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霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第30巻(巳の巻)
序
凡例
総説
第1篇 高砂の松
第1章 主従二人
第2章 乾の滝
第3章 清めの滝
第4章 懐旧の歌
第2篇 珍野瞰下
第5章 下坂の歌
第6章 樹下の一宿
第7章 提燈の光
第8章 露の道
第3篇 神縁微妙
第9章 醜の言霊
第10章 妖雲晴
第11章 言霊の妙
第12章 マラソン競争
第13章 都入
第4篇 修理固成
第14章 霊とパン
第15章 花に嵐
第16章 荒しの森
第17章 出陣
第18章 日暮シの河
第19章 蜘蛛の児
第20章 雉と町
第5篇 山河動乱
第21章 神王の祠
第22章 大蜈蚣
第23章 ブール酒
第24章 陥穽
附記 湯ケ島温泉
附記 天津祝詞解
附記 デモ国民歌
余白歌
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第30巻(巳の巻)
> 第4篇 修理固成 > 第16章 荒しの森
<<< 花に嵐
(B)
(N)
出陣 >>>
第一六章
荒
(
あら
)
しの
森
(
もり
)
〔八五八〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第30巻 海洋万里 巳の巻
篇:
第4篇 修理固成
よみ(新仮名遣い):
しゅうりこせい
章:
第16章 荒しの森
よみ(新仮名遣い):
あらしのもり
通し章番号:
858
口述日:
1922(大正11)年08月16日(旧06月24日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年9月15日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
ウラル教徒を追い払った国依別が、宣伝使としての一人旅を満喫しながら森の木陰に休んでいると、星明りの中、走りよってくる二つの影がある。国依別が呼び止めて誰何すると、二人は平伏し、自分たちは飢饉から救ってもらった国人でキジ、マチとそれぞれ名乗った。
二人の若者・キジとマチは、国依別を慕って弟子になるために追って来たのだという。国依別は、せっかく一人旅の愉快さに心を躍らせていたところで迷ったが、自分を慕って山川を越えて追って来てくれた男たちを追い返すのに忍びなく、これも神様の大御心と思い切り、二人の随行を許した。
キジとマチは喜び、三人はヒルの都を目指していくこととなった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-02-14 18:59:04
OBC :
rm3016
愛善世界社版:
189頁
八幡書店版:
第5輯 639頁
修補版:
校定版:
202頁
普及版:
75頁
初版:
ページ備考:
001
頭
(
かしら
)
に
淡雲
(
たんうん
)
を
頂
(
いただ
)
き
002
腰
(
こし
)
に
霞
(
かすみ
)
の
帯
(
おび
)
を
引
(
ひき
)
まはし
003
ヒルとテルとの
国堺
(
くにざかひ
)
004
大山脈
(
だいさんみやく
)
の
其
(
その
)
中
(
なか
)
に
005
屹然
(
きつぜん
)
として
立
(
た
)
ち
006
青葉
(
あをば
)
の
衣
(
ころも
)
纏
(
まと
)
ひたる
007
御倉山
(
みくらやま
)
の
麓
(
ふもと
)
の
渓流
(
けいりう
)
は
008
淙々
(
そうそう
)
として
天然
(
てんねん
)
の
琴
(
こと
)
を
弾
(
だん
)
じ
009
涼風
(
りやうふう
)
常
(
つね
)
に
新鮮
(
しんせん
)
の
空気
(
くうき
)
を
送
(
おく
)
る
010
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
の
此
(
この
)
仙境
(
せんきやう
)
も
011
百
(
ひやく
)
日
(
にち
)
百夜
(
ひやくや
)
雨
(
あめ
)
降
(
ふ
)
らず
風
(
かぜ
)
吹
(
ふ
)
かず
012
木々
(
きぎ
)
の
梢
(
こずゑ
)
は
萎
(
しほ
)
れて
013
恰
(
あたか
)
も
枯葉
(
こえふ
)
の
如
(
ごと
)
し
014
あゝ
如何
(
いか
)
なる
天
(
てん
)
の
戒
(
いまし
)
めか
015
国魂神
(
くにたまがみ
)
の
御怒
(
みいか
)
りに
出
(
い
)
でたるか
016
実
(
げ
)
に
恐
(
おそ
)
ろしき
