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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第76巻(卯の巻)
序文
総説
日本所伝の天地開闢説
支那の開闢説
波斯の宇宙創造説
希臘の天地開闢説
エヂプトの開闢説
メキシコナフア族の天地創造説
マヤ族の万物創造説
北欧に於ける宇宙創造説
太平洋西北岸創造説
英領北亜米利加創造説
亜弗利加神話
ヘブライ天地創造説
パレスチン創造説
ミクロネシヤ創造説
インドネシヤ創造説
第1篇 春風駘蕩
第1章 高宮参拝
第2章 魔の渓流
第3章 行進歌
第4章 怪しの巌山
第5章 露の宿
第2篇 晩春の神庭
第6章 報告祭
第7章 外苑の逍遥
第8章 善言美霊
第3篇 孤軍奮闘
第9章 闇の河畔
第10章 二本松の蔭
第11章 栄城の山彦
第12章 山上の祈り
第13章 朝駒の別れ
第14章 磐楠舟
第15章 御舟巌
余白歌
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霊界物語
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天祥地瑞(第73~81巻)
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第76巻(卯の巻)
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<<< 朝駒の別れ
(B)
(N)
御舟巌 >>>
第一四章
磐楠舟
(
いはくすぶね
)
〔一九三一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第76巻 天祥地瑞 卯の巻
篇:
第3篇 孤軍奮闘
よみ(新仮名遣い):
こぐんふんとう
章:
第14章 磐楠舟
よみ(新仮名遣い):
いわくすぶね
通し章番号:
1931
口述日:
1933(昭和8)年12月08日(旧10月21日)
口述場所:
水明閣
筆録者:
森良仁
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年3月23日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
夕暮れ近くなったころ、前方に横たわる沼にさえぎられたところで、駒が突然一歩も動かなくなった。朝香比女はその様子を怪しんだが、ともかく休みを取って様子を見ようと、萱草の芝生に降り立った。
比女は萱草にどっかと腰を下ろして様子を見守っていたが、果たして駒は次第に後じさりし、驚きの声を上げて凶事を知らせるようなそぶりをした。
どうやら曲津神が罠を張って待ち構えていると察した比女は、火打ち石を取り出し、かちかちと打ち出だせば、枯草に燃え移って風に乗って広がり、沼の岸辺まで届いて止まった。
すると、辺りを包んでいた深い霧が晴れ、空も晴れ晴れとして月が地上に光を落とし始めた。これは、八十曲津神が比女の真火の功に傷つき追いやられた結果であった。
一度は退いた曲津神たちであったが、今度は比女を沼に迷い込ませて仇を取ろうと、第二の罠をはって待ち受けていた。
朝香比女は心落ち着き、広く広がる沼の岸辺に駆け寄って、波間に浮かぶ月影を眺めながら今の事件を述懐する歌を歌った。
ふと見ると不思議なことに、小石一つない沼の水際に、長方形の巌が横たわっていた。比女は言霊にて、主の神の恵みにより休み所となる巌を賜ったと歌い、まだ若い巌なので、舟にして沼を渡ろう、と歌った。
するとまた不思議なことに、比女は、巌がまるで柔らかい粘土でもあるかのように、中をえぐって舟の形を作り、天の数歌・言霊歌を歌った。たちまち巌舟は木の舟に変じ、自ずからするすると水際にすべり出た。
比女は駒と共に舟に乗り込み、沼の果ての岸まで渡り来た。そして、この舟は千引きの巌となって、永遠にこの岸辺にあるように、と言霊歌を歌うと、舟は元のような巨巌となって、水際に屹立した。
