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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第74巻(丑の巻)
序文
総説
第1篇 渺茫千里
第1章 科戸の風
第2章 野路の草枕
第3章 篠の笹原
第4章 朝露の光
第5章 言霊神橋
第6章 真鶴山霊
第7章 相聞の闇
第8章 黒雲晴明
第9章 真鶴鳴動
第2篇 真鶴新国
第10章 心の手綱
第11章 万代の誓
第12章 森の遠望
第13章 水上の月
第14章 真心の曇らひ
第15章 晴天澄潮
第16章 真言の力(一)
第17章 真言の力(二)
第18章 玉野の森
第19章 玉野の神丘
第20章 松下の述懐
第3篇 玉藻霊山
第21章 玉野清庭
第22章 天地は曇る
第23章 意想の外
第24章 誠の化身
第25章 感歎幽明
第26章 総神登丘
余白歌
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霊界物語
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天祥地瑞(第73~81巻)
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第74巻(丑の巻)
> 第3篇 玉藻霊山 > 第24章 誠の化身
<<< 意想の外
(B)
(N)
感歎幽明 >>>
第二四章
誠
(
まこと
)
の
化身
(
けしん
)
〔一八九二〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第74巻 天祥地瑞 丑の巻
篇:
第3篇 玉藻霊山
よみ(新仮名遣い):
たまもれいざん
章:
第24章 誠の化身
よみ(新仮名遣い):
まことのけしん
通し章番号:
1892
口述日:
1933(昭和8)年10月30日(旧09月12日)
口述場所:
水明閣
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年1月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
本津真言の神が大幣を打ち振りながら先頭にたち、宮の階段を登っていった。顕津男の神はその後に従い、階段の最上段にうずくまって神言をあげ、大神のご託宣を願った。
しかし、大神からの神宣はいつまでたってもこなかった。
次に、玉野比女が宣旨の願いを歌に込めて歌ったが、何も起こらなかった。
続いて、生代比女が祈りの歌を歌ったが、やはり何も起こらない。
待合比古の神の後、最後に力充男の神が歌った。力充男の神は、本津真言の神こそが、主の神の御化身であったのだ、と悟りの歌を歌う。
この歌に、顕津男の神・玉野比女の神・生代比女の神・待合比古の神は驚いて、まず力充男の神へ敬拝し、そして本津真言の神の前にひざまずいて不礼を謝った。
神々が主神である本津真言の神に歌を歌う間、本津真言の神は厳然としていたが、その顔はますます輝いた。その間、不思議にも一言も言葉を発することはなかった。
最後に、力充男の神が、瑞御霊の御神業を助けて国造りをしようと誓いの歌を歌うと、主の神の化身である本津真言の神は、望みどおり国造りを助けよう、と歌うと、たちまち天から迎え来た紫紺の雲に包まれて、天空へと帰って行った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
言霊の活字の方向が異なるものが3行ある。a147「ウーウーウーウウアーアーアーアアアア」、a149「ウーウーウーアーアーアーアアー」、a151「スースースー」。第75巻8章にも同様の行がある。
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2021-07-14 23:01:03
OBC :
rm7424
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 269頁
修補版:
校定版:
407頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
は、
002
時
(
とき
)
到
(
いた
)
れりと
先頭
(
せんとう
)
に
立
(
た
)
ち
大幣
(
おほぬさ
)
を
打
(
う
)
ちふり、
003
庭
(
には
)
の
面
(
も
)
を
清
(
きよ
)
めながら、
004
宮
(
みや
)
の
階段
(
かいだん
)
をしづしづ
登
(
のぼ
)
り
給
(
たま
)
へば、
005
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
も
御後
(
みしりへ
)
に
従
(
したが
)
ひ、
006
階段
(
かいだん
)
の
最上段
(
さいじやうだん
)
に
蹲
(
うづくま
)
りて
神言
(
かみごと
)
を
宣
(
の
)
らせ
給
(
たま
)
ふ。
007
『
掛
(
か
)
け
巻
(
まく
)
も
綾
(
あや
)
に
畏
(
かしこ
)
き、
008
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
天降
(
あも
)
らせ
給
(
たま
)
ふ
玉藻
(
たまも
)
ケ
丘
(
をか
)
の
聖所
(
すがど
)
に、
009
大宮柱
(
おほみやはしら
)
太知
(
