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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第74巻(丑の巻)
序文
総説
第1篇 渺茫千里
第1章 科戸の風
第2章 野路の草枕
第3章 篠の笹原
第4章 朝露の光
第5章 言霊神橋
第6章 真鶴山霊
第7章 相聞の闇
第8章 黒雲晴明
第9章 真鶴鳴動
第2篇 真鶴新国
第10章 心の手綱
第11章 万代の誓
第12章 森の遠望
第13章 水上の月
第14章 真心の曇らひ
第15章 晴天澄潮
第16章 真言の力(一)
第17章 真言の力(二)
第18章 玉野の森
第19章 玉野の神丘
第20章 松下の述懐
第3篇 玉藻霊山
第21章 玉野清庭
第22章 天地は曇る
第23章 意想の外
第24章 誠の化身
第25章 感歎幽明
第26章 総神登丘
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第74巻(丑の巻)
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<<< 松下の述懐
(B)
(N)
天地は曇る >>>
第二一章
玉野
(
たまの
)
清庭
(
すがには
)
〔一八八九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第74巻 天祥地瑞 丑の巻
篇:
第3篇 玉藻霊山
よみ(新仮名遣い):
たまもれいざん
章:
第21章 玉野清庭
よみ(新仮名遣い):
たまもすがにわ
通し章番号:
1889
口述日:
1933(昭和8)年10月29日(旧09月11日)
口述場所:
水明閣
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年1月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
天界にも栄枯盛衰があり、神々にも若境と老境がある。神々は若返り甦りつつ、永遠に若さを保って各々の職掌に生きるのである。
玉野比女は、主の神の宣旨を受けて長い年月、神生みの業を待っていたが、適齢を過ごしてしまった。そこに再び主の神の宣旨あり、より大きな国生みの神業を任されたのであった。
顕津男の神を迎えた玉野比女は、ともに真鶴国の国生みをし、造り固めようと歌いかける。
顕津男の神は、凡神の目を恐れて神業を始めるのが遅れたことを悔い、玉野比女に詫びるが、玉野比女、本津真言の神、待合比古の神は、これからの国生みに希望を託す歌を歌う。
一同は主の神に面会するため、白砂を敷き詰めた玉野丘の庭を歩んで行く。玉野比女は、年老いた松の影に顕津男の神を導いた。
そこに、鏡のように木漏れ日を映した、深く青く輝く清泉があった。
玉野比女は清泉の傍らに立って、この泉は主の神の御霊が現れたものであり、主の神にご面会する前には、必ずここで禊をする場所だと説明する。
顕津男の神は泉の清清しさをたたえる歌を歌い、七度禊をした。そして玉野比女に手をひかれ、本津真言の神を先頭に、待合比古の神を殿にして、白砂の庭をそっと歩いて玉の宮の聖殿をさして進んで行った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7421
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 256頁
修補版:
校定版:
359頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
天人
(
てんにん
)
の
五衰
(
ごすゐ
)
ありとは
仏典
(
ぶつてん
)
の
示
(
しめ
)
す
所
(
ところ
)
である。
002
宜
(
うべ
)
なり、
003
神々
(
かみがみ
)
の
永久
(
とこしへ
)
に
住
(
す
)
み
給
(
たま
)
ふ
天界
(
てんかい
)
にも、
004
亦
(
また
)
栄枯
(
えいこ
)
盛衰
(
せいすゐ
)
あり、
005
若境
(
じやくきやう
)
あり
老境
(
らうきやう
)
あり。
006
故
(
ゆゑ
)
に
天界
(
てんかい
)
の
神々
(
かみがみ
)
は
若
(
わか
)
がへり
若
(
わか
)
がへり
甦
(
よみがへ
)
りつつ、
007
永遠
(
えいゑん
)
に
其
(
その
)
若
(
わか
)
さを
保
(
たも
)
ちて、
008
各
(
おの
)
も
各
(
おの
)
もの
職掌
(
しよくしやう
)
に
生
(
い
)
き
栄
(
さか
)
え
給
(
たま
)
ふなり。
009
茲
(
ここ
)
に
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
神生
(
かみう
)
みの
神業
(
みわざ
)
を
勤
(
つと
)
むべく、
010
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
御
(
ご
)
宣示
(
せんじ
)
をうけて、
011
長
(
なが
)
き
年月
(
としつき
)
を
待
(
ま
)
たせ
給
(
たま
)
ひけるが、
012
可惜
(
あたら
)
其
(
その
)
適齢
(
てきれい
)
を
過
(
す
)
ごし
給
(
たま
)
ひたれば、
013
神生
(
かみう
)
みの
神事
(
しんじ
)
に
相応
(
ふさは
)
ず、
014
再
(
ふたた
)
び
