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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第74巻(丑の巻)
序文
総説
第1篇 渺茫千里
第1章 科戸の風
第2章 野路の草枕
第3章 篠の笹原
第4章 朝露の光
第5章 言霊神橋
第6章 真鶴山霊
第7章 相聞の闇
第8章 黒雲晴明
第9章 真鶴鳴動
第2篇 真鶴新国
第10章 心の手綱
第11章 万代の誓
第12章 森の遠望
第13章 水上の月
第14章 真心の曇らひ
第15章 晴天澄潮
第16章 真言の力(一)
第17章 真言の力(二)
第18章 玉野の森
第19章 玉野の神丘
第20章 松下の述懐
第3篇 玉藻霊山
第21章 玉野清庭
第22章 天地は曇る
第23章 意想の外
第24章 誠の化身
第25章 感歎幽明
第26章 総神登丘
余白歌
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霊界物語
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第74巻(丑の巻)
> 第1篇 渺茫千里 > 第4章 朝露の光
<<< 篠の笹原
(B)
(N)
言霊神橋 >>>
第四章
朝露
(
あさつゆ
)
の
光
(
かげ
)
〔一八七二〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第74巻 天祥地瑞 丑の巻
篇:
第1篇 渺茫千里
よみ(新仮名遣い):
びょうぼうせんり
章:
第4章 朝露の光
よみ(新仮名遣い):
あさつゆのかげ
通し章番号:
1872
口述日:
1933(昭和8)年10月21日(旧09月3日)
口述場所:
水明閣
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年1月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
紫微天界は、太陽の光が現在の地球の7倍あり、月もまた同じだけの明るさがあるが、妖邪の気が鬱積する遠方の地は、地球のように夜がある。
だから、顕津男の神が紫微天界をくまなくまわり、明るく清める必要があるのである。
顕津男の神のサソスセシの言霊によって清められた河は、清美河という名を与えられた。
夜明けとともに一行は起き、歌を交し合う。多々久美の神は、ふたたび言霊によって雲霧を払えば、その神徳にみな感嘆の歌を歌った。
近見男の神は自ら先導を申し出、自ら名前を遠見男の神と改めた。
その日の夕暮れ、一行は真鶴山のふもとにたどり着いた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7404
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 175頁
修補版:
校定版:
54頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
抑々
(
そもそも
)
紫微
(
しび
)
の
天界
(
てんかい
)
は、
002
太陽
(
たいやう
)
の
光
(
ひかり
)
強
(
つよ
)
く
明
(
あか
)
るきこと、
003
現代
(
げんだい
)
我
(
わ
)
が
地球
(
ちきう
)
の
七倍
(
しちばい
)
にして、
004
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
又
(
また
)
之
(
これ
)
に
準
(
じゆん
)
ずると
雖
(
いへど
)
も、
005
妖邪
(
えうじや
)
の
気
(
き
)
鬱積
(
うつせき
)
して、
006
未
(
いま
)
だ
全
(
まつた
)
く
神徳
(
しんとく
)
に
潤
(
うるほ
)
はざる
遼遠
(
れうゑん
)
の
国土
(
こくど
)
は、
007
矢張
(
やは
)
り
我
(
わ
)
が
地球
(
ちきう
)
の
如
(
ごと
)
く
昼夜
(
ひるよる
)
の
区別
(
くべつ
)
生
(
しやう
)
じ、
008
夜
(
よる
)
は
暗
(
くら
)
く、
009
僅
(
わづか
)
に
月星
(
つきほし
)
の
薄雲
(
うすぐも
)
を
透
(
