霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
如意宝珠(第13~24巻)
第15巻(寅の巻)
序
凡例
総説歌
第1篇 正邪奮戦
第1章 破羅門
第2章 途上の変
第3章 十六花
第4章 神の栄光
第5章 五天狗
第6章 北山川
第7章 釣瓶攻
第8章 ウラナイ教
第9章 薯蕷汁
第10章 神楽舞
第2篇 古事記言霊解
第11章 大蛇退治の段
第3篇 神山霊水
第12章 一人旅
第13章 神女出現
第14章 奇の岩窟
第15章 山の神
第16章 水上の影
第17章 窟の酒宴
第18章 婆々勇
第4篇 神行霊歩
第19章 第一天国
第20章 五十世紀
第21章 帰顕
第22章 和と戦
第23章 八日の月
跋文
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい|
サブスク
のお知らせ
霊界物語
>
如意宝珠(第13~24巻)
>
第15巻(寅の巻)
> 第1篇 正邪奮戦 > 第4章 神の栄光
<<< 十六花
(B)
(N)
五天狗 >>>
第四章
神
(
かみ
)
の
栄光
(
えいくわう
)
〔五七一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第15巻 如意宝珠 寅の巻
篇:
第1篇 正邪奮戦
よみ(新仮名遣い):
せいじゃふんせん
章:
第4章 神の栄光
よみ(新仮名遣い):
かみのえいこう
通し章番号:
571
口述日:
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年12月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
太玉命は毒酒に倒れた婆羅門教の将卒たちを憐れみ、解毒回復の祈願によって救った。婆羅門の将卒たちは感謝の涙を流し、歌を歌い踊りを踊って宣伝使たちを歓迎した。
愛子姫、太玉命は宣伝歌を歌って大神への祈願と感謝を表した。
顕恩郷はここに三五教の教えを取り戻し、メソポタミヤは再び回復した。メソポタミヤを追われた婆羅門教の邪神たちは、ペルシャから印度に渡って教線を拡大し始めた。
六人の宣伝使と、神素盞嗚尊の娘たち、侍女たちはそれぞれ四方に散って宣伝を行うこととなった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2023-01-09 03:41:17
OBC :
rm1504
愛善世界社版:
45頁
八幡書店版:
第3輯 297頁
修補版:
校定版:
44頁
普及版:
21頁
初版:
ページ備考:
001
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
夫妻
(
ふさい
)
は、
002
美酒
(
びしゆ
)
に
強
(
したた
)
か
酔
(
よ
)
ひ
潰
(
つぶ
)
れ、
003
苦悶
(
くもん
)
の
体
(
てい
)
にて
堀
(
ほり
)
に
飛
(
と
)
び
込
(
こ
)
み、
004
八頭
(
やつがしら
)
八尾
(
やつを
)
の
大蛇
(
だいじや
)
の
正体
(
しやうたい
)
を
現
(
あら
)
はし、
005
風雲
(
ふううん
)
を
捲
(
ま
)
き
起
(
おこ
)
し
雲
(
くも
)
に
乗
(
の
)
つてフサの
国
(
くに
)
の
天空
(
てんくう
)
を
指
(
さ
)
して
姿
(
すがた
)
を
隠
(
かく
)
した。
006
後
(
あと
)
に
残
(
のこ
)
りし
勇将
(
ゆうしやう
)
猛卒
(
まうそつ
)
は、
007
知
(
し
)
らず
識
(
し
)
らず
毒酒
(
どくしゆ
)
に
酔
(
よ
)
ひ
瀕死
(
ひんし
)
の
状態
(
じやうたい
)
に
陥
(
おちい
)
り、
008
呻吟
(
しんぎん
)
苦悶
(
くもん
)
の
声
(
こゑ
)
目
(
め
)
も
当
(
あ
)
てられぬ
惨状
(
さんじやう
)
なりければ、
009
太玉
(
ふとたまの
)
命
(
みこと
)
は
之
(
これ
)
を
憐
(
あはれ
)
み、
010
直
(
ただち
)
に
天
(
てん
)
に
向
(
むか
)
つて
解毒
(
げどく
)
恢復
(
くわいふく
)
の
祈願
(
きぐわん
)
を
籠
(
こ
)
め、
011
懐中
(
くわいちう
)
より
太玉串
(
ふとたまぐし
)
を
取出
(
とりだ
)
して、
012
左右左
(
さいうさ
)
に
打
(
う
)
ち
振
(
ふ
)
れば、
013
不思議
(
ふしぎ
)
や
神徳
(
しんとく
)
忽
(
たちま
)
ち
現
(
あら
)
はれ、
014
残
(
のこ
)
らず
元気
(
げんき
)
恢復
(
くわいふく
)
して
命
(
みこと
)
を
始
(
はじ
)
め
七
(
しち
)
人
(
にん
)
の
前
(
まへ
)
に
集
(
あつ
)
まり
来
(
きた
)
り、
015
感謝
(
かんしや
)
の
涙
(
なみだ
)
に
咽
(
むせ
)
びながら、
016
助命
(
じよめい
)
の
大恩
(
たいおん
)
に、
017
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
より
悔改
(
くいあらた
)
め、
018
合掌
(
がつしやう
)
恭敬
(
きようけい
)
到
(
いた
)
らざるなく、
019
欣喜
(
きんき
)
雀躍
(
じやくやく
)
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
