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霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第42巻(巳の巻)
序文に代へて
総説に代へて
第1篇 波瀾重畳
第1章 北光照暗
第2章 馬上歌
第3章 山嵐
第4章 下り坂
第2篇 恋海慕湖
第5章 恋の罠
第6章 野人の夢
第7章 女武者
第8章 乱舌
第9章 狐狸窟
第3篇 意変心外
第10章 墓場の怪
第11章 河底の怪
第12章 心の色々
第13章 揶揄
第14章 吃驚
第4篇 怨月恨霜
第15章 帰城
第16章 失恋会議
第17章 酒月
第18章 酊苑
第19章 野襲
第5篇 出風陣雅
第20章 入那立
第21章 応酬歌
第22章 別離の歌
第23章 竜山別
第24章 出陣歌
第25章 惜別歌
第26章 宣直歌
余白歌
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霊界物語
>
舎身活躍(第37~48巻)
>
第42巻(巳の巻)
> 第5篇 出風陣雅 > 第22章 別離の歌
<<< 応酬歌
(B)
(N)
竜山別 >>>
第二二章
別離
(
べつり
)
の
歌
(
うた
)
〔一一四七〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第42巻 舎身活躍 巳の巻
篇:
第5篇 出風陣雅
よみ(新仮名遣い):
しゅっぷうじんが
章:
第22章 別離の歌
よみ(新仮名遣い):
べつりのうた
通し章番号:
1147
口述日:
1922(大正11)年11月25日(旧10月7日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年7月1日
概要:
舞台:
イルナ城(入那城、セーラン王の館)
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
黄金姫、清照姫らは別れにあたって、セーラン王たちイルナの国の人々に述懐と訓戒の歌を歌った。
ヤスダラ姫は、三五教の宣伝使となる覚悟を歌った。
また右守司の従者ハルマンは、実は言依別命の命で身分を隠し、イルナの国に潜入していた三五教の宣伝使・駒彦であると素性を明かした。
それぞれ一同、別れに当たって抱負と覚悟を明かす歌を歌った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-12-29 12:46:03
OBC :
rm4222
愛善世界社版:
268頁
八幡書店版:
第7輯 738頁
修補版:
校定版:
276頁
普及版:
114頁
初版:
ページ備考:
001
黄金姫
(
わうごんひめ
)
は
別
(
わか
)
れに
臨
(
のぞ
)
んで
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
歌
(
うた
)
ふ。
002
黄金姫
『
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
003
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
004
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
005
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つの
三五
(
あななひ
)
の
006
教
(
をしへ
)
の
道
(
みち
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
007
斎苑
(
いそ
)
の
館
(
やかた
)
を
出
(
い
)
でしより
008
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
守
(
まも
)
られて
009
虎
(
とら
)
狼
(
おほかみ
)
や
獅子
(
しし
)
熊
(
くま
)
の
010
伊猛
(
いたけ
)
り
狂
(
くる
)
ふ
荒野原
(
あらのはら
)
011
漸
(
やうや
)
く
渉
(
わた
)
り
高照
(
たかてる
)
の
012
珍
(
うづ
)
の
岩窟
(
いはや
)
に
導
(
みちび
)
かれ
013
神徳
(
しんとく
)
無限
(
むげん
)
の
北光
(
きたてる
)
の
014
神
(
かみ
)
の
薫陶
(
くんたう
)
を
受
(
う
)
けながら
015
親子
(
おやこ
)
は
勇
(
いさ
)
み
入那城
(
いるなじやう
)
016
四方
(
よも
)
に
塞
(
ふさ
)
がる
黒雲
(
くろくも
)
を
017
神
(
かみ
)
の
力
(
ちから
)
に
吹
(
ふ
)
き
払
(
はら
)
ひ
018
セーラン
王
(
わう
)
の
危難
(
きなん
)
をば
019
救
(
すく
)
ひ
助
(
たす
)
けて
今
(
いま
)
は
早
(
はや
)
020
天地
(
てんち
)
清明
(
せいめい
)
日月
(
じつげつ
)
は
021
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
に
輝
(
