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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第74巻(丑の巻)
序文
総説
第1篇 渺茫千里
第1章 科戸の風
第2章 野路の草枕
第3章 篠の笹原
第4章 朝露の光
第5章 言霊神橋
第6章 真鶴山霊
第7章 相聞の闇
第8章 黒雲晴明
第9章 真鶴鳴動
第2篇 真鶴新国
第10章 心の手綱
第11章 万代の誓
第12章 森の遠望
第13章 水上の月
第14章 真心の曇らひ
第15章 晴天澄潮
第16章 真言の力(一)
第17章 真言の力(二)
第18章 玉野の森
第19章 玉野の神丘
第20章 松下の述懐
第3篇 玉藻霊山
第21章 玉野清庭
第22章 天地は曇る
第23章 意想の外
第24章 誠の化身
第25章 感歎幽明
第26章 総神登丘
余白歌
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第74巻(丑の巻)
> 第1篇 渺茫千里 > 第5章 言霊神橋
<<< 朝露の光
(B)
(N)
真鶴山霊 >>>
第五章
言霊
(
ことたま
)
神橋
(
みはし
)
〔一八七三〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第74巻 天祥地瑞 丑の巻
篇:
第1篇 渺茫千里
よみ(新仮名遣い):
びょうぼうせんり
章:
第5章 言霊神橋
よみ(新仮名遣い):
ことたまみはし
通し章番号:
1873
口述日:
1933(昭和8)年10月21日(旧09月3日)
口述場所:
水明閣
筆録者:
森良仁
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年1月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
真鶴山は、まだ若い山で、つきたての餅のように湯気がもうもうと立ち昇っている。山の姿もまだ固まっていない。周りには、底深い沼が広がり、そこからも湯気が立ち昇っている。
山に近づくにしたがい、柔らかい土に馬の足がとられ、沈んでいく。
顕津男の神は馬上より、カコクケキ、ガゴグゲギの言霊歌を歌うと、ぬかるみは次第に固まり、沼から出る霧も薄らいで、真鶴山の姿が日の光を浴びて現れた。
遠見男の神はこの奇瑞をたたえる歌を歌った。
ウ声の言霊から生まれたという多々久美の神が言霊歌を歌うと、沼の水はみるみる煙となって高く昇り、一滴の湿りもないまでに乾ききった。
美波志比古の神はタトツテチ、ダドヅデヂの言霊歌で沼の底土を乾燥させた。
一行は、先発していた国中比古の案内で、真鶴山の頂上に登った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7405
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 179頁
修補版:
校定版:
69頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
真鶴山
(
まなづるやま
)
は
未
(
いま
)
だ
地
(
つち
)
稚
(
わか
)
く
柔
(
やはら
)
かく、
002
恰
(
あたか
)
も
搗
(
つ
)
きたての
餅
(
もち
)
の
如
(
ごと
)
く
湯気
(
ゆげ
)
濛々
(
もうもう
)
と
立昇
(
たちのぼ
)
り、
003
山
(
やま
)
の
姿
(
すがた
)
さへ
未
(
いま
)
だ
固
(
かた
)
まらず、
004
茫然
(
ばうぜん
)
として
夢幻
(
ゆめまぼろし
)
の
如
(
ごと
)
き
丘陵
(
きうりよう
)
なりける。
005
而
(
しか
)
して
真鶴山
(
まなづるやま
)
の
周囲
(
まはり
)
には
底
(
そこ
)
深
(
ふか
)
き
沼
(
ぬま
)
広々
(
ひろびろ
)
と
廻
(
めぐ
)
り、
006
湯気
(
ゆげ
)
立昇
(
たちのぼ
)
り
居
(
ゐ