ち
足
(
あし
)
をあげ、
020
面白
(
おもしろ
)
き
歌
(
うた
)
を
謡
(
うた
)
ひ、
021
躍
(
をど
)
り
狂
(
くる
)
うて、
022
宣伝使
(
せんでんし
)
の
一行
(
いつかう
)
を
犒
(
ねぎら
)
ひける。
023
愛子姫
(
あいこひめ
)
は
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り、
024
感謝
(
かんしや
)
の
歌
(
うた
)
を
謡
(
うた
)
ふ。
025
愛子姫
『
恵
(
めぐみ
)
も
深
(
ふか
)
き
顕恩
(
けんおん
)
の
026
里
(
さと
)
に
現
(
あ
)
れます
珍
(
うづ
)
の
御子
(
みこ
)
027
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
028
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
太玉
(
ふとたま
)
の
029
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
現
(
あら
)
はれて
030
元
(
もと
)
の
神代
(
かみよ
)
に
造
(
つく
)
らむと
031
岩
(
いは
)
より
固
(
かた
)
き
誠心
(
まごころ
)
の
032
御稜威
(
みいづ
)
は
開
(
ひら
)
く
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
033
音
(
おと
)
に
名高
(
なだか
)
き
麻柱
(
あななひ
)
の
034
教
(
をしへ
)
の
花
(
はな
)
は
万代
(
よろづよ
)
の
035
亀
(
かめ
)
の
齢
(
よはひ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
036
栄
(
さか
)
え
栄
(
さか
)
えて
春
(
はる
)
駒
(
こま
)
の
037
勇
(
いさ
)
むが
如
(
ごと
)
き
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
038
教
(
をしへ
)
の
花
(
はな
)
も
鷹
(
たか
)
彦
(
ひこ
)
の
039
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
愛子
(
あいこ
)
姫
(
ひめ
)
040
千代
(
ちよ
)
に
栄
(
さか
)
えよ
幾代
(
いくよ
)
姫
(
ひめ
)
041
心
(
こころ
)
いそいそ
五十子
(
いそこ
)
姫
(
ひめ
)
042
香
(
かほ
)
り
床
(
ゆか
)
しき
梅子
(
うめこ
)
姫
(
ひめ
)
043
闇夜
(
やみよ
)
を
照
(
てら
)
す
英子
(
ひでこ
)
姫
(
ひめ
)
044
救
(
すく
)
ひの
道
(
みち
)
を
菊子
(
きくこ
)
姫
(
ひめ
)
045
民
(
たみ
)
を
治
(
をさ
)
むる
君子
(
きみこ
)
姫
(
ひめ
)
046
ミロクの
御代
(
みよ
)
の
末子
(
すゑこ
)
姫
(
ひめ
)
047
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
も
浅
(
あさ
)
からぬ
048
心
(
こころ
)
涼
(
すず
)
しき
浅子
(
あさこ
)
姫
(
ひめ
)
049
岩
(
いは
)
より
固
(
かた
)
き
岩子
(
いはこ
)
姫
(
ひめ
)
050
救
(
すく
)
ひの
神
(
かみ
)
は
今子
(
いまこ
)
姫
(
ひめ
)
051
教
(
をし
)
へ
尊
(
たふと
)
き
宇豆
(
うづ
)
姫
(
ひめ
)
の
052
栄
(
さか
)
え
嬉
(
うれ
)
しき
悦子
(
よしこ
)
姫
(
ひめ
)
053
彼方
(
あなた
)
に
渡
(
わた
)
す
岸子
(
きしこ
)
姫
(
ひめ
)
054
心
(
こころ
)
の
色
(
いろ
)
も
清子
(
きよこ
)
姫
(
ひめ
)
055
百
(
もも
)
の
罪咎
(
つみとが
)
捨子
(
すてこ
)
姫
(
ひめ
)
056
十
(
とう
)
まり
六
(
むつ
)
の
瑞霊
(
みづみたま
)
057
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのを
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
058
勅
(
みこと
)
畏
(
かしこ
)
み
顕恩
(
けんおん
)
の
059
園
(
その
)
に
巣
(
す
)
くへる
曲津見
(
まがつみ
)
を
060
言向
(
ことむ
)
け
和
(
や
)
はし
神国
(
かみくに
)
を
061
常磐
(
ときは
)
堅磐
(
かきは
)
に
立
(
た
)
てむとて
062
心
(
こころ
)
を
尽
(
つく
)
し
身
(
み
)
を
尽
(
つく
)
し
063
晨
(
あした
)
夕
(
ゆふべ
)
と
送
(
おく
)
るうち
064
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
隈
(
くま
)
もなく
065
輝
(
かがや
)
き
渡
(
わた
)
り
今
(
いま
)
此処
(
ここ
)
に
066
救
(
すく
)
ひの
道
(
みち
