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霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第42巻(巳の巻)
序文に代へて
総説に代へて
第1篇 波瀾重畳
第1章 北光照暗
第2章 馬上歌
第3章 山嵐
第4章 下り坂
第2篇 恋海慕湖
第5章 恋の罠
第6章 野人の夢
第7章 女武者
第8章 乱舌
第9章 狐狸窟
第3篇 意変心外
第10章 墓場の怪
第11章 河底の怪
第12章 心の色々
第13章 揶揄
第14章 吃驚
第4篇 怨月恨霜
第15章 帰城
第16章 失恋会議
第17章 酒月
第18章 酊苑
第19章 野襲
第5篇 出風陣雅
第20章 入那立
第21章 応酬歌
第22章 別離の歌
第23章 竜山別
第24章 出陣歌
第25章 惜別歌
第26章 宣直歌
余白歌
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霊界物語
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舎身活躍(第37~48巻)
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第42巻(巳の巻)
> 第5篇 出風陣雅 > 第26章 宣直歌
<<< 惜別歌
(B)
(N)
余白歌 >>>
第二六章
宣直歌
(
のりなほしのうた
)
〔一一五一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第42巻 舎身活躍 巳の巻
篇:
第5篇 出風陣雅
よみ(新仮名遣い):
しゅっぷうじんが
章:
第26章 宣直歌
よみ(新仮名遣い):
のりなおしのうた
通し章番号:
1151
口述日:
1922(大正11)年11月25日(旧10月7日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年7月1日
概要:
舞台:
イルナ城(入那城、セーラン王の館)
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
竜山別は滑稽な歌を歌って口を切り、自分は実ははるか昔に言霊別の御子として生まれた竜山別の生まれ変わりであると明かした。かつて国照姫の命に背いて悪神に従った自分も、今日改めて司となることができたと述懐した。
一同はお互いに別れを惜しむ歌を交わし、それぞれ宣伝の旅に出立することとなった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-12-31 16:17:14
OBC :
rm4226
愛善世界社版:
305頁
八幡書店版:
第7輯 749頁
修補版:
校定版:
315頁
普及版:
126頁
初版:
ページ備考:
001
竜山別
(
たつやまわけ
)
『
常暗
(
とこやみ
)
の
曇
(
くも
)
り
果
(
は
)
てたる
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は
002
竜山別
(
たつやまわけ
)
の
頭
(
かしら
)
尊
(
たふと
)
き。
003
身
(
み
)
も
魂
(
たま
)
も
光
(
ひか
)
る
印
(
しるし
)
に
頭
(
かうべ
)
まで
004
清
(
きよ
)
く
照
(
て
)
るなり
竜山別
(
たつやまわけ
)
は』
005
テームス『
有難
(
ありがた
)
し
頭
(
かうべ
)
まで
照
(
て
)
る
神司
(
かむづかさ
)
006
吾
(
われ
)
に
与
(
あた
)
へし
神
(
かみ
)
ぞ
畏
(
かしこ
)
き。
007
レーブ、カル
汝
(
なれ
)
も
喜
(
よろこ
)
べ
頭
(
かうべ
)
照
(
て
)
る
008
神
(
かみ
)
の
御供
(
みとも
)
に
仕
(
つか
)
へし
身
(
み
)
をば』
009
清照
(
きよてる
)
『
面白
(
おもしろ
)
し
竜山別
(
たつやまわけ
)
の
神司
(
かむつかさ
)
010
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
まで
照
(
て
)
らしたまはむ』
011
黄金
(
わうごん
)
『
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
る
竜山別
(
たつやまわけ
)
の
頭
(
あたま
)
こそ
012
機動
(
