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霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第34巻(酉の巻)
序文
総説
第1篇 筑紫の不知火
第1章 筑紫上陸
第2章 孫甦
第3章 障文句
第4章 歌垣
第5章 対歌
第6章 蜂の巣
第7章 無花果
第8章 暴風雨
第2篇 有情無情
第9章 玉の黒点
第10章 空縁
第11章 富士咲
第12章 漆山
第13章 行進歌
第14章 落胆
第15章 手長猿
第16章 楽天主義
第3篇 峠の達引
第17章 向日峠
第18章 三人塚
第19章 生命の親
第20章 玉卜
第21章 神護
第22章 蛙の口
第23章 動静
余白歌
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第34巻(酉の巻)
> 第2篇 有情無情 > 第13章 行進歌
<<< 漆山
(B)
(N)
落胆 >>>
第一三章
行進歌
(
かうしんか
)
〔九五四〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第34巻 海洋万里 酉の巻
篇:
第2篇 有情無情
よみ(新仮名遣い):
うじょうむじょう
章:
第13章 行進歌
よみ(新仮名遣い):
こうしんか
通し章番号:
954
口述日:
1922(大正11)年09月13日(旧07月22日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年12月10日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
虎公以下三人の村人たちは、房公と芳公を建日館に案内する。道々、房公は声を張り上げて歌いだした。
房公の歌は、黒姫をからかいながら、これまでの道中やいきさつをこっけいに歌いこんでいた。次に虎公は、この歌に引き出された自らも歌いだした。
虎公は、玉公の相談に山中で乗っているところへ黒姫に出くわし、黒姫の言付で房公と芳公を待っていたことを歌った。そして房公や芳公とのこっけいな掛け合いの様を歌いこみ、建日別や黒姫が親子対面できるようにとの祈りで歌を終えた。
芳公はまた、黒姫の過去や所業を滑稽な歌にして歌いながら、一行は建日館を指して進み行く。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-09-16 10:43:22
OBC :
rm3413
愛善世界社版:
168頁
八幡書店版:
第6輯 423頁
修補版:
校定版:
175頁
普及版:
72頁
初版:
ページ備考:
001
房公
(
ふさこう
)
、
002
芳公
(
よしこう
)
の
二人
(
ふたり
)
は
虎公
(
とらこう
)
外
(
ほか
)
三
(
さん
)
人
(
にん
)
を
伴
(
ともな
)
ひ、
003
建日
(
たけひ
)
の
館
(
やかた
)
をさして、
004
道々
(
みちみち
)
無駄口
(
むだぐち
)
を
叩
(
たた
)
きながら
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く。
005
房公
(
ふさこう
)
は
声
(
こゑ
)
を
張
(
は
)
り
上
(
あ
)
げて
謡
(
うた
)
ひ
出
(
だ
)
したり。
006
房公
『
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
007
真黒々
(
まつくろくろ
)
の
黒姫
(
くろひめ
)
が
008
夫
(
をつと
)
の
所在
(
ありか
)
を
探
(
たづ
)
ねむと
009
孫
(
まご
)
、
房
(
ふさ
)
、
芳
(
よし
)
の
三
(
さん
)
人
(
にん
)
を
010
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
から
連
(
つ
)
れて
来
(
き
)
て
011
建日
(
たけひ
)
の
別
(
わけ
)
の
旧蹟地
(
きうせきち
)
012
岩窟
(
いはや
)
のすこし
手前
(
てまへ
)
にて
013
孫公
(
まごこう
)
さまが
躓
(
つまづ
)
いた
014
房
(
ふさ
)
、
芳
(
よし
)
二人
(
ふたり
)
は
仰天
(
ぎようてん
)
し
015
水
(
みづ
)
よ
気付
(
きつけ
)
と
狼狽
(
うろた
)
へて
016
介抱
(
かいほう
)
するにもかかはらず
017
黒姫
(
くろひめ
)
さまは
何故
(
なにゆゑ
)
か
018