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
067
太玉
(
ふとたま
)
命
(
のみこと
)
の
現
(
あ
)
れまして
068
メソポタミヤの
秀妻国
(
ほづまぐに
)
069
いと
平
(
たひら
)
けく
安
(
やす
)
らけく
070
知
(
し
)
ろし
召
(
め
)
す
世
(
よ
)
は
来
(
きた
)
りけり
071
あな
有難
(
ありがた
)
や
尊
(
たふと
)
やな
072
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
073
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
074
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
む
事
(
こと
)
あるも
075
顕恩郷
(
けんおんきやう
)
は
永久
(
とこしへ
)
に
076
南天王
(
なんてんわう
)
の
古
(
いにしへ
)
に
077
返
(
かへ
)
りて
御代
(
みよ
)
は
末永
(
すえなが
)
く
078
花
(
はな
)
も
開
(
ひら
)
けよ
実
(
み
)
も
結
(
むす
)
べ
079
稲
(
いね
)
麦
(
むぎ
)
豆
(
まめ
)
粟
(
あは
)
黍
(
きび
)
稗
(
ひえ
)
も
080
豊
(
ゆたか
)
に
穣
(
みの
)
れ
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
081
羊
(
ひつじ
)
も
山羊
(
やぎ
)
も
牛馬
(
うしうま
)
も
082
浜
(
はま
)
の
真砂
(
まさご
)
の
数多
(
かずおほ
)
く
083
殖
(
ふ
)
えよ
栄
(
さか
)
えよ
永久
(
とこしへ
)
に
084
常磐
(
ときは
)
の
松
(
まつ
)
のいつまでも
085
色
(
いろ
)
は
褪
(
あ
)
せざれ
変
(
かは
)
らざれ
086
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
087
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立
(
た
)
て
分
(
わ
)
ける
088
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
089
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
090
直霊
(
なほひ
)
の
御魂
(
みたま
)
現
(
あら
)
はれて
091
顕恩郷
(
けんおんきやう
)
に
塞
(
ふさ
)
がれる
092
怪
(
あや
)
しき
雲
(
くも
)
を
吹
(
ふ
)
き
払
(
はら
)
ひ
093
月日
(
つきひ
)
は
空
(
そら
)
に
澄
(
す
)
み
渡
(
わた
)
り
094
夜毎
(
よごと
)
閃
(
きらめ
)
く
星
(
ほし
)
の
影
(
かげ
)
095
常磐
(
ときは
)
堅磐
(
かきは
)
に
健
(
さき
)
くあれ
096
あゝ
惟神
(
かむながら
)
惟神
(
かむながら
)
097
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
在
(
ま
)
しませよ
098
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
幸倍
(
さちはひ
)
て
099
ためしも
夏
(
なつ
)
の
木草
(
きくさ
)
まで
100
色
(
いろ
)
麗
(
うるは
)
しく
賑
(
にぎは
)
しく
101
栄
(
さか
)
ゆる
御代
(
みよ
)
に
愛子
(
あいこ
)
姫
(
ひめ
)
102
幾代
(
いくよ
)
変
(
かは
)
らぬ
五十鈴
(
いそすず
)
の
103
川
(
かは
)
の
流
(
なが
)
れは
永久
(
とこしへ
)
に
104
濁
(
にご
)
らであれよ
五十子
(
いそこ
)
姫
(
ひめ
)
105
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
106
開
(
ひら
)
き
匂
(
にほ
)
へる
梅子
(
うめこ
)
姫
(
ひめ
)
107
栄
(
さか
)
え
久
(
ひさ
)
しき
英子
(
ひでこ
)
姫
(
ひめ
)
108
十六弁
(
じふろくべん
)
の
花
(
はな
)
匂
(
にほ
)
ふ
109
菊子
(
きくこ
)
の
姫
(
ひめ
)
や
君子
(
きみこ
)
姫
(
ひめ
)
110
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
に
至
(
いた
)
るまで
111
神
(
かみ
)
の
生
(
う
)
みます
宇豆
(
うづ
)
姫
(
ひめ
)
の
112
御稜威
(
みいづ
)
喜
(
よろこ
)
ぶ
悦子
(
よしこ
)
姫
(
ひめ
)
113
尊
(
たふと
)
き
御代
(
みよ
)
も
岸子
(
きしこ
)
姫
(
ひめ
)
114
エデンの
河
(
かは
)
に
身
(
み
)
の
罪
(
つみ
)
を
115
洗
(
あら
)
ひ
清
(
きよ
)
めて
清子
(
きよこ
)
姫
(
ひめ
)
116
安彦
(
やすひこ
)
国彦
(
くにひこ
)
道彦
(
みちひこ
)
の
117
果敢
(
はか
)
なく
命
(
