霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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序文(じよぶん)

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第52巻 真善美愛 卯の巻 篇:前付 よみ(新仮名遣い):
章:序文 よみ(新仮名遣い):じょぶん 通し章番号:
口述日:1923(大正12)年01月29日(旧12月13日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年1月28日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
霊界物語口述開始以来、種々雑多の学者やパリサイ人の妨害を突破し、ようやく累計五十二巻の完結を告げた。
瑞月に来れる精霊は、特別の記憶力に富んでいると見えて、肉体が一度見聞し読み上げた書物の文意をそのまま記憶し、肉体の記憶を離れている文章でも知らずに口述筆記することがある。
そのため、肉体人の瑞月が著した文章の中にも、古今の学者が著した文章をそのまま書くことがある。また精霊自身も、自己の作物と信じている。これは霊界の消息に達した者にはよく知られたことである。
これまで三十年の間に二三回もこのようなことがあり、他人の文章を盗んだように非難されて大いに迷惑を感じた。その後はなるべく他人の著書を読まないことにして注意しているが、この長い物語の中には、あるいはさまざまな人の作文が混入しているかもしれないため、断りを申し上げておく。
しかし今日の学者の物した書物もまた、古今聖哲の涎を集めたものであることは、読者も熟知されるところと考える。すべての明文は意志や想念のうちに吸収され、それが自発的に現れ来るものであることを考えていただきたい。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm520001
愛善世界社版:前付 1頁 八幡書店版:第9輯 377頁 修補版: 校定版:前付 1頁 普及版:前付 1頁 初版: ページ備考:
001 霊界(れいかい)物語(ものがたり)口述(こうじゆつ)開始(かいし)以来(いらい)002種々(しゆじゆ)雑多(ざつた)学者(がくしや)やパリサイ(じん)妨害(ばうがい)突破(とつぱ)し、003(やうや)くにして累計(るゐけい)五十二(ごじふに)(くわん)完結(くわんけつ)()げました。004瑞月(ずゐげつ)(きた)れる精霊(せいれい)は、005一種(いつしゆ)特別(とくべつ)記憶力(きおくりよく)()んで()ると()えまして、006肉体(にくたい)一度(いちど)見聞(けんぶん)()()げた書物(しよもつ)文意(ぶんい)(その)(まま)記憶(きおく)()り、007肉体(にくたい)(すで)(すで)記憶(きおく)全然(ぜんぜん)(はな)れて()文章(ぶんしやう)でも、008時々(ときどき)()らず()らずに口述(こうじゆつ)筆記(ひつき)することがあります。009(ゆゑ)肉体人(にくたいじん)瑞月(ずゐげつ)(あら)はした文章(ぶんしやう)(なか)にも、010古今(ここん)学者(がくしや)(あら)はした文章(ぶんしやう)(その)(まま)平気(へいき)()くことがあります。011(また)精霊(せいれい)自身(じしん)自己(じこ)作物(さくぶつ)(しん)じて()るのは、012霊界(れいかい)消息(せうそく)(たつ)したる哲人(てつじん)()知悉(ちしつ)する(ところ)であります。013不用意(ふようい)(うち)(もの)した瑞月(ずゐげつ)文章(ぶんしやう)には、014今日(こんにち)(まで)三十(さんじふ)(ねん)(あひだ)(おい)二三回(にさんくわい)右様(みぎやう)(こと)があり、015それが(ため)他人(たにん)文章(ぶんしやう)(ぬす)んだ(やう)非難(ひなん)された(こと)があつて(おほい)迷惑(めいわく)(かん)じました。016(また)自分(じぶん)口述(こうじゆつ)文章(ぶんしやう)他人(たにん)名義(めいぎ)(もつ)新聞(しんぶん)雑誌(ざつし)単行本(たんかうぼん)(など)掲載(けいさい)し、017(のち)(いた)つて自分(じぶん)()(ふく)して発表(はつぺう)した(こと)があるため、018(その)(かん)消息(せうそく)()らない(ひと)異様(いやう)(かん)じられた(こと)もありました。019(その)()()るべく他人(たにん)著書(ちよしよ)()まない(こと)にして注意(ちゆうい)(くは)へて()りますが、020(しか)しながら(この)(なが)物語(ものがたり)(なか)には、021(あるひ)種々(いろいろ)(ひと)文作(ぶんさく)混入(こんにふ)して()るかも(わか)りませぬから、022一寸(ちよつと)(ことわ)(まを)しておきます。023(しか)今日(こんにち)学者(がくしや)(もの)した書物(しよもつ)は、024(いづ)れも古今(ここん)聖哲(せいてつ)(よだれ)(あつ)めたものたるは、025賢明(けんめい)なる読者(どくしや)熟知(じゆくち)さるる(ところ)(かんが)へます。026(すべ)ての明文(めいぶん)意志(いし)想念(さうねん)(うち)吸収(きふしう)され、027それが時々(ときどき)自発(じはつ)(てき)(あら)はれ(きた)るものなる(こと)(かんが)へて(もら)ひたいものです。
028   大正十二年二月十日
029      王仁識
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