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霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第42巻(巳の巻)
序文に代へて
総説に代へて
第1篇 波瀾重畳
第1章 北光照暗
第2章 馬上歌
第3章 山嵐
第4章 下り坂
第2篇 恋海慕湖
第5章 恋の罠
第6章 野人の夢
第7章 女武者
第8章 乱舌
第9章 狐狸窟
第3篇 意変心外
第10章 墓場の怪
第11章 河底の怪
第12章 心の色々
第13章 揶揄
第14章 吃驚
第4篇 怨月恨霜
第15章 帰城
第16章 失恋会議
第17章 酒月
第18章 酊苑
第19章 野襲
第5篇 出風陣雅
第20章 入那立
第21章 応酬歌
第22章 別離の歌
第23章 竜山別
第24章 出陣歌
第25章 惜別歌
第26章 宣直歌
余白歌
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第42巻(巳の巻)
> 第1篇 波瀾重畳 > 第4章 下り坂
<<< 山嵐
(B)
(N)
恋の罠 >>>
第四章
下
(
くだ
)
り
坂
(
ざか
)
〔一一二九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第42巻 舎身活躍 巳の巻
篇:
第1篇 波瀾重畳
よみ(新仮名遣い):
はらんちょうじょう
章:
第4章 下り坂
よみ(新仮名遣い):
くだりざか
通し章番号:
1129
口述日:
1922(大正11)年11月14日(旧09月26日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年7月1日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
レーブは出まかせの歌を歌いながら一行の最後尾について坂を下っていく。テームスも滑稽な歌を歌いながら下っていく。
一行は峠の麓に下りつき、谷を流れる清水にのどの渇きをいやししばし休憩した。一同は再び馬上の人となり、くつわを並べて鈴の音も勇ましく、木枯らし吹きすさぶ大野原を都をさして駆けていく。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-12-20 13:48:34
OBC :
rm4204
愛善世界社版:
51頁
八幡書店版:
第7輯 660頁
修補版:
校定版:
53頁
普及版:
17頁
初版:
ページ備考:
001
レーブ『
月日
(
つきひ
)
は
空
(
そら
)
に
照山
(
てるやま
)
の
002
峠
(
たうげ
)
急坂
(
きふはん
)
下
(
くだ
)
りゆく
003
セーラン
王
(
わう
)
に
従
(
したが
)
ひて
004
ハイハイハイハイ ドウドウドウ
005
どうしても
此
(
この
)
坂
(
さか
)
下
(
くだ
)
らねば
006
イルナの
都
(
みやこ
)
に
行
(
ゆ
)
かれない
007
右守
(
うもり
)
の
司
(
かみ
)
のカールチン
008
欲
(
よく
)
の
悪魔
(
あくま
)
に
憑依
(
ひようい
)
され
009
悪逆
(
あくぎやく
)
無道
(
ぶだう
)
の
企
(
たく
)
み
事
(
ごと
)
010
ここ
迄
(
まで
)
やつて
来
(
き
)
たけれど
011
どうしてこんな
企
(
たく
)
み
事
(
ごと
)
012
成
(
な
)
り
遂
(
と
)
げさうな
事
(
こと
)
はない
013
ハイハイハイハイこん
畜生
(
ちくしやう
)
014
確
(
しつか
)
りせぬかい
気
(
き
)
をつけよ
015
尖
(
とが
)
つた
石
(
いし
)
に
躓
(
つまづ
)
いて
016
千尋
(
ちひろ
)
の
谷間
(
たにま
)
に
落
(
お
)
ちたなら
017
お
前
(
まへ
)
は
忽
(
たちま
)
ち
死
(
し
)
ぬだらう
018
ハーハーハイハイ
何
(
なん
)
とまあ
019
嶮
(
けは
)
しい
嶮
(
けは
)
しい
坂道
(
さかみち
)
だ
020
ヤスダラ
姫
(
ひめ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
021
これから
暫
(
しば
)
