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霊界物語
真善美愛(第49~60巻)
第52巻(卯の巻)
序文
総説代用
第1篇 鶴首専念
第1章 真と偽
第2章 哀別の歌
第3章 楽屋内
第4章 俄狂言
第5章 森の怪
第6章 梟の笑
第2篇 文明盲者
第7章 玉返志
第8章 巡拝
第9章 黄泉帰
第10章 霊界土産
第11章 千代の菊
第3篇 衡平無死
第12章 盲縞
第13章 黒長姫
第14章 天賊
第15章 千引岩
第16章 水車
第17章 飴屋
第4篇 怪妖蟠離
第18章 臭風
第19章 屁口垂
第20章 険学
第21章 狸妻
第22章 空走
第5篇 洗判無料
第23章 盲動
第24章 応対盗
第25章 恋愛観
第26章 姑根性
第27章 胎蔵
余白歌
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第52巻(卯の巻)
> 第3篇 衡平無死 > 第15章 千引岩
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(B)
(N)
水車 >>>
第一五章
千引岩
(
ちびきいは
)
〔一三五一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第52巻 真善美愛 卯の巻
篇:
第3篇 衡平無死
よみ(新仮名遣い):
こうへいむし
章:
第15章 千引岩
よみ(新仮名遣い):
ちびきいわ
通し章番号:
1351
口述日:
1923(大正12)年02月09日(旧12月24日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年1月28日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
文助は大石が動くので神言を奏上していた。すると二十歳くらいの娘と十八歳くらいの男が岩の下から現れ、自分たちは文助の娘・年子と息子・平吉だと名乗った。
文助の子・お年と平吉は、それぞれ三つと二つのときに死んだが、霊界で成長したのだという。そしてその間、文助にだまされたという人がたくさん霊界にやってきて睨まれるので、十六年の間、姉弟で萱野ケ原に逃れて隠れて暮らしていたのだという。
文助は自分の子供たちの身の上話を聞いて涙に暮れて考え込んでいる。後ろから肩を叩く者があって驚いて振り向くと、生前の知己の竜助であった。
竜助は、生前に文助が教えてくれた話が霊界へ来てみるとすっかり間違いだらけで、方角がわからなくなって、この原野にさまよっているのだと身の上を語り、文助の二人の子がかわいそうだからときどき様子を見に来て食べる物を渡しているのだ、と語った。
文助は宣伝使としてどのように心を持ったらよいかわからず、嘆いた。竜助は、何事も神様の御神徳によって人が助かり、自分も生き、人の上に立って教えることができるのだ、と文助を諭した。たちまち竜助は大火団となって中空に舞のぼり、東の方面を指して行った。竜助と見えたのは、文助の産土の神の化身であった
産土の神がお年・平吉の身を憐み、神務の余暇にここへきて二人を助けていたことを知った文助は、産土の神の御仁慈を悟って地にひれ伏し、啼泣して感謝をささげた。
文助は二人の子供たちに、自分の慢心の罪を詫びた。文助は、今まで唱える祝詞の力によって天国へ救い導くものと思っていたが、これはたいへんな間違いであり、神様の御力によって救われるのだということを理解し、懺悔した。
この上は神様に何事も任せて、お指図を受ける外にはないことを悟った文助は、親子三人で荒野が原に端座して、一生懸命に祈願を凝らした。
ちなみに、産土の神が二人の姉弟をかくまうために石を使われたのは、石が真を現し、虚偽と罪悪と醜穢を裁断する神力が備わったものであるからである。神の真を現す石は、悪魔の襲来を防ぐ。石は鉱物であり、玉留魂である。
ゆえに石は霊国の真相を現すもので、月の大神の御神徳に相応し、石の玉をもって御神体とする。霊国の神の御舎は石を持って造られている。天国は木をもって宮が造られている。木は愛に相応し、太陽の熱に和合するからである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
黄泉平坂(黄泉比良坂)
データ凡例:
データ最終更新日:
2023-11-26 18:53:53
OBC :
rm5215
愛善世界社版:
194頁
八幡書店版:
第9輯 448頁
修補版:
校定版:
202頁
普及版:
84頁
初版:
ページ備考:
派生
[?]
