霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第30巻(巳の巻)
序
凡例
総説
第1篇 高砂の松
第1章 主従二人
第2章 乾の滝
第3章 清めの滝
第4章 懐旧の歌
第2篇 珍野瞰下
第5章 下坂の歌
第6章 樹下の一宿
第7章 提燈の光
第8章 露の道
第3篇 神縁微妙
第9章 醜の言霊
第10章 妖雲晴
第11章 言霊の妙
第12章 マラソン競争
第13章 都入
第4篇 修理固成
第14章 霊とパン
第15章 花に嵐
第16章 荒しの森
第17章 出陣
第18章 日暮シの河
第19章 蜘蛛の児
第20章 雉と町
第5篇 山河動乱
第21章 神王の祠
第22章 大蜈蚣
第23章 ブール酒
第24章 陥穽
附記 湯ケ島温泉
附記 天津祝詞解
附記 デモ国民歌
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サブスク完了しました
。どうもありがとうございます。
|
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい
霊界物語
>
海洋万里(第25~36巻)
>
第30巻(巳の巻)
> 第2篇 珍野瞰下 > 第8章 露の道
<<< 提燈の光
(B)
(N)
醜の言霊 >>>
第八章
露
(
つゆ
)
の
道
(
みち
)
〔八五〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第30巻 海洋万里 巳の巻
篇:
第2篇 珍野瞰下
よみ(新仮名遣い):
うづのかんか
章:
第8章 露の道
よみ(新仮名遣い):
つゆのみち
通し章番号:
850
口述日:
1922(大正11)年08月15日(旧06月23日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年9月15日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
一行は楠の森を出て、大蛇が潜むという巽の池を指して進んで行った。カールは自分の足の長さが左右違ってびっこを引くのを隠すために、歌を歌い踊りながら先頭を進んで行く。
一行七人が、国人を困らせる悪魔を言向け和すために進んで行くという勇ましい歌からはじめた。そして、このたびの大蛇退治を自分に任せてくれと石熊が末子姫に頼み込んで許されたが、末子姫らを差し置いて自分が大蛇に立ち向かおうという石熊の慢心を厳しく責め、これも友達として気をつけるのだ、と歌った。
石熊はカールの諭しを聞いて、思案しながら首をうなだれて歩いていく。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-01-18 17:21:24
OBC :
rm3008
愛善世界社版:
96頁
八幡書店版:
第5輯 606頁
修補版:
校定版:
103頁
普及版:
38頁
初版:
ページ備考:
001
久方
(
ひさかた
)
の
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
の
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
002
いとうららかにテル
山峠
(
やまたうげ
)
の
003
山
(
やま
)
の
麓
(
ふもと
)
の
樟
(
くす
)
の
森
(
もり
)
004
露
(
つゆ
)
の
宿
(
やど
)
りの
夢枕
(
ゆめまくら
)
005
夜
(
よ
)
は
漸
(
やうや
)
くに
明
(
あ
)
け
放
(
はな
)
れ
006
鵲
(
かささぎ
)
の
声
(
こゑ
)
、
小雀
(
こすずめ
)
の
007
囀
(
さへづ
)
る
声
(
こゑ
)
に
目
(
め
)
を
醒
(
さ
)
まし
008
あたりを
見
(
み
)
れば
草
(
くさ
)
も
木
(
き
)
も
009
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
にうるほひ
010
昼
(
ひる
)
の
暑
(
あつ
)
さに
萎
(
しほ
)
れたる
011
姿
(
すがた
)
も
水
(
みづ
)
のしたたりて
012
涼味
(
れうみ
)
うるほふ
夏
(
なつ
)
の
朝
(
あさ
)
013
気
(
き
)
もサヤサヤと
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
ち
014
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
が
015
八人
(
やたり
)
乙女
(
をとめ
)
の
末子姫
(
すゑこひめ
)
016
旦
(
あした
)