きどう
)
演習
(
えんしふ
)
の
道場
(
だうぢやう
)
なるらむ。
013
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
皆
(
みな
)
てり
渡
(
わた
)
る
頭
(
かしら
)
こそ
014
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
とをわがものにせむ』
015
竜山別
(
たつやまわけ
)
『
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
星
(
ほし
)
も
照
(
て
)
るなる
吾
(
わが
)
頭
(
かうべ
)
に
016
なほも
宿
(
やど
)
らす
天地
(
あめつち
)
の
神
(
かみ
)
。
017
正直
(
しやうぢき
)
の
頭
(
かうべ
)
に
神
(
かみ
)
は
宿
(
とま
)
るてふ
018
その
神柱
(
かむばしら
)
いとど
目出度
(
めでた
)
き』
019
カル『
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
星
(
ほし
)
さへ
宿
(
やど
)
をカル
頭
(
かうべ
)
020
竜山別
(
たつやまわけ
)
は
神
(
かみ
)
にまします』
021
竜山別
(
たつやまわけ
)
『アハヽヽヽあきれ
果
(
は
)
てたる
人々
(
ひとびと
)
の
022
その
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
に
吾
(
わが
)
顔
(
かほ
)
照
(
て
)
れるも』
023
サマリー『お
頭
(
つむ
)
りは
光
(
ひか
)
りて
老人
(
おいと
)
と
見
(
み
)
えぬれど
024
赤
(
あか
)
らむ
顔
(
かほ
)
に
若
(
わか
)
きをぞ
知
(
し
)
る』
025
竜山別
(
たつやまわけ
)
『
若
(
わか
)
がへり
若
(
わか
)
がへりして
現
(
うつ
)
し
世
(
よ
)
に
026
生
(
うま
)
れ
来
(
きた
)
りし
竜山別
(
たつやまわけ
)
よ。
027
吾
(
われ
)
こそは
言霊別
(
ことたまわけ
)
の
御子
(
みこ
)
なりし
028
竜山別
(
たつやまわけ
)
の
生
(
うま
)
れ
変
(
かは
)
りぞ。
029
顕幽
(
けんいう
)
に
幾度
(
いくたび
)
となく
出入
(
でいり
)
して
030
又
(
また
)
も
此
(
この
)
世
(
よ
)
で
恥
(
はぢ
)
をかきしよ。
031
わが
霊
(
たま
)
は
神代
(
かみよ
)
の
昔
(
むかし
)
エルサレム
032
醜原別
(
しこはらわけ
)
に
従
(
したが
)
ひし
曲
(
まが
)
。
033
国照
(
くにてる
)
の
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
に
背
(
そむ
)
きたる
034
竜山別
(
たつやまわけ
)
の
霊
(
たま
)
の
御末
(
みすゑ
)
ぞ。
035
さりながら
神
(
かみ
)
は
許
(
ゆる
)
させたまひけむ
036
今日
(
けふ
)
改
(
あらた
)
めて
司
(
つかさ
)
となりぬ。
037
ここだくの
罪
(
つみ
)
や
汚
(
けが
)
れも
荒磯
(
あらいそ
)
の
038
浪
(
なみ
)
に
捨
(
す
)
てたる
吾
(
われ
)
ぞ
嬉
(
うれ
)
しき』
039
テームス『いざさらば
君
(
きみ
)
の
御前
(
みまへ
)
を
竜山別
(
たつやまわけ
)
の
040
司
(
つかさ
)
と
共
(
とも
)
に
首途
(
かどいで
)
せむかな』
041
竜山別
(
たつやまわけ
)
『レーブ、カル、テームス
三人
(
みたり
)
吾
(
われ
)
と
共
(
とも
)
に
042
三五
(
あななひ
)
の
道
(
みち
)
開
(
ひら
)
きゆくべし』
043
清照
(
きよてる
)
『いざさらば
右守
(
うもり
)
の
司
(
かみ
)
のカールチン
044
縁
(
えにし
)
は
尽
(
つ
)
きじ
又
(
また
)
も
会
(
あ
)
はなむ。
045
くれぐれも
許
(
ゆる
)
したまはれ
吾
(
わが
)
罪
(
つみ
)
を
046
恨
(
うら
)
みたまはず
憎
(
にく
)
みたまはず』
047
カールチン『
清照
(
きよてる
)
の
姫
(
ひめ
)
の
司