ふとし
)
り
立
(
た
)
て、
010
高天原
(
たかあまはら
)
に
千木高
(
ちぎたか
)
知
(
し
)
れる
此
(
これ
)
の
聖宮
(
すがみや
)
に、
011
今日
(
けふ
)
の
吉
(
よ
)
き
日
(
ひ
)
の
吉
(
よ
)
き
時
(
とき
)
を、
012
天降
(
あも
)
り
給
(
たま
)
ひし、
013
大御神
(
おほみかみ
)
の
神言
(
みこと
)
請
(
こ
)
ひのみまつりて、
014
まだ
国土
(
くに
)
稚
(
わか
)
き
真鶴
(
まなづる
)
の
荒野原
(
あらのはら
)
を
拓
(
ひら
)
き
固
(
かた
)
めむとす。
015
仰
(
あふ
)
ぎ
願
(
ねが
)
はくは
主
(
ス
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
の
生言霊
(
いくことたま
)
の
御稜威
(
みいづ
)
幸
(
さちは
)
ひ
給
(
たま
)
ひて、
016
太元
(
おほもと
)
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
に
依
(
よ
)
さし
給
(
たま
)
へる
神業
(
みわざ
)
を、
017
𪫧怜
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
守
(
まも
)
り
助
(
たす
)
け、
018
紫微
(
しび
)
天界
(
てんかい
)
の
南
(
みなみ
)
の
国
(
くに
)
の
国津柱
(
くにつはしら
)
を
生
(
う
)
ましめ
給
(
たま
)
へ。
019
畏
(
かしこ
)
くも
紫微
(
しび
)
の
宮居
(
みやゐ
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でて、
020
四方
(
よも
)
の
荒野原
(
あらのはら
)
に
国土生
(
くにう
)
み
神生
(
かみう
)
みの
業
(
わざ
)
仕
(
つか
)
へまつるとすれど、
021
我
(
われ
)
はもとより
言霊
(
ことたま
)
の
力
(
ちから
)
全
(
まつた
)
からねば
思
(
おも
)
ふに
任
(
まか
)
せず、
022
御依
(
みよ
)
さしの
業
(
わざ
)
もはかどりまつらず、
023
恐
(
おそ
)
れ
謹
(
つつし
)
み
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
我身
(
わがみ
)
を
省
(
かへり
)
みつつ
仕
(
つか
)
へまつる
事
(
こと
)
のよしを、
024
平
(
たひら
)
けく
安
(
やす
)
らけく
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
して、
025
わが
願言
(
ねぎごと
)
を
諾
(
うべな
)
ひ
給
(
たま
)
へ、
026
国土
(
くに
)
造
(
つく
)
る
神業
(
みわざ
)
につきても、
027
わが
足
(
たら
)
はぬ
処
(
ところ
)
を
確
(
たし
)
に
教
(
をし
)
へ
導
(
みちび
)
き
給
(
たま
)
ひて、
028
夜
(
よ
)
の
守
(
まも
)
り
日
(
ひ
)
の
守
(
まも
)
りに
守
(
まも
)
り
幸
(
さちは
)
へ
給
(
たま
)
へ、
029
大御神
(
おほみかみ
)
の
大神言
(
おほみこと
)
を
宣
(
の
)
り
聞
(
き
)
かし
給
(
たま
)
へと、
030
謹
(
つつし
)
み
敬
(
ゐやま
)
ひ
畏
(
かしこ
)
み
畏
(
かしこ
)
みも
申
(
まを
)
す』
031
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
大御前
(
おほみまへ
)
に
平
(
ひ
)
れ
伏
(
ふ
)
して、
032
祝詞
(
のりと
)
畏
(
かしこ
)
み
申上
(
まをしあ
)
げ
給
(
たま
)
へども、
033
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御心
(
みこころ
)
如何
(
いか
)
にましますか、
034
何
(
なん
)
の
神宣
(
みことのり
)
も
下
(
くだ
)
し
給
(
たま
)
はず、
035
寂然
(
せきぜん
)
として
松
(
まつ
)
吹
(
ふ
)
くそよ
風
(
かぜ
)
の
音
(
おと
)
もなく、
036
静
(
しづ
)
まりかへれるぞ
不思議
(
ふしぎ
)
なれ。
037
茲
(
ここ
)
に
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
恐
(
おそ
)
れみ
謹
(
つつし
)
み、
038
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
039
『かけまくも
畏
(
かしこ
)
きこれの
大神
(
おほかみ
)
の
040
神言
(
みこと
)
たまはれ
国土
(
くに
)
造
(
つく
)
るため
041
御依
(
みよ
)
さしの
国土生
(
くにう
)
み
神生
(
かみう
)
み
朝夕
(
あさゆふ
)
に
042
仕
(
つか
)
へてなほもおそれ
恥
(
は
)
ぢらふ
043
わがなさむ
