霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第30巻(巳の巻)
序
凡例
総説
第1篇 高砂の松
第1章 主従二人
第2章 乾の滝
第3章 清めの滝
第4章 懐旧の歌
第2篇 珍野瞰下
第5章 下坂の歌
第6章 樹下の一宿
第7章 提燈の光
第8章 露の道
第3篇 神縁微妙
第9章 醜の言霊
第10章 妖雲晴
第11章 言霊の妙
第12章 マラソン競争
第13章 都入
第4篇 修理固成
第14章 霊とパン
第15章 花に嵐
第16章 荒しの森
第17章 出陣
第18章 日暮シの河
第19章 蜘蛛の児
第20章 雉と町
第5篇 山河動乱
第21章 神王の祠
第22章 大蜈蚣
第23章 ブール酒
第24章 陥穽
附記 湯ケ島温泉
附記 天津祝詞解
附記 デモ国民歌
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい|
サブスク
のお知らせ
霊界物語
>
海洋万里(第25~36巻)
>
第30巻(巳の巻)
> 第3篇 神縁微妙 > 第11章 言霊の妙
<<< 妖雲晴
(B)
(N)
マラソン競争 >>>
第一一章
言霊
(
ことたま
)
の
妙
(
めう
)
〔八五三〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第30巻 海洋万里 巳の巻
篇:
第3篇 神縁微妙
よみ(新仮名遣い):
しんえんびみょう
章:
第11章 言霊の妙
よみ(新仮名遣い):
ことたまのみょう
通し章番号:
853
口述日:
1922(大正11)年08月15日(旧06月23日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年9月15日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
言霊の妙用は一声よく天地を震動し、一音よく風雨雷霆を叱咤し駆使する絶対無限の権力があるのだが、これを使用する人々の正邪によって非常な違いが出てくる。昨日まで誤った信仰を続け心がねじまがった石熊は、万有に対して少しも感動を与えないのは、実に神律の厳然として動かすことのできないことから来るのである。
捨子姫の言霊は簡単なものであったが、清明無垢の捨子姫の臍下丹田からほとばしる、万有愛護の至誠から出た言霊には、大蛇といえどもこれに抵抗する余地なく、心和らぎ、言霊の権威によって黒雲も払拭されてしまったのである。
神界最大の重宝である言霊の神器は、混濁する身魂では容易に使用することができないことがわかるのである。
末子姫は厳然として立ち上がり、凪ぎ渡った水面に向かって言葉さわやかに歌い始めた。その歌は、大神の徳を称え、改心と救いを大神に求めるようにと大蛇に促していた。
歌い終わると池の水は二つに分かれ、白竜が姿を表し、末子姫の側近く進んでくると、感謝の涙をはらはらと流し、首を垂れた。しばらくすると白竜はその体を縮小し、見えなくなってしまった。
頭上からは音楽が聞こえて来た。竜神解脱を喜び祝う天人たちが、麗しい女神の姿となった巽の池の竜神を守りつつ天空高く消えていった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-01-26 18:49:20
OBC :
rm3011
愛善世界社版:
131頁
八幡書店版:
第5輯 619頁
修補版:
校定版:
141頁
普及版:
51頁
初版:
ページ備考:
001
言霊
(
ことたま
)
の
妙用
(
めうよう
)
は
一声
(
いつせい
)
よく
天地
(
てんち
)
を
震動
(
しんどう
)
し、
002
一音
(
いちおん
)
よく
風雨
(
ふうう
)
雷霆
(
らいてい
)
を
駆使
(
くし
)
し
叱咤
(
しつた
)
する
絶対
(
ぜつたい
)
無限
(
むげん
)
の
権力
(
けんりよく
)
あれ
共
(
ども
)
、
003
之
(
これ
)
を
使用
(
しよう
)
する
人々
(
ひとびと
)
の
正邪
(
せいじや
)
に
依
(
よ
)
りて、
004
非常
(
ひじやう
)
なる
径庭
(
けいてい
)
のあるものである。
005
昨日
(
きのふ
)
迄
(
まで
)
バラモン
教
(
けう
)
を
開
(
ひら
)
き、
006
誤
(
あやま
)
りたる
信仰
(
しんかう
)
を
続
(
つづ
)
け、
007
心
(
こころ
)
は
拗
(
ねぢ
)
け、
008
魂
(
たま
)
は
曇
(
くも
)
り、
009
言霊
(
ことたま
)
の
曇
(
くも
)
りたる
者
(
もの
)
は、
010
如何
(
いか