)
る。
007
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
一行
(
いつかう
)
は、
008
この
山
(
やま
)
に
近
(
ちか
)
づくに
従
(
したが
)
ひ、
009
次第
(
しだい
)
々々
(
しだい
)
に
地
(
ち
)
は
下
(
さが
)
り
地
(
つち
)
柔
(
やはら
)
かくして
馬
(
うま
)
の
脛
(
すね
)
を
没
(
ぼつ
)
し、
010
終
(
つひ
)
には
腹
(
はら
)
までも
浸
(
ひた
)
す
艱
(
なや
)
ましさに、
011
馬上
(
ばじやう
)
より
生言霊
(
いくことたま
)
を
宣
(
の
)
り
給
(
たま
)
ふ。
012
『カコクケキこの
葭原
(
よしはら
)
は
未
(
ま
)
だ
稚
(
わか
)
し
013
水
(
みづ
)
の
気
(
け
)
引
(
ひ
)
けよ
地
(
つち
)
固
(
かた
)
まれよ
014
カコクケキガゴグゲギわが
伊行
(
いゆ
)
く
道
(
みち
)
を
015
造
(
つく
)
り
固
(
かた
)
めよ
言霊
(
ことたま
)
の
水火
(
いき
)
に
016
沼
(
ぬま
)
の
彼方
(
あなた
)
山
(
やま
)
の
麓
(
ふもと
)
に
神々
(
かみがみ
)
は
017
我
(
われ
)
迎
(
むか
)
へつつ
佇
(
たたず
)
み
居
(
ゐ
)
ますも
018
葭葦
(
よしあし
)
の
生
(
お
)
ひ
茂
(
しげ
)
りたる
沼
(
ぬま
)
の
洲
(
す
)
を
019
伊行
(
いゆ
)
き
艱
(
なや
)
みつ
言霊
(
ことたま
)
宣
(
の
)
るも』
020
斯
(
か
)
く
歌
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふや、
021
さしもの
泥濘
(
ぬかるみ
)
も
次第
(
しだい
)
々々
(
しだい
)
に
固
(
かた
)
まりて、
022
葭
(
よし
)
と
葦
(
あし
)
とは
片靡
(
かたなび
)
き、
023
沼
(
ぬま
)
の
表
(
おもて
)
に
湧
(
わ
)
き
立
(
た
)
つ
伊吹
(
いぶき
)
の
狭霧
(
さぎり
)
は、
024
次第
(
しだい
)
々々
(
しだい
)
に
薄
(
うす
)
らぎて、
025
真鶴山
(
まなづるやま
)
の
雄姿
(
ゆうし
)
は
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
を
浴
(
あ
)
びつつ、
026
鮮
(
あざや
)
かに
目
(
め
)
に
入
(
い
)
り
初
(
そ
)
めにける。
027
遠見男
(
とほみを
)
の
神
(
かみ
)
はこの
言霊
(
ことたま
)
の
奇瑞
(
きずゐ
)
に
感
(
かん
)
じ
給
(
たま
)
ひて、
028
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
029
『あな
尊
(
たふと
)
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
030
葭葦原
(
よしあしはら
)
は
固
(
かた
)
まりにけり
031
駒
(
こま
)
の
脚
(
あし
)
地上
(
ちじやう
)
に
立
(
た
)
てどこの
沼
(
ぬま
)
は
032
濁
(
にご
)
らひ
深
(
ふか
)
し
如何
(
いか
)
に
渡
(
わた
)
らな
033
百神
(
ももがみ
)
は
向
(
むか
)
つ
汀
(
みぎは
)
に
並
(
なら
)
び
立
(
た
)
ち
034
吾
(
われ
)
迎
(
むか
)
へますを
渡
(
わた
)
らふ
術
(
すべ
)
なき
035
カコクケキ
生言霊
(
いくことたま
)
も
吾
(
われ
)
にして
036
如何
(
いか
)
で
功
(
いさを
)
の
現
(
あらは
)
るべきやは
037
瑞御霊
(
みづみたま
)
再
(