この巌を御舟巌という。そのうちに東雲の空が次第に明らみ、日が雲を押し分けて昇り来たり、沼の面をくまなく照らし渡った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7614
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 570頁
修補版:
校定版:
431頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
高地秀
(
たかちほ
)
山
(
やま
)
の
聖場
(
せいぢやう
)
に
002
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
と
仕
(
つか
)
へたる
003
八柱
(
やはしら
)
比女
(
ひめ
)
の
神司
(
かむつかさ
)
004
中
(
なか
)
にも
別
(
わ
)
けて
面勝
(
おもかつ
)
の
005
神
(
かみ
)
とまします
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
は
006
雄心
(
をごころ
)
押
(
お
)
さゆる
由
(
よし
)
もなく
007
桜
(
さくら
)
の
花
(
はな
)
の
散
(
ち
)
り
敷
(
し
)
ける
008
春
(
はる
)
の
夕
(
ゆふべ
)
の
唯一人
(
ただひとり
)
009
白馬
(
はくば
)
に
跨
(
またが
)
りしとしとと
010
踏
(
ふ
)
みも
習
(
なら
)
はぬ
大野原
(
おほのはら
)
011
道
(
みち
)
なき
道
(
みち
)
を
別
(
わ
)
けながら
012
狭葦
(
さゐ
)
の
河瀬
(
かはせ
)
の
曲神
(
まがかみ
)
を
013
生言霊
(
いくことたま
)
を
打
(
う
)
ち
出
(
いだ
)
し
014
真火
(
まひ
)
の
功
(
いさを
)
に
追
(
お
)
ひ
払
(
はら
)
ひ
015
再
(
ふたた
)
び
荒野
(
あらの
)
をわたりまし
016
栄城
(
さかき
)
の
山
(
やま
)
の
聖場
(
せいぢやう
)
に
017
着
(
つ
)
かせ
給
(
たま
)
ひて
百神
(
ももがみ
)
の
018
あつき
待遇
(
もてなし
)
喜
(
よろこ
)
びつ
019
暫
(
しば
)
し
御足
(
みあし
)
を
留
(
とど
)
めつつ
020
又
(
また
)
もや
駒
(
こま
)
に
鞭
(
むち
)
うちて
021
太元
(
おほもと
)
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
の
022
御許
(
みあと
)
に
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
かばやと
023
未
(
ま
)
だ
地
(
つち
)
稚
(
わか
)
くもうもうと
024
霧
(
きり
)
立
(
た
)
ち
昇
(
のぼ
)
る
大野原
(
おほのはら
)
025
一人
(
ひとり
)
雄々
(
をを
)
しく
出
(
い
)
で
給
(
たま
)
ふ。
026
夕暮
(
ゆふぐれ
)
近
(
ちか
)
くなりし
頃
(
ころ
)
、
027
前方
(
ぜんぱう
)
に
横
(
よこた
)
はる
大沼
(
おほぬま
)
あり、
028
駒
(
こま
)
は
左右
(
さいう
)
の
耳
(
みみ
)
を
前方
(
ぜんぱう
)
に
傾
(
かたむ
)
け、
029
俄
(
にはか
)
に
蹄
(
ひづめ
)
を
止
(
とど
)
め、
030
何程
(
なにほど
)
鞭
(
むち
)
うち
給
(
たま
)
へども
一歩
(
いつぽ
)
も
進
(
すす
)
まざる
怪
(
あや
)
しさに、
031
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も
旅
(
たび
)
の
疲
(
つか
)
れを
休
(
やす
)
らへ
様子
(
やうす
