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霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第30巻(巳の巻)
序
凡例
総説
第1篇 高砂の松
第1章 主従二人
第2章 乾の滝
第3章 清めの滝
第4章 懐旧の歌
第2篇 珍野瞰下
第5章 下坂の歌
第6章 樹下の一宿
第7章 提燈の光
第8章 露の道
第3篇 神縁微妙
第9章 醜の言霊
第10章 妖雲晴
第11章 言霊の妙
第12章 マラソン競争
第13章 都入
第4篇 修理固成
第14章 霊とパン
第15章 花に嵐
第16章 荒しの森
第17章 出陣
第18章 日暮シの河
第19章 蜘蛛の児
第20章 雉と町
第5篇 山河動乱
第21章 神王の祠
第22章 大蜈蚣
第23章 ブール酒
第24章 陥穽
附記 湯ケ島温泉
附記 天津祝詞解
附記 デモ国民歌
余白歌
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霊界物語
>
海洋万里(第25~36巻)
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第30巻(巳の巻)
> 第1篇 高砂の松 > 第4章 懐旧の歌
<<< 清めの滝
(B)
(N)
下坂の歌 >>>
第四章
懐旧
(
くわいきう
)
の
歌
(
うた
)
〔八四六〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第30巻 海洋万里 巳の巻
篇:
第1篇 高砂の松
よみ(新仮名遣い):
たかさごのまつ
章:
第4章 懐旧の歌
よみ(新仮名遣い):
かいきゅうのうた
通し章番号:
846
口述日:
1922(大正11)年08月14日(旧06月22日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年9月15日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
末子姫は、帰順したバラモン教の石熊を連れて、捨子姫、カールと合わせて四人連れでテル山峠の頂上に着いた。
石熊は、はるか昔に松竹梅の宣伝使が黄泉比良坂の戦いに際して、蚊々虎に導かれて珍の都の両親に別れを告げた場所であることを説明した。カールは末子姫に歌を所望した。
末子姫は、かつてのエルサレムの天使長・桃上彦が、都を追われて底の竜宮で正鹿山津見と名前を変えてさまざまな艱難苦労を経験したところから歌い始めた。そして正鹿山津見の三人の娘・松竹梅が別れの歌を歌った場所に引き合わせて、自らの境遇を歌った。
歌い終わって末子姫は傍らの石に腰を下ろした。続いて捨子姫が歌った。捨子姫は、末子姫に付いて世界を廻る自らの境遇とこれまでの足跡を述懐し、神素盞嗚尊、日の出神、言依別、八人乙女らの行方を想い、歌を終えた。
一行は峠を東に下って珍の都を目指した。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-01-13 17:48:44
OBC :
rm3004
愛善世界社版:
41頁
八幡書店版:
第5輯 587頁
修補版:
校定版:
44頁
普及版:
16頁
初版:
ページ備考:
001
末子姫
(
すゑこひめ
)
は
新
(
あらた
)
にバラモン
教
(
けう
)
の
石熊
(
いしくま
)
の
帰順
(
きじゆん
)
を
許
(
ゆる
)
し、
002
捨子姫
(
すてこひめ
)
、
003
カールの
四人
(
よにん
)
連
(
づ
)
れ、
004
漸
(
やうや
)
くにしてテル
山峠
(
やまたうげ
)
の
頂上
(
ちやうじやう
)
に
辿
(
たど
)
り
着
(
つ
)
いた。
005
石熊
(
いしくま
)
『サア
此処
(
ここ
)
が
有名
(
いうめい
)
なテル
山峠
(
やまたうげ
)
の
頂上
(
ちやうじやう
)
で
御座
(
ござ
)
います。
006
黄泉
(
よもつ
)
比良坂
(
ひらさか
)
の
大戦
(
たいせん
)
以前
(
いぜん
)
に、
007
珍
(
うづ
)
の
都
(
みやこ
)
の
正鹿山津見
(
まさかやまづみ
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御
(
おん
)
娘
(
むすめ
)
、
008
松
(
まつ
)
竹
(
たけ
)
梅
(
うめ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
が
始
(
はじ
)
めて
宣伝
(
せんでん
)
の
初陣
(
ういぢん
)
に
此処
(
ここ
)
を、
009
蚊々虎
(
かがとら
)
と
云
(
い
)
ふ
天教山
(
てんけうざん
)
の
木
(
こ
)
の
