捨てる事は正しく掴む事
インフォメーション
鏡:月鏡
題名:捨てる事は正しく掴む事
よみ:
著者:出口王仁三郎
神の国掲載号:1929(昭和4)年04月号(八幡版)?1930(昭和5)年11月号(著作集)
八幡書店版:216頁
愛善世界社版:
著作集:139頁
第五版:47頁
第三版:47頁
全集:482頁
初版:30頁
概要:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :kg279
001 白隠禅師が、002一日法華経を読んで、003内容空虚、004ただお伽話の一種として投げ棄てなかつたならば、005一生法華経を信ずる時機は来なかつたであらう。006自分だつて其通りだ、007教祖のお筆先に対して、008穴だらけだと云うて一旦之を捨て、009官幣社の神職にならなかつたら、010お筆先の真の光明が分らない、011五里霧中に彷徨してその取捨に迷つて一生を送つたかも知れない。012之から考へても捨てるといふ事は、013正しく掴む事であらねばならぬ。014最も大切なものは、015何によらず一旦放擲たなければ、016より以上の大なるものは得られない。017深い悩みが無限の慰藉を齎らし、018寂しさを外にして慰めは無く、019悲しみを厭うて喜びは来らぬ。020貧乏したお蔭で壮健になり、021長命するものも沢山ある。