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霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第30巻(巳の巻)
序
凡例
総説
第1篇 高砂の松
第1章 主従二人
第2章 乾の滝
第3章 清めの滝
第4章 懐旧の歌
第2篇 珍野瞰下
第5章 下坂の歌
第6章 樹下の一宿
第7章 提燈の光
第8章 露の道
第3篇 神縁微妙
第9章 醜の言霊
第10章 妖雲晴
第11章 言霊の妙
第12章 マラソン競争
第13章 都入
第4篇 修理固成
第14章 霊とパン
第15章 花に嵐
第16章 荒しの森
第17章 出陣
第18章 日暮シの河
第19章 蜘蛛の児
第20章 雉と町
第5篇 山河動乱
第21章 神王の祠
第22章 大蜈蚣
第23章 ブール酒
第24章 陥穽
附記 湯ケ島温泉
附記 天津祝詞解
附記 デモ国民歌
余白歌
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霊界物語
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海洋万里(第25~36巻)
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第30巻(巳の巻)
> 第4篇 修理固成 > 第18章 日暮シの河
<<< 出陣
(B)
(N)
蜘蛛の児 >>>
第一八章
日暮
(
ひぐら
)
シの
河
(
かは
)
〔八六〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第30巻 海洋万里 巳の巻
篇:
第4篇 修理固成
よみ(新仮名遣い):
しゅうりこせい
章:
第18章 日暮シの河
よみ(新仮名遣い):
ひぐらしのかわ
通し章番号:
860
口述日:
1922(大正11)年08月16日(旧06月24日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年9月15日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
国依別一行は、日暮シ川のほとりにさしかかった。国依別は、旱魃のせいで川の水が減じたことに感慨を述べた。キジは、日暮シ川の上流にはウラル教の拠点があること、近年はバラモン教と激しく争っていたことを説明した。
川の水が多かったときには、ウラル教徒は舟で川を遡り、壮大な岩窟へ参詣したという。国依別、キジ、マチがウラル教の聖場について話し合っていると、日暮シ川の上流から、三葉葵紋の旗を押し立てて、武装した兵たちが進軍してくるのが見えた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-02-16 19:12:37
OBC :
rm3018
愛善世界社版:
210頁
八幡書店版:
第5輯 646頁
修補版:
校定版:
224頁
普及版:
84頁
初版:
ページ備考:
001
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
002
国依別
(
くによりわけ
)
は
御倉山
(
みくらやま
)
003
社
(
やしろ
)
を
後
(
あと
)
に
立出
(
たちい
)
でて
004
山河
(
やまかは
)
渉
(
わた
)
り
野路
(
のぢ
)
を
越
(
こ
)
え
005
漸
(
やうや
)
くチルの
村外
(
むらはづ
)
れ
006
荒
(
あら
)
しの
森
(
もり
)
に
辿
(
たど
)
りつき
007
息
(
いき
)
を
休
(
やす
)
むる
折柄
(
をりから
)
に
008
日暮
(
ひぐら
)
シ
山
(
やま
)
に
岩窟
(
がんくつ
)
を
009
構
(
かま
)
へて
教
(
をしへ
)
を
開
(
ひら
)
きたる
010
ウラルの
彦
(
ひこ
)
の
其
(
その
)
一派
(
いつぱ
)
011
ブール
教主
(
けうしゆ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
012
ユーズ、アナンの
両人
(
りやうにん
)
を
013
左右
(
さいう
)
の
力
(
ちから
)
と
頼
(
たの
)
みつつ
014
数多
(
あまた
)
の
部下
(
ぶか
)
を
引連
(
ひきつ
)
れて
015
荒
(
あら
)
しの
森
(
もり
)
に
出
(
い
)
で
来
(
きた
)
り
016
国依別
(
くによりわけ
)
を
取囲
(
とりかこ
)
み
017
只
(
ただ
)
一討
(
ひとう
)
ちにせむものと
018
群
(
むら
)
がり
来
(