しの
御
(
ご
)
辛抱
(
しんばう
)
022
やがて
都
(
みやこ
)
が
見
(
み
)
えまする
023
カールチン
奴
(
め
)
がいろいろと
024
善
(
よ
)
からぬ
事
(
こと
)
を
企
(
たく
)
まうと
025
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
のます
限
(
かぎ
)
り
026
悪
(
あく
)
の
栄
(
さか
)
ゆる
例
(
ためし
)
ない
027
忽
(
たちま
)
ち
消
(
き
)
ゆる
春
(
はる
)
の
雪
(
ゆき
)
028
ハイハイハイハイ
敗亡
(
はいぼう
)
は
029
鏡
(
かがみ
)
にかけて
見
(
み
)
るやうだ
030
ドツコイ
畜生
(
ちくしやう
)
気
(
き
)
をつけよ
031
豆屁
(
まめべ
)
ばつかり
垂
(
た
)
れよつて
032
ほんとに
誠
(
まこと
)
にハアハアハア
033
大
(
おほ
)
馬鹿者
(
ばかもの
)
奴
(
め
)
、
畜生
(
ちくしやう
)
奴
(
め
)
034
何故
(
なにゆゑ
)
俺
(
おれ
)
の
馬
(
うま
)
だけは
035
これ
程
(
ほど
)
ハイハイ
頓馬
(
とんま
)
だらう
036
ガラガラガラガラ アイタツタ
037
ヒンヒンヒンヒンこん
畜生
(
ちくしやう
)
038
おれが
転
(
ころ
)
げたがをかしいか
039
お
前
(
まへ
)
は
四
(
よ
)
つ
足
(
あし
)
レブさまは
040
生
(
うま
)
れついての
二本足
(
にほんあし
)
041
二
(
ふた
)
つの
足
(
あし
)
と
四
(
よ
)
つ
足
(
あし
)
と
042
どうして
競争
(
きやうそう
)
がなるものか
043
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
044
バラモン
天王
(
てんわう
)
ドツコイシヨ
045
こいつは
云
(
い
)
ふのぢやなかつたなア
046
天地
(
てんち
)
を
造
(
つく
)
りし
元
(
もと
)
つ
神
(
かみ
)
047
国治立
(
くにはるたちの
)
大神
(
おほかみ
)
の
048
お
守
(
まも
)
り
偏
(
ひと
)
へに
願
(
ねが
)
ひます
049
こんな
難所
(
なんしよ
)
でペツタリと
050
右守
(
うもり
)
の
司
(
かみ
)
の
手下
(
てした
)
等
(
ら
)
に
051
出会
(
でつくわ
)
すならばどうしようぞ
052
レーブは
些
(
ちつ
)
とも
構
(
かま
)
はねど
053
心
(
こころ
)
にかかるは
王
(
わう
)
様
(
さま
)
や
054
ヤスダラ
姫
(
ひめ
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
だ
055
竜雲
(
りううん
)
さまよ
確
(
しつか
)
りせ
056
お
前
(
まへ
)
さまの
馬
(
うま
)
も
怪
(
あや
)
しいぞ
057
私
(
わたし
)
が
後
(
あと
)
から
眺
(
なが
)
むれば
058
屁放
(
へつぴ
)
り
腰
(
ごし
)
の
馬
(
うま
)
のざま
059
目玉
(
めだま
)
をあけて
見
(
み
)
られない
060
ハーハーハーハー ハイハイハイ
061
此
(
こん
)
畜生
(
ちくしやう
)
奴
(
め
)
気
(
き
)
をつけよ
062
俺
(
おれ
)
の
頭
(
あたま
)
をなぜ
噛
(
か
)
ぶる
063
すつての
事
(
こと
)
で
笠
(
かさ
)
の
台
(
だい
)
064
がぶつとやられる
所
(
とこ
)
だつた
065
賢
(
かしこ
)
いやうでも
畜生
(
ちくしやう
)
だ
066
此奴
(
こやつ
)
は
大
(
おほ
)
きな
柄
(
がら
)
をして
067
ヒンヒン
吐
(
ぬ
)
かして
屁
(
へ
)
を
垂
(
た
)
れて
068
小
(
ちひ
)
さい
男
(
をとこ
)
に
扱
(
あつか
)
はれ
069
背
(
せな
)
に
乗
(
の
)
られて
鞭
(
むち
)
打
(
う
)
たれ
070
いと
神妙
(
しんめう
)
にハアハアハア
071
ついて
出
(
で
)
て