この文献を底本として書かれたと思われる文献です。
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:
出口王仁三郎全集 > 第二巻 宗教・教育編 > 第四篇 神霊世界 > 第二十五章 天賊
001
文助
(
ぶんすけ
)
は
重
(
おも
)
た
相
(
さう
)
な
石
(
いし
)
が、
002
土鼠
(
もぐら
)
が
持
(
も
)
つ
様
(
やう
)
に、
003
ムクムクと
動
(
うご
)
くので、
004
此奴
(
こいつ
)
ア
不思議
(
ふしぎ
)
と
立止
(
たちどま
)
り
神言
(
かみごと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
してゐると、
005
一人
(
ひとり
)
は
二十
(
にじつ
)
歳
(
さい
)
位
(
くらゐ
)
な
娘
(
むすめ
)
、
006
一人
(
ひとり
)
は
十八
(
じふはち
)
歳
(
さい
)
位
(
くらゐ
)
な
男
(
をとこ
)
が
岩
(
いは
)
の
下
(
した
)
から
現
(
あら
)
はれて
来
(
き
)
た。
007
文助
(
ぶんすけ
)
は
何者
(
なにもの
)
ならむと
身構
(
みがま
)
へしてゐると、
008
男女
(
だんぢよ
)
二人
(
ふたり
)
は
文助
(
ぶんすけ
)
の
側
(
そば
)
へ
馴々
(
なれなれ
)
しくよつて
来
(
き
)
て、
009
二人
『お
父
(
とう
)
さま、
010
能
(
よ
)
う
来
(
き
)
て
下
(
くだ
)
さいました。
011
私
(
わたくし
)
は
年子
(
としこ
)
で
厶
(
ござ
)
います……
私
(
わたくし
)
は
平吉
(
へいきち
)
で
厶
(
ござ
)
います』
012
文助
『
私
(
わたし
)
には、
013
成程
(
なるほど
)
お
年
(
とし
)
、
014
平吉
(
へいきち
)
といふ
二人
(
ふたり
)
の
子
(
こ
)
はあつた。
015
併
(
しか
)
しながら
其
(
その
)
子
(
こ
)
は、
016
姉
(
あね
)
は
三
(
みつ
)
つの
年
(
とし
)
に、
017
弟
(
おとうと
)
は
二
(
ふた
)
つの
年
(
とし
)
に
死
(
し
)
んだ
筈
(
はず
)
だ。
018
お
前
(
まへ
)
のやうな
大
(
おほ
)
きな
子
(
こ
)
を
持
(
も
)
つた
筈
(
はず
)
はない、
019
ソラ
大方
(
おほかた
)
人違
(
ひとちがひ
)
だらう』
020
年子
(
としこ
)
『
私
(
わたし
)
は
三
(
みつ
)
つの
年
(
とし
)
に
現界
(
げんかい
)
を
去
(
さ
)
つて、
021
あなたの
側
(
そば
)
を
離
(
はな
)
れ、
022
霊界
(
れいかい
)
へ
出
(
で
)
て
来
(
き
)
ました。
023
さうすると
沢山
(
たくさん
)
な、
024
お
父
(
とう
)
さまに
騙
(
だま
)
された
人
(
ひと
)
がやつて
来
(
き
)
て、
025
彼奴
(
あいつ
)
は
文助
(
ぶんすけ
)
の
娘
(
むすめ
)
だと
睨
(
にら
)
みますので、
026
居
(
を
)
るにも
居
(
を
)
られず、
027
行
(
ゆ
)
く
所
(
ところ
)
へも
行
(
ゆ
)
けず、
028
今日
(
けふ
)
で
十六
(
じふろく
)
年
(
ねん
)
の
間
(
あひだ
)
、
029
此
(
この
)
萱野
(
かやの
)
ケ
原
(
はら
)
で
暮
(
くら
)
して
来
(
き
)
ました。
030
そして
毎日
(
まいにち
)
ここに
隠
(
かく
)
れて、
031
姉弟
(
きやうだい
)
が
住居
(
すまゐ
)
をして
居
(
を
)
ります。
032
霊界
(
れいかい
)
へ
来
(
き
)
てから、
033
ここまで
成人
(
せいじん
)
したのです』
034
文助
『
成程
(
なるほど
)
、
035
さう
聞
(
き
)
けばどこともなしに
女房
(
にようばう
)
に
似
(
に
)
た
所
(
ところ
)
もあり、
036
私
(
わし