残酷
(
ざんこく
)
の
中
(
うち
)
に
017
陥
(
おちい
)
りし
如
(
ごと
)
き
国人
(
くにびと
)
の
悲哀
(
ひあい
)
の
声
(
こゑ
)
018
晨
(
あした
)
に
父
(
ちち
)
に
死
(
し
)
に
別
(
わか
)
れ
019
夕
(
ゆふ
)
べに
母
(
はは
)
を
見
(
み
)
えぬ
境
(
きやう
)
に
送
(
おく
)
る
020
幼児
(
をさなご
)
はかわける
慈母
(
じぼ
)
の
乳
(
ちち
)
にすがり
021
悲
(
かな
)
しげに
泣
(
な
)
き
叫
(
さけ
)
ぶ
022
あゝ
天地
(
あめつち
)
の
間
(
あひだ
)
に
023
神
(
かみ
)
はまさずや、おはさずや
024
御倉山
(
みくらやま
)
の
谷川
(
たにがは
)
水
(
みづ
)
清
(
きよ
)
く
025
魚
(
うを
)
は
溌溂
(
はつらつ
)
として
激流
(
げきりう
)
を
泳
(
およ
)
ぎ
026
人間
(
にんげん
)
の
此
(
この
)
苦
(
くるし
)
める
惨状
(
さんじやう
)
を
027
夢
(
ゆめ
)
にも
知
(
し
)
らぬ
人
(
ひと
)
の
身
(
み
)
の
028
あゝ
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
と
生
(
うま
)
れし
人間
(
にんげん
)
の
029
饑餲
(
きかつ
)
の
幕
(
まく
)
に
包
(
つつ
)
まれて
030
餓鬼道
(
がきだう
)
の
巷
(
ちまた
)
に
迷
(
まよ
)
ひ
031
苦
(
くるし
)
める
此
(
この
)
憐
(
あは
)
れさ
032
人
(
ひと
)
は
飢
(
うゑ
)
に
苦
(
くるし
)
み
033
魚
(
うを
)
は
洋々
(
やうやう
)
として
清流
(
せいりう
)
に
遊
(
あそ
)
ぶ
034
果
(
はた
)
して
何
(
なに
)
の
天意
(
てんい
)
ぞや
035
あゝ
此
(
この
)
矛盾
(
むじゆん
)
、あゝ
此
(
この
)
悲惨
(
ひさん
)
よ
036
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
も
見
(
み
)
そなはせ
037
国魂神
(
くにたまがみ
)
も
国人
(
くにびと
)
を
038
守
(
まも
)
りまさずや
朝夕
(
あさゆふ
)
に
039
空
(
そら
)
打仰
(
うちあふ
)
ぎ
地
(
つち
)
に
俯
(
ふ
)
し
040
祈
(
いの
)
りし
甲斐
(
かひ
)
もあらざりしや
041
今
(
いま
)
は
手
(
て
)
を
束
(
つか
)
ね
眼
(
め
)
は
閉
(
と
)
ぢて
042
黄泉
(
よもつ
)
の
国
(
くに
)
よりうとび
来
(
く
)
る
043
死
(
し
)
の
手
(
て
)
に
任
(
まか
)
すより
044
詮術
(
せんすべ
)
もなき
此
(
この
)
悲惨
(
ひさん
)
さよ。
045
国人
(
くにびと
)
は
老若
(
らうにやく
)
男女
(
なんによ
)
の
隔
(
へだ
)
てもなく
046
国魂
(
くにたま
)
の
社
(
やしろ
)
を
指
(
さ
)
して
047
家路
(
いへぢ
)
を
後
(
あと
)
に
竜世姫
(
たつよひめ
)
048
谷川
(
たにがは
)
の
辺
(
べ
)
に
跪
(
ひざまづ
)
き
049
声
(
こゑ
)
も
弱
(
よわ
)
りて
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
の
050
秋野
(
あきの
)
にすだく
如
(
ごと
)
くなる
051
目
(
め
)
も
当
(
あて
)
られぬ
悲惨
(
ひさん
)
の
幕
(
まく
)
052
切
(
き
)
つて
下
(
お
)
ろした
時
(
とき
)
しもあれや
053
時
(
とき
)
を
窺
(
うかが
)
ひ
隙
(
すき
)
狙
(
ねら
)
ひ
054
待
(
ま
)
ちに
待
(
ま
)
ちたるウラル
教
(
けう
)
の
055
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
のブール
056
アナン、ユーズの
三
(
さん
)
人
(
にん
)
057
外
(
ほか
)
に
二三
(
にさん
)
の
伴人
(
ともびと
)
と
共
(
とも
)
に
058
忽
(
たちま
)
ち
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