とう
)
して
地上
(
ちじやう
)
を
照
(
てら
)
すのみなりしなり。
010
故
(
ゆゑ
)
に
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
、
011
紫微
(
しび
)
天界
(
てんかい
)
を
隈
(
くま
)
もなく
明
(
あか
)
し
清
(
きよ
)
め、
012
国土造
(
くにつく
)
り
神生
(
かみう
)
みせむと、
013
百
(
もも
)
の
艱
(
なや
)
みを
忍
(
しの
)
びつつ
四方
(
よも
)
を
廻
(
めぐ
)
り
給
(
たま
)
ふぞ
畏
(
かしこ
)
けれ。
014
茲
(
ここ
)
に
濁河
(
にごりがは
)
の
汚
(
けが
)
れも
サソスセシ
の
言霊
(
ことたま
)
の
水火
(
いき
)
によりて
清
(
きよ
)
まりたれば、
015
清美河
(
きよみがは
)
と
言
(
い
)
ふ
名
(
な
)
を
与
(
あた
)
へ
給
(
たま
)
ひつつ、
016
河岸
(
かはぎし
)
の
草
(
くさ
)
の
生
(
ふ
)
に
十一柱
(
じふいちはしら
)
の
神
(
かみ
)
は
夜
(
よ
)
を
明
(
あか
)
し
給
(
たま
)
ひぬ。
017
夜
(
よ
)
はほのぼのと
明
(
あ
)
け
放
(
はな
)
れ、
018
どんよりと
重
(
おも
)
き
御空
(
みそら
)
の
奥
(
おく
)
より、
019
大太陽
(
だいたいやう
)
は
茫然
(
ばうぜん
)
として
鈍
(
にぶ
)
き
光
(
ひかり
)
を
投
(
な
)
げつつ
昇
(
のぼ
)
らせ
給
(
たま
)
ひぬ。
020
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
021
『
罪
(
つみ
)
穢
(
けがれ
)
ここに
集
(
あつま
)
り
濁河
(
にごりがは
)
022
生言霊
(
いくことたま
)
に
清
(
きよ
)
まりしはや
023
今日
(
けふ
)
よりは
清美
(
きよみ
)
の
河
(
かは
)
と
名
(
な
)
を
称
(
たた
)
へ
024
命水
(
いきみづ
)
四方
(
よも
)
にひたさしめむかな
025
ほのぼのと
東
(
ひむがし
)
の
空
(
そら
)
を
昇
(
のぼ
)
ります
026
天津
(
あまつ
)
日光
(
ひかげ
)
に
四辺
(
あたり
)
あかるき
027
輝
(
かがや
)
ける
紫微
(
しび
)
天界
(
てんかい
)
も
果
(
はて
)
の
国
(
くに
)
は
028
言霊
(
ことたま
)
の
水火
(
いき
)
の
助
(
たす
)
け
少
(
すく
)
なき
029
一夜
(
ひとよさ
)
を
草
(
くさ
)
の
褥
(
しとね
)
に
腕枕
(
うでまくら
)
030
寝
(
い
)
ぬれば
露
(
つゆ
)
に
身
(
み
)
はひたされぬ
031
真鶴
(
まなづる
)
の
山
(
やま
)
の
雲霧
(
くもきり
)
吹
(
ふ
)
き
払
(
はら
)
ひ
032
聖所
(
すがど
)
となして
国土
(
くに
)
拓
(
ひら
)
かばや
033
草枕
(
くさまくら
)
旅
(
たび
)
のなやみの
夜
(
よ
)
を
重
(
かさ
)
ね
034
清美
(
きよみ
)
の
河
(
かは
)
をややに
渡
(
わた
)
りぬ』
035
近見男
(
ちかみを
)
の
神
(
かみ
)
は
歌
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
036
『
瑞御霊
(
みづみたま
)
の
神
(
かみ
)
の
功
(
いさを
)
に
奴羽玉
(
ぬばたま
)
の
037
夜
(
よ
)
は
明
(
あ
)
け
放
(
はな
)
れ
朝日
(
あさひ
)
昇
(
のぼ
)
れり
038
朝津日
(
あさつひ
)
の
光
(
かげ
)
も
一
(
ひと
)
しほ
明
(
あきら
)
けく
039
かがやき
給
(
たま
)
ひぬ
露
(
つゆ
)
の
草生
(
くさふ
)
に
040
濁
(
にご
)
らへる
河水
(
かはみづ
)
とみに
澄
(
す
)
みきりて
041
岐美
(
きみ
)
の
功
(
いさを
)
をてらしぬるかも
042
草
(
くさ
)
の