花姫
(
はなひめ
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
化神
(
けしん
)
に
導
(
みちび
)
かれて、
010
お
通
(
とほ
)
り
遊
(
あそ
)
ばし、
011
松
(
まつ
)
竹
(
たけ
)
梅
(
うめ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
は
遥々
(
はるばる
)
と
珍
(
うづ
)
の
都
(
みやこ
)
を
振返
(
ふりかへ
)
り、
012
両親
(
りやうしん
)
に
訣別
(
けつべつ
)
の
歌
(
うた
)
を
歌
(
うた
)
はれた
所
(
ところ
)
です
[
※
第9巻第13章「訣別の歌」参照
]
。
013
随分
(
ずゐぶん
)
連山
(
れんざん
)
重畳
(
ちようぜう
)
として
四方
(
よも
)
に
拡
(
ひろ
)
がり、
014
大西洋
(
たいせいやう
)
の
波
(
なみ
)
は
霞
(
かすみ
)
の
如
(
ごと
)
く
棚引
(
たなび
)
き、
015
何
(
なん
)
とも
云
(
い
)
へぬ
絶景
(
ぜつけい
)
の
地点
(
ちてん
)
で
御座
(
ござ
)
います。
016
茲
(
ここ
)
で
一
(
ひと
)
つ
汗
(
あせ
)
を
入
(
い
)
れて、
017
ボツボツ
降
(
くだ
)
る
事
(
こと
)
に
致
(
いた
)
しませうか』
018
末子
(
すゑこ
)
『
何
(
なん
)
とも
云
(
い
)
へぬ
涼
(
すず
)
しい
風
(
かぜ
)
が
御座
(
ござ
)
いますなア。
019
勿体
(
もつたい
)
ない
事
(
こと
)
乍
(
なが
)
ら、
020
此処
(
ここ
)
で
少時
(
しばらく
)
休息
(
きうそく
)
して
参
(
まゐ
)
る
事
(
こと
)
に
致
(
いた
)
しませう。
021
どうせ
二日
(
ふつか
)
や
三日
(
みつか
)
歩
(
ある
)
いたつて
珍
(
うづ
)
の
都
(
みやこ
)
へは
容易
(
ようい
)
に
行
(
ゆ
)
けませぬから……』
022
捨子
(
すてこ
)
『つい
目
(
め
)
の
下
(
した
)
に
見
(
み
)
えて
居
(
ゐ
)
るようですが、
023
随分
(
ずゐぶん
)
里程
(
みちのり
)
があると
見
(
み
)
えますなア』
024
カール『モシ、
025
末子姫
(
すゑこひめ
)
様
(
さま
)
、
026
松
(
まつ
)
竹
(
たけ
)
梅
(
うめ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
がここで
懐郷
(
くわいきやう
)
の
念
(
ねん
)
に
駆
(
か
)
られて
訣別
(
けつべつ
)
の
歌
(
うた
)
をよまれた
旧蹟
(
きうせき
)
ですから、
027
貴女
(
あなた
)
も
一
(
ひと
)
つテルの
国
(
くに
)
を
別
(
わか
)
れるに
臨
(
のぞ
)
み、
028
得意
(
とくい
)
の
御
(
おん
)
言霊
(
ことたま
)
を
以
(
もつ
)
てお
歌
(
うた
)
ひ
下
(
くだ
)
さつては
如何
(
どう
)
でせう』
029
末子
(
すゑこ
)
『オホヽヽヽ、
030
お
恥
(
はづ
)
かしい
事
(
こと
)
ですが、
031
左様
(
さやう
)
な
結構
(
けつこう
)
な
宣伝使
(
せんでんし
)
の
御
(
お
)
歌
(
うた
)
ひになつた
由緒
(
ゆいしよ
)
ある
地点
(
ちてん
)
と
聞
(
き
)
けば、
032
歌
(
うた
)
はずには
居
(
を
)
られますまい。
033
……
捨子姫
(
すてこひめ
)
さま、
034
あなたも
一
(
ひと
)
つ
御
(
お
)
歌
(
うた
)
ひになつたら
如何
(
どう
)
でせう』
035
捨子
(
すてこ
)
『
先
(
ま
)
づ
貴女
(
あなた
)
から
先
(
さき
)
にお
口
(
くち
)
を
切
(
き
)
つて
下
(
くだ
)
さいませ。
036
私
(
わたし
)
も
驥尾
(
きび
)
に
附
(
ふ
)
して
蛇足
(
だそく
)
を
添
(
そ
)
へますから……』
037
末子姫
(
すゑこひめ
)
は
山上
(
さんじやう
)
の
涼
(
すず
)
しき
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれつつ、
038
声調
(
せいてう
)
ゆるやかに
歌
(
うた
)
ひ
始
(
はじ
)
めたり。
039
末子姫
『
神
(
かみ
)
の
都
(
みやこ
)
のエルサレム
040
天使
(
てんし
)
の
長
(
をさ
)
と
現
(
あ
)
れませる
