霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一章 高宮(たかみや)参拝(さんぱい)〔一九一八〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第76巻 天祥地瑞 卯の巻 篇:第1篇 春風駘蕩 よみ(新仮名遣い):しゅんぷうたいとう
章:第1章 高宮参拝 よみ(新仮名遣い):たかみやさんぱい 通し章番号:1918
口述日:1933(昭和8)年12月05日(旧10月18日) 口述場所:水明閣 筆録者:森良仁 校正日: 校正場所: 初版発行日:1934(昭和9)年3月23日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
太元顕津男の神が、国生み御子生みの御神業のために、高地秀(たかちほ)の宮(東の宮)をただ一人出立したそのあと(八年後)、残された八柱の御樋代神たちは、天津高宮に詣でて宮の司となる神の降臨を願い出た。主の大神はそれに応えて、鋭敏鳴出(うなりづ)の神、天津女雄(あまつめを)の神、二柱を降して宮仕えを命じた。
顕津男の神の妻神・高野比女は天津高宮の大前に、感謝の歌をささげた。それに対して、鋭敏鳴出の神、天津女雄の神の二神は、顕津男の神の後任として高地秀の宮司として仕える抱負を歌った。
高野比女に仕える侍女神たちは、宮司の神の降臨に、祝いの神楽を催すように進言する。高野比女は喜んで、鋭敏鳴出・天津女雄の二神に、白幣(しろにぎて)・青幣(あおにぎて)、そして二振りの五百鳴(いほなり)の鈴を授けた。
二柱の宮司神は大地を踏み鳴らし、五百鳴の鈴をさやさやと響かせて、右手に持った白幣・青幣を打ち振りながら舞い踊った。
それを見た天津高宮に仕える百の神たちは、天地が一度に開けたような心地がして、喜び勇んだ。鳥たちは微妙の声で御神楽の拍子に合わせて歌い、天と人が和楽する境界を現した。主の大神も、天津高宮の扉を内側から押し開け、この光景をご覧になった。
侍女神たちはこの様を喜び、御神楽をたたえ、主の神への感謝と喜びを歌った。神々はそれぞれ歌を歌い、大御前に祝詞を奏上すると、天津高宮に仕える神々に別れを告げて、高地秀の宮に帰っていった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm7601
愛善世界社版: 八幡書店版:第13輯 491頁 修補版: 校定版:135頁 普及版: 初版: ページ備考:
001 紫微(しび)天界(てんかい)()ける神政(しんせい)樹立(じゆりつ)根元地(こんげんち)なる高地秀(たかちほ)(やま)山麓(さんろく)に、002宮柱(みやばしら)太敷(ふとしき)()高天原(たかあまはら)千木高(ちぎたか)()りて、003四方(よも)(かがや)きたまふ高地秀(たかちほ)(みや)一名(いちめい)(ひがし)(みや)(あと)にして、004(おぼ)()すことありとて、005太元(おほもと)顕津男(あきつを)(かみ)は、006八柱(やはしら)御樋代(みひしろ)(がみ)(あと)(のこ)し、007一柱(ひとはしら)供神(ともがみ)をも()(たま)はず立出(たちい)(たま)ひければ、008(ここ)八柱(やはしら)御樋代(みひしろ)(がみ)天津(あまつ)高宮(たかみや)(まう)(たま)ひて、009()大神(おほかみ)神宣(みことのり)()(たま)ひ、010(みや)(つかさ)たるべき(かみ)(くだ)(たま)へと(いの)らせ(たま)へば、011()大神(おほかみ)は、012その願事(ねぎごと)(うべな)(たま)ひて、013(ここ)鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)014天津(あまつ)女雄(めを)(かみ)二柱(ふたはしら)(くだ)(たま)ひて、015(あさ)(ゆふ)なの宮仕(みやづか)へを言依(ことよ)さし(たま)ひしこそ(かしこ)けれ。
016 高野(たかの)比女(ひめ)(かみ)天津(あまつ)高宮(たかみや)大前(おほまへ)願事(ねぎごと)(まを)(たま)ふ、017その御言葉(みことば)
018久方(ひさかた)天津(あまつ)高宮(たかみや)(まう)()
019われはいのりぬ(みそぎ)をさめて