ニヤリニヤリと
笑
(
わら
)
つてる
019
冷酷
(
れいこく
)
非道
(
ひだう
)
の
鬼婆
(
おにばば
)
と
020
心
(
こころ
)
の
中
(
うち
)
にて
憤慨
(
ふんがい
)
し
021
オツトドツコイ
危
(
あぶ
)
ないぞ
022
そこには
尖
(
とが
)
つた
石
(
いし
)
がある
023
どいつも
此奴
(
こいつ
)
も
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けよ
024
孫公
(
まごこう
)
のやうに
躓
(
つまづ
)
いて
025
怪我
(
けが
)
を
致
(
いた
)
しちや
堪
(
たま
)
らない
026
オツトドツコイ
脇道
(
わきみち
)
へ
027
俺
(
おれ
)
の
歌
(
うた
)
奴
(
め
)
が
脱線
(
だつせん
)
し
028
分
(
わか
)
らぬやうになつて
来
(
き
)
た
029
黒姫
(
くろひめ
)
さまは
何故
(
なにゆゑ
)
か
030
悪垂口
(
あくたれぐち
)
を
叩
(
たた
)
きつつ
031
痛
(
いた
)
さに
苦
(
くる
)
しむ
孫公
(
まごこう
)
を
032
見向
(
みむ
)
きもやらず
捨
(
す
)
てて
往
(
ゆ
)
く
033
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
二人
(
ふたり
)
は
是非
(
ぜひ
)
もなく
034
黒姫
(
くろひめ
)
さまに
随
(
したが
)
うて
035
岩窟
(
いはや
)
の
前
(
まへ
)
に
往
(
い
)
て
見
(
み
)
れば
036
闇
(
やみ
)
の
帳
(
とばり
)
は
忽
(
たちま
)
ちに
037
引
(
ひ
)
き
下
(
おろ
)
されて
目
(
め
)
も
鼻
(
はな
)
も
038
口
(
くち
)
の
所在
(
ありか
)
も
分
(
わか
)
らない
039
茲
(
ここ
)
に
一行
(
いつかう
)
三
(
さん
)
人
(
にん
)
は
040
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
041
憩
(
いこ
)
ふ
折
(
をり
)
しも
岩窟
(
がんくつ
)
の
042
中
(
なか
)
より
響
(
ひび
)
くドウラ
声
(
ごゑ
)
043
ハテ
何者
(
なにもの
)
の
出現
(
しゆつげん
)
と
044
心
(
こころ
)
を
配
(
くば
)
る
折
(
をり
)
もあれ
045
岩窟
(
いはや
)
の
中
(
なか
)
より
黒姫
(
くろひめ
)
を
046
悪垂婆
(
あくたればば
)
アと
呶鳴
(
どな
)
り
出
(
だ
)
す
047
黒姫
(
くろひめ
)
さまは
腹
(
はら
)
をたて
048
何
(
なん
)
だかんだと
争
(
いさか
)
ひつ
049
腰折
(
こしをれ
)
だらけの
歌
(
うた
)
をよみ
050
やつとその
場
(
ば
)
のごみ
濁
(
にご
)
し
051
命
(
いのち
)
からがらドツコイシヨ
052
夜明
(
よあ
)
けを
待
(
ま
)
つて
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
せば
053
胸
(
むな
)
つき
坂
(
ざか
)
の
右左
(
みぎひだり
)
054
草
(
くさ
)
ぼうぼうと
生
(
は
)
え
茂
(
しげ
)
る
055
細谷道
(
ほそたにみち
)
をハアハアと
056
息
(
いき
)
をはづませ
来
(
く
)
る
中
(
うち
)
に
057
喉
(
のど
)
をかわかせ
両人
(
りやうにん
)
が
058
苦
(
くる
)
しむ
折
(
をり
)
しも
傍
(
かたはら
)
に
059
滾々
(
こんこん
)
として
湧
(
わ
)
き
出
(
い
)
づる
060
甘
(
うま
)
き
清水
(
しみづ
)
に
喉
(
のど
)
湿
(
しめ
)
し
061
黒姫
(
くろひめ
)
様
(
さま
)
にいろいろと
062
小言
(
こごと
)
八百
(
はつぴやく
)
並
(
なら
)
べられ
063
湧
(
わ
)
いた
水
(
みづ
)
より
劫
(
がふ
)
わかし
064
横
(
よこ
)
にごろりと
長
(
なが
)
くなる
065
どうしたものか
両人
(
りやうにん
)
の
066
尻
(
しり
)
は
大地
(
だいち
)
に
吸
(
す
)
ひついて
067
ビクともしない
苦
(
くる
)
しさに
068
黒姫
(
くろひめ
)
さまに
誤解
(
ごかい
)
