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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第74巻(丑の巻)
序文
総説
第1篇 渺茫千里
第1章 科戸の風
第2章 野路の草枕
第3章 篠の笹原
第4章 朝露の光
第5章 言霊神橋
第6章 真鶴山霊
第7章 相聞の闇
第8章 黒雲晴明
第9章 真鶴鳴動
第2篇 真鶴新国
第10章 心の手綱
第11章 万代の誓
第12章 森の遠望
第13章 水上の月
第14章 真心の曇らひ
第15章 晴天澄潮
第16章 真言の力(一)
第17章 真言の力(二)
第18章 玉野の森
第19章 玉野の神丘
第20章 松下の述懐
第3篇 玉藻霊山
第21章 玉野清庭
第22章 天地は曇る
第23章 意想の外
第24章 誠の化身
第25章 感歎幽明
第26章 総神登丘
余白歌
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第74巻(丑の巻)
> 第2篇 真鶴新国 > 第20章 松下の述懐
<<< 玉野の神丘
(B)
(N)
玉野清庭 >>>
第二〇章
松下
(
しようか
)
の
述懐
(
じゆつくわい
)
〔一八八八〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第74巻 天祥地瑞 丑の巻
篇:
第2篇 真鶴新国
よみ(新仮名遣い):
まなづるしんこく
章:
第20章 松下の述懐
よみ(新仮名遣い):
しょうかのじゅつかい
通し章番号:
1888
口述日:
1933(昭和8)年10月27日(旧09月9日)
口述場所:
水明閣
筆録者:
白石恵子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年1月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
玉野の聖所を汚したことを悔い、従者神たち一行は、森の中に点在する玉泉の清水に、ひとつひとつ言霊歌を詠みながら進んでいった。
先頭に立つ真言厳の神は、自らの行為を宣りなおす歌を歌う。
途中、松の木の下で一夜を明かすこととなった。翌朝、神々はそれぞれ、悔悟の述懐歌を歌い、東雲の空に礼拝して再び玉野の丘に向かって進んで行った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7420
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 247頁
修補版:
校定版:
325頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
遠見男
(
とほみを
)
の
神
(
かみ
)
一行
(
いつかう
)
は、
002
玉野
(
たまの
)
の
丘
(
をか
)
の
麓
(
ふもと
)
より
聖所
(
すがど
)
を
汚
(
けが
)
せしことを
悔
(
く
)
い、
003
一目散
(
いちもくさん
)
に
駒
(
こま
)
の
蹄
(
ひづめ
)
の
音
(
おと
)
いそがしく、
004
玉野
(
たまの
)
の
森
(
もり
)
を
駆
(
か
)
け
出
(
い
)
だし、
005
道
(
みち
)
の
辺
(
べ
)
の
並木
(
なみき
)
に
駒
(
こま
)
を
繋
(
つな
)
ぎ
置
(
お
)
き、
006
素跣足
(
はだし
)
となりて
恐
(
おそ
)
る
恐
(
おそ
)
る
再
(
ふたた
)
び
玉野
(
たまの
)
の
森
(
もり
)
に
潜
(
くぐ
)
り
入
(
い
)
り、
007
道
(
みち
)
の
両側
(
りやうがは
)
に
木洩陽
(
こもれび
)
を
写
(
うつ
)
して
輝
(
かがや
)
く
清泉
(
せいせん
)
の
前
(
まへ
)
に
立
(
た
)
ち、
008
各
(
おの
)
も
各
(
おの
)
も
生言霊
(
いくことたま
)
を
宣
(
の
)
り、
009
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し、
010
歌
(
うた
)
を
詠
(
よ
)
みつつ
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
011
遠見男
(
とほみを
)
の
神
(
かみ
)
の
御歌
(
みうた
)
。
012
『
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
天降
(
あも
)
りますなる
玉野森
(
たまのもり
)
の
013
この
美味水
(
うましみづ
)
よ
月
(
つき
)
の
鏡
(
かがみ
)
か
014
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
もうつらす
清
(
きよ
)
き
真清水
(
ましみづ
)
を
015
蹄
(
ひづめ
)
に
汚
(
けが
)
せしことを
今
(
いま
)
悔
(
く
)
ゆ
016
この
清水
(
しみづ
)
わが
魂線
(
たましひ
)
を
洗
(
あら
)
へかし
017
身体
(
からたま
)
の
汚
(
けが
)
れは
言
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
なり』
018
圓屋
(
まるや