)
の
記憶
(
きおく
)
に
残
(
のこ
)
つてゐるやうだ。
037
そしてお
前
(
まへ
)
等
(
ら
)
二人
(
ふたり
)
は
永
(
なが
)
い
間
(
あひだ
)
此処
(
ここ
)
ばかりに
居
(
を
)
つたのか』
038
平吉
(
へいきち
)
『ハイ、
039
姉
(
ねえ
)
さまと
二人
(
ふたり
)
が
木
(
こ
)
の
実
(
み
)
を
取
(
と
)
つたり、
040
芋
(
いも
)
を
掘
(
ほ
)
つたり、
041
いろいろとして、
042
今日
(
けふ
)
迄
(
まで
)
暮
(
くら
)
して
来
(
き
)
ました。
043
人
(
ひと
)
に
見
(
み
)
つけられようものなら、
044
すぐに、
045
お
前
(
まへ
)
の
親
(
おや
)
は
俺
(
おれ
)
をチヨロまかして、
046
こんな
所
(
ところ
)
へ
落
(
おと
)
しよつたと
云
(
い
)
つて
責
(
せ
)
めますから、
047
それが
苦
(
くる
)
しさに、
048
永
(
なが
)
い
間
(
あひだ
)
穴住居
(
あなずまゐ
)
をして
居
(
ゐ
)
ました』
049
と
涙
(
なみだ
)
を
滝
(
たき
)
の
如
(
ごと
)
くに
流
(
なが
)
し、
050
其
(
その
)
場
(
ば
)
で
姉弟
(
きやうだい
)
は
泣
(
な
)
き
伏
(
ふ
)
して
了
(
しま
)
つた。
051
文助
(
ぶんすけ
)
は
手
(
て
)
を
組
(
く
)
み、
052
涙
(
なみだ
)
を
流
(
なが
)
しながら
思案
(
しあん
)
にくれてゐると、
053
後
(
うしろ
)
から
文助
(
ぶんすけ
)
の
背
(
せ
)
を
叩
(
たた
)
いて、
054
(竜助)
『オイ
文助
(
ぶんすけ
)
』
055
といふ
者
(
もの
)
がある。
056
よくよく
見
(
み
)
れば、
057
生前
(
せいぜん
)
に
見覚
(
みおぼえ
)
のある
竜助
(
りうすけ
)
であつた。
058
文助
(
ぶんすけ
)
は
驚
(
おどろ
)
いて、
059
文助
『イヤ、
060
お
前
(
まへ
)
は
竜助
(
りうすけ
)
か、
061
根
(
ね
)
つから
年
(
とし
)
がよらぬぢやないか』
062
竜助
『
折角
(
せつかく
)
お
前
(
まへ
)
が
生前
(
せいぜん
)
に
於
(
おい
)
ていろいろと
結構
(
けつこう
)
な
話
(
はなし
)
をしてくれたが、
063
併
(
しか
)
しながら
其
(
その
)
話
(
はなし
)
はスツカリ
霊界
(
れいかい
)
へ
来
(
き
)
て
見
(
み
)
ると、
064
間違
(
まちが
)
ひだらけで、
065
サツパリ
方角
(
はうがく
)
が
分
(
わか
)
らぬやうになり、
066
今日
(
けふ
)
で
十
(
じふ
)
年
(
ねん
)
の
間
(
あひだ
)
、
067
此
(
この
)
原野
(
げんや
)
に
彷徨
(
さまよ
)
うてゐるのだ、
068
これから
先
(
さき
)
へ
行
(
ゆ
)
くと、
069
八衢
(
やちまた
)
の
関所
(
せきしよ
)
があるが、
070
そこから
追
(
お
)
ひかへされて、
071
かやうな
所
(
ところ
)
で
面白
(
おもしろ
)
からぬ
生活
(
せいくわつ
)
をやつてゐるのだ。
072
お
前
(
まへ
)
の
為
(
ため
)
にどれだけ
苦
(
くる
)
しんでゐる
者
(
もの
)
があるか
分
(
わか
)
つたものでないワ』
073
文助
『
誰
(
たれ
)
もかれも、
074
会
(
あ
)
ふ
人
(
ひと
)
毎
(
ごと
)
に
不足
(
ふそく
)
を
聞
(
き
)
かされ、
075
たまつたものぢやない。
076
ヤツパリ
私
(
わたし
)
の
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は
違
(
ちが
)
うて
居
(
を
)
つたのかなア』
077
竜助
『お
前
(
まへ
)
はウラナイ
教
(
けう
)
を
俺
(
おれ
)
に
教
(
をし
)
へてくれた
先生
(
せんせい
