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樹木(じゆもく)の心(こころ)を汲(く)め

インフォメーション
鏡：水鏡 題名：樹木の心を汲め よみ： 著者：出口王仁三郎
神の国掲載号：1925（大正14）年09月号 八幡書店版：416頁 愛善世界社版：179頁 著作集：288頁 第五版：188頁 第三版：188頁 全集：438頁 初版：180頁
概要： 備考： タグ： データ凡例： データ最終更新日： OBC ：kg145
001　樹木(じゆもく)を植(うゑ)るのに私(わたし)は木(き)と相談(さうだん)してやるから、002どんな炎天(えんてん)にどんなつき難(にく)い木(き)を植(う)えても枯(か)れた事(こと)は無(な)い、003木(き)の心(こころ)に従(したが)つて、004木(き)の思(おも)ふやうにしてやるからだ。005先(ま)づ普通(ふつう)の場合(ばあひ)に移植(いしよく)せんとするには、006立木(たちき)の位置(ゐち)方向(はうこう)をよく覚(おぼ)えておいて、007其(その)通(とほ)り植(う)え替(か)えてやればよい。008総(すべ)て樹木(じゆもく)と云(い)ふものは、009根(ね)が痛(いた)んで居(ゐ)るだけ葉(は)や枝(えだ)を切(き)つて仕舞(しま)へばきつとよくつくのである。010これ相応(さうおう)の理(り)によるもので、011根(ね)だけ切(き)つて、012枝(えだ)の切(き)り方(かた)が足(た)らぬと、013根(ね)より吸収(きふしう)する養分(やうぶん)の量(りやう)は枝葉(えだは)を養(やしな)ふに足(た)らぬので、014遂(つひ)に枯死(こし)するに至(いた)るのである。015又(また)大(おほ)きな木(き)になると、016可成(かなり)強(つよ)い枝(えだ)を切(き)つて弱(よわ)い枝(えだ)をのこしておかねばならぬ。017翌年(よくねん)に至(いた)りて十分(じふぶん)ついた事(こと)が確実(かくじつ)になつてから、018だんだんと強(つよ)い枝(えだ)を残(のこ)して弱(よわ)い枝(えだ)を切(き)るやうにする。019かういふやうにすれば、020きつとつくものである。
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