020(みそぎ)してはろばろ此処(ここ)八柱(やはしら)
021女神(めがみ)真心(まごころ)ささげて(いの)るも
022久方(ひさかた)(あま)高地秀(たかちほ)宮司(みやづかさ)
023顕津男(あきつを)(かみ)(まも)らせたまへ
024朝夕(あさゆふ)高地秀(たかちほ)宮居(みや)(つか)へつつ
025なほ真心(まごころ)()らぬを()ゆるも
026国土(くに)()国魂神(くにたまがみ)()まさむと
027()でます岐美(きみ)(つつが)あらすな
028天地(あめつち)(なか)一人(ひとり)岐美(きみ)ゆゑに
029われは一入(ひとしほ)()ふしみおもふ
030わが岐美(きみ)(いづ)れの(はて)にましますか
031こころ(もと)なく朝夕(あさゆふ)いのるも
032()(かみ)(めぐみ)かしこし二柱(ふたはしら)
033宮居(みや)(つかさ)をくだしたまひぬ
034鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)はかしこき宮司(みやづかさ)
035高地秀(たかちほ)宮居(みや)(いま)より(さか)えむ
036天津(あまつ)女雄(めを)(かみ)(おも)ざし(なが)むれば
037(みづ)御霊(みたま)()ましつるかも』
038 鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)(いらへ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
039高野(たかの)比女(ひめ)(かみ)神言(みこと)御歌(みうた)()きて
040()らはぬ(われ)(はづ)かしみおもふ
041わが(ちから)(およ)ばざれども村肝(むらきも)
042(こころ)をつくして(つか)へまつらむ
043(ひむがし)宮居(みや)(いま)より(つか)へむと
044(おも)へばうれしこころ(さか)ゆも
045顕津男(あきつを)(かみ)(ちから)(くら)ぶれば
046(あめ)(つち)との差別(けぢめ)ありけり
047(ちから)なき(われ)にはあれど真心(まごころ)
048あらむ(かぎ)りを(つか)へむと(おも)
049八柱(やはしら)御樋代(みひしろ)(がみ)(まも)りつつ
050(ひむがし)宮居(みや)(まも)りまつらむ
051八柱(やはしら)御樋代(みひしろ)(がみ)(あるじ)とし
052(つか)へむとおもふ(あさ)(ゆふ)なを
053天地(あめつち)のあらむ(かぎ)りは()(かみ)
054御樋代(みひしろ)なりと(おも)へばかしこし
055国土(くに)(いま)(わか)かる紫微(しび)天界(かみくに)
056()すべき神業(みわざ)(かぎ)りなく(おほ)
057大宮居(おほみや)(まも)りまつりて()(かみ)
058神業(みわざ)(つか)ふとおもへば(たの)
059今日(けふ)よりは(われ)をいたはり(たま)ひつつ
060(つか)はせたまへ御樋代(みひしろ)女神(めがみ)よ』
061 天津(あまつ)女雄(めを)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
062鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)(つかさ)添柱(そへばしら)
063(えら)まれし(われ)今日(けふ)のうれしさ
064幾万(いくまん)()(ひがし)国土(くに)高地秀(たかちほ)
065宮居(みや)(つか)ふと(おも)へばいさまし
066御樋代(みひしろ)(かみ)御供(みとも)(つか)へつつ
067いざやすすまむ(ひがし)宮居(みや)
068国土(くに)(わか)紫微(しび)天界(てんかい)大宮居(おほみや)
069(つか)ふるわが()(たま)(さか)えつ
070永久(とこしへ)(さか)えと(よろこ)()たせつつ
071(すす)みて()かむ高地秀(たかちほ)宮居(みや)
072八柱(やはしら)御樋代(みひしろ)(がみ)ははろばろと
073これの聖所(すがど)()ませる(たふと)
074(やさ)しくて雄々(をを)しくいます八柱(やはしら)
075御樋代(みひしろ)(がみ)御魂(みたま)ひかれり
076顕津男(あきつを)(かみ)光明(ひかり)(あら)はれて