の
風
(
かぜ
)
にゆらぎつつ
017
デリケートなる
山百合
(
やまゆり
)
の
018
花
(
はな
)
の
色
(
いろ
)
こそ
床
(
ゆか
)
しけれ
019
百合
(
ゆり
)
の
花
(
はな
)
にも
擬
(
まが
)
ふなる
020
乙女
(
をとめ
)
の
姿
(
すがた
)
ユラユラと
021
楠
(
くすのき
)
の
森
(
もり
)
の
下蔭
(
したかげ
)
に
022
佇
(
たたず
)
む
姿
(
すがた
)
は
芍薬
(
しやくやく
)
か
牡丹
(
ぼたん
)
の
花
(
はな
)
か
023
菖蒲
(
あやめ
)
も
薫
(
かを
)
る
五月空
(
さつきぞら
)
024
見
(
み
)
るも
涼
(
すず
)
しき
優
(
やさ
)
しの
姿
(
さま
)
よ
025
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
に
近
(
ちか
)
く
侍
(
はべ
)
りて
026
まめまめしくも
朝夕
(
あさゆふ
)
に
027
心
(
こころ
)
の
有
(
あ
)
らむ
限
(
かぎ
)
りを
尽
(
つく
)
し
028
身
(
み
)
もたなしらに
主
(
ぬし
)
の
為
(
ため
)
029
舎身
(
しやしん
)
の
活動
(
くわつどう
)
続
(
つづ
)
けたる
030
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
司人
(
つかさびと
)
031
捨子
(
すてこ
)
の
姫
(
ひめ
)
のあだ
姿
(
すがた
)
032
何
(
いづ
)
れ
劣
(
おと
)
らぬ
花
(
はな
)
と
花
(
はな
)
033
色香
(
いろか
)
も
淡
(
あは
)
き
濃
(
こ
)
きあり
034
雲
(
くも
)
突
(
つ
)
く
計
(
ばか
)
りの
荒男
(
あらを
)
の
子
(
こ
)
035
心
(
こころ
)
も
固
(
かた
)
く
骨節
(
ほねぶし
)
の
036
巌
(
いはほ
)
の
如
(
ごと
)
き
石熊
(
いしくま
)
が
037
足
(
あし
)
の
運
(
はこ
)
びもカールの
司
(
つかさ
)
038
心
(
こころ
)
も
口
(
くち
)
も
身
(
み
)
も
共
(
とも
)
に
039
カールカールと
鳴
(
な
)
く
烏
(
からす
)
040
羽
(
はね
)
の
色
(
いろ
)
にも
擬
(
まが
)
へたる
041
日
(
ひ
)
に
焼
(
や
)
きつけられし
黒面
(
くろおもて
)
042
あゝされどされど
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
只管
(
ひたすら
)
に
043
尽
(
つく
)
す
心
(
こころ
)
も
血
(
ち
)
も
赤
(
あか
)
く
044
雲
(
くも
)
焼
(
や
)
けしたる
東
(
あづま
)
の
空
(
そら
)
に
045
日
(
ひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
豊栄
(
とよさか
)
昇
(
のぼ
)
りに
昇
(
のぼ
)
ります
如
(
ごと
)
く
046
清
(
きよ
)
き
心
(
こころ
)
ぞ
雄々
(
をを
)
しけれ
047
アルゼンチンの
宇都
(
うづ
)
の
国
(
くに
)
048
其
(
その
)
名
(
な
)
も
高
(
たか
)
き
正鹿山津見
(
まさかやまづみ
)
の
神
(
かみ
)
の
049
永久
(
とこしへ
)
に
鎮
(
しづ
)
まりゐましける
050
教
(
をしへ
)
の
館
(
やかた
)
を
預
(
あづか
)
りし
051
従僕
(
しもべ
)
の
神
(
かみ
)
の
国彦
(
くにひこ
)
が
052
御子
(
みこ
)
と
生
(
うま
)
れし
松若彦
(
まつわかひこ
)
は
053
主
(
あるじ
)
の
君
(
きみ
)
に
三五
(
あななひ
)
の
054
教
(
をしへ
)
の
道
(
みち
)
を
任
(
ま
)
けられて
055
謹
(
つつし
)
み
仕
(
つか
)
へまつりつつ
056
日々
(
ひび
)
に
栄
(
さか
)
ゆる
言霊
(
ことたま
)
の
花
(
はな
)
芳
(
かむ
)
ばしく
057
教
(
をしへ
)
の
林
(
はやし
)
も
日
(
ひ
)
に
月
(
つき
)
に
058
茂
(
しげ
)
り
合
(
あ
)
ひたる
宇都
(
うづ
)
の
国
(
くに
)
059
道
(
みち
)
のほまれも
高砂
(
たかさご
)
の
060
花
(
はな
)
と
歌
(
うた
)
はれ
来
(
きた
)
りける
061