かがや
)
きて
022
冬
(
ふゆ
)
とは
云
(
い
)
へど
花
(
はな
)
香
(
にほ
)
ふ
023
常世
(
とこよ
)
の
春
(
はる
)
の
心地
(
ここち
)
しつ
024
曲津
(
まがつ
)
の
荒
(
すさ
)
みをさまりて
025
出
(
いで
)
行
(
ゆ
)
く
吾
(
われ
)
こそ
楽
(
たの
)
しけれ
026
セーラン
王
(
わう
)
よ
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
せ
027
如何
(
いか
)
なる
事
(
こと
)
のあるとても
028
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
の
与
(
あた
)
へたる
029
妃
(
きさき
)
の
君
(
きみ
)
のサマリー
姫
(
ひめ
)
030
必
(
かなら
)
ず
見捨
(
みす
)
て
給
(
たま
)
ふまじ
031
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
とにたとへたる
032
夫婦
(
めをと
)
の
道
(
みち
)
はどこまでも
033
厳
(
きび
)
しく
守
(
まも
)
り
進
(
すす
)
みませ
034
夫婦
(
めをと
)
は
道
(
みち
)
の
大本
(
おほもと
)
ぞ
035
ヤスダラ
姫
(
ひめ
)
の
神司
(
かむつかさ
)
036
汝
(
なれ
)
が
命
(
みこと
)
の
御心
(
みこころ
)
に
037
かけさせ
給
(
たま
)
ふ
事
(
こと
)
もなく
038
科戸
(
しなど
)
の
風
(
かぜ
)
に
執着
(
しふちやく
)
の
039
雲
(
くも
)
吹
(
ふ
)
き
払
(
はら
)
ひ
天地
(
あめつち
)
の
040
誠
(
まこと
)
を
千代
(
ちよ
)
に
永久
(
とこしへ
)
に
041
立
(
た
)
てさせ
給
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
042
神
(
かみ
)
に
誓
(
ちか
)
ひて
願
(
ね
)
ぎまつる
043
吾
(
われ
)
はこれより
天地
(
あめつち
)
の
044
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
助
(
たす
)
けられ
045
魔神
(
まがみ
)
の
荒
(
すさ
)
ぶ
荒野原
(
あらのはら
)
046
夜
(
よ
)
を
日
(
ひ
)
についで
進
(
すす
)
みつつ
047
歓喜
(
くわんき
)
の
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
くハルナ
城
(
じやう
)
048
大黒主
(
おほくろぬし
)
の
肉体
(
からたま
)
に
049
巣
(
す
)
ぐふ
曲神
(
まがみ
)
を
言向
(
ことむ
)
けて
050
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
の
天職
(
てんしよく
)
を
051
尽
(
つく
)
しまつらむ
惟神
(
かむながら
)
052
神
(
かみ
)
は
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
と
倶
(
とも
)
にあり
053
北光神
(
きたてるがみ
)
よセーラン
王
(
わう
)
よ
054
吾
(
わが
)
往
(
ゆ
)
く
先
(
さき
)
を
恙
(
つつが
)
なく
055
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へと
神床
(
かむどこ
)
に
056
心
(
こころ
)
静
(
しづ
)
めて
祈
(
いの
)
りませ
057
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
とは
清照
(
きよてる
)
の
058
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
059
治
(
をさ
)
まる
御代
(
みよ
)
もヤスダラ
姫
(
ひめ
)
の
060
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
の
神司
(
かむつかさ
)
061
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
062
駒彦司
(
こまひこつかさ
)
のハルマンと
063
茲
(
ここ
)
に
一行
(
いつかう
)
四人
(
よにん
)
連
(
づ
)
れ
064
清
(
きよ
)
き
尊
(
たふと
)
き
聖城
(
せいじやう
)
を
065
名残
(
なごり
)
惜
(
を
)
しくも
後
(
あと
)
に
見
(
み
)
て
066
吾
(
われ
)
はこれより
出
(
い
)
でて
行
(
ゆ
)
く
067
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
068
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ』
