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霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第11巻(戌の巻)
言霊反
凡例
信天翁(二)
総説歌
第1篇 長駆進撃
第1章 クス野ケ原
第2章 一目お化
第3章 死生観
第4章 梅の花
第5章 大風呂敷
第6章 奇の都
第7章 露の宿
第2篇 意気揚々
第8章 明志丸
第9章 虎猫
第10章 立聞
第11章 表教
第12章 松と梅
第13章 転腹
第14章 鏡丸
第3篇 言霊解
第15章 大気津姫の段(一)
第16章 大気津姫の段(二)
第17章 大気津姫の段(三)
第4篇 満目荒寥
第18章 琵琶の湖
第19章 汐干丸
第20章 醜の窟
第21章 俄改心
第22章 征矢の雨
第23章 保食神
第5篇 乾坤清明
第24章 顕国宮
第25章 巫の舞
第26章 橘の舞
第27章 太玉松
第28章 二夫婦
第29章 千秋楽
余白歌
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(B)
(N)
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第一四章
鏡丸
(
かがみまる
)
〔四八一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第11巻 霊主体従 戌の巻
篇:
第2篇 意気揚々
よみ(新仮名遣い):
いきようよう
章:
第14章 鏡丸
よみ(新仮名遣い):
かがみまる
通し章番号:
481
口述日:
1922(大正11)年03月01日(旧02月03日)
口述場所:
筆録者:
外山豊二
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年9月10日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
松代姫、梅ケ香姫の一行は、時公らを引き連れて、琵琶の湖のほとりに着いた。風を避けて二三日逗留したのち、湖を渡るために鏡丸の客となった。
船中の客は、コーカス山の大気津姫についての噂をしていた。それによると、コーカス山の山奥に豪勢な宮殿を建てて、民を絞り、自分の眷属だけが栄華に暮らしている、という。
大気津姫を言向け和しに行った、竹野姫という素盞嗚命の御使いも、行ったきり帰ってこないという。一行はコーカス山に登って、大気津姫を言向け和すことにした。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-10-24 18:36:01
OBC :
rm1114
愛善世界社版:
131頁
八幡書店版:
第2輯 560頁
修補版:
校定版:
131頁
普及版:
55頁
初版:
ページ備考:
001
松代姫
(
まつよひめ
)
、
002
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
は
時公
(
ときこう
)
等
(
ら
)
を
引伴
(
ひきつ
)
れ、
003
一望
(
いちばう
)
千
(
せん
)
里
(
り
)
の
雪野原
(
ゆきのはら
)
を、
004
日数
(
ひかず
)
を
重
(
かさ
)
ねて
遂
(
つい
)
に
琵琶
(
びは
)
の
湖
(
うみ
)
の
岸辺
(
ほとり
)
に
着
(
つ
)
いた。
005
湖上
(
こじやう
)
風波
(
ふうは
)
烈
(
はげ
)
しきため
已
(
やむ
)
を
得
(
え
)
ず、
006
二三
(
にさん
)
日
(
にち
)
此
(
こ
)
の
岸辺
(
ほとり
)
に
空
(
むな
)
しく
日
(
ひ
)
を
過
(
すご
)
し、
007
漸
(
やうや
)
く
船中
(
せんちう
)
の
人
(
ひと
)
となつた。
008
此
(
こ
)
の
船
(
ふね
)
の
名
(
な
)
を
鏡丸
(
かがみまる
)
と
云
(
い
)
ふ。
009
数十
(
すうじふ
)
人
(
にん
)
の
乗客
(
じやうきやく
)
は
先
(
さき
)
を
争
(
あらそ
)
うて
鏡丸
(
かがみまる
)
に
乗
(
の
)
り
移
(
うつ
)
り、
010