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
062
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
功績
(
いさをし
)
に
063
集
(
あつ
)
まり
来
(
きた
)
る
撫子
(
なでしこ
)
の
064
汚
(
けが
)
れに
染
(
そ
)
まぬ
神心
(
かみごころ
)
065
誠一
(
まことひと
)
つに
身
(
み
)
を
固
(
かた
)
め
066
松若彦
(
まつわかひこ
)
の
教司
(
をしへつかさ
)
に
067
左守
(
さもり
)
の
神
(
かみ
)
と
仕
(
つか
)
へたる
068
心
(
こころ
)
も
清
(
きよ
)
き
正純彦
(
まさずみひこ
)
や
069
魂
(
たま
)
も
直
(
すぐ
)
なる
竹彦
(
たけひこ
)
の
070
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なの
起伏
(
おきふし
)
にも
071
心
(
こころ
)
を
配
(
くば
)
り
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
おん
)
為
(
ため
)
072
世人
(
よびと
)
の
為
(
ため
)
に
村肝
(
むらきも
)
の
073
心
(
こころ
)
尽
(
つく
)
すぞ
雄々
(
をを
)
しけれ
074
宇都
(
うづ
)
の
館
(
やかた
)
の
松若彦
(
まつわかひこ
)
が
075
山海
(
さんかい
)
万里
(
ばんり
)
を
越
(
こ
)
えさせ
玉
(
たま
)
ひ
076
はるばる
茲
(
ここ
)
に
出
(
い
)
でませし
077
珍
(
うづ
)
の
乙女
(
をとめ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
078
迎
(
むか
)
へむ
為
(
ため
)
に
遥々
(
はるばる
)
と
079
春
(
はる
)
、
幾
(
いく
)
、
鷹
(
たか
)
の
三
(
さん
)
人
(
にん
)
を
080
心
(
こころ
)
も
厚
(
あつ
)
き
出迎
(
いでむか
)
へ
081
赤
(
あか
)
き
心
(
こころ
)
は
提灯
(
てうちん
)
の
明
(
あか
)
りの
如
(
ごと
)
く
082
十曜
(
とえう
)
の
神紋
(
しんもん
)
唐紅
(
からくれなゐ
)
の
色
(
いろ
)
に
見
(
み
)
えにける
083
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
は
捨子姫
(
すてこひめ
)
084
石熊司
(
いしくまつかさ
)
、
春
(
はる
)
、
幾
(
いく
)
、
鷹
(
たか
)
の
大丈夫
(
ますらを
)
を
085
或
(
あるひ
)
は
前
(
まへ
)
或
(
あるひ
)
は
後
(
うしろ
)
に
086
守
(
まも
)
らせ
乍
(
なが
)
らしづしづと
087
晨
(
あした
)
の
露
(
つゆ
)
を
踏
(
ふ
)
み
分
(
わ
)
けて
088
宇都
(
うづ
)
の
国
(
くに
)
にて
名
(
な
)
も
高
(
たか
)
き
089
巽
(
たつみ
)
の
池
(
いけ
)
に
荒
(
あら
)
ぶる
神
(
かみ
)
を
皇神
(
すめかみ
)
の
090
生言霊
(
いくことたま
)
に
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
さむと
091
か
弱
(
よわ
)
き
女
(
をんな
)
の
身
(
み
)
にも
似
(
に
)
ず
092
いそいそ
進
(
すす
)
み
出
(
い
)
で
給
(
たま
)
ふ
093
実
(
げ
)
にも
尊
(
たふと
)
き
神人
(
しんじん
)
の
094
厳
(
いづ
)
の
雄健
(
をたけ
)
び
言霊
(
ことたま
)
の
095
如何
(
いか
)
に
照
(
て
)
るらむ
如何
(
いか
)
に
輝
(
かがや
)
き
渡
(
わた
)
るらむ
096
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
097
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
ご
)
経綸
(
けいりん
)
098
仰
(
あふ
)
ぐも
尊
(
たふと
)
し
三十余万
(
さんじふよまん
)
年
(
ねん
)
の
099
清
(
きよ
)
き
神代
(
かみよ
)
の
物語
(
ものがたり
)
100
厳
(
いづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
名
(
な
)
に
負
(
お
)
へる
101
伊豆
(
いづ
)
の
神国
(
かみくに
)
田方
(
たかた
)
の
郡
(
ごほり
)
102
狩野
(
かりの
)
の
川
(
かは
)
の
激流
(
げきりう
)
を
103
眺
(
なが
)
めて
茲
(
ここ
)
にあらあらと
104
述
(
の
)
べ
伝
(
つた
)
ふこそ
楽
(
たの
)
しけれ
105
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
106
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ。
107
樟
(
くす
)
の
森
(
もり
)
を
立出
(
たちい
)
でて、
108
巽
(
たつみ
)
の
池
(
いけ
)
の
大蛇
(
をろち
)
の
魔神
(
まがみ
)
を
帰順
(
きじゆん
)
せしめむと、
109
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
に
従
(
したが
)
ひて、
110
一行
(
いつかう
)
は
心
(
こころ
)
もいそいそ、
111
三
(
さん
)
里
(
り
)
の
道程
(
だうてい
)
を
朝露
(
あさつゆ
)
をふみしめ
乍
(
なが
)
ら、
112
涼
(
すず
)
しき
朝風
(
あさかぜ
)
に
送
(
おく
)
られ、
113
霧
(
きり
)
こむる
山野
(
さんや
)
を、
114
南
(
みなみ
)
へ
南
(
みなみ
)
へと
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く。
115
カールはコンパスの
長短
(
ちやうたん
)
の
醜
(
みにく
)
さを
隠
(
かく
)
す
為
(
ため
)
、
116
又
(
また
)
もや
歌
(
うた
)
を
謡
(
うた
)
ひ、
117
ヤツコス
踊
(
をど
)
りをし
乍
(
なが
)
ら、
118
大地
(
だいち
)
をドンドン
威嚇
(
ゐくわく
)
させつつ、
119
先頭
(
せんとう
)
に
立
(
た
)
つて
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く。
120
カール
『
悪魔
(
あくま
)
の
大蛇
(
をろち
)
が
潜
(
ひそ
)
むなる
121
池
(
いけ
)
の
堤
(
つつみ
)
に
立出
(
たちい
)
でて
122
動
(
うご
)
きの
取
(
と
)
れぬ
言霊
(
ことたま
)
を
123
遠慮
(
ゑんりよ
)
会釈
(
ゑしやく
)
も
荒波
(
あらなみ
)
の
124
おのもおのもに
発射
(
はつしや
)
して
125
神
(
かみ
)
の
力
(
ちから
)
を
発揚
(
はつやう
)
し
126
霧立
(
きりたち
)
昇
(
のぼ
)
る
魔
(
ま
)
の
池
(
いけ
)
を
127
隈
(
くま
)
なく
払
(
はら
)
ひ
清
(
きよ
)
めつつ
128
汚
(
けが
)
れ
切
(
き
)
つたる
曲霊魂
(
まがみたま
)
129
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
より
帰順
(
きじゆん
)
させ
130
栄
(
さか
)
え
久
(
ひさ
)
しき
松
(
まつ
)
の
世
(
よ
)
を
131
治
(
しろ
)
し
召
(
め
)
します
大神
(
おほかみ
)
の
132
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのを
)
の
神
(
かみ
)
の
水火
(
いき
)
133
世界
(
せかい
)
の
曲
(
まが
)
を
払
(
はら
)
ひつつ
134
底
(
そこ
)
ひも
知
(
し
)
れぬ
此
(
この
)
池
(
いけ
)
に
135
立籠
(
たてこも
)
りたる
醜大蛇
(
しこをろち
)
136
力
(
ちから
)
と
頼
(
たの
)
む
三五
(
あななひ
)
の
137
尽
(
つ
)
きせぬ
神
(
かみ
)
の
御光
(
みひかり
)
に
138
照
(
て
)
らし
清
(
きよ
)
めて
潔
(
いさぎよ
)
く
139
艮
(
とど
)
めを
刺
(
さ
)
さむ
此
(
この
)
カール
140
七人
(
ななひと
)
揃
(
そろ
)
ふ
其
(
その
)
中
(
なか
)
に
141
二
(
に
)
人
(
にん
)
のナイスを
別
(
べつ
)
にして
142
抜
(
ぬ
)
き
出
(
で
)
て
偉
(
