霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第42巻(巳の巻)
序文に代へて
総説に代へて
第1篇 波瀾重畳
第1章 北光照暗
第2章 馬上歌
第3章 山嵐
第4章 下り坂
第2篇 恋海慕湖
第5章 恋の罠
第6章 野人の夢
第7章 女武者
第8章 乱舌
第9章 狐狸窟
第3篇 意変心外
第10章 墓場の怪
第11章 河底の怪
第12章 心の色々
第13章 揶揄
第14章 吃驚
第4篇 怨月恨霜
第15章 帰城
第16章 失恋会議
第17章 酒月
第18章 酊苑
第19章 野襲
第5篇 出風陣雅
第20章 入那立
第21章 応酬歌
第22章 別離の歌
第23章 竜山別
第24章 出陣歌
第25章 惜別歌
第26章 宣直歌
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい|
サブスク
のお知らせ
霊界物語
>
舎身活躍(第37~48巻)
>
第42巻(巳の巻)
> 第4篇 怨月恨霜 > 第15章 帰城
<<< 吃驚
(B)
(N)
失恋会議 >>>
第一五章
帰城
(
きじやう
)
〔一一四〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第42巻 舎身活躍 巳の巻
篇:
第4篇 怨月恨霜
よみ(新仮名遣い):
えんげつこんそう
章:
第15章 帰城
よみ(新仮名遣い):
きじょう
通し章番号:
1140
口述日:
1922(大正11)年11月16日(旧09月28日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年7月1日
概要:
舞台:
イルナ城(入那城、セーラン王の館)
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
本物のセーラン王の一行が奥の間に進み入ると、清照姫とカールチンの二人が黙然としてうつむいている。セーラン王は自分の居間になぜ右守がいるのかと詰問した。ヤスダラ姫は自分が二人いることに驚き、黄金姫はどこにいるかと問いただした。
清照姫は、黄金姫は王の間に潜んでいると自分たち母娘のたくらみを明かした。カールチンは自分が恋のために盲目となっていたことを恥じ、王の前に赦しを乞うた。
黄金姫は王の間から出て姿を現し、王の無事の帰城に喜びを現した。一同はそれぞれ、和歌で述懐を述べ合った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-12-26 15:10:50
OBC :
rm4215
愛善世界社版:
183頁
八幡書店版:
第7輯 708頁
修補版:
校定版:
187頁
普及版:
78頁
初版:
ページ備考:
001
天
(
あめ
)
の
目一
(
まひと
)
つ
神司
(
かむつかさ
)
002
竹野
(
たけの
)
の
姫
(
ひめ
)
の
鎮
(
しづ
)
まれる
003
高照山
(
たかてるやま
)
の
岩窟
(
がんくつ
)
を
004
後
(
あと
)
に
見捨
(
みす
)
ててスタスタと
005
狼
(
おほかみ
)
猛
(
たけ
)
ぶ
山道
(
やまみち
)
を
006
黄金姫
(
わうごんひめ
)
を
初
(
はじ
)
めとし
007
四方
(
よも
)
の
景色
(
けしき
)
も
清照姫
(
きよてるひめ
)
の
008
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
や
竜雲
(
りううん
)
や
009
テームス、レーブ、カル、リーダー
010
数多
(
あまた
)
の
供人
(
ともびと
)
従
(
したが
)
へて
011
セーラン
王
(
わう
)
やヤスダラの
012
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
は
悠々
(
いういう
)
と
013
駒
(
こま
)
に
跨
(
またが
)
り
荒野原
(
あらのはら
)
014
吹
(
ふ
)
く
凩
(
こがらし
)
にさらされつ
015
照山峠
(
てるやまたうげ
)
も
乗
(
の
)
り
越
(
こ
)
えて
016
轡
(
くつわ
)
を
並
(
なら
)
べ
帰
(
かへ
)
り
来
(
く
)
る
017
其
(
その
)
御姿
(
みすがた
