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霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第11巻(戌の巻)
言霊反
凡例
信天翁(二)
総説歌
第1篇 長駆進撃
第1章 クス野ケ原
第2章 一目お化
第3章 死生観
第4章 梅の花
第5章 大風呂敷
第6章 奇の都
第7章 露の宿
第2篇 意気揚々
第8章 明志丸
第9章 虎猫
第10章 立聞
第11章 表教
第12章 松と梅
第13章 転腹
第14章 鏡丸
第3篇 言霊解
第15章 大気津姫の段(一)
第16章 大気津姫の段(二)
第17章 大気津姫の段(三)
第4篇 満目荒寥
第18章 琵琶の湖
第19章 汐干丸
第20章 醜の窟
第21章 俄改心
第22章 征矢の雨
第23章 保食神
第5篇 乾坤清明
第24章 顕国宮
第25章 巫の舞
第26章 橘の舞
第27章 太玉松
第28章 二夫婦
第29章 千秋楽
余白歌
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霊界物語
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霊主体従(第1~12巻)
>
第11巻(戌の巻)
> 第5篇 乾坤清明 > 第24章 顕国宮
<<< 保食神
(B)
(N)
巫の舞 >>>
第二四章
顕国宮
(
うつしくにのみや
)
〔四九一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第11巻 霊主体従 戌の巻
篇:
第5篇 乾坤清明
よみ(新仮名遣い):
けんこんせいめい
章:
第24章 顕国宮
よみ(新仮名遣い):
うつしくにのみや
通し章番号:
491
口述日:
1922(大正11)年03月04日(旧02月06日)
口述場所:
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年9月10日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
コーカス山の宮に主として現われたもうた神須佐之男大神は、瑞の御魂である三つ葉彦(=広道別、のちに太玉命)を松代姫とめあわせた。そして卜部の神として顕国の宮の宮司に任命した。
青雲別命を天之児屋根命と名を改めて、梅ケ香姫にめあわせ、大宮の祝の神に任命した。
白雲別宣伝使(=北光神)を天之目一箇神と改めて、竹野姫とめあわした。そして石凝姥神をアルプス山に遣わして、鏡や剣を鍛えさせた。
雲路別命を大歳神司とし、五穀の種を四方の国々に広めた。高倉や旭の白狐たちは、それらの田畑や作物を守った。
神須佐之男命は地教山を後にして、コーカス山の顕国の宮に入った。邪神たちの武器製造の根拠地であったアルプス山に天之目一箇神・竹野姫、石凝姥神らを派遣して銅・鋼鉄を掘らせ、邪神の来襲に備えて十柄の剣を作らせた。
縢山津見神、正鹿山津見神、月雪花の三姉妹の宣伝使らは、大神の命によってアーメニヤの神都に進んでいった。
後にこのことが天照皇大神の嫌疑を招き、須佐之男命が追放される悲境を招くことになったのである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-05-05 14:38:55
OBC :
rm1124
愛善世界社版:
233頁
八幡書店版:
第2輯 597頁
修補版:
校定版:
237頁
普及版:
101頁
初版:
ページ備考:
001
春霞
(
はるがすみ
)
棚引
(
たなび
)
き
初
(
そ
)
めてコーカスの、
002
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
や
百
(
もも
)
の
谷
(
たに
)
、
003
大峡
(
おほがひ
)
小峡
(
をがひ
)
の
樹々
(
きぎ
)
の
枝
(
えだ
)
、
004
黄
(
くわう
)
紅
(
こう
)
白
(
はく
)
紫
(
し
)
色々
(
いろいろ
)
と、
005
咲
(
さ
)
き
乱
(
みだ
)
れたる
顕国
(
うつしくに
)
、
006
霊
(
たま
)
の
御舎
(
みあらか
)
雲表
(
うんぺう
)
に、
007
千木高
(
ちぎたか
)
知
(
し
)
りて
聳
(
そび
)
え
立
(
た
)
ち、
008
黄金
(
こがね
)
の
甍
(
いらか
)
三
(
み
)
つ
巴
(
どもゑ
)
、
009
輝
(
かがや
)
く
旭日
(
あさひ
)
に
反射
(
はんしや
)
して、
010
遠
(
とほ
)
き
近
(
ちか
)
きに
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
る、
011
神
(
かむ
)
須佐之男
(
すさのを
)
の
大神
(
おほかみ
)
は、
012
宮
(
みや
)
の
主
(
あるじ
)
と
現
(
あ
)
れまして、
013