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
019
『
常磐樹
(
ときはぎ
)
のかげをうつして
永久
(
とこしへ
)
に
020
月日
(
つきひ
)
かがよふ
清水
(
しみづ
)
真清水
(
ましみづ
)
021
この
水
(
みづ
)
の
清
(
きよ
)
きが
如
(
ごと
)
くわが
魂
(
たま
)
を
022
洗
(
あら
)
ひすまして
神
(
かみ
)
に
仕
(
つか
)
へむ』
023
多々久美
(
たたくみ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
024
『
知
(
し
)
らず
知
(
し
)
らずわが
魂線
(
たましひ
)
は
傲
(
たか
)
ぶりて
025
この
真清水
(
ましみづ
)
をよそに
見
(
み
)
しはや
026
大神
(
おほかみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
詣
(
まう
)
づる
道
(
みち
)
の
辺
(
べ
)
の
027
清水
(
しみづ
)
真清水
(
ましみづ
)
尊
(
たふと
)
くもあるか
028
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
星
(
ほし
)
もうつらふ
水鏡
(
みづかがみ
)
029
うつせば
吾
(
われ
)
の
魂
(
たま
)
のきたなき』
030
宇礼志穂
(
うれしほ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
031
『
真清水
(
ましみづ
)
にわが
魂線
(
たましひ
)
を
洗
(
あら
)
ひ
澄
(
す
)
ます
032
神業
(
みわざ
)
うれしく
仕
(
つか
)
へまつらな
033
神代
(
かみよ
)
より
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
生
(
う
)
ませます
034
この
神森
(
かみもり
)
の
尊
(
たふと
)
さ
清
(
きよ
)
さよ』
035
結比合
(
むすびあはせ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
うたひ
給
(
たま
)
ふ。
036
『
千早
(
ちはや
)
振
(
ふ
)
る
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
と
湧
(
わ
)
き
出
(
い
)
でし
037
この
真清水
(
ましみづ
)
の
清
(
きよ
)
くもあるかな
038
目
(
ま
)
のあたり
清
(
きよ
)
き
鏡
(
かがみ
)
を
見
(
み
)
ながらも
039
禊
(
みそぎ
)
のわざを
怠
(
おこた
)
りしはや
040
真清水
(
ましみづ
)
に
霊
(
たま
)
を
洗
(
あら
)
ひて
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
041
みもとに
詣
(
まう
)
づる
思
(
おも
)
へば
嬉
(
うれ
)
しも』
042
美波志
(
みはし
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
043
『
晴
(
は
)
れ
渡
(
わた
)
る
空
(
そら
)
の
蒼
(
あを
)
みを
写
(
うつ
)
しつつ
044
底
(
そこ
)
まで
青
(
あを
)
く
澄
(
す
)
める
泉
(
いづみ
)
よ
045
わが
姿
(
すがた
)
うつして
見
(
み
)
れば
恥
(
は
)
づかしも
046
神
(
かみ
)
にまみえむ
術
(
すべ
)
なかりける』
047
産玉
(
うぶだま
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
048
『
産玉
(
うぶだま
)
の
神
(
かみ
)
と
現
(
あらは
)
れ
産水
(
うぶみづ
)
の
049
清
(
きよ
)
きを
知
(
し
)
らず
通
(
とほ
)
り
過
(
す
)
ぎける
050
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
生
(
あ
)
れます
時
(
とき
)
ゆ
湧
(
わ
)
き
出
(
い
)
でし
051
この
真清水
(
ましみづ
)
はうぶだらひかも』
052
魂機張
(
たまきはる
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
053
『たまきはる
生命
(
いのち
)
の
清水
(
しみづ
)
湧
(
わ
)
き
出
(
い
)
づる
054
この
神森
(
かみもり
)
は
常世
(
とこよ
)
にもがも
055
朝夕
(
あさゆふ
)
に
月日
(
つきひ
)
の
浮
(
うか
)
ぶ
真清水
(
ましみづ
)
を
056
かがみとなして
御魂
(
みたま
)
洗
(
あら
)
はむ』
057
結比合
(
むすびあはせ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
058
『
火
(
ひ
)
と
水
(
みづ
)
を
結
(
むす
)
び
合
(
あは
)
せて
湧
(
わ
)
き
出
(
い
)
づる
059
玉
(
たま
)
の
泉
(
いづみ
)
の
澄
(
す
)
みきらひたるも
060
吾
(
われ
)
は
今
(