)
を
見
(
み
)
むと、
032
萱草
(
かやくさ
)
茂
(
しげ
)
る
芝生
(
しばふ
)
に
下
(
お
)
り
立
(
た
)
ち
給
(
たま
)
ひける。
033
要
(
えう
)
するに
総
(
すべ
)
て
馬
(
こま
)
は
鋭敏
(
えいびん
)
なる
動物
(
どうぶつ
)
にして、
034
前方
(
ぜんぱう
)
に
敵
(
てき
)
ある
時
(
とき
)
は
耳
(
みみ
)
を
前方
(
ぜんぱう
)
に
傾
(
かたむ
)
け
進
(
すす
)
まむとせず、
035
又
(
また
)
馬
(
うま
)
自身
(
じしん
)
の
気分
(
きぶん
)
良
(
よ
)
き
時
(
とき
)
得意
(
とくい
)
なる
時
(
とき
)
は、
036
耳
(
みみ
)
を
真直
(
まつすぐ
)
に
空
(
そら
)
に
向
(
むか
)
つて
欹
(
そばだ
)
て、
037
又
(
また
)
騎手
(
きしゆ
)
に
対
(
たい
)
し
不満
(
ふまん
)
を
抱
(
いだ
)
き
或
(
ある
)
ひは
振
(
ふ
)
り
落
(
おと
)
さむと
思
(
おも
)
ふ
時
(
とき
)
は、
038
左右
(
さいう
)
の
耳
(
みみ
)
を
後方
(
こうはう
)
に
傾
(
かたむ
)
くるものなり。
039
故
(
ゆゑ
)
に
馬
(
うま
)
に
乗
(
の
)
るものは
第一
(
だいいち
)
に
耳
(
みみ
)
の
動作
(
どうさ
)
に
注意
(
ちうい
)
すべきものとす。
040
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
萱
(
かや
)
の
生
(
ふ
)
にどつかと
尻
(
しり
)
を
落付
(
おちつ
)
け、
041
暫
(
しば
)
し
双手
(
もろて
)
を
組
(
く
)
み
考
(
かんが
)
へ
給
(
たま
)
ひけるが、
042
白駒
(
しらこま
)
は
一脚
(
ひとあし
)
一脚
(
ひとあし
)
後退
(
あとしざ
)
り
止
(
や
)
まず、
043
果
(
は
)
ては
前脚
(
まへあし
)
を
上
(
あ
)
げて
直立
(
ちよくりつ
)
し、
044
驚
(
おどろ
)
きの
声
(
こゑ
)
を
放
(
はな
)
ちて
凶事
(
きようじ
)
を
報
(
はう
)
ずるが
如
(
ごと
)
く
見
(
み
)
えける。
045
『わが
駒
(
こま
)
の
驚
(
おどろ
)
く
見
(
み
)
れば
行
(
ゆ
)
く
先
(
さき
)
に
046
曲津見
(
まがつみ
)
は
罠
(
わな
)
を
造
(
つく
)
り
待
(
ま
)
つらむか
047
前方
(
ぜんばう
)
に
左右
(
さいう
)
の
耳
(
みみ
)
をかたむけて
048
歩
(
あゆ
)
みたゆとふ
駒
(
こま
)
のあやしも
049
果
(
はて
)
しなき
大野
(
おほの
)
の
末
(
すゑ
)
に
黄昏
(
たそが
)
れて
050
わが
駿馬
(
はやこま
)
は
居竦
(
ゐすく
)
みさやぐも
051
濛々
(
もうもう
)
と
夕
(
ゆふべ
)
の
霧
(
きり
)
のふかみつつ
052
咫尺
(
しせき
)
弁
(
べん
)
ぜぬ
怪
(
あや
)
しき
野辺
(
のべ
)
なり
053
斯
(
か
)
くならば
夜
(
よ
)
の
明
(
あ
)
くる
迄
(
まで
)
草
(
くさ
)
の
生
(
ふ
)
に
054
駒
(
こま
)
をやすめてわれは
待
(
ま
)
たなむ
055
進
(
すす
)
み
進
(
すす
)
み
退
(
しりぞ
)
く
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
らぬ
吾
(
われ
)
も
056
駒
(
こま
)
おどろけばせむすべなけれ
057
夕烏
(
ゆふがらす
)
声
(
こゑ
)
も
悲
(
かな
)
しくきこゆなり
058
霧
(
きり
)
ふかしくて
影
(
かげ
)