堅磐
(
かきは
)
常盤
(
ときは
)
に
鎮
(
しづ
)
まりて、
014
大海原
(
おほうなばら
)
に
漂
(
ただよ
)
へる、
015
秋津
(
あきつ
)
島根
(
しまね
)
を
心安
(
うらやす
)
の、
016
美
(
うつ
)
しき
神世
(
かみよ
)
に
開
(
ひら
)
かむと、
017
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
三葉彦
(
みつばひこ
)
、
018
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
広道別
(
ひろみちわけ
)
[
※
御校正本・愛世版では「広国別」だが、校定版・八幡版では「広道別」に修正している。太玉命と名を変へたのは広道別であり、広国別は別人である。したがって霊界物語ネットでも広道別に修正した。
]
の、
019
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
、
020
太玉
(
ふとたま
)
の
命
(
みこと
)
と
名
(
な
)
を
変
(
か
)
へて、
021
栄
(
さか
)
え
芽出度
(
めでた
)
き
松代姫
(
まつよひめ
)
、
022
妹背
(
いもせ
)
の
道
(
みち
)
を
結
(
むす
)
ばせつ、
023
天津
(
あまつ
)
御神
(
みかみ
)
や
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
、
024
八百万
(
やほよろづ
)
在
(
ま
)
す
神
(
かみ
)
等
(
たち
)
に、
025
太玉串
(
ふとたまぐし
)
を
奉
(
たてまつ
)
る、
026
卜部
(
うらべ
)
の
神
(
かみ
)
と
任
(
ま
)
け
給
(
たま
)
ひ、
027
顕国玉
(
うつしくにたま
)
の
宮
(
みや
)
の
司
(
つかさ
)
となし
給
(
たま
)
ふ。
028
青雲別
(
あをくもわけ
)
の
其
(
その
)
御稜威
(
みいづ
)
、
029
高彦神
(
たかひこがみ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
、
030
天
(
あめ
)
の
児屋根
(
こやね
)
と
改
(
あらた
)
めて、
031
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
の
神嘉言
(
かむよごと
)
、
032
詔
(
の
)
る
言霊
(
ことたま
)
の
守護神
(
まもりがみ
)
、
033
顕国玉
(
うつしくにたま
)
大宮
(
おほみや
)
の、
034
祝
(
はふり
)
の
神
(
かみ
)
と
任
(
ま
)
け
給
(
たま
)
ひ、
035
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
と
妹
(
いも
)
と
背
(
せ
)
の、
036
契
(
ちぎり
)
を
結
(
むす
)
ばせ
給
(
たま
)
ひけり。
037
白雲別
(
しらくもわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
、
038
教
(
をしへ
)
を
開
(
ひら
)
き
北光
(
きたてる
)
の、
039
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
の
又
(
また
)
の
御名
(
みな
)
、
040
天
(
あめ
)
の
目一
(
まひと
)
つ
神司
(
かむつかさ
)
、
041
竹野
(
たけの
)
の
姫
(
ひめ
)
を
娶
(
めあ
)
はして、
042
アルプス
山
(
さん
)
に
遣
(
つか
)
はしつ、
043
石凝姥
(
いしこりどめ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に、
044
鏡
(
かがみ
)
、
045
剣
(
つるぎ
)
を
鍛
(
きた
)
はしめ、
046
国
(
くに
)
の
御柱
(
みはしら
)
樹
(
た
)
て
給
(
たま
)
ふ、
047
神縁
(
しんえん
)
微妙
(
びめう
)
の
神業
(
かむわざ
)
を、
048
四方
(
よも
)
の
神
(
かみ
)
達
(
たち
)
人草
(
ひとぐさ
)
の、
049
夢
(
ゆめ
)
にも
知
(
し
)
らぬ
久方
(
ひさかた
)
の
彦
(
ひこ
)
の
命
(
みこと
)
の
雲道別
(
くもぢわけ
)
、
050
名
(
な
)
も
大歳
(
おほとし
)
の
神司
(
かむづかさ
)
、
051
五穀
(
ごこく
)
の
食
(
たね
)
を
葦原
(
あしはら
)
の、
052
四方
(
よも
)
の
国々
(
くにぐに
)
植
(
う
)
ゑ
拡
(
ひろ
)
め、
053