現
(
あら
)
はれて
059
軽生
(
けいせい
)
重死
(
ぢうし
)
の
教理
(
けうり
)
を
説
(
と
)
きぬ
060
されどされど
人々
(
ひとびと
)
は
061
今
(
いま
)
目
(
ま
)
のあたり
飢
(
うゑ
)
に
泣
(
な
)
き
062
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
命
(
いのち
)
も
切
(
き
)
れなむとする
063
今
(
いま
)
や
此
(
この
)
時
(
とき
)
この
際
(
さい
)
は
064
如何
(
いか
)
に
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
なればとて
065
パンを
離
(
はな
)
れて
神
(
かみ
)
の
慈愛
(
じあい
)
の
心
(
こころ
)
066
いかで
肯定
(
こうてい
)
し
得
(
え
)
む
067
否定
(
ひてい
)
の
暗
(
やみ
)
は
谷川
(
たにがは
)
の
068
空気
(
くうき
)
を
濁
(
にご
)
して
物凄
(
ものすご
)
し
069
あゝ
天道
(
てんだう
)
は
人
(
ひと
)
を
殺
(
ころ
)
さず
070
人生
(
じんせい
)
一期
(
いちご
)
の
九分
(
くぶ
)
九厘
(
くりん
)
071
早
(
はや
)
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
切
(
き
)
れなむとする
072
其
(
その
)
時
(
とき
)
もあれ
073
仁慈
(
じんじ
)
に
充
(
み
)
てる
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
074
言依別
(
ことよりわけ
)
の
大教主
(
だいけうしゆ
)
075
国依別
(
くによりわけ
)
を
伴
(
ともな
)
ひて
076
鳩
(
はと
)
の
如
(
ごと
)
くに
降
(
くだ
)
りまし
077
あゝ
死
(
し
)
か
生
(
せい
)
か
大神
(
おほかみ
)
の
心
(
こころ
)
078
老若
(
らうにやく
)
男女
(
なんによ
)
の
胸
(
むね
)
の
内
(
うち
)
079
谷川
(
たにがは
)
の
水音
(
みなおと
)
ならで
080
胸
(
むね
)
のとどろき
081
喜
(
よろこ
)
びの
飛沫
(
ひまつ
)
、
悲
(
かな
)
しみの
波
(
なみ
)
082
漲
(
みなぎ
)
りおつる
滝津瀬
(
たきつせ
)
の
083
否定
(
ひてい
)
の
涙
(
なみだ
)
ぞ
憐
(
あはれ
)
なる。
084
ウラルの
教
(
をしへ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
085
熱弁
(
ねつべん
)
を
揮
(
ふる
)
ひ
086
口角
(
こうかく
)
飛沫
(
ひまつ
)
をとばし
087
切
(
しき
)
りに
天国
(
てんごく
)
の
福音
(
ふくいん
)
を
宣示
(
せんじ
)
す
088
神
(
かみ
)
は
霊
(
れい
)
なり
人
(
ひと
)
はパンのみにて
089
活
(
い
)
くるものにあらず。
090
あゝ
霊
(
れい
)
なる
哉
(
かな
)
霊
(
れい
)
なる
哉
(
かな
)
091
生命
(
いのち
)
の
水
(
みづ
)
にかわける
者
(
もの
)
よ
092
かわく
事
(
こと
)
なく
尽
(
つ
)
くる
事
(
こと
)
なき
093
霊
(
たま
)
の
真清水
(
ましみづ
)
に
活
(
い
)
きよ
094
天国
(
てんごく
)
は
汝
(
なんぢ
)
のものなり
095
大三災
(
だいさんさい
)
や
小三災
(
せうさんさい
)
096
こもごも
来
(
きた
)
る
暗
(
やみ
)
の
世
(
よ
)
に
097
暇
(
いとま
)
を
告
(
つ
)
げて
神
(
かみ
)
の
御国
(
みくに
)
に
098
今
(
いま
)
や
救
(
すく
)
はれむとする
099
審判
(
さばき
)
の
御手
(
みて
)
は
下
(
くだ
)
されたり
100
あゝ
汝
(
なんぢ
)
等
(
ら
)
神
(
かみ
)
の
慈愛
(
じあい
)
に
活
(
い
)
き
101
混濁
(
こんだく
)
せる
下界
(
げかい
)
に
102
心
(
こころ
)
を
置
(
お
)
くなと
教
(
をし
)
ゆ
103
あゝ
何
(
なん
)
たる
悲惨
(
ひさん
