霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二六章 宣直歌(のりなほしのうた)〔一一五一〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第42巻 舎身活躍 巳の巻 篇:第5篇 出風陣雅 よみ(新仮名遣い):しゅっぷうじんが
章:第26章 宣直歌 よみ(新仮名遣い):のりなおしのうた 通し章番号:1151
口述日:1922(大正11)年11月25日(旧10月7日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年7月1日
概要: 舞台:イルナ城(入那城、セーラン王の館) あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
竜山別は滑稽な歌を歌って口を切り、自分は実ははるか昔に言霊別の御子として生まれた竜山別の生まれ変わりであると明かした。かつて国照姫の命に背いて悪神に従った自分も、今日改めて司となることができたと述懐した。
一同はお互いに別れを惜しむ歌を交わし、それぞれ宣伝の旅に出立することとなった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2022-12-31 16:17:14 OBC :rm4226
愛善世界社版:305頁 八幡書店版:第7輯 749頁 修補版: 校定版:315頁 普及版:126頁 初版: ページ備考:
001竜山別(たつやまわけ)常暗(とこやみ)(くも)()てたる()(なか)
002竜山別(たつやまわけ)(かしら)(たふと)き。
003()(たま)(ひか)(しるし)(かうべ)まで
004(きよ)()るなり竜山別(たつやまわけ)は』
005テームス『有難(ありがた)(かうべ)まで()神司(かむづかさ)
006(われ)(あた)へし(かみ)(かしこ)き。
007レーブ、カル(なれ)(よろこ)(かうべ)()
008(かみ)御供(みとも)(つか)へし()をば』
009清照(きよてる)面白(おもしろ)竜山別(たつやまわけ)神司(かむつかさ)
010常世(とこよ)(くに)まで()らしたまはむ』
011黄金(わうごん)()(わた)竜山別(たつやまわけ)(あたま)こそ
012機動(きどう)演習(えんしふ)道場(だうぢやう)なるらむ。
013(つき)()(みな)てり(わた)(かしら)こそ
014(あめ)(つち)とをわがものにせむ』
015竜山別(たつやまわけ)(つき)()(ほし)()るなる(わが)(かうべ)
016なほも宿(やど)らす天地(あめつち)(かみ)
017正直(しやうぢき)(かうべ)(かみ)宿(とま)るてふ
018その神柱(かむばしら)いとど目出度(めでた)き』
019カル『(つき)()(ほし)さへ宿(やど)をカル(かうべ)
020竜山別(たつやまわけ)(かみ)にまします』
021竜山別(たつやまわけ)『アハヽヽヽあきれ()てたる人々(ひとびと)
022その(こと)()(わが)(かほ)()れるも』
023サマリー『お(つむ)りは(ひか)りて老人(おいと)()えぬれど
024(あか)らむ(かほ)(わか)きをぞ()る』
025竜山別(たつやまわけ)(わか)がへり(わか)がへりして(うつ)()
026(うま)(きた)りし竜山別(たつやまわけ)よ。
027(われ)こそは言霊別(ことたまわけ)御子(みこ)なりし
028竜山別(たつやまわけ)(うま)(かは)りぞ。
029顕幽(けんいう)幾度(いくたび)となく出入(でいり)して
030(また)(この)()(はぢ)をかきしよ。
031わが(たま)神代(かみよ)(むかし)エルサレム
032醜原別(しこはらわけ)(したが)ひし(まが)
033国照(くにてる)(ひめ)(みこと)(そむ)きたる
034竜山別(たつやまわけ)(たま)御末(みすゑ)ぞ。
035さりながら(かみ)(ゆる)させたまひけむ
036今日(けふ)(あらた)めて(つかさ)となりぬ。
037ここだくの(つみ)(けが)れも荒磯(あらいそ)
038(なみ)()てたる(われ)(うれ)しき』
039テームス『いざさらば(きみ)御前(みまへ)竜山別(たつやまわけ)
040(つかさ)(とも)首途(かどいで)せむかな』
041竜山別(たつやまわけ)『レーブ、カル、テームス三人(みたり)(われ)(とも)
042三五(あななひ)(みち)(ひら)きゆくべし』
043清照(きよてる)『いざさらば右守(うもり)(かみ)のカールチン
044(えにし)()きじ(また)()はなむ。
045くれぐれも(ゆる)したまはれ(わが)(つみ)
046(うら)みたまはず(にく)みたまはず』