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みも
高倉
(
たかくら
)
や、
054
月日
(
つきひ
)
も
清
(
きよ
)
く
朝日子
(
あさひこ
)
の、
055
白狐
(
びやくこ
)
の
神
(
かみ
)
の
此処
(
ここ
)
彼処
(
かしこ
)
、
056
生命
(
いのち
)
の
苗
(
なへ
)
を
配
(
まくば
)
りて、
057
青人草
(
あをひとぐさ
)
の
日
(
ひ
)
に
夜
(
よる
)
に、
058
食
(
く
)
ひて
生
(
い
)
くべき
水田種子
(
たなつもの
)
、
059
守
(
まも
)
り
給
(
たま
)
ふぞ
尊
(
たふと
)
けれ。
060
コーカス
山
(
ざん
)
の
山上
(
さんじやう
)
にウラル
彦
(
ひこ
)
、
061
ウラル
姫
(
ひめ
)
の
贅
(
ぜい
)
を
尽
(
つく
)
し
美
(
び
)
を
竭
(
つく
)
して
建造
(
けんざう
)
したる
顕国
(
うつしくに
)
の
宮殿
(
きうでん
)
には
大地
(
だいち
)
の
神霊
(
しんれい
)
たる
金勝要
(
きんかつかねの
)
神
(
かみ
)
、
062
大地
(
だいち
)
の
霊力
(
れいりよく
)
たる
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
及
(
およ
)
び
大地
(
だいち
)
の
霊体
(
れいたい
)
の
守護神
(
しゆごじん
)
神
(
かむ
)
須佐之男
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
を
鎮
(
しづ
)
め
奉
(
まつ
)
り、
063
荘厳
(
さうごん
)
なる
祭典
(
さいてん
)
を
行
(
おこな
)
ひ
三柱
(
みはしら
)
の
神
(
かみ
)
の
神力
(
しんりき
)
に
依
(
よ
)
つて、
064
天ケ下
(
あめがした
)
を
統御
(
とうぎよ
)
せむと
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじう
)
の
根本神
(
こんぽんしん
)
たる
天足彦
(
あだるひこ
)
、
065
胞場姫
(
えばひめ
)
の
再来
(
さいらい
)
、
066
八岐
(
やまた
)
の
大蛇
(
をろち
)
や
悪狐
(
あくこ
)
、
067
其
(
その
)
他
(
た
)
の
邪鬼
(
じやき
)
妖魅
(
えうみ
)
に
天授
(
てんじゆ
)
の
精魂
(
せいこん
)
を
誑惑
(
けうわく
)
されて、
068
ウラル
彦
(
ひこ
)
、
069
ウラル
姫
(
ひめ
)
以下
(
いか
)
の
曲神
(
まがかみ
)
は、
070
最後
(
さいご
)
の
経綸場
(
けいりんぢやう
)
としてコーカス
山
(
ざん
)
を
選
(
えら
)
み、
071
宮殿
(
きうでん
)
を
造
(
つく
)
り
八王神
(
やつこすがみ
)
を
数多
(
あまた
)
集
(
つど
)
へて、
072
アーメニヤにも
劣
(
おと
)
らざる
神都
(
しんと
)
を
開
(
ひら
)
きつつありける。
073
斯
(
か
)
かる
処
(
ところ
)
へ
石凝姥
(
いしこりどめの
)
命
(
みこと
)
、
074
天之
(
あめの
)
目一箇
(
まひとつの
)
神
(
かみ
)
、
075
天之
(
あめの
)
児屋根
(
こやねの
)
命
(
みこと
)
、
076
正鹿
(
まさか
)
山津見
(
やまづみの
)
神
(
かみ
)
の
娘
(
むすめ
)
大神津見
(
おほかむづみ
)
と
現
(
あら
)
はれたる
松代姫
(
まつよひめ
)
、
077
竹野姫
(
たけのひめ
)
、
078
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
、
079
時置師
(
ときおかしの
)
神
(
かみ
)
、
080
八彦
(
やつひこ
)
、
081
鴨彦
(
かもひこ
)
等
(
など
)
の
神
(
かみ
)
現
(
あら
)
はれて、
082
天津誠
(
あまつまこと
)
の
神言
(
かみごと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
唱
(
とな
)
へたれば、
083
流石
(
さすが
)
のウラル
姫
(
ひめ
)
も
以下
(
いか
)
の
神々
(
かみがみ
)
も
天津誠
(
あまつまこと
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
胆
(
きも
)
をうたれ、
084
胸
(
むね
)
を
挫
(
ひし
)
がれ、
085
全力
(
ぜんりよく
)
を
集注
(
しふちう
)
して
経営
(
けいえい
)
したる
可惜
(
あたら
)
コーカス
山
(
ざん
)
を
見捨
(
みす
)
てて、
086
生命
(