され
069
放
(
ほつ
)
ときぼりを
喰
(
く
)
はされた
070
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
二人
(
ふたり
)
の
腑甲斐
(
ふがひ
)
なさ
071
黒姫
(
くろひめ
)
さまは
吾々
(
われわれ
)
を
072
後
(
あと
)
に
見捨
(
みす
)
てて
登
(
のぼ
)
り
行
(
ゆ
)
く
073
二人
(
ふたり
)
は
後
(
あと
)
を
見送
(
みおく
)
つて
074
悪垂婆
(
あくたればば
)
アの
黒姫
(
くろひめ
)
と
075
呟
(
つぶや
)
く
折
(
をり
)
しも
忽
(
たちま
)
ちに
076
レコード
破
(
やぶ
)
りの
暴風雨
(
ばうふうう
)
077
巨石
(
きよせき
)
を
飛
(
と
)
ばし
木
(
き
)
を
倒
(
たふ
)
し
078
礫
(
つぶて
)
のやうな
雨
(
あめ
)
が
降
(
ふ
)
る
079
こりや
堪
(
たま
)
らぬと
一心
(
いつしん
)
に
080
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
を
祈
(
いの
)
る
折
(
をり
)
081
忽
(
たちま
)
ち
聞
(
きこ
)
ゆる
宣伝歌
(
せんでんか
)
082
玉治別
(
たまはるわけ
)
の
玉
(
たま
)
の
声
(
こゑ
)
083
聞
(
きこ
)
ゆる
間
(
ま
)
もなく
荒
(
あ
)
れ
狂
(
くる
)
ふ
084
風雨
(
ふうう
)
は
忽
(
たちま
)
ち
鎮静
(
ちんせい
)
し
085
平和
(
へいわ
)
の
雲
(
くも
)
は
中天
(
ちうてん
)
に
086
揺
(
ゆら
)
ぎ
初
(
そ
)
めたる
嬉
(
うれ
)
しさよ
087
それより
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
黒姫
(
くろひめ
)
の
088
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
ひかけ
来
(
きた
)
る
折
(
をり
)
089
高山峠
(
たかやまたうげ
)
の
下
(
くだ
)
り
坂
(
ざか
)
090
岩石
(
がんせき
)
崎嶇
(
きく
)
たる
峻坂
(
しゆんばん
)
に
091
ふと
出遇
(
でくわ
)
した
四人
(
よにん
)
連
(
づ
)
れ
092
此奴
(
こいつ
)
はテツキリ
泥棒
(
どろばう
)
と
093
早合点
(
はやがつてん
)
の
両人
(
りやうにん
)
は
094
天狗
(
てんぐ
)
の
孫
(
まご
)
と
偽
(
いつは
)
つて
095
威
(
おど
)
してやらむと
思
(
おも
)
ふ
間
(
うち
)
096
思
(
おも
)
ひもかけぬ
虎公
(
とらこう
)
が
097
草鞋
(
わらぢ
)
をやらうと
吐
(
ぬか
)
す
故
(
ゆゑ
)
098
いやいやながら
受
(
う
)
け
取
(
と
)
つて
099
お
気
(
き
)
に
召
(
め
)
さねどドツコイシヨ
100
此処
(
ここ
)
迄
(
まで
)
はいて
来
(
き
)
てやつた
101
芳公
(
よしこう
)
の
痩相撲
(
やせずもう
)
漆山
(
うるしやま
)
102
鬼ケ嶽
(
おにがだけ
)
との
相撲話
(
すもうばなし
)
103
面白
(
おもしろ
)
をかしく
喋
(
しやべ
)
り
立
(
た
)
て
104
茲
(
ここ
)
に
六人
(
むたり
)
は
兄弟
(
きやうだい
)
の
105
気取
(
きど
)
りとなつて
火
(
ひ
)
の
国
(
くに
)
[
※
熊襲の国の間違いか? 火の国にあるのは高国別(建能姫の父。別名・高山彦)の館である。
]
の
106
建日
(
たけひ
)
の
館
(
やかた
)
に
出
(
い
)
でて
往
(
ゆ
)
く
107
嘸
(
さぞ
)
今頃
(
いまごろ
)
は
黒姫
(
くろひめ
)
は
108
建国別
(
たけくにわけ
)
に
面会
(
めんくわい
)
し
109
お
前
(
まへ
)
は
吾
(
わが
)
子
(
こ
)
か
母
(
かあ
)
さまか
110
逢
(
あ
)
ひたかつた
見
(
み
)
たかつた
111
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
引
(
ひ
)
き
合
(
あは
)
せ
112
こんな
嬉
(
うれ
)
しい
事
(
こと
)
あろか
113
何
(
なに
)
は
兎
(
と