一行
(
いつかう
)
五
(
ご
)
人
(
にん
)
もやつと
安心
(
あんしん
)
したものの
如
(
ごと
)
く
船中
(
せんちう
)
の
客
(
きやく
)
となりける。
011
松代姫
(
まつよひめ
)
『ヤア、
012
随分
(
ずゐぶん
)
偉
(
えら
)
い
雪
(
ゆき
)
でしたな。
013
此
(
こ
)
の
塩梅
(
あんばい
)
ではコーカス
山
(
ざん
)
は、
014
随分
(
ずゐぶん
)
積
(
つ
)
んで
居
(
を
)
りませう』
015
時公
(
ときこう
)
『イヤ、
016
御
(
ご
)
心配
(
しんぱい
)
には
及
(
およ
)
びませぬ。
017
貴方
(
あなた
)
のやうな
色
(
いろ
)
の
白
(
しろ
)
い
宣伝使
(
せんでんし
)
がお
出
(
い
)
でになれば、
018
雪
(
ゆき
)
の
方
(
はう
)
から
遠慮
(
ゑんりよ
)
して
消
(
き
)
えて
了
(
しま
)
いますよ。
019
アハヽヽ、
020
此処
(
ここ
)
にも
勝公
(
かつこう
)
の
様
(
やう
)
な
奴
(
やつ
)
が
乗
(
の
)
つて
居
(
ゐ
)
ると
宣伝
(
せんでん
)
に
都合
(
つがふ
)
が
好
(
よ
)
いのだが、
021
ネエ
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
さま、
022
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
ると
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
しますわ』
023
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
『ホヽヽヽ、
024
歌
(
うた
)
でも
歌
(
うた
)
つたら、
025
又
(
また
)
ウラル
教
(
けう
)
の
方
(
かた
)
が
乗
(
の
)
つてゐて
一芝居
(
ひとしばゐ
)
始
(
はじ
)
まるかも
知
(
し
)
れませぬな』
026
此
(
こ
)
の
湖
(
うみ
)
は
明志
(
あかし
)
の
湖
(
うみ
)
に
比
(
くら
)
べて
余程
(
よほど
)
広
(
ひろ
)
く
随
(
したが
)
つて
波
(
なみ
)
も
高
(
たか
)
く、
027
航路
(
かうろ
)
も
日数
(
につすう
)
がかかるのである。
028
船客
(
せんきやく
)
は
退屈
(
たいくつ
)
紛
(
まぎ
)
れに
口々
(
くちぐち
)
に
彼方
(
あちら
)
此方
(
こちら
)
に
一団
(
いちだん
)
となつて、
029
世間話
(
せけんばなし
)
に
耽
(
ふけ
)
つてゐる。
030
甲
(
かふ
)
『
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
には
妙
(
めう
)
な
事
(
こと
)
があるものだな。
031
アルタイ
山
(
ざん
)
には
蛇掴
(
へびつか
)
みと
云
(
い
)
ふ
目玉
(
めだま
)
の
四
(
よつ
)
つある
悪神
(
わるがみ
)
が
居
(
を
)
つて、
032
大蛇
(
をろち
)
を
喰
(
く
)
つたり、
033
人
(
ひと
)
を
喰
(
く
)
うさうだし、
034
クス
野ケ原
(
のがはら
)
には
一
(
ひと
)
つ
目
(
め
)
の
化物
(
ばけもの
)
が
出
(
で
)
たり、
035
大蛇
(
をろち
)
が
人
(
ひと
)
を
呑
(
の
)
んだり、
036
随分
(
ずゐぶん
)
物騒
(
ぶつそう
)
な
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
だ』
037
乙
(
おつ
)
『そんな
事
(
こと
)
、
038
知
(
し
)
らぬものがあるかい、
039
彼程
(
あれほど
)
名高
(
なだか
)
い
話
(
はなし
)
を、
040
夫
(
そ
)
れよりもモツトモツト
珍
(
めづら
)
しい
話
(
はなし
)
がある。
041
お
前
(
まへ
)
達
(
たち
)