葉
(
は
)
におく
露
(
つゆ
)
の
玉
(
たま
)
悉
(
ことごと
)
く
043
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
と
朝
(
あさ
)
を
輝
(
かがや
)
く
044
打
(
う
)
ち
仰
(
あふ
)
ぐ
遥
(
はろか
)
の
空
(
そら
)
に
雲
(
くも
)
たつは
045
真鶴山
(
まなづるやま
)
か
慕
(
した
)
はしと
思
(
おも
)
ふ
046
駿馬
(
はやこま
)
は
朝
(
あさ
)
を
勇
(
いさ
)
みて
嘶
(
いなな
)
きつ
047
露
(
つゆ
)
の
玉
(
たま
)
てる
草
(
くさ
)
食
(
は
)
みて
居
(
を
)
り
048
遠近
(
をちこち
)
の
荒
(
あ
)
れたる
国土
(
くに
)
を
拓
(
ひら
)
きまし
049
神
(
かみ
)
を
生
(
う
)
ませる
神業
(
みわざ
)
畏
(
かしこ
)
し
050
曇
(
くも
)
りなき
神
(
かみ
)
の
御国
(
みくに
)
もともすれば
051
汚
(
けが
)
れ
重
(
かさ
)
なり
曲神
(
まがかみ
)
出
(
い
)
づるも
052
千万
(
ちよろづ
)
の
艱
(
なや
)
みにあひて
四方
(
よも
)
八方
(
やも
)
の
053
曲
(
まが
)
を
払
(
はら
)
はす
瑞御霊
(
みづみたま
)
はや
054
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
御空
(
みそら
)
に
照
(
て
)
れどこの
国土
(
くに
)
は
055
醜神
(
しこがみ
)
の
水火
(
いき
)
にくもらへりけり
056
雲霧
(
くもきり
)
を
伊吹
(
いぶ
)
き
払
(
はら
)
ひて
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
057
依
(
よ
)
さしの
美
(
うま
)
しき
国土
(
くに
)
拓
(
ひら
)
きませ』
058
圓屋
(
まるや
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
059
『
駒
(
こま
)
並
(
な
)
めて
千里
(
とほ
)
の
荒野
(
あらの
)
を
渡
(
わた
)
りつつ
060
岐美
(
きみ
)
にいそひて
楽
(
たの
)
しき
旅
(
たび
)
なり
061
横河
(
よこがは
)
の
早瀬
(
はやせ
)
を
渡
(
わた
)
り
濁河
(
にごりがは
)
062
澄
(
す
)
まして
越
(
こ
)
えし
今日
(
けふ
)
のすがしさ
063
見
(
み
)
の
限
(
かぎ
)
り
千草
(
ちぐさ
)
八千草
(
やちぐさ
)
醜草
(
しこぐさ
)
の
064
蔓
(
はびこ
)
る
野路
(
のぢ
)
を
拓
(
ひら
)
きゆくかも
065
草
(
くさ
)
の
根
(
ね
)
にひそみて
鳴
(
な
)
ける
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
も
066
今朝
(
けさ
)
は
一
(
ひと
)
しほ
清
(
すが
)
しく
思
(
おも
)
ほゆ
067
草枕
(
くさまくら
)
旅
(
たび
)
のつかれも
駿馬
(
はやこま
)
の
068
嘶
(
いなな
)
き
聞
(
き
)
けば
安
(
やす
)
まりにけり
069
駒
(
こま
)
並
(
な
)
めて
又
(
また
)
も
荒野
(
あらの
)
をいさぎよく
070
いざや
進
(
すす
)
まむ
真鶴
(
まなづる
)
の
山
(
やま
)
へ』
071
宇礼志穂
(
うれしほ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
072
『
奴羽玉
(
ぬばたま
)
の
夜
(
よ
)
は
明
(
あ
)
けはなれ
草
(
くさ
)
も
木
(
き
)
も
073
わが
魂線
(
たましひ
)
も
甦
(
よみがへ
)
りつつ
074
久方
(
ひさかた
)
の
御空
(
みそら
)
つつみし
醜雲
(
しこぐも
)
も
075
いや
次々
(
つぎつぎ
)
に
薄
(
うす
)
らぎゆくも
076