来
(
く
)
る
馬鹿者
(
ばかもの
)
よ
072
これこれもうし
竜雲
(
りううん
)
さま
073
お
前
(
まへ
)
ばつかり
先
(
さき
)
へ
行
(
い
)
て
074
俺
(
おれ
)
をどうして
呉
(
く
)
れるのだ
075
俺
(
おれ
)
のコンパスあ
達者
(
たつしや
)
だが
076
肝腎要
(
かんじんかなめ
)
の
馬
(
うま
)
の
奴
(
やつ
)
077
どうしても
思
(
おも
)
よに
歩
(
ある
)
かない
078
屁古垂
(
へこた
)
れ
馬
(
うま
)
を
曳
(
ひ
)
いて
往
(
ゆ
)
く
079
俺
(
おれ
)
の
心
(
こころ
)
になつて
見
(
み
)
よ
080
ほんとに
誠
(
まこと
)
にぢれつたい
081
さはさりながらハイハイハイ
082
蛞蝓
(
なめくぢ
)
さへも
百千
(
ひやくせん
)
里
(
り
)
083
歩
(
あゆ
)
めばいつか
目的地
(
もくてきち
)
084
達
(
たつ
)
する
例
(
ためし
)
もありときく
085
照山峠
(
てるやまたうげ
)
は
名
(
な
)
にし
負
(
お
)
ふ
086
イルナで
一
(
いち
)
の
難所
(
なんしよ
)
ぞや
087
此処
(
ここ
)
をば
無事
(
ぶじ
)
に
馬
(
うま
)
曳
(
ひ
)
いて
088
下
(
くだ
)
り
終
(
おう
)
せた
暁
(
あかつき
)
は
089
再
(
ふたた
)
び
駒
(
こま
)
を
立
(
た
)
て
直
(
なほ
)
し
090
勇気
(
ゆうき
)
を
起
(
おこ
)
して
堂々
(
だうだう
)
と
091
一瀉
(
いつしや
)
千里
(
せんり
)
の
勢
(
いきほ
)
ひで
092
進
(
すす
)
みイルナの
聖城
(
せいじやう
)
へ
093
何
(
なん
)
の
苦
(
く
)
も
無
(
な
)
く
月
(
つき
)
の
空
(
そら
)
094
ハーハーハーハー ハイハイハイ
095
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
096
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
097
照山峠
(
てるやまたうげ
)
はさかしとも
098
いつしか
越
(
こ
)
ゆる
此
(
この
)
旅路
(
たびぢ
)
099
前途
(
ぜんと
)
は
中々
(
なかなか
)
有望
(
いうばう
)
だ
100
勝利
(
しようり
)
の
都
(
みやこ
)
も
近
(
ちか
)
づいて
101
首
(
くび
)
をのばして
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
る
102
黄金
(
わうごん
)
世界
(
せかい
)
の
神司
(
かむつかさ
)
103
黄金姫
(
わうごんひめ
)
や
清照姫
(
きよてるひめ
)
の
104
厳
(
いづ
)
のお
顔
(
かほ
)
を
拝
(
をが
)
むのも
105
次第
(
しだい
)
に
近
(
ちか
)
づき
北光
(
きたてる
)
の
106
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
遵奉
(
じゆんぽう
)
し
107
イルナの
城
(
しろ
)
に
蟠
(
わだか
)
まる
108
曲司
(
まがかみ
)
等
(
たち
)
を
悉
(
ことごと
)
く
109
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
に
言向
(
ことむ
)
けて
110
三五教
(
あななひけう
)
の
神力
(
しんりき
)
を
111
宇内
(
うだい
)
に
普
(
あまね
)
く
輝
(
かがや
)
かし
112
誉
(
ほまれ
)
も
高
(
たか
)
き
宣伝使
(
せんでんし
)
113
レーブと
名乗
(
なの
)
つて
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
114
ハイハイハイハイ フサの
国
(
くに
)
115
羅馬
(
ローマ
)
に
希臘
(
ギリシヤ
)
小
(
せう
)
亜細亜
(
アジア
)
116
筑紫
(
つくし
)