041
桃上彦
(
ももがみひこ
)
の
大神
(
おほかみ
)
は
042
松
(
まつ
)
竹
(
たけ
)
梅
(
うめ
)
の
三柱
(
みはしら
)
の
043
いたいけ
盛
(
ざかり
)
の
娘子
(
むすめご
)
を
044
珍
(
うづ
)
の
館
(
やかた
)
に
残
(
のこ
)
しおき
045
聖地
(
せいち
)
の
混乱
(
こんらん
)
後
(
あと
)
にして
046
見
(
み
)
るもいぶせき
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
り
047
命
(
いのち
)
からがら
和田
(
わだ
)
の
原
(
はら
)
048
漕
(
こ
)
ぎ
出
(
い
)
で
玉
(
たま
)
ふ
折柄
(
をりから
)
に
049
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御恵
(
みめぐみ
)
に
050
一度
(
いちど
)
は
竜宮
(
りうぐう
)
の
金門守
(
かなども
)
り
051
乙米姫
(
おとよねひめ
)
に
助
(
たす
)
けられ
052
悲
(
かな
)
しき
月日
(
つきひ
)
を
送
(
おく
)
る
折
(
をり
)
053
天教山
(
てんけうざん
)
に
現
(
あ
)
れませる
054
神
(
かむ
)
伊邪諾
(
いざなぎの
)
大神
(
おほかみ
)
の
055
珍
(
うづ
)
の
御
(
おん
)
子
(
こ
)
と
現
(
あ
)
れませる
056
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
に
助
(
たす
)
けられ
057
琴平別
(
ことひらわけ
)
の
亀
(
かめ
)
に
乗
(
の
)
り
058
淤縢山津見
(
おどやまづみ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
059
此
(
この
)
高砂
(
たかさご
)
に
安着
(
あんちやく
)
し
060
珍
(
うづ
)
の
都
(
みやこ
)
に
出
(
い
)
でまして
061
三五教
(
あななひけう
)
を
広
(
ひろ
)
めまし
062
珍山峠
(
うづやまたうげ
)
を
乗越
(
のりこ
)
えて
063
心
(
こころ
)
の
空
(
そら
)
もハルの
国
(
くに
)
064
鷹取別
(
たかとりわけ
)
の
守
(
まも
)
りたる
065
ハルの
城下
(
じやうか
)
に
出
(
い
)
でまして
066
数多
(
あまた
)
の
敵
(
てき
)
に
取巻
(
とりま
)
かれ
067
所
(
ところ
)
構
(
かま
)
はず
突
(
つ
)
き
刺
(
さ
)
され
068
沙漠
(
さばく
)
の
中
(
なか
)
に
埋
(
うづ
)
められ
069
命
(
いのち
)
カラガラハルの
国
(
くに
)
070
逃
(
に
)
げ
出
(
い
)
でまして
珍山
(
うづやま
)
の
071
谷間
(
たにま
)
に
湧
(
わ
)
き
出
(
で
)
る
温泉
(
おんせん
)
に
072
病
(
やまひ
)
を
養
(
やしな
)
ひゐます
折
(
をり
)
073
淤縢山津見
(
おどやまづみ
)
や
蚊々虎
(
かがとら
)
の
074
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
に
巡
(
めぐ
)
り
会
(
あ
)
ひ
075
駒山彦
(
こまやまひこ
)
や
五月姫
(
さつきひめ
)
076
一行
(
いつかう
)
五
(
ご
)
人
(
にん
)
は
天雲
(
あまくも
)
の
077
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
を
打渉
(
うちわた
)
り
078
大蛇
(
をろち
)
の
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
せられて
079
やうやうウヅの
都
(
みやこ
)
まで
080
帰
(
かへ
)
らせ
玉
(
たま
)
ひて
五月姫
(
さつきひめ
)
081
珍山彦
(
うづやまひこ
)
の
媒酌
(
なかだち
)
に
082
鴛鴦
(
をし
)
の
衾
(
ふすま
)
の
契
(
ちぎり
)
をば
083
結
(
むす
)
び
玉
(
たま
)
ひし
芽出
(
めで
)
たさよ
084
五月
(
ごがつ
)
五日
(
いつか
)
の
夕間暮
(
ゆふまぐれ
)
085
聖地
(
せいち
)
を
後
(
あと
)
に
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
086
松
(
まつ
)
竹
(
たけ
)
梅
(
うめ