業
(
わざ
)
悉
(
ことごと
)
く
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
044
御旨
(
みむね
)
のままに
仕
(
つか
)
へまつるも
045
真鶴
(
まなづる
)
の
国土
(
くに
)
稚
(
わか
)
ければ
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
046
御水火
(
みいき
)
の
助
(
たす
)
けに
固
(
かた
)
めむと
思
(
おも
)
ふ
047
願
(
ねがは
)
くは
厳
(
いづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
垂
(
た
)
れたまひ
048
わがゆく
道
(
みち
)
を
示
(
しめ
)
したまはれ
049
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
は
神生
(
かみう
)
みの
050
業
(
わざ
)
後
(
おく
)
れましわが
罪
(
つみ
)
にして
051
ためらへる
間
(
あひだ
)
に
年月
(
としつき
)
うつりつつ
052
神業
(
みわざ
)
怠
(
おこた
)
りし
我
(
われ
)
を
悔
(
く
)
いまつる
053
大神
(
おほかみ
)
の
御心
(
みこころ
)
曇
(
くも
)
らせ
奉
(
たてまつ
)
る
054
わが
怠
(
おこた
)
りをゆるさせたまへ
055
力
(
ちから
)
なき
我
(
われ
)
にしあれば
大神
(
おほかみ
)
の
056
任
(
ま
)
けの
半
(
なかば
)
もならぬを
畏
(
おそ
)
る
057
一言
(
ひとこと
)
の
生言霊
(
いくことたま
)
をたまへかし
058
膝折
(
ひざを
)
り
伏
(
ふ
)
せて
請
(
こ
)
ひのみまつるも
059
鹿児自
(
かごじ
)
物
(
もの
)
膝折
(
ひざを
)
りふせて
宇自物
(
うじもの
)
我
(
われ
)
060
頸根
(
うなね
)
突貫
(
つきぬ
)
き
請
(
こ
)
ひのみまつる
061
小雄鹿
(
さをしか
)
の
耳
(
みみ
)
振
(
ふ
)
り
立
(
た
)
てて
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
せ
062
わが
国土生
(
くにう
)
みの
太祝詞
(
ふとのりごと
)
を』
063
斯
(
か
)
く
真心
(
まごころ
)
をこめて
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
種々
(
さまざま
)
願言
(
ねぎごと
)
を
申
(
まを
)
し
給
(
たま
)
へども、
064
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御心
(
みこころ
)
いかに
面白
(
おもしろ
)
からず
思
(
おぼ
)
し
召
(
め
)
しけむ、
065
只一言
(
ただひとこと
)
の
神宣
(
みのり
)
さへも
賜
(
たま
)
はらねば、
066
神々
(
かみがみ
)
は
御
(
ご
)
神慮
(
しんりよ
)
の
程
(
ほど
)
をはかりかね
階段
(
かいだん
)
に
平
(
ひ
)
れ
伏
(
ふ
)
して、
067
畏
(
かしこ
)
み
戦
(
をのの
)
き
給
(
たま
)
ふのみ。
068
茲
(
ここ
)
に
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
頭
(
かしら
)
を
擡
(
もた
)
げ、
069
拍手
(
はくしゆ
)
の
音
(
おと
)
も
爽
(
さはや
)
かに
願言
(
ねぎごと
)
申
(
まを
)
し
給
(
たま
)
はく、
070
『
久方
(
ひさかた
)
の
天津
(
あまつ
)
高宮
(
たかみや
)
ゆ
遥
(
はろ
)
けくも
071
天降
(
あも
)
りし
神
(
かみ
)
の
功
(
いさを
)
畏
(
かしこ
)
し
072
年月
(
としつき
)
を
玉野
(
たまの
)
の
宮
(
みや
)
に
仕
(
つか
)
へ
来
(
き
)
て
073
今日
(
けふ
)
の
天降
(
あも
)
りに
遇
(
あ
)
ふぞ
嬉
(
うれ
)
しき
074
神生
(
かみう
)
みの
神業
(
みわざ
)
に
反
(
そむ
)
きし
過
(
あやまち
)
を
075
ゆるさせ
給
(
たま
)
へ
主
(
ス
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
076
そよと
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
さへもなき
今日
(
けふ
)
の
日
(
ひ
)
の
077
しづけさ
神心
(
みこころ
)
はかりかねつも
078
真鶴
(
まなづる
)
の
翼
(
つばさ
)
の
音
(
おと
)
も
止
(
とど
)
まりて
079
松
(
まつ
)
の
梢
(
こずゑ
)
に
陽
(
ひ
)
の
光
(
かげ
)
鈍
(
にぶ
)
し
080
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
神心
(
みこころ
)
如何
(
いか
)
になごめむと