069
清照姫
(
きよてるひめ
)
は
又
(
また
)
歌
(
うた
)
ふ。
070
清照姫
『
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
071
善神
(
ぜんしん
)
邪神
(
じやしん
)
を
立
(
た
)
て
別
(
わ
)
ける
072
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
073
清照姫
(
きよてるひめ
)
の
神司
(
かむつかさ
)
074
清
(
きよ
)
き
尊
(
たふと
)
き
御教
(
みをしへ
)
に
075
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
を
立
(
た
)
て
直
(
なほ
)
し
076
鞭
(
むちう
)
ち
進
(
すす
)
む
膝栗毛
(
ひざくりげ
)
077
心
(
こころ
)
も
軽
(
かる
)
き
蓑笠
(
みのかさ
)
の
078
草鞋
(
わらぢ
)
脚絆
(
きやはん
)
に
身
(
み
)
を
固
(
かた
)
め
079
猛虎
(
まうこ
)
のたけぶ
荒野原
(
あらのはら
)
080
善言
(
ぜんげん
)
美辞
(
びし
)
の
言霊
(
ことたま
)
を
081
打
(
う
)
ち
出
(
だ
)
しながら
堂々
(
だうだう
)
と
082
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
くこそ
勇
(
いさ
)
ましき
083
行手
(
ゆくて
)
に
如何
(
いか
)
なる
曲神
(
まがかみ
)
の
084
さやりて
進路
(
しんろ
)
を
塞
(
ふさ
)
ぐとも
085
何
(
なに
)
かは
恐
(
おそ
)
れむ
敷島
(
しきしま
)
の
086
大和心
(
やまとごころ
)
は
清
(
きよ
)
く
照
(
て
)
る
087
仁慈
(
じんじ
)
の
駒
(
こま
)
に
矢
(
や
)
を
放
(
はな
)
つ
088
醜
(
しこ
)
の
曲霊
(
まがひ
)
はあらざらめ
089
あゝ
勇
(
いさ
)
ましや
勇
(
いさ
)
ましや
090
入那
(
いるな
)
の
城
(
しろ
)
の
黒雲
(
くろくも
)
は
091
清
(
きよ
)
く
涼
(
すず
)
しく
晴
(
は
)
れ
渡
(
わた
)
り
092
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
の
有様
(
ありさま
)
を
093
現出
(
げんしゆつ
)
したる
今日
(
けふ
)
の
空
(
そら
)
094
心
(
こころ
)
の
残
(
のこ
)
る
事
(
こと
)
もなし
095
いざこれよりは
親
(
おや
)
と
子
(
こ
)
が
096
心
(
こころ
)
を
合
(
あは
)
せ
力
(
ちから
)
をば
097
一
(
ひと
)
つに
固
(
かた
)
め
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
098
さやる
曲津
(
まがつ
)
を
悉
(
ことごと
)
く
099
瑞
(
みづ
)
の
霊
(
みたま
)
に
言向
(
ことむ
)
けて
100
進
(
すす
)
みて
往
(
ゆ
)
かむ
惟神
(
かむながら
)
101
北光神
(
きたてるがみ
)
やセーラン
王
(
わう
)
の
102
君
(
きみ
)
の
命
(
みこと
)
に
嬉
(
うれ
)
しくも
103
謹
(
つつし
)
み
別
(
わか
)
れを
告
(
つ
)
げまつる
104
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
105
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
106
ヤスダラ
姫
(
ひめ
)
は
又
(
また
)
歌
(
うた
)
ふ。
107
ヤスダラ姫
『
入那
(
いるな
)
の
国
(
くに
)
の
刹帝利
(
せつていり
)
108
尊
(
たふと
)
き
家系
(
かけい
)
に
生
(
うま
)
れたる
109
左守司
(
さもりつかさ
)
のクーリンス
110
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
の
貴
(
うづ
)
の
子
(
こ
)
と
111
生
(
うま
)
れあひたるヤスダラ
姫
(
ひめ
)
は
112
神命
(
しんめい
)
降
(
くだ
)
り
今
(
いま
)
茲
(
ここ
)
に
113
恋
(
こひ
)
しき
父
(
ちち
)
や
大君
(
おほぎみ
)
の
114
あれます
国
(
くに
)
を
後
(
あと
)
にして
115
実
(
げ
)
にも
尊
(
たふと
)
き
三五
(
あななひ
)
の
116
黄金姫
(
わうごんひめ
)
の
神司
(
かむつかさ
)
117
清照姫
(
きよてるひめ
)
に
従
(
したが
)
ひて
118
悪魔
(
あくま
)
の
征途
(
せいと
)
に
上
(
のぼ
)
りゆく
119
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