)
の
愛娘
(
まなむすめ
)
087
訪
(
たづ
)
ね
来
(
きた
)
りて
親
(
おや
)
と
子
(
こ
)
の
088
嬉
(
うれ
)
しき
対面
(
たいめん
)
遊
(
あそ
)
ばせし
089
珍
(
うづ
)
の
都
(
みやこ
)
は
白雲
(
しらくも
)
の
090
彼方
(
あなた
)
に
幽
(
かす
)
かに
見
(
み
)
えにけり
091
茲
(
ここ
)
に
三人
(
みたり
)
の
姉妹
(
おとどい
)
は
092
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
伝
(
つた
)
へむと
093
草鞋
(
わらぢ
)
脚絆
(
きやはん
)
に
身
(
み
)
をかため
094
父
(
ちち
)
の
命
(
みこと
)
や
母
(
はは
)
命
(
みこと
)
095
二人
(
ふたり
)
に
暇
(
いとま
)
を
告
(
つ
)
げ
乍
(
なが
)
ら
096
三人
(
みたり
)
の
司
(
つかさ
)
に
伴
(
ともな
)
はれ
097
此
(
こ
)
れの
峠
(
たうげ
)
に
登
(
のぼ
)
りまし
098
父
(
ちち
)
と
母
(
はは
)
とに
訣別
(
けつべつ
)
の
099
名残
(
なごり
)
を
惜
(
を
)
しみ
玉
(
たま
)
ひたる
100
心
(
こころ
)
の
色
(
いろ
)
もテル
山
(
やま
)
の
101
昔
(
むかし
)
思
(
おも
)
へばなつかしや
102
妾
(
わらは
)
も
同
(
おな
)
じ
八乙女
(
やをとめ
)
の
103
か
弱
(
よわ
)
き
身
(
み
)
にて
斎苑
(
いそ
)
館
(
やかた
)
104
鎮
(
しづ
)
まりゐます
父上
(
ちちうへ
)
の
105
膝元
(
ひざもと
)
離
(
はな
)
れて
遥々
(
はるばる
)
と
106
メソポタミヤの
顕恩郷
(
けんおんきやう
)
107
それより
進
(
すす
)
んで
波斯
(
フサ
)
の
国
(
くに
)
108
教
(
をしへ
)
を
開
(
ひら
)
く
折柄
(
をりから
)
に
109
バラモン
教
(
けう
)
の
人々
(
ひとびと
)
に
110
捉
(
とら
)
まへられて
和田
(
わだ
)
の
原
(
はら
)
111
便
(
たよ
)
り
渚
(
なぎさ
)
の
捨小舟
(
すてをぶね
)
112
八人
(
やたり
)
乙女
(
をとめ
)
はちりぢりに
113
神
(
かみ
)
の
仕組
(
しぐみ
)
か
白波
(
しらなみ
)
の
114
上漕
(
うへこ
)
ぎ
渡
(
わた
)
る
悲
(
かな
)
しさよ
115
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
幸
(
さち
)
はひて
116
汐
(
しほ
)
の
八百路
(
やほぢ
)
も
恙
(
つつが
)
なく
117
魔神
(
まがみ
)
を
払
(
はら
)
ふハラ
港
(
みなと
)
118
テルの
国
(
くに
)
をばスタスタと
119
東
(
ひがし
)
を
指
(
さ
)
して
進
(
すす
)
み
来
(
く
)
る
120
テル
山峠
(
やまたうげ
)
の
山麓
(
さんろく
)
に
121
三五教
(
あななひけう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
122
罪
(
つみ
)
もカールの
神人
(
しんじん
)
に
123
思
(
おも
)
ひ
掛
(
が
)
けなく
巡
(
めぐ
)
り
合
(
あ
)
ひ
124
乾
(
いぬゐ
)
の
滝
(
たき
)
に
立寄
(
たちよ
)
りて
125
其
(
その
)
壮大
(
さうだい
)
を
賞
(
ほ
)
めゐたる
126
時
(
とき
)
しもあれや
滝
(
たき
)
の
上
(
へ
)
に
127
さも
凄
(
すさま
)
じき
目
(
め
)
を
見
(
み
)
はり
128
大口
(
おほぐち
)
開
(
あ
)
けて
睨
(
にら
)
み
居
(
ゐ
)
る
129
醜
(
しこ
)
の
大蛇
(
をろち
)
に
魅
(
み
)
せられて
130
巌
(
いはほ
)
の
片方
(
かたへ
)
に
石熊
(
いしくま
)
の
131
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
が
直立
(
ちよくりつ
)
し
132
苦
(
くるし
)
み
玉
(
たま
)
ふ
憐
(
あは
)
れさよ
133
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
し
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