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
御
(
ご
)
宣示
(
せんじ
)
により、
015
層一層
(
そういつそう
)
大
(
だい
)
なる
国土生
(
くにう
)
みの
神業
(
みわざ
)
を
任
(
ま
)
けられ
給
(
たま
)
ひたれば、
016
玉野山
(
たまのやま
)
の
清丘
(
すがをか
)
に
永久
(
とは
)
の
住所
(
すみか
)
を
定
(
さだ
)
め、
017
時
(
とき
)
を
待
(
ま
)
たせつつありける。
018
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
漸
(
やうや
)
くにして、
019
玉野森
(
たまのもり
)
に
着
(
つ
)
かせ
給
(
たま
)
ひければ、
020
永
(
なが
)
の
年月
(
としつき
)
待
(
ま
)
ち
佇
(
わ
)
び
給
(
たま
)
ひし
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は、
021
折
(
をり
)
から
降臨
(
かうりん
)
し
給
(
たま
)
ひし
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
に
謹
(
つつし
)
み
待
(
はべ
)
りつつ、
022
御許
(
みゆる
)
しを
得
(
え
)
て
寸間
(
すんかん
)
を
窺
(
うかが
)
ひ、
023
丘
(
をか
)
の
麓
(
ふもと
)
まで
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
、
024
待合
(
まちあはせ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
の
二神
(
にしん
)
と
共
(
とも
)
に
出迎
(
でむか
)
へ、
025
待
(
ま
)
ち
佗
(
わ
)
びたる
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
との
初対面
(
しよたいめん
)
を
悦
(
よろこ
)
び
給
(
たま
)
ひつつ、
026
聖所
(
すがどこ
)
に
導
(
みちび
)
き
給
(
たま
)
ひける。
027
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
『
岐美
(
きみ
)
待
(
ま
)
ちて
気永
(
けなが
)
くなりぬ
吾
(
われ
)
は
今
(
いま
)
028
神生
(
かみう
)
みの
業
(
わざ
)
に
仕
(
つか
)
へむすべなし
029
さりながら
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
神言
(
みこと
)
もて
030
岐美
(
きみ
)
と
生
(
う
)
まなむこの
国原
(
くにばら
)
を
031
真鶴
(
まなづる
)
の
国土
(
くに
)
はまだ
稚
(
わか
)
し
玉野森
(
たまのもり
)
の
032
聖所
(
すがど
)
に
立
(
た
)
ちて
造
(
つく
)
り
固
(
かた
)
めむか』
033
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
034
『
高地秀
(
たかちほ
)
の
山
(
やま
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
ではろばろと
035
我
(
われ
)
は
国土生
(
くにう
)
むと
此処
(
ここ
)
に
来
(
き
)
つるも
036
御依
(
みよ
)
さしの
神生
(
かみう
)
みの
業
(
わざ
)
仕
(
つか
)
へつる
037
今日
(
けふ
)
より
公
(
きみ
)
と
国土
(
くに
)
生
(
う
)
まむかも
038
果
(
はて
)
しなき
稚国原
(
わかくにばら
)
に
立
(
た
)
ちのぼる
039
狭霧
(
さぎり
)
深
(
ふか
)
しもほの
暗
(
ぐら
)
きかも
040
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
天降
(
あも
)
りますと
聞
(
き
)
きて
我
(
われ
)
は
今
(
いま
)
041
神業
(
みわざ
)
をへぬを
恐
(
おそ
)
れみ
思
(
おも
)
ふ
042
ためらひの
心
(
こころ
)
に
我
(
われ
)
は
年
(
とし
)
を
経
(
へ
)
て
043
神生
(
かみう
)
みの
神業
(
わざ
)
に
後
(
おく
)
れけるかも
044
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
御心
(
みこころ
)
うけて
凡神
(
ただがみ
)
の
045
言葉
(
ことば
)
に
心
(
こころ
)
をかけしを
悔
(
く
)
ゆるも
046
本
(
もと
)
と
末
(
すゑ
)
上
(
うへ
)
と
下
(
した
)
との
差別
(
けぢめ
)
をば
047
守
(
まも
)
りて
国土生
(
くにう
)
み
神生
(
かみう
)
みは
成
(
な
)
るを
048
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
畏
(
かしこ
)
み
凡神
(
ただがみ
)
の
049
囁