きた
)
る
可笑
(
をか
)
しさよ
019
国依別
(
くによりわけ
)
は
泰然
(
たいぜん
)
と
020
心
(
こころ
)
豊
(
ゆたか
)
に
口
(
くち
)
の
内
(
うち
)
021
生言霊
(
いくことたま
)
を
宣
(
の
)
り
終
(
を
)
へて
022
琉球島
(
りうきうたう
)
に
打渡
(
うちわた
)
り
023
竜
(
たつ
)
の
顋
(
あぎと
)
の
宝玉
(
ほうぎよく
)
を
024
受取
(
うけと
)
り
球
(
たま
)
の
神力
(
しんりき
)
を
025
己
(
おの
)
が
身魂
(
みたま
)
に
納
(
をさ
)
めつつ
026
天下
(
てんか
)
無双
(
むさう
)
の
神人
(
しんじん
)
と
027
成
(
な
)
り
済
(
す
)
ましたる
今日
(
けふ
)
の
旅
(
たび
)
028
数多
(
あまた
)
の
敵
(
てき
)
に
打向
(
うちむか
)
ひ
029
右手
(
めて
)
の
拳
(
こぶし
)
を
握
(
にぎ
)
りつめ
030
示指
(
ひとさしゆび
)
を
差
(
さ
)
し
伸
(
の
)
べて
031
押寄
(
おしよ
)
せ
来
(
きた
)
る
敵軍
(
てきぐん
)
に
032
向
(
むか
)
つて
霊光
(
れいくわう
)
発射
(
はつしや
)
せば
033
威力
(
ゐりよく
)
に
打
(
う
)
たれて
一同
(
いちどう
)
は
034
雪崩
(
なだれ
)
をうつて
逃
(
に
)
げて
行
(
ゆ
)
く
035
国依別
(
くによりわけ
)
は
只一人
(
ただひとり
)
036
脆
(
もろ
)
くも
逃
(
に
)
げ
行
(
ゆ
)
く
敵
(
てき
)
の
影
(
かげ
)
037
目送
(
もくそう
)
しつつ
高笑
(
たかわら
)
ひ
038
神
(
かみ
)
の
威徳
(
ゐとく
)
を
感謝
(
かんしや
)
する
039
時
(
とき
)
しもあれやスタスタと
040
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
る
人
(
ひと
)
の
影
(
かげ
)
041
マチ、キジ
二人
(
ふたり
)
の
信徒
(
まめひと
)
は
042
国依別
(
くによりわけ
)
の
前
(
まへ
)
に
寄
(
よ
)
り
043
両手
(
りやうて
)
をついて
語
(
かた
)
る
様
(
やう
)
044
私
(
わたし
)
はチルの
国人
(
くにびと
)
で
045
ウラルの
神
(
かみ
)
を
奉
(
ほう
)
じたる
046
マチとキジとの
両人
(
りやうにん
)
ぞ
047
饑饉
(
ききん
)
の
厄
(
やく
)
に
苦
(
くるし
)
みて
048
玉
(
たま
)
の
命
(
いのち
)
は
今日
(
けふ
)
明日
(
あす
)
と
049
迫
(
せま
)
り
来
(
きた
)
れる
苦
(
くるし
)
さに
050
国魂神
(
くにたまがみ
)
を
祀
(
まつ
)
りたる
051
社
(
やしろ
)
の
下
(
した
)
の
谷川
(
たにがは
)
に
052
神
(
かみ
)
の
使
(
つかひ
)
の
御倉魚
(
みくらうを
)
053
姿
(
すがた
)
を
眺
(
なが
)
め
手
(
て
)
を
合
(
あは
)
せ
054
無事
(
ぶじ
)
安全
(
あんぜん
)
を
祈
(
いの
)
る
折
(
をり
)
055
ウラルの
道
(
みち
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
056
数多
(
あまた
)
引
(
ひき
)
つれ
出
(
い
)
で
来
(
きた
)
り
057
軽生
(
けいせい
)
重死
(
ぢうし
)
の
教
(
のり
)
を
説
(
と
)
く
058
さは
去
(
さ
)
り
乍
(
なが
)
ら
吾々
(
われわれ
)
は
059
肉
(
にく
)
の
命
(
いのち
)
のある
限
(
かぎ
)
り
060
パンをば
外
(
よそ
)
に
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
061
上
(
うへ
)
なく
尊
(
たふと
)
くあればとて
062
現当
(
げんたう
)
利益
(
りやく
)
あらざれば
063
やはか
諾
(
うべな
)
ひまつるべき
064
如何
(
いかが
)
はせむと、とつおいつ
065
否定
(
ひてい
)
の
暗
(
やみ
)
に
悩
(
なや
)
む
折
(
をり
)
066
実
(
げ
)
にも
尊
(
たふと
)
き
宣伝使
(
せんでんし
)
067
三五
(
さんご
)
の
月
(
つき