えら
)
い
此
(
この
)
男
(
をとこ
)
143
根底
(
ねそこ
)
の
国
(
くに
)
に
潜
(
ひそ
)
むとも
144
望
(
のぞ
)
みの
通
(
とほ
)
り
口鉾
(
くちほこ
)
に
145
屠
(
ほふ
)
り
散
(
ち
)
らして
暗
(
やみ
)
の
世
(
よ
)
を
146
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
御代
(
みよ
)
と
立直
(
たてなほ
)
し
147
古
(
ふる
)
き
司
(
つかさ
)
や
新
(
あたら
)
しの
148
隔
(
へだ
)
て
構
(
かま
)
はぬ
吾
(
わ
)
れ
先
(
さき
)
に
149
屠
(
ほふ
)
り
散
(
ち
)
らさむ
今日
(
けふ
)
の
旅
(
たび
)
150
魔神
(
まがみ
)
の
猛
(
たけ
)
ぶ
此
(
この
)
池
(
いけ
)
を
151
見
(
み
)
すてて
是
(
これ
)
が
帰
(
かへ
)
られうか
152
昔
(
むかし
)
の
神
(
かみ
)
の
神力
(
しんりき
)
に
153
目出
(
めで
)
たく
大蛇
(
をろち
)
を
言向
(
ことむ
)
けて
154
百
(
もも
)
の
人々
(
ひとびと
)
平
(
たひら
)
けく
155
安
(
やす
)
らかなれと
只管
(
ひたすら
)
に
156
祈
(
いの
)
る
誠
(
まこと
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
157
雪
(
ゆき
)
より
清
(
きよ
)
き
神心
(
かみごころ
)
158
選
(
え
)
りに
選
(
え
)
りたる
七
(
しち
)
人
(
にん
)
が
159
世人
(
よびと
)
の
為
(
ため
)
に
今
(
いま
)
茲
(
ここ
)
に
160
ラリルレローと
濁
(
にご
)
りたる
161
悪神
(
あくがみ
)
共
(
ども
)
の
棲処
(
すみか
)
をば
162
一
(
いち
)
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
く
掃
(
は
)
き
清
(
きよ
)
め
163
珍
(
うづ
)
の
国
(
くに
)
なる
人々
(
ひとびと
)
の
164
疫病
(
えやみ
)
災禍
(
わざはひ
)
平
(
たひ
)
らけく
165
鬼
(
おに
)
も
大蛇
(
をろち
)
も
打払
(
うちはら
)
ふ
166
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
167
五十鈴
(
いそすず
)
川
(
がは
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
168
汚
(
けが
)
れを
洗
(
あら
)
ふ
勇
(
いさ
)
ましさ
169
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
170
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立別
(
たてわ
)
ける
171
巽
(
たつみ
)
の
池
(
いけ
)
に
潜
(
ひそ
)
みたる
172
醜
(
しこ
)
の
大蛇
(
をろち
)
を
逸早
(
いちはや
)
く
173
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
174
服従
(
まつろ
)
ひ
和
(
やは
)
し
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
の
175
曲
(
まが
)
をことごと
払拭
(
ふつしき
)
し
176
カール
司
(
つかさ
)
の
腕前
(
うでまへ
)
は
177
先
(
ま
)
づ
先
(
ま
)
づ
斯
(
か
)
くの
通
(
とほ
)
りだと
178
宇都
(
うづ
)
の
都
(
みやこ
)
に
立帰
(
たちかへ
)
り
179
松若彦
(
まつわかひこ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
180
法螺
(
ほら
)
吹
(
ふ
)
き
立
(
た
)
てる
頼
(
たの
)
もしさ
181
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
182
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
幸
(
さち
)
はひて
183
石熊
(
いしくま
)
さまの
言霊
(
ことたま
)
に
184