077四方(よも)雲霧(くもきり)()(あか)したまふ
078顕津男(あきつを)(かみ)(つか)へし(うづ)宮居(みや)
079(つか)ふるわれを()づかしみおもふ
080光明(ひかり)なき吾身(わがみ)ながらも()(かみ)
081神言(みこと)なりせばかしこみ(つか)へむ
082鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)(たす)けて八柱(やはしら)
083御樋代(みひしろ)(がみ)(つか)へむとおもふ
084八柱(やはしら)御樋代(みひしろ)比女神(ひめがみ)今日(けふ)よりは
085わが()らはぬを(おぎな)(たま)はれ』
086 梅咲(うめさく)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
087白梅(しらうめ)(はな)()きにほふ天界(かみくに)
088(うま)れしわれは御樋代(みひしろ)(がみ)ぞや
089非時(ときじく)梅咲(うめさく)比女(ひめ)(かみ)なれば
090宮居(みやゐ)(には)(きよ)(つか)へむ
091()(かみ)(めぐ)(かしこ)二柱(ふたはしら)
092(ひがし)宮居(みや)(つかさ)たまひぬ
093(はて)しなき稚国原(わかくにはら)旅立(たびだ)たす
094わが岐美(きみ)()(わざはひ)あらすな
095(わが)岐美(きみ)光明(ひかり)(かみ)にましませば
096(しこ)曲津(まがつ)もさやらざるべし
097岐美(きみ)()ちし()より八年(やとせ)()につれど
098(かりがね)便(たよ)りだにも()かなく
099(わが)岐美(きみ)何処(いづく)(はて)にお()すらむ
100こころ(もと)なく朝夕(あさゆふ)をおもふ
101久方(ひさかた)天津(あまつ)高宮(たかみや)清庭(すがには)
102()言霊(ことたま)()みきらひたり
103言霊(ことたま)森羅万象(すべてのもの)(うま)るなり
104(ただ)ままならぬは岐美(きみ)水火(いき)なり
105凡神(ただがみ)(そし)りあざけり(おも)ひはかり
106つれなく岐美(きみ)()でましにけり
107国魂(くにたま)(かみ)()まむと朝夕(あさゆふ)
108(いの)れど甲斐(かひ)なし水火(すいくわ)()はねば
109(いたづら)(わか)月日(つきひ)()ぬるかと
110おもひて朝夕(あさゆふ)われは()くなり
111いざさらば(これ)宮居(みやゐ)感謝言(ゐやひごと)
112(まを)して(ひがし)宮居(みや)(かへ)らむ』
113 香具(かぐ)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
114八柱(やはしら)御樋代(みひしろ)(がみ)はいたづらに
115(ひがし)宮居(みや)(とし)()にけり
116()(かみ)御前(みまへ)復命(かへりごと)(まを)すべき
117功績(いさ)なき(われ)をかなしみ(おも)ふも
118雄心(をごころ)大和心(やまとごころ)()(おこ)
119想像(おもひ)妊娠(はらま)岐美(きみ)御水火(みいき)
120(あめ)(たか)(つち)また(ひろ)(さだ)まりて
121この天界(かみくに)(さか)()めたり
122非時(ときじく)香具(かぐ)()()より()れしてふ
123御樋代(みひしろ)のわれ()()きて(さび)しも
124水火(いき)(かぎ)高地秀(たかちほ)(やま)神霊(しんれい)
125(つか)へて天界(みくに)()らさむと(おも)
126(わが)岐美(きみ)光明(ひかり)御魂(みたま)()たしつつ
127紫微(しび)天界(てんかい)(あか)()くべし
128(かみ)(つか)岐美(きみ)(しの)びて朝夕(あさゆふ)
129高地秀(たかちほ)(みね)(とし)()りにけり
130掛巻(かけまく)(かしこ)天津(あまつ)高宮(たかみや)
131(わか)れて言葉(ことば)(つつし)()らむ
132宮司(みやつかさ)二柱神(ふたはしらがみ)()今日(けふ)
133天地(あめつち)(ひら)けし心地(ここち)するかも
134(ひむがし)宮居(みや)(かへ)らむ御樋代(みひしろ)(がみ)
135これの清庭(すがには)神楽(かぐら)をかなでよ』