081
吾
(
われ
)
は
心
(
こころ
)
を
千々
(
ちぢ
)
に
砕
(
くだ
)
きつ
082
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
をゆるさせたまへかし
083
神生
(
かみう
)
みの
神業
(
みわざ
)
止
(
や
)
むなく
後
(
おく
)
れしを
084
ためらひの
心
(
こころ
)
は
遂
(
つひ
)
に
神生
(
かみう
)
みの
085
神業
(
みわざ
)
に
外
(
はづ
)
れ
罪
(
つみ
)
となりぬる
086
皇神
(
すめかみ
)
の
依
(
よ
)
さし
言葉
(
ことば
)
をためらひて
087
世
(
よ
)
に
習
(
なら
)
ひたる
罪
(
つみ
)
許
(
ゆる
)
しませ
088
朝夕
(
あさゆふ
)
に
謹
(
つつし
)
み
御前
(
みまへ
)
につかへつつ
089
なほ
神業
(
かむわざ
)
の
後
(
おく
)
るるを
恐
(
おそ
)
れつ
090
一言
(
ひとこと
)
の
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
神宣言
(
みのりごと
)
091
聞
(
き
)
かま
欲
(
ほ
)
しやと
泣
(
な
)
きつつ
祈
(
いの
)
るも』
092
斯
(
か
)
く
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
生言霊
(
いくことたま
)
の
祈
(
いの
)
りにも
何
(
なん
)
の
御言葉
(
みことば
)
もなく、
093
四辺
(
あたり
)
はますます
静
(
しづ
)
まりかへるのみ。
094
生代
(
いくよ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御前
(
みまへ
)
に、
095
畏
(
かしこ
)
み
祈
(
いの
)
りの
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
096
『
真鶴
(
まなづる
)
の
山
(
やま
)
の
御魂
(
みたま
)
と
現
(
あらは
)
れし
097
吾
(
われ
)
は
生代
(
いくよ
)
比女神
(
ひめがみ
)
あはれみたまへ
098
生代
(
いくよ
)
比女
(
ひめ
)
畏
(
おそ
)
れ
多
(
おほ
)
くも
瑞御霊
(
みづみたま
)
の
099
神生
(
かみう
)
みの
業
(
わざ
)
に
仕
(
つか
)
へまつりし
100
罪
(
つみ
)
ならばきためたまひてわが
魂
(
たま
)
を
101
みがかせたまへ
主
(
ス
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
102
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
御水火
(
みいき
)
のこもるわが
腹
(
はら
)
に
103
宿
(
やど
)
らせたまふ
貴
(
うづ
)
の
御子
(
みこ
)
かも
104
おそるおそるこれの
聖所
(
すがど
)
に
詣
(
まう
)
でけり
105
恋
(
こひ
)
に
溺
(
おぼ
)
れしことを
悔
(
く
)
いつつ
106
真心
(
まごころ
)
の
凝
(
こ
)
り
固
(
かた
)
まりて
貴
(
うづ
)
の
神子
(
みこ
)
は
107
わが
体内
(
みのうち
)
にやどりましぬる
108
真鶴
(
まなづる
)
の
国土
(
くに
)
稚
(
わか
)
ければ
貴御子
(
うづみこ
)
を
109
育
(
はぐ
)
くみそだてて
仕
(
つか
)
へまつらむ
110
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
年
(
とし
)
さびませるをあななひて
111
吾
(
われ
)
仕
(
つか
)
へたる
神生
(
かみう
)
みの
神業
(
みわざ
)
よ
112
大神
(
おほかみ
)
の
依
(
よ
)
さしなけれど
貴
(
うづ
)
の
御子
(
みこ
)
113
孕
(
はら
)
める
吾
(
われ
)
をゆるさせたまへ
114
天地
(
あめつち
)
はそよ
風
(
かぜ
)
の
音
(
おと
)
もなきままに
115
静
(
しづ
)
まりかへる
今日
(
けふ
)
の
不思議
(
ふしぎ
)
さ
116
言霊
(
ことたま
)
の
水火
(
いき
)
なかりせばもろもろの
117
神
(
かみ
)
も
草木
(
くさき
)
もしなび
果
(
は
)
つべし
118
願
(
ねがは
)
くは
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御水火
(
みいき
)
より
119
生
(
な
)
り
成
(
な
)
りませよ
国土
(
くに
)
生
(
い
)
かすべく
120
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
御水火
(
みいき
)
止
(
と
)
まらば
天地
(
あめつち
)
も
121
神
(
かみ
)
も
草木
(
くさき
)
も
尽
(
つ
)
き
果
(
は
)
つるべし
122
真心
(
まごころ
)
を
凝
(
こ
)
らして
祈
(
いの
)
れど
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