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
068
御空
(
みそら
)
も
清
(
きよ
)
く
明
(
あきら
)
かに
069
宣
(
の
)
らせ
玉
(
たま
)
ひて
神代
(
かみよ
)
より
070
神
(
かみ
)
の
禁
(
きん
)
ぜし
御倉魚
(
みくらうを
)
071
捕
(
とら
)
へて
食
(
くら
)
ひ
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
072
命
(
いのち
)
をつなぎ
此
(
この
)
世
(
よ
)
をば
073
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
と
相見做
(
あひみな
)
し
074
尊
(
たふと
)
き
命
(
いのち
)
を
永
(
なが
)
らへて
075
現世
(
げんせ
)
に
永
(
なが
)
く
働
(
はたら
)
けと
076
思
(
おも
)
ひもかけぬ
天来
(
てんらい
)
の
077
救
(
すく
)
ひの
道
(
みち
)
の
福音
(
ふくいん
)
に
078
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
一同
(
いちどう
)
甦
(
よみがへ
)
り
079
歓喜
(
くわんき
)
の
雨
(
あめ
)
は
忽
(
たちま
)
ちに
080
涙
(
なみだ
)
となりて
谷川
(
たにがは
)
に
081
流
(
なが
)
れ
注
(
そそ
)
ぎし
尊
(
たふと
)
さよ
082
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
083
かかる
尊
(
たふと
)
き
神人
(
しんじん
)
を
084
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
はいかでおめおめと
085
此
(
この
)
儘
(
まま
)
見逃
(
みのが
)
しまつらむや
086
命
(
いのち
)
の
限
(
かぎ
)
り
御
(
おん
)
後
(
あと
)
を
087
慕
(
した
)
ひて
君
(
きみ
)
の
教言
(
をしへごと
)
088
さし
許
(
ゆる
)
されて
天国
(
てんごく
)
の
089
清
(
きよ
)
き
教
(
をしへ
)
を
四方
(
よも
)
の
国
(
くに
)
090
草
(
くさ
)
の
片葉
(
かきは
)
に
至
(
いた
)
る
迄
(
まで
)
091
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
を
与
(
あた
)
へむと
092
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
二人
(
ふたり
)
は
諜
(
しめ
)
し
合
(
あ
)
ひ
093
故郷
(
こきやう
)
を
後
(
あと
)
にしとしとと
094
御
(
お
)
後
(
あと
)
を
慕
(
した
)
ひ
来
(
きた
)
りけり
095
国依別
(
くによりわけ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
096
何卒
(
なにとぞ
)
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
願
(
ねがひ
)
をば
097
清
(
きよ
)
く
許
(
ゆる
)
させ
玉
(
たま
)
へかし
098
大御恵
(
おほみめぐ
)
みの
万分一
(
まんぶいち
)
099
酬
(
むく
)
いまつらむ
吾々
(
われわれ
)
が
100
固
(
かた
)
き
心
(
こころ
)
は
千代
(
ちよ
)
八千代
(
やちよ
)
101
五六七
(
みろく
)
の
世
(
よ
)
まで
変
(
かは
)
らじと
102
心
(
こころ
)
定
(
さだ
)
めし
益良夫
(
ますらを
)
の
103
誠
(
まこと
)
受
(
う
)
けさせ
玉
(
たま
)
へよと
104
涙
(
なみだ
)
と
共
(
とも
)
に
頼
(
たの
)
み
入
(
い
)
る
105
国依別
(
くによりわけ
)
は
稍
(
やや
)
暫
(
しば
)
し
106
思案
(
しあん
)
にくれて
居
(
ゐ
)
たりしが
107
あゝ
是非
(
ぜひ
)
もなし
是非
(
ぜひ
)
もなし
108
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
取次
(
とりつぎ
)
は
109
一人
(
ひとり
)
の
旅
(
たび
)
と
大神
(