(
つかさ
)
をヤスダラ
姫
(
ひめ
)
の
048
司
(
つかさ
)
と
思
(
おも
)
ひし
吾
(
われ
)
の
愚
(
おろ
)
かさ。
049
心
(
こころ
)
から
思
(
おも
)
はれ
恋
(
こ
)
はれ
居
(
を
)
るものと
050
笑壺
(
ゑつぼ
)
に
入
(
い
)
りし
吾
(
われ
)
の
愚
(
おろ
)
かさ。
051
いざさらば
清照姫
(
きよてるひめ
)
よ
大神
(
おほかみ
)
の
052
道
(
みち
)
にまさしく
進
(
すす
)
みましませ』
053
セーリス『
心
(
こころ
)
にもなき
恋衣
(
こひごろも
)
着飾
(
きかざ
)
りて
054
化
(
ば
)
け
終
(
おう
)
せたる
吾
(
われ
)
ぞうたてき。
055
大君
(
おほぎみ
)
のみこと
畏
(
かしこ
)
みユーフテスを
056
わが
背
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
と
仰
(
あふ
)
ぎまつらむ。
057
はしたなき
女
(
をんな
)
とおぼし
給
(
たま
)
ふまじ
058
まことより
出
(
で
)
し
嘘
(
うそ
)
の
悪戯
(
いたづら
)
。
059
嘘
(
そら
)
ごとも
今
(
いま
)
はまこととなりにけり
060
操
(
あやつ
)
りし
人
(
ひと
)
に
今
(
いま
)
は
添
(
そ
)
ひつつ』
061
ユーフテス『
何事
(
なにごと
)
も
神
(
かみ
)
の
任
(
よ
)
さしのままならば
062
心
(
こころ
)
安
(
やす
)
かれセーリスの
姫
(
ひめ
)
。
063
恋衣
(
こひごろも
)
幾重
(
いくへ
)
かさねて
今
(
いま
)
ははや
064
脱
(
ぬ
)
ぎ
捨
(
す
)
て
難
(
がた
)
き
身
(
み
)
とはなりぬる』
065
サモア『
吾
(
われ
)
とても
神
(
かみ
)
の
大道
(
おほぢ
)
に
背
(
そむ
)
きたる
066
醜
(
しこ
)
の
醜業
(
しこわざ
)
敢
(
あへ
)
てせしかな。
067
厭
(
いと
)
ひてし
人
(
ひと
)
と
夫婦
(
めをと
)
の
契
(
ちぎり
)
をば
068
結
(
むす
)
ぶも
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
なるらむ。
069
今
(
いま
)
はただ
恋
(
こひ
)
しくなりぬマンモスの
070
わが
背
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
と
千代
(
ちよ
)
を
契
(
ちぎ
)
らむ。
071
マンモスよ
許
(
ゆる
)
させたまへ
偽
(
いつは
)
りの
072
心
(
こころ
)
汚
(
きたな
)
き
吾
(
わが
)
行
(
おこな
)
ひを』
073
マンモス『
何事
(
なにごと
)
も
晨
(
あした
)
の
露
(
つゆ
)
と
消
(
き
)
え
果
(
は
)
てし
074
今日
(
けふ
)
は
心
(
こころ
)
に
朝日
(
あさひ
)
照
(
て
)
るなり。
075
朝日影
(
あさひかげ
)
漸
(
やうや
)
く
西
(
にし
)
にイルナ
城
(
じやう
)
076
夕
(
ゆふべ
)
の
契
(
ちぎ
)
り
頼
(
たの
)
もしきかな。
077
常暗
(
とこやみ
)
の
夜
(
よ
)
に
睦
(
むつ
)
びあふ
恋
(
こひ
)
の
道
(
みち
)
に
078
しばしば
雲
(
くも
)
のかからざらめや』
079
サモア『
頼
(
たの
)
もしきわが
背
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
の
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
は
080
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
く
春
(
はる
)
に
逢
(
あ
)
ふ
心地
(
ここち
)
せり。
081
千代
(
ちよ
)
八千代
(
やちよ
)
変
(
かは
)
らず
睦
(
むつ
)
び
親
(
した
)
しみて
082
世人
(
よびと
)
のために
道
(
みち
)
を
開
(
ひら
)
かむ』
083
北光
(
きたてる
)
『
天地
(
あめつち
)
を
包
(
つつ
)
む
雲霧
(
くもきり
)
くまもなく
084