)
の
雄々
(
をを
)
しさよ
018
イルナの
都
(
みやこ
)
の
入口
(
いりぐち
)
に
019
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
れる
折
(
をり
)
もあれ
020
左守
(
さもり
)
の
司
(
かみ
)
のクーリンス
021
家
(
いへ
)
の
子
(
こ
)
郎党
(
らうたう
)
引
(
ひ
)
き
連
(
つ
)
れて
022
いと
慇懃
(
いんぎん
)
に
出迎
(
いでむか
)
へ
023
セーラン
王
(
わう
)
の
帰館
(
きくわん
)
をば
024
悦
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
み
前後
(
まへうしろ
)
025
兵士
(
つはもの
)
共
(
ども
)
に
守
(
まも
)
らせて
026
旗鼓
(
きこ
)
堂々
(
だうだう
)
と
城内
(
じやうない
)
に
027
漸
(
やうや
)
く
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
りけり
028
奥
(
おく
)
の
一間
(
ひとま
)
に
黄金
(
わうごん
)
の
029
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
は
立
(
た
)
て
籠
(
こも
)
り
030
セーラン
王
(
わう
)
の
声色
(
こわいろ
)
を
031
使
(
つか
)
つて
右守
(
うもり
)
の
神司
(
かむつかさ
)
032
縦横
(
じうわう
)
無尽
(
むじん
)
に
操
(
あやつ
)
りつ
033
清照姫
(
きよてるひめ
)
はヤスダラの
034
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
と
仮名
(
かめい
)
して
035
言霊剣
(
ことたまつるぎ
)
ふりかざし
036
恋
(
こひ
)
に
狂
(
くる
)
ひし
右守
(
うもり
)
をば
037
いとサンザンに
悩
(
なや
)
ませる
038
時
(
とき
)
しもあれや
受付
(
うけつけ
)
に
039
慎
(
つつ
)
しみ
畏
(
かしこ
)
み
仕
(
つか
)
へたる
040
腰
(
こし
)
の
曲
(
まが
)
りしミル
司
(
つかさ
)
041
右守
(
うもり
)
の
司
(
かみ
)
の
前
(
まへ
)
に
出
(
い
)
で
042
セーラン
王
(
わう
)
の
一行
(
いつかう
)
が
043
数多
(
あまた
)
の
供人
(
ともびと
)
諸共
(
もろとも
)
に
044
いよいよ
只
(
ただ
)
今
(
いま
)
御
(
ご
)
帰館
(
きくわん
)
と
045
其
(
その
)
報告
(
はうこく
)
に
肝
(
きも
)
潰
(
つぶ
)
し
046
四辺
(
あたり
)
キロキロ
見廻
(
みまは
)
しつ
047
両手
(
りやうて
)
を
組
(
く
)
んでドツと
坐
(
ざ
)
し
048
摩訶
(
まか
)
不思議
(
ふしぎ
)
なる
出来事
(
できごと
)
に
049
煩慮
(
はんりよ
)
するこそをかしけれ
050
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
051
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましまして
052
縺
(
もつ
)
れに
縺
(
もつ
)
れし
物語
(
ものがたり
)
053
いとながながと
説
(
と
)
いてゆく
054
此
(
この
)
有様
(
ありさま
)
を
諾
(
うべ
)
ないて
055
いとスクスクと
口車
(
くちぐるま
)
056
辷
(
すべ
)
らせまたへ
麻柱
(
あななひ
)
の
057
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
瑞月
(
ずゐげつ
)
が
058
謹
(
つつし
)
み
敬
(
ゐやま
)
ひ
願
(
ね
)
ぎまつる
059
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
060