136 (ここ)高野(たかの)比女(ひめ)(かみ)は、137(かく)比女神(ひめがみ)神言(みこと)提言(ていげん)(いた)(よろこ)(うべな)ひたまひ、138鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)139天津(あまつ)女雄(めを)(かみ)二柱神(ふたはしらがみ)に、140白幣(しろにぎて)青幣(あをにぎて)(およ)二振(ふたふり)五百鳴(いほなり)(すず)(さづ)(たま)へば、141二神(にしん)天津(あまつ)高宮(たかみや)聖所(すがど)(つち)()()らし、142白衣(びやくえ)長袖(ちやうしう)しとやかに(をど)らせ(たま)へば、143八柱(やはしら)御樋代(みひしろ)比女神(ひめがみ)(はじ)め、144天津(あまつ)高宮(たかみや)(つか)(まつ)(もも)(かみ)(たち)異口(いく)同音(どうおん)(いは)ひの御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
145 その御歌(みうた)
146天晴(あは)天晴(あは)目出度(めでた)(こと)のかぎりかも
147タータータラリ タラリーラー アガリララーリトー チリーヤ タラリ ララリトー』
148 (ここ)二柱(ふたはしら)宮司神(みやつかさがみ)大地(だいち)()みならし、149五百鳴(いほなり)(すず)をさやさやに(ひび)かせ、150右手(めて)白幣(しろにぎて)青幣(あをにぎて)打振(うちふ)(たま)ひつつ()(をど)(たま)へば、151(もも)(かみ)(たち)天地(あめつち)一度(いちど)(ひら)けし心地(ここち)して、152(ゑら)(よろこ)(いさ)(たま)ふ。153百鳥(ももとり)微妙(びめう)(こゑ)(はな)ちて、154御神楽(みかぐら)拍子(ひやうし)()して、155弥々(いよいよ)(ここ)天人(てんじん)和楽(わらく)(きやう)現出(げんしゆつ)せり。156()大神(おほかみ)天津(あまつ)高宮(たかみや)(とびら)(うち)より()()(たま)ひ、157()光景(くわうけい)御覧(みそな)はすこそ(かしこ)けれ。
158 (ここ)寿々子(すずこ)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
159()(かみ)光明(ひかり)(われ)()らされて
160まなこくらみぬこの清庭(すがには)
161次々(つぎつぎ)(わが)眼界(まなかひ)(ひか)りつつ
162今日(けふ)(いは)ひの神楽(かぐら)()しはや
163二柱(ふたはしら)(かみ)(つか)ふる神楽(かぐら)(まひ)
164(すが)しき姿(すがた)にとけ()りにける
165()(かみ)(うべな)(たま)ふか御扉(みとびら)
166細目(ほそめ)(ひら)きて(のぞ)かせ(たま)へり
167今日(けふ)よりは(ひがし)宮居(みや)(にぎは)しく
168かがやきわたらむ宮司(みやつかさ)()
169わが岐美(きみ)のいまさぬ宮居(みや)(さび)しさも
170わすれて御苑(みその)神楽(かぐら)()しかや
171御樋代(みひしろ)(かみ)()さし(たま)ひし八柱(やはしら)
172女神(めがみ)もいまだ神業(みわざ)つかへず
173朝夕(あさゆふ)高地秀(たかちほ)(みや)清庭(すがには)
174()ちて御空(みそら)(つき)(あふ)ぎつ
175(あま)(わた)(つき)(かがみ)(あふ)ぎつつ
176岐美(きみ)安否(あんぴ)(おも)ひわづらふ
177(くも)りたる(つき)をし()れば一入(ひとしほ)
178(おも)ふは岐美(きみ)(うへ)なりにけり
179瑞々(みづみづ)しき(つき)(かがみ)(あふ)()
180岐美(きみ)御幸(みさち)(おも)ひて(たの)しむ
181(わが)岐美(きみ)(とほ)()きませども(あふ)()
182(つき)姿(すがた)(こころ)なぐさむ』
183 宇都子(うづこ)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
184『はろばろと(ひがし)宮居(みや)()()でて
185()(かみ)います宮居(みや)(まう)でつ
186西東(にしひがし)(すめ)大神(おほかみ)永久(とこしへ)