)
ぞ
残酷
(
ざんこく
)
ぞ
104
人
(
ひと
)
はパンのみにて
生
(
いく
)
る
者
(
もの
)
に
105
あらざると
共
(
とも
)
に
又
(
また
)
人
(
ひと
)
の
身
(
み
)
は
106
霊
(
れい
)
のみにて
活
(
い
)
くる
者
(
もの
)
にあらず
107
霊
(
れい
)
と
肉
(
にく
)
とは
陰陽
(
いんやう
)
の
如
(
ごと
)
く
108
夫婦
(
ふうふ
)
の
如
(
ごと
)
し
109
ウラル
教
(
けう
)
は
霊
(
れい
)
を
偏重
(
へんぢう
)
し
110
天
(
てん
)
に
堕落
(
だらく
)
し、
神
(
かみ
)
に
苦
(
くるし
)
む
111
現幽
(
げんいう
)
一致
(
いつち
)
、
霊肉
(
れいにく
)
同根
(
どうこん
)
の
112
教理
(
けうり
)
を
説
(
と
)
き
113
先
(
ま
)
づ
肉
(
にく
)
の
悩
(
なや
)
みを
救
(
すく
)
ひ
114
霊
(
れい
)
を
救
(
すく
)
ふ
115
三五教
(
あななひけう
)
は
是
(
こ
)
れ
救世
(
きうせい
)
の
真理
(
しんり
)
116
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
と
現
(
あ
)
れませる
117
言依別
(
ことよりわけ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
118
国依別
(
くによりわけ
)
の
慈愛
(
じあい
)
の
言葉
(
ことば
)
119
同情
(
どうじやう
)
の
涙
(
なみだ
)
に
120
かわきたる
人
(
ひと
)
は
甦
(
よみがへ
)
り
121
其
(
その
)
肉
(
にく
)
は
栄
(
さか
)
え、
霊
(
れい
)
は
笑
(
わら
)
ひ
122
枯野
(
かれの
)
の
如
(
ごと
)
く
地獄
(
ぢごく
)
の
如
(
ごと
)
く
123
荒
(
すさ
)
みし
土
(
つち
)
の
上
(
うへ
)
も
124
此
(
この
)
谷川
(
たにがは
)
の
水
(
みづ
)
にうるほひ
125
肉
(
にく
)
に
飽
(
あ
)
き
126
忽
(
たちま
)
ち
地獄
(
ぢごく
)
は
天国
(
てんごく
)
と
化
(
くわ
)
する
127
神
(
かみ
)
は
必
(
かなら
)
ずしも
遠
(
とほ
)
きにまさず
128
高
(
たか
)
きにあらず
129
天国
(
てんごく
)
の
楽
(
たのし
)
みは
眼前
(
がんぜん
)
にあり
130
身
(
み
)
の
内
(
うち
)
にあり
131
心
(
こころ
)
の
内
(
うち
)
に
法悦
(
はふえつ
)
の
花
(
はな
)
は
開
(
ひら
)
き
132
歓喜
(
よろこび
)
の
水
(
みづ
)
は
永久
(
とこしへ
)
に
湧
(
わ
)
く
133
あゝ
何
(
なん
)
たる
神
(
かみ
)
の
慈愛
(
じあい
)
ぞ
134
御恵
(
みめぐみ
)
ぞ
135
言依別
(
ことよりわけ
)
の
慈愛
(
じあい
)
の
涙
(
なみだ
)
136
暗澹
(
あんたん
)
たる
天地
(
てんち
)
の
暗
(
やみ
)
をてらし
137
国依別
(
くによりわけ
)
の
世
(
よ
)
を
思
(
おも
)
ふ
138
赤
(
あか
)
き
心
(
こころ
)
は
森羅
(
しんら
)
万象
(
ばんしやう
)
を
139
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
の
光
(
ひか
)
りに
染
(
そ
)
む
140
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
141
目
(
ま
)
のあたり
天国
(
てんごく
)
を
眺
(
なが
)
め
142
浄土
(
じやうど
)
を
楽
(
たの
)
しむ
143
三五教
(
あななひけう
)
が
善
(
ぜん
)
か
144
ウラルの
教
(
をしへ
)
が
善
(
ぜん
)
か
145
霊
(
れい
)
に
活
(
い
)
きむとして
体
(
たい
)
に
死
(
し
)
し
146
体
(
たい
)
に
生
(
い
)
きむとして
霊
(
れい
)
に
死
(
し
)
す
147
かかる
悲惨
(
ひさん
)
を
天地
(
あめつち
)
の
148
神
(
かみ
)
はいかでか
看過
(
かんくわ
)
せむ
149
霊
(
れい
)
に
生
(
い
)