いのち
)
からがらウラル
山
(
さん
)
、
087
アーメニヤの
根拠地
(
こんきよち
)
に
向
(
むか
)
つて
遁走
(
とんそう
)
し、
088
コーカス
山
(
ざん
)
は
今
(
いま
)
は
全
(
まつた
)
く
三五教
(
あななひけう
)
の
管掌
(
くわんしやう
)
する
処
(
ところ
)
となりにける。
089
茲
(
ここ
)
に
神
(
かむ
)
須佐之男
(
すさのをの
)
命
(
みこと
)
は
地教
(
ちけう
)
の
山
(
やま
)
を
後
(
あと
)
にして
顕国
(
うつしくに
)
の
宮
(
みや
)
に
入
(
い
)
らせ
給
(
たま
)
ひ、
090
天之
(
あめの
)
目一箇
(
まひとつの
)
神
(
かみ
)
をして
十握
(
とつか
)
の
剣
(
つるぎ
)
を
鍛
(
きた
)
へしめ
顕国
(
うつしくに
)
の
宮
(
みや
)
の
神実
(
かむざね
)
となし、
091
天下
(
てんか
)
の
曲神
(
まがかみ
)
を
掃蕩
(
さうたう
)
すべく
天之
(
あめの
)
児屋根
(
こやねの
)
命
(
みこと
)
、
092
太玉
(
ふとたまの
)
命
(
みこと
)
をして
昼夜
(
ちうや
)
祭祀
(
さいし
)
の
道
(
みち
)
に
鞅掌
(
あうしやう
)
せしめ
給
(
たま
)
ひぬ。
093
神
(
かむ
)
須佐之男
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
は
十握
(
とつか
)
の
剣
(
つるぎ
)
を
数多
(
あまた
)
作
(
つく
)
り
供
(
そな
)
へて、
094
曲神
(
まがかみ
)
の
襲来
(
しふらい
)
に
備
(
そな
)
へむため
天之
(
あめの
)
目一箇
(
まひとつの
)
神
(
かみ
)
をアルプス
山
(
さん
)
に
遣
(
つか
)
はし、
095
鋼鉄
(
まがね
)
を
掘
(
ほ
)
らしめ
数多
(
あまた
)
の
武器
(
ぶき
)
を
作
(
つく
)
る
事
(
こと
)
を
命
(
めい
)
じ
給
(
たま
)
へり。
096
アルプス
山
(
さん
)
はウラル
彦
(
ひこ
)
、
097
ウラル
姫
(
ひめ
)
の
一派
(
いつぱ
)
の
武器
(
ぶき
)
製造
(
せいざう
)
の
原料
(
げんれう
)
を
需
(
もと
)
めつつありし
重要
(
ぢゆうえう
)
の
鉱山
(
くわうざん
)
なりき。
098
これより
天之
(
あめの
)
目一箇
(
まひとつの
)
神
(
かみ
)
は
竹野姫
(
たけのひめ
)
と
共
(
とも
)
にアルプス
山
(
さん
)
に
向
(
むか
)
ふ
事
(
こと
)
となり、
099
淤縢山
(
おどやま
)
津見
(
づみの
)
神
(
かみ
)
、
100
正鹿
(
まさか
)
山津見
(
やまづみの
)
神
(
かみ
)
、
101
月
(
つき
)
雪
(
ゆき
)
花
(
はな
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
はアーメニヤの
神都
(
しんと
)
に
向
(
むか
)
つて
魔神
(
まがみ
)
を
征服
(
せいふく
)
すべく、
102
神
(
かむ
)
須佐之男
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
命
(
めい
)
を
奉
(
ほう
)
じてアーメニヤに
向
(
むか
)
ひける。
103
又
(
また
)
アルプス
山
(
さん
)
には
石凝姥
(
いしこりどめの
)
神
(
かみ
)
を
添
(
そ
)
へて、
104
天之
(
あめの
)
目一箇
(
まひとつの
)
神
(
かみ
)
、
105
竹野姫
(
たけのひめ
)
と
共
(
とも
)
に
銅鉄
(
どうてつ
)
を
需
(
もと
)
めしむべく
出発
(
しゆつぱつ
)
せしめ
給
(
たま
)
ひける。
106
此
(
この
)
事
(
こと
)
忽
(
たちま
)
ち
天上
(
てんじやう
)
に
在
(
ま
)
す
天照皇
(
あまてらす
)
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
お
)
疑
(
うたが
)
ひを
懐
(
いだ
)
かせ
給
(
たま
)
ふ
種
(
たね
)
となり、
107
遂
(
つい
)
に
須佐之男
(
すさのをの
)
命
(
みこと
)
は、
108
姉神
(
あねがみ
)
に
嫌疑
(
けんぎ
)
を
受
(
う
)
け
神追
(
かむやら
)
ひに
追
(
やら
)
はれ
給
(
たま
)
ふ
悲境
(
ひきやう
)
に
陥
(
おちい
)
り
給
(
たま
)
ひたるなり。
109
(
大正一一・三・四
旧二・六
北村隆光
録)
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