いま
)
玉
(
たま
)
の
清水
(
しみづ
)
に
影
(
かげ
)
うつし
061
きたなき
心
(
こころ
)
をはぢらひにけり』
062
美味素
(
うましもと
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
063
『
和
(
やは
)
き
水
(
みづ
)
甘
(
あま
)
き
清水
(
しみづ
)
よ
美味素
(
うましもと
)
の
064
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
のうつる
真清水
(
ましみづ
)
065
この
水
(
みづ
)
は
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
乳房
(
ちぶさ
)
より
066
滴
(
したた
)
る
水
(
みづ
)
かうまし
玉水
(
たまみづ
)
』
067
真言厳
(
まこといづ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
068
『
滾々
(
こんこん
)
と
湧
(
わ
)
きてつきせぬ
真清水
(
ましみづ
)
の
069
甘
(
あま
)
きは
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
なるかも
070
白駒
(
しらこま
)
に
跨
(
またが
)
り
咽喉
(
のど
)
を
渇
(
かわ
)
かせつ
071
この
真清水
(
ましみづ
)
を
知
(
し
)
らざりしはや』
072
一行
(
いつかう
)
の
神々
(
かみがみ
)
は、
073
彼方
(
かなた
)
此方
(
こなた
)
に
点々
(
てんてん
)
せる
玉泉
(
たまいづみ
)
の
真清水
(
ましみづ
)
に、
074
一々
(
いちいち
)
言霊歌
(
ことたまうた
)
を
詠
(
よ
)
み
御魂
(
みたま
)
を
洗
(
あら
)
ひつつ、
075
慎
(
つつ
)
ましやかに
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
076
前
(
さき
)
に
立
(
た
)
たせる
真言厳
(
まこといづ
)
の
神
(
かみ
)
は、
077
悠々
(
いういう
)
と
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
078
『ああ
有難
(
ありがた
)
し
有難
(
ありがた
)
し
079
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
との
中空
(
なかぞら
)
に
080
清
(
すが
)
しく
立
(
た
)
てる
常磐樹
(
ときはぎ
)
の
081
玉野
(
たまの
)
の
森
(
もり
)
の
聖所
(
すがどころ
)
082
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
に
従
(
したが
)
ひて
083
駒
(
こま
)
に
跨
(
またが
)
り
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
084
礼
(
ゐや
)
なきわざも
知
(
し
)
らずして
085
玉野
(
たまの
)
の
比女
(
ひめ
)
の
永久
(
とことは
)
に
086
鎮
(
しづ
)
まりいます
山麓
(
さんろく
)
に
087
意気
(
いき
)
揚々
(
やうやう
)
と
着
(
つ
)
きみれば
088
玉野
(
たまの
)
の
比女
(
ひめ
)
は
瑞御霊
(
みづみたま
)
089
生代
(
いくよ
)
の
比女
(
ひめ
)
のみ
導
(
みちび
)
きて
090
黙
(
もく
)
しています
不思議
(
ふしぎ
)
さに
091
よくよく
思
(
おも
)
ひめぐらせば
092
智慧
(
ちゑ
)
証覚
(
しようかく
)
のまだ
足
(
た
)
らぬ
093
吾々
(
われわれ
)
一行
(
いつかう
)
神々
(
かみがみ
)
は
094
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
095
この
聖所
(
すがどこ
)
を
悠々
(
いういう
)
と
096
駒
(
こま
)
の
蹄
(
ひづめ
)
に
汚
(
けが
)
しつつ
097
玉
(
たま
)
の
清水
(
しみづ
)
に
魂線
(
たましひ
)
を
098
洗
(
あら
)
ひて
禊
(
みそぎ
)
の
神業
(
かむわざ
)
を
099
いそしむ
事
(
こと
)
を
忘
(
わす
)
れ
居
(
を
)
り
100
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
ご
)
神慮
(
しんりよ
)
に
101
叛
(
そむ
)
きまつらむひがごとと
102
始
(
はじ
)
めて
悟
(
さと
)
りし
恥
(
は
)
づかしさ
103
面
(
おも
)
ほてりつつ
引
(
ひ
)
き
返
(
かへ
)
し
104
前非
(
ぜんぴ
)
を
悔
(
く
)
いて
玉野森
(
たまのもり
)
105
もと
来
(
き
)
し
道
(
みち
)
にぬけいだし
106
駒
(
こま
)
を
並木
(
なみき
)
に
繋
(
つな
)
ぎおき
107
素足
(
すあし
)
のままに
白砂
(
しらすな
)
を
108
さくさく
踏
(
ふ
)
みて
進
(
すす
)