(
ささや
)
き
外
(
ほか
)
にいざや
尽
(
つく
)
さな』
050
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
051
『
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御水火
(
みいき
)
より
052
現
(
あ
)
れし
御魂
(
みたま
)
ぞ
謹
(
つつ
)
しみ
仕
(
つか
)
へむ
053
瑞御霊
(
みづみたま
)
おくれ
給
(
たま
)
ひし
神業
(
かむわざ
)
の
054
悔
(
くや
)
しけれども
今
(
いま
)
は
是非
(
ぜひ
)
なし
055
吾
(
われ
)
は
今
(
いま
)
年
(
とし
)
老
(
お
)
いにけりさりながら
056
国土生
(
くにう
)
みの
業
(
わざ
)
を
難
(
かた
)
しと
思
(
おも
)
はず
057
岐美
(
きみ
)
在
(
ま
)
さばまだ
地
(
つち
)
稚
(
わか
)
き
真鶴
(
まなづる
)
の
058
国土
(
くに
)
も
𪫧怜
(
うまら
)
によみがへるべし』
059
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
060
『
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
に
吾
(
われ
)
は
仕
(
つか
)
へて
気永
(
けなが
)
くも
061
岐美
(
きみ
)
待
(
ま
)
ち
佗
(
わ
)
びし
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
よ
062
いでませし
岐美
(
きみ
)
の
姿
(
すがた
)
を
拝
(
をろが
)
みて
063
尊
(
たふと
)
さあまり
涙
(
なみだ
)
にくれける
064
嬉
(
うれ
)
しさの
涙
(
なみだ
)
は
滝
(
たき
)
と
迸
(
ほとば
)
しり
065
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
と
輝
(
かがや
)
きにけり
066
百日日
(
ももかひ
)
はあれども
今日
(
けふ
)
の
生日
(
いくひ
)
こそ
067
神国
(
みくに
)
を
生
(
う
)
ます
目出度
(
めでた
)
き
日
(
ひ
)
なるよ
068
朝夕
(
あさゆふ
)
に
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
を
祈
(
いの
)
りてし
069
功
(
いさを
)
は
今日
(
けふ
)
の
喜
(
よろこ
)
びにあひぬ
070
久方
(
ひさかた
)
の
冴
(
さ
)
えたる
月
(
つき
)
を
仰
(
あふ
)
ぎつつ
071
岐美
(
きみ
)
の
出
(
い
)
でまし
幾年
(
いくとせ
)
待
(
ま
)
ちしよ
072
この
丘
(
をか
)
は
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御手
(
みて
)
づから
073
水火
(
いき
)
を
固
(
かた
)
めて
生
(
う
)
ませる
聖所
(
すがど
)
よ
074
未
(
ま
)
だ
稚
(
わか
)
き
国土
(
くに
)
なりながらこの
森
(
もり
)
に
075
千歳
(
ちとせ
)
の
松
(
まつ
)
は
繁
(
しげ
)
りあひたり
076
想念
(
さうねん
)
の
天界
(
てんかい
)
なれば
千
(
せん
)
年
(
ねん
)
の
077
常磐
(
ときは
)
の
松
(
まつ
)
も
生
(
あ
)
れ
出
(
い
)
でにける』
078
待合
(
まちあはせ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
079
『
年月
(
としつき
)
を
忍
(
しの
)
び
忍
(
しの
)
びて
岐美
(
きみ
)
待
(
ま
)
ちし
080
吾
(
われ
)
いつの
間
(
ま
)
にか
老
(
お
)
いにけらしな
081
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
を
押
(
お
)
しはかり
082
月
(
つき
)
を
仰
(
あふ
)
ぎて
涙
(
なみだ
)
せしはや
083
盈
(
み
)
ち
虧
(
か
)
くる
月読
(
つきよみ
)
のかげ
夜
(
よ
)
な
夜
(
よ
)
なに
084
仰
(
あふ
)
ぎて
吾
(
われ
)
は
心
(
こころ
)
痛
(
いた
)
めし
085
盈
(
み
)
つる
日
(
ひ
)
は
岐美
(
きみ
)
の
幸
(
さち
)
思
(
おも
)
ひ
虧
(
か
)
くる
日
(
ひ
)
は
086
岐美
(
きみ
)
の
御
(
おん
)
身
(
み
)
を
思
(
おも
)
ひなやみし
087
待
(
ま
)
ち
待
(
ま
)
ちて
今日
(
けふ
)
のよき
日
(
ひ
)
をこの
丘
(
をか
)
に
088
迎
(
むか
)
へし
岐美
(
きみ
)
ぞ
夢
(
ゆめ
)
かとぞ
思
(
おも
)
ふ
089
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
生
(
う
)
ませ
給
(
たま
)
へるこの
丘
(
をか
)
に
090
鎮
(
しづ
)
まりまして
国土