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ。
061
セーラン
王
(
わう
)
一行
(
いつかう
)
は、
062
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
に
進
(
すす
)
み
入
(
い
)
り、
063
見
(
み
)
れば
清照姫
(
きよてるひめ
)
、
064
カールチンの
二人
(
ふたり
)
が
黙然
(
もくねん
)
として
俯向
(
うつむ
)
いて
居
(
ゐ
)
る。
065
セーラン
王
(
わう
)
は、
066
直
(
ただち
)
に
三十一
(
みそひと
)
文字
(
もじ
)
をもつて
怪
(
あや
)
しみ
問
(
と
)
ふ。
067
セーラン王
『
思
(
おも
)
ひきや
右守司
(
うもりのつかさ
)
のカールチン
068
千代
(
ちよ
)
に
栄
(
さか
)
ゆるわが
居間
(
ゐま
)
にありと。
069
何事
(
なにごと
)
の
起
(
おこ
)
りし
事
(
こと
)
か
知
(
し
)
らねども
070
清
(
きよ
)
けき
居間
(
ゐま
)
を
犯
(
をか
)
す
痴者
(
しれもの
)
。
071
逸早
(
いちはや
)
く
右守
(
うもり
)
の
司
(
つかさ
)
わが
居間
(
ゐま
)
を
072
清
(
きよ
)
めて
去
(
さ
)
れよ
神
(
かみ
)
のまにまに。
073
怪
(
あや
)
しかもイルナの
城
(
しろ
)
の
内外
(
うちそと
)
を
074
包
(
つつ
)
む
魔神
(
まがみ
)
の
声
(
こゑ
)
さやぐなり』
075
ヤスダラ『なれこそは
妾
(
わらは
)
が
身
(
み
)
をば
虐
(
しひた
)
げし
076
右守司
(
うもりつかさ
)
のカールチンかも。
077
カールチンよ
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
村肝
(
むらきも
)
の
078
心
(
こころ
)
清
(
きよ
)
めて
誠
(
まこと
)
にかへれ。
079
ヤスダラ
姫
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
は
一柱
(
ひとはしら
)
080
二人
(
ふたり
)
あるとは
思
(
おも
)
はざりけり』
081
清照
(
きよてる
)
『ヤスダラ
姫
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
魂
(
たましひ
)
は
082
清照姫
(
きよてるひめ
)
と
輝
(
かがや
)
きませば。
083
今
(
いま
)
しばし
尊
(
たふと
)
き
御名
(
みな
)
を
借
(
か
)
りにけり
084
醜
(
しこ
)
助
(
たす
)
けむと
思
(
おも
)
ふばかりに』
085
ヤスダラ『
黄金
(
わうごん
)
の
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
は
今
(
いま
)
いづこ
086
その
御消息
(
みたより
)
の
聞
(
き
)
かまほしさよ』
087
清照
(
きよてる
)
『
黄金
(
わうごん
)
の
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
は
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
に
088
セーラン
王
(
わう
)
の
声音
(
こわね
)
つかひつ。
089
カールチン
醜
(
しこ
)
の
身魂
(
みたま
)
を
洗
(
あら
)
はむと
090
母娘
(
おやこ
)
二人
(
ふたり
)
は
心
(
こころ
)
砕
(
くだ
)
きつ』
091
カールチン『
吾
(
われ
)
こそは
恋
(
こひ
)
の
擒
(
とりこ
)
となり
果
(
は
)
てて
092
恥
(
はぢ
)
をかくとは
思
(
おも
)
はざりけり。
093
兵士
(
つはもの
)
をハルナの
国
(
くに
)
に
遣
(
つか
)
はして
094
翼
(
つばさ
)
とられしやもめ
鳥
(
どり
)
あはれ。
095
かくならば
最早
(
もはや
)
右守
(
うもり