み
来
(
く
)
る
109
道
(
みち
)
の
行手
(
ゆくて
)
に
輝
(
かがや
)
ける
110
右
(
みぎ
)
り
左
(
ひだり
)
の
玉清水
(
たましみづ
)
111
清
(
きよ
)
くすがしく
湧
(
わ
)
き
出
(
い
)
でで
112
月日
(
つきひ
)
のかげを
宿
(
やど
)
すなる
113
永久
(
とは
)
の
泉
(
いづみ
)
に
魂線
(
たましひ
)
を
114
各
(
おの
)
も
各
(
おの
)
もが
洗
(
あら
)
ひつつ
115
白梅
(
しらうめ
)
かをる
神森
(
かみもり
)
を
116
辿
(
たど
)
りて
行
(
ゆ
)
けば
松上
(
しようじやう
)
の
117
鶴
(
つる
)
の
鳴
(
な
)
き
声
(
ごゑ
)
勇
(
いさ
)
ましく
118
わが
魂線
(
たましひ
)
を
引
(
ひ
)
きたつる
119
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
120
神
(
かみ
)
の
依
(
よ
)
さしの
神業
(
かむわざ
)
に
121
仕
(
つか
)
ふる
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
朝夕
(
あさゆふ
)
に
122
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
123
玉
(
たま
)
の
清水
(
しみづ
)
に
禊
(
みそぎ
)
して
124
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
くべき
慎
(
つつし
)
みを
125
暫
(
しば
)
し
心
(
こころ
)
のゆるみより
126
忘
(
わす
)
れ
居
(
ゐ
)
たるぞうたてけれ
127
小鳥
(
ことり
)
は
歌
(
うた
)
ひ
蝶
(
てふ
)
は
舞
(
ま
)
ふ
128
常世
(
とこよ
)
の
春
(
はる
)
の
神
(
かみ
)
の
森
(
もり
)
129
吹
(
ふ
)
き
来
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
も
芳
(
かんば
)
しく
130
四方
(
よも
)
に
薫
(
くん
)
ずる
梅
(
うめ
)
が
香
(
か
)
の
131
清
(
きよ
)
きは
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
かも
132
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御心
(
みこころ
)
に
133
包
(
つつ
)
まれながら
愚
(
おろか
)
なる
134
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
少
(
すこ
)
しも
悟
(
さと
)
り
得
(
え
)
ず
135
轡
(
くつわ
)
を
並
(
なら
)
べて
堂々
(
だうだう
)
と
136
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
天降
(
あも
)
ります
137
聖所
(
すがど
)
に
進
(
すす
)
みし
愚
(
おろか
)
さよ
138
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
心
(
こころ
)
を
改
(
あらた
)
めて
139
罪
(
つみ
)
過
(
あやま
)
ちを
悔
(
く
)
いながら
140
再
(
ふたた
)
び
禊
(
みそぎ
)
の
神業
(
かむわざ
)
に
141
仕
(
つか
)
へまつりてとぼとぼと
142
松間
(
まつま
)
の
木漏陽
(
こもれび
)
あびながら
143
彼方
(
かなた
)
此方
(
こなた
)
に
湧
(
わ
)
き
出
(
い
)
づる
144
清水
(
しみづ
)
にことごと
禊
(
みそぎ
)
して
145
やうやう
此処
(
ここ
)
に
着
(
つ
)
きぬれど
146
まだ
行
(
ゆ
)
く
先
(
さき
)
は
道
(
みち
)
遠
(
とほ
)
み
147
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
ははやれども
148
二
(
ふた
)
つの
足
(
あし
)
の
如何
(
いか
)
にして
149
聖所
(
すがど
)
に
達
(
たつ
)
し
得
(
う
)
べけむや
150
この
神森
(
かみもり
)
の
黄昏
(
たそがれ
)
を
151
星
(
ほし
)
は
御空
(
みそら
)
にきらめきつ
152
夕
(
ゆふべ
)
の
風
(
かぜ
)
は
冷
(
ひや
)
やかに
153
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
肌
(
はだ
)
を
浸
(
ひた
)
すなり
154
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
155
今宵
(
こよひ
)
は
松
(
まつ
)
の
太幹
(
ふとみき
)
の
156
樹下
(
こした
)
に
一同
(
いちどう
)
休
(
やす
)
らひて
157
朝日
(
あさひ
)
の
昇
(
のぼ
)
るを
待
(
ま
)
ちあかし
158
再
(
ふたた
)
び
清水
(
しみづ
)