は
見
(
み
)
えねど
059
陰々
(
いんいん
)
と
邪気
(
じやき
)
迫
(
せま
)
り
来
(
き
)
てわが
水火
(
いき
)
も
060
今
(
いま
)
は
苦
(
くる
)
しくなりにけらしな
061
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
は
日並
(
けなら
)
べて
062
斯
(
か
)
かる
艱
(
なや
)
みに
逢
(
あ
)
はせ
給
(
たま
)
はむ
063
面勝
(
おもかつ
)
の
神
(
かみ
)
と
言
(
い
)
はれし
吾
(
われ
)
にして
064
如何
(
いか
)
で
曲津
(
まがつ
)
にためらふべしやは
065
今
(
いま
)
こそは
燧
(
ひうち
)
を
打
(
う
)
ちて
真火
(
まひ
)
照
(
て
)
らし
066
八十
(
やそ
)
の
曲津
(
まがつ
)
をしりぞけむかな』
067
斯
(
か
)
く
歌
(
うた
)
ひながら
燧
(
ひうち
)
を
取出
(
とりいだ
)
し、
068
かちりかちりと
打
(
う
)
ち
出
(
だ
)
し
給
(
たま
)
へば、
069
火花
(
ひばな
)
は
四辺
(
あたり
)
に
散
(
ち
)
りて
原野
(
はらの
)
に
落
(
お
)
ち、
070
若草
(
わかぐさ
)
の
根
(
ね
)
に
重
(
かさな
)
りたる
去年
(
こぞ
)
のかたみの
枯草
(
かれくさ
)
に
忽
(
たちま
)
ち
火
(
ひ
)
移
(
うつ
)
り、
071
見
(
み
)
る
見
(
み
)
る
吹
(
ふ
)
き
来
(
きた
)
る
風
(
かぜ
)
に
煽
(
あふ
)
られて、
072
火
(
ひ
)
は
前方
(
ぜんぱう
)
に
延
(
の
)
び
広
(
ひろ
)
まり、
073
沼
(
ぬま
)
の
岸辺
(
きしべ
)
に
到
(
いた
)
りて
燃
(
も
)
え
止
(
と
)
まりける。
074
四辺
(
あたり
)
を
包
(
つつ
)
みし
深霧
(
ふかぎり
)
は
俄
(
にはか
)
に
四方
(
よも
)
に
散
(
ち
)
り
失
(
う
)
せ、
075
空
(
そら
)
晴々
(
はればれ
)
と
青雲
(
あをくも
)
の
生地
(
きぢ
)
を
現
(
あら
)
はし、
076
六日
(
むゆか
)
の
月
(
つき
)
は
鋭
(
するど
)
き
光
(
ひかり
)
を
地上
(
ちじやう
)
に
投
(
な
)
げければ、
077
目路
(
めぢ
)
の
限
(
かぎ
)
り
一点
(
いつてん
)
のさやるものなく、
078
沼
(
ぬま
)
の
面
(
おも
)
はきらきらと
月光
(
つきかげ
)
浮
(
うか
)
ぶ
夜
(
よる
)
とはなりける。
079
八十
(
やそ
)
曲津見
(
まがつみ
)
の
神
(
かみ
)
は
狭葦
(
さゐ
)
の
河瀬
(
かはせ
)
の
真夜中
(
まよなか
)
を、
080
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
真火
(
まひ
)
の
功
(
いさを
)
に
退
(
やら
)
はれ
傷
(
きずつ
)
きたれば、
081
暫
(
しば
)
し
影
(
かげ
)
を
潜
(
ひそ
)
め
居
(
ゐ
)
たりしが、
082
火傷
(
やけど
)
も
漸
(
やうや
)
く
癒
(
い
)
えければ
第二
(
だいに
)
の
作戦
(
さくせん
)
計画
(
けいくわく
)
を
思
(
おも
)
ひ
立
(
た
)
ち、
083
駒
(
こま
)
諸共
(
もろとも
)
に
沼
(
ぬま
)
の
中
(
なか
)
に
迷
(
まよ
)
ひ
入
(
い
)
らしめ、
084
仇
(
あだ
)
を
報
(
むく
)
いむと
待
(
ま
)
ち
居
(
ゐ
)
たりしなり。
085
駿馬
(
はやこま
)
は
早
(
はや
)
くも
前方
(
ぜんぱう
)
間近
(
まぢか
)
く
斯
(
か
)