)
に
完全
(
くわんぜん
)
に、
011
能弁
(
のうべん
)
に
善言
(
ぜんげん
)
美詞
(
びし
)
を
述
(
の
)
べ
立
(
た
)
つればとて、
012
万有
(
ばんいう
)
一切
(
いつさい
)
に
対
(
たい
)
し
毫末
(
がうまつ
)
も、
013
其
(
その
)
感動
(
かんどう
)
を
与
(
あた
)
へざるは、
014
実
(
じつ
)
に
神律
(
しんりつ
)
の
厳
(
げん
)
として
冒
(
をか
)
す
可
(
べか
)
らざる
所以
(
ゆゑん
)
である。
015
又
(
また
)
魂
(
こん
)
よく
研
(
みが
)
け
慈愛
(
じあい
)
に
富
(
と
)
み、
016
心中
(
しんちう
)
常
(
つね
)
に
寛容
(
くわんよう
)
の
徳
(
とく
)
ある
捨子姫
(
すてこひめ
)
の
言霊
(
ことたま
)
は、
017
前者
(
ぜんしや
)
に
比
(
ひ
)
して
極
(
きは
)
めて
簡単
(
かんたん
)
なものであつた。
018
されど
暴悪
(
ばうあく
)
無道
(
ぶだう
)
の
醜
(
しこ
)
の
大蛇
(
をろち
)
も、
019
厳
(
げん
)
として
動
(
うご
)
かす
可
(
べか
)
らざる
捨子姫
(
すてこひめ
)
の
清明
(
せいめい
)
無垢
(
むく
)
の
臍下
(
さいか
)
丹田
(
たんでん
)
より
迸
(
ほとばし
)
れる
万有
(
ばんいう
)
愛護
(
あいご
)
の
至誠
(
しせい
)
より
出
(
い
)
でたる
言霊
(
ことたま
)
には、
020
如何
(
いか
)
に
頑強
(
ぐわんきやう
)
なる
邪神
(
じやしん
)
と
雖
(
いへど
)
も、
021
到底
(
たうてい
)
之
(
こ
)
れに
抵抗
(
ていかう
)
するの
余地
(
よち
)
なく、
022
漸
(
やうや
)
く
心
(
こころ
)
和
(
やは
)
らぎ、
023
浪
(
なみ
)
静
(
しづ
)
まり、
024
雨
(
あめ
)
は
止
(
や
)
みあたりを
包
(
つつ
)
む
黒雲
(
くろくも
)
も
次第
(
しだい
)
に、
025
言霊
(
ことたま
)
の
権威
(
けんゐ
)
に
依
(
よ
)
つて
払拭
(
ふつしき
)
されて
了
(
しま
)
つたのである。
026
これにしても
神界
(
しんかい
)
の
最大
(
さいだい
)
重宝
(
ぢうはう
)
たる
言霊
(
ことたま
)
の
神器
(
しんき
)
は、
027
混濁
(
こんだく
)
せる
身魂
(
みたま
)
の
容易
(
ようい
)
に
使用
(
しよう
)
し
得
(
う
)
可
(
べ
)
からざる
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
らるるであらう。
028
あゝ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
029
末子姫
(
すゑこひめ
)
は
厳然
(
げんぜん
)
として
立上
(
たちあが
)
り、
030
漸
(
やうや
)
く
凪
(
なぎ
)
渡
(
わた
)
りし
水面
(
すゐめん
)
に
向
(
むか
)
ひ
言葉
(
ことば
)
さわやかに
歌
(
うた
)
ひ
始
(
はじ
)
めた。
031
其
(
その
)
歌
(
うた
)
、
032
末子姫
『
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
造
(
つく
)
らしし
033
此
(
この
)
天地
(
あめつち
)
の
不思議
(
ふしぎ
)
さよ
034
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
は
青雲
(
あをくも
)
の
035
底
(
そこ
)
ひも
知
(
し
)
らぬ
天
(
あま
)
の
川
(
かは
)
036
森羅
(
しんら
)
万象
(
ばんしやう
)
睥睨
(
へいげい
)
し
037
清
(
きよ
)
く
流
(
なが
)
れて
果
(
は
)
てしなく
038
星
(
ほし
)
の
光
(
ひかり
)
はキラキラと
039
永遠
(
とは
)
に
輝
(
かがや
)
く
美
(
うる
)
はしさ
040
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
の
神
(
かみ
)
東天
(
とうてん
)
に
041
昇
(
のぼ
)
りましては
又
(
また
)
西
(
にし
)
に
042
清
(