の
後
(
おく
)
れ
耳
(
みみ
)
には
未
(
ま
)
だ
這入
(
はい
)
つて
居
(
を
)
るまい』
042
甲
(
かふ
)
『
莫迦
(
ばか
)
云
(
い
)
へ、
043
俺
(
おれ
)
は
八
(
や
)
つ
耳
(
みみ
)
だ。
044
世間
(
せけん
)
の
噂
(
うはさ
)
は
一番
(
いちばん
)
に
此
(
この
)
耳
(
みみ
)
に
這入
(
はい
)
るのだ。
045
さうして
目
(
め
)
もよく
利
(
き
)
く、
046
鼻
(
はな
)
もよく
利
(
き
)
く、
047
口
(
くち
)
もよく
利
(
き
)
く、
048
俺
(
おれ
)
の
舌
(
した
)
は
酒
(
さけ
)
の
善悪
(
よしあし
)
もよく
利
(
き
)
くなり、
049
手
(
て
)
も
足
(
あし
)
も
利
(
き
)
くなり、
050
腕
(
うで
)
も
利
(
き
)
けば、
051
威喝
(
をどし
)
も
利
(
き
)
く、
052
夫
(
そ
)
れでも
俺
(
おれ
)
の
精神
(
せいしん
)
は、
053
きかん
気者
(
きもの
)
だぞ。
054
愚図
(
ぐづ
)
々々
(
ぐづ
)
吐
(
ぬか
)
すと
承知
(
しようち
)
をしないぞ』
055
乙
(
おつ
)
『アハヽヽヽ、
056
蟷螂
(
かまきり
)
のやうな
三角
(
さんかく
)
な
面
(
つら
)
しやがつて、
057
目
(
め
)
ばつかりギヨロギヨロ
剥
(
む
)
いて
偉
(
えら
)
さうに
云
(
い
)
ふない』
058
甲
(
かふ
)
『そんなら
何
(
なん
)
だい。
059
聞
(
き
)
いてやらうかい』
060
乙
(
おつ
)
『それ
見
(
み
)
たか、
061
確
(
しつか
)
り
聞
(
き
)
け。
062
このごろ
黒野
(
くろの
)
ケ
原
(
はら
)
に
雪婆
(
ゆきんばば
)
のやうな
玲瓏
(
れいろう
)
玉
(
たま
)
の
如
(
ごと
)
き
孔雀姫
(
くじやくひめ
)
と
云
(
い
)
ふ、
063
それはそれは
頗
(
すこぶ
)
る
別嬪
(
べつぴん
)
の
魔神
(
まがみ
)
が
現
(
あら
)
はれて、
064
其処
(
そこ
)
を
通
(
とほ
)
つた
奴
(
やつ
)
は、
065
誰
(
たれ
)
も
彼
(
かれ
)
も
皆
(
みんな
)
喰
(
く
)
はれて
了
(
しま
)
ふと
云
(
い
)
うことだ』
066
甲
(
かふ
)
『ウンさうか、
067
それは
初耳
(
はつみみ
)
だ。
068
天
(
てん
)
に
口
(
くち
)
あり、
069
壁
(
かべ
)
に
耳
(
みみ
)
ありと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
だが、
070
俺
(
おれ
)
の
所
(
とこ
)
の
家
(
うち
)
は
俺
(
おれ
)
の
体
(
からだ
)
と
同
(
おな
)
じやうに
壁
(
かべ
)
の
肉
(
にく
)
が
皆
(
みな
)
落
(
お
)
ちて、
071
骨
(
ほね
)
ばつかりだから、
072
壁
(
かべ
)
からも
聞
(
き
)
かして
呉
(
く
)
れなんだのだ。
073
マアお
前
(
まへ
)
の
御
(
お
)
壁
(
かべ
)
で
珍
(
めづら
)
しい
話
(
はなし
)
を
骨
(
ほね
)
折
(
を
)
つて
聞
(
き
)
かうかい』
074
珍公
(
ちんこう
)
『オイオイ、
075
お
前
(
まへ
)
達
(
たち
)
そんな
古
(
ふる
)
い
話
(
はなし
)
を
今頃
(
いまごろ
)
に
何
(
なに
)
云
(
い
)
つてるのだい。
076
モツトモツト
新
(
あた
)
らしい
珍無類
(
ちんむるゐ
)
の
珍談
(
ちんだん
)
があるのだ。
077
此
(
この
)
珍
(
ちん
)
さまは
耳
(
みみ
)
が
敏
(
さと
)
いからな』
078
甲
(
かふ
)
『オイ
珍公
(
ちんこう
)
、
079
口上
(
こうじやう
)
ばつかり
列
(
なら
)
べやがつて
後
(
あと
)
を
言
(
い
)
はぬかい』
080
珍公