いのち
)
を
捨子
(
すてこ
)
姫
(
ひめ
)
118
助
(
たす
)
くるすべも
荒波
(
あらなみ
)
の
119
底
(
そこ
)
に
潜
(
くぐ
)
りて
今
(
いま
)
此処
(
ここ
)
に
120
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
る
今子
(
いまこ
)
姫
(
ひめ
)
121
深
(
ふか
)
き
流
(
なが
)
れも
忽
(
たちま
)
ちに
122
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
浅子
(
あさこ
)
姫
(
ひめ
)
123
心
(
こころ
)
も
固
(
かた
)
き
誠心
(
まごころ
)
の
124
千代
(
ちよ
)
も
動
(
うご
)
かぬ
岩子
(
いはこ
)
姫
(
ひめ
)
125
巌
(
いはほ
)
の
上
(
うへ
)
に
松
(
まつ
)
さへも
126
生
(
お
)
ふるためしもある
御代
(
みよ
)
は
127
エデンの
河
(
かは
)
に
沈
(
しづ
)
みたる
128
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
129
嬉
(
うれ
)
しき
顔
(
かほ
)
を
三柱
(
みはしら
)
の
130
時
(
とき
)
こそあらめ
片時
(
かたとき
)
も
131
いと
速
(
す
)
むやけく
皇神
(
すめかみ
)
の
132
恵
(
めぐみ
)
の
光
(
ひかり
)
に
照
(
てら
)
されて
133
百舌彦
(
もずひこ
)
田加彦
(
たかひこ
)
諸共
(
もろとも
)
に
134
救
(
すく
)
はせ
給
(
たま
)
へ
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
135
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
達
(
たち
)
八百万
(
やほよろづ
)
136
万
(
よろづ
)
の
願
(
ねがひ
)
をかけまくも
137
畏
(
かしこ
)
き
神
(
かみ
)
の
引
(
ひ
)
き
合
(
あは
)
せ
138
遇
(
あ
)
うて
嬉
(
うれ
)
しき
五柱
(
いつはしら
)
139
いづの
霊
(
みたま
)
や
瑞霊
(
みづみたま
)
140
三五
(
さんご
)
の
月
(
つき
)
の
照
(
て
)
るまでに
141
救
(
すく
)
はせたまへ
顕恩郷
(
けんおんきやう
)
142
遍
(
あまね
)
く
渡
(
わた
)
る
峰
(
みね
)
の
上
(
うへ
)
143
谷底
(
たにそこ
)
までも
尋
(
たづ
)
ねつつ
144
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
麻柱
(
あななひ
)
の
145
誠
(
まこと
)
の
御子
(
みこ
)
を
救
(
すく
)
へかし
146
誠
(
まこと
)
の
御子
(
みこ
)
を
救
(
すく
)
へかし
147
畏
(
かしこ
)
き
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
148
遥
(
はるか
)
に
拝
(
をが
)
み
奉
(
たてまつ
)
る
149
遥
(
はるか
)
に
祈
(
いの
)
り
奉
(
たてまつ
)
る』
150
と、
151
祈願
(
きぐわん
)
を
籠
(
こ
)
めて
声
(
こゑ
)
も
涼
(
すず
)
しく
歌
(
うた
)
ひ
舞
(
ま
)
ひ
納
(
をさ
)
めけり。
152
太玉
(
ふとたまの
)
神
(
かみ
)
はツト
立
(
た
)
つて
感謝
(
かんしや
)
の
歌
(
うた
)
を
歌
(
うた
)
ひ
初
(
はじ
)
めたり。
153
太玉命
『コーカス
山
(
さん
)
に
現
(
あ
)
れませる
154
瑞霊
(
みづのみたま
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
155
勅
(
みこと
)
畏
(
かしこ
)
み
琵琶
(
びは
)
の
海
(
うみ
)
156
渡
(
わた
)
りて
四方
(
よも
)
を
宣伝
(
せんでん
)
し
157
稜威
(
いづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
遠近
(
をちこち
)
に
158
響
(
ひび
)
き
渡
(
わた
)
らせ
進
(
すす
)
み
来
(
く
)
る
159
吾
(
わが
)
言霊
(
ことたま
)
の
勢
(
いきほひ
)
に
160
四方
(
よも
)
の
草木
(
くさき
)
も
靡
(
なび
)
き
伏
(
ふ
)
し
161
エデンの
園
(
その
)
に
蟠
(
わだか
)
まる
162
八岐
(
やまた
)
大蛇
(
をろち
)
や
醜神
(
しこがみ
)
の
163
醜
(
しこ
)
の
砦
(
とりで
)
を
言向
(
ことむ
)
けて
164
松代
(
まつよ
)
の
姫
(
ひめ
)
が
生
(
う
)
みませる
165
光
(
ひかり
)
愛
(
めで
)
たき
照妙
(
てるたへ
)
姫
(
ひめ
)
の
166
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
を
花園
(
はなぞの
)
の
167
主宰
(
つかさ
)
の
神
(
かみ
)
と
任
(
ま
)
けつつも
168
