霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一五章 帰城(きじやう)〔一一四〇〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第42巻 舎身活躍 巳の巻 篇:第4篇 怨月恨霜 よみ(新仮名遣い):えんげつこんそう
章:第15章 帰城 よみ(新仮名遣い):きじょう 通し章番号:1140
口述日:1922(大正11)年11月16日(旧09月28日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年7月1日
概要: 舞台:イルナ城(入那城、セーラン王の館) あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一部の章はAIによって要約を作成しています。[×閉じる]:
本物のセーラン王の一行が奥の間に進み入ると、清照姫とカールチンの二人が黙然としてうつむいている。セーラン王は自分の居間になぜ右守がいるのかと詰問した。ヤスダラ姫は自分が二人いることに驚き、黄金姫はどこにいるかと問いただした。
清照姫は、黄金姫は王の間に潜んでいると自分たち母娘のたくらみを明かした。カールチンは自分が恋のために盲目となっていたことを恥じ、王の前に赦しを乞うた。
黄金姫は王の間から出て姿を現し、王の無事の帰城に喜びを現した。一同はそれぞれ、和歌で述懐を述べ合った。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2022-12-26 15:10:50 文字数:2015 OBC :rm4215
愛善世界社版:183頁 八幡書店版:第7輯 708頁 修補版: 校定版:187頁 普及版:78頁 初版: ページ備考:
001天(あめ)の目一(まひと)つ神司(かむつかさ)
002竹野(たけの)の姫(ひめ)の鎮(しづ)まれる
003高照山(たかてるやま)の岩窟(がんくつ)を
004後(あと)に見捨(みす)ててスタスタと
005狼(おほかみ)猛(たけ)ぶ山道(やまみち)を
006黄金姫(わうごんひめ)を初(はじ)めとし
007四方(よも)の景色(けしき)も清照姫(きよてるひめ)の
008神(かみ)の命(みこと)や竜雲(りううん)や
009テームス、レーブ、カル、リーダー
010数多(あまた)の供人(ともびと)従(したが)へて
011セーラン王(わう)やヤスダラの
012姫(ひめ)の命(みこと)は悠々(いういう)と
013駒(こま)に跨(またが)り荒野原(あらのはら)
014吹(ふ)く凩(こがらし)にさらされつ
015照山峠(てるやまたうげ)も乗(の)り越(こ)えて
016轡(くつわ)を並(なら)べ帰(かへ)り来(く)る
017其(その)御姿(みすがた)の雄々(をを)しさよ
018イルナの都(みやこ)の入口(いりぐち)に
019帰(かへ)り来(きた)れる折(をり)もあれ
020左守(さもり)の司(かみ)のクーリンス
021家(いへ)の子(こ)郎党(らうたう)引(ひ)き連(つ)れて
022いと慇懃(いんぎん)に出迎(いでむか)へ
023セーラン王(わう)の帰館(きくわん)をば
024悦(よろこ)び勇(いさ)み前後(まへうしろ)
025兵士(つはもの)共(ども)に守(まも)らせて
026旗鼓(きこ)堂々(だうだう)と城内(じやうない)に
027漸(やうや)く帰(かへ)り来(きた)りけり
028奥(おく)の一間(ひとま)に黄金(わうごん)の
029姫(ひめ)の命(みこと)は立(た)て籠(こも)り
030セーラン王(わう)の声色(こわいろ)を
031使(つか)つて右守(うもり)の神司(かむつかさ)
032縦横(じうわう)無尽(むじん)に操(あやつ)りつ
033清照姫(きよてるひめ)はヤスダラの
034姫(ひめ)の命(みこと)と仮名(かめい)して
035言霊剣(ことたまつるぎ)ふりかざし
036恋(こひ)に狂(くる)ひし右守(うもり)をば
037いとサンザンに悩(なや)ませる
038時(とき)しもあれや受付(うけつけ)に
039慎(つつ)しみ畏(かしこ)み仕(つか)へたる
040腰(こし)の曲(まが)りしミル司(つかさ)
041右守(うもり)の司(かみ)の前(まへ)に出(い)で
042セーラン王(わう)の一行(いつかう)が