(
ちんこう
)
『
今
(
いま
)
云
(
い
)
うて
聞
(
き
)
かすから
小男鹿
(
さをしか
)
の
耳振
(
みみふ
)
り
立
(
た
)
てて、
081
畏
(
かしこ
)
み
畏
(
かしこ
)
み
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
せ』
082
甲
(
かふ
)
『
早
(
はや
)
く
云
(
い
)
はぬかい』
083
珍公
(
ちんこう
)
『
八釜敷
(
やかましう
)
云
(
い
)
ふない。
084
さう
安売
(
やすう
)
りしては
値打
(
ねうち
)
が
無
(
な
)
いわ。
085
貴様
(
きさま
)
ん
所
(
とこ
)
の
嬶
(
かか
)
の
尻
(
しり
)
のやうな
名
(
な
)
の
付
(
つ
)
いた
神
(
かみ
)
さまが
現
(
あら
)
はれたといのう』
086
甲
(
かふ
)
『
俺
(
おれ
)
ん
所
(
とこ
)
の
嬶
(
かか
)
の
尻
(
しり
)
みたいなとは
何
(
なん
)
だ。
087
臼
(
うす
)
の
化物
(
ばけもの
)
でも
出
(
で
)
たのか』
088
珍公
(
ちんこう
)
『
臼
(
うす
)
ぢやないわ、
089
貴様
(
きさま
)
もよつぽど
薄野呂
(
うすのろ
)
だ。
090
何
(
なん
)
でも
大
(
おほ
)
きな
団尻姫
(
だんじりひめ
)
とか
云
(
い
)
ふ
神
(
かみ
)
さまが
現
(
あら
)
はれたのだ』
091
乙
(
おつ
)
『アハヽヽヽ、
092
フン
何
(
なに
)
を
吐
(
ぬか
)
しやがるのだ。
093
偉
(
えら
)
さうに
聞
(
き
)
きはつりやがつて、
094
知
(
し
)
りもせぬ
癖
(
くせ
)
に
知
(
し
)
り
顔
(
がほ
)
しやがつて、
095
尻
(
けつ
)
が
呆
(
あき
)
れるワイ』
096
珍公
(
ちんこう
)
『オー、
097
尻
(
しり
)
で
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
した。
098
大気津
(
おほげつ
)
姫
(
ひめ
)
だ』
099
甲
(
かふ
)
『その
大気津
(
おほげつ
)
姫
(
ひめ
)
が
何
(
ど
)
うしたと
云
(
い
)
ふのだ』
100
珍公
(
ちんこう
)
『マア
黙
(
だま
)
つて
聞
(
き
)
け。
101
何
(
なん
)
でも
其奴
(
そいつ
)
はな、
102
美味
(
うまい
)
ものが
好
(
す
)
きで、
103
美
(
うつく
)
しい
着物
(
きもの
)
が
着
(
き
)
たうて、
104
綺麗
(
きれい
)
な、
105
立派
(
りつぱ
)
な
家
(
いへ
)
を
建
(
た
)
てて、
106
沢山
(
たくさん
)
の
男衆
(
をとこしう
)
や、
107
女子衆
(
をなごしう
)
を
使
(
つか
)
つて、
108
栄耀
(
えいよう
)
栄華
(
えいぐわ
)
に
暮
(
くら
)
す
奴
(
やつ
)
だと
云
(
い
)
ふことだ』
109
甲
(
かふ
)
『
誰
(
たれ
)
だつて、
110
美味物
(
うまいもの
)
は
好
(
す
)
きに
定
(
きま
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
111
身体
(
からだ
)
に
掻
(
か
)
き
破
(
やぶ
)
りの
出来
(
でき
)
るような
着物
(
きもの
)
を
着
(
き
)
るより、
112
お
蚕
(
かひこ
)
の
柔
(
やはら
)
かな
着物
(
きもの
)
を
好
(
この
)
むのは、
113
別
(
べつ
)
に
大気津
(
おほげつ
)
姫
(
ひめ
)
ぢやなくつても、
114
俺
(
おれ
)
の
所
(
とこ
)
の
大尻姫
(
おほげつひめ
)
でも
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
だ。
115
世界中
(
せかいぢう
)
に
美味物
(
うまいもの
)
嫌
(
きら
)
ひな
奴
(
やつ
)
があるか。
116
人間
(
にんげん
)