187(しづ)まりいます宮居(みや)(あき)らけし
188八柱(やはしら)御樋代(みひしろ)比女神(ひめがみ)ははろばろと
189今日(けふ)吉日(よきひ)西宮(みやゐ)(まう)でつ
190久方(ひさかた)天之(あめの)道立(みちたつ)神司(かむつかさ)
191今日(けふ)神姿(すがた)荘厳(おごそか)なるも
192道立(みちたつ)(かみ)永久(とこしへ)(つか)へます
193天津(あまつ)高宮(たかみや)荘厳(おごそか)なるも
194四方(よも)八方(やも)雲霧(くもきり)()ちし稚国土(わかぐに)
195(かた)めむとして岐美(きみ)()でませり
196(われ)(また)高地秀(たかちほ)宮居(みや)朝夕(あさゆふ)
197(つか)へて(かみ)(いさ)めむとおもふ
198天界(てんかい)(あい)(しん)との神国(みくに)なれば
199真言(まこと)(いの)りを(かなめ)(おも)へり
200天界(てんかい)()みて(たふと)神業(かむわざ)
201(いづ)言霊(ことたま)(みそぎ)なりけり
202朝夕(あさゆふ)(たま)(いづみ)(みそぎ)して
203百神(ももがみ)(たち)(さち)(いの)らむ
204百鳥(ももどり)(こゑ)(さや)かに(ひび)くなり
205天津(あまつ)高宮(たかみや)(には)百樹(ももき)
206昼月(ひるづき)(かげ)ほのぼのと()えながら
207御空(みそら)にさやる雲影(くもかげ)もなし
208()(かみ)御水火(みいき)()れし天津(あまつ)()
209(ひかり)はますます()えわたりつつ
210天津(あまつ)()(ひかり)(かぎ)りを(ひか)りつつ
211われ()(くら)(たま)(てら)すも
212(つき)()(なら)びてかがよふ天界(かみくに)
213(つか)へてわれは(なに)(なげ)かむ
214(ある)()(ある)ひは()くる大空(おほぞら)
215(つき)(さと)りぬ()のありさまを
216()(かさ)ねうつろひて()月影(つきかげ)
217(さだ)まらぬ()(われ)(さと)りけるかも
218いざさらば二柱(ふたはしら)(かみ)(ともな)ひて
219(とも)(かへ)らむ高地秀(たかちほ)宮居(みや)へ』
220 狭別(さわけ)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
221有難(ありがた)天津(あまつ)高宮(たかみや)清庭(すがには)
222(われ)(すが)しき神楽(かぐら)()しはや
223天地(あめつち)一度(いちど)(ひら)心地(ここち)して
224この清庭(すがには)神楽(かぐら)()しはや
225(すず)()もいとさやさやに(ひび)かひつ
226紫微(しび)天界(てんかい)はいよよあかるし
227白梅(しらうめ)非時(ときじく)(かを)(うぐひす)
228弥生(やよひ)(はる)をすがしくうたふ
229常磐樹(ときはぎ)(まつ)(こずゑ)()ぐひたる
230(つる)十二(じふに)(たまご)()めり
231真鶴(まなづる)千歳(ちとせ)をうたふ(こゑ)(いろ)
232すがしく(ひび)きて(さか)ゆる天界(みくに)
233(わが)岐美(きみ)行衛(ゆくゑ)(いま)()らねども
234御空(みそら)(つき)(あふ)ぎてなぐさむ
235御空(みそら)()(つき)(かがみ)(きよ)()
236岐美(きみ)(さか)えを(おも)ひて(たの)しむ
237いざさらば高日(たかひ)宮居(みや)(をろが)みて
238いそぎ(かへ)らむ(ひがし)宮居(みや)
239久方(ひさかた)天之(あめの)道立(みちたつ)神司(かむつかさ)
240(いづ)(をしへ)はたふとかりけり
241厳御霊(いづみたま)(みづ)御霊(みたま)御教(みをしへ)
242世界(せかい)十字(じふじ)()みならす太元(もと)かも
243()(みづ)(つち)(ちから)天界(かみくに)
244(いま)あきらけく(かた)まりにける』
245 花子(はなこ)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
246白梅(しらうめ)(はな)(よそほ)(なが)むれば
247(みづ)御霊(みたま)岐美(きみ)のここちす
248非時(ときじく)(にほ)神苑(みその)百千花(ももちばな)