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
御空
(
みそら
)
に
光
(
て
)
れど
醜雲
(
しこぐも
)
の
077
さやりに
光
(
かげ
)
の
鈍
(
にぶ
)
くもある
哉
(
かな
)
078
醜雲
(
しこぐも
)
は
月日
(
つきひ
)
のかげを
塞
(
ふさ
)
ぎつつ
079
大野
(
おほの
)
ケ
原
(
はら
)
をとぢこめて
居
(
を
)
り
080
醜雲
(
しこぐも
)
は
如何
(
いか
)
に
天地
(
あめつち
)
を
閉
(
と
)
づるとも
081
月日
(
つきひ
)
の
光
(
かげ
)
はほの
明
(
あか
)
るかり
082
月読
(
つきよみ
)
の
神霊
(
みたま
)
宿
(
やど
)
らす
瑞御霊
(
みづみたま
)
083
いませば
旅
(
たび
)
のやすかりにけり
084
多々久美
(
たたくみ
)
の
神
(
かみ
)
よ
科戸
(
しなど
)
の
風
(
かぜ
)
よびて
085
御空
(
みそら
)
の
雲
(
くも
)
を
吹
(
ふ
)
き
払
(
はら
)
ひませよ』
086
多々久美
(
たたくみ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
087
『
科戸辺
(
しなどべ
)
の
風
(
かぜ
)
よ
吹
(
ふ
)
け
吹
(
ふ
)
け
岐美
(
きみ
)
がゆく
088
今日
(
けふ
)
の
御空
(
みそら
)
の
雲
(
くも
)
を
晴
(
は
)
らして
089
ハホフヘヒ
生言霊
(
いくことたま
)
の
力
(
ちから
)
にて
090
重
(
かさ
)
なる
雲
(
くも
)
も
隈
(
くま
)
なく
散
(
ち
)
らむ
091
バボブベビ
生言霊
(
いくことたま
)
を
宣
(
の
)
り
上
(
あ
)
ぐる
092
暇
(
いとま
)
もあらに
雲
(
くも
)
切
(
き
)
れにけり
093
パポプペピ
言霊
(
ことたま
)
宣
(
の
)
りし
間
(
ま
)
もあらず
094
青雲
(
あをぐも
)
の
肌
(
はだ
)
現
(
あらは
)
れにけり
095
瑞御霊
(
みづみたま
)
進
(
すす
)
ます
路
(
みち
)
に
雨
(
あめ
)
降
(
ふ
)
るな
096
雲
(
くも
)
も
起
(
おこ
)
るな
荒風
(
あらかぜ
)
立
(
た
)
つな
097
万代
(
よろづよ
)
の
末
(
すゑ
)
のすゑまで
瑞御霊
(
みづみたま
)
098
旅
(
たび
)
するよき
日
(
ひ
)
は
御空
(
みそら
)
晴
(
は
)
らせよ
099
多々久美
(
たたくみ
)
の
神
(
かみ
)
は
天地
(
あめつち
)
に
誓
(
ちか
)
ひつつ
100
幾千代
(
いくちよ
)
までも
岐美
(
きみ
)
を
守
(
まも
)
らむ
101
国土
(
くに
)
を
生
(
う
)
み
神
(
かみ
)
生
(
う
)
み
給
(
たま
)
ふ
瑞御霊
(
みづみたま
)
102
旅
(
たび
)
に
立
(
た
)
たせるよき
日
(
ひ
)
を
晴
(
は
)
らさむ』
103
茲
(
ここ
)
に
多々久美
(
たたくみ
)
の
神
(
かみ
)
は、
104
生言霊
(
いくことたま
)
によりて
御空
(
みそら
)
の
雲霧
(
くもきり
)
を
晴
(
は
)
らし、
105
雨
(
あめ
)
を
止
(
とど
)
め
給
(
たま
)
へば、
106
百神
(
ももがみ
)
等
(
たち
)
は
其
(
その
)
神徳
(
しんとく
)
に
驚
(
おどろ
)
き、
107
言霊
(
ことたま
)
の
水火
(
いき
)
の
尊
(
たふと
)
き
事
(
こと
)
を
悟
(
さと
)
り
給
(
たま
)
ひ、
108
感歎
(
かんたん
)
の
余
(
あま
)
り
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
109
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
の
御歌
(
みうた
)
。
110
『わがいゆく
道
(
みち
)
の
隈手
(
くまで
)
も
恙
(
つつが
)
なく
111
雲
(