は
着
(
き
)
たり、
117
喰
(
く
)
うたりするのが
楽
(
たの
)
しみだ、
118
珍
(
めづら
)
しさうに
何
(
なに
)
吐
(
ぬか
)
しやがるのだ』
119
珍公
(
ちんこう
)
『わかりきつた、
120
定
(
きま
)
つたこと
云
(
い
)
ふのが、
121
珍
(
めづ
)
らしいのだ。
122
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は
分
(
わか
)
らぬことの、
123
定
(
きま
)
りの
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
ふ
奴
(
やつ
)
が、
124
皆
(
みな
)
彼奴
(
あいつ
)
は
賢
(
かしこ
)
いとか、
125
学者
(
がくしや
)
だとか、
126
悧巧
(
りかう
)
だとか
言
(
い
)
はれる
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
だ。
127
本当
(
ほんたう
)
の
真直
(
まつすぐ
)
な
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
ふ
奴
(
やつ
)
は、
128
皆
(
みな
)
莫迦
(
ばか
)
にする
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
だ。
129
これが
逆様
(
さかさま
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
と
云
(
い
)
ふのだよ』
130
甲
(
かふ
)
『
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
れば、
131
そンなものだなア。
132
夫
(
それ
)
でも
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は
裏表
(
うらおもて
)
があるものだ。
133
マア
一寸
(
ちよつと
)
この
湖
(
うみ
)
を
覗
(
のぞ
)
いて
見
(
み
)
い。
134
斯
(
こ
)
うして
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
つて
頭
(
あたま
)
を
上
(
うへ
)
にして、
135
吾々
(
われわれ
)
は
乗
(
の
)
つて
居
(
ゐ
)
る
積
(
つも
)
りだが、
136
鏡
(
かがみ
)
の
池
(
いけ
)
の
水鏡
(
みづかがみ
)
を
覗
(
のぞ
)
いて
見
(
み
)
ると、
137
船
(
ふね
)
は
下向
(
したむ
)
きになりやがつて、
138
貴様
(
きさま
)
等
(
ら
)
の
頭
(
あたま
)
が
下向
(
したむき
)
になつてゐるわ、
139
これが
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
事
(
こと
)
が
鏡
(
かがみ
)
に
映
(
うつ
)
つて
居
(
ゐ
)
るのだ』
140
時公
(
ときこう
)
はこの
話
(
はなし
)
を
耳
(
みみ
)
を
澄
(
すま
)
して
興味
(
おもしろ
)
がつて
聴
(
き
)
いてゐた。
141
忽
(
たちま
)
ち
身
(
み
)
を
起
(
おこ
)
し、
142
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
前
(
まへ
)
にバタリと
胡床
(
あぐら
)
をかき、
143
時公
(
ときこう
)
『ヤア、
144
最前
(
さいぜん
)
から
御
(
お
)
話
(
はなし
)
を
承
(
うけたま
)
はれば、
145
珍
(
めづら
)
しさうな
珍
(
めづら
)
しくないやうな、
146
妙
(
めう
)
な
御
(
お
)
話
(
はなし
)
を
聴
(
き
)
きました。
147
一体
(
いつたい
)
その
大気津
(
おほげつ
)
姫
(
ひめ
)
とやらは、
148
何処
(
どこ
)
に
居
(
を
)
るのですか』
149
甲
(
かふ
)