120
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましまして
121
ヤスダラ
姫
(
ひめ
)
の
魂
(
たましひ
)
に
122
無限
(
むげん
)
無窮
(
むきう
)
の
神力
(
しんりき
)
を
123
濺
(
そそ
)
がせ
給
(
たま
)
へ
天地
(
あめつち
)
の
124
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
125
謹
(
つつし
)
み
敬
(
いやま
)
ひ
願
(
ね
)
ぎまつる
126
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
127
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
128
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
129
誠
(
まこと
)
の
力
(
ちから
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
130
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つの
三五
(
あななひ
)
の
131
教
(
をしへ
)
を
守
(
まも
)
りいつまでも
132
イルナの
国
(
くに
)
を
浦安
(
うらやす
)
く
133
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へ
大君
(
おほぎみ
)
の
134
御前
(
みまへ
)
に
謹
(
つつし
)
みヤスダラ
姫
(
ひめ
)
が
135
謹
(
つつし
)
み
畏
(
かしこ
)
み
今
(
いま
)
此処
(
ここ
)
に
136
別
(
わか
)
れに
臨
(
のぞ
)
み
願
(
ね
)
ぎまつる
137
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
の
花
(
はな
)
も
咲
(
さ
)
く
138
ミロクの
神世
(
みよ
)
も
北光
(
きたてる
)
の
139
天
(
あめ
)
の
目一
(
まひと
)
つ
神司
(
かむづかさ
)
140
高照山
(
たかてるやま
)
に
帰
(
かへ
)
りなば
141
汝
(
な
)
が
妻神
(
つまがみ
)
の
竹野姫
(
たけのひめ
)
142
御前
(
みまへ
)
に
対
(
たい
)
しヤスダラ
姫
(
ひめ
)
143
道
(
みち
)
の
司
(
つかさ
)
が
種々
(
いろいろ
)
と
144
恵
(
めぐみ
)
を
受
(
う
)
けし
嬉
(
うれ
)
しさを
145
感謝
(
かんしや
)
し
居
(
ゐ
)
たりと
委細
(
まつぶさ
)
に
146
伝
(
つた
)
へたまはれ
惟神
(
かむながら
)
147
神
(
かみ
)
に
誓
(
ちか
)
ひて
願
(
ね
)
ぎまつる
148
吾
(
われ
)
は
是
(
これ
)
より
黄金
(
わうごん
)
の
149
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
に
従
(
したが
)
ひて
150
荒野
(
あらの
)
ケ
原
(
はら
)
を
打
(
う
)
ち
渉
(
わた
)
り
151
嵐
(
あらし
)
に
髪
(
かみ
)
を
梳
(
くしけづ
)
り
152
霰
(
あられ
)
や
雪
(
ゆき
)
に
身
(
み
)
をそぼち
153
身
(
み
)
なりも
卑
(
いや
)
しき
蓑笠
(
みのかさ
)
の
154
いと
軽々
(
かるがる
)
と
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
155
セーラン
王
(
わう
)
よサマリー
姫
(
ひめ
)
156
吾
(
わが
)
往
(
ゆ
)
く
後
(
あと
)
は
睦
(
むつま
)
じく
157
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
の
神業
(
しんげふ
)
を
158
互
(
たがひ
)
に
助
(
たす
)
け
助
(
たす
)
け
合
(
あ
)
ひ
159
勤
(
いそ
)
しみたまへヤスダラ
姫
(
ひめ
)
の
160
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
が
旅立
(
かしまだち
)
の
161
別
(
わか
)
れに
臨
(
のぞ
)
み
願
(
ね
)
ぎまつる
162
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
163
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
164
ハルマンは
又
(
また
)
歌
(
うた
)
ふ。
165
ハルマン
『
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
166
吾
(
われ
)
は
駒彦
(
こまひこ