す
134
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
村肝
(
むらきも
)
の
135
心
(
こころ
)
を
捧
(
ささ
)
げて
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る
136
吾
(
わが
)
言霊
(
ことたま
)
は
天地
(
あめつち
)
に
137
忽
(
たちま
)
ち
通
(
かよ
)
ひて
石熊
(
いしくま
)
の
138
神
(
かみ
)
の
宮居
(
みやゐ
)
は
自由
(
じいう
)
自在
(
じざい
)
139
大蛇
(
をろち
)
は
直
(
ただち
)
に
解脱
(
げだつ
)
して
140
雲
(
くも
)
を
霞
(
かすみ
)
と
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せぬ
141
心
(
こころ
)
も
固
(
かた
)
き
石熊
(
いしくま
)
が
142
赤
(
あか
)
き
心
(
こころ
)
を
推
(
お
)
し
測
(
はか
)
り
143
神
(
かみ
)
の
大道
(
おほぢ
)
を
共々
(
ともども
)
に
144
伝
(
つた
)
へ
行
(
ゆ
)
かむと
宣伝歌
(
せんでんか
)
145
歌
(
うた
)
ひて
漸
(
やうや
)
く
山頂
(
さんちやう
)
に
146
登
(
のぼ
)
りて
後
(
あと
)
を
眺
(
なが
)
むれば
147
山河
(
さんか
)
草木
(
さうもく
)
麗
(
うるは
)
しく
148
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
充
(
み
)
ち
足
(
た
)
らひ
149
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
の
有様
(
ありさま
)
を
150
隈
(
くま
)
なく
現
(
あらは
)
し
玉
(
たま
)
ひける
151
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
152
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
著
(
いち
)
じるく
153
教
(
をしへ
)
の
花
(
はな
)
のいと
清
(
きよ
)
く
154
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
茲
(
ここ
)
にやすやすと
155
珍
(
うづ
)
とテルとの
国境
(
くにざかゐ
)
156
四方
(
よも
)
を
見
(
み
)
おろす
雲
(
くも
)
の
上
(
へ
)
に
157
立
(
た
)
ちしは
神
(
かみ
)
の
御恵
(
みめぐ
)
みぞ
158
さは
去
(
さ
)
り
乍
(
なが
)
ら
吾
(
わが
)
父
(
ちち
)
の
159
神
(
かみ
)
の
尊
(
みこと
)
は
今
(
いま
)
何処
(
いづこ
)
160
あが
姉妹
(
おとどい
)
の
五十子
(
いそこ
)
姫
(
ひめ
)
161
愛子
(
あいこ
)
の
姫
(
ひめ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
162
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
姉
(
あね
)
は
如何
(
いか
)
にして
163
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
過
(
す
)
ぐさせ
玉
(
たま
)
ふらむ
164
行方
(
ゆくへ
)
も
知
(
し
)
らぬ
波
(
なみ
)
の
上
(
うへ
)
165
雲
(
くも
)
の
彼方
(
かなた
)
を
打眺
(
うちなが
)
め
166
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なにあが
父
(
ちち
)
や
167
姉
(
あね
)
の
命
(
みこと
)
の
消息
(
せうそく
)
を
168
思
(
おも
)
ひ
煩
(
わづら
)
ふあが
心
(
こころ
)
169
いつしか
晴
(
は
)
れむ
常暗
(
とこやみ
)
の
170
帳
(
とばり
)
は
開
(
あ
)
けて
天津空
(
あまつそら
)
171
月日
(
つきひ
)
も
清
(
きよ
)
くテル
山
(
やま
)
の
172
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
の
風
(
かぜ
)
清
(
きよ
)
く
173
心
(
こころ
)
楽
(
たのし
)
き