に
禊
(
みそぎ
)
して
159
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
かばや
惟神
(
かむながら
)
160
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
ましませよ』
161
斯
(
か
)
く
歌
(
うた
)
ひながら
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
162
さしもに
広
(
ひろ
)
き
神森
(
かみもり
)
の
白砂
(
しらすな
)
に
脛
(
すね
)
を
没
(
ぼつ
)
し、
163
容易
(
ようい
)
に
進
(
すす
)
むべくもあらねば、
164
神々
(
かみがみ
)
は
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
松下
(
しようか
)
に
一夜
(
いちや
)
を
明
(
あか
)
し
給
(
たま
)
ひぬ。
165
遠見男
(
とほみを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
166
『
黄昏
(
たそがれ
)
の
闇
(
やみ
)
は
迫
(
せま
)
れど
月読
(
つきよみ
)
の
167
神
(
かみ
)
は
御空
(
みそら
)
に
輝
(
かがや
)
き
給
(
たま
)
ひぬ
168
真清水
(
ましみづ
)
に
清
(
すが
)
しくうつらふ
月光
(
つきかげ
)
を
169
吾
(
われ
)
拝
(
をろが
)
みて
面
(
おも
)
恥
(
は
)
づかしも
170
風
(
かぜ
)
はらむ
梢
(
こずゑ
)
のそよぎ
止
(
とど
)
まりて
171
田鶴
(
たづ
)
の
声
(
こゑ
)
のみ
高
(
たか
)
く
聞
(
きこ
)
ゆる
172
白梅
(
しらうめ
)
の
露
(
つゆ
)
にかがよふ
月光
(
つきかげ
)
は
173
わが
魂線
(
たましひ
)
をよみがへらすも
174
百鳥
(
ももとり
)
は
塒
(
ねぐら
)
定
(
さだ
)
むるこの
宵
(
よひ
)
を
175
罪
(
つみ
)
にしづみて
眠
(
ねむ
)
らえぬかな
176
瑞御霊
(
みづみたま
)
さぞや
歎
(
なげ
)
かせ
給
(
たま
)
ふらむ
177
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
魂
(
たま
)
の
曇
(
くも
)
れるを
見
(
み
)
て
178
これといふ
神柱
(
みはしら
)
なきをわが
岐美
(
きみ
)
は
179
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
歎
(
なげ
)
かせ
給
(
たま
)
はむ
180
神業
(
かむわざ
)
に
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なを
仕
(
つか
)
へしと
181
思
(
おも
)
ひしことは
夢
(
ゆめ
)
になりける
182
わが
智慧
(
ちゑ
)
も
亦
(
また
)
証覚
(
しようかく
)
も
充
(
み
)
たざるを
183
知
(
し
)
らずに
仕
(
つか
)
へし
恥
(
は
)
づかしさを
思
(
おも
)
ふ』
184
圓屋
(
まるや
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
185
『
天
(
あま
)
伝
(
つた
)
ふ
月
(
つき
)
の
鏡
(
かがみ
)
も
圓屋
(
まるや
)
比古
(
ひこ
)
の
186
神
(
かみ
)
の
御魂
(
みたま
)
を
照
(
て
)
らして
笑
(
ゑ
)
ませる
187
小夜
(
さよ
)
更
(
ふ
)
けの
泉
(
いづみ
)
の
波
(
なみ
)
に
浮
(
うか
)
びます
188
月
(
つき
)
の
面
(
おもて
)
を
見
(
み
)
ればはづかし
189
夜
(
よる
)
の
鶴
(
つる
)
子
(
こ
)
を
育
(
はごく
)
みて
寝
(
ね
)
もやらず
190
守
(
まも
)
りゐるかも
愛
(
あい
)
の
強
(
つよ
)
さに
191
白梅
(
しらうめ
)
の
露
(
つゆ
)
に
御空
(
みそら
)
の
月
(
つき
)
照
(
て
)
りて
192
かをり
清
(
すが
)
しき
玉野森
(
たまのもり
)
の
夜半
(
よは
)
193
神業
(
かむわざ
)
に
遅
(
おく
)
れし
御魂
(
みたま
)
集
(
あつま
)
りて
194
今
(
いま
)
新
(
あたら
)
しく
禊
(
みそぎ
)
するかも
195
天界
(
てんかい
)
は
気
(
き
)
ゆるしならぬ
神国
(
かみくに
)
と
196
知
(
し
)
りつつもなほ
怠
(
おこた
)
りにける
197
智慧
(
ちゑ
)
証覚
(
しようかく
)
足
(
た
)
らざる
為
(
ため
)
に
要
(
かなめ
)
なる
198
禊
(
みそぎ
)
のわざを
忘
(
わす
)
れ
居
(
ゐ
)
しはや
199
瑞御霊
(
みづみたま
)
と
同
(
おな
)
じにわが
魂
(
たま
)
清
(
きよ
)
まりしと
200
思
(
おも
)
ひし
事
(
こと
)
の
愚
(
おろか
)
さを
恥
(
は
)
づる
201
一言
(
ひとこと
)
も
宣
(
の
)
らさぬ
岐美
(
きみ