き
肉
(
にく
)
に
活
(
い
)
き
150
霊肉
(
れいにく
)
一致
(
いつち
)
、
顕幽
(
けんいう
)
一本
(
いつぽん
)
の
真諦
(
しんたい
)
を
説
(
と
)
く
151
経
(
たて
)
と
緯
(
よこ
)
との
綾錦
(
あやにしき
)
152
織
(
お
)
り
成
(
な
)
し
玉
(
たま
)
ふ
栲幡姫
(
たくはたひめ
)
の
153
操
(
あやつ
)
る
糸
(
いと
)
のいと
長
(
なが
)
く
154
いや
永久
(
とこしへ
)
に
神
(
かみ
)
の
栄光
(
えいくわう
)
と
155
恵
(
めぐみ
)
は
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
子
(
こ
)
と
生
(
うま
)
れ
156
神
(
かみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
と
現
(
あ
)
れます
157
人々
(
ひとびと
)
の
上
(
うへ
)
に
下
(
くだ
)
れかし
158
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
159
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
鰭伏
(
ひれふ
)
して
160
まだ
来
(
こ
)
ぬ
先
(
さき
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
161
世人
(
よびと
)
の
為
(
ため
)
に
祈
(
いの
)
り
奉
(
たてまつ
)
る。
162
国依別
(
くによりわけ
)
は
御倉山
(
みくらやま
)
の
渓間
(
けいかん
)
に
163
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
説
(
と
)
きさとし
164
飢
(
うゑ
)
に
苦
(
くるし
)
む
国人
(
くにびと
)
の
命
(
いのち
)
を
救
(
すく
)
ひ
165
永久
(
とこしへ
)
に
変
(
かは
)
らず
動
(
うご
)
かず
166
悩
(
なや
)
みもなく
滅
(
ほろ
)
びもなき
167
神
(
かみ
)
の
御国
(
みくに
)
の
真相
(
しんさう
)
を
説
(
と
)
き
168
娑婆
(
しやば
)
即
(
そく
)
寂光
(
じやくくわう
)
浄土
(
じやうど
)
の
真諦
(
しんたい
)
を
169
人々
(
ひとびと
)
の
眼前
(
がんぜん
)
に
顕示
(
けんじ
)
し
170
神
(
かみ
)
の
威徳
(
ゐとく
)
と
慈光
(
じくわう
)
に
浴
(
よく
)
せしめ
171
国人
(
くにびと
)
の
中
(
なか
)
より
172
いとも
秀
(
すぐ
)
れたる
173
パークスなる
男
(
をとこ
)
に
174
詳
(
くは
)
しく
教
(
をしへ
)
を
説
(
と
)
き
示
(
しめ
)
し
175
名
(
な
)
も
足彦
(
たるひこ
)
と
改
(
あらた
)
めさせ
176
御倉
(
みくら
)
の
宮司
(
みやつかさ
)
として
177
数多
(
あまた
)
の
人々
(
ひとびと
)
に
暇
(
いとま
)
を
告
(
つ
)
げ
178
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
歌
(
うた
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
179
山伝
(
やまづた
)
ひに
惟神
(
かむながら
)
に
身
(
み
)
を
任
(
まか
)
せ
180
やうやうチルの
村
(
むら
)
181
荒
(
あら
)
しの
森
(
もり
)
に
差
(
さし
)
かかる
182
折
(
を
)
りしもウラル
教
(
けう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
183
御倉
(
みくら
)
の
山
(
やま
)
の
谷川
(
たにがは
)
にて
184
言依別
(
ことよりわけ
)
や
国依別
(
くによりわけ
)
に
185
神退
(
かむやら
)
ひに
退
(
やら
)
はれたる
186
意恨
(
いこん
)
[
*
御校正本のママ
]
を
晴
(
は
)
らさむと
187
宣伝使
(
せんでんし
)
ブールを
先頭
(
せんとう
)
に
188
アナン、ユーズの
神司
(
かむづかさ
)
189
数多
(
あまた
)
の