047カールチン『清照(きよてる)(ひめ)(つかさ)をヤスダラ(ひめ)
048(つかさ)(おも)ひし(われ)(おろ)かさ。
049(こころ)から(おも)はれ()はれ()るものと
050笑壺(ゑつぼ)()りし(われ)(おろ)かさ。
051いざさらば清照姫(きよてるひめ)大神(おほかみ)
052(みち)にまさしく(すす)みましませ』
053セーリス『(こころ)にもなき恋衣(こひごろも)着飾(きかざ)りて
054()(おう)せたる(われ)ぞうたてき。
055大君(おほぎみ)のみこと(かしこ)みユーフテスを
056わが()(きみ)(あふ)ぎまつらむ。
057はしたなき(をんな)とおぼし(たま)ふまじ
058まことより()(うそ)悪戯(いたづら)
059(そら)ごとも(いま)はまこととなりにけり
060(あやつ)りし(ひと)(いま)()ひつつ』
061ユーフテス『何事(なにごと)(かみ)()さしのままならば
062(こころ)(やす)かれセーリスの(ひめ)
063恋衣(こひごろも)幾重(いくへ)かさねて(いま)ははや
064()()(がた)()とはなりぬる』
065サモア『(われ)とても(かみ)大道(おほぢ)(そむ)きたる
066(しこ)醜業(しこわざ)(あへ)てせしかな。
067(いと)ひてし(ひと)夫婦(めをと)(ちぎり)をば
068(むす)ぶも(かみ)(こころ)なるらむ。
069(いま)はただ(こひ)しくなりぬマンモスの
070わが()(きみ)千代(ちよ)(ちぎ)らむ。
071マンモスよ(ゆる)させたまへ(いつは)りの
072(こころ)(きたな)(わが)(おこな)ひを』
073マンモス『何事(なにごと)(あした)(つゆ)()()てし
074今日(けふ)(こころ)朝日(あさひ)()るなり。
075朝日影(あさひかげ)(やうや)西(にし)にイルナ(じやう)
076(ゆふべ)(ちぎ)(たの)もしきかな。
077常暗(とこやみ)()(むつ)びあふ(こひ)(みち)
078しばしば(くも)のかからざらめや』
079サモア『(たの)もしきわが()(きみ)(こと)()
080(はな)()(はる)()心地(ここち)せり。
081千代(ちよ)八千代(やちよ)(かは)らず(むつ)(した)しみて
082世人(よびと)のために(みち)(ひら)かむ』
083北光(きたてる)天地(あめつち)(つつ)雲霧(くもきり)くまもなく
084()(わた)りたる今日(けふ)(たふと)き』
085セーラン『常夜(とこよ)()(やみ)()れけり三五(あななひ)
086(つき)(ひかり)()らされし()は』
087黄金(わうごん)(つき)()西(にし)にイルナの(しろ)()
088千代(ちよ)寿(ことほ)群烏(むらがらす)かな』
089清照(きよてる)大神(おほかみ)(ひかり)(くま)なく()(わた)
090イルナの(しろ)()(かげ)もなし』
091竜山別(たつやまわけ)『いざさらば(わが)大君(おほぎみ)(いとま)()
092(つき)山路(やまぢ)()らしゆくべし』
093ハルマン『駒彦(こまひこ)(こころ)(こま)にむちうちて
094ハルナの(みやこ)へかけりゆくかも。
095春駒(はるこま)(いさ)(すす)んで三五(あななひ)
096(みち)(つた)へゆく(われ)(うれ)しき』
097ヤスダラ『大君(おほぎみ)(かな)しき(たもと)(わか)ちつつ
098(うれ)しき(みち)(たび)をなすかな』
099カールチン『いざさらば(もも)(つかさ)(つつが)なく
100(かみ)大道(おほぢ)(すす)()きませ』
101クーリンス『常闇(とこやみ)()()(わた)るイルナ(じやう)
102左守(さもり)(つかさ)(こころ)(いさ)めり。
103ヤスダラの(ひめ)(みこと)(こころ)して
104虎伏(とらふ)野辺(のべ)(すす)()きませ。
105惟神(かむながら)(かみ)(をしへ)をよく(まも)
106(やす)()きませハルナの(みやこ)へ』
107ヤスダラ『いざさらば(ちち)(みこと)よまめやかに
108(いのち)ながらへ(きみ)(つか)へませ』
109 かく(おのおの)(うた)()(かは)し、110()しき(わか)れを()げて、111宣伝(せんでん)(たび)出立(しゆつたつ)する(こと)となつた。112(ふゆ)太陽(たいやう)煌々(くわうくわう)として(ななめ)宣伝使(せんでんし)頭上(づじやう)()らさせ(たま)うた。113あゝ惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
 
114大正一一・一一・二五 旧一〇・七 加藤明子録)
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