)
もあれ
第一
(
だいいち
)
に
114
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
115
感謝
(
かんしや
)
祈願
(
きぐわん
)
を
申上
(
まをしあ
)
げ
116
館
(
やかた
)
の
上下
(
うへした
)
打揃
(
うちそろ
)
ひ
117
ドツサリ
祝
(
いは
)
ひを
致
(
いた
)
さうと
118
嘸
(
さぞ
)
今頃
(
いまごろ
)
は
神館
(
かむやかた
)
119
上
(
うへ
)
を
下
(
した
)
へと
騒
(
さわ
)
がしく
120
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
む
事
(
こと
)
だらう
121
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
122
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましまして
123
黒姫
(
くろひめ
)
さまも
今
(
いま
)
迄
(
まで
)
の
124
我情
(
がじやう
)
我慢
(
がまん
)
を
改
(
あらた
)
めて
125
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
とし
126
三五教
(
あななひけう
)
の
御光
(
みひかり
)
を
127
照
(
て
)
らす
真人
(
まびと
)
となさしめよ』
128
と
謡
(
うた
)
ひ
乍
(
なが
)
ら、
129
房公
(
ふさこう
)
は
虎公
(
とらこう
)
の
後
(
あと
)
に
随
(
つ
)
いて
往
(
ゆ
)
く。
130
虎公
(
とらこう
)
は
此
(
この
)
歌
(
うた
)
に
引出
(
ひきだ
)
されてか
又
(
また
)
もや
謡
(
うた
)
ひ
出
(
だ
)
したり。
131
虎公
『
武野
(
たけの
)
の
村
(
むら
)
の
玉公
(
たまこう
)
が
132
どうしたものか
此
(
この
)
頃
(
ごろ
)
は
133
家
(
うち
)
の
秘蔵
(
ひざう
)
の
水晶玉
(
すいしやうだま
)
134
黒点
(
こくてん
)
出来
(
でき
)
たと
気
(
き
)
を
焦
(
いら
)
ち
135
こいつア
全
(
まつた
)
く
黒姫
(
くろひめ
)
と
136
云
(
い
)
ふ
曲神
(
まがかみ
)
が
此
(
この
)
島
(
しま
)
に
137
やつてうせたに
違
(
ちが
)
ひない
138
今
(
いま
)
から
急
(
いそ
)
ぎ
山頂
(
さんちやう
)
に
139
登
(
のぼ
)
つて
待
(
ま
)
てば
黒姫
(
くろひめ
)
が
140
登
(
のぼ
)
つて
来
(
く
)
るに
違
(
ちが
)
ひない
141
オイ
虎公
(
とらこう
)
よ
俺
(
おれ
)
のため
142
嶮
(
けは
)
しい
坂
(
さか
)
ではあるけれど
143
どうぞ
送
(
おく
)
つて
呉
(
く
)
れないか
144
お
前
(
まへ
)
を
男
(
をとこ
)
と
見込
(
みこ
)
んでの
145
俺
(
おれ
)
の
頼
(
たの
)
みぢやと
吐
(
ぬか
)
す
故
(
ゆゑ
)
146
忙
(
いそが
)
し
中
(
なか
)
を
繰合
(
くりあは
)
し
147
乾児
(
こぶん
)
の
奴
(
やつ
)
を
引
(
ひ
)
き
連
(
つ
)
れて
148
高山峠
(
たかやまたうげ
)
の
絶頂
(
ぜつちやう
)
で
149
三五教
(
あななひけう
)
の
黒姫
(
くろひめ
)
が
150
登
(
のぼ
)
り
来
(
きた
)
るをドツコイシヨ
151
今
(
いま
)
や
遅
(
おそ
)
しと
待
(
ま
)
つ
間
(
うち
)
に
152
玉公
(
たまこう
)
さまの
発起
(
ほつき
)
にて
153
白
(
しろ
)
と
黒
(
くろ
)
との
石
(
いし
)
集
(
あつ
)
め
154
勝負
(
しようぶ
)
を
初
(
はじ
)
むる
折柄
(
をりから
)
に
155
待
(
ま
)
つ
間
(
ま
)
程
(
ほど
)
なく
黒姫
(
くろひめ
)
が
156
草鞋
(
わらぢ
)
脚絆
(
きやはん
)
に
身
(
み
)
を
固
(
かた
)
め
157
金剛杖
(
こんがうづゑ
)
に
蓑笠
(
みのかさ
)
の
158
軽
(
かる
)
き
扮装
(
いでたち
)
スウスウと
159
息
(
いき
)
をはづまし
登
(
のぼ
)
り
来
(
く
)
る