松
(
まつ
)
の
世
(
よ
)
の
174
親子
(
おやこ
)
姉妹
(
けうだい
)
一時
(
いつとき
)
に
175
嬉
(
うれ
)
しき
顔
(
かほ
)
を
五六七
(
みろく
)
の
世
(
よ
)
176
神
(
かみ
)
のまにまに
高砂
(
たかさご
)
の
177
此
(
この
)
神島
(
かみしま
)
に
身
(
み
)
を
忍
(
しの
)
び
178
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
仕
(
つか
)
へなむ
179
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
180
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
181
と
述懐
(
じゆつくわい
)
の
歌
(
うた
)
を
歌
(
うた
)
ひ、
182
恰好
(
かつかう
)
な
腰掛岩
(
こしかけいは
)
の
上
(
うへ
)
に
身
(
み
)
を
托
(
たく
)
し、
183
汗
(
あせ
)
を
拭
(
ぬぐ
)
ふ。
184
捨子姫
(
すてこひめ
)
は
風
(
かぜ
)
に
面
(
おもて
)
を
吹
(
ふ
)
かれつつ、
185
さも
愉快
(
ゆくわい
)
げに
四方
(
しはう
)
を
見晴
(
みは
)
らし
乍
(
なが
)
ら、
186
体
(
からだ
)
を
東西
(
とうざい
)
南北
(
なんぽく
)
に
回転
(
くわいてん
)
しつつ、
187
歌
(
うた
)
ひ
始
(
はじ
)
めたり。
188
捨子姫
『
東
(
ひがし
)
や
西
(
にし
)
や
北
(
きた
)
南
(
みなみ
)
189
四方
(
よも
)
の
国型
(
くにがた
)
眺
(
なが
)
むれば
190
大海原
(
おほうなばら
)
に
浮
(
うか
)
びたる
191
高砂島
(
たかさごじま
)
の
名
(
な
)
に
恥
(
は
)
ぢず
192
太平松
(
たいへいまつ
)
や
楠堅木
(
くすかたぎ
)
193
槻
(
つき
)
の
大木
(
おほき
)
は
青々
(
あをあを
)
と
194
見
(
み
)
わたす
限
(
かぎ
)
り
山々
(
やまやま
)
に
195
茂
(
しげ
)
り
合
(
あ
)
ひたる
麗
(
うるは
)
しさ
196
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
も
目
(
ま
)
のあたり
197
眺
(
なが
)
めて
暮
(
くら
)
す
心地
(
ここち
)
して
198
旅
(
たび
)
のうさをも
打忘
(
うちわす
)
れ
199
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
200
珍
(
うづ
)
の
御
(
おん
)
子
(
こ
)
と
現
(
あ
)
れませる
201
姿
(
すがた
)
優
(
やさ
)
しき
末子姫
(
すゑこひめ
)
202
主人
(
あるじ
)
の
君
(
きみ
)
と
仰
(
あふ
)
ぎつつ
203
何
(
いづ
)
れの
里
(
さと
)
か
白雲
(
しらくも
)
の
204
空
(
そら
)
を
眺
(
なが
)
めて
海
(
うみ
)
の
上
(
うへ
)
205
やうやうここに
渡
(
わた
)
り
来
(
き
)
て
206
月日
(
つきひ
)
も
清
(
きよ
)
くテル
山
(
やま
)
の
207
尾
(
お
)
の
上
(
え
)
に
登
(
のぼ
)
りて
眺
(
なが
)
むれば
208
吹来
(
ふきく
)
る
風
(
かぜ
)
も
芳
(
かん
)
ばしく
209
木々
(
きぎ
)
の
梢
(
こずゑ
)
は
花盛
(
はなざか
)
り
210
味
(
あぢ
)
よき
木実
(
このみ
)
は
限
(
かぎ
)
りなく
211
枝
(
えだ
)
もたわわに
充
(
み
)
ち
足
(
た
)
らひ
212
飢
(
う
)
ゆる
事
(
こと
)
なく
吾々
(
われわれ
)
は
213
喉
(
のど
)
も
乾
(
かわ
)
かず
楽
(
たのし
)
みて
214
常世
(
とこよ
)
の
春
(
はる
)
に
会
(
あ
)
ふ
心地
(
ここち
)
215
天地
(
てんち
)
を
造
(
つく
)
り
玉
(
たま
)
ひたる
216
元
(
もと
)
つ
御祖
(
みおや
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
217
開
(
ひら
)
き
玉
(
たま
)
ひし
三五
(
あななひ
)
の
218
教
(
をしへ
)
の
司
(
つかさ
)
と
任
(
ま
)
けられて
219
何処
(
いづこ
)
を
果
(
は
)