かる
難所
(
なんしよ
)
のあるを
知
(
し
)
りて、
086
危難
(
きなん
)
を
恐
(
おそ
)
れためらひしものと
思
(
おも
)
はる。
087
茲
(
ここ
)
に
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
心
(
こころ
)
落付
(
おちつ
)
き
給
(
たま
)
ひ
再
(
ふたた
)
び
駒
(
こま
)
に
跨
(
またが
)
りて、
088
広
(
ひろ
)
く
長
(
なが
)
く
展開
(
てんかい
)
したる
沼
(
ぬま
)
の
岸辺
(
きしべ
)
に
駈
(
か
)
け
寄
(
よ
)
り
給
(
たま
)
ひ、
089
波間
(
なみま
)
に
浮
(
うか
)
べる
爽
(
さや
)
けき
月光
(
つきかげ
)
を
眺
(
なが
)
めながら、
090
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
091
『
曲津見
(
まがつみ
)
の
醜
(
しこ
)
のたくみも
霧
(
きり
)
となり
092
煙
(
けむり
)
となりて
逃
(
に
)
げ
去
(
さ
)
りにけり
093
大野原
(
おほのはら
)
わが
打
(
う
)
ち
出
(
い
)
でし
火
(
ひ
)
に
焼
(
や
)
かれ
094
あとかたもなく
清
(
きよ
)
められたり
095
曲津見
(
まがつみ
)
は
此
(
これ
)
の
荒野
(
あらの
)
に
影
(
かげ
)
ひそめ
096
われ
傷
(
そこな
)
ふと
待
(
ま
)
ち
構
(
かま
)
へ
居
(
ゐ
)
しか
097
駿馬
(
はやこま
)
の
敏
(
さと
)
き
耳
(
みみ
)
と
眼
(
め
)
に
看破
(
みやぶ
)
られて
098
八十
(
やそ
)
曲津見
(
まがつみ
)
の
罠
(
わな
)
はやぶれし
099
有難
(
ありがた
)
し
神
(
かみ
)
の
賜
(
たま
)
ひしこの
真火
(
まひ
)
は
100
わが
行
(
ゆ
)
く
道
(
みち
)
の
守
(
まも
)
りなるかも
101
幾万
(
いくまん
)
の
曲津見
(
まがつみ
)
来
(
きた
)
り
襲
(
おそ
)
ふとも
102
われには
真火
(
まひ
)
の
剣
(
つるぎ
)
ありける
103
きらきらと
水
(
み
)
の
面
(
も
)
に
冴
(
さ
)
ゆる
月光
(
つきかげ
)
は
104
わが
背
(
せ
)
の
岐美
(
きみ
)
の
御霊
(
みたま
)
なるかも
105
千万
(
せんまん
)
里
(
り
)
遠
(
とほ
)
きにいます
背
(
せ
)
の
岐美
(
きみ
)
の
106
影
(
かげ
)
を
間近
(
まぢか
)
く
此処
(
ここ
)
に
見
(
み
)
るかな
107
上下
(
うへした
)
にかがやきわたる
月光
(
つきかげ
)
は
108
わが
背
(
せ
)
の
岐美
(
きみ
)
と
思
(
おも
)
へば
嬉
(
うれ
)
しも
109
此
(
この
)
沼
(
ぬま
)
を
見
(
み
)
つつすべなし
吾
(
わが
)
行
(
ゆ
)
かむ
110
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
をさへぎるこの
水
(
みづ
)
111
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
に
今宵
(
こよひ
)
は
沼
(
ぬま
)
の
月光
(
つきかげ
)
に
112
いむかひながら
夜
(
よ
)
を
明
(
あか
)
すべし』
113
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
駒
(
こま
)
の
背
(
せ
)
よりひらりと
下
(
お
)
り
給
(
たま
)
へば、
114
不思議
(
ふしぎ
)
なるかな、
115
小石
(
こいし
)
一
(
ひと
)
つなき
汀
(
みぎは