信徒
(
しんと
)
を
使嗾
(
しそう
)
し
190
天国
(
てんごく
)
の
破壊者
(
はくわいしや
)
として
191
十重
(
とへ
)
二十重
(
はたへ
)
に
取巻
(
とりま
)
き
192
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
命
(
いのち
)
を
奪
(
うば
)
はむと
193
猛
(
たけ
)
り
狂
(
くる
)
ふ
其
(
その
)
可笑
(
をか
)
しさ
194
国依別
(
くによりわけ
)
は
鍛
(
きた
)
え
切
(
き
)
つたる
魂
(
たましひ
)
の
195
光
(
ひかり
)
に
加
(
くは
)
へて
球
(
きう
)
の
玉
(
たま
)
196
其
(
その
)
霊光
(
れいくわう
)
に
身
(
み
)
を
浸
(
ひた
)
し
197
今
(
いま
)
や
神徳
(
しんとく
)
の
現
(
あら
)
はれ
時
(
どき
)
と
198
衆
(
しう
)
に
向
(
むか
)
つて
右手
(
みぎて
)
の
指頭
(
しとう
)
より
199
さも
強烈
(
きやうれつ
)
なる
200
五色
(
ごしき
)
の
霊光
(
れいくわう
)
を
発射
(
はつしや
)
したれば
201
ブール、アナン
202
ユーズを
始
(
はじ
)
めとし
203
生命
(
いのち
)
カラガラ
逃
(
に
)
げて
行
(
ゆ
)
く。
204
国依別
(
くによりわけ
)
はウラル
教
(
けう
)
の
寄
(
よ
)
せ
手
(
て
)
の、
205
蜘蛛
(
くも
)
の
子
(
こ
)
を
散
(
ち
)
らすが
如
(
ごと
)
く、
206
四方
(
しはう
)
に
散乱
(
さんらん
)
した
間
(
ま
)
に、
207
暫
(
しばら
)
く
息
(
いき
)
を
休
(
やす
)
め、
208
荒
(
あら
)
しの
森
(
もり
)
の
木蔭
(
こかげ
)
に
腰打
(
こしうち
)
かけて、
209
しばし
瞑想
(
めいさう
)
に
耽
(
ふけ
)
りつつ、
210
国依別
(
くによりわけ
)
は
独語
(
ひとりごと
)
、
211
国依別
『アヽ
宣伝使
(
せんでんし
)
も
実
(
じつ
)
に
愉快
(
ゆくわい
)
な
者
(
もの
)
だワイ。
212
三五教
(
あななひけう
)
の
御教
(
みをしへ
)
に、
213
宣伝使
(
せんでんし
)
は
一人
(
ひとり
)
の
者
(
もの
)
と
定
(
さだ
)
められてある。
214
言依別
(
ことよりわけ
)
様
(
さま
)
が
御倉
(
みくら
)
の
谷間
(
たにあひ
)
に
於
(
おい
)
て、
215
すげなくも
袂
(
たもと
)
を
別
(
わか
)
ち
玉
(
たま
)
ひし
時
(
とき
)
、
216
何
(
なん
)
となく
淋
(
さび
)
しみを
感
(
かん
)
じ、
217
且
(
か
)
つ
命
(
みこと
)
の
冷酷
(
れいこく
)
を
恨
(
うら
)
んだ。
218
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら、
219
大教主
(
だいけうしゆ
)
の
言葉
(
ことば
)
を
深
(
ふか
)
く
謹
(
つつし
)
み、
220
只
(
ただ
)
一言
(
ひとこと
)
の
反問
(
はんもん
)
さへせなかつた。
221
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
今
(
いま
)
になつて
見
(
み
)
れば、
222
実
(
じつ
)
に
一人旅
(
ひとりたび
)
位
(
くらゐ
)
愉快
(
ゆくわい
)
なものはない。
223
否々
(
いないな
)
決
(
けつ
)
して
吾
(
われ
)
は
一人旅
(
ひとりたび
)
にあらず、
224
神
(
かみ
)
は
汝
(
なんぢ
)
と
倶
(
とも
)
にありとの
神示
(
しんじ
)
は、
225
炳乎
(
へいこ
)
として
日星
(
につせい
)
の
如
(
ごと
)
く
輝
(
かがや
)
き
給
(
たま
)
ふ。
226
正義
(
せいぎ
)
に
敵
(
てき
)
する
仇
(
あだ
)
もなく、
227
誠
(
まこと
)
を
傷
(
きず
)
つくる
刃
(
やいば
)
もなし。
228
あゝ
面白
(
おもしろ
)
き
哉
(
かな
)
宣伝
(
せんでん
)
の
旅
(
たび
)
! あゝ
勇
(
いさ
)
ましき
哉
(
かな
)
宣伝使
(
せんでんし
)
の
職掌
(
しよくしやう
)
!