てとも
長
(
なが
)
の
旅
(
たび
)
220
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
るぞ
楽
(
たのし
)
けれ
221
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
222
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
幸
(
さち
)
はひて
223
世人
(
よびと
)
の
為
(
ため
)
に
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
224
生命
(
いのち
)
を
捨子
(
すてこ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
225
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
側近
(
そばちか
)
く
226
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
りて
永久
(
とこしへ
)
に
227
太
(
ふと
)
き
功績
(
いさを
)
を
立
(
た
)
てまつり
228
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
子
(
こ
)
と
生
(
うま
)
れたる
229
あが
天職
(
てんしよく
)
をまつぶさに
230
尽
(
つく
)
させ
玉
(
たま
)
へ
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
231
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
たち
八百万
(
やほよろづ
)
232
殊
(
こと
)
に
尊
(
たふと
)
き
国治立
(
くにはるたち
)
の
233
厳
(
いづ
)
の
尊
(
みこと
)
や
豊国姫
(
とよくにひめ
)
の
234
瑞
(
みづ
)
の
尊
(
みこと
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
235
誠
(
まこと
)
をこめて
願
(
ね
)
ぎまつる
236
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
237
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
幸
(
さち
)
はひて
238
天教山
(
てんけうざん
)
に
現
(
あ
)
れませる
239
天照
(
あまてら
)
します
大神
(
おほかみ
)
の
240
珍
(
うづ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
逸早
(
いちはや
)
く
241
八岐
(
やまた
)
大蛇
(
をろち
)
を
言向
(
ことむ
)
けて
242
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
が
243
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
功績
(
いさをし
)
を
244
高天原
(
たかあまはら
)
に
参上
(
まゐの
)
ぼり
245
大蛇
(
をろち
)
の
呑
(
の
)
みたる
村雲
(
むらくも
)
の
246
剣
(
つるぎ
)
を
手早
(
てばや
)
く
大神
(
おほかみ
)
の
247
御前
(
みまへ
)
に
奉
(
まつ
)
らせ
玉
(
たま
)
へかし
248
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
249
八人
(
やたり
)
乙女
(
をとめ
)
の
末
(
すゑ
)
の
子
(
こ
)
と
250
現
(
あ
)
れ
出
(
い
)
でませる
末子姫
(
すゑこひめ
)
251
かしづき
奉
(
まつ
)
る
捨子姫
(
すてこひめ
)
252
新
(
あらた
)
に
仕
(
つか
)
へし
石熊
(
いしくま
)
の
253
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
や
三五
(
あななひ
)
の
254
道
(
みち
)
を
歩
(
あゆ
)
めるカール
迄
(
まで
)
255
厚
(
あつ
)
く
守
(
まも
)
らせ
玉
(
たま
)
ひつつ
256
五六七
(
みろく
)
の
御世
(
みよ
)
の
神政
(
しんせい
)
に
257
清
(
きよ
)
く
使
(
つか
)
はせ
玉
(
たま
)
へかし
258
神