の
島
(
しま
)
の
果
(
は
)
てまでも
117
吾
(
わが
)
足跡
(
あしあと
)
を
印
(
いん
)
しつつ
118
仕
(
つか
)
へまつらむ
吾
(
わが
)
思
(
おも
)
ひ
119
叶
(
かな
)
はせ
給
(
たま
)
へ
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
120
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
等
(
たち
)
八百万
(
やほよろづ
)
121
馬
(
うま
)
諸共
(
もろとも
)
に
真心
(
まごころ
)
を
122
捧
(
ささ
)
げて
祈
(
いの
)
り
奉
(
たてまつ
)
る
123
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
124
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ』
125
と
倒徳利
(
こけどつくり
)
のやうにドブドブと
出
(
で
)
まかせの
熱
(
ねつ
)
を
吐
(
は
)
きながら、
126
一行
(
いつかう
)
の
最後
(
さいご
)
について、
127
足許
(
あしもと
)
覚束
(
おぼつか
)
なく
下
(
くだ
)
り
行
(
ゆ
)
く。
128
テームスは
馬
(
うま
)
を
曳
(
ひ
)
きながら
歌
(
うた
)
ひはじめた。
129
テームス
『セーラン
王
(
わう
)
やヤスダラの
130
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
の
御尾前
(
みをさき
)
を
131
守
(
まも
)
りて
下
(
くだ
)
る
照山
(
てるやま
)
の
132
嶮
(
けは
)
しき
坂
(
さか
)
はハイハイハイ
133
又
(
また
)
とあるまい
難所
(
なんしよ
)
ぞや
134
追々
(
おひおひ
)
坂
(
さか
)
はきつくなり
135
足許
(
あしもと
)
あやしくなつて
来
(
き
)
た
136
雨
(
あめ
)
の
如
(
ごと
)
くに
打出
(
うちいだ
)
し
137
風
(
かぜ
)
に
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
の
散
(
ち
)
る
如
(
ごと
)
く
138
バラバラバツと
追
(
お
)
ひ
散
(
ち
)
らし
139
ハイハイハイハイドウドウドウ
140
畜生
(
ちくしやう
)
気
(
き
)
をつけ
危険
(
あぶない
)
ぞ
141
何
(
なん
)
だえ
泡
(
あわ
)
を
吹
(
ふ
)
きやがつて
142
ハーハーハツハイこれしきの
143
坂
(
さか
)
がそれ
程
(
ほど
)
苦
(
くる
)
しいか
144
とは
云
(
い
)
ふものの
俺
(
おれ
)
だとて
145
矢張
(
やつぱ
)
り
苦
(
くる
)
しうなつて
来
(
き
)
た
146
苦
(
くる
)
しい
時
(
とき
)
の
神頼
(
かみだの
)
み
147
三五教
(
あななひけう
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
よ
148
何卒
(
なにとぞ
)
宜敷
(
よろしく
)
願
(
ねが
)
ひます
149
人馬
(
じんば
)
諸共
(
もろとも
)
恙
(
つつが
)
なく
150
此
(
この
)
坂道
(
さかみち
)
をハイハイハイ
151
下
(
くだ
)
らせ
給
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
152
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
を
進
(
すす
)
み
往
(
ゆ
)
く
153
此
(
この
)
テームスも
神
(
かみ
)
の
御子
(
みこ
)
154
神
(
かみ
)
の
守
(
まも
)
りのある
上
(
うへ
)
は
155
仮令
(
たとへ
)
曲津
(
まがつ
)
が
襲来
(
しふらい
)
し
156
前後
(
ぜんご
)
左右
(
さいう
)
を
取
(
と
)
り
巻
(