)
だが、
078
あの
教
(
をしへ
)
は
皆
(
みな
)
兇党界
(
きようたうかい
)
の
神
(
かみ
)
の
言葉
(
ことば
)
だつた。
079
それ
故
(
ゆゑ
)
妙
(
めう
)
な
所
(
ところ
)
へ
落
(
おと
)
される
所
(
ところ
)
だつたが、
080
産土
(
うぶすな
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御
(
お
)
かげによつて、
081
霊界
(
れいかい
)
の
方
(
はう
)
へやつて
貰
(
もら
)
うたのだ。
082
併
(
しか
)
しながら
生前
(
せいぜん
)
に
於
(
おい
)
て
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
反
(
そむ
)
き、
083
兇党界
(
きようたうかい
)
ばかりを
拝
(
をが
)
んだ
罪
(
つみ
)
が
酬
(
むく
)
うて
来
(
き
)
て、
084
智慧
(
ちゑ
)
は
眩
(
くら
)
み、
085
力
(
ちから
)
はおち、
086
かやうな
所
(
ところ
)
に
修業
(
しうげふ
)
を
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
るのだ。
087
お
前
(
まへ
)
の
娘
(
むすめ
)
、
088
息子
(
むすこ
)
だつてヤツパリお
前
(
まへ
)
の
脱線
(
だつせん
)
した
教
(
をしへ
)
を
聞
(
き
)
いてゐたものだから、
089
俺
(
おれ
)
達
(
たち
)
と
同
(
おな
)
じやうに、
090
こんな
荒野
(
あらの
)
ケ
原
(
はら
)
に
惨
(
みぢ
)
めな
生活
(
せいくわつ
)
をしてゐるのだ。
091
そして
大勢
(
おほぜい
)
の
者
(
もの
)
にお
前
(
まへ
)
の
子
(
こ
)
だからと
云
(
い
)
つて、
092
憎
(
にく
)
まれてゐるのだ、
093
俺
(
おれ
)
はいつも
二人
(
ふたり
)
が
可愛相
(
かあいさう
)
なので、
094
大勢
(
おほぜい
)
に
隠
(
かく
)
れて、
095
チヨコ チヨコ
喰物
(
くひもの
)
を
持
(
も
)
つて
来
(
き
)
たり、
096
又
(
また
)
淋
(
さび
)
しからうと
思
(
おも
)
つて
訪問
(
はうもん
)
してやるのだよ』
097
文助
『あ、
098
困
(
こま
)
つた
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
たものだなア、
099
今
(
いま
)
は
改心
(
かいしん
)
して
三五教
(
あななひけう
)
に
入
(
はい
)
つてゐるのだ。
100
マ、
101
其
(
その
)
時
(
とき
)
は
悪気
(
わるぎ
)
でしたのでないから、
102
マ、
103
許
(
ゆる
)
して
貰
(
もら
)
はな
仕方
(
しかた
)
がない、
104
どうぞ
皆
(
みな
)
さまに
会
(
あ
)
つてお
詫
(
わび
)
をしたいものだ』
105
竜助
『
三五教
(
あななひけう
)
だつて、
106
お
前
(
まへ
)
の
慢心
(
まんしん
)
が
強
(
つよ
)
いから、
107
肝腎
(
かんじん
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
教
(
をしへ
)
は
伝
(
つた
)
はらず、
108
ヤツパリお
前
(
まへ
)
の
我
(
が
)
ばかりで、
109
人
(
ひと
)
を
導
(
みちび
)
いて
来
(
き
)
たのだから、
110
地獄道
(
ぢごくだう
)
へ
堕
(
お
)
ちたのもあり、
111
ここに
迷
(
まよ
)
うて
居
(
ゐ
)
るのも
沢山
(
たくさん
)
ある。
112
なにほど
尊
(
たふと
)
い
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
でも、
113
取次
(
とりつぎ
)
が
間違
(
まちが
)
つたならば、
114
信者
(
しんじや
)
は
迷