(
かみ
)
は
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
と
倶
(
とも
)
にます
259
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
260
雲井
(
くもゐ
)
の
上
(
うへ
)
に
千木
(
ちぎ
)
高
(
たか
)
く
261
仕
(
つか
)
へまつりて
宮柱
(
みやばしら
)
262
太
(
ふと
)
しく
立
(
た
)
てて
大神
(
おほかみ
)
の
263
御前
(
みまへ
)
に
清
(
きよ
)
く
復
(
かへ
)
り
言
(
ごと
)
264
詳
(
つぶ
)
さに
申
(
まを
)
させ
玉
(
たま
)
へかし
265
旭
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
266
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
267
高砂島
(
たかさごじま
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
268
曲津
(
まがつ
)
は
猛
(
たけ
)
く
攻
(
せ
)
め
来
(
く
)
とも
269
神
(
かみ
)
に
仕
(
つか
)
へし
吾
(
わが
)
身魂
(
みたま
)
270
五六七
(
みろく
)
の
御世
(
みよ
)
の
末
(
すゑ
)
迄
(
まで
)
も
271
変
(
かは
)
らざらまし
神
(
かみ
)
の
前
(
まへ
)
272
慎
(
つつし
)
み
誓
(
ちか
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る
273
さはさり
乍
(
なが
)
らコーカスの
274
山
(
やま
)
にゐませし
素盞嗚
(
すさのを
)
の
275
神
(
かみ
)
の
尊
(
みこと
)
は
今
(
いま
)
何処
(
いづこ
)
276
日
(
ひ
)
の
出別
(
でのわけ
)
や
言依別
(
ことよりわけ
)
の
277
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
は
如何
(
いか
)
にして
278
道
(
みち
)
に
尽
(
つく
)
させ
玉
(
たま
)
ふらむ
279
五十子
(
いそこ
)
の
姫
(
ひめ
)
や
愛子姫
(
あいこひめ
)
280
英子
(
ひでこ
)
の
姫
(
ひめ
)
は
今
(
いま
)
何処
(
いづこ
)
281
別
(
わか
)
れて
程経
(
ほどへ
)
し
吾々
(
われわれ
)
は
282
音
(
おと
)
づる
由
(
よし
)
も
波
(
なみ
)
の
上
(
うへ
)
283
清
(
きよ
)
く
泛
(
うか
)
べる
高砂
(
たかさご
)
の
284
テル
山峠
(
やまたうげ
)
の
頂上
(
ちやうじやう
)
に
285
後
(
あと
)
振返
(
ふりかへ
)
り
振返
(
ふりかへ
)
り
286
哀別
(
あいべつ
)
離苦
(
りく
)
の
感
(
かん
)
深
(
ふか
)
し
287
あゝ
皇神
(
すめかみ
)
よ
皇神
(
すめかみ
)
よ
288
御霊
(
みたま
)
のふゆを
幸
(
さち
)
はひて
289
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
大神
(
おほかみ
)
に
290
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
を
会
(
あ
)
はせ
玉
(
たま
)
へかし
291
女心
(
をんなごころ
)
の
一筋
(
ひとすぢ
)
に
292
遥
(
はるか
)
に
拝
(
をが
)
み
奉
(
たてまつ
)
る
293
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
294
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましせよ』
295
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
り、
296
これより
末子姫
(
すゑこひめ
)
を
先頭
(
せんとう
)
に
一行
(
いつかう
)
四
(
よ
)
人
(
にん
)
はテル
山峠
(
やまたうげ
)
を
東
(
ひがし
)
に
降
(
くだ
)
り
行
(
ゆ
)
く。
297
(
大正一一・八・一四
旧六・二二
松村真澄
録)
298
(昭和一〇・六・九 王仁校正)
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