ま
)
いて
157
猛虎
(
まうこ
)
の
勢
(
いきほひ
)
凄
(
すさま
)
じく
158
槍
(
やり
)
のきつ
先
(
さき
)
ハイハイハイ
159
並
(
なら
)
べて
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
るとも
160
如何
(
いか
)
で
恐
(
おそ
)
れむ
益良雄
(
ますらを
)
の
161
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
腕
(
うで
)
には
骨
(
ほね
)
がある
162
日本
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
の
生粋
(
きつすゐ
)
と
163
選
(
よ
)
りによつたる
神司
(
かむづかさ
)
164
天下
(
てんか
)
は
如何
(
いか
)
に
広
(
ひろ
)
くとも
165
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
に
敵
(
てき
)
するものあろか
166
坂
(
さか
)
を
登
(
のぼ
)
る
時
(
とき
)
重宝
(
ちようほう
)
な
167
名馬
(
めいば
)
も
困
(
こま
)
る
下
(
くだ
)
り
坂
(
ざか
)
168
足手
(
あして
)
纏
(
まと
)
ひと
知
(
し
)
りながら
169
曳
(
ひ
)
いて
往
(
ゆ
)
かねばハイハイハイ
170
大野
(
おほの
)
ケ
原
(
はら
)
を
渡
(
わた
)
れない
171
右守
(
うもり
)
の
司
(
かみ
)
の
手下
(
てした
)
等
(
ら
)
は
172
神出
(
しんしゆつ
)
鬼没
(
きぼつ
)
ドツコイシヨ
173
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
の
下
(
した
)
に
隠
(
かく
)
れ
居
(
ゐ
)
て
174
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
一行
(
いつかう
)
を
散々
(
さんざん
)
に
175
艱
(
なや
)
ませくれむとハイハイハイ
176
固唾
(
かたづ
)
をのんで
待
(
ま
)
つぢやらう
177
仮令
(
たとへ
)
数万
(
すまん
)
の
敵軍
(
てきぐん
)
が
178
押
(
お
)
し
寄
(
よ
)
せ
来
(
く
)
る
事
(
こと
)
あるとても
179
三五教
(
あななひけう
)
にて
学
(
まな
)
びたる
180
善言
(
ぜんげん
)
美詞
(
びし
)
の
言霊
(
ことたま
)
を
181
ハイハイハイハイブウブウブウ
182
エヽこん
畜生
(
ちくしやう
)
臭
(
くさ
)
いわい
183
後
(
あと
)
から
風
(
かぜ
)
の
吹
(
ふ
)
く
時
(
とき
)
に
184
さうやられては
耐
(
たま
)
らない
185
些
(
ちつと
)
は
行儀
(
ぎやうぎ
)
を
知
(
し
)
るがよい
186
セーラン
王
(
わう
)
のお
供
(
とも
)
だぞ
187
無礼
(
ぶれい
)
極
(
きは
)
まる
畜生
(
ちくしやう
)
だな
188
ハーハーハーハイ アイタツタ
189
高
(
たか
)
い
岩根
(
いはね
)
に
躓
(
つまづ
)
いた
190
皆
(
みな
)
さま
用心
(
ようじん
)
なされませ
191
其処
(
そこ
)
らあたりに
転倒
(
こけ
)
て
居
(
ゐ
)
る
192
石
(
いし
)
の
車
(
くるま
)
に
乗
(
の
)
つたなら
193
馬
(
うま
)
諸共
(
もろとも
)
に
千仭
(
せんじん
)
の
194
谷間
(
たにま
)
に
忽
(
たちま
)
ち
顛落
(
てんらく
)
し
195
再
(
ふたた
)
び
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
明
(
あか
)
りをば
196
見
(
み
)
られぬやうになりますぞ
197
ハーハーハーハイ ドウドウドウ
198
お
蔭
(
かげ
)
で
難関
(
なんくわん
)
踏
(
ふ
)
み
越
(
こ
)
えた
199