)
の
御心
(
みこころ
)
を
202
汚
(
けが
)
しまつりし
事
(
こと
)
の
悔
(
くや
)
しも
203
生代
(
いくよ
)
比女
(
ひめ
)
心
(
こころ
)
清
(
すが
)
しくましますか
204
玉野
(
たまの
)
の
丘
(
をか
)
に
導
(
みちび
)
かれ
給
(
たま
)
ひて』
205
多々久美
(
たたくみ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
206
『
小夜
(
さよ
)
更
(
ふ
)
けて
常磐
(
ときは
)
の
松
(
まつ
)
の
下
(
した
)
かげに
207
わが
過
(
あやまち
)
を
歎
(
なげ
)
かひにけり
208
常磐樹
(
ときはぎ
)
の
苔
(
こけ
)
むす
松
(
まつ
)
の
下
(
した
)
かげに
209
吾
(
われ
)
は
悔悟
(
くわいご
)
の
涙
(
なみだ
)
に
暮
(
く
)
れ
居
(
を
)
り
210
愚
(
おろか
)
しきわが
御魂
(
みたま
)
かも
要
(
かなめ
)
なる
211
神業
(
みわざ
)
忘
(
わす
)
れてひた
進
(
すす
)
みけるよ
212
真清水
(
ましみづ
)
の
池
(
いけ
)
にうつらふ
月
(
つき
)
見
(
み
)
れば
213
わが
愚
(
おろか
)
さを
微笑
(
ほほゑ
)
みますかも
214
吾
(
われ
)
ながらあきれはてたり
魂線
(
たましひ
)
の
215
くもりし
事
(
こと
)
を
気
(
き
)
づかずに
居
(
ゐ
)
し
216
多々久美
(
たたくみ
)
の
神
(
かみ
)
の
司名
(
つかさな
)
を
持
(
も
)
ちながら
217
かかる
神業
(
みわざ
)
を
忘
(
わす
)
れし
愚
(
おろか
)
さ
218
梢
(
こずゑ
)
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
の
響
(
ひびき
)
も
愚
(
おろか
)
なる
219
吾
(
われ
)
を
笑
(
わら
)
へる
如
(
ごと
)
く
聞
(
きこ
)
え
来
(
く
)
220
真鶴
(
まなづる
)
は
松
(
まつ
)
の
梢
(
こずゑ
)
にとどまりて
221
ただ
一声
(
ひとこゑ
)
に
吾
(
われ
)
をいましむ
222
かくならば
鶴
(
つる
)
にも
劣
(
おと
)
る
御魂
(
みたま
)
かと
223
今更
(
いまさら
)
悔
(
くや
)
し
多々久美
(
たたくみ
)
の
神
(
かみ
)
は
224
今
(
いま
)
よりは
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
を
立
(
た
)
て
直
(
なほ
)
し
225
誠
(
まこと
)
を
一
(
ひと
)
つに
道
(
みち
)
に
仕
(
つか
)
へむ』
226
宇礼志穂
(
うれしほ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
227
『
小夜
(
さよ
)
更
(
ふ
)
けの
松
(
まつ
)
の
樹蔭
(
こかげ
)
にうづくまり
228
恥
(
は
)
ぢらひにつつ
月
(
つき
)
を
仰
(
あふ
)
ぐも
229
にこにこと
笑
(
ゑ
)
ませる
月
(
つき
)
の
面
(
おも
)
見
(
み
)
れば
230
わが
魂線
(
たましひ
)
を
抉
(
えぐ
)
らるる
如
(
ごと
)
し
231
国土生
(
くにう
)
みと
神生
(
かみう
)
みの
神
(
かみ
)
の
御供
(
みとも
)
して
232
岐美
(
きみ
)
をなやませし
事
(
こと
)
を
恥
(
は
)
ぢらふ
233
瑞御霊
(
みづみたま
)
わが
魂線
(
たましひ
)
のくもれるを
234
見透
(
みすか
)
し
給
(
たま
)
ひて
歎
(
なげ
)
きましけむ
235
御
(
おん
)
供
(
とも
)
に
仕
(
つか
)
へまつると
雄々
(
をを
)
しくも
236
進
(
すす
)
みしことの
恥
(
は
)
づかしきかな
237
さりながらわが
魂線
(
たましひ
)
の
穢
(
けがれ
)
をば
238
早
(
はや
)
く
悟
(
さと
)
りし
事
(
こと
)
の
嬉
(
うれ
)
しさ
239
よき
事
(
こと
)
に
曲事
(
まがごと
)
いつき
曲事
(
まがごと
)
に
240
よき
事
(
こと
)
いつく
神代
(
みよ
)
なりにけり
241
よしあしの
差別
(
けぢめ
)
も
知
(
し
)
らに
進
(
すす
)
みてし
242
宇礼志穂
(
うれしほ
)
吾
(
われ
)
の
浅間
(
あさま
)
しさを
思
(
おも
)
ふ
243
時
(
とき
)
じくに
白梅
(
しらうめ
)
かをる
神
(
かみ
)
の
森
(
もり
)
を
244
蹄
(
ひづめ
)
に
汚
(
けが
)
せしことの
畏
(
かしこ
)
き
245
玉泉
(
たまいづみ
)
右
(
みぎ
)
と
左
(
ひだり
)
に
湧
(
わ
)
きてあるを
246
禊
(
みそぎ
)
もなさで
進
(
すす
)
みし
愚
(
おろか
)
さ』
247
産玉
(
うぶだま
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
248
『
大空
(
おほぞら
)
の
青海
(
あをみ
)
が
原
(
はら
)
を
渡