おほかみ
)
の
110
定
(
さだ
)
め
玉
(
たま
)
ひし
道
(
みち
)
なれど
111
汝
(
なれ
)
が
切
(
せつ
)
なる
其
(
その
)
願
(
ねが
)
ひ
112
無下
(
むげ
)
に
断
(
ことわ
)
る
由
(
よし
)
もなし
113
然
(
しか
)
らば
吾
(
われ
)
に
従
(
したが
)
ひて
114
三五教
(
あななひけう
)
の
御
(
おん
)
為
(
ため
)
に
115
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御尾前
(
みをさき
)
に
116
仕
(
つか
)
へまつれよマチ、キジよ
117
天津
(
あまつ
)
大神
(
おほかみ
)
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
118
国魂神
(
くにたまがみ
)
に
相誓
(
あひちか
)
ひ
119
汝
(
なれ
)
が
願
(
ねが
)
ひを
許
(
ゆる
)
すべし
120
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
121
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませと
122
生言霊
(
いくことたま
)
を
宣
(
の
)
りつれば
123
マチ、キジ
二人
(
ふたり
)
は
雀躍
(
こをどり
)
し
124
神
(
かみ
)
に
任
(
まか
)
せし
此
(
この
)
体
(
からだ
)
125
仮令
(
たとへ
)
野
(
の
)
の
末
(
すゑ
)
山
(
やま
)
の
奥
(
おく
)
126
千尋
(
ちひろ
)
の
海
(
うみ
)
の
底
(
そこ
)
迄
(
まで
)
も
127
神
(
かみ
)
に
仕
(
つか
)
へし
神司
(
かむづかさ
)
128
国依別
(
くによりわけ
)
の
宣言
(
のりごと
)
は
129
一
(
ひと
)
つも
背
(
そむ
)
かず
村肝
(
むらきも
)
の
130
心
(
こころ
)
に
銘
(
めい
)
じて
守
(
まも
)
らなむ
131
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
132
神
(
かみ
)
の
御蔭
(
みかげ
)
に
預
(
あづか
)
りて
133
今日
(
けふ
)
は
嬉
(
うれ
)
しき
旅
(
たび
)
の
空
(
そら
)
134
国依別
(
くによりわけ
)
の
生宮
(
いきみや
)
が
135
御弟子
(
みでし
)
となりて
仕
(
つか
)
へ
行
(
ゆ
)
く
136
天地
(
てんち
)
開
(
ひら
)
けし
始
(
はじ
)
めより
137
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
に
巡
(
めぐ
)
り
合
(
あ
)
ひ
138
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
にうるほひて
139
夜露
(
よつゆ
)
に
宿
(
やど
)
る
月影
(
つきかげ
)
を
140
伏
(
ふ
)
し
拝
(
をが
)
みつつ
進
(
すす
)
む
身
(
み
)
の
141
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
如何
(
いか
)
なる
果報
(
くわはう
)
ぞと
142
喜
(
よろこ
)
び
狂
(
くる
)
ふぞ
勇
(
いさ
)
ましき。
143
キジ、
144
マチの
新入
(
しんにふ
)
信者
(
しんじや
)
は
国依別
(
くによりわけ
)
に
従
(
したが
)
ひ、
145
ヒルの
都
(
みやこ
)
を
指
(
さ
)
して、
146
涼
(
すず
)
しき
夜
(
よる
)
の
道
(
みち
)
を
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
んで
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く。
147
日暮
(
ひぐら
)
シ
山
(
やま
)
の
渓谷
(
けいこく
)
より
流
(
なが
)
れ
来
(
きた
)
る
大河
(
おほかは
)
の
辺
(
へ
)
に
辿
(
たど
)
り
着
(
つ
)
いた。
148
広
(
ひろ
)
き
河中
(
かちう
)
に
清流
(
せいりう
)
ゆるやかに
流
(
なが
)
れて
居
(
ゐ
)
る。
149
されど
永日
(
えいじつ
)
の
旱魃
(
かんばつ
)
に
河水
(
かすゐ
)