043数多(あまた)の供人(ともびと)諸共(もろとも)に
044いよいよ只(ただ)今(いま)御(ご)帰館(きくわん)と
045其(その)報告(はうこく)に肝(きも)潰(つぶ)し
046四辺(あたり)キロキロ見廻(みまは)しつ
047両手(りやうて)を組(く)んでドツと坐(ざ)し
048摩訶(まか)不思議(ふしぎ)なる出来事(できごと)に
049煩慮(はんりよ)するこそをかしけれ
050あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
051御霊(みたま)幸(さち)はへましまして
052縺(もつ)れに縺(もつ)れし物語(ものがたり)
053いとながながと説(と)いてゆく
054此(この)有様(ありさま)を諾(うべ)ないて
055いとスクスクと口車(くちぐるま)
056辷(すべ)らせまたへ麻柱(あななひ)の
057神(かみ)の御前(みまへ)に瑞月(ずゐげつ)が
058謹(つつし)み敬(ゐやま)ひ願(ね)ぎまつる
059あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
060御霊(みたま)幸(さち)はへましませよ。
061 セーラン王(わう)一行(いつかう)は、062奥(おく)の間(ま)に進(すす)み入(い)り、063見(み)れば清照姫(きよてるひめ)、064カールチンの二人(ふたり)が黙然(もくねん)として俯向(うつむ)いて居(ゐ)る。065セーラン王(わう)は、066直(ただち)に三十一(みそひと)文字(もじ)をもつて怪(あや)しみ問(と)ふ。
067セーラン王『思(おも)ひきや右守司(うもりのつかさ)のカールチン
068千代(ちよ)に栄(さか)ゆるわが居間(ゐま)にありと。
069何事(なにごと)の起(おこ)りし事(こと)か知(し)らねども
070清(きよ)けき居間(ゐま)を犯(をか)す痴者(しれもの)。
071逸早(いちはや)く右守(うもり)の司(つかさ)わが居間(ゐま)を
072清(きよ)めて去(さ)れよ神(かみ)のまにまに。
073怪(あや)しかもイルナの城(しろ)の内外(うちそと)を
074包(つつ)む魔神(まがみ)の声(こゑ)さやぐなり』
075ヤスダラ『なれこそは妾(わらは)が身(み)をば虐(しひた)げし
076右守司(うもりつかさ)のカールチンかも。
077カールチンよ一日(ひとひ)も早(はや)く村肝(むらきも)の
078心(こころ)清(きよ)めて誠(まこと)にかへれ。
079ヤスダラ姫(ひめ)神(かみ)の命(みこと)は一柱(ひとはしら)
080二人(ふたり)あるとは思(おも)はざりけり』
081清照(きよてる)『ヤスダラ姫(ひめ)神(かみ)の命(みこと)の魂(たましひ)は
082清照姫(きよてるひめ)と輝(かがや)きませば。
083今(いま)しばし尊(たふと)き御名(みな)を借(か)りにけり
084醜(しこ)助(たす)けむと思(おも)ふばかりに』
085ヤスダラ『黄金(わうごん)の姫(ひめ)の命(みこと)は今(いま)いづこ
086その御消息(みたより)の聞(き)かまほしさよ』
087清照(きよてる)『黄金(わうごん)の姫(ひめ)の命(みこと)は奥(おく)の間(ま)に
088セーラン王(わう)の声音(こわね)つかひつ。
089カールチン醜(しこ)の身魂(みたま)を洗(あら)はむと
090母娘(おやこ)二人(ふたり)は心(こころ)砕(くだ)きつ』
091カールチン『吾(われ)こそは恋(こひ)の擒(とりこ)となり果(は)てて
092恥(はぢ)をかくとは思(おも)はざりけり。
093兵士(つはもの)をハルナの国(くに)に遣(つか)はして
094翼(つばさ)とられしやもめ鳥(どり)あはれ。
095かくならば最早(もはや)右守(うもり)の神司(かむづかさ)
096君(きみ)の御前(みまへ)に命(いのち)捧(ささ)げむ。
097いざさらば命(いのち)を召(め)せよセーラン王(わう)
098欲(よく)と恋(こひ)とに迷(まよ)ひし吾(われ)を』
099セーラン『何程(なにほど)の罪(つみ)や汚(けが)れのあるとても
100直日(なほひ)の神(かみ)は許(ゆる)しますらむ。
101いろいろと恋(こひ)の魔神(まがみ)に操(あやつ)られ
102汝(なれ)が司(つかさ)の目(め)や醒(さ)めにけむ』