ふたた
)
び
言霊
(
ことたま
)
宣
(
の
)
りまして
038
この
沼
(
ぬま
)
の
水
(
みづ
)
乾
(
かわ
)
かせ
給
(
たま
)
へ
039
黄昏
(
たそがれ
)
の
空
(
そら
)
近
(
ちか
)
みつつわが
駒
(
こま
)
は
040
脚
(
あし
)
疲
(
つか
)
れたり
如何
(
いか
)
に
渡
(
わた
)
らむ
041
言霊
(
ことたま
)
の
功
(
いさを
)
に
国土
(
くに
)
を
拓
(
ひら
)
きます
042
神
(
かみ
)
にありせば
沼
(
ぬま
)
を
乾
(
ほ
)
させよ』
043
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は、
044
遠見男
(
とほみを
)
の
神
(
かみ
)
の
言霊
(
ことたま
)
神歌
(
みうた
)
を
諾
(
うべな
)
ひながら、
045
馬上
(
ばじやう
)
より
声
(
こゑ
)
朗
(
ほがら
)
かに
歌
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
046
『
踏
(
ふ
)
みなづみし
葭葦原
(
よしあしはら
)
は
固
(
かた
)
まりぬ
047
沼水
(
ぬまみづ
)
乾
(
ほ
)
せやカコクケキの
霊
(
たま
)
048
カコクケキタトツテチチと
言霊
(
ことたま
)
を
049
わが
宣
(
の
)
る
言葉
(
ことば
)
に
沼
(
ぬま
)
よ
乾
(
かわ
)
けよ
050
言霊
(
ことたま
)
の
稜威
(
いづ
)
の
力
(
ちから
)
に
沼
(
ぬま
)
の
面
(
も
)
は
051
水
(
みづ
)
あせにつつ
狭霧
(
さぎり
)
晴
(
は
)
るるも』
052
遠見男
(
とほみを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
053
『
見
(
み
)
る
見
(
み
)
るに
狭霧
(
さぎり
)
は
晴
(
は
)
れて
沼
(
ぬま
)
の
面
(
も
)
は
054
水量
(
みづかさ
)
低
(
ひく
)
みぬ
天晴
(
あは
)
れ
言霊
(
ことたま
)
に
055
向
(
むか
)
つ
辺
(
べ
)
に
立
(
た
)
たせ
給
(
たま
)
へる
駒
(
こま
)
の
上
(
へ
)
の
056
国中
(
くになか
)
比古
(
ひこ
)
よ
岐美
(
きみ
)
を
迎
(
むか
)
へませ
057
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
神国
(
みくに
)
を
造
(
つく
)
り
万有
(
ものみな
)
を
058
生
(
う
)
ませる
神業
(
みわざ
)
の
言霊
(
ことたま
)
厳
(
いか
)
しも
059
天界
(
てんかい
)
は
生言霊
(
いくことたま
)
の
国土
(
くに
)
なれば
060
吾
(
われ
)
もア
声
(
ごゑ
)
に
生
(
あ
)
れ
出
(
い
)
でにける
061
九柱
(
ここのはしら
)
御供
(
みとも
)
の
神
(
かみ
)
はウの
声
(
こゑ
)
の
062
生言霊
(
いくことたま
)
に
生
(
あ
)
れし
神
(
かみ
)
はも
063
圓屋
(
まるや
)
比古
(
ひこ
)
ア
声
(
ごゑ
)
の
水火
(
いき
)
よ
百神
(
ももがみ
)
は
064
ウ
声
(
ごゑ
)
の
水火
(
いき
)
に
生
(
あ
)
れませる
神
(
かみ
)
065
厳御霊
(
いづみたま
)
ウ
声
(
ごゑ
)
に
活用
(
はたら
)
き
瑞御霊
(
みづみたま
)
066
ア
声
(
ごゑ
)
に
結
(
むす
)
びて
国土
(
くに
)
固
(
かた
)
めばや』
067
茲
(
ここ
)
にウ
声
(
ごゑ
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
生
(
な
)
り
出
(
い
)
で
給
(
たま
)
ひし、