広大
(
くわうだい
)
無辺
(
むへん
)
の
大宇宙
(
だいうちう
)
を
住処
(
ぢうしよ
)
とし、
229
天地
(
てんち
)
の
間
(
あひだ
)
を
跋渉
(
ばつせふ
)
する
心
(
こころ
)
の
愉快
(
ゆくわい
)
さ! ねぢけ
曲
(
まが
)
れるウラル
教
(
けう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
、
230
信徒
(
しんと
)
を、
231
いざ
是
(
こ
)
れよりは
救
(
すく
)
ひ
助
(
たす
)
けて、
232
娑婆
(
しやば
)
即
(
そく
)
寂光
(
じやくくわう
)
浄土
(
じやうど
)
の
真諦
(
しんたい
)
を
説
(
と
)
きさとし、
233
現代
(
げんだい
)
を
面白
(
おもしろ
)
く、
234
楽
(
たの
)
しく
勇
(
いさ
)
ましく、
235
過
(
すご
)
させ、
236
又
(
また
)
霊魂
(
れいこん
)
に
喜
(
よろこ
)
びと
安
(
やす
)
きを
与
(
あた
)
へ、
237
以
(
もつ
)
て
神
(
かみ
)
の
御国
(
みくに
)
を
地上
(
ちじやう
)
に
建設
(
けんせつ
)
せむ。
238
アヽ
惟神
(
かむながら
)
、
239
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましまして、
240
天
(
あめ
)
が
下
(
した
)
の
青人草
(
あをひとぐさ
)
を、
241
夏
(
なつ
)
の
木草
(
きくさ
)
の
青々
(
あをあを
)
と
栄
(
さか
)
ゆるが
如
(
ごと
)
く、
242
笑
(
ゑ
)
み
栄
(
さか
)
えしめ
玉
(
たま
)
へ!
国依別
(
くによりわけ
)
、
243
天
(
てん
)
に
跼
(
せぐく
)
まり、
244
地
(
ち
)
に
蹐
(
ぬきあし
)
して、
245
大神
(
おほかみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
祈願
(
きぐわん
)
し
奉
(
たてまつ
)
る』
246
と
両手
(
りやうて
)
を
合
(
あは
)
せ、
247
法悦
(
はふえつ
)
の
喜
(
よろこ
)
びを
味
(
あぢ
)
はふ。
248
此
(
この
)
時
(
とき
)
慌
(
あわた
)
だしく
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
向
(
むか
)
つて
走
(
はし
)
り
来
(
きた
)
る
二
(
ふた
)
つの
影
(
かげ
)
があつた。
249
国依別
(
くによりわけ
)
は
此
(
この
)
影
(
かげ
)
を
星明
(
ほしあか
)
りにすかし
眺
(
なが
)
め、
250
国依別
『ヤアそれなる
人
(
ひと
)
よ、
251
吾
(
わ
)
れは
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
国依別
(
くによりわけ
)
なり。
252
慌
(
あわた
)
だしく
何
(
いづ
)
れに
向
(
むか
)
つて
行
(
ゆ
)
き
玉
(
たま
)
ふか?』
253
と
突然
(
とつぜん
)
に
森
(
もり
)
の
木蔭
(
こかげ
)
より
声
(
こゑ
)
をかけられ、
254
二人
(
ふたり
)
は
忽
(
たちま
)
ち
大地
(
だいち
)
に
蹲
(
しや
)
がみ
乍
(
なが
)
ら、
255
キジ、マチ
『ハイ
私
(
わたくし
)
はあなたに
救
(
すく
)
はれました、
256
キジと
申
(
まを
)
す
者
(
もの
)
で
御座
(
ござ
)
います、
257
……
私
(
わたくし
)
はマチと
申
(
まを
)
す
者
(
もの
)
で
御座
(
ござ
)
います。
258
……
両親
(
りやうしん
)
は
餓死
(
がし
)
し、
259
妻子
(
さいし
)
亦
(
また
)
饑餓
(
きが
)
に
迫
(
せま
)
られて
帰幽
(
きいう
)
、
260
今
(
いま
)
は
吾々
(
われわれ
)
両人
(
りやうにん
)
共
(
とも
)
、
261
両親
(
りやうしん
)
妻子
(
さいし
)
を
失
(
うしな
)
ひし
不運
(
ふうん
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
、
262
最早
(
もはや
)
此
(
この
)
世
(
よ
)
に
活
(
い
)
きて
何
(
なに
)
の
楽
(
たの
)
しみもなしと
死
(
し
)
を
決
(
けつ
)
し、
263
御倉
(
みくら
)
の
山
(
やま
)
の
谷川
(
たにがは
)
に
横
(
よこた
)
はり
死
(
し
)
を
待
(
ま
)
つ
内
(
うち
)
、
264
有難
(
ありがた
)
くも、
265
あなた
様
(
さま
)
御