123
御水火
(
みいき
)
かからぬ
今日
(
けふ
)
の
淋
(
さび
)
しさ
124
村肝
(
むらきも
)
の
心
(
こころ
)
あせれど
如何
(
いか
)
にせむ
125
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
言葉
(
ことば
)
なければ
126
玉野森
(
たまのもり
)
の
常磐
(
ときは
)
の
松
(
まつ
)
も
真鶴
(
まなづる
)
も
127
萎
(
しを
)
れそめたりこのたまゆらを
128
真鶴
(
まなづる
)
の
声
(
こゑ
)
も
聞
(
きこ
)
えずなりにけり
129
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御水火
(
みいき
)
とまりて
130
常磐樹
(
ときはぎ
)
の
松
(
まつ
)
さへ
緑
(
みどり
)
の
色
(
いろ
)
あせて
131
四辺
(
あたり
)
淋
(
さび
)
しくなりにけらしな』
132
斯
(
か
)
く
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
祈
(
いの
)
り
給
(
たま
)
へども、
133
恰
(
あたか
)
も
岩石
(
がんせき
)
に
向
(
むか
)
つて
語
(
かた
)
るが
如
(
ごと
)
く、
134
何
(
なん
)
の
反響
(
はんきやう
)
もなかりける。
135
茲
(
ここ
)
に
待合
(
まちあはせ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
136
『
月
(
つき
)
と
日
(
ひ
)
を
重
(
かさ
)
ねて
待
(
ま
)
ちし
今日
(
けふ
)
の
日
(
ひ
)
の
137
淋
(
さび
)
しさ
思
(
おも
)
へば
吾
(
われ
)
は
悲
(
かな
)
しも
138
年月
(
としつき
)
を
玉野
(
たまの
)
の
比女
(
ひめ
)
に
仕
(
つか
)
へ
来
(
き
)
て
139
今日
(
けふ
)
の
淋
(
さび
)
しき
清庭
(
すがには
)
にあふかな
140
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
黙
(
もだ
)
したまへるたまゆらに
141
わが
魂線
(
たましひ
)
は
萎
(
しを
)
れむとすも
142
国土
(
くに
)
を
生
(
う
)
み
神
(
かみ
)
を
生
(
う
)
ますと
瑞御霊
(
みづみたま
)
143
現
(
あ
)
れます
今日
(
けふ
)
ぞ
守
(
まも
)
らせたまへ』
144
力充男
(
ちからみちを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
145
『
言霊
(
ことたま
)
のス
声
(
ごゑ
)
の
水火
(
いき
)
はとまりたれど
146
われはウ
声
(
ごゑ
)
の
言霊
(
ことたま
)
活
(
い
)
かさむ
147
ウーウーウーウウアーアーアーアアアア
[
※
底本では文字の向きに変化あり。ウ(直立)ーウ(右90度転倒)ーウ(左90度転倒)ーウウ(この2文字は180度逆転)ア(直立)ーア(右90度転倒)ーア(左90度転倒)ーアア(この2文字は直立)ア(左90度転倒)ア(180度逆転)
]
148
久方
(
ひさかた
)
のス
声
(
ごゑ
)
にかへれわが
言霊
(
ことたま
)
よ
149
ウーウーウーアーアーアーアアー
[
※
底本では文字の向きに変化あり。ウーウーウーアーアーアー(ここまでは直立)アア(この2文字は180度逆転)ー
]
150
力充男
(
ちからみちを
)
神
(
かみ
)
はス
声
(
ごゑ
)
によみがへりてむ
151
スースースー
[
※
底本では文字の向きに変化あり。ス(直立)ース(右90度転倒)ース(左90度転倒)ー
]
静
(
しづか
)
に
宮
(
みや
)
の
御扉
(
みとびら
)
を
152
開
(
ひら
)
きて
出
(
い
)
でませ
元
(
もと
)
つ
親神
(
おやがみ
)
153
サソスセシ
神
(
かみ
)
の
伊吹
(
いぶき
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
154
よみがへれかし
玉野
(
たまの
)
の
森
(
もり
)
よ
155
生
(
い
)
き
生
(
い
)
きて
生
(
い
)
きの
果
(
はて
)
なき
天界
(
てんかい
)
ぞ
156
如何
(
いか
)
にス
声
(
ごゑ
)
のとどまるべきやは
157
かくまでにわが
言霊
(
ことたま
)
を
宣
(
の
)
りつれど
158
御扉
(
みとびら
)
あかぬは
不思議
(
ふしぎ
)
なるかも
159
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
は
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
の
身魂
(
みたま
)
をみがかむと
160
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
とあれますか
161
愚
(
おろか
)
なるわが
魂線
(
たましひ
)
よ