(
わた
)
りゆく
249
月読
(
つきよみ
)
の
舟
(
ふね
)
はいとも
美
(
うるは
)
し
250
冴
(
さ
)
え
渡
(
わた
)
る
御空
(
みそら
)
の
月
(
つき
)
に
照
(
て
)
らされて
251
吾
(
われ
)
恥
(
は
)
づかしく
打
(
う
)
ちふるふなり
252
真清水
(
ましみづ
)
の
永久
(
とことは
)
に
湧
(
わ
)
く
神
(
かみ
)
の
森
(
もり
)
を
253
禊
(
みそぎ
)
忘
(
わす
)
れて
進
(
すす
)
みし
愚
(
おろか
)
さ
254
何事
(
なにごと
)
も
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
に
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
し
255
見直
(
みなほ
)
しませよ
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
の
過
(
あやまち
)
を
256
神直日
(
かむなほひ
)
大直日
(
おほなほひ
)
の
神
(
かみ
)
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
し
257
見直
(
みなほ
)
しまして
許
(
ゆる
)
させ
給
(
たま
)
へ
258
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
は
玉
(
たま
)
の
宮居
(
みやゐ
)
にましまして
259
わが
愚
(
おろか
)
なる
業
(
わざ
)
覧
(
みそな
)
はすらむ
260
瑞御霊
(
みづみたま
)
生代
(
いくよ
)
の
比女
(
ひめ
)
の
二柱
(
ふたはしら
)
261
淋
(
さび
)
しみまさむ
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
がくもりに
262
玉野
(
たまの
)
比女
(
ひめ
)
の
御
(
おん
)
顔
(
かほ
)
見
(
み
)
るも
恥
(
は
)
づかしく
263
なりにけらしな
凡神
(
ただがみ
)
吾
(
われ
)
は
264
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
のウ
声
(
ごゑ
)
の
言霊
(
ことたま
)
鳴
(
な
)
り
鳴
(
な
)
りて
265
生
(
うま
)
れ
出
(
い
)
でたる
神
(
かみ
)
吾
(
われ
)
恥
(
は
)
づかし
266
真鶴
(
まなづる
)
の
山
(
やま
)
に
言霊
(
ことたま
)
奏上
(
そうじやう
)
し
267
しるしなかりしも
宜
(
うべ
)
よと
思
(
おも
)
ふ』
268
魂機張
(
たまきはる
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
269
『
瑞御霊
(
みづみたま
)
生言霊
(
いくことたま
)
の
功績
(
いさをし
)
を
270
塞
(
ふさ
)
ぎまつりし
吾
(
われ
)
恥
(
は
)
づかしも
271
生代
(
いくよ
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
曇
(
くも
)
れる
魂線
(
たましひ
)
を
272
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
は
生
(
い
)
かし
給
(
たま
)
へり
273
証覚
(
しようかく
)
の
未
(
いま
)
だ
足
(
た
)
らはぬ
吾
(
われ
)
にして
274
生言霊
(
いくことたま
)
のしるしあるべき
275
いや
広
(
ひろ
)
き
玉野
(
たまの
)
の
森
(
もり
)
に
小夜
(
さよ
)
更
(
ふ
)
けて
276
月
(
つき
)
のしたびに
悔
(
く
)
い
心
(
ごころ
)
わく
277
常磐樹
(
ときはぎ
)
の
梢
(
こずゑ
)
御空
(
みそら
)
をかくさずば
278
ただに
月
(
つき
)
見
(
み
)
る
顔
(
かほ
)
なかるらむ』
279
美波志
(
みはし
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
280
『
恥
(
は
)
づかしき
吾
(
われ
)
にもあるか
大道
(
おほみち
)
に
281
仕
(
つか
)
へて
禊
(
みそぎ
)
のわざ
忘
(
わす
)
るとは
282
禊
(
みそぎ
)
せよと
右
(
みぎ
)
と
左
(
ひだり
)
に
真清水
(
ましみづ
)
の
283
照
(
て
)
れる
泉
(
いづみ
)
を
知
(
し
)
らず
過
(
す
)
ぎけり
284
魂線
(
たましひ
)
のいたく
曇
(
くも
)
りて
道
(
みち
)
の
辺
(
べ
)
の
285
禊
(
みそぎ
)
の
泉
(
いづみ
)
も
見
(
み
)
えざりしはや
286
禊
(
みそぎ
)
より
尊
(
たふと
)
きものは
世
(
よ
)
にあらじと
287
吾
(
われ
)
は
常々
(
つねづね
)
語
(
かた
)
らひ
居
(
ゐ
)
しを
288
わが
駒
(
こま
)
は
榛
(
はん
)
の
並木
(
なみき
)
に
繋
(
つな
)
がれて
289
主
(
あるじ
)
を
恋
(
こ
)
ひつつ
淋