晴
(
は
)
れ
渡
(
わた
)
りたる
今日
(
けふ
)
ぞ
尊
(
たふと
)
き』
085
セーラン『
常夜
(
とこよ
)
行
(
ゆ
)
く
暗
(
やみ
)
は
晴
(
は
)
れけり
三五
(
あななひ
)
の
086
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
に
照
(
て
)
らされし
身
(
み
)
は』
087
黄金
(
わうごん
)
『
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
西
(
にし
)
にイルナの
城
(
しろ
)
の
上
(
へ
)
に
088
千代
(
ちよ
)
を
寿
(
ことほ
)
ぐ
群烏
(
むらがらす
)
かな』
089
清照
(
きよてる
)
『
大神
(
おほかみ
)
の
光
(
ひかり
)
隈
(
くま
)
なく
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
り
090
イルナの
城
(
しろ
)
は
魔
(
ま
)
の
影
(
かげ
)
もなし』
091
竜山別
(
たつやまわけ
)
『いざさらば
吾
(
わが
)
大君
(
おほぎみ
)
に
暇
(
いとま
)
乞
(
ご
)
ひ
092
月
(
つき
)
の
山路
(
やまぢ
)
を
照
(
て
)
らしゆくべし』
093
ハルマン『
駒彦
(
こまひこ
)
が
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
にむちうちて
094
ハルナの
都
(
みやこ
)
へかけりゆくかも。
095
春駒
(
はるこま
)
の
勇
(
いさ
)
み
進
(
すす
)
んで
三五
(
あななひ
)
の
096
道
(
みち
)
伝
(
つた
)
へゆく
吾
(
われ
)
ぞ
嬉
(
うれ
)
しき』
097
ヤスダラ『
大君
(
おほぎみ
)
に
悲
(
かな
)
しき
袂
(
たもと
)
を
分
(
わか
)
ちつつ
098
嬉
(
うれ
)
しき
道
(
みち
)
の
旅
(
たび
)
をなすかな』
099
カールチン『いざさらば
百
(
もも
)
の
司
(
つかさ
)
よ
恙
(
つつが
)
なく
100
神
(
かみ
)
の
大道
(
おほぢ
)
に
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
きませ』
101
クーリンス『
常闇
(
とこやみ
)
の
夜
(
よ
)
は
晴
(
は
)
れ
渡
(
わた
)
るイルナ
城
(
じやう
)
102
左守
(
さもり
)
の
司
(
つかさ
)
も
心
(
こころ
)
勇
(
いさ
)
めり。
103
ヤスダラの
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
よ
心
(
こころ
)
して
104
虎伏
(
とらふ
)
す
野辺
(
のべ
)
を
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
きませ。
105
惟神
(
かむながら
)
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
をよく
守
(
まも
)
り
106
安
(
やす
)
く
往
(
ゆ
)
きませハルナの
都
(
みやこ
)
へ』
107
ヤスダラ『いざさらば
父
(
ちち
)
の
命
(
みこと
)
よまめやかに
108
命
(
いのち
)
ながらへ
君
(
きみ
)
に
仕
(
つか
)
へませ』
109
かく
各
(
おのおの
)
歌
(
うた
)
を
詠
(
よ
)
み
交
(
かは
)
し、
110
惜
(
を
)
しき
別
(
わか
)
れを
告
(
つ
)
げて、
111
宣伝
(
せんでん
)
の
旅
(
たび
)
に
出立
(
しゆつたつ
)
する
事
(
こと
)
となつた。
112
冬
(
ふゆ
)
の
太陽
(
たいやう
)
は
煌々
(
くわうくわう
)
として
斜
(
ななめ
)
に
宣伝使
(
せんでんし
)
の
頭上
(
づじやう
)
を
照
(
て
)
らさせ
給
(
たま
)
うた。
113
あゝ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
114
(
大正一一・一一・二五
旧一〇・七
加藤明子
録)
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