馬
(
うま
)
の
畜生
(
ちくしやう
)
喜
(
よろこ
)
べよ
200
これから
先
(
さき
)
は
歩
(
ある
)
きよい
201
俺
(
おれ
)
も
面白
(
おもしろ
)
なつて
来
(
き
)
た
202
人
(
ひと
)
の
一生
(
いつしやう
)
と
云
(
い
)
ふものは
203
恰度
(
ちやうど
)
此
(
この
)
山
(
やま
)
渡
(
わた
)
るよな
204
ハイハイハイハイものだらう
205
一寸
(
ちよつと
)
目放
(
めばな
)
ししたときは
206
ハイハイ
忽
(
たちま
)
ち
失脚
(
しつきやく
)
し
207
世
(
よ
)
の
落人
(
おちびと
)
となり
果
(
は
)
てて
208
世界
(
せかい
)
の
奴
(
やつ
)
に
卑
(
さ
)
げしまれ
209
ハーハーハイハイ
牛馬
(
うしうま
)
に
210
踏
(
ふ
)
まれにやならぬやうになる
211
さはさりながら
人間
(
にんげん
)
が
212
何程
(
なにほど
)
あせつて
見
(
み
)
たとこで
213
其
(
その
)
力
(
ちから
)
には
限
(
かぎ
)
りある
214
無限
(
むげん
)
の
神力
(
しんりき
)
備
(
そな
)
へたる
215
ハイハイハイハイドウドウドウ
216
尊
(
たふと
)
き
清
(
きよ
)
き
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
217
摂理
(
せつり
)
のもとに
任
(
まか
)
すより
218
仕様
(
しやう
)
模様
(
もやう
)
も
無
(
な
)
いものぞ
219
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
220
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましまして
221
神
(
かみ
)
に
従
(
したが
)
ふ
吾々
(
われわれ
)
を
222
厚
(
あつ
)
く
守
(
まも
)
りてハイハイハイ
223
イルナの
都
(
みやこ
)
へ
恙
(
つつが
)
なく
224
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
へと
願
(
ね
)
ぎまつる
225
ドツコイドツコイ ドツコイシヨ
226
道
(
みち
)
も
段々
(
だんだん
)
広
(
ひろ
)
くなり
227
小石
(
こいし
)
も
少
(
すくな
)
うなつて
来
(
き
)
た
228
七転
(
ななころび
)
八起
(
やおき
)
の
苦
(
くる
)
しみも
229
漸
(
やうや
)
く
越
(
こ
)
えた
下
(
くだ
)
り
坂
(
ざか
)
230
右守
(
うもり
)
の
司
(
かみ
)
の
醜霊
(
しこだま
)
を
231
直日
(
なほひ
)
の
霊
(
みたま
)
に
言向
(
ことむ
)
けて
232
勝鬨
(
かちどき
)
挙
(
あ
)
ぐるも
目
(
ま
)
のあたり
233
あゝ
勇
(
いさ
)
ましし
勇
(
いさ
)
ましし』
234
と
歌
(
うた
)
ひつつ
漸
(
やうや
)
くにして
一行
(
いつかう
)
は
峠
(
たうげ
)
の
麓
(
ふもと
)
に
下
(
くだ
)
りついた。
235
谷
(
たに
)
を
流
(
なが
)
るる
清水
(
しみづ
)
に
喉
(
のど
)
の
乾
(
かわ
)
きをいやし、
236
暫
(
しば
)
し
休憩
(
きうけい
)
の
上
(
うへ
)
再
(
ふたた
)
び
馬上
(
ばじやう
)
の
人
(
ひと
)
となり、
237
一同
(
いちどう
)
轡
(
くつわ
)
をならべて
鈴
(
すず
)
の
音
(
ね
)
も
勇
(
いさ
)
ましく、
238
木枯
(
こがらし
)
荒
(
すさ
)
ぶ
大野原
(
おほのはら
)
、
239
暴虎
(
ぼうこ
)
馮河
(
ひようが
)
の
勢
(
いきほひ
)
にて、
240
都
(
みやこ
)
をさして
駆
(
か
)
けりゆく。
241
(
大正一一・一一・一四
旧九・二六
加藤明子
録)
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