きよ
)
き
姿
(
すがた
)
を
隠
(
かく
)
しまし
043
夜
(
よ
)
は
又
(
また
)
月
(
つき
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
044
清
(
きよ
)
き
光
(
ひかり
)
を
投
(
な
)
げ
玉
(
たま
)
ひ
045
下界
(
げかい
)
の
万有
(
ばんいう
)
一切
(
いつさい
)
に
046
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
を
垂
(
た
)
れ
玉
(
たま
)
ふ
047
月日
(
つきひ
)
は
清
(
きよ
)
く
天渡
(
あまわた
)
り
048
浜
(
はま
)
の
真砂
(
まさご
)
の
数
(
かず
)
の
如
(
ごと
)
049
光
(
ひかり
)
眩
(
まば
)
ゆき
百星
(
ひやくせい
)
の
050
或
(
あるひ
)
は
白
(
しろ
)
く
又
(
また
)
赤
(
あか
)
く
051
淡
(
あは
)
き
濃
(
こ
)
き
色
(
いろ
)
取交
(
とりま
)
ぜて
052
際涯
(
はてし
)
も
知
(
し
)
らぬ
大空
(
おほぞら
)
を
053
飾
(
かざ
)
らせ
玉
(
たま
)
ふ
尊
(
たふと
)
さよ
054
眼
(
まなこ
)
を
転
(
てん
)
じて
葦原
(
あしはら
)
の
055
瑞穂
(
みづほ
)
の
国
(
くに
)
を
眺
(
なが
)
むれば
056
山野
(
さんや
)
は
青
(
あを
)
く
茂
(
しげ
)
り
合
(
あ
)
ひ
057
野辺
(
のべ
)
の
千草
(
ちぐさ
)
はまちまちに
058
青
(
あお
)
赤
(
あか
)
白
(
しろ
)
黄
(
き
)
紫
(
むらさき
)
と
059
咲
(
さ
)
き
乱
(
みだ
)
れたる
楽
(
たの
)
しさよ
060
河
(
かは
)
の
流
(
なが
)
れはいと
清
(
きよ
)
く
061
稲
(
いね
)
麦
(
むぎ
)
豆
(
まめ
)
粟
(
あは
)
黍
(
きび
)
の
類
(
るゐ
)
062
所狭
(
ところせ
)
きまで
稔
(
みの
)
りつつ
063
味
(
あぢ
)
よき
木実
(
このみ
)
は
野
(
の
)
に
山
(
やま
)
に
064
枝
(
えだ
)
もたわわに
香
(
かを
)
りけり
065
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
の
神国
(
かみくに
)
を
066
此
(
この
)
土
(
ど
)
の
上
(
うへ
)
に
相写
(
あひうつ
)
し
067
四方
(
よも
)
の
神人
(
かみびと
)
木
(
き
)
や
草
(
くさ
)
や
068
鳥
(
とり
)
獣
(
けだもの
)
や
虫族
(
むしけら
)
の
069
小
(
ちい
)
さきものに
至
(
いた
)
る
迄
(
まで
)
070
神
(
かみ
)
の
御水火
(
みいき
)
をかけ
玉
(
たま
)
ひ
071
尊
(
たふと
)
き
霊
(
みたま
)
を
配
(
くば
)
らせて
072
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
とは
睦
(
むつ
)
び
合
(
あ
)
ひ
073
影
(
かげ
)
と
日向
(
ひなた
)
は
抱
(
いだ
)
き
合
(
あ
)
ひ
074
男子
(
をのこ
)
女子
(
をみな
)
は
相睦
(
あひむつ
)
び
075
上
(
かみ
)
と
下
(
しも
)
とは
隔
(
へだ
)
てなく
076
互
(
たがひ
)
に
心
(
こころ
)
を
打明
(
うちあ
)
けて
077
暮
(
くら
)
す
此
(
この
)
世
(
よ
)
は
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
078
高天原
(
たかあまはら
)
の
活映
(
いきうつ
)
し
079
天地
(
てんち
)
の
合
(
あは
)
せ
鏡
(
かがみ
)
ぞや
080
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
081
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
幸
(
さち
)
はひて
082
風
(
かぜ
)
吹渡
(
ふきわた
)
り
荒波
(
あらなみ
)
の
083
巽
(
たつみ
)
の
池
(
いけ
)
に
現
(
あ
)
れませる