)
神司
(
かむづかさ
)
167
言依別
(
ことよりわけ
)
の
御言
(
みこと
)
もて
168
イルナの
国
(
くに
)
に
身
(
み
)
を
窶
(
やつ
)
し
169
忍
(
しの
)
び
入
(
い
)
りしは
三年前
(
みとせまへ
)
170
上下
(
しやうか
)
に
時
(
とき
)
めく
右守司
(
うもりつかさ
)
171
カールチン
館
(
やかた
)
に
身
(
み
)
を
寄
(
よ
)
せて
172
卑
(
いや
)
しき
下僕
(
しもべ
)
となり
下
(
さが
)
り
173
バラモン
教
(
けう
)
に
迷
(
まよ
)
ひたる
174
曲人
(
まがびと
)
達
(
たち
)
を
悉
(
ことごと
)
く
175
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
に
言向
(
ことむ
)
けて
176
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
復
(
かへ
)
り
言
(
ごと
)
177
申
(
まを
)
さむものと
朝夕
(
あさゆふ
)
に
178
神
(
かみ
)
に
祈
(
いの
)
りし
甲斐
(
かひ
)
ありて
179
いよいよ
吹
(
ふ
)
き
来
(
く
)
る
時津風
(
ときつかぜ
)
180
吾
(
わが
)
職責
(
しよくせき
)
も
今
(
いま
)
は
早
(
はや
)
181
漸
(
やうや
)
く
尽
(
つく
)
しあらためて
182
三五教
(
あななひけう
)
の
神柱
(
かむばしら
)
183
黄金姫
(
わうごんひめ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
184
曲津
(
まがつ
)
の
猛
(
たけ
)
ぶ
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
185
ハルナの
都
(
みやこ
)
に
蟠
(
わだか
)
まる
186
八岐
(
やまた
)
大蛇
(
をろち
)
の
征服
(
せいふく
)
に
187
進
(
すす
)
み
往
(
ゆ
)
くこそ
勇
(
いさ
)
ましき
188
コーカス
山
(
ざん
)
の
聖場
(
せいぢやう
)
を
189
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
で
茲
(
ここ
)
に
早三年
(
はやみとせ
)
190
仇
(
あだ
)
に
月日
(
つきひ
)
を
送
(
おく
)
りしを
191
心
(
こころ
)
に
嘆
(
なげ
)
き
居
(
ゐ
)
たりしに
192
一陽
(
いちやう
)
来復
(
らいふく
)
三五
(
あななひ
)
の
193
誠
(
まこと
)
の
花
(
はな
)
は
咲
(
さ
)
き
出
(
い
)
でて
194
心
(
こころ
)
も
勇
(
いさ
)
む
春駒
(
はるこま
)
の
195
名
(
な
)
もハルマンと
改
(
あらた
)
めて
196
正々
(
せいせい
)
堂々
(
だうだう
)
進
(
すす
)
み
往
(
ゆ
)
く
197
あゝ
面白
(
おもしろ
)
し
面白
(
おもしろ
)
し
198
北光神
(
きたてるがみ
)
よ
大君
(
おほぎみ
)
よ
199
吾
(
わが
)
往
(
ゆ
)
く
後
(
あと
)
は
天地
(
あめつち
)
の
200
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
朝夕
(
あさゆふ
)
に
201
照
(
て
)
らし
給
(
たま
)
ひて
永久
(
とこしへ
)
に
202
蒼生
(
あをひとぐさ
)
を
平
(
たひら
)
けく
203
いと
安
(
やす
)
らけく
守
(
まも
)
りませ
204
吾
(
われ
)
は
尊
(
たふと
)
き
大神
(
おほかみ
)
の
205
御霊
(
みたま
)
を
背
(
せな
)
に
負
(
お
)
ひながら
206
第二
(
だいに
)
の
故郷
(
こきやう
)
と
住
(
す
)
みなれし
207
イルナの
都
(
みやこ
)
を
後
(
あと
)
にして
208
茲
(
ここ
)
に
別
(
わか
)
れを
告
(
つ
)
げまつる
209
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
210
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ。
211
いざさらば
心
(
こころ
)
の
駒彦
(
こまひこ
)
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
ち
212
ハルナの
都
(
みやこ
)
へ
立
(
た
)
ちて
向
(
むか
)
はむ。
213
大君
(
おほぎみ
)
よ
心安
(
こころやす
)
けくましませよ
214
汝
(
なれ
)
が
魂
(
みたま
)
に
神
(
かみ
)
ましませば。
215
北光
(
きたてる
)
の
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
に
物
(
もの
)
申
(
まを