103 黄金姫(わうごんひめ)は奥(おく)の間(ま)より、104隔(へだ)ての襖(ふすま)を押(お)しあけて微笑(びせう)しながら出(い)で迎(むか)へ、105セーラン王(わう)、106ヤスダラ姫(ひめ)に向(むか)ひ、107会釈(ゑしやく)しながら三十一(みそひと)文字(もじ)を詠(よ)む。
108黄金姫『有難(ありがた)し いと畏(かしこ)しと思(おも)ふかな
109尊(たふと)き君(きみ)の無事(ぶじ)の帰城(きじやう)を。
110大君(おほぎみ)の御後(みあと)を守(まも)る親(おや)と子(こ)が
111摩訶(まか)不思議(ふしぎ)なる夢(ゆめ)を見(み)しかな。
112カールチン、ユーフテス等(ら)がいろいろと
113恋路(こひぢ)に迷(まよ)ふ様(さま)のをかしさ。
114腸(はらわた)も破(やぶ)るるばかりの可笑(をか)しさを
115こらへて今日(けふ)が日(ひ)をば待(ま)ちける』
116カールチン『二世(にせ)までと契(ちぎ)りし妻(つま)を振(ふ)り捨(す)てて
117思(おも)はぬ方(かた)に心(こころ)寄(よ)せつつ。
118思(おも)はざる人(ひと)に思(おも)はれ恋(こ)はれしと
119思(おも)ひし事(こと)を悲(かな)しくぞ思(おも)ふ。
120今(いま)ははや心(こころ)の闇(やみ)も晴(は)れ渡(わた)り
121真如(しんによ)の月(つき)の光(ひかり)見(み)るかも』
122竜雲(りううん)『吾(われ)とても右守(うもり)の司(つかさ)に相似(あひに)たる
123醜業(しこわざ)仕(つか)へし事(こと)もありけり。
124さりながら御恵(みめぐみ)深(ふか)き大神(おほかみ)は
125咎(とが)め給(たま)はず吾(われ)を生(い)かしつ。
126カールチン神(かみ)の司(つかさ)よ聞(きこ)し召(め)せ
127悔(く)い改(あらた)めは人(ひと)の宝(たから)ぞ』
128カールチン『畏(かしこ)しや竜雲司(りううんつかさ)の御言葉(みことば)は
129救(すく)ひの神(かみ)の声(こゑ)と響(ひび)きぬ。
130今(いま)よりは生(うま)れ赤子(あかご)になり変(かは)り
131神(かみ)と王(きみ)とに誠(まこと)捧(ささ)げむ』
132テームス『イルナ城(じやう)内外(うちと)を包(つつ)みし村雲(むらくも)も
133晴(は)れて嬉(うれ)しき今日(けふ)の空(そら)かな』
134リーダー『遥々(はるばる)とテルマン国(ごく)を立(た)ち出(い)でて
135今日(けふ)は嬉(うれ)しき夢(ゆめ)を見(み)しかも』
136レーブ『吾(われ)とても元(もと)よりめでたきものならず
137君(きみ)に叛(そむ)きし曲津(まがつ)神(かみ)なる。
138さりながら尊(たふと)き神(かみ)の御光(みひかり)に
139照(て)らされ今(いま)は真人(まびと)となれるも』
140カル『大黒主(おほくろぬし)神(かみ)の軍(いくさ)に従(したが)ひて
141道(みち)踏(ふ)み外(はづ)し谷間(たにま)に倒(たふ)れぬ。
142此(この)世(よ)をば照国別(てるくにわけ)の現(あら)はれて
143救(すく)ひたまひし事(こと)の嬉(うれ)しさ』
144清照(きよてる)『有難(ありがた)し忝(かたじけ)なしと大前(おほまへ)に
145朝(あさ)な夕(ゆふ)なに太祝詞(ふとのりと)宣(の)れ。
146セーランの君(きみ)の命(みこと)はイルナ城(じやう)の
147誉(ほまれ)も高(たか)き元(もと)の刹帝利(せつていり)。
148いろいろと曲(まが)を企(たく)みし右守(うもり)をば
149見直(みなほ)しまして救(すく)はせ給(たま)へ。
150清照姫(きよてるひめ)神(かみ)の命(みこと)の悪戯(いたづら)を
151怒(いか)らせ給(たま)ふな右守(うもり)の司(つかさ)よ』
152 セーリス姫(ひめ)は王(わう)の帰城(きじやう)と聞(き)きて慌(あわただ)しくかけ来(きた)り、
153セーリス姫『珍(めづ)らしやセーラン王(わう)と姉(あね)の君(きみ)
154百(もも)の司(つかさ)の帰城(きじやう)を祝(いは)はむ。
155ヤスダラの姉(あね)かへりますと聞(き)きしより
156高照山(たかてるやま)の空(そら)を仰(あふ)ぎつ』
157(大正一一・一一・一六 旧九・二八 加藤明子録)
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