068
多々久美
(
たたくみ
)
の
神
(
かみ
)
は
馬上
(
ばじやう
)
より
歌
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
069
『
黄昏
(
たそがれ
)
の
幕
(
まく
)
は
追々
(
おひおひ
)
深
(
ふか
)
くとも
070
吾
(
われ
)
は
明
(
あか
)
さむウ
声
(
ごゑ
)
の
水火
(
いき
)
に
071
アオウエイ
生言霊
(
いくことたま
)
に
横
(
よこた
)
はる
072
沼
(
ぬま
)
よ
退
(
しりぞ
)
け
岐美
(
きみ
)
のみゆきぞ
073
国土
(
くに
)
造
(
つく
)
り
御子
(
みこ
)
を
生
(
う
)
ますと
瑞御霊
(
みづみたま
)
074
此処
(
ここ
)
に
立
(
た
)
たすを
沼神
(
ぬまがみ
)
知
(
し
)
らずや』
075
斯
(
か
)
く
多々久美
(
たたくみ
)
の
神
(
かみ
)
は
生言霊
(
いくことたま
)
を
宣
(
の
)
り
給
(
たま
)
ふにぞ、
076
広々
(
ひろびろ
)
と
横
(
よこた
)
はりたる
曇濁
(
どんだく
)
の
沼水
(
ぬまみづ
)
は、
077
見
(
み
)
る
見
(
み
)
る
煙
(
けむり
)
となりて
高
(
たか
)
く
昇
(
のぼ
)
り、
078
一滴
(
いつてき
)
の
湿
(
しめ
)
りさへ
無
(
な
)
きまで
乾
(
かわ
)
きたるぞ
不思議
(
ふしぎ
)
なる。
079
多々久美
(
たたくみ
)
の
神
(
かみ
)
の
生言霊
(
いくことたま
)
によりて、
080
さしもに
広
(
ひろ
)
き
深
(
ふか
)
き
沼水
(
ぬまみづ
)
は
乾
(
ほ
)
し
上
(
あが
)
りたれども、
081
泥
(
どろ
)
深
(
ふか
)
く
柔
(
やはら
)
かくして
駒
(
こま
)
の
蹄
(
ひづめ
)
を
入
(
い
)
れるよしなければ、
082
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
の
一行
(
いつかう
)
も
渡
(
わた
)
り
艱
(
なや
)
みいましけるが、
083
美波志
(
みはし
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
沼
(
ぬま
)
の
底
(
そこ
)
を
固
(
かた
)
めむとして、
084
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
085
『
天晴
(
あは
)
れ
天晴
(
あは
)
れアとウの
厳
(
いづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
086
沼
(
ぬま
)
は
煙
(
けむり
)
となりて
乾
(
かわ
)
きぬ
087
沼水
(
ぬまみづ
)
は
乾
(
かわ
)
きたれども
泥
(
どろ
)
深
(
ふか
)
し
088
吾
(
われ
)
は
神橋
(
みはし
)
をかけて
仕
(
つか
)
へむ
089
タトツテチタタの
言霊
(
ことたま
)
幸
(
さちは
)
ひて
090
岐美
(
きみ
)
行
(
ゆ
)
く
道
(
みち
)
を
固
(
かた
)
め
給
(
たま
)
はれ
091
タトツテチダドヅデヂヂとヂヂの
言霊
(
ことたま
)
に
092
地
(
つち
)
の
神橋
(
みはし
)
よ
今
(
いま
)
かかれかし
093
次々
(
つぎつぎ
)
に
岐美
(
きみ
)
行
(
ゆ
)
く
道
(
みち
)
の
沼底
(
ぬまそこ
)
は
094
白
(
しろ
)
く
乾
(
かわ
)
きて
固
(
かた
)
まりにける』
095
美波志
(
みはし
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
の
生言霊
(
いくことたま
)
に、
096
限
(
かぎり
)
も
知
(
し
)
らぬ
沼底
(
ぬまそこ