)
す
216
吾
(
わが
)
往
(
ゆ
)
く
先
(
さき
)
を
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へ』
217
北光
(
きたてる
)
『
汝
(
なれ
)
こそは
三五教
(
あななひけう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
218
駒彦
(
こまひこ
)
なりしかいとも
珍
(
めづ
)
らし。
219
天地
(
あめつち
)
の
神
(
かみ
)
の
経綸
(
しぐみ
)
はどこまでも
220
ゆき
渡
(
わた
)
りけれ
尊
(
たふと
)
しの
世
(
よ
)
や。
221
ハルマンの
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
を
駒彦
(
こまひこ
)
と
222
悟
(
さと
)
り
得
(
え
)
ざりし
吾
(
われ
)
の
愚
(
おろか
)
さ』
223
清照
(
きよてる
)
『
清照
(
きよてる
)
の
姫
(
ひめ
)
の
司
(
つかさ
)
も
駒彦
(
こまひこ
)
も
224
みな
化物
(
ばけもの
)
の
類
(
たぐひ
)
なりしか。
225
吾
(
われ
)
こそは
小化物
(
こばけもの
)
なり
駒彦
(
こまひこ
)
は
226
大化物
(
おほばけもの
)
よ
恐
(
おそ
)
ろしく
思
(
おも
)
ふ』
227
駒彦
(
こまひこ
)
『
清照
(
きよてる
)
の
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
に
言問
(
ことと
)
はむ
228
汝
(
なれ
)
が
心
(
こころ
)
は
化物
(
ばけもの
)
ならずや。
229
吾
(
われ
)
よりも
汝
(
な
)
が
命
(
みこと
)
こそ
恐
(
おそ
)
ろしき
230
右守
(
うもり
)
の
司
(
かみ
)
をもてあそびまし。
231
吾
(
われ
)
こそは
右守
(
うもり
)
の
司
(
つかさ
)
に
使
(
つか
)
はれて
232
下僕
(
しもべ
)
の
恥
(
はぢ
)
を
忍
(
しの
)
び
居
(
ゐ
)
たりし。
233
顧
(
かへり
)
みれば
吾
(
われ
)
こそ
汝
(
なれ
)
に
比
(
くら
)
べては
234
実
(
げ
)
にも
小
(
ちひ
)
さき
化物
(
ばけもの
)
ぞかし』
235
黄金
(
わうごん
)
『
世
(
よ
)
の
終
(
をは
)
り
大化物
(
おほばけもの
)
が
現
(
あら
)
はれて
236
智者
(
ちしや
)
と
学者
(
がくしや
)
を
噛
(
か
)
み
殺
(
ころ
)
すなり。
237
現界
(
うつしよ
)
に
時
(
とき
)
めく
人
(
ひと
)
の
大方
(
おほかた
)
は
238
大化物
(
おほばけもの
)
の
器
(
うつは
)
なりけり。
239
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
大化物
(
おほばけもの
)
を
悉
(
ことごと
)
[
※
御校正本では「盡」(尽)に「ことごと」とルビ。
]
く
240
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
す
三五
(
あななひ
)
の
道
(
みち
)
』
241
ヤスダラ『
面白
(
おもしろ
)
し
大化物
(
おほばけもの
)
のさやる
世
(
よ
)
に
242
現
(
あら
)
はれ
出
(
い
)
でし
神
(
かみ
)
の
化物
(
ばけもの
)
。
243
化
(
ば
)
かされて
魂
(
たま
)
を
洗
(
あら
)
ひしカールチン
244
吾
(
われ
)
も
騙
(
だま
)
されたくぞ
思
(
おも
)
ひぬ』
245
カールチン『
清照
(
きよてる
)
の
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
に
操
(
あやつ
)
られ
246
揉
(
も
)
み
潰
(
つぶ
)
されて
真人
(
まびと
)
となりぬ。
247
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は
善悪
(
ぜんあく
)
不二
(
ふじ
)
正邪
(
せいじや
)
一如
(
いちによ
)
248
その
理
(
ことわり
)
を
今
(
いま
)
や
悟
(
さと
)
りぬ。
249
善
(
ぜん
)
と
云
(
い
)
ひ
悪
(
あく
)
と
称
(
とな
)
ふも
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
の
250
中
(
なか
)
を
隔
(
へだ
)
つる
玉垣
(
たまがき
)
と
知
(
し
)
る』
251
(
大正一一・一一・二五
旧一〇・七
加藤明子
録)
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【第22章 別離の歌|第42巻|舎身活躍|霊界物語|/rm4222】
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