(
まよ
)
はざるを
得
(
え
)
ないのだよ』
115
文助
『
何
(
なん
)
と
難
(
むつ
)
かしいものだなア。
116
吾々
(
われわれ
)
宣伝使
(
せんでんし
)
は
一体
(
いつたい
)
何
(
ど
)
うしたらいいのだらうか、
117
訳
(
わけ
)
が
分
(
わか
)
らぬやうになつて
了
(
しま
)
つた』
118
竜助
『
何
(
なん
)
でもない
事
(
こと
)
だよ、
119
何事
(
なにごと
)
も
皆
(
みな
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御
(
お
)
蔭
(
かげ
)
、
120
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御
(
ご
)
神徳
(
しんとく
)
に
仍
(
よ
)
つて
人
(
ひと
)
が
助
(
たす
)
かり、
121
自分
(
じぶん
)
も
生
(
い
)
き
働
(
はたら
)
き、
122
人
(
ひと
)
の
上
(
かみ
)
に
立
(
た
)
つて
教
(
をし
)
へる
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
るのだ。
123
自分
(
じぶん
)
の
力
(
ちから
)
は
一
(
ひと
)
つも
之
(
これ
)
に
加
(
くは
)
はるのでないといふ
事
(
こと
)
が
合点
(
がつてん
)
が
行
(
ゆ
)
けば、
124
それでお
前
(
まへ
)
は
立派
(
りつぱ
)
な
宣伝使
(
せんでんし
)
だ。
125
余
(
あま
)
り
自分
(
じぶん
)
の
力
(
ちから
)
を
頼
(
たよ
)
つて
慢心
(
まんしん
)
を
致
(
いた
)
すと、
126
助
(
たす
)
かるべき
者
(
もの
)
も
助
(
たす
)
からぬやうな
事
(
こと
)
が
出来
(
しゆつたい
)
するのだよ。
127
是
(
これ
)
から
先
(
さき
)
には
沢山
(
たくさん
)
のお
前
(
まへ
)
に
導
(
みちび
)
かれた
連中
(
れんぢう
)
が
苦
(
くる
)
しんでゐるから、
128
其
(
その
)
積
(
つも
)
りで
行
(
い
)
つたがよい。
129
二人
(
ふたり
)
の
娘
(
むすめ
)
、
130
息子
(
むすこ
)
だつてお
前
(
まへ
)
の
為
(
ため
)
に
可愛相
(
かあいさう
)
なものだ。
131
筆先
(
ふでさき
)
に「
子
(
こ
)
に
毒
(
どく
)
をのます」と
書
(
か
)
いてあるのは
此
(
この
)
事
(
こと
)
だ。
132
合点
(
がつてん
)
がいつたか』
133
と、
134
どこともなしに
竜助
(
りうすけ
)
の
言葉
(
ことば
)
は
荘重
(
さうちよう
)
になつて
来
(
き
)
た。
135
文助
(
ぶんすけ
)
は
思
(
おも
)
はず
神
(
かみ
)
の
言葉
(
ことば
)
のやうに
思
(
おも
)
はれてハツと
首
(
くび
)
を
下
(
さ
)
げ、
136
感謝
(
かんしや
)
の
涙
(
なみだ
)
にくれてゐる。
137
忽
(
たちま
)
ちあたりがクワツと
明
(
あか
)
るくなつたと
思
(
おも
)
へば、
138
竜助
(
りうすけ
)
は
大火団
(
だいくわだん
)
となつて
中空
(
ちうくう
)
に
舞
(
ま
)
ひのぼり、
139
東
(
ひがし
)
の
方面
(
はうめん
)
指
(
さ
)
して
帰
(
かへ
)
つて
行
(
ゆ
)
く。
140
之
(
これ
)
は
文助
(
ぶんすけ
)
の
産土
(
うぶすな
)
の
神
(
かみ
)
であつた。
141
産土
(
うぶすな
)
の
神
(
かみ
)
はお
年
(
とし
)
、
142
平吉
(
へいきち
)
の
二人
(
ふたり
)
を
憐
(
あは
)
れみ、
143
神務
(
しんむ
)
の
余暇
(
よか
)
に
此処
(
ここ
)
へ
現
(
あら
)
はれて、
144
二人
(
ふたり
)
を
助
(
たす
)
け
給
(
たま
)
ひつつあつたのである。
145
文助
(
ぶんすけ
)