)
は
地
(
つち
)
の
白
(
しろ
)
くなるまで
乾
(
かわ
)
きたれば、
097
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
甚
(
いた
)
く
喜
(
よろこ
)
ばせ
給
(
たま
)
ひて、
098
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
み
給
(
たま
)
ふ。
099
『
天晴
(
あは
)
れ
天晴
(
あは
)
れ
美波志
(
みはし
)
の
神
(
かみ
)
の
功績
(
いさをし
)
に
100
わが
行
(
ゆ
)
く
神橋
(
みはし
)
は
架
(
か
)
けられにけり
101
この
橋
(
はし
)
を
渡
(
わた
)
れば
近
(
ちか
)
し
真鶴
(
まなづる
)
の
102
山
(
やま
)
の
聖所
(
すがど
)
に
進
(
すす
)
み
通
(
かよ
)
はむ
103
黄昏
(
たそがれ
)
の
幕
(
まく
)
を
開
(
ひら
)
きて
月読
(
つきよみ
)
は
104
真蒼
(
まさを
)
の
空
(
そら
)
に
輝
(
かがや
)
き
給
(
たま
)
ふ』
105
圓屋
(
まるや
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
106
『
久方
(
ひさかた
)
の
御空
(
みそら
)
を
照
(
て
)
らす
月読
(
つきよみ
)
の
107
光
(
ひかり
)
を
力
(
ちから
)
に
安
(
やす
)
く
渡
(
わた
)
らむ
108
今更
(
いまさら
)
に
生言霊
(
いくことたま
)
の
功績
(
いさをし
)
を
109
悟
(
さと
)
りけるかな
圓屋
(
まるや
)
比古
(
ひこ
)
吾
(
われ
)
は』
110
宇礼志穂
(
うれしほ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
うたひ
給
(
たま
)
ふ。
111
『
岐美
(
きみ
)
が
行
(
ゆ
)
く
道
(
みち
)
明
(
あき
)
らけくなりにけり
112
吾
(
われ
)
は
宇礼志穂
(
うれしほ
)
ウ
声
(
ごゑ
)
に
生
(
な
)
る
神
(
かみ
)
113
ウ
声
(
ごゑ
)
ア
声
(
ごゑ
)
生言霊
(
いくことたま
)
の
幸
(
さちは
)
ひて
114
沼
(
ぬま
)
に
神橋
(
みはし
)
はかかりけらしな
115
小夜
(
さよ
)
更
(
ふ
)
けて
沼
(
ぬま
)
の
底
(
そこ
)
なる
神橋
(
みはし
)
行
(
ゆ
)
く
116
駒
(
こま
)
の
足並
(
あしなみ
)
ゆたかなりける
117
黄昏
(
たそがれ
)
の
空
(
そら
)
とし
思
(
おも
)
へど
岐美
(
きみ
)
が
行
(
ゆ
)
く
118
道
(
みち
)
は
明
(
あか
)
るし
沼
(
ぬま
)
の
底
(
そこ
)
まで
119
岐美行
(
きみゆ
)
かば
生言霊
(
いくことたま
)
の
幸
(
さちは
)
ひて
120
真鶴山
(
まなづるやま
)
はよみがへるべし』
121
産玉
(
うぶだま
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
うたひ
給
(
たま
)
ふ。
122
『
国中
(
くになか
)
比古
(
ひこ
)
神
(
かみ
)
を
迎
(
むか
)
へて
吾
(
われ
)
は
今
(
いま
)
123
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
を
謹
(
つつし
)
み
迎
(
むか
)
ふる
124
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
のウ
声
(
ごゑ
)
に
生
(
な
)
りし
産玉
(
うぶだま
)
の
125
神
(
かみ
)
の
導
(
みちび
)
き
安
(
やす
)
くましませ
126
わが
生
(