『お
前
(
まへ
)
さまは
何処
(
どこ
)
の
人
(
ひと
)
か
知
(
し
)
らぬが、
150
人
(
ひと
)
に
物
(
もの
)
を
尋
(
たづ
)
ねるのに
名乗
(
なの
)
りを
上
(
あ
)
げずに
何
(
なん
)
のことだ、
151
名
(
な
)
を
名乗
(
なの
)
りなさい。
152
行儀
(
ぎやうぎ
)
を
知
(
し
)
らぬ
人
(
ひと
)
だな』
153
時公
(
ときこう
)
『アー、
154
これは
失礼
(
しつれい
)
しました、
155
私
(
わたくし
)
の
名
(
な
)
は
時々
(
ときどき
)
脱線
(
だつせん
)
すると
云
(
い
)
ふ
時公
(
ときこう
)
と
申
(
まを
)
します』
156
乙
(
おつ
)
『あまり
大
(
おほ
)
きな
男
(
をとこ
)
がやつて
来
(
く
)
るので、
157
胸
(
むね
)
が
どき
どきした。
158
大気津
(
おほげつ
)
姫
(
ひめ
)
の
話
(
はなし
)
なら
私
(
わたくし
)
が
本家
(
ほんけ
)
本元
(
ほんもと
)
だ。
159
聴
(
き
)
いて
貰
(
もら
)
ひませう』
160
時公
(
ときこう
)
『アヽ、
161
それは
有難
(
ありがた
)
う』
162
乙
(
おつ
)
『その
大気津
(
おほげつ
)
姫
(
ひめ
)
はコーカス
山
(
ざん
)
の
山奥
(
やまおく
)
に、
163
立派
(
りつぱ
)
な
宮殿
(
きうでん
)
を
造
(
つく
)
り、
164
沢山
(
たくさん
)
の
家来
(
けらい
)
を
従
(
つ
)
れて、
165
何
(
なん
)
でも
人民
(
じんみん
)
の
膏
(
あぶら
)
を
搾
(
しぼ
)
つて、
166
自分
(
じぶん
)
等
(
ら
)
の
眷属
(
けんぞく
)
ばかりが
栄耀
(
えいよう
)
栄華
(
えいぐわ
)
に
暮
(
くら
)
して
居
(
ゐ
)
るさうです。
167
此
(
この
)
間
(
あひだ
)
も
素盞嗚
(
すさのをの
)
命
(
みこと
)
さまの
御
(
お
)
使
(
つかひ
)
とやらが、
168
大気津
(
おほげつ
)
姫
(
ひめ
)
を
一
(
ひと
)
つ
帰順
(
きじゆん
)
さすとか、
169
何
(
なん
)
とか
言
(
い
)
つて
行
(
い
)
つた
限
(
ぎ
)
り
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
ませぬと
云
(
い
)
ふ
専
(
もつぱ
)
らの
評判
(
ひやうばん
)
です』
170
時公
(
ときこう
)
『それは
何
(
なん
)
といふ
方
(
かた
)
です』
171
乙
(
おつ
)
『サア、
172
何
(
なん
)
といふ
方
(
かた
)
か
名
(
な
)
は
忘
(
わす
)
れたが、
173
何
(
なん
)
でも
長
(
なが
)
いやうな
名
(
な
)
であつた』
174
甲
(
かふ
)
『その
女
(
をんな
)
は
大蛇姫
(
をろちひめ
)
と
違
(
ちが
)
ふか。
175
大蛇
(
をろち
)
と
云
(
い
)
ふ
奴
(
やつ
)
は
随分
(
ずゐぶん
)
長
(
なが
)
いものだ。
176
さうして
女
(
をんな
)
だてらにそンな
処
(
ところ
)
へ
一人
(
ひとり
)
で
行
(
ゆ
)
くなんて、
177
よほど
太
(
ふと
)
い
奴
(
やつ
)
だぜ。
178
大方
(
おほかた
)
クス
野ケ原
(
のがはら
)
の
大蛇
(
をろち
)
の
化物
(
ばけもの
)
かも
知
(
し
)
れぬ。
179
大蛇姫
(
をろちひめ
)
と
大気津
(
おほげつ
)
姫
(
ひめ
)
との
戦
(
たたか
)
ひは
随分
(
ずゐぶん
)
見物
(
みもの
)
だらう』
180
珍公
(
ちんこう
)
『でも
竹
(
たけ
)
のやうな
名
(
な
)
だつたぞ』
181
時公
(
ときこう
)
『
竹野姫
(
たけのひめ
)
と
云
(
い
)
ふ
御
(
お
)
方
(
かた
)
と
違
(
ちが
)
ふか』
182
珍公
(
ちんこう
)
『アー、
183
その
竹野姫
(
たけのひめ