084
神
(
かみ
)
の
御水火
(
みいき
)
に
生
(
うま
)
れたる
085
大蛇
(
をろち
)
の
神
(
かみ
)
よ
活神
(
いきがみ
)
よ
086
汝
(
なれ
)
は
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
087
吾
(
わ
)
れも
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
088
汝
(
なれ
)
と
妾
(
わらは
)
とのみならず
089
山河木草
(
やまかはきくさ
)
鳥獣
(
とりけもの
)
090
大魚
(
おほうを
)
小魚
(
こうを
)
虫族
(
むしけら
)
も
091
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
漏
(
も
)
れざらめ
092
况
(
ま
)
して
尊
(
たふと
)
き
汝
(
な
)
が
姿
(
すがた
)
093
人
(
ひと
)
の
体
(
からだ
)
にいや
優
(
まさ
)
り
094
いよいよ
太
(
ふと
)
くいや
長
(
なが
)
く
095
陸
(
くが
)
にも
棲
(
す
)
めば
水
(
みづ
)
に
棲
(
す
)
み
096
雲
(
くも
)
にも
乗
(
の
)
りて
大空
(
おほぞら
)
を
097
翔
(
かけ
)
りて
昇
(
のぼ
)
る
神力
(
しんりき
)
を
098
生
(
うま
)
れ
乍
(
なが
)
らに
持
(
も
)
たせつつ
099
何故
(
なにゆゑ
)
狭
(
せま
)
き
此
(
この
)
池
(
いけ
)
に
100
鎮
(
しづ
)
まりまして
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
に
101
悪
(
あし
)
き
災
(
わざはひ
)
なし
玉
(
たま
)
ふや
102
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
が
103
八洲
(
やしま
)
の
国
(
くに
)
に
蟠
(
わだかま
)
る
104
八岐
(
やまた
)
大蛇
(
をろち
)
や
醜神
(
しこがみ
)
を
105
稜威
(
いづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
宣
(
の
)
べ
伝
(
つた
)
へ
106
伊吹
(
いぶき
)
の
狭霧
(
さぎり
)
吹棄
(
ふきす
)
てて
107
すべての
物
(
もの
)
に
安息
(
あんそく
)
を
108
与
(
あた
)
へ
給
(
たま
)
はる
大神業
(
おほみわざ
)
109
此
(
この
)
神業
(
かむわざ
)
の
一
(
ひと
)
つだも
110
補
(
おぎな
)
ひ
奉
(
まつ
)
り
万有
(
ばんいう
)
に
111
恵
(
めぐみ
)
の
乳
(
ちち
)
を
含
(
ふく
)
ませて
112
救
(
すく
)
はむものと
末子姫
(
すゑこひめ
)
113
捨子
(
すてこ
)
の
姫
(
ひめ
)
を
伴
(
ともな
)
ひて
114
まだ
十六
(
じふろく
)
の
莟
(
つぼみ
)
の
身
(
み
)
をば
115
雨
(
あめ
)
に
曬
(
さら
)
され
荒風
(
あらかぜ
)
に
116
梳
(
くしけ
)
づりつつ
霜
(
しも
)
をふみ
117
雪
(
ゆき
)
を
渉
(
わた
)
りてやうやうに
118
浜辺
(
はまべ
)
に
着
(
つ
)
きて
荒波
(
あらなみ
)
に
119
猛
(
たけ
)
り
狂
(
くる
)
へる
和田
(
わだ
)
の
原
(
はら
)
120
漸
(
やうや
)
く
越
(
こ
)
えてテルの
国
(
くに
)
121
テル
山峠
(
やまたうげ
)
の
急坂
(
きふはん
)
を
122
登
(
のぼ
)
りつ
下
(
くだ
)
りつ
膝栗毛
(
ひざくりげ
)
123
鞭
(
むち
)
うち
進
(
すす
)
む
二人
(
ふたり
)
連
(
づ
)
れ
124
かよわき
女
(
をんな
)
の
身
(
み
)
を
持
(
も
)
つて
125
天涯
(
てんがい
)
万里
(
ばんり
)
の
此
(
この
)
島
(
しま
)
に
126
渡
(
わた
)
り
来
(
きた
)
るも
何故
(
なにゆゑ
)
ぞ
127
顕幽神
(
けんいうしん
)
の
三界
(
さんかい
)
の
128
身魂
(
みたま
)
を
助
(
たす
)
け
救
(
すく
)
ふ
為
(
ため
)
129