)
に
長方形
(
ちやうはうけい
)
の
巌
(
いは
)
横
(
よこた
)
はりありければ、
116
格好
(
かくかう
)
の
坐席
(
ざせき
)
なりと
腰
(
こし
)
打
(
う
)
ち
下
(
おろ
)
し
憩
(
いこ
)
ひ
給
(
たま
)
ひつつ、
117
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
118
『
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
なるらむ
汀辺
(
みぎはべ
)
に
119
わがやすむべき
巌
(
いは
)
はありけり
120
此
(
この
)
巌
(
いは
)
に
吾身
(
わがみ
)
の
疲
(
つか
)
れやすめつつ
121
月
(
つき
)
を
拝
(
をが
)
みて
夜
(
よ
)
を
明
(
あ
)
かさばや
122
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
は
焼
(
や
)
き
払
(
はら
)
はれし
草
(
くさ
)
の
根
(
ね
)
に
123
ひそみて
鳴
(
な
)
くかこゑの
悲
(
かな
)
しき
124
波
(
なみ
)
の
面
(
も
)
を
右
(
みぎ
)
と
左
(
ひだり
)
に
飛
(
と
)
び
交
(
か
)
ひて
125
土鳥
(
つちどり
)
啼
(
な
)
くなり
月
(
つき
)
にはえつつ
126
いつの
間
(
ま
)
にかわが
駿馬
(
はやこま
)
も
巌
(
いは
)
の
上
(
へ
)
に
127
蹲
(
うづくま
)
りつつ
水火
(
いき
)
をやすめり
128
此
(
この
)
巌
(
いはほ
)
未
(
ま
)
だ
稚
(
わか
)
ければ
舟
(
ふね
)
にして
129
この
広沼
(
ひろぬま
)
をわれは
渡
(
わた
)
らむ』
130
斯
(
か
)
く
歌
(
うた
)
はせ
給
(
たま
)
ひながら、
131
比女神
(
ひめがみ
)
は
細
(
ほそ
)
き
柔
(
やはら
)
かき
左右
(
さいう
)
の
御手
(
みて
)
もて、
132
巌
(
いは
)
の
中
(
なか
)
をゑぐり
舟
(
ふね
)
の
形
(
かたち
)
となし
給
(
たま
)
ふ。
133
恰
(
あたか
)
も
陶器師
(
すゑものし
)
が
柔
(
やはら
)
かき
粘土
(
ねんど
)
を
以
(
も
)
て
皿
(
さら
)
、
134
茶碗
(
ちやわん
)
などを
練
(
ね
)
るが
如
(
ごと
)
く、
135
またたく
間
(
うち
)
に
舟
(
ふね
)
の
形
(
かたち
)
を
造
(
つく
)
り、
136
『
一
(
ひと
)
二
(
ふた
)
三
(
み
)
四
(
よ
)
五
(
いつ
)
六
(
むゆ
)
七
(
なな
)
八
(
や
)
九
(
ここの
)
十
(
たり
)
137
百
(
もも
)
千
(
ち
)
万
(
よろづ
)
千万
(
ちよろづ
)
の
神
(
かみ
)
138
集
(
あつ
)
まり
来
(
きた
)
りて
守
(
まも
)
り
給
(
たま
)
はれ
139
ハホフヘヒ
舟
(
ふね
)
に
成
(
な
)
れ
成
(
な
)
れ
此
(
こ
)
の
巌
(
いはほ
)
140
今
(
いま
)
わが
造
(
つく
)
りしこれの
巌舟
(
いはふね
)
141
水
(
みづ
)
の
面
(
も
)
に
浮
(
うか
)
ぶるまでも
軽
(
かる
)
くなれ
142
軽
(
かる
)
くなれなれ
木舟
(
きぶね
)
の
如
(
ごと
)
くに』
143
斯
(
か
)
く
宣
(
の
)
らせ
給
(
たま
)
ふや、
144
流石
(
さすが
)
の
巌舟
(
いはぶね
)
も
忽
(
たちま
)
ち
木舟
(
きぶね
)
と
変
(
へん
)
じ、
145
自
(
おのづか
)
らするすると
滑
(
すべ
)
りて
汀辺
(
みぎはべ
)
にぽかりと
浮
(
う
)
きければ、