(
くに
)
造
(
つく
)
りませ
091
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
如何
(
いか
)
に
雄々
(
をを
)
しくいますとも
092
一柱神
(
ひとはしらがみ
)
にてせむすべなからむ
093
女男
(
めを
)
の
水火
(
いき
)
合
(
あは
)
せ
給
(
たま
)
ひて
真鶴
(
まなづる
)
の
094
稚
(
わか
)
き
国原
(
くにばら
)
生
(
い
)
かしましませ』
095
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
096
『
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
生
(
う
)
ませ
給
(
たま
)
へる
玉野丘
(
たまのをか
)
に
097
のぼりて
我
(
われ
)
は
心
(
こころ
)
栄
(
さか
)
えぬ
098
村肝
(
むらきも
)
の
心
(
こころ
)
栄
(
さか
)
えつ
生
(
い
)
き
生
(
い
)
きつ
099
畏
(
かしこ
)
み
思
(
おも
)
ふ
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
降臨
(
あもり
)
を
100
智慧
(
ちゑ
)
証覚
(
しようかく
)
未
(
いま
)
だ
足
(
た
)
らねど
願
(
ねがは
)
くは
101
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
を
仰
(
あふ
)
ぎ
度
(
た
)
く
思
(
おも
)
ふ』
102
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
103
『
瑞御霊
(
みづみたま
)
此処
(
ここ
)
に
来
(
き
)
ますと
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
は
104
先
(
さき
)
に
天降
(
あも
)
らす
今日
(
けふ
)
のかしこさ
105
いざさらばこの
丘
(
をか
)
の
上
(
へ
)
の
清泉
(
せいせん
)
に
106
御魂
(
みたま
)
清
(
きよ
)
めて
拝
(
をろが
)
みまつらむ』
107
比女神
(
ひめがみ
)
はいとも
淑
(
しとや
)
かに、
108
玉野丘
(
たまのをか
)
の
広庭
(
ひろには
)
の
白砂
(
しらすな
)
を
刻
(
きざ
)
みながら、
109
老松
(
らうしよう
)
の
影
(
かげ
)
に
導
(
みちび
)
き
給
(
たま
)
へば、
110
鏡
(
かがみ
)
の
如
(
ごと
)
き
清泉
(
きよいづみ
)
は
樹漏陽
(
こもれび
)
の
影
(
かげ
)
をうつして、
111
広
(
ひろ
)
く
深
(
ふか
)
く
青
(
あを
)
く
輝
(
かがや
)
けるあり。
112
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は、
113
清泉
(
きよいづみ
)
の
汀
(
みぎは
)
に
立
(
た
)
ちて、
114
『
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
とあれし
玉泉
(
たまいづみ
)
の
115
水面
(
みのも
)
の
光
(
ひかり
)
尊
(
たふと
)
からずや
116
朝夕
(
あさゆふ
)
にこの
真清水
(
ましみづ
)
に
魂線
(
たましひ
)
を
117
洗
(
あら
)
ひて
吾
(
われ
)
は
年
(
とし
)
を
経
(
へ
)
にけり
118
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
に
見
(
まみ
)
えまつらむ
吾
(
われ
)
にして
119
この
玉泉
(
たまいづみ
)
のぞまぬ
日
(
ひ
)
はなし』
120
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
121
『
畏
(
かしこ
)
しや
玉野
(
たまの
)
の
比女
(
ひめ
)
の
御
(
おん
)
言葉
(
ことば
)
122
我
(
われ
)
諾
(
うべな
)
ひて
禊
(
みそぎ
)
つかへむ』
123
折
(
をり
)
から
吹
(
ふ
)
き
来
(
きた
)
る
涼風
(
りやうふう
)
に、
124
玉泉
(
たまいづみ
)
の
青
(
あを
)
き
水面
(
すゐめん
)
は
魚鱗
(
ぎよりん
)
の
波
(
なみ
)
を
湛
(
たた
)
へ、
125
樹漏陽
(
こもれび
)
にあひて
金銀色
(
きんぎんしよく
)
に
映
(
は
)
えながら、
126
涼味
(
りやうみ
)
深々
(
しんしん
)
として
身
(
み
)
に
迫
(
せま
)
り
来
(
く
)
る。
127
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は、
128
生
(
い
)
けるが
如
(
ごと
)
き
水面
(
すゐめん
)
の
波
(
なみ
)
のそよぎを
見
(
み
)
やりつつ、
129
威儀
(
ゐぎ
)
を
正
(
ただ
)
して
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
130
『
清々