160
此奴
(
こいつ
)
アてつきり
黒姫
(
くろひめ
)
に
161
相違
(
さうゐ
)
あるまいドツコイシヨ
162
皆々
(
みなみな
)
気
(
き
)
をつけ
危
(
あぶ
)
ないぞ
163
一
(
ひと
)
つ
辷
(
すべ
)
れば
谷底
(
たにそこ
)
ぢや
164
黒姫
(
くろひめ
)
さまの
物語
(
ものがた
)
り
165
耳
(
みみ
)
を
澄
(
す
)
まして
聞
(
き
)
く
中
(
うち
)
に
166
火
(
ひ
)
の
国都
(
くにみやこ
)
にかくれなき
167
高山彦
(
たかやまひこ
)
の
女房
(
にようばう
)
と
168
聞
(
き
)
いて
五
(
ご
)
人
(
にん
)
は
吃驚
(
びつくり
)
し
169
合点
(
がてん
)
の
往
(
ゆ
)
かぬ
事
(
こと
)
だなア
170
うつかり
手出
(
てだ
)
しは
出来
(
でき
)
ないと
171
初
(
はじ
)
めの
勢
(
いきほ
)
ひどこへやら
172
勇
(
いさ
)
みきつたる
虎公
(
とらこう
)
も
173
忽
(
たちま
)
ち
猫
(
ねこ
)
と
早変
(
はやがは
)
り
174
こらまア
何
(
なん
)
と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
だ
175
合点
(
がてん
)
のゆかぬ
節
(
ふし
)
がある
176
それにモ
一
(
ひと
)
つ
不思議
(
ふしぎ
)
なは
177
黒姫
(
くろひめ
)
さまの
若
(
わか
)
い
時
(
とき
)
178
捨子
(
すてご
)
をしたのが
武野村
(
たけのむら
)
179
神
(
かみ
)
の
館
(
やかた
)
のドツコイシヨ
180
建国別
(
たけくにわけ
)
ではあるまいか
181
一
(
ひと
)
つ
訪
(
たづ
)
ねて
見
(
み
)
ようかと
182
心
(
こころ
)
ありげに
云
(
い
)
ふ
故
(
ゆゑ
)
に
183
玉公
(
たまこう
)
さまは
呑
(
の
)
み
込
(
こ
)
んで
184
案内
(
あない
)
の
役
(
やく
)
と
早替
(
はやがは
)
り
185
悪魔
(
あくま
)
と
思
(
おも
)
うた
黒姫
(
くろひめ
)
の
186
唯一
(
ゆいつ
)
の
力
(
ちから
)
となり
果
(
は
)
てて
187
神
(
かみ
)
の
館
(
やかた
)
へ
導
(
みちび
)
いた
188
黒姫
(
くろひめ
)
さまが
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
にや
189
房
(
ふさ
)
、
芳
(
よし
)
二人
(
ふたり
)
の
伴
(
とも
)
の
奴
(
やつ
)
190
後
(
あと
)
から
来
(
く
)
るに
違
(
ちが
)
ひない
191
虎公
(
とらこう
)
さまよお
前
(
まへ
)
達
(
たち
)
192
此処
(
ここ
)
に
待
(
ま
)
ち
受
(
う
)
け
両人
(
りやうにん
)
を
193
否応
(
いやおう
)
云
(
い
)
はさず
捕
(
とら
)
まへて
194
建日
(
たけひ
)
の
館
(
やかた
)
へ
連
(
つ
)
れて
来
(
こ
)
い
195
キツと
頼
(
たの
)
み
置
(
お
)
くぞよと
196
黒
(
くろ
)
い
顔
(
かほ
)
して
云
(
い
)
ふた
故
(
ゆゑ
)
197
ウンと
呑
(
の
)
み
込
(
こ
)
み
男達
(
をとこだて
)
198
虎公
(
とらこう
)
さまもドツコイシヨ
199
一度
(
ひとたび
)
人
(
ひと
)
に
頼
(
たの
)
まれて
200
後
(
あと
)
へは
引
(
ひ
)
けぬ
此
(
この
)
気質
(
きしつ
)
201
房公
(
ふさこう
)
、
芳公
(
よしこう
)
両人
(
りやうにん
)
の
202
力
(
ちから
)
の
弱
(
よわ
)
い
蛆虫
(
うじむし
)
を
203
今
(
いま
)
か
今
(
いま
)
かと
待
(
ま
)
つ
間
(
うち
)
に
204
房公
(
ふさこう
)
さまが
真跣足
(
まつぱだし
)
205
血潮
(
ちしほ
)
を
足
(
あし
)
から
流
(
なが
)
しつつ
206
天狗
(
てんぐ
)
の
孫
(
まご
)
だと
空威張
(
からいば
)
り
207
坂道
(
さかみち
)
下
(
くだ
)
るをかしさよ
208
そこで
虎公
(
とらこう
)
が
声
(
こゑ
)
をかけ
209
尋
(
たづ
)
ねて
見
(
み
)
れば
黒姫
(
くろひめ
