漸
(
やうや
)
くに
建
(
た
)
ち
上
(
あが
)
りたる
大殿
(
おほとの
)
よ
185
先
(
ま
)
づ
汝
(
な
)
が
命
(
みこと
)
住
(
す
)
みて
治
(
をさ
)
めよ』
186
麗子
(
うららか
)
は
神輿
(
みこし
)
の
戸
(
と
)
を
開
(
ひら
)
き、
187
清楚
(
せいそ
)
たる
姿
(
すがた
)
にて、
188
悠々
(
いういう
)
清庭
(
すがには
)
に
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
で、
189
竜神
(
たつがみ
)
の
王
(
わう
)
のしりへについて
奥殿
(
おくでん
)
深
(
ふか
)
く
進
(
すす
)
み
入
(
い
)
る。
190
これより
麗子
(
うららか
)
は、
191
竜宮
(
りうぐう
)
の
弟姫
(
おとひめ
)
と
称
(
たた
)
へられ、
192
竜神
(
たつがみ
)
の
王
(
わう
)
に
大竜身彦
(
おほたつみひこ
)
の
命
(
みこと
)
と
名
(
な
)
を
与
(
あた
)
へ、
193
此
(
この
)
島
(
しま
)
の
司
(
つかさ
)
として
輝
(
かがや
)
き
渡
(
わた
)
る
事
(
こと
)
となりける。
194
麗子
(
うららか
)
は
思
(
おも
)
はず
知
(
し
)
らず
竜神
(
たつがみ
)
に
195
招
(
まね
)
かれ
島
(
しま
)
の
司
(
つかさ
)
となりける
196
此
(
この
)
島
(
しま
)
に
跡
(
あと
)
をたれつつ
竜宮
(
りうぐう
)
の
197
弟姫神
(
おとひめがみ
)
と
仰
(
あふ
)
がれにける
198
此
(
この
)
神
(
かみ
)
のいさをしなくば
海中
(
わだなか
)
の
199
魚族
(
うろくづ
)
永久
(
とは
)
に
栄
(
さか
)
えざるべし。
200
(
昭和九・七・一六
旧六・五
於関東別院南風閣
白石恵子
謹録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 愛の追跡
(B)
(N)
救ひの船 >>>
霊界物語
>
天祥地瑞(第73~81巻)
>
第79巻(午の巻)
> 第1篇 竜の島根 > 第3章 離れ島
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第3章 離れ島|第79巻|天祥地瑞|霊界物語|/rm7903】
合言葉「みろく」を入力して下さい→