津牟苅の教の太刀を抜きつれて醜の敵草薙ぎて放らむ〈言霊反〉
天津日の輝き渡る神教は心の暗の明りなりけり〈言霊反〉
物質にのみたましひを奪はれてまことの道をしらぬ濁り世〈信天翁(再版)〉
日の本の魂腺濁りけがれつつ外国学びのみぞ栄ゆる〈信天翁(再版)〉
外国のよからぬ思想はびこれるわが神国を道に清めむ〈信天翁(再版)〉
進みゆく月日の駒に神ならひ吾は進展主義をとるなり〈総説歌(再版)〉
取越しの苦労もなさず過越しの苦労も思はず刹那を進まむ〈総説歌(再版)〉
進展は神のみ心緊縮は皆凡人の心なりけり〈総説歌(再版)〉
時津風吹きすさむなる東路に神代の政治待てる久しさ〈第1章(校正)〉
弱りゆく吾が身真幸くあれかしと朝夕祈れ神の大前〈第3章〉
祈るとも心に曲のある時は神の救ひの如何であるべき〈第3章〉
身を忘れ家を忘れて国のため道を弘むる人は神なり〈第4章〉
むつかしき邪さの道を歩むより神の正道安く渡らえ〈第4章〉
新しく更生したる神国に昔の儘のまつりごとすも〈第6章(校正)〉
有難し忝けなしと朝夕に思ひ暮せば曲事はなし〈第9章(再版)〉
から国の人も慕ひて寄り来る綾の聖地は地上天国〈第12章(再版)〉
栄えゆく吾が大本の光こそ月日の神のしるべなりけり〈第12章(再版)〉
高光る神の教の日に月に海の内外にひろごる大本〈第13章(再版)〉
天地は広しといへど頼むべき光は神をおきて他になし〈第13章(再版)〉
妨げに遇へば遇ふほど勇みたちて一直線に真道たどりぬ〈第14章(再版)〉
荒汐の寄するが如く襲ひ来る曲神退ひぬ神の力に〈第14章(再版)〉
味のよき果実又は美しき花には虫のつくものと知れ〈第16章(再版)〉
天地の神を忘るる其時ぞその身になやみの種はまかるる〈第16章(再版)〉
天地の神のためには大いなる力とならむ日頃の願ひ〈第17章(再版)〉
朝夕に感謝の念にみちみちぬ大いなる力給ひし神に〈第17章(再版)〉
大いなる力たまひぬ天地の光となりて暗夜を照らさむ〈第17章(再版)〉
久方の高天原の生神は世を思ひつつ延ばす立替〈第19章〉
掛巻も綾に尊き神の道広く安けくを歩む人は稀れ〈第22章(再版)〉
五月蠅なす曲の猛びの世の中は誠の神より頼るものなし〈第22章(再版)〉
惟神道を表にかざしつつ曲の住まへる白壁の雪隠〈第22章(再版)〉
天津神国津御神の守りますこの神国は常世にもがも〈第28章(再版)〉
身に積る罪や穢も皇神の教の風に散るぞ嬉しき〈第30章〉
二つ無き此れの教は天津日の弥高光如くなりけり〈第30章〉
寝ながらに古き神代の物語はよこの経綸にふさはしき哉〈第36章〉
群雲に隠れし月も時来れば天津御空に冴え渡るなり〈第36章〉
汚さじと思ひ詰めたる村肝の心の空に月冴え渡る〈第36章〉
(「校正」は昭和十年二月、王仁三郎が校正した時に挿入したもの。)
[この余白歌は八幡書店版霊界物語収録の余白歌を参考に他の資料と付き合わせて作成しました]