う
)
みし
真鶴山
(
まなづるやま
)
のかくの
如
(
ごと
)
127
地
(
つち
)
稚
(
わか
)
ければ
固
(
かた
)
めなしませ
128
瑞御霊
(
みづみたま
)
来
(
き
)
まさむよき
日
(
ひ
)
を
待
(
ま
)
ち
侘
(
わ
)
びて
129
吾
(
われ
)
幾年
(
いくとせ
)
を
経
(
へ
)
たりけらしな
130
産玉
(
うぶだま
)
のウの
言霊
(
ことたま
)
に
生
(
うま
)
れたる
131
真鶴山
(
まなづるやま
)
はわが
生命
(
いのち
)
かも
132
真鶴
(
まなづる
)
の
山
(
やま
)
の
御魂
(
みたま
)
と
永久
(
とこしへ
)
に
133
吾
(
われ
)
は
鎮
(
しづ
)
まり
国土
(
くに
)
造
(
つく
)
らばや
134
幾年
(
いくとせ
)
を
艱
(
なや
)
み
苦
(
くる
)
しみ
生
(
な
)
り
出
(
い
)
でし
135
真鶴山
(
まなづるやま
)
は
未
(
いま
)
だ
稚
(
わか
)
しも
136
瑞御霊
(
みづみたま
)
神
(
かみ
)
の
功
(
いさを
)
に
真鶴
(
まなづる
)
の
137
山
(
やま
)
かたまりて
世
(
よ
)
を
照
(
てら
)
すらむ
138
いざさらば
真鶴山
(
まなづるやま
)
の
頂上
(
いただき
)
に
139
登
(
のぼ
)
らせ
給
(
たま
)
へ
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
よ』
140
斯
(
か
)
く
歌
(
うた
)
ひて
産玉
(
うぶだま
)
の
神
(
かみ
)
は
先頭
(
せんとう
)
に
立
(
た
)
ち、
141
真鶴山
(
まなづるやま
)
の
頂上
(
ちやうじやう
)
に
登
(
のぼ
)
り
給
(
たま
)
ふ。
142
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
以下
(
いか
)
十柱
(
とはしら
)
の
神々
(
かみがみ
)
は、
143
国中
(
くになか
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
の
案内
(
あない
)
に
連
(
つ
)
れて、
144
駒
(
こま
)
に
跨
(
またが
)
りながら
未
(
いま
)
だ
地
(
つち
)
の
固
(
かた
)
まらぬ
山坂
(
やまさか
)
を、
145
蹄
(
ひづめ
)
の
跡
(
あと
)
を
地
(
つち
)
に
刻
(
きざ
)
みながら、
146
漸
(
やうや
)
くにして
丘
(
をか
)
の
上
(
うへ
)
に
登
(
のぼ
)
りつき
給
(
たま
)
ひ、
147
濛々
(
もうもう
)
と
立昇
(
たちのぼ
)
る
狭霧
(
さぎり
)
を
打見
(
うちみ
)
やりつつ
御歌
(
みうた
)
うたひ
給
(
たま
)
ふ。
148
『
四方
(
よも
)
の
野
(
の
)
は
狭霧
(
さぎり
)
こめつつ
目路
(
めぢ
)
せまし
149
吾
(
われ
)
この
山
(
やま
)
に
国土造
(
くにつく
)
りせむ
150
国
(
くに
)
稚
(
わか
)
き
真鶴山
(
まなづるやま
)
に
吾
(
われ
)
立
(
た
)
ちて
151
四方
(
よも
)
の
雲霧
(
くもきり
)
吹
(
ふ
)
き
払
(
はら
)
はなむ
152
ハホフヘヒ
生言霊
(
いくことたま
)
の
幸
(
さちはひ
)
ゆ
153
見渡
(
みわた
)
す
限
(
かぎ
)
り
霧
(
きり
)
晴
(
は
)
れよかし』
154
(
昭和八・一〇・二一
旧九・三
於水明閣
森良仁
謹録)
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【第5章 言霊神橋|第74巻|天祥地瑞|霊界物語|/rm7405】
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