吾
(
われ
)
は
進
(
すす
)
んでエデン
河
(
がは
)
169
河
(
かは
)
の
傍
(
ほとり
)
をつたひ
来
(
く
)
る
170
安彦
(
やすひこ
)
国彦
(
くにひこ
)
道彦
(
みちひこ
)
の
171
三
(
みつ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
172
引
(
ひ
)
き
連
(
つ
)
れ
急
(
いそ
)
ぐ
渡場
(
わたしば
)
に
173
漸々
(
ようよう
)
此処
(
ここ
)
に
月
(
つき
)
の
空
(
そら
)
174
濁流
(
だくりう
)
漲
(
みなぎ
)
るエデン
河
(
がは
)
175
如何
(
いかが
)
はせむと
思
(
おも
)
ふうち
176
川
(
かは
)
の
関所
(
せきしよ
)
を
守
(
まも
)
り
居
(
を
)
る
177
田加彦
(
たかひこ
)
鳶彦
(
とびひこ
)
百舌彦
(
もずひこ
)
が
178
砦
(
とりで
)
を
兼
(
か
)
ねし
川館
(
かはやかた
)
179
先
(
ま
)
づ
道彦
(
みちひこ
)
を
遣
(
つか
)
はして
180
事
(
こと
)
の
実否
(
じつぴ
)
を
窺
(
うかが
)
へば
181
鋭利
(
えいり
)
な
槍
(
やり
)
を
扱
(
しご
)
きつつ
182
道彦
(
みちひこ
)
目蒐
(
めが
)
けて
突
(
つ
)
きかかる
183
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
身
(
み
)
に
浴
(
あ
)
びし
184
珍
(
うづ
)
の
御子
(
みこ
)
なる
道彦
(
みちひこ
)
は
185
攻
(
せ
)
め
来
(
く
)
る
槍
(
やり
)
の
切尖
(
きつさき
)
を
186
右
(
みぎ
)
や
左
(
ひだり
)
に
引
(
ひ
)
きはづし
187
挑
(
いど
)
み
戦
(
たたか
)
ふ
上段
(
じやうだん
)
下段
(
げだん
)
188
火花
(
ひばな
)
を
散
(
ち
)
らして
戦
(
たたか
)
へば
189
耐
(
たま
)
り
兼
(
か
)
ねてか
一
(
いち
)
人
(
にん
)
は
190
忽
(
たちま
)
ち
川
(
かは
)
へ
鳶彦
(
とびひこ
)
の
191
猫
(
ねこ
)
に
追
(
お
)
はれた
小鼠
(
こねずみ
)
の
192
跡
(
あと
)
を
掻
(
か
)
き
消
(
け
)
す
水
(
みづ
)
の
中
(
なか
)
193
漸々
(
ようよう
)
岸
(
きし
)
に
泳
(
およ
)
ぎつき
194
数多
(
あまた
)
の
手下
(
てした
)
を
引
(
ひ
)
き
連
(
つ
)
れて
195
岸辺
(
きしべ
)
をさして
迫
(
せま
)
り
来
(
く
)
る
196
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
一行
(
いつかう
)
は
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
ち
197
用意
(
ようい
)
の
船
(
ふね
)
に
身
(
み
)
を
任
(
まか
)
せ
198
棹
(
さを
)
を
横
(
よこ
)
たへ
中流
(
ちうりう
)
に
199
進
(
すす
)
む
折
(
をり
)
しも
流
(
なが
)
れ
来
(
く
)
る
200
征矢
(
そや
)
に
当
(
あた
)
りて
百舌彦
(
もずひこ
)
は
201
忽
(
たちま
)
ち
河中
(
かちう
)
に
転倒
(
てんたう
)
し
202
後
(
あと
)
白浪
(
しらなみ
)
と
消
(
き
)
えて
行
(
ゆ
)
く
203
泡
(
あわ
)
立
(
た
)
つ
浪
(
なみ
)
の
田加彦
(
たかひこ
)
も
204
またもや
ザンブ
と
河中
(
かはなか
)
に
205
身
(
み
)
を
躍
(
をど
)
らして
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せぬ
206
棹
(
さを
)
を
取
(
と
)
られし
渡
(
わた
)
し
船
(
ぶね
)
207
操
(
あやつ
)
るよしも
浪
(
なみ
)
の
上
(
うへ
)
208
嗚呼
(
ああ
)
如何
(
いか
)
にせむ
船体
(
せんたい
)
は
209
忽
(
たちま
)
ち
岩
(
いは
)
に
衝突
(
しようとつ
)
し
210
木葉
(
こつぱ
)
微塵
(
みぢん
)
に
成
(
な
)
り
果
(
は
)
てて
211
御伴
(
みとも
)
に
仕
(
つか
)
へし
宣伝使
(
せんでんし
)
212
姿
(
すがた
)
も
三
(
み
)
つの
魂
(
たましひ
)
は
213
河
(
かは
)
の
藻屑
(
もくづ
)
となり
果
(
は
)
てぬ
214
吾
(
われ
)
はやうやう
川縁
(
かはべり
)
に
215
神
(
かみ
)
に
守
(
まも
)
られ
這
(
は
)
ひ
上
(
あが
)
り
216
群
(
むら
)
がる
敵
(
てき
)
の
諸声
(
もろこゑ
)
を
217
目当
(
めあて
)
に
独
(
ひと
)
りとぼとぼと
218
進
(
すす
)
む
折
(
をり
)
しも
前方
(
ぜんぱう
)
に
219
怪
(
あや
)
しの
男
(
をとこ
)
の
此処
(
ここ
)
彼処
(
かしこ
)
220
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