)
の
210
お
後
(
あと
)
を
慕
(
した
)
うて
来
(
き
)
た
二人
(
ふたり
)
211
社会
(
しやくわい
)
奉仕
(
ほうし
)
の
積
(
つも
)
りにて
212
草鞋
(
わらぢ
)
一足
(
いつそく
)
放
(
ほ
)
り
出
(
だ
)
して
213
是
(
これ
)
を
穿
(
は
)
けよと
云
(
い
)
つたらば
214
二人
(
ふたり
)
の
奴
(
やつ
)
は
喜
(
よろこ
)
んで
215
女子
(
をなご
)
の
腐
(
くさ
)
つた
奴
(
やつ
)
のよに
216
べそべそ
涙
(
なみだ
)
を
流
(
なが
)
しつつ
217
ハイハイ
頂戴
(
ちやうだい
)
致
(
いた
)
します
218
どこの
誰人
(
どなた
)
か
知
(
し
)
らねども
219
見知
(
みし
)
らぬ
他人
(
たにん
)
の
此
(
この
)
私
(
わたし
)
220
価
(
あたひ
)
も
無
(
な
)
しに
頂
(
いただ
)
くは
221
私
(
わたし
)
の
心
(
こころ
)
が
済
(
す
)
みませぬ
222
価
(
あたひ
)
を
取
(
と
)
つて
下
(
くだ
)
されと
223
遉
(
さすが
)
律義
(
りちぎ
)
の
申分
(
まをしぶん
)
224
こいつア
矢張
(
やつぱり
)
麻柱
(
あななひ
)
の
225
道
(
みち
)
を
奉
(
ほう
)
ずる
信徒
(
まめひと
)
と
226
思
(
おも
)
うた
故
(
ゆゑ
)
に
虎公
(
とらこう
)
は
227
元気
(
げんき
)
をつけてやつたれば
228
忽
(
たちま
)
ち
変
(
かは
)
る
空威張
(
からいばり
)
229
肩肱
(
かたひぢ
)
怒
(
いか
)
らす
面白
(
おもしろ
)
さ
230
芳公
(
よしこう
)
さまが
図
(
づ
)
に
乗
(
の
)
つて
231
俺
(
おれ
)
でも
元
(
もと
)
は
芳野川
(
よしのがは
)
232
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
にて
名
(
な
)
をあげた
233
負
(
まけ
)
た
事
(
こと
)
なき
相撲取
(
すもうとり
)
234
鬼ケ嶽
(
おにがたけ
)
とドツコイシヨ
235
二番
(
にばん
)
勝負
(
しようぶ
)
をした
時
(
とき
)
に
236
先
(
さき
)
には
俺
(
おれ
)
が
負
(
まけ
)
たれど
237
後
(
あと
)
は
先方
(
むこう
)
が
勝
(
か
)
ちよつた
238
何
(
なん
)
の
彼
(
かん
)
のと
負惜
(
まけをし
)
み
239
ドツコイドツコイドツコイシヨ
240
減
(
へ
)
らず
口
(
ぐち
)
をば
叩
(
たた
)
きつつ
241
終
(
しまひ
)
の
果
(
はて
)
にや
房公
(
ふさこう
)
に
242
薩張
(
さつぱり
)
実状
(
じつじやう
)
あばかれて
243
芳野川
(
よしのがは
)
とはドツコイシヨ
244
隣
(
となり
)
に
住
(
す
)
んだ
相撲取
(
すもうとり
)
245
褌持
(
ふんどしもち
)
のドツコイシヨ
246
握
(
にぎ
)
り
飯
(
めし
)
をば
喰
(
くら
)
ふやつ
247
取
(
と
)
つたら
仰
(
あふ
)
むく
鍋蓋
(
なべぶた
)
と
248
名乗
(
なの
)
りを
上
(
あ
)
げた
痩相撲
(
やせずもう
)
249
触
(
さは
)
ればまけるウントコシヨ
250
漆山
(
うるしやま
)
だと
打
(
う
)
ち
名
(
な
)
のり
251
其
(
その
)
場
(
ば
)
のごみを
濁
(
にご
)
しつつ
252
此処
(
ここ
)
迄
(
まで
)
やつと
従
(
つ
)
いて
来
(
き
)
た
253
芳公
(
よしこう
)
さまの
罪
(
つみ
)
のなさ
254
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
255
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
坐
(
ま
)
しまして
256
建国別
(
たけくにわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
257
黒姫
(
くろひめ
)
さまの
生
(
う
)
みの
子
(
こ
)
で
258
どうぞあつて
欲
(
ほ
)
しいもの
259
ドツコイドツコイさうなれば
260
黒姫
(
くろひめ
)
さまも
落
(