は
始
(
はじ
)
めて
産土
(
うぶすな
)
の
神
(
かみ
)
の
御
(
ご
)
仁慈
(
じんじ
)
を
悟
(
さと
)
り、
146
地
(
ち
)
にひれ
伏
(
ふ
)
して
涕泣
(
ていきふ
)
感謝
(
かんしや
)
を
稍
(
やや
)
久
(
ひさ
)
しうした。
147
文助
(
ぶんすけ
)
は
二人
(
ふたり
)
に
向
(
むか
)
い、
148
文助
『お
前
(
まへ
)
たち
二人
(
ふたり
)
は、
149
子供
(
こども
)
でもあり、
150
まだ
罪
(
つみ
)
も
作
(
つく
)
つてゐないから、
151
ウラナイ
教
(
けう
)
の
御
(
ご
)
神徳
(
しんとく
)
で
天国
(
てんごく
)
へ
行
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
る
者
(
もの
)
だとのみ
思
(
おも
)
つてゐたのに、
152
斯様
(
かやう
)
な
所
(
ところ
)
で
苦労
(
くらう
)
してゐたとは
気
(
き
)
がつかなかつた。
153
之
(
これ
)
も
全
(
まつた
)
く
私
(
わたし
)
の
罪
(
つみ
)
だ。
154
どうぞ
許
(
ゆる
)
してくれ、
155
さぞさぞ
苦労
(
くらう
)
をしたであらうな』
156
お
年
(
とし
)
『お
父
(
とう
)
さま、
157
あなたの
吾々
(
われわれ
)
を
思
(
おも
)
うて
下
(
くだ
)
さる
御
(
お
)
志
(
こころざし
)
は
本当
(
ほんたう
)
に
有難
(
ありがた
)
う
厶
(
ござ
)
いますが、
158
何
(
なん
)
と
云
(
い
)
つても、
159
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
道
(
みち
)
に
反
(
そむ
)
き、
160
兇党界
(
きようたうかい
)
の
神
(
かみ
)
に
媚
(
こ
)
び
諂
(
へつら
)
ひ、
161
日々
(
にちにち
)
罪
(
つみ
)
を
重
(
かさ
)
ねてゐられるものですから、
162
私
(
わたし
)
たちの
耳
(
みみ
)
にも、
163
現界
(
げんかい
)
の
消息
(
せうそく
)
がチヨコ チヨコ
聞
(
きこ
)
えて、
164
其
(
その
)
度
(
たび
)
毎
(
ごと
)
に
剣
(
つるぎ
)
を
呑
(
の
)
むやうな
心持
(
こころもち
)
で
厶
(
ござ
)
いました。
165
今日
(
けふ
)
も
亦
(
また
)
文助
(
ぶんすけ
)
の
導
(
みちび
)
きで
兇党界
(
きようたうかい
)
行
(
ゆき
)
があつたが、
166
産土
(
うぶすな
)
様
(
さま
)
のお
蔭
(
かげ
)
で
霊界
(
れいかい
)
へ
救
(
すく
)
はれたといふ
噂
(
うはさ
)
を
幾
(
いく
)
ら
聞
(
き
)
いたか
分
(
わか
)
りませぬ。
167
弟
(
おとうと
)
も
余
(
あま
)
り
恥
(
はづ
)
かしいと
云
(
い
)
つて
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
ず、
168
又
(
また
)
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
ても
大勢
(
おほぜい
)
の
者
(
もの
)
に
睨
(
にら
)
まれるのが
辛
(
つら
)
さに
狐
(
きつね
)
のやうに、
169
穴
(
あな
)
を
掘
(
ほ
)
つて、
170
此
(
この
)
岩
(
いは
)
の
下
(
した
)
に
生活
(
せいくわつ
)
を
続
(
つづ
)
けて
来
(
き
)
ました。
171
これだけ
広
(
ひろ
)
い
野原
(
のはら
)
で、
172
石
(
いし
)
なとなければ
印
(
しるし
)
がないので、
173
産土
(
うぶすな
)
様
(
さま
)
のお
蔭
(
かげ
)
で、
174
此
(
この
)
石
(
いし
)
を
一
(
ひと
)
つ
運
(
はこ
)
んで
貰
(
もら
)
ひ、
175
これを
目当
(
めあて
)