146
比女神
(
ひめがみ
)
は
駒
(
こま
)
諸共
(
もろとも
)
に
舟中
(
ふね
)
に
飛
(
と
)
び
入
(
い
)
り
給
(
たま
)
ひ、
147
『
天晴
(
あは
)
れ
天晴
(
あは
)
れ
生言霊
(
いくことたま
)
の
幸
(
さち
)
はひて
148
巌
(
いはほ
)
は
真木
(
まき
)
の
舟
(
ふね
)
となりける
149
艪
(
ろ
)
も
楫
(
かい
)
もなけれど
吾
(
われ
)
は
言霊
(
ことたま
)
に
150
これの
御舟
(
みふね
)
をあやつり
渡
(
わた
)
らむ
151
大空
(
おほぞら
)
の
月
(
つき
)
は
益々
(
ますます
)
冴
(
さ
)
えにつつ
152
わが
乗
(
の
)
る
舟
(
ふね
)
は
波
(
なみ
)
すべるなり
153
水底
(
みなそこ
)
にうつろふ
月
(
つき
)
を
眺
(
なが
)
めつつ
154
波
(
なみ
)
のおもてを
風
(
かぜ
)
なでて
行
(
ゆ
)
く
155
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
の
中空
(
なかぞら
)
わたる
心地
(
ここち
)
かな
156
上
(
うへ
)
と
下
(
した
)
とに
月
(
つき
)
をながめて
157
千万
(
ちよろづ
)
の
御空
(
みそら
)
の
星
(
ほし
)
は
水底
(
みなそこ
)
の
158
金砂
(
きんしや
)
銀砂
(
ぎんしや
)
となりてかがよふ
159
曲神
(
まがかみ
)
の
醜
(
しこ
)
の
奸計
(
たくみ
)
の
千引巌
(
ちびきいは
)
も
160
われをたすくる
舟
(
ふね
)
となりしよ
161
駒
(
こま
)
よ
駒
(
こま
)
汝
(
なれ
)
は
賢
(
さか
)
しく
雄々
(
をを
)
しけれ
162
曲津
(
まが
)
の
奸計
(
たくみ
)
をわれに
知
(
し
)
らせし
163
如何程
(
いかほど
)
に
沼
(
ぬま
)
は
広
(
ひろ
)
くも
言霊
(
ことたま
)
の
164
力
(
ちから
)
に
暁
(
あかつき
)
岸辺
(
きしべ
)
につかむ
165
やすやすと
御舟
(
みふね
)
の
中
(
なか
)
に
月
(
つき
)
を
見
(
み
)
つ
166
旅
(
たび
)
の
疲
(
つか
)
れをやしなはむかな
167
西北
(
にしきた
)
の
風
(
かぜ
)
に
送
(
おく
)
られわが
舟
(
ふね
)
は
168
艪楫
(
ろかい
)
なけれどいやすすむなり
169
高地秀
(
たかちほ
)
の
山
(
やま
)
は
雲間
(
くもま
)
に
聳
(
そび
)
え
立
(
た
)
ち
170
今宵
(
こよひ
)
の
月
(
つき
)
に
照
(
て
)
らされにつつ
171
仰
(
あふ
)
ぎ
見
(
み
)
ればはろけかりけり
高地秀
(
たかちほ
)
の
172
山
(
やま
)
出
(
い
)
でしより
久
(
ひさ
)
しからぬに
173
栄城山
(
さかきやま
)
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
ほのぼの
見
(
み
)
えにけり
174
月
(
つき
)
のしたびに
尾根
(
をね
)
晴
(
は
)
れにつつ
175
大空
(
おほぞら
)
に
月
(
つき
)
は
照
(
て
)
れども
遠々
(
とほどほ
)
し
176
高照山
(
たかてるやま
)
はすがた
見
(
み
)
えなく
177
眼
(
め
)
に
一
(
ひと
)
つさやるものなき
大野原
(
おほのはら
)
178
この
広沼
(
ひろぬま
)
の
月
(
つき
)
はさやけし
179
わが
行
(
ゆ
)
かむ
道
(
みち
)
を
遮
(
さへぎ
)
る
曲津
(
まが
)
あらば
180
生言霊
(
いくことたま
)
に
追
(
お
)
ひ
退
(
そ
)
け
行
(
ゆ
)
かむ
181