り
槍
(
やり
)
の
穂
(
ほ
)
を
221
揃
(
そろ
)
へて
一度
(
いちど
)
に
攻
(
せ
)
め
来
(
きた
)
る
222
何
(
なん
)
の
容赦
(
ようしや
)
も
荒男
(
あらをとこ
)
223
太玉串
(
ふとたまぐし
)
の
神力
(
しんりき
)
に
224
恐
(
おそ
)
れやしけむ
雲
(
くも
)
霞
(
かすみ
)
225
煙
(
けぶり
)
となつて
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せぬ
226
忽
(
たちま
)
ち
月
(
つき
)
は
大空
(
おほぞら
)
の
227
雲
(
くも
)
の
帳
(
とばり
)
を
押
(
お
)
し
分
(
わ
)
けて
228
四辺
(
あたり
)
を
照
(
てら
)
す
嬉
(
うれ
)
しさに
229
勇気
(
ゆうき
)
を
鼓
(
こ
)
して
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
230
山河
(
やまかは
)
幾
(
いく
)
つ
打
(
う
)
ち
渡
(
わた
)
り
231
進
(
すす
)
む
折
(
をり
)
しも
忽
(
たちま
)
ちに
232
電光
(
でんくわう
)
石火
(
せきくわ
)
雷
(
いかづち
)
の
233
轟
(
とどろ
)
き
渡
(
わた
)
る
折
(
をり
)
からに
234
現
(
あら
)
はれ
出
(
い
)
でし
神人
(
しんじん
)
は
235
厳霊
(
いづのみたま
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
236
第四
(
だいし
)
の
御子
(
みこ
)
と
現
(
あ
)
れませる
237
活津彦根
(
いくつひこね
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
238
吾
(
われ
)
は
魔神
(
まがみ
)
と
怪
(
あや
)
しみて
239
争
(
あらそ
)
ふ
折
(
をり
)
しも
大神
(
おほかみ
)
は
240
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
不明
(
ふめい
)
を
笑
(
わら
)
ひつつ
241
天空
(
てんくう
)
目蒐
(
めが
)
けて
帰
(
かへ
)
ります
242
又
(
また
)
もや
怪
(
あや
)
しき
物蔭
(
ものかげ
)
に
243
眼
(
め
)
をみはりつつ
窺
(
うかが
)
へば
244
松代
(
まつよ
)
の
姫
(
ひめ
)
や
照妙
(
てるたへ
)
姫
(
ひめ
)
の
245
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
は
可憐
(
いぢ
)
らしく
246
高手
(
たかて
)
や
小手
(
こて
)
に
縛
(
しば
)
られて
247
口
(
くち
)
には
堅
(
かた
)
き
猿轡
(
さるぐつわ
)
248
合点
(
がてん
)
行
(
ゆ
)
かずと
玉串
(
たまぐし
)
を
249
取
(
と
)
るより
早
(
はや
)
く
打
(
う
)
ち
振
(
ふ
)
れば
250
魔神
(
まがみ
)
は
神威
(
しんゐ
)
に
恐
(
おそ
)
れけむ
251
又
(
また
)
もや
泡
(
あわ
)
と
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せぬ
252
路傍
(
ろばう
)
の
厳
(
いはほ
)
に
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
け
253
息
(
いき
)
を
安
(
やす
)
らふ
折柄
(
をりから
)
に
254
駒
(
こま
)
の
蹄
(
ひづめ
)
の
戞々
(
かつかつ
)
と
255
音
(
おと
)
勇
(
いさ
)
ましく
進
(
すす
)
み
来
(
く
)
る
256
又
(
また
)
もや
曲津
(
まがつ
)
の
奸計
(
かんけい
)
と
257
心
(
こころ
)
を
配
(
くば
)
る
折
(
をり
)
からに
258
思
(
おも
)
ひがけなき
梅彦
(
うめひこ
)
や
259
音彦
(
おとひこ
)
駒彦
(
こまひこ
)
六
(
ろく
)
人
(
にん
)
の
260
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
261
心
(
こころ
)
も
勇
(
いさ
)
み
栄
(
さか
)
えつつ
262
轡
(
くつわ
)
を
並
(
なら
)
べて
山奥
(
やまおく
)
に
263
進
(
すす
)
む
折
(
をり
)
しも
八千尋
(
やちひろ
)
の
264
つと
行
(
ゆ
)
き
当
(
あた
)
る
谷
(
たに
)
の
川
(
かは
)
265
川幅
(
かははば
)
広
(
ひろ
)
く
橋
(
はし
)
もなく
266
行
(
ゆ
)
き
悩
(
なや
)
みたる
折柄
(
をりから
)
に
267
運命
(
うんめい
)
天
(
てん
)
に
任
(
まか
)
せつつ
268
一鞭
(
ひとむち
)
あてて
飛
(
と
)
び
越
(
こ
)
ゆる
269
此処
(
ここ
)
に
佇
(
たたず
)
む
荒男
(
あらをとこ
)
270
此
(
この
)
勢
(
いきほひ
)
に
辟易
(
へきえき
)
し
271
山奥