必
(
かなら
)
ず
兆
(
しるし
)
のなき
様
(
やう
)
に
185
カールが
願
(
ねが
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る
186
乾
(
いぬゐ
)
の
滝
(
たき
)
に
現
(
あら
)
はれた
187
大蛇
(
をろち
)
の
牡
(
おす
)
に
狙
(
ねら
)
はれて
188
此
(
この
)
世
(
よ
)
乍
(
なが
)
らの
活不動
(
いきふどう
)
189
思
(
おも
)
ひ
廻
(
まは
)
せばまはす
程
(
ほど
)
190
あんな
恥
(
はづか
)
し
事
(
こと
)
はない
191
それでもヤツパリ
石熊
(
いしくま
)
は
192
早
(
はや
)
慢心
(
まんしん
)
の
登
(
のぼ
)
り
口
(
くち
)
193
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
に
打向
(
うちむか
)
ひ
194
巽
(
たつみ
)
の
池
(
いけ
)
の
醜神
(
しこがみ
)
に
195
向
(
むか
)
つて
宣
(
の
)
らむ
言霊
(
ことたま
)
は
196
私
(
わたし
)
に
任
(
まか
)
して
下
(
くだ
)
されと
197
頼
(
たの
)
んだ
心
(
こころ
)
の
可憐
(
いぢ
)
らしさ
198
それ
程
(
ほど
)
任
(
まか
)
して
欲
(
ほ
)
しければ
199
遠慮
(
ゑんりよ
)
は
要
(
い
)
らぬドシドシと
200
大蛇
(
をろち
)
に
巻
(
まか
)
してやりませう
201
まかれて
石熊
(
いしくま
)
舌
(
した
)
を
巻
(
ま
)
き
202
尾
(
を
)
を
巻
(
ま
)
き
乍
(
なが
)
ら
鉢巻
(
はちまき
)
を
203
前
(
まへ
)
に
結
(
むす
)
んでスタスタと
204
生命
(
いのち
)
カラガラ
一散
(
いつさん
)
に
205
逃
(
に
)
げて
行
(
ゆ
)
くのは
目
(
ま
)
のあたり
206
カールの
歌
(
うた
)
ふ
言霊
(
ことたま
)
を
207
聞
(
き
)
いて
恨
(
うら
)
むでない
程
(
ほど
)
に
208
お
前
(
まへ
)
の
大事
(
だいじ
)
と
思
(
おも
)
ふから
209
悪
(
わる
)
い
事
(
こと
)
は
言
(
い
)
はないぞ
210
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
御座
(
ござ
)
るのに
211
力
(
ちから
)
も
足
(
た
)
らぬ
石熊
(
いしくま
)
が
212
虎
(
とら
)
の
威
(
ゐ
)
を
仮
(
か
)
る
古狐
(
ふるぎつね
)
213
池
(
いけ
)
の
大蛇
(
をろち
)
を
言霊
(
ことたま
)
に
214
服従
(
まつろ
)
へますとは
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
215
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
知
(
し
)
らずも
程
(
ほど
)
がある
216
早
(
はや
)
く
心
(
こころ
)
を
改
(
あらた
)
めて
217
謙遜
(
へりくだ
)
りつつ
姫
(
ひめ
)
様
(
さま
)
の
218
御後
(
みあと
)
に
従
(
したが
)
ひ
来
(
く
)
るが
良
(
よ
)
い
219
何程
(
なにほど
)
弱
(
よわ
)
そに
見
(
み
)
えたとて
220
お
前
(
まへ
)
は
大蛇
(
をろち
)
に
相対
(
あひたい
)
し
221
服従
(
まつろ
)
ひ
和
(
やは
)
す
資格
(
しかく
)
なし
222
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
223
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
に
省
(
かへり
)
みよ
224
昨日
(
きのふ
)
が
日
(
ひ
)
迄
(
まで
)
三五
(
あななひ
)
の
225
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
敵対
(
てきた
)
うて
226
千変
(
せんぺん
)
万化
(
ばんくわ
)
の
計略
(
けいりやく
)
を
227
包
(
つつ
)
み
来
(
きた
)
れる
曲津
(
まがつ
)
神
(
かみ
)
228
お
前
(
まへ
)
の
放
(
はな
)
つた
醜犬
(
しこいぬ
)