お
)
ち
付
(
つ
)
いて
261
爺
(
おやぢ
)
の
後
(
あと
)
を
探
(
たづ
)
ねまい
262
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
信
(
しん
)
ずる
宣伝使
(
せんでんし
)
263
高山彦
(
たかやまひこ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
で
264
何
(
なん
)
だかんだと
痴話
(
ちわ
)
喧嘩
(
げんくわ
)
265
ごてごて
云
(
い
)
はれちや
堪
(
たま
)
らない
266
俺
(
おれ
)
ばつかりか
愛子姫
(
あいこひめ
)
267
其
(
その
)
他
(
た
)
数多
(
あまた
)
の
人々
(
ひとびと
)
も
268
定
(
さだ
)
めし
迷惑
(
めいわく
)
するだらう
269
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
270
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
271
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
272
黒姫
(
くろひめ
)
さまが
三五
(
あななひ
)
の
273
真
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
に
猛進
(
まうしん
)
し
274
恋
(
こひ
)
の
妄執
(
もうしふ
)
相晴
(
あひは
)
らし
275
建国別
(
たけくにわけ
)
の
館
(
やかた
)
にて
276
母子
(
おやこ
)
夫婦
(
ふうふ
)
の
睦
(
むつ
)
み
合
(
あ
)
ひ
277
いやとこしへに
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
278
四方
(
よも
)
に
照
(
て
)
らして
呉
(
く
)
れるやう
279
純世
(
すみよ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
280
武野
(
たけの
)
の
村
(
むら
)
の
男達
(
をとこだて
)
281
虎公
(
とらこう
)
さまが
真心
(
まごころ
)
を
282
こめてぞ
祈
(
いの
)
り
奉
(
たてまつ
)
る
283
嗚呼
(
ああ
)
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
284
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
ましませよ』
285
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
るや、
286
芳公
(
よしこう
)
は
又
(
また
)
虎公
(
とらこう
)
の
歌
(
うた
)
に
引
(
ひ
)
かされて
坂道
(
さかみち
)
を
歩
(
あゆ
)
みながら
駄句
(
だく
)
り
初
(
はじ
)
めたり。
287
芳公
『あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
288
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
289
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立
(
た
)
て
別
(
わ
)
ける
290
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
291
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
292
直日
(
なほひ
)
のみたま
幸
(
さち
)
はひて
293
黒姫
(
くろひめ
)
さまが
探
(
たづ
)
ね
来
(
く
)
る
294
高山彦
(
たかやまひこ
)
との
関係
(
くわんけい
)
を
295
事
(
こと
)
なく
納
(
をさ
)
めたまへかし
296
ウントコドツコイ
危
(
あぶ
)
ないぞ
297
どいつも
此奴
(
こいつ
)
も
気
(
き
)
をつけよ
298
そこには
深
(
ふか
)
い
谷
(
たに
)
がある
299
黒姫
(
くろひめ
)
さまが
又
(
また
)
しても
300
高山
(
たかやま
)
さまに
口答
(
くちごた
)
へ
301
金切声
(