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
の
広
(
ひろ
)
きが
中
(
なか
)
を
駈
(
かけ
)
り
行
(
ゆ
)
く
182
われは
一人
(
ひとり
)
の
旅
(
たび
)
なりにけり
183
駿馬
(
はやこま
)
のたすけによりて
果
(
はて
)
しなき
184
大野
(
おほの
)
をわたる
吾
(
われ
)
はさびしも
185
淋
(
さび
)
しさの
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
に
鞭
(
むち
)
うちて
186
勇
(
いさ
)
み
進
(
すす
)
まむ
果
(
はて
)
なき
国原
(
くにはら
)
を
187
わが
舟
(
ふね
)
は
彼方
(
あなた
)
の
岸
(
きし
)
に
近
(
ちか
)
づきて
188
御空
(
みそら
)
の
奥
(
おく
)
はしののめにけり
189
岸辺
(
きしべ
)
近
(
ちか
)
くなりて
清
(
すが
)
しき
鵲
(
かささぎ
)
の
190
鳴
(
な
)
く
音
(
ね
)
は
高
(
たか
)
く
聞
(
きこ
)
え
来
(
き
)
にけり
191
やがて
今
(
いま
)
朝日
(
あさひ
)
昇
(
のぼ
)
らば
百鳥
(
ももとり
)
の
192
声
(
こゑ
)
もすがしく
世
(
よ
)
をうたふらむ』
193
漸
(
やうや
)
くにして
御舟
(
みふね
)
は、
194
広
(
ひろ
)
き
沼
(
ぬま
)
の
果
(
はて
)
なる
岸辺
(
きしべ
)
に
横
(
よこた
)
はりければ、
195
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
駒
(
こま
)
諸共
(
もろとも
)
舟
(
ふね
)
を
乗
(
の
)
り
捨
(
す
)
て、
196
『わが
舟
(
ふね
)
は
千引
(
ちびき
)
の
巌
(
いは
)
と
体
(
み
)
を
変
(
へん
)
じ
197
これの
岸辺
(
きしべ
)
に
永久
(
とは
)
にあれかし
198
一
(
ひと
)
二
(
ふた
)
三
(
み
)
四
(
よ
)
五
(
いつ
)
六
(
むゆ
)
七
(
なな
)
八
(
や
)
九
(
ここの
)
十
(
たり
)
199
百千万
(
ももちよろづ
)
舟
(
ふね
)
よ
舟
(
ふね
)
200
元
(
もと
)
の
如
(
ごと
)
く
巌
(
いはほ
)
となれなれ
201
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
の
千引
(
ちびき
)
の
巌
(
いは
)
となれなれ』
202
斯
(
か
)
く
宣
(
の
)
らせ
給
(
たま
)
ふや、
203
御舟
(
みふね
)
は
忽
(
たちま
)
ち
元
(
もと
)
の
如
(
ごと
)
く
大巨巌
(
だいきよがん
)
となりて
汀辺
(
みぎはべ
)
に
屹立
(
きつりつ
)
せり。
204
此
(
こ
)
の
巌
(
いは
)
を
御舟巌
(
みふねいは
)
と
名付
(
なづ
)
け
給
(
たま
)
ひける。
205
東雲
(
しののめ
)
の
空
(
そら
)
は
次第
(
しだい
)
々々
(
しだい
)
に
明
(
あか
)
らみにつつ、
206
新
(
あたら
)
しき
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
は
煌々
(
かうかう
)
と
雲
(
くも
)
押
(
お
)
し
分
(
わ
)
け
昇
(
のぼ
)
らせ
給
(
たま
)
ひ、
207
沼
(
ぬま
)
の
面
(
おもて
)
を
隈
(
くま
)
なく
照
(
て
)
らさせ
給
(
たま
)
ふ。
208
(
昭和八・一二・八
旧一〇・二一
於水明閣
森良仁
謹録)
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