(
さび
)
しみ
嘶
(
な
)
くらむ
290
駿馬
(
はやこま
)
の
蹄
(
ひづめ
)
そろへて
真砂地
(
まさごぢ
)
を
291
やうやう
進
(
すす
)
みし
愚
(
おろか
)
なる
吾
(
われ
)
よ
292
知
(
し
)
らぬ
神
(
かみ
)
に
祟
(
たたり
)
なしとは
誰
(
たれ
)
かいふ
293
汚
(
けが
)
れし
御魂
(
みたま
)
に
神
(
かみ
)
はまみえず
294
小夜
(
さよ
)
更
(
ふ
)
けて
淋
(
さび
)
しくなりぬわが
心
(
こころ
)
295
あまり
曇
(
くも
)
りの
深
(
ふか
)
くありせば
296
真清水
(
ましみづ
)
に
浸
(
ひた
)
し
洗
(
あら
)
へどなかなかに
297
魂
(
たま
)
の
汚
(
けが
)
れの
清
(
きよ
)
まらぬかな
298
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
時
(
とき
)
じく
宣
(
の
)
れど
如何
(
いかん
)
せむ
299
わが
愚
(
おろか
)
なる
魂
(
たま
)
は
洗
(
あら
)
へず』
300
結比合
(
むすびあはせ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
301
『
瑞御霊
(
みづみたま
)
御供
(
みとも
)
にはろばろ
仕
(
つか
)
へ
来
(
き
)
て
302
吾
(
われ
)
恥
(
は
)
づかしき
宵
(
よひ
)
にあふかな
303
わが
心
(
こころ
)
いゆきつまりて
玉野丘
(
たまのをか
)
の
304
麓
(
ふもと
)
に
歎
(
なげ
)
かひ
引
(
ひ
)
き
返
(
かへ
)
しける
305
朝夕
(
あさゆふ
)
に
生言霊
(
いくことたま
)
を
宣
(
の
)
りつつも
306
禊
(
みそぎ
)
の
神業
(
みわざ
)
忘
(
わす
)
れ
居
(
ゐ
)
しはや
307
国土
(
くに
)
を
生
(
う
)
み
神
(
かみ
)
を
生
(
う
)
ませる
御供
(
みとも
)
なれば
308
魂
(
たま
)
を
清
(
きよ
)
めて
仕
(
つか
)
ふべき
吾
(
われ
)
309
神業
(
かむわざ
)
の
妨
(
さまた
)
げなせしを
今更
(
いまさら
)
に
310
悔
(
く
)
いつつ
泉
(
いづみ
)
に
魂
(
たま
)
洗
(
あら
)
ふかな
311
しんしんと
夜
(
よ
)
は
更
(
ふ
)
け
渡
(
わた
)
り
真鶴
(
まなづる
)
は
312
漸
(
やうや
)
く
声
(
こゑ
)
をひそめ
眠
(
ねむ
)
れり
313
やがて
今
(
いま
)
東
(
あづま
)
の
空
(
そら
)
はしののめて
314
この
神森
(
かみもり
)
も
明
(
あか
)
るくなるべし
315
東雲
(
しののめ
)
の
空
(
そら
)
ほのぼのとあからみつ
316
わが
魂線
(
たましひ
)
もよみがへりけり
317
東
(
ひむがし
)
の
空
(
そら
)
にわきたつ
紫
(
むらさき
)
の
318
雲
(
くも
)
美
(
うるは
)
しみ
神言
(
かみごと
)
宣
(
の
)
らむ』
319
真言厳
(
まこといづ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
320
『
東雲
(
しののめ
)
の
空
(
そら
)
おひおひに
明
(
あか
)
らみぬ
321
やがて
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
昇
(
のぼ
)
り
給
(
たま
)
はむ
322
月
(
つき
)
にさへ
恥
(
は
)
づかしきものを
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
の
323
昇
(
ゆぼ
)
り
給
(
たま
)
はばわれ
如何
(
いか
)
にせむ
324
村肝
(
むらきも
)
の
心
(
こころ
)
清
(
きよ
)
めて
魂
(
たま
)
洗
(
あら
)
ひ
325
新
(
あたら
)
しき
日
(
ひ
)
を
拝
(
をが
)
みまつらむ』
326
斯
(
か
)
く
神々
(
かみがみ
)
は
述懐歌
(
じゆつくわいか
)
を
述
(
の
)
べ、
327
悔悟
(
くわいご
)
の
涙
(
なみだ
)
を
浮
(
うか
)
べながら、
328
東雲
(
しののめ
)
の
空
(
そら
)
に
向
(
むか
)
つて
礼拝
(
れいはい
)
久
(
ひさ
)
しうし、
329
再
(
ふたた
)
び
真砂地
(
まさごぢ
)
を
素足
(
すあし
)
にきざみながら、
330
玉野丘
(
たまのをか
)
を
指
(
さ
)
して
畏
(
おそ
)
る
畏
(
おそ
)
る
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ひぬ。
331
(
昭和八・一〇・二七
旧九・九
於水明閣
白石恵子
謹録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
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(B)
(N)
玉野清庭 >>>
霊界物語
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