かなきりごゑ
)
を
絞
(
しぼ
)
り
上
(
あ
)
げ
302
呶鳴
(
どな
)
り
散
(
ち
)
らされドツコイシヨ
303
荒
(
あ
)
れ
狂
(
くる
)
はれては
堪
(
たま
)
らない
304
第一
(
だいいち
)
神
(
かみ
)
の
名
(
な
)
を
汚
(
けが
)
し
305
三五教
(
あななひけう
)
の
面汚
(
つらよご
)
し
306
高山彦
(
たかやまひこ
)
の
面目
(
めんもく
)
は
307
茶
(
ちや
)
ツ
茶
(
ちや
)
無茶苦
(
むちやく
)
になるだらう
308
俺
(
おれ
)
はそいつが
気
(
き
)
にかかる
309
何
(
なん
)
とかドツコイ
穏
(
おだや
)
かに
310
納
(
をさ
)
めて
見
(
み
)
たいと
朝夕
(
あさゆふ
)
に
311
神
(
かみ
)
に
念
(
ねん
)
じて
居
(
を
)
る
哩
(
わい
)
の
312
さはさりながら
此
(
この
)
度
(
たび
)
は
313
都合
(
つがふ
)
のよい
事
(
こと
)
出来
(
でき
)
てきた
314
三十五
(
さんじふご
)
年
(
ねん
)
の
其
(
その
)
昔
(
むかし
)
315
赤襟姿
(
あかえりすがた
)
の
黒姫
(
くろひめ
)
が
316
粋
(
すゐ
)
な
男
(
をとこ
)
とドツコイシヨ
317
人目
(
ひとめ
)
を
忍
(
しの
)
んでこしらへた
318
ドツコイ ドツコイ ドツコイシヨ
319
赤子
(
あかご
)
を
無残
(
むざん
)
に
四
(
よ
)
つ
辻
(
つじ
)
に
320
捨
(
す
)
てた
思案
(
しあん
)
の
後戻
(
あともど
)
り
321
やうやう
此
(
この
)
頃
(
ごろ
)
気
(
き
)
がついて
322
血道
(
ちみち
)
をあげてほれきつた
323
高山
(
たかやま
)
さまよりドツコイシヨ
324
吾
(
わが
)
子
(
こ
)
の
方
(
はう
)
が
可愛
(
かあい
)
なり
325
火
(
ひ
)
の
国
(
くに
)
行
(
ゆき
)
を
後
(
あと
)
にして
326
建日
(
たけひ
)
の
館
(
やかた
)
に
往
(
い
)
たさうな
327
是
(
これ
)
も
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
328
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
引
(
ひ
)
き
合
(
あは
)
せ
329
ほんに
目出度
(
めでた
)
いお
目出度
(
めでた
)
い
330
さはさり
乍
(
なが
)
らひよつとして
331
建国別
(
たけくにわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
332
黒姫
(
くろひめ
)
さまの
子
(
こ
)
でなうて
333
ドツコイシヨウドツコイシヨウ
334
人
(
ひと
)
の
捨子
(
すてご
)
であつた
時
(
とき
)
335
どうして
心
(
こころ
)
が
納
(
をさ
)
まろか
336
それ
計
(
ばつか
)
りが
気
(
き
)
にかかる
337
ウントコドツコイドツコイシヨ
338
国魂神
(
くにたまがみ
)
の
純世姫
(
すみよひめ
)
339
金勝要
(
きんかつかね
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
340
御
(
ご
)
守護
(
しゆご
)
を
願
(
ねが
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る
341
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
342
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
ましませよ』
343
と
謡
(
うた
)
ひながら
建日
(
たけひ
)
の
館
(
やかた
)
をさして
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く。
344
(
大正一一・九・一三
旧七・二二
加藤明子
録)
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【第13章 行進歌|第34巻|海洋万里|霊界物語|/rm3413】
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