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
は
162
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
なりしはや』
163
この
御歌
(
みうた
)
に
驚
(
おどろ
)
きて、
164
太元
(
おほもと
)
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
、
165
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
、
166
生代
(
いくよ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
、
167
待合
(
まちあはせ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
はまづ
力充男
(
ちからみちを
)
の
神
(
かみ
)
へ
敬拝
(
けいはい
)
し、
168
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
拝跪
(
はいき
)
して
不礼
(
ぶれい
)
を
謝
(
しや
)
し、
169
言霊歌
(
ことたまうた
)
を
宣
(
の
)
らせ
給
(
たま
)
ふ。
170
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
の
御歌
(
みうた
)
。
171
『
愚
(
おろか
)
なる
我
(
わが
)
霊線
(
たましひ
)
よ
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
172
みそば
近
(
ちか
)
くにありて
知
(
し
)
らざりき
173
かくのごと
曇
(
くも
)
りし
霊
(
たま
)
の
如何
(
いか
)
にして
174
国土生
(
くにう
)
み
神生
(
かみう
)
みの
神業
(
みわざ
)
なるべき
175
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
と
我
(
われ
)
悟
(
さと
)
りたるたまゆらに
176
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
を
畏
(
おそ
)
れし
177
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
とわが
前
(
まへ
)
に
現
(
あ
)
れますを
178
知
(
し
)
らぬわが
身
(
み
)
の
愚
(
おろか
)
さを
悔
(
く
)
ゆ
179
天地
(
あめつち
)
の
真言
(
まこと
)
はとほきに
非
(
あら
)
ずして
180
わが
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
光
(
ひか
)
らせにけり
181
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
を
知
(
し
)
らずにうつろなる
182
宮
(
みや
)
に
祈
(
いの
)
りし
我
(
われ
)
恥
(
は
)
づかしも
183
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
とあれます
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
よ
184
許
(
ゆる
)
させたまへ
礼
(
ゐや
)
なき
我
(
われ
)
を
185
今日
(
けふ
)
よりは
霊
(
たま
)
を
洗
(
あら
)
ひて
言霊
(
ことたま
)
を
186
清
(
きよ
)
め
澄
(
す
)
ませつ
国土生
(
くにう
)
みに
仕
(
つか
)
へむ
187
一言
(
ひとこと
)
の
依
(
よ
)
さし
言葉
(
ことば
)
を
聞
(
き
)
かずして
188
我
(
われ
)
はますます
心許
(
こころもと
)
なき』
189
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
は
儼然
(
げんぜん
)
としてますます
御面
(
みおも
)
輝
(
かがや
)
かせ
給
(
たま
)
ひ、
190
一言
(
ひとこと
)
も
宣
(
の
)
らせ
給
(
たま
)
はぬぞ
不思議
(
ふしぎ
)
なる。
191
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
192
『
朝夕
(
あさゆふ
)
に
親
(
した
)
しく
御姿
(
みすがた
)
拝
(
をが
)
みつつ
193
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
と
悟
(
さと
)
らざりしよ
194
今迄
(
いままで
)
の
礼
(
ゐや
)
なき
罪
(
つみ
)
をゆるせかし
195
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
は
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
なりしよ
196
ウアの
水火
(
いき
)
神
(
かみ
)
と
現
(
あ
)
れまし
今