)
の
神司
(
かむづかさ
)
096
君
(
きみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
命
(
いのち
)
捧
(
ささ
)
げむ。
097
いざさらば
命
(
いのち
)
を
召
(
め
)
せよセーラン
王
(
わう
)
098
欲
(
よく
)
と
恋
(
こひ
)
とに
迷
(
まよ
)
ひし
吾
(
われ
)
を』
099
セーラン『
何程
(
なにほど
)
の
罪
(
つみ
)
や
汚
(
けが
)
れのあるとても
100
直日
(
なほひ
)
の
神
(
かみ
)
は
許
(
ゆる
)
しますらむ。
101
いろいろと
恋
(
こひ
)
の
魔神
(
まがみ
)
に
操
(
あやつ
)
られ
102
汝
(
なれ
)
が
司
(
つかさ
)
の
目
(
め
)
や
醒
(
さ
)
めにけむ』
103
黄金姫
(
わうごんひめ
)
は
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
より、
104
隔
(
へだ
)
ての
襖
(
ふすま
)
を
押
(
お
)
しあけて
微笑
(
びせう
)
しながら
出
(
い
)
で
迎
(
むか
)
へ、
105
セーラン
王
(
わう
)
、
106
ヤスダラ
姫
(
ひめ
)
に
向
(
むか
)
ひ、
107
会釈
(
ゑしやく
)
しながら
三十一
(
みそひと
)
文字
(
もじ
)
を
詠
(
よ
)
む。
108
黄金姫
『
有難
(
ありがた
)
し いと
畏
(
かしこ
)
しと
思
(
おも
)
ふかな
109
尊
(
たふと
)
き
君
(
きみ
)
の
無事
(
ぶじ
)
の
帰城
(
きじやう
)
を。
110
大君
(
おほぎみ
)
の
御後
(
みあと
)
を
守
(
まも
)
る
親
(
おや
)
と
子
(
こ
)
が
111
摩訶
(
まか
)
不思議
(
ふしぎ
)
なる
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
しかな。
112
カールチン、ユーフテス
等
(
ら
)
がいろいろと
113
恋路
(
こひぢ
)
に
迷
(
まよ
)
ふ
様
(
さま
)
のをかしさ。
114
腸
(
はらわた
)
も
破
(
やぶ
)
るるばかりの
可笑
(
をか
)
しさを
115
こらへて
今日
(
けふ
)
が
日
(
ひ
)
をば
待
(
ま
)
ちける』
116
カールチン『
二世
(
にせ
)
までと
契
(
ちぎ
)
りし
妻
(
つま
)
を
振
(
ふ
)
り
捨
(
す
)
てて
117
思
(
おも
)
はぬ
方
(
かた
)
に
心
(
こころ
)
寄
(
よ
)
せつつ。
118
思
(
おも
)
はざる
人
(
ひと
)
に
思
(
おも
)
はれ
恋
(
こ
)
はれしと
119
思
(
おも
)
ひし
事
(
こと
)
を
悲
(
かな
)
しくぞ
思
(
おも
)
ふ。
120
今
(
いま
)
ははや
心
(
こころ
)
の
闇
(
やみ
)
も
晴
(
は
)
れ
渡
(
わた
)
り
121
真如
(
しんによ
)
の
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
見
(
み
)
るかも』
122
竜雲
(
りううん
)
『
吾
(
われ
)
とても
右守
(
うもり
)
の
司
(
つかさ
)
に
相似
(
あひに
)
たる
123
醜業
(
しこわざ
)
仕
(
つか
)
へし
事
(
こと
)
もありけり。
124
さりながら
御恵
(
みめぐみ
)
深
(
ふか
)
き
大神
(
おほかみ
)
は
125
咎
(
とが
)
め
給
(
たま
)
はず
吾
(
われ
)
を
生
(
い
)
かしつ。
126
カールチン
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
よ
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
せ
127
悔
(
く
)
い
改
(
あらた
)
めは
人
(
ひと
)
の
宝
(
たから
)
ぞ』
128
カールチン『
畏
(
かしこ
)
しや
竜雲司
(
りううんつかさ
)
の
御言葉
(
みことば
)