(
すがすが
)
しこの
真清水
(
ましみづ
)
は
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
131
清
(
きよ
)
き
心
(
こころ
)
と
拝
(
をろが
)
みまつるも
132
青々
(
あをあを
)
と
底
(
そこ
)
ひも
見
(
み
)
えず
湛
(
たた
)
へたる
133
深
(
ふか
)
き
真水
(
まみづ
)
は
公
(
きみ
)
の
心
(
こころ
)
よ
134
澄
(
す
)
みきりて
底
(
そこ
)
ひもわかず
深
(
ふか
)
き
水
(
みづ
)
は
135
公
(
きみ
)
の
雄々
(
をを
)
しき
真心
(
まごころ
)
なりけり
136
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
かこの
水
(
みづ
)
は
137
一目
(
ひとめ
)
見
(
み
)
るさへ
心
(
こころ
)
よみがへる
138
常磐樹
(
ときはぎ
)
の
松
(
まつ
)
の
繁
(
しげ
)
みに
鎖
(
とざ
)
されし
139
玉
(
たま
)
の
清水
(
しみづ
)
の
青
(
あを
)
くもあるかな
140
この
水
(
みづ
)
の
精
(
せい
)
より
出
(
い
)
でし
比女神
(
ひめがみ
)
なれば
141
その
御姿
(
みすがた
)
の
清
(
すが
)
しきも
宜
(
うべ
)
よ』
142
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
143
『この
泉
(
いづみ
)
玉野
(
たまの
)
の
池
(
いけ
)
と
称
(
たた
)
へられ
144
朝夕
(
あさゆふ
)
吾
(
われ
)
は
鏡
(
かがみ
)
と
拝
(
をが
)
みぬ
145
真鶴
(
まなづる
)
の
国土
(
くに
)
をつくると
朝夕
(
あさゆふ
)
に
146
玉
(
たま
)
の
泉
(
いづみ
)
にみそぎせしはや』
147
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
148
『
玉野丘
(
たまのをか
)
玉
(
たま
)
の
泉
(
いづみ
)
に
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
149
浮
(
うか
)
びて
清
(
すが
)
しき
朝夕
(
あさゆふ
)
なりけり
150
百度
(
ももたび
)
の
禊
(
みそぎ
)
をなして
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
151
宮
(
みや
)
に
朝夕
(
あさゆふ
)
御饌
(
みけ
)
奉
(
たてまつ
)
る
吾
(
われ
)
152
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
岐美
(
きみ
)
は
七度
(
ななたび
)
禊
(
みそぎ
)
して
153
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
を
拝
(
をが
)
ませ
給
(
たま
)
へ』
154
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
155
『
有難
(
ありがた
)
し
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神言
(
かみごと
)
を
156
我
(
われ
)
諾
(
うべな
)
ひて
禊
(
みそぎ
)
につかへむ』
157
待合
(
まちあはせ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
158
『
七度
(
ななたび
)
の
岐美
(
きみ
)
の
禊
(
みそぎ
)
を
待
(
ま
)
ち
合
(
あは
)
せ
159
御供
(
みとも
)
に
仕
(
つか
)
へむ
大宮居
(
おほみやゐ
)
まで』
160
茲
(
ここ
)
に
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
七度
(
ななたび
)
の
禊
(
みそぎ
)
を
修
(
しう
)
し
給
(
たま
)
ひ、
161
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
に
御手
(
みて
)
を
曳
(
ひ
)
かれながら、
162
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
を
先頭
(
せんとう
)
に、
163
待合
(
まちあはせ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
を
殿
(
しんがり
)
に、
164
白砂
(
しらすな
)
の
庭
(
には
)
を
蹐
(
ぬきあし
)
しながら、
165
除
(
おもむ
)
ろに
玉
(
たま
)
の
宮
(
みや
)
の
聖殿
(
せいでん
)
をさして
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ふぞ
畏
(
かしこ
)
けれ。
166
(
昭和八・一〇・二九
旧九・一一
於水明閣
加藤明子
謹録)
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