(
いま
)
ここに
197
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
を
生
(
うま
)
せり
198
玉
(
たま
)
の
宮
(
みや
)
きづきまつると
朝夕
(
あさゆふ
)
に
199
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
はつとめし
200
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
深
(
ふか
)
き
経綸
(
しぐみ
)
を
知
(
し
)
らずして
201
宮司
(
みやつかさ
)
とのみ
思
(
おも
)
ひけるかな
202
神生
(
かみう
)
みの
業
(
わざ
)
をつぶさに
果
(
はた
)
し
得
(
え
)
ざるも
203
わが
魂線
(
たましひ
)
のくもればなりける
204
今
(
いま
)
となり
神生
(
かみう
)
みの
業
(
わざ
)
仕
(
つか
)
へずて
205
年
(
とし
)
さびにけるよしを
悟
(
さと
)
りぬ
206
若
(
わか
)
くても
智慧
(
ちゑ
)
証覚
(
しようかく
)
の
足
(
た
)
らずして
207
国津柱
(
くにつはしら
)
の
御子
(
みこ
)
生
(
うま
)
るべき
208
生代
(
いくよ
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
はすがすがし
209
御子
(
みこ
)
孕
(
はら
)
ませるを
宜
(
うべ
)
よと
思
(
おも
)
ふ
210
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
依
(
よ
)
さしの
神生
(
かみう
)
み
業
(
わざ
)
さへも
211
魂
(
たま
)
の
曇
(
くも
)
れば
仕
(
つか
)
ふるすべなし
212
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
はわが
言霊
(
たましひ
)
のくもれるを
213
悟
(
さと
)
らせ
生代
(
いくよ
)
にかへたまひしか
214
愚
(
おろか
)
なるわが
魂線
(
たましひ
)
よ
濁
(
にご
)
りたる
215
わが
言霊
(
ことたま
)
よ
悲
(
かな
)
し
恥
(
は
)
づかし
216
瑞御霊
(
みづみたま
)
後
(
おく
)
れしわけもわが
魂
(
たま
)
の
217
年経
(
としふ
)
りしよしも
悟
(
さと
)
り
得
(
え
)
し
今日
(
けふ
)
よ』
218
生代
(
いくよ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
219
『
瑞御霊
(
みづみたま
)
わがあこがれしたまゆらの
220
真言
(
まこと
)
に
御子
(
みこ
)
は
孕
(
はら
)
みたまひし
221
恋雲
(
こひぐも
)
に
包
(
つつ
)
まれし
吾
(
われ
)
も
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
222
天津
(
あまつ
)
真言
(
まこと
)
によみがへりたり
223
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
水火
(
いき
)
の
真言
(
まこと
)
によみがへる
224
そのたまゆらを
御子
(
みこ
)
孕
(
はら
)
ませり
225
今日
(
けふ
)
よりは
御子
(
みこ
)
育
(
はごく
)
むと
村肝
(
むらきも
)
の
226
心
(
こころ
)
くばりて
恋
(
こひ
)
を
忘
(
わす
)
れむ
227
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
経綸
(
しぐみ
)
の
糸
(
いと
)
にしばられて
228
われは
暫
(
しば
)
しを
狂
(
くる
)
ひたるかも
229
今
(
いま
)
となりて
心
(
こころ
)
開
(
ひら
)
きぬわが
魂
(
たま
)
は
230
とこよの
春
(
はる
)
によみがへりけむ
231
真鶴
(
まなづる
)
の
国
(
くに
)
の
国魂神
(
くにたまがみ
)
なれば
232
朝夕
(
あさゆふ
)
御子
(
みこ
)
をつつしみ
守
(
まも
)
らむ
233
いやしかるわが
体内
(
たいない
)
に
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
234
御霊
(
みたま
)
やどらす
畏
(
かしこ
)
さ
尊
(
たふと
)
さ
235
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
御側
(
みそば
)
に
近
(
ちか
)
く
仕
(
つか
)
へ
236
わが
魂線
(
たましひ
)
は
勇
(
いさ
)
みたちたり
237
この
丘
(
をか
)
に
吾
(
われ
)
登
(
のぼ
)
りてゆ
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
は
238
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
と
悟
(
さと
)
りぬ
239