)
だ。
184
その
女
(
をんな
)
が
雪
(
ゆき
)
の
降
(
ふ
)
るのに
只
(
ただ
)
一人
(
ひとり
)
、
185
月
(
つき
)
は
照
(
て
)
るとも
虧
(
かく
)
るとも、
186
雪
(
ゆき
)
は
積
(
つ
)
むとも
解
(
とけ
)
るとも、
187
大直日
(
おほなほひ
)
だとか、
188
大気津
(
おほげつ
)
姫
(
ひめ
)
だとか、
189
見直
(
みなほ
)
すとか、
190
斬
(
き
)
り
直
(
なほ
)
すとか、
191
偉
(
えら
)
さうに
云
(
い
)
つて
山
(
やま
)
へ
登
(
のぼ
)
つた
限
(
ぎ
)
り、
192
雪
(
ゆき
)
に
鎖
(
とざ
)
されたのか、
193
大気津
(
おほげつ
)
姫
(
ひめ
)
にしてやられたのか
一向
(
いつかう
)
その
後
(
ご
)
の
消息
(
せうそく
)
がわからぬといふことだ。
194
女
(
をんな
)
だてらに
豪胆
(
がうたん
)
にも、
195
彼
(
あ
)
んな
猛獣
(
まうじう
)
や
大蛇
(
だいじや
)
ばかりの
山
(
やま
)
へ
往
(
ゆ
)
くから、
196
そんな
目
(
め
)
に
遭
(
あ
)
うのですな』
197
時公
(
ときこう
)
『はてな』
198
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
『モシモシ
姉
(
ねえ
)
さま、
199
今
(
いま
)
の
話
(
はなし
)
は
中
(
なか
)
の
姉
(
ねえ
)
さまのことぢやありますまいか。
200
若
(
も
)
しさうだつたら
私
(
わたくし
)
何
(
ど
)
うしませう』
201
松代姫
(
まつよひめ
)
『イヤ、
202
心配
(
しんぱい
)
なさるな。
203
何処
(
どこ
)
へ
行
(
い
)
つても
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
と
二人
(
ふたり
)
連
(
づ
)
れだ。
204
この
地
(
つち
)
の
上
(
うへ
)
は
皆
(
みな
)
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
と
金勝要
(
きんかつかねの
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
と、
205
素盞嗚
(
すさのをの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
とが
御
(
ご
)
守護
(
しゆご
)
遊
(
あそ
)
ばす
御
(
ご
)
地面
(
ぢめん
)
だから、
206
屹度
(
きつと
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御用
(
ごよう
)
をして
居
(
ゐ
)
る
竹野姫
(
たけのひめ
)
、
207
滅多
(
めつた
)
なことはありませぬよ』
208
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
『
姉
(
ねえ
)
さま、
209
さうでしたねエ。
210
余
(
あま
)
り
心配
(
しんぱい
)
してつひ
迷
(
まよ
)
ひました。
211
一
(
いち
)
日
(
にち
)
も
早
(
はや
)
くコーカス
山
(
ざん
)
とやらへ
行
(
い
)
つて、
212
姉
(
ねえ
)
さまに
力
(
ちから
)
をつけて
上
(
あ
)
げませうか』
213
松代姫
(
まつよひめ
)
『まだ
貴女
(
あなた
)
は
心配
(
しんぱい
)
をなさる。
214
そんな
取越
(
とりこし
)
苦労
(
くらう
)
は
要
(
い
)
りませぬ』
215
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
『ホヽヽヽ』
216
時公
(
ときこう
)
『モシモシ
御
(
ご
)
姉妹
(
きやうだい
)
様
(
さま
)
、
217
何
(
ど
)
うやらこれは
竹野姫
(
たけのひめ
)
さまのことらしい
様
(
やう