は
細
(
ほそ
)
り、
150
今
(
いま
)
は
川
(
かは
)
の
一方
(
いつぱう
)
のみ
帯
(
おび
)
の
如
(
ごと
)
く、
151
水
(
みづ
)
が、
152
お
定
(
ぢやう
)
目的
(
もくてき
)
に
流
(
なが
)
れて
居
(
ゐ
)
た。
153
国依別
(
くによりわけ
)
は
立止
(
たちど
)
まり、
154
国依
(
くにより
)
『ヤア、
155
之
(
これ
)
が
有名
(
いうめい
)
な
日暮
(
ひぐら
)
シの
河
(
かは
)
だなア。
156
随分
(
ずゐぶん
)
に
広
(
ひろ
)
い
河
(
かは
)
だが、
157
此
(
この
)
頃
(
ごろ
)
の
大旱魃
(
だいかんばつ
)
にて
河水
(
かすゐ
)
も
余程
(
よほど
)
減
(
げん
)
じたと
見
(
み
)
える。
158
これ
許
(
ばか
)
りは
人間
(
にんげん
)
として
如何
(
いかん
)
ともすることが
出来
(
でき
)
ないなア』
159
キジ『
宣伝使
(
せんでんし
)
様
(
さま
)
、
160
此
(
この
)
川上
(
かはかみ
)
には
日暮
(
ひぐら
)
シ
山
(
やま
)
の
霊場
(
れいぢやう
)
と
云
(
い
)
つて、
161
ウラル
教
(
けう
)
の
一派
(
いつぱ
)
が
大
(
だい
)
なる
岩窟
(
がんくつ
)
を
掘
(
ほ
)
り、
162
其処
(
そこ
)
に
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんわう
)
の
霊
(
れい
)
を
祀
(
まつ
)
り、
163
非常
(
ひじやう
)
な
勢力
(
せいりよく
)
で
御座
(
ござ
)
いましたが、
164
テルの
国
(
くに
)
の
高照山
(
たかてるやま
)
の
麓
(
ふもと
)
にバラモン
教
(
けう
)
の
石熊
(
いしくま
)
と
云
(
い
)
ふ
宣伝使
(
せんでんし
)
が
現
(
あら
)
はれ、
165
非常
(
ひじやう
)
な
勢力
(
せいりよく
)
にて、
166
ウラル
教
(
けう
)
の
勢力
(
せいりよく
)
範囲
(
はんゐ
)
に
喰
(
く
)
ひ
入
(
い
)
り、
167
数多
(
あまた
)
の
信徒
(
しんと
)
を
作
(
つく
)
りました
為
(
ため
)
、
168
此
(
この
)
頃
(
ごろ
)
では
余程
(
よほど
)
衰頽
(
すゐたい
)
した
様子
(
やうす
)
で
御座
(
ござ
)
います。
169
此
(
この
)
間
(
あひだ
)
御倉山
(
みくらやま
)
の
谷川
(
たにがは
)
に
現
(
あら
)
はれ、
170
あなたの
言霊
(
ことたま
)
に
辟易
(
へきえき
)
して
逃帰
(
にげかへ
)
りたる
教主
(
けうしゆ
)
のブールと
云
(
い
)
ふのが、
171
此
(
この
)
水上
(
みなかみ
)
なる
霊場
(
れいぢやう
)
に
割拠
(
かつきよ
)
して
居
(
を
)
ります』
172
国依
(
くにより
)
『あゝさうであつたか。
173
随分
(
ずゐぶん
)
難所
(
なんじよ
)
だらうな』
174
キジ『
非常
(
ひじやう
)
な
難所
(
なんじよ
)
で
御座
(
ござ
)
いますが、
175
いつも
此
(
この
)
日暮
(
ひぐら
)
シ
川
(
がは
)
は
清
(
きよ
)
い
水
(
みづ
)
が
深
(
ふか
)
くゆるやかに
流
(
なが
)
れて
居
(
を
)
りますので、
176
其
(
その
)
山麓
(
さんろく
)
まで
帆
(
ほ
)
かけ
舟
(
ぶね
)
が
参
(
まゐ
)
ります。
177
さうして
交通
(
かうつう
)
を
円滑
(
ゑんくわつ
)
にやつてゐましたが、
178
斯
(
こ
)
う
川
(
かは
)
に
水
(
みづ
)
がなくなつては、
179
大変
(
たいへん
)
に
不便
(
ふべん
)
で
御座
(
ござ
)
います。
180
私
(
わたし
)
も
一二回
(
いちにくわい
)
、
181
ウラル
教
(
けう
)
の
信者
(
しんじや
)
として
参拝
(
さんぱい
)
した
事
(
こと
)
が
御座
(
ござ
)
いますが、
182
それはそれは
実
(
じつ
)
に
立派
(
りつぱ
)
な
岩窟
(
がんくつ
)
で、
183
目
(
め
)
も
届
(
とど
)
かぬ
様
(
やう
)
な
広
(
ひろ
)
いもので
御座
(
ござ
)
います』
184
国依
(
くにより
)
『
一度
(
いちど
)
探険
(
たんけん
)
に
往
(
い
)
つて
見
(
み
)