は
129
救
(
すく
)
ひの
神
(
かみ
)
の
声
(
こゑ
)
と
響
(
ひび
)
きぬ。
130
今
(
いま
)
よりは
生
(
うま
)
れ
赤子
(
あかご
)
になり
変
(
かは
)
り
131
神
(
かみ
)
と
王
(
きみ
)
とに
誠
(
まこと
)
捧
(
ささ
)
げむ』
132
テームス『イルナ
城
(
じやう
)
内外
(
うちと
)
を
包
(
つつ
)
みし
村雲
(
むらくも
)
も
133
晴
(
は
)
れて
嬉
(
うれ
)
しき
今日
(
けふ
)
の
空
(
そら
)
かな』
134
リーダー『
遥々
(
はるばる
)
とテルマン
国
(
ごく
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でて
135
今日
(
けふ
)
は
嬉
(
うれ
)
しき
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
しかも』
136
レーブ『
吾
(
われ
)
とても
元
(
もと
)
よりめでたきものならず
137
君
(
きみ
)
に
叛
(
そむ
)
きし
曲津
(
まがつ
)
神
(
かみ
)
なる。
138
さりながら
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御光
(
みひかり
)
に
139
照
(
て
)
らされ
今
(
いま
)
は
真人
(
まびと
)
となれるも』
140
カル『
大黒主
(
おほくろぬし
)
神
(
かみ
)
の
軍
(
いくさ
)
に
従
(
したが
)
ひて
141
道
(
みち
)
踏
(
ふ
)
み
外
(
はづ
)
し
谷間
(
たにま
)
に
倒
(
たふ
)
れぬ。
142
此
(
この
)
世
(
よ
)
をば
照国別
(
てるくにわけ
)
の
現
(
あら
)
はれて
143
救
(
すく
)
ひたまひし
事
(
こと
)
の
嬉
(
うれ
)
しさ』
144
清照
(
きよてる
)
『
有難
(
ありがた
)
し
忝
(
かたじけ
)
なしと
大前
(
おほまへ
)
に
145
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
太祝詞
(
ふとのりと
)
宣
(
の
)
れ。
146
セーランの
君
(
きみ
)
の
命
(
みこと
)
はイルナ
城
(
じやう
)
の
147
誉
(
ほまれ
)
も
高
(
たか
)
き
元
(
もと
)
の
刹帝利
(
せつていり
)
。
148
いろいろと
曲
(
まが
)
を
企
(
たく
)
みし
右守
(
うもり
)
をば
149
見直
(
みなほ
)
しまして
救
(
すく
)
はせ
給
(
たま
)
へ。
150
清照姫
(
きよてるひめ
)
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
悪戯
(
いたづら
)
を
151
怒
(
いか
)
らせ
給
(
たま
)
ふな
右守
(
うもり
)
の
司
(
つかさ
)
よ』
152
セーリス
姫
(
ひめ
)
は
王
(
わう
)
の
帰城
(
きじやう
)
と
聞
(
き
)
きて
慌
(
あわただ
)
しくかけ
来
(
きた
)
り、
153
セーリス姫
『
珍
(
めづ
)
らしやセーラン
王
(
わう
)
と
姉
(
あね
)
の
君
(
きみ
)
154
百
(
もも
)
の
司
(
つかさ
)
の
帰城
(
きじやう
)
を
祝
(
いは
)
はむ。
155
ヤスダラの
姉
(
あね
)
かへりますと
聞
(
き
)
きしより
156
高照山
(
たかてるやま
)
の
空
(
そら
)
を
仰
(
あふ
)
ぎつ』
157
(
大正一一・一一・一六
旧九・二八
加藤明子
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 吃驚
(B)
(N)
失恋会議 >>>
霊界物語
>
舎身活躍(第37~48巻)
>
第42巻(巳の巻)
> 第4篇 怨月恨霜 > 第15章 帰城
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第15章 帰城|第42巻|舎身活躍|霊界物語|/rm4215】
合言葉「みろく」を入力して下さい→