)
に
思
(
おも
)
はれます。
218
一
(
ひと
)
つコーカス
山
(
ざん
)
へ
駆
(
か
)
け
上
(
あが
)
つて、
219
時公
(
ときこう
)
が
一働
(
ひとはたら
)
き
致
(
いた
)
します。
220
マー
見
(
み
)
てゐて
下
(
くだ
)
さい』
221
松代姫
(
まつよひめ
)
『
何
(
ど
)
うなさるの』
222
時公
(
ときこう
)
『その
大気津
(
おほげつ
)
姫
(
ひめ
)
と
云
(
い
)
ふ
奴
(
やつ
)
改心
(
かいしん
)
すればよし、
223
改心
(
かいしん
)
せぬとあれば
素盞嗚
(
すさのをの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
の
御
(
ご
)
威勢
(
ゐせい
)
を
借
(
か
)
つて、
224
斬
(
き
)
つて
斬
(
き
)
つて
斬
(
き
)
り
廻
(
まは
)
し、
225
乾児
(
こぶん
)
の
奴
(
やつ
)
らを
残
(
のこ
)
らず
血祭
(
ちまつ
)
りにしてやりませうかい』
226
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
『
又
(
また
)
しても
時
(
とき
)
さま、
227
そんな
乱暴
(
らんばう
)
なことを
云
(
い
)
ひますか。
228
詔
(
の
)
り
直
(
なほ
)
しなさい』
229
時公
(
ときこう
)
『
明志丸
(
あかしまる
)
から
今
(
いま
)
鏡丸
(
かがみまる
)
に
乗
(
の
)
り
直
(
なほ
)
したとこです』
230
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
『マアマアよろしい。
231
悠然
(
ゆつくり
)
と
気
(
き
)
を
落
(
おち
)
つけて
手荒
(
てあら
)
いことをせぬやうに、
232
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
で
言向
(
ことむけ
)
和
(
やは
)
しませう』
233
時公
(
ときこう
)
『
三五教
(
あななひけう
)
は
表教
(
おもてけう
)
と
云
(
い
)
ふのですか。
234
誰
(
たれ
)
も
彼
(
かれ
)
も
此
(
この
)
歌
(
うた
)
を
聞
(
き
)
くものは
賛成
(
さんせい
)
せぬものはありませぬ、
235
大持
(
おほも
)
てに
好
(
よ
)
う
持
(
も
)
てる
大持
(
おほも
)
て
教
(
けう
)
ですな。
236
其処
(
そこ
)
で
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれると
云
(
い
)
ふのでせう。
237
これからコーカス
山
(
ざん
)
へ
駆
(
か
)
け
上
(
あが
)
つて、
238
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立別
(
たてわけ
)
ませうかい』
239
五日
(
いつか
)
五夜
(
いつよ
)
の
航海
(
かうかい
)
も
無事
(
ぶじ
)
に、
240
漸
(
やうや
)
く
船
(
ふね
)
は
西岸
(
せいがん
)
に
着
(
つ
)
いた。
241
乗客
(
じやうきやく
)
は
先
(
さき
)
を
争
(
あらそ
)
つて
上陸
(
じやうりく
)
する。
242
五
(
ご
)
人
(
にん
)
は
悠々
(
いういう
)
として
歌
(
うた
)
を
歌
(
うた
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
又
(
また
)
もや
西北
(
せいほく
)
指
(
さ
)
してコーカス
山
(
ざん
)
目
(
め
)
あて
に
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
くのであつた。
243
(
大正一一・三・一
旧二・三
外山豊二
録)
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