たいものだなア』
185
マチ『そりや
余程
(
よほど
)
面白
(
おもしろ
)
いでせう。
186
あなたを
桃太郎
(
ももたらう
)
とし、
187
キジ
公
(
こう
)
が
雉子
(
きじ
)
の
役
(
やく
)
をつとめ、
188
私
(
わたくし
)
はマチと
云
(
い
)
ふ
名
(
な
)
のついた
犬
(
いぬ
)
になつて
御
(
ご
)
案内
(
あんない
)
を
致
(
いた
)
しませう。
189
併
(
しか
)
し
猿
(
さる
)
の
役
(
やく
)
をつとめる
者
(
もの
)
がないので、
190
一
(
ひと
)
つ
困
(
こま
)
りましたなア』
191
国依
(
くにより
)
『アハヽヽヽ、
192
そりやよい
思
(
おも
)
ひ
付
(
つ
)
きだ。
193
併
(
しか
)
し
随分
(
ずゐぶん
)
遠
(
とほ
)
いだらうな』
194
マチ『
里程
(
りてい
)
は
人
(
ひと
)
の
噂
(
うはさ
)
に
依
(
よ
)
れば、
195
八
(
はち
)
里
(
り
)
だとか、
196
十
(
じふ
)
里
(
り
)
だとか、
197
中
(
なか
)
には
十三
(
じふさん
)
里
(
り
)
あるとか、
198
マチマチの
噂
(
うはさ
)
ですから、
199
其
(
その
)
中
(
ちう
)
を
取
(
と
)
つて
先
(
ま
)
づ
九
(
く
)
里
(
り
)
位
(
くらゐ
)
にして
置
(
お
)
いたら
如何
(
いかが
)
でせうなア』
200
キジ『そんな
道寄
(
みちよ
)
りをやつてゐますと、
201
ヒルの
都
(
みやこ
)
へ
行
(
ゆ
)
くのが
遅
(
おそ
)
くなります。
202
何
(
いづ
)
れヒルを
済
(
す
)
まして、
203
ゆるゆるお
越
(
こ
)
しになつたら
如何
(
いかが
)
でせう、
204
猿
(
さる
)
の
役
(
やく
)
を
勤
(
つと
)
める
者
(
もの
)
が
又
(
また
)
ヒルの
都
(
みやこ
)
で
出来
(
でき
)
ませうから……』
205
国依
(
くにより
)
『あゝそれも
良
(
よ
)
からう。
206
どつさりと
金銀
(
きんぎん
)
珠玉
(
しゆぎよく
)
、
207
珊瑚樹
(
さんごじゆ
)
、
208
瑪瑙
(
めのう
)
、
209
しやこ
などあらゆる
宝玉
(
ほうぎよく
)
を
満載
(
まんさい
)
して、
210
桃太郎
(
ももたらう
)
の
凱旋
(
がいせん
)
も
面白
(
おもしろ
)
からう』
211
と
笑
(
わら
)
ひ
話
(
ばなし
)
に
耽
(
ふけ
)
つてゐる。
212
斯
(
か
)
かる
所
(
ところ
)
へ
川上
(
かはかみ
)
の
方
(
はう
)
から、
213
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
に
瞬
(
またた
)
き
乍
(
なが
)
ら、
214
幾十旒
(
いくじふりう
)
とも
知
(
し
)
れぬ
白旗
(
しらはた
)
に、
215
三葉葵
(
みつばあふひ
)
の
紋
(
もん
)
を
赤
(
あか
)
く
染
(
そ
)
め
抜
(
ぬ
)
いて、
216
夜風
(
よかぜ
)
に
靡
(
なび
)
かせつつ、
217
幾百
(
いくひやく
)
とも
知
(
し
)
れぬ
人影
(
ひとかげ
)
、
218
蜈蚣
(
むかで
)
の
陣
(
ぢん
)
を
張
(
は
)
り
乍
(
なが
)
ら
川
(
かは
)
に
沿
(
そ
)
ひ、
219
足許
(
あしもと
)
騒
(
さわ
)
がしく、
220
忙
(
いそが
)
しげに
此方
(
こなた
)
に
向
(
むか
)
つて
進
(
すす
)
み
来
(
く
)
る
一隊
(
いつたい
)
があつた。
221
これぞアナン、
222
ユーズの
引率
(
いんそつ
)
せるウラル
教
(
けう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
、
223
信徒
(
しんと
)
の
一団
(
いちだん
)
がヒルの
都
(
みやこ
)
に
向
(
むか
)
つて
攻
(
せ
)
め
行
(
ゆ
)
く
途中
(
とちう
)
である。
224
(
大正一一・八・一六
旧六・二四
松村真澄
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
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(N)
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