(
お
)
二人
(
ふたり
)
、
266
何処
(
いづこ
)
よりか
現
(
あら
)
はれ
玉
(
たま
)
ひ、
267
吾々
(
われわれ
)
国人
(
くにびと
)
の
生命
(
いのち
)
を
助
(
たす
)
け
玉
(
たま
)
ひし
有難
(
ありがた
)
さ。
268
かかる
尊
(
たふと
)
き
神恩
(
しんおん
)
に
浴
(
よく
)
し
乍
(
なが
)
ら、
269
其
(
その
)
御恩
(
ごおん
)
も
報
(
はう
)
ぜず、
270
のめのめと
酔生
(
すゐせい
)
夢死
(
むし
)
するに
忍
(
しの
)
びず。
271
吾々
(
われわれ
)
が
救
(
すく
)
はれし
如
(
ごと
)
く
亦
(
また
)
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
を
救
(
すく
)
ひまつり、
272
神恩
(
しんおん
)
を
報
(
はう
)
ぜむと、
273
お
後
(
あと
)
を
慕
(
した
)
ひ
遥々
(
はるばる
)
参
(
まゐ
)
つた
者
(
もの
)
で
御座
(
ござ
)
います。
274
どうぞあなた
様
(
さま
)
の
従僕
(
じゆうぼく
)
となし、
275
お
伴
(
とも
)
をさして
頂
(
いただ
)
きたう
存
(
ぞん
)
じまして、
276
ここまで
参
(
まゐ
)
りました。
277
幾重
(
いくへ
)
にも
宜
(
よろ
)
しく
御
(
お
)
許
(
ゆる
)
しの
程
(
ほど
)
を
御
(
お
)
願
(
ねが
)
ひ
致
(
いた
)
します』
278
国依別
(
くによりわけ
)
は
心
(
こころ
)
の
中
(
うち
)
に、
279
国依別
『ハテ
困
(
こま
)
つたなア、
280
折角
(
せつかく
)
一人旅
(
ひとりたび
)
の
愉快
(
ゆくわい
)
を
覚
(
さと
)
り、
281
天空
(
てんくう
)
海濶
(
かいくわつ
)
何
(
なん
)
の
気遣
(
きづか
)
ひもなく、
282
自由
(
じいう
)
自在
(
じざい
)
に
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
を
跋渉
(
ばつせふ
)
せむと
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
んだのも
束
(
つか
)
の
間
(
ま
)
だ。
283
……
折角
(
せつかく
)
ここまで
遠
(
とほ
)
き
山坂
(
やまさか
)
を
越
(
こ
)
え、
284
慕
(
した
)
うて
来
(
き
)
た
二人
(
ふたり
)
の
男
(
をとこ
)
、
285
無下
(
むげ
)
に
断
(
ことわ
)
る
訳
(
わけ
)
にも
行
(
ゆ
)
こまい。
286
アヽ
仕方
(
しかた
)
がない。
287
これも
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
大御心
(
おほみこころ
)
だらう……』
288
と
口
(
くち
)
の
内
(
うち
)
に
呟
(
つぶ
)
やき
乍
(
なが
)
ら、
289
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
つた
様
(
やう
)
に、
290
国依別
(
くによりわけ
)
は
二人
(
ふたり
)
に
向
(
むか
)
ひ、
291
国依別
『
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
は
一人旅
(
ひとりたび
)
するのが、
292
神
(
かみ
)
の
掟
(
をきて
)
である。
293
されど
今回
(
こんくわい
)
に
限
(
かぎ
)
り
許
(
ゆる
)
しませう』
294
キジ『
早速
(
さつそく
)
の
御
(
お
)
許
(
ゆる
)
し、
295
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます』
296
マチ『
何卒
(
なにとぞ
)
不束
(
ふつつか
)
な
者
(
もの
)
で
御座
(
ござ
)
いますが、
297
宜
(
よろ
)
しく
御
(
お
)
願
(
ねが
)
ひ
致
(
いた
)
します』
298
と
嬉
(
うれ
)
し
涙
(
なみだ
)
に
暮
(
く
)
れる。
299
之
(
これ
)
より
国依別
(
くによりわけ
)
は、
300
キジ、
301
マチの
若者
(
わかもの
)
を
引連
(
ひきつ
)
れ、
302
ヒルの
都
(
みやこ
)
を
指
(
さ
)
して
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く。
303
(
大正一一・八・一六
旧六・二四
松村真澄
録)
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