は
229
珍
(
うづ
)
の
館
(
やかた
)
にヤツと
居
(
を
)
る
230
改心
(
かいしん
)
したとは
云
(
い
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
231
お
前
(
まへ
)
は
神
(
かみ
)
の
罪人
(
とがにん
)
ぞ
232
如何
(
いか
)
に
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
様
(
さま
)
が
233
お
許
(
ゆる
)
しありとて
鼻高
(
はなたか
)
く
234
先頭
(
せんとう
)
に
立
(
た
)
つは
何事
(
なにごと
)
ぞ
235
お
前
(
まへ
)
の
前途
(
ぜんと
)
が
案
(
あん
)
じられ
236
口
(
くち
)
がカールか
知
(
し
)
らね
共
(
ども
)
237
友達
(
ともだち
)
甲斐
(
がひ
)
に
言
(
い
)
うておく
238
俺
(
おれ
)
の
誠
(
まこと
)
の
親切
(
しんせつ
)
が
239
チとでもお
前
(
まへ
)
に
分
(
わか
)
つたら
240
今日
(
けふ
)
は
遠慮
(
ゑんりよ
)
をするが
良
(
よ
)
い
241
呉
(
く
)
れ
呉
(
ぐ
)
れ
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けおきまする
242
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
243
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ。
244
旭
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
る
共
(
とも
)
曇
(
くも
)
る
共
(
とも
)
245
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くる
共
(
とも
)
246
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
247
お
前
(
まへ
)
の
様
(
やう
)
な
魂
(
たましひ
)
で
248
大蛇
(
をろち
)
が
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
されよか
249
控
(
ひか
)
えて
居
(
ゐ
)
るが
第一
(
だいいち
)
だ
250
くどい
乍
(
なが
)
らも
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
ける
251
必
(
かなら
)
ず
必
(
かなら
)
ず
俺
(
おれ
)
のこと
252
悪
(
わる
)
くは
取
(
と
)
つて
呉
(
く
)
れるなよ
253
神々
(
かみがみ
)
様
(
さま
)
も
見
(
み
)
そなはせ
254
カールの
赤
(
あか
)
き
胸
(
むね
)
の
内
(
うち
)
255
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
256
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
に
立帰
(
たちかへ
)
れ
257
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
に
通
(
かよ
)
へよや』
258
と
歌
(
うた
)
ひつつ
足拍子
(
あしべうし
)
を
取
(
と
)
り
進
(
すす
)
んで
行
(
ゆ
)
く。
259
石熊
(
いしくま
)
はカールの
此
(
この
)
歌
(
うた
)
に
首
(
かうべ
)
を
傾
(
かたむ
)
け、
260
手
(
て
)
を
組
(
く
)
み、
261
思案
(
しあん
)
に
暮
(
く
)
れ
乍
(
なが
)
ら、
262
力
(
ちから
)
なげに
従
(
したが
)
ひ
行
(
ゆ
)
く。
263
(
大正一一・八・一五
旧六・二三
松村真澄
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 提燈の光
(B)
(N)
醜の言霊 >>>
霊界物語
>
海洋万里(第25~36巻)
>
第30巻(巳の巻)
> 第2篇 珍野瞰下 > 第8章 露の道
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第8章 露の道|第30巻|海洋万里|霊界物語|/rm3008】
合言葉「みろく」を入力して下さい→