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
に
従
(
したが
)
ひて
240
吾
(
われ
)
はつつしみ
黙
(
もだ
)
し
居
(
ゐ
)
たりぬ
241
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
身
(
み
)
は
光
(
ひかり
)
なりき
242
わが
眼
(
め
)
にうつるは
月光
(
つきかげ
)
のみにて
243
真寸鏡
(
ますかがみ
)
かかりし
如
(
ごと
)
き
心地
(
ここち
)
して
244
吾
(
われ
)
恥
(
は
)
づかしく
照
(
て
)
らされて
居
(
ゐ
)
し
245
今日
(
けふ
)
よりは
玉野湖
(
たまのみづうみ
)
水
(
みづ
)
あせむ
246
わが
曇
(
くも
)
りたる
心
(
こころ
)
晴
(
は
)
るれば
247
一片
(
ひとひら
)
の
雲霧
(
くもきり
)
もなしわが
魂
(
たま
)
は
248
すみきらひたり
月日
(
つきひ
)
の
如
(
ごと
)
くに』
249
力充男
(
ちからみちを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
250
『この
丘
(
をか
)
の
玉
(
たま
)
の
泉
(
いづみ
)
に
朝夕
(
あさゆふ
)
を
251
みそぎて
真
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
知
(
し
)
らざりき
252
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
神
(
かみ
)
はまさしく
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
253
化身
(
けしん
)
なりしか
吾
(
われ
)
恥
(
は
)
づかしも
254
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
になりし
玉野丘
(
たまのをか
)
に
255
仕
(
つか
)
へて
真
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
知
(
し
)
らざりしよ
256
瑞御霊
(
みづみたま
)
清
(
すが
)
しく
雄々
(
をを
)
しくましまして
257
玉野
(
たまの
)
湖畔
(
こはん
)
に
御子
(
みこ
)
孕
(
はら
)
ませり
258
今日
(
けふ
)
よりは
吾
(
われ
)
つつしみて
瑞御霊
(
みづみたま
)
の
259
神業
(
みわざ
)
助
(
たす
)
けて
国土造
(
くにつく
)
りせむ
260
遠見男
(
とほみを
)
の
神
(
かみ
)
の
一行
(
いつかう
)
は
山麓
(
さんろく
)
に
261
禊
(
みそぎ
)
したまへば
迎
(
むか
)
へ
来
(
きた
)
らむ』
262
茲
(
ここ
)
にはじめて
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
は、
263
言霊
(
ことたま
)
朗
(
ほがら
)
かに
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
264
『
畏
(
かしこ
)
しや
力充男
(
ちからみちを
)
の
神
(
かみ
)
の
言葉
(
ことば
)
265
我
(
われ
)
うべなひて
国土生
(
くにう
)
み
助
(
たす
)
けむ
266
いざさらば
天津
(
あまつ
)
高宮
(
たかみや
)
にかへるべし
267
百神
(
ももがみ
)
等
(
たち
)
よ
健
(
すこや
)
かにあれ』
268
斯
(
か
)
く
歌
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ひて、
269
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
化身
(
けしん
)
なる
本津
(
もとつ
)
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
は、
270
忽
(
たちま
)
ち
天上
(
てんじやう
)
より
降
(
くだ
)
り
来
(
きた
)
る
紫紺
(
しこん
)
の
雲
(
くも
)
に
包
(
つつ
)
まれて、
271
久方
(
ひさかた
)
の
空
(
そら
)
高
(
たか
)
く
帰
(
かへ
)
らせ
給
(
たま
)
ひしぞ
尊
(
たふと
)
けれ。
272
(
昭和八・一〇・三〇
旧九・一二
於水明閣
加藤明子
謹録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 意想の外
(B)
(N)
感歎幽明 >>>
霊界物語
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天祥地瑞(第73~81巻)
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【第24章 誠の化身|第74巻|天祥地瑞|霊界物語|/rm7424】
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