に
暮
(
くら
)
してゐます。
176
石
(
いし
)
といふものは、
177
さやります
黄泉
(
よもつ
)
大神
(
おほかみ
)
と
云
(
い
)
つて、
178
これさへあれば
敵
(
てき
)
は
襲来
(
しふらい
)
しませぬ。
179
此
(
この
)
岩
(
いは
)
のお
蔭
(
かげ
)
で、
180
姉弟
(
きやうだい
)
がやうやうとここまで
成人
(
せいじん
)
したので
厶
(
ござ
)
います。
181
お
父
(
とう
)
さまも、
182
一
(
いち
)
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
く
御
(
ご
)
改心
(
かいしん
)
を
遊
(
あそ
)
ばして、
183
吾々
(
われわれ
)
を
天国
(
てんごく
)
へ
行
(
ゆ
)
くやうにして
下
(
くだ
)
さい』
184
文助
『
今
(
いま
)
までは、
185
吾々
(
われわれ
)
が
祝詞
(
のりと
)
の
力
(
ちから
)
に
仍
(
よ
)
つて
天国
(
てんごく
)
へ
救
(
すく
)
へるもの、
186
又
(
また
)
は
導
(
みちび
)
けるものと
思
(
おも
)
うてゐたが
大変
(
たいへん
)
な
間違
(
まちがひ
)
だつた。
187
これは
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御
(
お
)
力
(
ちから
)
に
仍
(
よ
)
つて
救
(
すく
)
はれるのだつた、
188
今
(
いま
)
迄
(
まで
)
は
自分
(
じぶん
)
の
力
(
ちから
)
で
人
(
ひと
)
を
救
(
すく
)
うと
思
(
おも
)
ひ、
189
又
(
また
)
人
(
ひと
)
の
病
(
やまひ
)
を
自分
(
じぶん
)
の
力
(
ちから
)
で
直
(
なほ
)
すと
思
(
おも
)
うたのが
慢心
(
まんしん
)
だつたのだ。
190
もう
此
(
この
)
上
(
うへ
)
は
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
何事
(
なにごと
)
も
任
(
まか
)
して、
191
御
(
お
)
指図
(
さしづ
)
を
受
(
う
)
ける
外
(
ほか
)
はない。
192
ああ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
』
193
と
親子
(
おやこ
)
三
(
さん
)
人
(
にん
)
は
荒野
(
あらの
)
ケ
原
(
はら
)
に
端坐
(
たんざ
)
して、
194
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
に
祈願
(
きぐわん
)
を
凝
(
こ
)
らした。
195
因
(
ちなみ
)
に
石
(
いし
)
といふものは、
196
真
(
しん
)
を
現
(
あら
)
はすものである。
197
そして、
198
所在
(
あらゆる
)
虚偽
(
きよぎ
)
と
罪悪
(
ざいあく
)
と
醜穢
(
しうゑ
)
を
裁断
(
さいだん
)
する
所
(
ところ
)
の
神力
(
しんりき
)
の
備
(
そな
)
はつたものである。
199
神典
(
しんてん
)
古事記
(
こじき
)
にも、
200
黄泉
(
よもつ
)
平坂
(
ひらさか
)
の
上
(
うへ
)
に
千引
(
ちびき
)
の
岩
(
いは
)
をおかれたのは、
201
黄泉国
(
よもつくに
)
の
曲
(
まが
)
を
裁断
(
さいだん
)
する
為
(
ため
)
であつた。
202
人間
(
にんげん
)
の
屋敷
(
やしき
)
の
入口
(
いりぐち
)
に
大
(
おほ
)
きな
岩
(
いは
)
を
立
(
た
)
てて、
203
門
(
もん
)
に
代用
(
だいよう
)
するのも
外来
(
ぐわいらい
)
の
悪魔
(
あくま
)
を
防
(
ふせ
)
ぐ
為
(
ため
)
である。
204
又
(
また
)
家屋
(
かをく
)
の
周囲
(
しうゐ
)
に
延石
(
のべいし
)
を
引
(
ひ
)
きまはすのも、
205
千引