(
やまおく
)
指
(
さ
)
して
逃
(
に
)
げ
帰
(
かへ
)
る
272
後
(
あと
)
振
(
ふ
)
り
返
(
かへ
)
り
眺
(
なが
)
むれば
273
谷
(
たに
)
と
見
(
み
)
えしは
薄原
(
すすきばら
)
274
又
(
また
)
もや
魔神
(
まがみ
)
の
計略
(
けいりやく
)
に
275
かかりて
心
(
こころ
)
痛
(
いた
)
めしか
276
嗚呼
(
ああ
)
恥
(
はづ
)
かしも
恥
(
はづ
)
かしも
277
眼
(
まなこ
)
暗
(
くら
)
みし
宣伝使
(
せんでんし
)
278
確
(
しか
)
と
腹帯
(
はらおび
)
締
(
し
)
め
直
(
なほ
)
し
279
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
に
鞭打
(
むちう
)
ちて
280
息
(
いき
)
せき
切
(
き
)
つて
二
(
に
)
里
(
り
)
三
(
さん
)
里
(
り
)
281
要心
(
えうじん
)
堅固
(
けんご
)
の
大門
(
おほもん
)
に
282
ピタリと
当
(
あた
)
つた
七
(
しち
)
人
(
にん
)
は
283
暫
(
しば
)
し
思案
(
しあん
)
に
暮
(
く
)
れけるが
284
茲
(
ここ
)
に
鷹彦
(
たかひこ
)
宣伝使
(
せんでんし
)
285
早速
(
さつそく
)
の
早業
(
はやわざ
)
霊鷹
(
れいよう
)
と
286
変
(
へん
)
じて
中空
(
ちうくう
)
翔廻
(
かけめぐ
)
り
287
敵状
(
てきじやう
)
残
(
のこ
)
らず
視察
(
しさつ
)
して
288
再
(
ふたた
)
び
此処
(
ここ
)
に
舞
(
ま
)
ひ
下
(
くだ
)
り
289
さしもに
固
(
かた
)
き
大門
(
おほもん
)
を
290
苦
(
く
)
もなく
左右
(
さいう
)
に
押
(
お
)
し
開
(
ひら
)
く
291
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
一行
(
いつかう
)
七
(
しち
)
人
(
にん
)
は
292
勇気
(
ゆうき
)
を
起
(
おこ
)
して
前進
(
ぜんしん
)
し
293
城砦
(
じようさい
)
目蒐
(
めが
)
けて
近
(
ちか
)
よれば
294
魔神
(
まがみ
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
は
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
295
道
(
みち
)
の
左右
(
さいう
)
に
堵列
(
とれつ
)
して
296
袖手
(
しうしゆ
)
傍観
(
ばうくわん
)
その
様
(
さま
)
は
297
心
(
こころ
)
得難
(
えがた
)
きシーンなり
298
又
(
また
)
もや
来
(
きた
)
る
十六
(
じふろく
)
の
299
天女
(
てんによ
)
に
擬
(
まが
)
ふ
姫神
(
ひめがみ
)
は
300
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
の
一行
(
いつかう
)
を
慇懃
(
いんぎん
)
に
301
奥殿
(
おくでん
)
指
(
さ
)
して
誘
(
さそ
)
ひ
行
(
ゆ
)
く
302
怪
(
あや
)
しみながら
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
303
山野
(
さんや
)
河海
(
かかい
)
の
珍肴
(
ちんかう
)
は
304
処
(
ところ
)
狭
(
せ
)
きまで
並
(
なら
)
べられ
305
木実
(
このみ
)
の
酒
(
さけ
)
も
沢々
(
さはさは
)
に
306
供
(
そな
)
へ
足
(
た
)
らはす
此
(
この
)
場面
(
ばめん
)
307
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
の
大統領
(
だいとうりやう
)
308
忽
(
たちま
)
ち
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
現
(
あら
)
はれて
309
表裏
(
へうり
)
の
合
(
あは
)
ぬ
神
(
かみ
)
の
宣
(
の
)
り
310
いと
賢
(
さか
)
しげに
述
(
の
)
べ
立
(
た
)
つる
311
如何
(
いかが
)
はしけむ
城内
(
じやうない
)
の
312
勇将
(
ゆうしやう
)
猛卒
(
まうそつ
)
忽
(
たちま
)
ちに
313
顔色
(
かほいろ
)
変
(
へん
)
じ
黒血
(
くろち
)
吐
(
は
)
き
314
悶
(
もだ
)
え
苦
(
くる
)
しむ
訝
(
いぶ
)
かしさ
315
吾
(
われ
)
も
毒酒
(
どくしゆ
)
に
酔
(
よ
)
ひしれて
316
苦
(
くる
)
しきさまを
装
(
よそほ
)
ひつ
317
七転
(
しちてん
)
八倒
(
ばつたう
)
するうちに
318
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
の
統領
(
とうりやう
)
は
319
仕
(
し
)
済
(
す
)
ましたりと
出
(
い
)
で
来
(
きた
)
る
320
神
(
かみ
)
の
賜
(
たま
)
ひし
玉串
(
たまぐし