249手折(たを)りささげむ(かみ)御前(みまへ)
250白梅(しらうめ)一枝(ひとえ)手折(たを)りて黒髪(くろかみ)
251(かざし)となさばや花子(はなこ)比女(ひめ)われは
252(はな)(かを)(まつ)(ひびき)(すが)しけれ
253()(かみ)います宮居(みやゐ)(には)
254(ひむがし)宮居(みや)(つかさ)(ともな)ひて
255(ゑら)(かへ)らむ()とはなりけり
256いざさらば(かみ)御前(みまへ)感謝言(ゐやひごと)
257うまらにつばらに()りて(かへ)らむ
258高地秀(たかちほ)(みね)ははろけしさりながら
259(こま)(ひづめ)のためらひもなし』
260 小夜子(さよこ)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
261瑞御霊(みづみたま)高地秀(たかちほ)宮居(みや)()でしより
262御樋代(みひしろ)われは(さび)しく(とし)()
263(かみ)をあがめ岐美(きみ)()ひつつ(とり)()
264(なが)月日(つきひ)()れにけるかな
265高地秀(たかちほ)(やま)松風(まつかぜ)朝夕(あさゆふ)
266(ひび)けど岐美(きみ)音信(おとづれ)はなし
267高地秀(たかちほ)(みね)()()()(つき)
268(かは)らず(おも)へばたふとかりける
269小夜(さよ)()けて(あふ)月光(つきかげ)()(わた)
270もの()はすげに(おも)はするかな
271(つき)()れば岐美(きみ)(たま)よと(おも)ひつつ
272ながき(わか)れをなぐさめしはや
273久々(ひさびさ)にこの高宮(たかみや)(まう)()
274わが魂線(たましひ)はよみがへりつつ
275八柱(やはしら)御樋代(みひしろ)(がみ)朝夕(あさゆふ)
276(むつ)(なご)みて宮居(みや)(つか)へつ
277(うら)(ねた)みなき真心(まごころ)(つか)()
278宮居(みや)聖所(すがど)雲霧(くもきり)もなし
279いざさらば()大神(おほかみ)拝礼(ゐやひ)して
280はろばろ(ひがし)宮居(みや)(かへ)らな』
281 朝香(あさか)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
282()(かみ)宮居(みや)(はじ)めて(まう)でけり
283高地秀(たかちほ)宮居(みや)にあるここちして
284真心(まごころ)筑紫(つくし)宮居(みや)清庭(すがには)
285国土(くに)(はじ)めの神楽(かぐら)()しはや
286西(にし)宮居(みや)筑紫(つくし)宮居(みや)()(かみ)
287光明(ひかり)一入(ひとしほ)つよかりにける
288御樋代(みひしろ)(がみ)(えら)まれし(われ)はためらはず
289岐美(きみ)のみあとをまぎて()くべし
290いたづらに()ちて月日(つきひ)(おく)るよりも
291すすみて()かむ御子生(みこう)みの(たび)
292()(かみ)御前(みまへ)(ちか)(まを)すべし
293われは(すす)みて神業(みわざ)(つか)へむ
294いざさらば筑紫(つくし)宮居(みや)(あと)にして
295ともに(かへ)らむ(ひがし)宮居(みや)へ』
296 (かく)神々(かみがみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ひつつ、297大御前(おほみまへ)御声(みこゑ)(さや)けく祝詞(のりと)奏上(そうじやう)し、298天津(あまつ)高宮(たかみや)(つか)へます百神(ももがみ)(たち)(わか)れを()げ、299各自(おのもおのも)(あめ)斑駒(ふちこま)()(またが)り、300高地秀(たかちほ)宮居(みや)をさして(いそ)がせ(たま)ふぞ(かしこ)けれ。
301昭和八・一二・五 旧一〇・一八 於水明閣 森良仁謹録)

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5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
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