(
ちびき
)
の
岩
(
いは
)
の
古事
(
こじ
)
にならひ
悪魔
(
あくま
)
の
襲来
(
しふらい
)
を
防
(
ふせ
)
ぐ
為
(
ため
)
である。
206
築山
(
つきやま
)
を
石
(
いし
)
を
以
(
もつ
)
て
飾
(
かざ
)
るのも
神
(
かみ
)
の
真
(
しん
)
を
現
(
あら
)
はす
為
(
ため
)
であり、
207
又
(
また
)
悪魔
(
あくま
)
の
襲来
(
しふらい
)
を
防
(
ふせ
)
ぐ
為
(
ため
)
である。
208
そして
所在
(
あらゆる
)
植物
(
しよくぶつ
)
を
庭園
(
ていゑん
)
に
栽培
(
さいばい
)
するのは
愛
(
あい
)
を
表徴
(
へうちよう
)
したのである。
209
人間
(
にんげん
)
の
庭園
(
ていゑん
)
は
愛善
(
あいぜん
)
の
徳
(
とく
)
と
信真
(
しんしん
)
の
光
(
ひかり
)
を
惟神
(
かむながら
)
的
(
てき
)
に
現
(
あら
)
はした
至聖所
(
しせいじよ
)
である。
210
故
(
ゆゑ
)
に
之
(
これ
)
を
坪
(
つぼ
)
の
内
(
うち
)
とも
花園
(
はなぞの
)
とも
称
(
しよう
)
するのである。
211
天国
(
てんごく
)
の
諸団体
(
しよだんたい
)
の
有様
(
ありさま
)
は、
212
すべて
美
(
うる
)
はしき
石
(
いし
)
を
配置
(
はいち
)
し、
213
所在
(
あらゆる
)
植物
(
しよくぶつ
)
を
植
(
う
)
ゑつけられた
庭園
(
ていゑん
)
に
類似
(
るゐじ
)
したものである。
214
それから
石
(
いし
)
は
砿物
(
くわうぶつ
)
であり
玉留魂
(
たまつめむすび
)
である。
215
故
(
ゆゑ
)
に
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御霊
(
みたま
)
を
斎
(
まつ
)
るのは
所謂
(
いはゆる
)
霊国
(
れいごく
)
の
真相
(
しんさう
)
を
現
(
あら
)
はすもので、
216
月
(
つき
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
ご
)
神徳
(
しんとく
)
に
相応
(
さうおう
)
するが
故
(
ゆゑ
)
に、
217
石
(
いし
)
の
玉
(
たま
)
を
以
(
もつ
)
て
御
(
ご
)
神体
(
しんたい
)
とするのである。
218
これ
故
(
ゆゑ
)
に
霊国
(
れいごく
)
の
神
(
かみ
)
の
御舎
(
みあらか
)
は
皆
(
みな
)
石
(
いし
)
を
以
(
もつ
)
て
造
(
つく
)
られ、
219
天国
(
てんごく
)
は
木
(
き
)
を
以
(
もつ
)
て、
220
其
(
その
)
宮
(
みや
)
を
造
(
つく
)
られてある。
221
木
(
き
)
は
愛
(
あい
)
に
相応
(
さうおう
)
し、
222
太陽
(
たいやう
)
の
熱
(
ねつ
)
に
和合
(
わがふ
)
するが
故
(
ゆゑ
)
である。
223
大本
(
おほもと
)
の
御
(
ご
)
神体
(
しんたい
)
が
石
(
いし
)
であつたから、
224
何
(
なん
)
でも
無
(
な
)
い
神
(
かみ
)
だと
嘲笑
(
てうせう
)
してゐるそこらあたりの
新聞
(
しんぶん
)
記事
(
きじ
)
などは、
225
実
(
じつ
)
に
霊界
(
れいかい
)
の
真理
(
しんり
)
に
到達
(
たうたつ
)
せざる
癲狂
(
てんきやう
)
痴呆
(
ちはう
)
であつて、
226
新聞
(
しんぶん
)
記者
(
きしや
)
自
(
みづか
)
らの
不明
(
ふめい
)
を
表白
(
へうはく
)
してゐるものである。
227
ああ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
228
(
大正一二・二・九
旧一一・一二・二四
松村真澄
録)
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