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
130
神
(
かみ
)
の
水火
(
いき
)
より
生
(
うま
)
れたる
131
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
言霊
(
ことたま
)
を
132
完美
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
にきこしめし
133
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
此
(
この
)
池
(
いけ
)
を
134
見
(
み
)
すてて
天
(
あめ
)
に
昇
(
のぼ
)
りませ
135
如何
(
いか
)
なる
罪
(
つみ
)
のあるとても
136
千座
(
ちくら
)
の
置戸
(
おきど
)
を
負
(
お
)
ひ
玉
(
たま
)
ふ
137
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのを
)
の
贖
(
あがな
)
ひに
138
忽
(
たちま
)
ち
消
(
き
)
ゆる
春
(
はる
)
の
雪
(
ゆき
)
139
花
(
はな
)
は
紅
(
くれなゐ
)
、
葉
(
は
)
は
緑
(
みどり
)
140
吾
(
わが
)
言霊
(
ことたま
)
に
汝
(
な
)
が
命
(
みこと
)
141
感
(
かん
)
じ
玉
(
たま
)
はば
今直
(
いますぐ
)
に
142
此
(
こ
)
れの
古巣
(
ふるす
)
を
振棄
(
ふりす
)
てて
143
元
(
もと
)
つ
御座
(
みくら
)
に
返
(
かへ
)
りませ
144
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
145
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
146
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
つた。
147
不思議
(
ふしぎ
)
や
池水
(
ちすゐ
)
は
左右
(
さいう
)
にパツと
開
(
ひら
)
けて、
148
白竜
(
はくりう
)
の
姿
(
すがた
)
忽然
(
こつぜん
)
として
現
(
あら
)
はれ、
149
末子姫
(
すゑこひめ
)
が
側近
(
そばちか
)
く
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
り、
150
感謝
(
かんしや
)
の
涙
(
なみだ
)
をハラハラと
流
(
なが
)
し、
151
頭首
(
かうべ
)
を
垂
(
た
)
れ、
152
暫
(
しば
)
しは
身動
(
みうご
)
きもせず
俯伏
(
ふふく
)
しゐる。
153
稍
(
やや
)
あつて
白竜
(
はくりう
)
は
其
(
その
)
体
(
たい
)
を
縮小
(
しゆくせう
)
し、
154
遂
(
つひ
)
には
目
(
め
)
に
止
(
と
)
まらなくなつて
了
(
しま
)
つた。
155
──
頭上
(
づじやう
)
に
聞
(
きこ
)
ゆる
音楽
(
おんがく
)
の
声
(
こゑ
)
、
156
一同
(
いちどう
)
空
(
そら
)
を
仰
(
あふ
)
ぎ
眺
(
なが
)
むれば、
157
竜神
(
りうじん
)
解脱
(
げだつ
)
の
喜
(
よろこ
)
びに
数多
(
あまた
)
の
天人
(
てんにん
)
舞
(
ま
)
ひ
下
(
くだ
)
り
来
(
きた
)
り、
158
さも
麗
(
うるは
)
しき
女神
(
めがみ
)
の
姿
(
すがた
)
と
化
(
くわ
)
したる
巽
(
たつみ
)
の
池
(
いけ
)
の
竜神
(
りうじん
)
を
守
(
まも
)
りつつ、
159
天空
(
てんくう
)
高
(
たか
)
く
消
(
き
)
えて
行
(
ゆ
)
くのであつた。
160
(
大正一一・八・一五
旧六・二三
松村真澄
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 妖雲晴
(B)
(N)
マラソン競争 >>>
霊界物語
>
海洋万里(第25~36巻)
>
第30巻(巳の巻)
> 第3篇 神縁微妙 > 第11章 言霊の妙
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第11章 言霊の妙|第30巻|海洋万里|霊界物語|/rm3011】
合言葉「みろく」を入力して下さい→