くも
)
を
晴
(
は
)
らしし
言霊
(
ことたま
)
尊
(
たふと
)
し
112
幾万劫
(
とことは
)
の
末
(
すゑ
)
の
代
(
よ
)
までもわが
旅
(
たび
)
を
113
守
(
まも
)
ると
宣
(
の
)
りし
神
(
かみ
)
ぞ
畏
(
かしこ
)
き
114
若返
(
わかがへ
)
り
若返
(
わかがへ
)
りつつ
末
(
すゑ
)
つ
世
(
よ
)
までも
115
我
(
われ
)
いそしまむ
神代
(
かみよ
)
の
為
(
た
)
めに』
116
近見男
(
ちかみを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
117
『
神生
(
かみう
)
みの
神業
(
みわざ
)
仕
(
つか
)
ふる
瑞御霊
(
みづみたま
)
118
守
(
まも
)
らす
多々久美
(
たたくみ
)
の
神
(
かみ
)
の
功
(
いさを
)
よ
119
今
(
いま
)
までは
荒
(
あら
)
ぶる
神
(
かみ
)
と
思
(
おも
)
ひつつ
120
見
(
み
)
あやまりしか
多々久美
(
たたくみ
)
の
神
(
かみ
)
を』
121
多々久美
(
たたくみ
)
の
神
(
かみ
)
は
之
(
これ
)
に
答
(
こた
)
へて、
122
『
多々久美
(
たたくみ
)
の
吾
(
われ
)
は
御供
(
みとも
)
に
仕
(
つか
)
へむと
123
たたくみ
居
(
ゐ
)
たるよ
近見男
(
ちかみを
)
の
神
(
かみ
)
124
深
(
ふか
)
くはかり
遠
(
とほ
)
くたたくむ
神業
(
かむわざ
)
を
125
汝
(
なれ
)
近見男
(
ちかみを
)
は
悟
(
さと
)
らざりしよ
126
近
(
ちか
)
くのみ
見
(
み
)
やぶる
神
(
かみ
)
にましませば
127
近見男
(
ちかみを
)
神
(
かみ
)
と
名
(
な
)
をたまひけむ』
128
近見男
(
ちかみを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
129
『
恥
(
はづか
)
しも
遠
(
とほ
)
くを
知
(
し
)
らぬ
近見男
(
ちかみを
)
の
130
浅
(
あさ
)
く
近
(
ちか
)
きを
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
たりける
131
今
(
いま
)
よりは
遠見男
(
とほみを
)
の
神
(
かみ
)
と
吾
(
われ
)
なりて
132
御前
(
みまへ
)
に
謹
(
つつし
)
み
仕
(
つか
)
へまつらむ
133
いざさらば
真鶴山
(
まなづるやま
)
に
御供
(
みとも
)
せむ
134
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
や
早
(
は
)
や
出
(
い
)
でまさね』
135
茲
(
ここ
)
に
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
はひらりと
駒
(
こま
)
に
跨
(
またが
)
り、
136
遠
(
とほ
)
く
西南
(
せいなん
)
の
天
(
てん
)
を
仰
(
あふ
)
ぎ
見
(
み
)
つ、
137
『
目路遠
(
めぢとほ
)
く
真鶴山
(
まなづるやま
)
はかすみたり
138
万里行
(
とほゆ
)
く
駒
(
こま
)
に
鞭
(
むち
)
うち
進
(
すす
)
まむ』
139
と
生言霊
(
いくことたま
)
の
御歌
(
みうた
)
と
共
(
とも
)
に、
140
一鞭
(
ひとむち
)
あてて
驀地
(
まつしぐら
)
に
西南
(
せいなん
)
の
空
(
そら
)
をめざして
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ふぞ
勇
(
いさ
)
ましき。
141
茲
(
ここ
)
に
近見男
(
ちかみを
)
の
神
(
かみ
)
は、
142
御前
(
みまへ
)
に
仕
(
つか
)
へまつりつつ
声
(
こゑ
)
も
朗
(
ほがら
)
かに
歌
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
143