)
を
321
そつと
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
し
左右左
(
さいうさ
)
と
322
魔神
(
まがみ
)
に
向
(
むか
)
つて
打振
(
うちふ
)
れば
323
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
や
妻神
(
つまがみ
)
は
324
黒雲
(
くろくも
)
起
(
おこ
)
し
風
(
かぜ
)
に
乗
(
の
)
り
325
雨
(
あめ
)
に
紛
(
まぎ
)
れて
逃
(
に
)
げて
行
(
ゆ
)
く
326
四四
(
しし
)
十六
(
じふろく
)
の
花
(
はな
)
の
春
(
はる
)
327
未
(
ま
)
ださきやらぬ
乙女子
(
おとめご
)
の
328
蕾
(
つぼみ
)
の
唇
(
くちびる
)
開
(
ひら
)
きつつ
329
一伍
(
いちぶ
)
一什
(
しじふ
)
の
物語
(
ものがたり
)
330
聞
(
き
)
いて
胸
(
むね
)
をば
撫
(
な
)
で
下
(
おろ
)
し
331
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
嬉
(
うれ
)
しみて
332
善言
(
ぜんげん
)
美辞
(
びし
)
の
神嘉言
(
かむよごと
)
333
唱
(
とな
)
ふる
折
(
をり
)
しも
大空
(
おほぞら
)
に
334
微妙
(
びめう
)
の
音楽
(
おんがく
)
鳴
(
な
)
り
渡
(
わた
)
り
335
芳香
(
はうかう
)
四辺
(
しへん
)
を
包
(
つつ
)
むよと
336
思
(
おも
)
ふ
間
(
ま
)
もなく
現
(
あら
)
はれし
337
妙音
(
めうおん
)
菩薩
(
ぼさつ
)
の
御
(
おん
)
姿
(
すがた
)
338
天地
(
てんち
)
に
響
(
ひび
)
く
言霊
(
ことたま
)
の
339
その
勲功
(
いさをし
)
ぞ
尊
(
たふと
)
けれ
340
その
勲功
(
いさをし
)
ぞ
畏
(
かしこ
)
けれ』
341
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
つて
元
(
もと
)
の
座
(
ざ
)
につきぬ。
342
茲
(
ここ
)
に
太玉
(
ふとたまの
)
命
(
みこと
)
は
愛子姫
(
あいこひめ
)
、
343
浅子姫
(
あさこひめ
)
を
留
(
とど
)
めて
侍女
(
じじよ
)
となし、
344
顕恩郷
(
けんおんきやう
)
の
無事
(
ぶじ
)
平穏
(
へいおん
)
に
復
(
ふく
)
するまで
蹕
(
ひつ
)
を
留
(
とど
)
むるる
事
(
こと
)
となつた。
345
城内
(
じやうない
)
の
勇将
(
ゆうしやう
)
猛卒
(
まうそつ
)
も
太玉
(
ふとたまの
)
命
(
みこと
)
の
神力
(
しんりき
)
に
服
(
ふく
)
し、
346
忠実
(
ちうじつ
)
に
三五教
(
あななひけう
)
を
奉
(
ほう
)
じ
茲
(
ここ
)
にメソポタミヤの
楽土
(
らくど
)
は、
347
エデンの
花園
(
はなぞの
)
と
相俟
(
あひま
)
つて、
348
再
(
ふたた
)
び
元
(
もと
)
の
天国
(
てんごく
)
を
形成
(
かたちづく
)
る
事
(
こと
)
となりにける。
349
バラモン
教
(
けう
)
を
守護
(
しゆご
)
する
邪神
(
じやしん
)
を
始
(
はじ
)
め、
350
其
(
そ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
は
遠
(
とほ
)
くペルシヤに
渡
(
わた
)
り、
351
印度
(
いんど
)
に
向
(
むか
)
つて
教線
(
けうせん
)
を
拡充
(
くわくじゆう
)
する
事
(
こと
)
となり、
352
岩彦
(
いはひこ
)
、
353
梅彦
(
うめひこ
)
、
354
音彦
(
おとひこ
)
、
355
駒彦
(
こまひこ
)
、
356
鷹彦
(
たかひこ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
を
始
(
はじ
)
め、
357
幾代姫
(
いくよひめ
)
、
358
五十子
(
いそこ
)
姫
(
ひめ
)
、
359
梅子姫
(
うめこひめ
)
、
360
英子姫
(
ひでこひめ
)
、
361
菊子姫
(
きくこひめ
)
その
他
(
た
)
一同
(
いちどう
)
の
女性
(
ぢよせい
)
は、
362
顕恩郷
(
けんおんきやう
)
を
去
(
さ
)
つて
四方
(
しはう
)
に、
363
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
となつて
出発
(
しゆつぱつ
)
する
事
(
こと
)
となりにける。
364
(
大正一一・四・一
旧三・五
加藤明子
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 十六花
(B)
(N)
五天狗 >>>
霊界物語
>
如意宝珠(第13~24巻)
>
第15巻(寅の巻)
> 第1篇 正邪奮戦 > 第4章 神の栄光
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第4章 神の栄光|第15巻|如意宝珠|霊界物語|/rm1504】
合言葉「みろく」を入力して下さい→