『
荒野
(
あらの
)
を
包
(
つつ
)
みし
闇
(
やみ
)
の
幕
(
まく
)
144
神
(
かみ
)
の
伊吹
(
いぶき
)
に
晴
(
は
)
れ
渡
(
わた
)
り
145
夜
(
よ
)
はほのぼのと
明
(
あ
)
けにける
146
天津
(
あまつ
)
月日
(
つきひ
)
は
大空
(
おほぞら
)
に
147
輝
(
かがや
)
きませど
中空
(
なかぞら
)
に
148
さやれる
雲
(
くも
)
の
深
(
ふか
)
くして
149
わがゆく
路
(
みち
)
はほの
暗
(
ぐら
)
く
150
なやめる
折
(
をり
)
しも
多々久美
(
たたくみ
)
の
151
生言霊
(
いくことたま
)
に
雲
(
くも
)
は
散
(
ち
)
り
152
御空
(
みそら
)
は
全
(
また
)
く
晴
(
は
)
れにけり
153
草葉
(
くさば
)
の
露
(
つゆ
)
もあちこちに
154
五色
(
ごしき
)
に
光
(
て
)
れる
大野原
(
おほのはら
)
155
虫
(
むし
)
の
鳴
(
な
)
く
音
(
ね
)
に
送
(
おく
)
られて
156
真鶴山
(
まなづるやま
)
の
聖場
(
すがどこ
)
に
157
向
(
むか
)
つて
進
(
すす
)
む
勇
(
いさ
)
ましさ
158
近見男
(
ちかみを
)
の
神
(
かみ
)
今日
(
けふ
)
よりは
159
遠見男
(
とほみを
)
神
(
がみ
)
と
改
(
あらた
)
めて
160
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
御
(
おん
)
前
(
さき
)
に
161
仕
(
つか
)
へまつらむ
惟神
(
かむながら
)
162
生言霊
(
いくことたま
)
の
幸
(
さちは
)
ひに
163
わが
神業
(
かむわざ
)
を
完全
(
まつぶさ
)
に
164
遂
(
と
)
げさせ
給
(
たま
)
へと
願
(
ね
)
ぎまつる
165
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
は
照
(
て
)
る
月
(
つき
)
は
冴
(
さ
)
ゆ
166
大野
(
おほの
)
ケ
原
(
はら
)
におだやかに
167
ふき
来
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
も
芳
(
かん
)
ばしく
168
実
(
げ
)
に
天国
(
てんごく
)
の
祥徴
(
かがやき
)
を
169
今
(
いま
)
目
(
ま
)
のあたり
見
(
み
)
る
心地
(
ここち
)
170
心
(
こころ
)
も
勇
(
いさ
)
み
駒
(
こま
)
勇
(
いさ
)
み
171
万里
(
ばんり
)
の
荒野
(
あらの
)
を
駈
(
か
)
けてゆく
172
今日
(
けふ
)
の
旅
(
たび
)
こそ
楽
(
たの
)
しけれ』
173
近見男
(
ちかみを
)
の
神
(
かみ
)
は
自
(
みづか
)
ら
遠見男
(
とほみを
)
の
神
(
かみ
)
と
名乗
(
なの
)
り、
174
先頭
(
せんとう
)
に
立
(
た
)
ちて
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませつつ
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
へば、
175
百神
(
ももがみ
)
等
(
たち
)
も
次々
(
つぎつぎ
)
に
行進歌
(
かうしんか
)
をうたひうたひ、
176
其
(
その
)
日
(
ひ
)
の
黄昏
(
たそが
)
るる
頃
(
ころ
)
、
177
漸
(
やうや
)
く
真鶴山
(
まなづるやま
)
の
麓
(
ふもと
)
まで
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ひける。
178
(
昭和八・一〇・二一
旧九・三
於水明閣
加藤明子
謹録)
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(N)
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